JPH08131456A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JPH08131456A
JPH08131456A JP6272644A JP27264494A JPH08131456A JP H08131456 A JPH08131456 A JP H08131456A JP 6272644 A JP6272644 A JP 6272644A JP 27264494 A JP27264494 A JP 27264494A JP H08131456 A JPH08131456 A JP H08131456A
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arm
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mirror
switch
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Takashi Shioda
敬司 塩田
Takashi Fukaya
孝 深谷
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】観察手段によって術部を傷つけることがない安
全性の高い手術用顕微鏡の提供を目的としている。 【構成】被検物を観察する第1の観察手段25と、第1
の観察手段25の光学系のうちの少なくとも一つの光学
要素を非共通とする第2の観察手段32、第1及び第2
のの観察手段25,32を3次元空間の任意の位置及び
方向に移動可能に保持する保持手段21,23,24と
を有する手術用顕微鏡1において、第2の観察手段32
が観察可能状態にあることを検知する検知手段29と、
検知手段29からの検知情報に基づいて保持手段23の
動きを制限する制限手段46,47,49,50…とを
具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、死角部位の観察を行な
うことができる内視鏡等の観察手段を備えた手術用顕微
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、手術の手法や手術用具の発達に伴
い、マイクロサージャリーが頻繁に行われるようになっ
てきた。このマイクロサージャリーでは、術部を拡大観
察するために手術用顕微鏡が用いられる。
【0003】一般に、前記手術用顕微鏡は、立体視を行
うための双眼光学系を有する鏡体を備えており、この鏡
体を架台部に取り付けられたアームによって3次元的に
移動自在に保持できるようになっている。
【0004】ところで、脳神経外科や耳鼻咽喉科におけ
るマイクロサージャリーでは、その術部(患部)が体腔
内深部にあることが多いため、また、低侵襲で手術を行
なう必要があるため、生体に微小な切開孔を開け、この
切開孔に手術用顕微鏡を対向させた状態で患部の観察を
行なっている。このように微小な切開孔を通じて患部の
観察を行なうため、手術用顕微鏡の観察方向を可能な限
り変えても、観察し難い部位、つまり、死角となる部位
が存在してしまう。そこで、最近では、このような死角
となる部位を観察するために、ミラーや内視鏡を併せて
用いる手法が普及しつつある。
【0005】一般的に、ミラーを使用する場合、術者
は、片手でミラーを保持しながらそのミラーを微小な切
開孔内に挿入することによって、死角となる部位を肉眼
で観察するか、或いは、ミラーを介してその反射像を手
術用顕微鏡にて拡大観察する。
【0006】また、内視鏡を使用する場合、術者は、片
手で内視鏡を保持しながらその内視鏡の挿入部を微小な
切開孔内に挿入することによって、死角となる部位を直
接的に内視鏡の接眼部を通じて観察するか、或いは、内
視鏡に内蔵もしくは取り付けられた撮像手段により撮像
された内視鏡像をTVモニタにより観察する。
【0007】ところで、内視鏡を併用して死角となる部
位を観察する場合、特に、ファイバースコープ(軟性
鏡)を用いる場合には、片手で内視鏡の操作部を保持
し、且つ、もう一方の手で内視鏡の挿入部の先端部を保
持しなければならない。したがって、両手が塞がってい
ることから、内視鏡の先端部を死角となる部位に到達さ
せるために周囲の組織を除去するといった作業を行なう
ことが非常に困難となる。
【0008】また、硬性鏡を用いた場合でも、片手で硬
性鏡の接眼部を保持して観察を行なわざるを得ないた
め、作業性が悪く、手術時間が長期化し、術者の疲労が
増大する。それに加えて、硬性鏡の先端で術部を傷つけ
てしまう虞れもあり、術者は極めて慎重な作業を強いら
れていた。
【0009】また、この場合、手術用顕微鏡に加えて内
視鏡を併用するため、内視鏡用の光源装置やTVモニタ
ーといった多くの付属装置をセッティングする必要があ
る。そのため、手術室内が繁雑となり、術者や看護婦等
の手術に対する作業効率が悪化する。
【0010】以上のような欠点を解決すべくなされた手
術用顕微鏡が、特開平6−196号公報において提案さ
れている。この手術用顕微鏡は、図10に示すように、
架台のアーム100に支持された手術用顕微鏡の鏡体1
02に内視鏡取付け用アダプタ103を介して硬性鏡1
04が取り付けられて成るものであり、術者が硬性鏡1
04の接眼部105を保持する必要がない点で非常に有
益である。この構成では、硬性鏡104を取り付けた内
視鏡取付け用アダプタ103を鏡体102の光軸Oまわ
りに回動させることができ、硬性鏡104によって観察
を行なう場合には、内視鏡取付け用アダプタ103を回
動させて、硬性鏡104を退避位置から図示する観察位
置に配置する。
【0011】また、同公報には、図11に示すように、
手術用顕微鏡の鏡体112に取り付けられた把持アーム
117に内視鏡挿通用穴120を設け、この穴120に
ファイバースコープ118を挿入するとともに、内視鏡
先端保持アーム119と内視鏡先端保持具110とによ
ってファイバースコープ118の先端部を保持する構成
が示されている。この構成の場合も、ファイバースコー
プ118を用いて死角の部位を観察する場合、術者がフ
ァイバースコープ118を保持する必要がない点で非常
に有益である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
された従来の構成の場合、硬性鏡104は、手術用顕微
鏡による観察視野の死角の部位を観察する必要から、そ
の先端部が手術用顕微鏡の鏡体102から術部側に大き
く突出している。また、鏡体102と硬性鏡104との
相対位置が固定されているにも拘らず、鏡体102の観
察光軸Oと硬性鏡104の観察光軸とが一致していな
い。したがって、硬性鏡104による観察を行なう場
合、術者は、手術用顕微鏡の架台のアーム101を肉眼
下で操作して3次元的に移動し、硬性鏡104によって
術部を傷つけないように注意を払いながら、硬性鏡10
4の先端を術部の死角部位が観察できる位置まで導かな
ければならない。
【0013】また、図10の構成では、硬性鏡104が
観察位置にある場合、硬性鏡104の先端部は、術者の
保持する鏡体グリップ106よりも、アーム101の回
転軸に対するモーメントが大きい。したがって、術者は
細心の注意を払って鏡体グリップ106を操作する必要
がある。特に、硬性鏡104を用いて死角部位を観察し
ている最中に、不用意にアーム101を動かすと、硬性
鏡104の先端部が患部に接触してその患部を傷つける
虞れがある。また、硬性鏡104の観察位置を変更した
り或いは硬性鏡104を抜去する際にも、術者は硬性鏡
104の先端部で術部を傷つけないように細心の注意を
払わなければならない。
【0014】このように、図10の構成によると、術部
を硬性鏡104によって観察する場合、術者に細心の注
意と大きな負担を強いることとなり、結果的に手術時間
が長くなってしまうことになる。
【0015】一方、図11に示された従来の構成の場合
には、ファイバースコープ118の先端部を手術用顕微
鏡の観察視野における死角部位に導くため、内視鏡先端
保持アーム119を移動する必要がある。また、ファイ
バースコープ118の観察方向を変更する場合にも、内
視鏡先端保持具110の付近を手で把持して、内視鏡先
端保持アーム119を操作しなければならない。この場
合、内視鏡先端保持アーム119とこれに保持されるフ
ァイバースコープ118とが鏡体112から術部側に大
きく突出しているため、ファイバースコープ118の先
端部等で術部を傷つけないように、顕微鏡のアライメン
ト変更およびファイバースコープ118の観察位置変更
には十分に注意を払う必要がある。こうした慎重を要す
る操作は、結果的に手術の流れを中断することとなり、
術者にとって非常に負担であるばかりでなく、手術時間
の延長により患者にも負担をかけることとなる。
【0016】なお、以上説明してきた事情は何も内視鏡
だけに関わらず、ミラーの場合にも同様な問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、観察手段によって術部を傷つける
ことがない安全性の高い手術用顕微鏡を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被検物を観察する第1の観察手段と、前
記第1の観察手段の光学系のうちの少なくとも一つの光
学要素を非共通とする第2の観察手段と、第1及び第2
のの観察手段を3次元空間の任意の位置及び方向に移動
可能に保持する保持手段とを有する手術用顕微鏡におい
て、前記第2の観察手段が観察可能状態にあることを検
知する検知手段と、この検知手段からの検知情報に基づ
いて前記保持手段の動きを制限する制限手段とを具備し
ている。
【0018】
【作用】上記構成では、第2の観察手段を用いて観察し
ている時に、術者が誤って前記保持手段を誤操作等によ
り動かそうとしても、前記保持手段の動きが制限される
ため、例えば観察方向に突出している第2の観察手段に
よって術部を傷付けてしまうことがない。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。図1ないし図5は本発明の第1の実施例
を示すものである。図1は、本実施例の手術用顕微鏡1
の全体構成を概略的に示したものである。図示のよう
に、この手術用顕微鏡1は、2つの観察手段すなわち顕
微鏡本体たる鏡体25とこれに付設された硬性鏡(内視
鏡)32とを有している。
【0020】手術用顕微鏡1の架台20の上端には水平
アーム21の一端が軸aを中心として回動可能に取り付
けられている。水平アーム21の他端には、部材22を
介して、パンタグラフアーム23の一端が回動自在に取
り付けられている。この場合、パンタグラフアーム23
は、図示のように、互いに直交する軸b(垂直軸)およ
び軸c(水平軸)の回りを回動することができるように
なっている。
【0021】また、パンタグラフアーム23の他端には
鏡体アーム24の一端が垂直な軸dを中心として回動可
能に取り付けられている。この鏡体アーム24には鏡体
25が回転可能かつ俯仰可能に支持されている。すなわ
ち、鏡体25は、鏡体アーム24の中心軸である軸eの
回りに回転することができ、軸eと直交する軸fを中心
として回動して俯仰動作を行なうことができる。
【0022】以上説明した各回動部は、図示しないバラ
ンス調整部によってバランス調整が可能である。これら
の回動部で各アーム21,23,24を回動させること
によって、鏡体25の観察位置および観察方向を3次元
空間の所望の位置及び所望の向きにセッティングするこ
とができる。
【0023】図2に示すように、鏡体25には、軸gを
光軸中心とした図示しない双眼光学系が内蔵されてい
る。また、鏡体25には顕微鏡用ライトガイド27が取
り付けられており、この顕微鏡用ライトガイド27を介
して図示しない光源からの照明光を鏡体25に供給する
ことにより、この照明光を術部に照射して、術部の立体
観察像を鏡体25の接眼部を通じて得ることができるよ
うになっている。
【0024】また、鏡体25の下端には内視鏡取り付け
アダプタ28が回動可能に取り付けられている。このア
ダプタ28は前記双眼光学系の光軸中心gを中心に回動
することができる。さらに、鏡体25の下端には、アダ
プタ28を図2に実線で示す収納位置と図2に破線で示
す観察位置とにそれぞれ位置決めする図示しないストッ
パーが設けられている。したがって、内視鏡取り付けア
ダプタ28は収納位置(実線位置)と観察位置(破線位
置)との間を図2に示す矢印の方向に回動できることと
なる。
【0025】図3は、内視鏡取り付けアダプタ28の詳
細を示すものである。図示のように、内視鏡取り付けア
ダプタ28は、鏡体25に対して回動するアダプタ本体
28aと、このアダプタ本体28aにボールジョイント
30を介して回動自在に連結された内視鏡用ガイド31
とを有している。内視鏡用ガイド31は、硬性鏡32の
挿入部が挿通可能な挿通孔31aを有しており、この挿
通孔31aに硬性鏡32の挿入部を挿通させることによ
って硬性鏡32を支持できるようになっている。 ま
た、内視鏡取り付けアダプタ28のボールジョイント3
0の部位には摘み33が設けられており、この摘み33
を緩めることにより、ボールジョイント30をフリー状
態にして、内視鏡用ガイド31に取り付けられている硬
性鏡32を所望の方向に向けることができる。また、内
視鏡用ガイド31には操作重さ調整ハンドル34が取り
付けられており、このハンドル34によって硬性鏡32
の摺動および回転操作の重さを調整することができるよ
うになっている。
【0026】なお、内視鏡取り付けアダプタ28に取り
付けられた硬性鏡32には内視鏡用ライトガイド35が
接続されており、このライトガイド35を介して図示し
ない光源装置からの照明光を硬性鏡32に供給すること
により、この照明光を術部に照射して、術部の観察像を
硬性鏡32の接眼部を通じて得ることができるようにな
っている。
【0027】次に、図4および図5を参照しながら、パ
ンタグラフアーム23の回動機構について説明する。図
4中、22はパンタグラフアーム23と水平アーム21
とを連結する部材である。部材22に連結されるパンタ
グラフアーム23の基端部の両側面には、パンタグラフ
アーム23の長手方向に対して直交する方向にアーム軸
40,40(軸c)が突設されている。パンタグラフア
ーム23の両側面から突出するこれらの各アーム軸4
0,40は、部材22の左右両側に固定されたベアリン
グ41,42内に別々に嵌挿支持されて、パンタグラフ
アーム23と一体に回動することができるようになって
いる。
【0028】パンタグラフアーム23の一方の側面から
突出するアーム軸40には、アーマチュア45が、ベア
リング41よりもパンタグラフアーム23側に位置し
て、摺動自在に嵌め込み挿入されている。また、このア
ーマチュア45は、アーム軸40に非回転的に取り付け
られており、アーム軸40及びパンタグラフアーム23
と一体に回動するようになっている。さらに、アーマチ
ュア45は、パンタグラフアーム23にスプリング44
によって支持されている。
【0029】ベアリング41とアーマチュア45との間
には、部材22に固定された電磁ブレーキ43が、アー
ム軸40に嵌め込み挿入された状態で配置され、アーマ
チュア45と微小の隙間zを介して対向している。
【0030】こうした構造は、軸a〜fを中心として回
動する各回動部の全てに設けられている。ここで、軸a
〜fを中心に回動する各回動部に設けられている電磁ブ
レーキについて簡単に説明する。各回動部の電磁ブレー
キ(後述する電磁クラッチ46を除く)は、鏡体25に
取り付けられたグリップ26(図1参照)の図示しない
スイッチを操作することによって電磁的に制御される。
すなわち、前記スイッチがOFFの状態にあると、回動
軸a〜fの各電磁ブレーキに対して電流が供給されない
ため、各アーム21,23,24及び鏡体25と一体に
回動するアーマチュアが電磁ブレーキに電磁的に吸着さ
れている。したがって、各アーム21,23,24及び
鏡体25の回動が阻止(ロック)される。また、前記ス
イッチをON操作すると、回動軸a〜fの各電磁ブレー
キに対して電流が供給されて、各アーム21,23,2
4及び鏡体25と一体に回動するアーマチュアが電磁ブ
レーキから離れてフリー状態になる。したがって、各ア
ーム21,23,24及び鏡体25は所望の位置及び方
向に自由に動作することができ、これによって、鏡体2
5の観察位置及び観察方向を容易に変更することができ
る。そして、このように変更した鏡体25の観察位置及
び観察方向は、スイッチを再度OFFにして各アーム2
1,23,24及び鏡体25をロックすれば、確実に保
持される。
【0031】このような動作を、以下、前記アーマチュ
ア45と電磁ブレーキ43との動作を例にとって具体的
に述べる。まず、グリップ26のスイッチがOFFの状
態にあると、電磁ブレーキ43に電流が供給されないた
め、アーマチュア45は、スプリング44のばね力に抗
して電磁ブレーキ43に電磁的に吸着されてロックされ
る。したがって、アーマチュア45と一体に回動するア
ーム軸40及びパンタグラフアーム23の回動が阻止さ
れ、部材22とパンタグラフアーム23とが固定された
状態となる。
【0032】このアーマチュア45のロック状態、すな
わち、電磁ブレーキ43の電磁吸着作用は、前記スイッ
チをONにして電磁ブレーキ43へ電流を供給すること
によって解除される。アーマチュア45のロック状態が
解除されると、アーマチュア45は、スプリング44の
弾性力によりアーム軸40の軸方向に沿ってパンタグラ
フアーム23側に距離zだけ摺動されて、そのフリーな
初期位置に戻される。したがって、パンタグラフアーム
23は軸cを中心に自由に回動することができる。
【0033】なお、グリップ26に設けられた前記スイ
ッチは、架台20に内蔵された図示しない制御部に接続
されている。そして、この制御部からの制御信号に基づ
いて図示しない電流供給源からケーブル(図示しない)
を介して電磁ブレーキに電流が供給されるようになって
いる。また、グリップ26に設けられた前記スイッチは
通常OFF状態となっており、各回動軸a〜fに設けら
れた電磁ブレーキ(後述する電磁クラッチ46を除く)
は、通常、電流が供給されていない状態にある。したが
って、各アーム21,23,24及び鏡体25は、通
常、ロックされた状態にある。
【0034】また、図4に示すように、パンタグラフア
ーム23の他方の側面から突出するアーム軸40には、
アーマチュア47が、ベアリング42よりもパンタグラ
フアーム23側に位置して、摺動自在に嵌め込み挿入さ
れている。
【0035】ベアリング42とアーマチュア47との間
には、部材22に固定された電磁クラッチ46が、アー
ム軸40に嵌め込み挿入された状態で配置され、アーマ
チュア47と微小の隙間yを介して対向している。な
お、後述するように電磁クラッチ46に電流が供給され
ると、アーマチュア47が電磁クラッチ46に電磁的に
吸着されるようになっている。
【0036】また、アーム軸40は、アーマチュア47
よりもパンタグラフアーム23側の位置で部材22に固
定されたベアリング48内に挿通されている。このベア
リング48の内面には内側に歯が切られた歯車49が回
動可能に取り付けられており、アーム軸40はこの歯車
49の内側に挿通されている。また、この構成では、ア
ーマチュア47がスプリング52を介して歯車49と接
続されている。
【0037】ベアリング48の詳細が図5に示されてい
る。図示のように、アーム軸40には軸55を中心に揺
動可能な爪50が取り付けられている。この爪50は、
アーム軸40と一体に回転するとともに、アーム軸40
に取り付けられたスプリング51によって歯車49の内
面に突き当てられて歯車49の歯と噛合している。この
場合、爪50は、アーム軸40の回転に伴って歯車49
が一方向だけに回転し且つその逆方向には回転しないよ
うな態様で歯車49と噛合している。すなわち、アーム
軸40が一方向(図中では時計回り)に回転すると、こ
の回転に伴って爪50と噛合する歯車49もその回転方
向に回転するが、アーム軸40がこれと逆方向(図中で
は反時計回り)に回転すると、爪50と歯車49との噛
合状態が解除されて爪50のみが回転するようになって
いる。
【0038】なお、アーム軸40が図中時計回りに回転
すると、パンタグラフアーム23が下方に回動し、アー
ム軸40が図中反時計回りに回転すると、パンタグラフ
アーム23が上方に回動する。
【0039】ところで、内視鏡取り付けアダプタ28の
収納位置(図2に実線で示した位置)にはマイクロスイ
ッチ29が設けられている。このマイクロスイッチ29
はアダプタ28を収納位置に位置決めするストッパー
(既に述べた)の近傍に設けられている。また、マイク
ロスイッチ29は、アダプタ28が収納位置に位置した
時にのみ、このアダプタ28によって押圧されるように
なっている。そして、このマイクロスイッチ29の動作
状態によって、電磁クラッチ46への電流の供給が制御
される。
【0040】すなわち、マイクロスイッチ29は、図示
しないケーブルを介して架台20に内蔵された前記制御
部に接続されており、マイクロスイッチ29がアダプタ
28によって押圧されている時(アダプタ28が収納位
置に位置している時…ON状態)には電磁クラッチ46
に電流が供給されないが、アダプタ28が収納位置から
外れてマイクロスイッチ29がアダプタ28によって押
圧されていない状態(OFF状態)になると、前記制御
部を介して電磁クラッチ46に電流が供給される。つま
り、電磁クラッチ46は、他の電磁ブレーキと異なり、
グリップ26のスイッチのON/OFFに関わらずマイ
クロスイッチ29のON/OFFのみによって電磁的に
制御されるものである。
【0041】なお、マイクロスイッチ29がOFFの状
態(アダプタ28が収納位置から外れた状態)になる
と、グリップ26のスイッチのON/OFFに関わら
ず、電磁ブレーキ43を除く回動軸a〜fの各電磁ブレ
ーキに電流が供給されなくなるようになっている。
【0042】次に、上記構成の手術用顕微鏡1の動作に
ついて説明する。まず初めに、術者は、アダプタ28を
収納位置に配置させた状態で、鏡体25に内蔵された図
示しない双眼光学系を用いて術部を立体的に観察しなが
ら、生体に穿設した微小切開孔Hを通じて患部Pにアプ
ローチしていく。この際、術者は、グリップ26に設け
られた前記スイッチ(図示せず)を操作して、架台20
に内蔵された前記制御部(図示せず)に信号を送る。前
記制御部は、前記スイッチがON操作されると、通常は
ロック状態にある軸a〜軸fの回動部をフリーにするべ
く、この回動部に設けられた電磁ブレーキ(電磁クラッ
チ46を除く)へ電流を供給する。これによって、電磁
ブレーキに電磁的に吸着されていたアーマチュアがフリ
ー状態となり、術者は、軸a〜軸fの回動部すなわち各
アーム21,23,24及び鏡体24を自由に回動操作
して鏡体25の観察位置および観察方向を変更し、術部
の所望部位を観察することができる。
【0043】また、このフリー状態では、軸cとしての
アーム軸40の回転に伴ってこれに取り付けられた爪5
0が回転する。さらに、この状態では、アダプタ28が
収納位置に配置されてマイクロスイッチ29がONされ
ていることから、軸cに内蔵された電磁クラッチ46に
電流が供給されず、したがって、アーマチュア47が電
磁クラッチ46に吸着されることなくフリー状態になっ
ているため、爪50と噛み合う歯車49も、アーマチュ
ア47によってその回転が拘束されることなく、アーム
軸40とともに回転することができる。
【0044】ところで、術者の観察する術野が体腔内深
部へ至ると、各アーム21,23,24を操作して観察
位置および観察方向を変更しても、微小切開孔Hによっ
てケラれた内面や内側の血管の裏側等といった顕微鏡で
は観察できない死角部位が現れる。この場合、術者は、
腫瘍の取り残しや動脈瘤のクリッピング状態を観察する
ために、硬性鏡32を使用して死角部位の観察を行な
う。
【0045】硬性鏡32を使用して死角部位の観察を行
なう場合には、まず、内視鏡取り付けアダプタ28を収
納位置から観察位置に移動する。内視鏡取り付けアダプ
タ28を収納位置から観察位置に移動させると、それま
で内視鏡取り付けアダプタ28に押圧されていたマイク
ロスイッチ29がON状態からOFF状態に切り替わ
り、その状態が図示しないケーブルにより架台20に内
蔵された制御部に伝達される。
【0046】前記制御部は、マイクロスイッチ29がO
FF状態であることを検出すると、グリップ26に設置
された図示しないスイッチの状態に関わらず軸a,軸
b,軸d〜軸fの各回動部に設けられた電磁ブレーキへ
の電流供給を停止して、各アーム21,24及び鏡体2
5をロックする。この時、軸cに設置された電磁ブレー
キ43は、マイクロスイッチ29のON/OFFに関わ
らず、グリップ26に設置された図示しないスイッチの
ON/OFF状態によってその電磁的な制御が行なわれ
る。また、このようにマイクロスイッチ29がOFF状
態になると、電流が供給されていなかった軸cの電磁ク
ラッチ46に電流が供給され、それまでフリーであった
アーマチュア47が電磁クラッチ46に吸着されてロッ
クされる。したがって、アーマチェア47にスプリング
52を介して接続されている歯車49もロックされる。
その結果、アーム軸40は、爪50と歯車49とが噛合
する時計回り方向には回転することができず、反時計回
り方向のみに回転可能となる。つまり、パンタグラフア
ーム23は、上方向のみに回動することができ、下方向
には回動することができない。
【0047】この状態で、術者は、内視鏡取り付けアダ
プタ28を観察位置に移動した後、摘み33を操作して
ボールジョイント30をフリーにし、硬性鏡32の観察
方向を調整する。次に、術者は、ガイド31に取り付け
られた操作重さ調整ハンドル34を操作して、ガイド3
1に沿って硬性鏡32を上下にスライドさせて所望の観
察位置に導いて、硬性鏡32による死角部位の観察を行
なう。
【0048】この際、術者・助手またはその他の観察者
が誤ってグリップ26に設けられたスイッチをON操作
してしまった場合でも、前述したように、軸a,軸b,
軸d〜軸fの各回動部に設けられた電磁ブレーキには電
流が供給されないため、アーム21,24及び鏡体25
はそのロックされた状態を保持している。また、この場
合、軸cでは、前記スイッチのON操作によって電磁ブ
レーキ43へ電流が供給されてアーマチュア45はフリ
ー状態となるが、アーマチュア47は、電磁クラッチ4
6への電流供給が継続されているため、ロックされたま
まの状態である。したがって、アーマチェア47にスプ
リング52を介して接続されている歯車49もロックさ
れたままの状態である。つまり、依然として、パンタグ
ラフアーム23は上方向にのみ回動するが、下方向には
回動できない。
【0049】以上説明したように、本実施例の手術用顕
微鏡1は、硬性鏡32を取り付けた内視鏡取り付けアダ
プタ28を観察位置に配置すると、鏡体25を支持する
アーム(パンタグラフアーム23)の回動方向が上方向
のみに制限されるため、硬性鏡32が鏡体25から突出
する内視鏡観察時および内視鏡の導入時において、手術
用顕微鏡1の誤操作により硬性鏡32の先端で患部Pを
傷つけてしまう虞がない。
【0050】また、本実施例では、硬性鏡32による観
察状態を検出する手段(マイクロスイッチ29)を内視
鏡取り付けアダプタ28に設けたが、硬性鏡32を案合
するガイド部31に硬性鏡32の挿入部の突出量を検出
する検出手段を設け、その検出結果によりアームの動き
を制限するようにしても良い。つまり、例えば図6に示
すように、内視鏡取り付けアダプタ28の先端部に設け
られているガイド31にフォトインタラプタ61を設け
るとともに、硬性鏡32の挿入部に遮光板60を設け
る。
【0051】この場合、遮光板60は、硬性鏡32の挿
入部が十分に引き込まれている場合(鏡体25からの突
出量が小さい場合)にフォトインタラプタ61を遮ら
ず、硬性鏡32の挿入部が鏡体25から大きく突出する
観察状態に位置する場合にフォトインタラプタ61を遮
る位置に設けられる。なお、フォトインタラプタ61
は、架台20に内蔵された図示しない制御部に接続され
る。
【0052】したがって、この構成では、硬性鏡32が
十分に引き込まれた収納状態にあってフォトインタラプ
タ61が遮光板60によって遮られていない場合には、
グリップ26に設けられた図示しないスイッチを押圧す
ると、軸a〜軸fに設けられた電磁ブレーキへ電流が供
給されて、各アームがフリー状態になる。したがって、
鏡体25を所望の位置に移動することができる。
【0053】また、硬性鏡32をガイド31に沿って下
降させて観察状態に位置させると、フォトインタラプタ
61が遮光板60によって遮られるため、架台20に内
蔵された前記制御部が、フォトインタラプタ61が遮光
されたことを検出し、前述のの実施例と同様にアームの
動きを軸cの上方向のみに制限する。
【0054】また、本実施例では、付設の観察手段とし
て硬性鏡を使用したが、硬性鏡の変わりにミラーを使用
しても前述した実施例と同様の効果が得られる。さら
に、本実施例では硬性鏡32が観察位置或いは収納位置
のどちらに位置しているかを検出することによって、鏡
体25及び硬性鏡32を支持するアームの駆動を制限し
ているが、硬性鏡32の先端に近接センサーまたは接触
センサーを設け、その出力によってアームの駆動を制限
しても良い。例えば、硬性鏡32の先端に超音波センサ
ーを設け、この超音波センサーによって硬性鏡32と患
部Pとの距離を検出し、その値が予め定めた距離に近づ
いた場合にアームの動きを制限する。或いは、硬性鏡3
2の先端部にタッチセンサーを設け、内視鏡の先端が何
らかの物体に接触した場合にそれをタッチセンサが検出
し、前述の実施例と同様にアームの動きを軸cの上方向
のみに制限する。この方法によっても、前述した実施例
と同様の効果が得られるのは明らかである。
【0055】なお、このように、超音波センサーやタッ
チセンサーを使用する場合は、硬性鏡32の大まかなオ
リエンテーション設定の作業を手術用顕微鏡1のアーム
を駆動させることで行なえるため、作業性が向上し、手
術時間を短縮できるといった効果がある。
【0056】また、このように超音波センサーやタッチ
センサーを設けた場合には、患部の接近方向または接触
方向の検出も容易に可能であるため、顕微鏡視野内或い
はモニター上等に患部の方向を表示することにより、術
者に事前に危険を認識させることが可能となる。
【0057】さらに、アームの動きが制限されているこ
とを術者に知らせるような表示を、顕微鏡視野内または
モニター上に行なっても良い。また、アームの動きが制
限されていることを、音で術者に知らせても良い。これ
により、術者は手術をスムーズに進めることが可能とな
り、疲労も少なくなるといった効果がある。
【0058】図7及び図8は、本発明の第2の実施例を
示すものである。この明細書の冒頭で紹介した図11の
従来構成では、ファイバースコープ118の先端のアン
グル操作を図示しない手元(例えばファイバースコープ
72の接眼部)の操作手段で行なうと、両手が塞がって
しまい、処置を行なうことが困難となる。また、電動ア
ングル機構を有するファイバースコープ118を用いた
としても、手元のスイッチを操作することには変わりな
く、同様の問題点がある。また、フットスイッチ等で電
動アングル機構を操作する場合でも、手術用顕微鏡のフ
ットスイッチの他、多数のフットスイッチの中から電動
アングル用のものを見極めるのは面倒な作業である。し
かも、照準・変倍・調光等の調節機構が付いた内視鏡を
用いた場合は、手術用顕微鏡の観察と平行してそれらを
調節する作業をする必要があり、これは非常に煩わしい
ものである。
【0059】したがって、本実施例の目的は、第1の観
察手段である手術用顕微鏡25の電動駆動部の入力手段
と、第2の観察手段であるファイバースコープの電動駆
動部の入力手段とを同一にし、両者の操作性を向上させ
ることにある。
【0060】図7は、本実施例の手術用顕微鏡1´の全
体構成図であり、図8は手術用顕微鏡1´の架台20内
に設けられた制御部のブロック図である。なお、第1の
実施例と同一の部材については同一符号を付してその説
明を省略する。
【0061】図7に示すように、手術用顕微鏡1´の架
台20の上端には水平アーム21の一端が軸aを中心と
して回動可能に取り付けられている。水平アーム21の
他端には、部材22を介して、パンタグラフアーム23
の一端が回動自在に取り付けられている。この場合、パ
ンタグラフアーム23は、図示のように、互いに直交す
る軸b(垂直軸)および軸c(水平軸)の回りを回動す
ることができるようになっている。
【0062】また、パンタグラフアーム23の他端には
XY駆動装置80を介して鏡体25が垂直な軸dを中心
として回動可能に取り付けられている。鏡体25の側面
にはグリップ26が取り付けられており、このグリップ
26に設けられた図示しないスイッチを操作すると、前
記軸a,b,c及びdに内蔵された図示しない電磁ブレ
ーキが作動し、鏡体25を3次元空間の所望の位置に配
置できることは、前述した第1の実施例と同様である。
【0063】鏡体25の下端には把持アーム75が取り
付けられており、把持アーム75の内視鏡挿通穴75a
にはファイバースコープ72が挿入されている。把持ア
ーム75は図示する観察位置と図示しない収納位置との
間を摺動可能である。また、図7には図示しないが、把
持アーム75が前記収納位置に収納されている場合にの
み押圧されるマイクロスイッチ87(図8参照)が設け
られている。
【0064】さらに、アングル部73を除いたファイバ
ースコープ72の先端部が、把持アーム75に設けられ
た内視鏡先端保持アーム71と内視鏡先端保持具74と
によって、保持されている。ファイバースコープ72は
図示しない電動アングル機構を有しており、この電動ア
ングル機構の制御部91(図8参照)が架台20に内蔵
されている。
【0065】架台20にはフットスイッチ81が接続さ
れている。このフットスイッチ81には、鏡体25に設
けられた図示しないフォーカス機構及び図示しないズー
ム機構を操作するためのシーソースイッチ83,84と
XY駆動装置80を操作するためのジョイスティックス
イッチ85とが設けられている。前記フォーカス機構と
ズーム機構とXY駆動装置80とを制御する各制御部8
8、89,90は、架台20に内蔵されている(図8参
照)。
【0066】図8に示すように、前記フォーカス機構を
操作するためのシーソースイッチ83は、架台20に内
蔵されたフォーカス機構制御部88に直接に接続されて
おり、前記ズーム機構を操作するためのシーソースイッ
チ83も架台20に内蔵されたズーム機構制御部89に
直接に接続されている。
【0067】また、XY駆動装置80を操作するための
ジョイスティックスイッチ85は架台20に内蔵された
切り換え回路86に接続されており、XY駆動装置制御
部90は切り換え回路86のノーマルクローズ側の端子
に接続されている。また、電動アングル機構制御部91
は切り換え回路86のノーマルオープン側の端子に接続
されている。さらに、鏡体25に設けられたマイクロス
イッチ87の信号出力が切り換え回路86に入力される
ようになっている。
【0068】次に、上記構成の手術用顕微鏡1´の動作
について説明する。まず初めに、術者は、手術用顕微鏡
1´を用いて患部にアプローチする。その際、術者は、
鏡体25に設けられたグリップ26を握り、さらに、グ
リップ26に設けられた図示しないスイッチを操作する
ことにより、軸a〜dをフリーにして、患部の観察点に
対して鏡体25の大まかな位置合わせを行なう。この点
は第1の実施例と同様である。さらに、術者は、フット
スイッチ81に設けられたシーソースイッチ83,84
を用いて、焦準及び観察倍率の変更を行なう。
【0069】視野の微妙な移動を行う際には、フットス
イッチ81に設けられたジョイスティックスイッチ85
を操作する。この時、ファイバースコープ72を保持し
ている把持アーム75は収納位置にあるため、マイクロ
スイッチ87が押圧された状態にあり、その信号が架台
20に内蔵された切り換え回路86に入力されている。
この状態では、切り換え回路86の接点はノーマルクロ
ーズ側に接続されているため、ジョイスティックスイッ
チ85はXY駆動装置制御部90に接続されている。し
たがって、術者がジョイスティックスイッチ85を操作
すると、XY駆動装置制御部90に制御信号が送られ
て、XY駆動装置80が術者の所望の方向に駆動するた
め、視野の微妙な移動が可能となる。
【0070】顕微鏡25によって観察不可能な死角部位
(体腔内深部等)はファイバースコープ72によって観
察される。この場合は、まず、把持アーム75を収納位
置から図示する観察位置に移動するが、この時、鏡体2
5に設置されたマイクロスイッチ87が開放され、その
信号が架台20に内蔵された切り換え回路86に入力さ
れる。切り換え回路86は、この入力信号を受け取る
と、接点がノーマルオープン側に切り換わる。したがっ
て、ジョイスティックスイッチ85が電動アングル機構
制御部91に接続されることになる。
【0071】この状態で、術者は、内視鏡先端保持アー
ム71を操作してファイバースコープの先端部を体腔内
に挿入し、死角部位の観察を行なう。術者がファイバー
スコープ72の観察方向を変えたい場合には、ジョイス
ティックスイッチ85を操作することにより電動アング
ル機構制御部91に制御信号を送る。これによって、フ
ァイバースコープ72のアングル部73が術者の所望の
方向に駆動し、観察方向が変更される。
【0072】また、このように把持アーム75が観察位
置に配置されている場合には、水平アーム21及びパン
タグラフアーム23の駆動が第1の実施例と同様に制限
されるのに加えて、XY駆動装置80の駆動も禁止され
る。
【0073】以上説明したように、本実施例の手術用顕
微鏡1´は、第1の実施例における効果に加え、ファイ
バースコープ72による観察中においてXY駆動装置8
0がジョイスティックスイッチ85から切り離されるた
め、XY駆動装置80を誤操作する虞がなく、安全性が
さらに向上するといった効果を奏する。
【0074】また、本実施例の手術用顕微鏡1´は、第
1の観察手段である顕微鏡鏡体25と、この顕微鏡鏡体
25によっては観察できない死角部分を観察するための
第2の観察手段たるファイバースコープ72とを有し、
且つ、顕微鏡鏡体25の電動視野移動装置であるXY駆
動装置80の制御部90と、ファイバースコープ72の
電動視野移動装置である電動アングルの制御部91と、
XY駆動装置制御部90及び電動アングル制御部91に
操作信号を出力する共通の入力手段であるジョイスティ
ックスイッチ85と、前記操作信号をXY駆動装置制御
部90または電動アングル制御部91に選択的に出力す
るための選択手段86とを備えているため、ファイバー
スコープ72の接眼部に設けられたスイッチを操作する
といった構成のものに比べて操作性が格段に良い。
【0075】また、視野移動機構といった点では同一の
機能を有する顕微鏡鏡体25のXY駆動装置80とファ
イバースコープ72の電動アングルとを操作する操作手
段85を1つのスイッチに集約させたため、つまり、ジ
ョイスティックスイッチ85それ1つでこれらの両者を
操作できるようにしたため、術者は違和感なく操作する
ことができる。また、ファイバースコープ72を使用す
るにあたって、新たにスイッチを設ける必要がないた
め、システムを安価に構成できるという効果もある。さ
らに、このように同一機能を一つのスイッチで共用する
といった手法は、視野移動機構に限らず、変倍機構、焦
準機構、撮影装置の露出機構、照明装置の調光機構等に
適用しても良い。
【0076】また、同様の方法により、シーソースイッ
チ83とシーソースイッチ84とがファイバースコープ
72の送気/送水/吸引等の操作をも兼用するようにす
れば、より効率の良い観察が行なえるようになる。
【0077】図9は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。なお、第1の実施例及び第2の実施例と同一の部
材については同一符号を付してその説明を省略する。図
示のように、鏡体25は、対物レンズ64と、一対のズ
ーム光学系62,62と、一対のハーフミラー79,7
9と、一対の結像レンズ78,78と、一対の接眼レン
ズ77,77とを有しており、これらによって立体光学
系を構成している。鏡体25の任意の側面にはTVアダ
プタ96が接続されており、このTVアダプタ96は鏡
体25に内蔵された前記ハーフミラー79,79からの
反射光を受光している。
【0078】TVアダプタ96にはミラー76が内蔵さ
れている。このミラー76は、通常、ハーフミラー7
9,79からの反射光をTVアダプタ96の上方向に反
射する位置に設定されている。TVアダプタ96の上面
には結像レンズ65及びTVカメラ98が取り付けられ
ており、結像レンズ65の結像位置にTVカメラ98の
図示しない撮像素子が位置決めされるようになってい
る。
【0079】TVアダプタ96に内蔵された前記ミラー
76は、図中実線で示す通常位置と図中破線で示す内視
鏡観察位置との間を、ミラー76に固着されたミラー操
作つまみ97を操作することによって、軸99を支点と
して回動することができる。また、TVアダプタ96の
内部にはマイクロスイッチ95が取り付けられている。
このマイクロスイッチ95は、ミラー76が前記内視鏡
観察位置に設定されている場合にのみ押圧されるように
位置決めされている。
【0080】TVアダプタ96の下面にはファイバース
コープ72が取り付けられており、ファイバースコープ
72の図示しない観察光軸は前記結像レンズ65の図示
しない光軸と一致している。ファイバースコープ72の
先端部は内視鏡先端保持アーム71と内視鏡先端保持具
74とによって保持されている。
【0081】ファイバースコープ72にはポンプ93が
接続されており、ポンプ93には生理食塩水容器94が
取り付けられている。また、ポンプ93は、ポンプ制御
部92によってその駆動が制御されるようになってい
る。
【0082】光源67の前方にはハーフミラー66が設
けられている。このハーフミラー66は、光源67の光
軸上に位置することができ(図中実線で示す)、また、
この光軸上から外れた位置に移動することができる(図
中破線で示す)。つまり、光源67の光軸に対して略垂
直に移動することができる。そのため、ハーフミラー6
6にはその移動動作を制御するハーフミラー制御部59
が接続されている。
【0083】光源67からの光の一部はハーフミラー6
6を透過して、ライトガイド63に入射し、鏡体25を
介して図示しない患部へと導かれる。ハーフミラー66
で反射された光源67からの光は、絞り68を介して、
ファイバースコープ72の図示しないライトガイドに入
力され、ファイバースコープ72の先端に導かれる。な
お、絞り68は、絞り制御部69に接続されている。
【0084】フットスイッチ81は、切り換え回路86
に接続されている。切り換え回路86のノーマルクロー
ズ側の端子は、架台20に内蔵されたフォーカス機構制
御部88とズーム機構制御部89とXY駆動装置制御部
90とに接続されている。また、切り換え回路86のノ
ーマルオープン側の端子は、電動アングル制御部91と
ポンプ制御部92とハーフミラー制御部59及び絞り制
御部69とに接続されている。さらに、マイクロスイッ
チ95は、切り換え回路86と架台20に内蔵された図
示しないアーム制御部とに接続されている。なお、前記
アーム制御部は鏡体25を支持するアーム(第1及び第
2の実施例で示した各アーム)の回動部の駆動を制御す
る。
【0085】次に、上記構成の手術用顕微鏡の動作につ
いて説明する。まず初めに、術者は、顕微鏡鏡体25を
介して患部の観察を行なう。この時、光源67から出射
された観察光は全て、ライトガイド63に入射されて鏡
体25まで導かれ、鏡体25から図示しない患部へと投
射される。患部からの反射光は、対物レンズ64を通じ
て鏡体25内に入射し、ズーム光学系62を介してハー
フミラー79に到達する。ハーフミラー79に入射した
入射光の50%はそのまま上方に透過され、残りの50
%は鏡体25の側面方向に反射される。ハーフミラー7
9の上方に透過された観察光は結像レンズ78で結像さ
れる。したがって、術者は、その像を接眼レンズ77で
拡大することにより立体像として観察することができ
る。
【0086】ハーフミラー79の側方に反射された観察
光は、TVアダプタ96内に入射された後にミラー76
で反射され、結像レンズ65上すなわちTVカメラ98
に内蔵された図示しない撮像素子上に結像する。つま
り、図示しないモニターには術者が観察している顕微鏡
像と同一の映像が投影される。この時、TVアダプタ9
6に内蔵されたマイクロスイッチ95は開放された状態
であるため、この信号は切り換え回路86に入力されて
いる。この状態では、切り換え回路86の接点がノーマ
ルクローズ側に接続されたままであるため、フットスイ
ッチ81は架台20に内蔵されたフォーカス機構制御部
88とズーム機構制御部89とXY駆動装置制御部90
とに接続されており、術者はフットスイッチ81を用い
て図示しないフォーカス駆動部とズーム駆動部とXY駆
動装置80とを操作することができる。さらに、鏡体2
5を支持する図示しないアームも3次元空間で任意の位
置に移動することができる。
【0087】次に、術者がファイバースコープ72を用
いて顕微鏡の死角を観察する場合には、内視鏡先端保持
アーム71を操作してファイバースコープ72の先端を
所望の観察位置に位置決めする。次に、TVアダプタ9
6に設けられたミラー操作つまみ97を操作して、ミラ
ー76を内視鏡観察位置(図中破線で示す位置)に設定
する。これにより、TVアダプタ96に内蔵されたマイ
クロスイッチ95が押圧され、その信号が切り換え回路
86に入力される。切り換え回路86は、マイクロスイ
ッチ95が押圧された信号を受け取ると、接点をノーマ
ルオープン側に切り換える。これによって、フットスイ
ッチ81は、顕微鏡の各制御部88,89,90から切
り離され、電動アングル制御部91、ポンプ制御部9
2、ハーフミラー制御部59、絞り制御部69にそれぞ
れ接続される。
【0088】ハーフミラー制御部59がフットスイッチ
81に接続されると、ハーフミラー66が光軸上に移動
される。したがって、鏡体25に入射されていた観察光
は50%となり、ファイバースコープ72には残りの照
明光が入射される。ファイバースコープ72に入射され
た前記照明光は、図示しない導光手段によりファイバー
スコープ72の先端から出射され、ファイバースコープ
72での観察を可能とする。
【0089】この時、術者は、フットスイッチ81を操
作することにより絞り制御部69に信号を送り、ファイ
バースコープ72の照明光路上に設けられた絞り68を
観察部位及び術者の好み等に合わせて制御することが可
能である。また、第2の実施例と同様、電動アングル制
御部91を介してファイバースコープ72のアングル角
度をフットスイッチ81を用いて変更することも可能で
ある。さらに、フットスイッチによりポンプ制御部92
に信号を送り、送水・吸引等の作業を行うことも可能で
ある。そして、本実施例の場合も、ファイバースコープ
72が観察状態にある場合は、第1の実施例と同様にア
ームの動きが制限される。
【0090】以上のように、本実施例の手術用顕微鏡
は、第1の実施例及び第2の実施例と同様の効果を奏す
るとともに、第1の観察手段である顕微鏡25の画像と
第2の観察手段であるファイバースコープ72の画像と
が切り換えられたことを検出する検出手段95を有して
いるため、検出手段95の出力にともなって容易にアー
ムのロックが行うことができる。
【0091】さらに、本実施例の手術用顕微鏡は、検出
手段95によって作動し、光量調整・送水・吸引等の内
視鏡に関わる操作を全て顕微鏡のフットスイッチ81で
行なうことを可能とする切り換え手段86を有している
ため、術者は、内視鏡観察中もファイバースコープ72
を保持する必要が全くなく、両手を手術に専念させるこ
とができ、手術の効率が大幅にアップする。また、ファ
イバースコープ72を観察に使用しない時でも、簡単な
操作で送水・吸引を術者自らフットスイッチ81を用い
て行なうことも可能である。
【0092】なお、以上説明してきた態様により、以下
の項で示す各種の構成が得られる。 1.被検物を観察する第1の観察手段と、前記第1の観
察手段の光学系のうちの少なくとも一つの光学要素を非
共通とする第2の観察手段と、第1及び第2のの観察手
段を3次元空間の任意の位置及び方向に移動可能に保持
する保持手段とを有する手術用顕微鏡において、前記第
2の観察手段が観察可能状態にあることを検知する検知
手段と、この検知手段からの検知情報に基づいて前記保
持手段の動きを制限する制限手段とを具備することを特
徴とする手術用顕微鏡。
【0093】2.前記第2の観察手段は、被検物を観察
する時に前記第1の観察手段よりも被検物側に突き出し
て使用されることを特徴とする第1項に記載の手術用顕
微鏡。
【0094】3.前記制限手段は、前記第2の観察手段
が観察可能状態にある時に、前記第2の観察手段がその
突出方向と略反対方向にのみ移動可能となるように、前
記保持手段の動きを制限することを特徴とする第2項に
記載の手術用顕微鏡。
【0095】4.被検物を観察する第1の観察手段と、
この第1の観察手段によって観察不可能な死角部位を観
察可能な第2の観察手段とを有する手術用顕微鏡におい
て、前記第1の観察手段の電動駆動部を制御する第1の
制御部と、前記第2の観察手段の電動駆動部を制御する
第2の制御部と、前記第1の制御部及び前記第2の制御
部に操作信号を出力する操作信号出力手段と、前記操作
信号を第1の制御部または前記第2の制御部に選択的に
出力するための出力選択手段とを具備することを特徴と
する手術用顕微鏡。
【0096】この第4項の構成では、前記第1の観察手
段を使用している場合には操作信号出力手段が第1の制
御手段に接続され、前記第2の観察手段を使用している
場合には操作信号出力手段が第2の制御手段に接続され
る。
【0097】5.前記第1の観察手段の電動駆動部と、
前記第2の観察手段の電動駆動部とが同一機能であるこ
とを特徴とする第4項に記載の手術用顕微鏡。 6.前記第1の観察手段の電動駆動部と、前記第2の観
察手段の電動駆動部は、視野移動機構、変倍機構、焦準
機構、撮影装置の露出機構、照明装置の調光機構、のい
ずれかであることを特徴とする第4項に記載の手術用顕
微鏡。
【0098】7.前記第1の観察手段と前記第2の観察
手段のうち、どちらが観察状態にあるかを検出する検出
手段を有し、前記出力選択手段が前記検出手段からの検
出情報に基づいて前記操作信号出力手段からの操作信号
の出力先を選択することを特徴とする第5項または第6
項に記載の手術用顕微鏡。
【0099】以上の構成によれば、第1及び第2の観察
手段を同じ入力手段によって制御可能であるため、安価
にシステムを構成できるだけでなく、手術の効率を大き
くあげることができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の手術用顕
微鏡は、第2の観察手段が観察可能状態にある時に、第
2の観察手段を保持する保持手段の動きが制限されるた
め、術者の不用意な顕微鏡操作によって患者に損傷を与
える危険を回避することができる。また、これによっ
て、手術の安全性が大幅に向上するため、術者は手術作
業に専念することができ、手術効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る手術用顕微鏡の全
体構成図である。
【図2】図1の手術用顕微鏡の鏡体部位の拡大斜視図で
ある。
【図3】図1の手術用顕微鏡の鏡体下部に設けられたア
ダプタの詳細を示す斜視図である。
【図4】図1の手術用顕微鏡のパンタグラフアームの回
動機構を示す斜視図である。
【図5】図4の回動機構に設けられたベアリングの正面
図である。
【図6】硬性鏡の突出状態を検知する検知手段を示す概
略図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る手術用顕微鏡の全
体構成図である。
【図8】図7の手術用顕微鏡の架台20内に設けられた
制御部のブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る手術用顕微鏡の全
体構成図である。
【図10】手術用顕微鏡の従来例を示す要部構成図であ
る。
【図11】手術用顕微鏡の他の従来例を示す要部構成図
である。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡、21,23,24…アーム(保持手
段)、25…鏡体(第1の観察手段)、29…マイクロ
スイッチ(検知手段)、32…硬性鏡(第2の観察手
段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物を観察する第1の観察手段と、前
    記第1の観察手段の光学系のうちの少なくとも一つの光
    学要素を非共通とする第2の観察手段と、第1及び第2
    のの観察手段を3次元空間の任意の位置及び方向に移動
    可能に保持する保持手段とを有する手術用顕微鏡におい
    て、 前記第2の観察手段が観察可能状態にあることを検知す
    る検知手段と、この検知手段からの検知情報に基づいて
    前記保持手段の動きを制限する制限手段とを具備するこ
    とを特徴とする手術用顕微鏡。
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