JPH08134357A - 押出し成型用シリコーンゴム組成物 - Google Patents

押出し成型用シリコーンゴム組成物

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JPH08134357A
JPH08134357A JP6298812A JP29881294A JPH08134357A JP H08134357 A JPH08134357 A JP H08134357A JP 6298812 A JP6298812 A JP 6298812A JP 29881294 A JP29881294 A JP 29881294A JP H08134357 A JPH08134357 A JP H08134357A
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sio
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(A)平均重合度が2,000以上のジオルガ
ノポリシロキサン100重量部、(B)比表面積100
2/g以上の微粉末シリカ10〜100重量部、
(C)一般式R2 3SiO1/2で示され、R2 3SiO1/2
位とSiO2単位とのモル比が0.6:1〜1.2:1
の範囲であり、かつ全R2中の0.003〜0.4モル
%がビニル基であるオルガノポリシロキサン共重合体5
〜50重量部、(D)一般式R3−OO−C(=O)−
O−X−O−C(=O)−OO−R4〔式中、Xは式−
(CH2n−、−CH2−C(CH32−CH2−又は−
(C24O)m−C24−(nは2〜8の整数、mは1
〜4の整数である。)で示される基を示し、R3,R4
炭素数3〜10の1価炭化水素基又は−SiR5 3で示さ
れるシリルを示す。〕で示される有機過酸化物0.1〜
10重量部を含有し、押出し加硫成型されたシリコーン
ゴムの100%モジュラスが40kgf/cm2以上で
あるシリコーンゴム組成物。 【効果】引張強さ、圧縮永久歪特性を損なうことなく高
硬度、高モジュラスの押出し成型されたシリコーンゴム
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高硬度、高モジュラス
及び高強度を有し、建築用ガスケット、自動車用ワイパ
ーブレード、各種チューブ、ホース類等として有用なシ
リコーンゴムを与える押出し成型用シリコーンゴム組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
シリコーンゴムは、耐候性、耐久性、耐熱性、生理不活
性、及び着色性等に優れているため、建築材料、電気電
子部品、事務機部品、自動車用部品、及び医療器具等の
分野に広く用いられているが、特に、極細チューブや自
動車用ワイパーブレード等に用いる押出し用シリコーン
ゴムの場合には、硬さ(JIS−A)60度以上、10
0%モジュラスが40kgf/cm2以上の高硬度、高
モジュラスを与えるものが望まれている。
【0003】従来、高硬度を与えるシリコーンゴムは、
シロキサンポリマーにシリカ充填剤を比較的多量に添加
して製造することが行われているが、この方法はシリコ
ーンゴム組成物の吐出性が低下し、経済性の面で問題が
生じる。
【0004】また、シロキサンポリマーに微粉末シリカ
を配合すると物理特性に優れたシリコーンゴム組成物が
得られることは一般に知られているが、これを多量に添
加すると高硬度、高モジュラスのシリコーンゴムが得ら
れる反面、他の物理特性は逆に低下し、特に引裂強さ、
圧縮永久歪特性の低下が著しい。
【0005】なお、特開平2−124977号公報、特
開昭63−130663号公報には、本発明の後述する
(A)、(B)、(D)成分からなる押出し成型可能な
シリコーンゴム組成物が開示されているが、本発明の特
徴的な(C)成分は開示されておらず、十分な高硬度、
高モジュラスは得られていなく、使用分野が限定されて
いた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、高硬度、高モジュラスを有し、しかも引裂強さ、圧
縮永久歪特性の良好なシリコーンゴムを与え、成型性の
良好な押出し成型用シリコーンゴム組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記平均
組成式(1)で示されるオルガノポリシロキサンと比表
面積が100m2/g以上の微粉末シリカとを含有する
シリコーンゴム組成物に対し、下記一般式(2)のR2 3
SiO1/2単位とSiO2単位との特定モル比率からな
り、かつビニル基を特定量含むオルガノシロキサン共重
合体を特定量配合すると共に、架橋剤として下記一般式
(3)で示される有機過酸化物を使用することにより、
押出し成型用として優れた成形性を有し、しかも高硬
度、高モジュラスを有し、かつ引裂強さ、圧縮永久歪に
優れたシリコーンゴム押出し成形品を与えることを見い
出し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】即ち、本発明は、(A)下記平均組成式
(1) R1 nSiO(4-n)/2 …(1) (式中、R1は互いに同一又は異種の非置換又は置換の
1価炭化水素基、nは1.98〜2.02の正数であ
る。)で示される平均重合度が2,000以上のオルガ
ノポリシロキサン100重量部、(B)比表面積100
2/g以上の微粉末シリカ10〜100重量部、
(C)下記一般式(2) R2 3SiO1/2 …(2) (式中、R2はビニル基、フェニル基、炭素数1〜8の
アルキル基又は炭素数3〜10のフルオロアルキル基を
示し、各Rは互いに同一でも異なっていてもよい。)で
示されるトリオルガノシロキシ単位とSiO2単位とを
主構成単位とし、R2 3SiO1/2単位とSiO2単位との
モル比が0.6:1〜1.2:1の範囲であり、かつ全
2中の0.003〜0.4モル%がビニル基であるオ
ルガノポリシロキサン共重合体5〜50重量部、(D)
下記一般式(3)で示される有機過酸化物0.1〜10
重量部を含有し、押出し加硫成型されたシリコーンゴム
の100%モジュラスが40kgf/cm2以上である
ことを特徴とする押出し成型用シリコーンゴム組成物を
提供する。
【0009】
【化2】
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のシリコーンゴム組成物は、(A)オルガノ
ポリシロキサン、(B)微粉末シリカ、(C)オルガノ
シロキサン共重合体、(D)有機過酸化物を主成分とす
るものである。
【0011】ここで、(A)成分のオルガノポリシロキ
サンは、下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 …(1) (式中、R1は互いに同一又は異種の非置換又は置換の
1価炭化水素基、nは1.98〜2.02の正数であ
る。)で示されるものである。
【0012】ここで、R1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリ
ル基等のアリール基、又はこれらの基の炭素原子に結合
した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基
などで置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピル
基、シアノエチル基等から選択される同一又は異種の炭
素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜8の非置換又
は置換の1価炭化水素であることが好適である。また、
全R1中の0.001〜5モル%、特に0.025〜
0.5モル%がアルケニル基であることが好ましい。
【0013】nは1.98〜2.02の正数であり、こ
のオルガノポリシロキサンは、分子鎖末端がトリメチル
シリル基、ジメチルビニル基、ジメチルヒドロキシシリ
ル基、トリビニルシリル基等で封鎖されたものであるこ
とが好ましい。
【0014】このオルガノポリシロキサンは、基本的に
は直鎖状のジオルガノポリシロキサンであるが、分子構
造の異なる2種以上の混合物であってもよい。なお、こ
のオルガノポリシロキサンの粘度は25℃において、1
00,000cs以上、好ましくは100,000〜1
0,000,000csである。また、平均重合度は
2,000以上であり、好ましくは2,000〜10
0,000、より好ましくは5,000〜10,000
である。
【0015】なお、この種のオルガノポリシロキサン
は、通常選択されたオルガノハロゲノシランの一種又は
二種以上を共加水分解縮合することによって、あるいは
環状ポリシロキサン(シロキサンの3量体あるいは4量
体等)をアルカリ性または酸性の触媒を用いて開環重合
することによって得ることができる。
【0016】(B)成分の微粉末シリカは、機械的強度
にすぐれたシリコーンゴムを得るために必須とされるも
のであり、このためには比表面積が100m2/g以上
のものとする必要がある。この微粉末シリカとしては、
煙霧質シリカ、沈降性(湿式)シリカ及びこれらのシリ
カ表面を疎水化処理したシリカ等が代表例として挙げら
れる。
【0017】なお、この微粉末シリカの添加量は、
(A)成分100重量部に対して10〜100重量部、
より好ましくは30〜80重量部である。これは、前記
(A)成分のジオルガノポリシロキサン100重量部に
対して10重量部未満では少なすぎて十分な補強効果が
得られず、100重量部より多くすると加工性が悪くな
り、更に得られるシリコーンゴムの物理的強度が低下す
るためである。
【0018】(C)成分のオルガノポリシロキサン共重
合体は、シリコーンゴムに高モジュラスを与えるために
必須ものであり、この共重合体は、下記一般式(2) R2 3SiO1/2 …(2) (式中、R2はビニル基、フェニル基、炭素数1〜8の
アルキル基又は炭素数3〜10のフルオロアルキル基を
示し、各Rは互いに同一でも異なっていてもよい。)で
示されるトリオルガノシロキシ単位(M単位)とSiO
2単位(Q単位)とを主構成単位とし、R2 3SiO1/2
位とSiO2単位とのモル比が0.6:1〜1.2:1
の範囲であり、かつ全R2中の0.003〜0.4モル
%がビニル基であるオルガノポリシロキサン共重合体で
ある。
【0019】なお、上記アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基等が挙げられ、フルオロアルキル
基としては3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙
げられるが、R2として好ましい基はビニル基及びメチ
ル基である。
【0020】この共重合体において、Q単位に対するM
単位のモル比(M/Q)は、上記のように0.6〜1.
2の範囲であり、より好ましくは0.7〜1.1の範囲
である。この範囲よりトリオルガノシロキシ単位が多く
存在した場合には、硬化前の組成物の粘着感が大きくな
るなどの作業性が著しく劣り、かかる範囲よりもトリオ
ルガノシロキシ単位の存在が少ない場合にはオルガノポ
リシロキサン共重合体の粘度が高くなりすぎたり、残存
するシラノール量が多くなりすぎ、安定な合成が困難と
なる。
【0021】なお、本オルガノポリシロキサン共重合体
は、本発明の組成物の目的を損なわない限りにおいて、
SiO2単位、トリオルガノシロキシ単位以外の他の単
位、例えばR2SiO3/2、R2 2SiO2/2等の単位(R2
は上記と同様の意味を示す。)を含むこともできる。
【0022】また、ケイ素原子直結ビニル基含有量(全
2中のビニル基含有量)は0.003〜0.4モル
%、より好ましくは0.05〜0.25モル%である。
ケイ素原子直結ビニル基含有量が0.003モル%より
少ないと十分なモジュラスを発現することができず、一
方0.4モル%より多いと加硫成型物の物性が著しく低
下し、実用的でなくなる。
【0023】このようなオルガノポリシロキサン共重合
体は、それ自体公知の方法によって製造することができ
る。例えば、R2 3SiClとSiCl4とを前述したモ
ル比の範囲になるように配合し、共加水分解縮合を行う
ことによって容易に合成される。
【0024】(C)成分の配合量は(A)成分100重
量部に対し5〜50重量部、より好ましくは7〜40重
量部である。5重量部より少ないと、モジュラスの向
上、引裂強さの改善効果が少なく、50重量部より多い
と硬化したシリコーンゴムの伸びが低下する。
【0025】本発明においては、(E)成分としてオル
ガノポリシロキサンオイルを配合することが推奨され
る。なお、このオルガノポリシロキサンオイル(E)と
しては、重合度が1,000以下でビニル基を0.01
〜30モル%、好ましくは0.1〜10モル%含有する
必要があり、下記式で示される両末端がビニル基で封鎖
されたものが好適である。
【0026】
【化3】 (式中、RはR1と同様の1価炭化水素基で、R1と同様
のものを例示することができるが、アルケニル基を除
く。Rとしては特にメチル基が好ましい。Viはビニル
基である。mは3≦m≦1,000の整数、nは0≦n
≦500の整数で、0<m+n≦1,000である。)
【0027】このオルガノポリシロキサンオイル(E)
の配合量は、(A)成分100重量部に対し、5〜50
重量部、より好ましくは7〜40重量部である。5重量
部より少ないと効果が認められず、50重量部より多い
と加工性が悪くなり、実用的でなくなる場合が生じる。
【0028】次に、本発明の(D)成分は、下記一般式
(3)で示される有機過酸化物である。
【0029】
【化4】
【0030】ここで、R3,R4としては、n−プロピル
基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−ブチル基、n
−アミル基、t−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、2−エチルプロピル基、2−エチルブチル
基、2−エチルヘキシル基、クミル基、トリメチルシリ
ル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等が
例示され、このR3,R4は同一であっても異なってもよ
い。
【0031】(D)成分の添加量は、通常のシリコーン
ゴムの加硫硬化に必要量で添加されれば良いが、一般的
には(A)成分のジオルガノポリシロキサン100重量
部に対して0.1〜10重量部、より好ましくは0.5
〜5重量部である。
【0032】なお、本発明においては、上記一般式
(3)で示される過酸化物以外に、架橋反応の機構又は
速度に応じて従来公知のものを併用することも可能であ
る。例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、p−メチルベンゾイル
パーオキサイド、2,4−ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−ビス(2,5−t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブ
チルパーベンゾエート等が挙げられる。
【0033】本発明のシリコーンゴム組成物には、必要
に応じて増量剤としての粉砕石英、炭酸カルシウム等の
充填剤、更には、スポンジを成型するための無機、有機
の発泡剤、例えばアゾビスイソブチロニトリル、ジニト
ロペンタメチレンテトラミン、ベンゼンスルフォニルヒ
ドラジド、アゾジカルボンアミド等を配合することがで
きる。
【0034】更に、必要に応じて着色剤、耐熱性向上剤
等のような各種添加剤、離型剤及び充填剤用分散剤等を
任意に添加することができる。ここで、充填剤用分散剤
として使用されるジフェニルシランジオール、各種アル
コキシシラン、カーボンファンクショナルシラン、シラ
ノール基含有低分子シロキサン等は本発明の効果を損な
わない程度に用いることができる。また、得られたシリ
コーンゴムの表面タック性、変色防止等のため、けい素
原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンを(A)成分100重量部に対して
0.05〜5重量部添加してもよい。
【0035】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記成
分を2本ロール、バンバリーミキサー、ドウミキサー
(ニーダー)等の汎用のゴム混練り機を用いて均一に混
合し、必要に応じてこれを加熱処理することにより製造
することができる。
【0036】このようにして調製されたシリコーンゴム
組成物は、目的とする形状のダイスを取付けた押し出し
機で押出し成型された後、加硫炉で加熱硬化することに
より、本発明の目的とする高モジュラスの押出し用シリ
コーンゴム硬化物が断続的又は連続的に得られる。ここ
で、加硫炉は、熱風炉、UHF炉、スチーム炉、IR炉
等が用いられ、シリコーンゴムの加硫成型に十分な熱を
かけられるものであれば、特にその形式は限定されな
い。なお、加硫条件としては、80〜500℃、特に2
00〜350℃で1秒〜1時間、特に5秒〜15分とす
ることができる。
【0037】このようにして得られるシリコーンゴム
は、100%モジュラスが40kgf/cm2以上、好
ましくは45〜60kgf/cm2を有するものであ
る。40kgf/cm2未満では、高強度を必要とする
用途に使用できず、本発明の目的が達成されない。この
シリコーンゴムは、このように特に優れた硬さ、高モジ
ュラス等の物理特性を有し、極細チューブ、自動車用ワ
イパーブレード、各種チューブ及びホース類等の用途に
適したものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の押出し成型用シリコーンゴム組
成物は、引張強さ、圧縮永久歪特性を損なうことなく高
硬度、高モジュラスの押出し成型されたシリコーンゴム
を得ることができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例と比較例とを示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0040】[実施例1〜7、比較例1〜4]下記ポリ
マー、オイル、レジン、分散剤、充填剤を表1に示す量
で使用し、ニーダーにて混練りし、180℃にて2時間
加熱処理してコンパウンドを作製した。更に、下記硬化
剤をコンパウンド100重量部に対し表1の割合で添加
して、シリコーンゴム組成物を調製した。
【0041】次に、シリンダー直径が40mmφ、シリ
ンダー長さLと直径Dとの比がL/D=12で、外径2
5mm×2mmのダイを取付けた押出し機で押出し、更
に350℃の熱風炉で3分間加硫硬化させた後、乾燥機
により200℃で4時間ポストキュアーを行った。得ら
れたシリコーンゴムの各種ゴム物性を測定した。その結
果を表1に示す。
【0042】ポリマー ジメチルシロキサン単位99.95モル%、メチルビニ
ルシロキサン単位0.025モル%、ジメチルビニルシ
ロキサン単位0.025モル%からなり、平均重合度が
約8,000であるゴム状オルガノポリシロキサン(以
下、ポリマー1という)。
【0043】ジメチルシロキサン単位99.825モル
%、メチルビニルシロキサン単位0.15モル%、ジメ
チルビニルシロキサン単位0.025モル%からなり、
平均重合度が約8,000であるゴム状オルガノポリシ
ロキサン(以下、ポリマー2という)。
【0044】オイル ジメチルシロキサン単位からなり、末端がビニル基で封
鎖された平均重合度が約500で、25℃における粘度
が5,000csであるオイル状オルガノポリシロキサ
ン〔ビニル量0.20モル%〕(以下、オイル1とい
う)。
【0045】ジメチルシロキサン単位からなり、末端が
ビニル基で封鎖された平均重合度が約180で、25℃
における粘度が600csであるオイル状オルガノポリ
シロキサン〔ビニル量0.55モル%〕(以下、オイル
2という)。
【0046】レジン SiO2単位とジメチルビニルシロキシ単位とトリメチ
ルシロキシ単位とからなり、SiO2単位に対するジメ
チルビニルシロキシ単位、トリメチルシロキシ単位のモ
ル比が1:0.12:0.94で、M/Q比=1.1、
ビニル量が0.085モル%で、50%トルエン溶液の
25℃における粘度が3.5csであるオルガノポリシ
ロキサン共重合体(以下、レジン1という)。
【0047】SiO2単位とジメチルビニルシロキシ単
位とトリメチルシロキシ単位とからなり、SiO2単位
に対するジメチルビニルシロキシ単位、トリメチルシロ
キシ単位のモル比が1:0.06:0.9で、M/Q比
=1.1、ビニル量が0.098モル%で、50%トル
エン溶液の25℃における粘度が5csであるオルガノ
ポリシロキサン共重合体(以下、レジン2という)。
【0048】分散剤 両末端にシラノール基を有し、平均重合度が13で、2
5℃における粘度が15csであるジメチルポリシロキ
サン。
【0049】充填剤 比表面積が300m2/gであるフュームドシリカ[日
本アエロジル(株)製]
【0050】硬化剤 下記式(i)で示す2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド(以下、硬化剤1という) 下記式(ii)で示す1,6−ヘキサンジオールビス−
t−ブチルパーオキシカーボネート(以下、硬化剤2と
いう) 下記式(iii)で示す2,5−ジメチル−2,5−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(以下、硬化剤3
という) 下記式(iv)で示すパーオキサイド(以下、硬化剤4
という)
【0051】
【化5】
【0052】
【表1】
【0053】表1の結果より、本発明の実施例(1〜
5)はいずれも100%モジュラスが40kgf/cm
2以上,硬さ(JIS−A)60度以上、及び引張り強
さ90kgf/cm2以上の高硬度、高モジュラスの押
出し用シリコーンゴムを与えることが知見された。
【0054】なお、実施例1及び比較例2の組成物を用
いて押出し成型、硬化させ、外径4mm、肉厚0.5m
mのシリコーンゴムチューブを製造した。このチューブ
を手で引張ったところ実施例1のものは破断しなかった
が、比較例2のものは破断した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:07)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1) R1 nSiO(4-n)/2 …(1) (式中、R1は互いに同一又は異種の非置換又は置換の
    1価炭化水素基、nは1.98〜2.02の正数であ
    る。)で示される平均重合度が2,000以上のオルガ
    ノポリシロキサン100重量部、(B)比表面積100
    2/g以上の微粉末シリカ10〜100重量部、
    (C)下記一般式(2) R2 3SiO1/2 …(2) (式中、R2はビニル基、フェニル基、炭素数1〜8の
    アルキル基又は炭素数3〜10のフルオロアルキル基を
    示し、各Rは互いに同一でも異なっていてもよい。)で
    示されるトリオルガノシロキシ単位とSiO2単位とを
    主構成単位とし、R2 3SiO1/2単位とSiO2単位との
    モル比が0.6:1〜1.2:1の範囲であり、かつ全
    2中の0.003〜0.4モル%がビニル基であるオ
    ルガノポリシロキサン共重合体5〜50重量部、(D)
    下記一般式(3) 【化1】 で示される有機過酸化物0.1〜10重量部を含有し、
    押出し加硫成型されたシリコーンゴムの100%モジュ
    ラスが40kgf/cm2以上であることを特徴とする
    押出し成型用シリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 重合度が1,000以下でビニル基を
    0.01〜30モル%含有するオルガノポリシロキサン
    オイルを(A)成分100重量部に対し5〜50重量部
    配合した請求項1記載の組成物。
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