JPH08130342A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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Publication number
JPH08130342A
JPH08130342A JP26753294A JP26753294A JPH08130342A JP H08130342 A JPH08130342 A JP H08130342A JP 26753294 A JP26753294 A JP 26753294A JP 26753294 A JP26753294 A JP 26753294A JP H08130342 A JPH08130342 A JP H08130342A
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JP
Japan
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region
layer
ridge
refractive index
block layer
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Withdrawn
Application number
JP26753294A
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English (en)
Inventor
Tetsuhito Nakajima
徹人 中島
Hiroki Yaegashi
浩樹 八重樫
Koji Nakamura
幸治 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高出力で動作する場合においてもCODが生
じることのない半導体レーザを提供すること。 【構成】 n−GaAs基板10上に、基板側から順
に、n−AlGaAs第1クラッド層20、活性層3
0、p−AlGaAsエッチング済み第2クラッド層4
0a、p−GaAsエッチング済みコンタクト層50a
が形成されている。ストライプ状のリッジ70の両側
は、端面側をn−GaAs端面側ブロック層110によ
り、残りの部分をn−AlGaAs中央部下側ブロック
層80aとn−GaAs中央部上側ブロック層90aと
により埋め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高出力半導体レー
ザ、特に、GaAsを基板とした半導体レーザの欠点で
ある共振器の端面での光学的損傷(Catastrop
hic Optical Damage(CODと略す
る。))を抑える半導体レーザの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体レーザとして、例
えば、文献1:「1991年電子情報通信学会秋期大会
予稿集 C−118 図1」に開示されている。
【0003】以下、この文献に開示されている半導体レ
ーザの構造について簡単に説明する。
【0004】n−GaAs基板上に、基板側から順に、
n−AlGaAsクラッド層、活性層、p−AlGaA
sクラッド層、p−GaAsコンタクト層が形成されて
いる。活性層は、InGaAsからなる量子井戸層とA
lGaAsからなる障壁層とを交互に積層したInGa
As/AlGaAs多重量子井戸構造の半導体層により
構成されている。また、p−AlGaAsクラッド層と
p−GaAsコンタクト層とにより、リッジが形成され
ている。そして、リッジの両側がn−InGaPブロッ
ク層とn−GaAsブロック層とにより埋め込まれてい
る。
【0005】さらに、基板の下面にはn型電極、コンタ
クト層の上面にはp型電極が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体レーザでは、出射端面と高反射端面との間の全体
にわたってリッジの両側が同じ電流ブロック層により埋
め込まれているため、同じ光閉じ込め構造となってい
る。このため、高出力で動作する場合、半導体レーザの
両方の端面、特に出射端面で光密度が高くなり、表面準
位に基づく光の吸収により端面部が発熱する。この発熱
の結果、端面部でのバンドギャップエネルギーが低下す
る。そのため、レーザ光をさらに吸収し発熱する。この
ことの繰り返しの結果、端面部で結晶が融解し破壊が生
じる現象、すなわち、光学的損傷(以下、CODと称す
る場合がある。)が生じるおそれがあった。
【0007】従って、高出力で動作する場合においても
COD破壊が生じることのない半導体レーザの出現が望
まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】このように、高出力で動
作する場合においてもCODが生じることのない半導体
レーザとするため、この発明では、半導体レーザの構成
を次のようにする。先ず、この半導体レーザは、GaA
s基板と、GaAs基板の上側の第1クラッド層と、第
1クラッド層の上側の活性層と、活性層の上側の第2ク
ラッド層と、電流ブロック層とを少なくとも具えてい
る。そして、出射端面と高反射端面との間にストライプ
状のリッジを形成しており、その両側を電流ブロック層
で埋め込んだ光閉じ込め型となっている。
【0009】電流ブロック層を、高反射端面側に設けら
れた第1ブロック層と、出射端面側に設けられた第2ブ
ロック層とを以って形成してある場合には、リッジの両
側に位置し基板から第2ブロック層の表面までの第2領
域の等価屈折率が、リッジの両側に第2領域に隣接して
位置し基板から第1ブロック層の表面までの第1領域の
等価屈折率よりも大きい。また、リッジの部分に位置し
基板から第2クラッド層の表面までのリッジ領域の等価
屈折率が、第1領域の等価屈折率よりも大きい。
【0010】この発明の好適実施例では、第2領域の等
価屈折率は、リッジ領域の等価屈折率よりも大きい。
【0011】さらに、この発明の好適実施例では、第2
領域の等価屈折率は、リッジ領域の等価屈折率よりも小
さい。
【0012】電流ブロック層を、出射端面側に設けられ
た第2ブロック層と、高反射端面側に設けられた第3ブ
ロック層と、第2ブロック層と第3ブロック層との間に
形成される第1ブロック層とを以って形成してある場合
には、リッジの両側に位置し基板から第2ブロック層の
表面までの第2領域の等価屈折率と、リッジの両側に位
置し基板から第3ブロック層の表面までの第3領域の等
価屈折率とが、リッジの両側に第2領域および第3領域
に隣接して位置し基板から第1ブロック層の表面までの
第1領域の等価屈折率よりも大きい。また、リッジの部
分に位置し基板から第2クラッド層の表面までのリッジ
領域の等価屈折率が、第1領域の等価屈折率よりも大き
い。
【0013】この発明の好適実施例では、第2領域およ
び第3領域の等価屈折率は、リッジ領域の等価屈折率よ
りも大きい。
【0014】さらに、この発明の好適実施例では、第2
領域および第3領域の等価屈折率は、リッジ領域の等価
屈折率よりも小さい。
【0015】さらに、この発明の好適実施例では、第2
領域の等価屈折率は、第3領域の等価屈折率よりも大き
い。
【0016】
【作用】上述したこの発明の半導体レーザによれば、電
流ブロック層が2層または3層で形成されている。電流
ブロック層が2層で形成される場合には、電流ブロック
層は、高反射端面側に設けられた第1ブロック層と出射
端面側に設けられた第2ブロック層とから形成されてい
る。そして、リッジの両側に位置し基板から第2ブロッ
ク層の表面までの領域(第2領域)の等価屈折率が、リ
ッジの両側において第2領域に隣接して位置し基板から
第1ブロック層の表面までの領域(第1領域)の等価屈
折率よりも大きい構造となっている。
【0017】また、電流ブロック層が3層で形成される
場合には、電流ブロック層は、出射端面側に設けられた
第2ブロック層、高反射端面側に設けられた第3ブロッ
ク層および第2ブロック層と第3ブロック層との間に形
成される第1ブロック層から形成されている。そして、
リッジの両側に位置し基板から第2ブロック層の表面ま
での領域(第2領域)の等価屈折率とリッジの両側に位
置し基板から第3ブロック層の表面までの領域(第3領
域)等価屈折率とが、リッジの両側に第2領域および第
3領域に隣接して位置し基板から第1ブロック層の表面
までの領域の等価屈折率よりも大きい構造となってい
る。
【0018】ところで、等価屈折率の大きい領域は、レ
ーザ光を閉じ込める効果が弱い。このため、電流ブロッ
ク層が2層で形成される場合には出射端面部において、
または電流ブロック層が3層で形成される場合には出射
端面部と反射端面部との両端面部において、光の閉じ込
めが弱くなる。従って、出射端面と高反射端面により構
成される共振器内を伝搬したレーザ光は、その部分では
広がり、光密度が低減する。このため、出射端面部で発
熱が抑制される。そして、CODは起こりにくくなる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。これらの図面において、各構成成分は、この
発明が理解出来る程度に各構成成分の形状、大きさ、お
よび配置関係を概略的に示してあるにすぎない。なお、
以下の説明において、この発明の半導体レーザを構成す
る素子の理解を容易にするため、この素子の製造方法に
ついて簡単に説明し、その後で、この発明の半導体レー
ザを構成する素子について説明する。
【0020】図1および図4は、この発明の実施例であ
る半導体レーザを構成する素子の構造を概略的に示す斜
視図である。図2(A)〜(C)、図3(A)、(B)
は、この発明の実施例である半導体レーザを構成する素
子を作製する工程を概略的に示す斜視図である。
【0021】先ず、n−GaAs基板10上に基板側か
ら順に、n−Alx Ga1-x As第1クラッド層(例え
ば、x=0.2、キャリア濃度5×1017cm-3以下、
厚さ1.5〜2μm)20、活性層30、p−Alx
1-x As第2クラッド層(例えば、x=0.2、キャ
リア濃度2×1018cm-3以下、厚さ1.5〜2μm)
40、p−GaAsコンタクト層(例えば、キャリア濃
度1.5×1019cm -3以下、厚さ0.3〜0.5μ
m)50を形成する(図2(A))。活性層は、アンド
−プトInx Ga1-x Asからなる量子井戸層(例え
ば、0.15≦x≦0.2、、厚さ8〜10nm)と、
アンド−プトGaAsからなる障壁層(例えば、厚さ4
0〜80nm)とを交互に積層したアンド−プトInx
Ga1-x As/GaAs多重量子井戸構造の半導体層に
より構成されている。そして、各層はMOVPEにより
形成され、基板10に格子整合している。
【0022】次に、フォトグラフィー工程により、例え
ば、幅4〜6μmのSiO2 ストライプ60をp−Ga
Asコンタクト層50上に形成する。その後、例えば、
臭化水素系の混合液を用いた化学エッチングにより、p
−GaAsコンタクト層50およびp−AlGaAsク
ラッド層40をエッチングしてストライプ状のリッジ7
0を形成する(図2(B))。この場合、エッチング
後、残存しているp−AlGaAsクラッド層40の部
分の厚さが約0.5μm、リッジ70の幅が3〜5μm
となるようにエッチング時間を制御する。リッジ70の
幅は、良好な光発振横モードでの光出力を得るために、
3〜5μmに制御されている。なお、図中、40aはエ
ッチング済み第2クラッド層、50aはエッチング済み
コンタクト層を示す。
【0023】次に、n−Alx Ga1-x As下側ブロッ
ク層(例えば、x=0.6、キャリア濃度5×1017
-3以下、厚さ0.5〜1μm)80と、n−GaAs
上側ブロック層(例えば、キャリア濃度2×1018cm
-3以下)90とによりストライプ状のリッジ70の両側
を埋め込む。各層はMOVPEにより形成する。その
後、SiO2 ストライプ60を、例えば、沸化水素を用
いた化学エッチングにより除去する(図2(C))。
【0024】次に、p−GaAsエッチング済みコンタ
クト層50a、n−AlGaAs下側ブロック層80お
よびn−GaAs上側ブロック層90で形成される表面
上に所定の形状のSiO2 エッチングマスク100を形
成する。その後、例えば、臭化水素系の混合液を用いた
化学エッチングにより、SiO2 エッチングマスク10
0から露出している部分およびその下部に形成されてい
るn−GaAs上側ブロック層90およびn−AlGa
As下側ブロック層80をエッチングする(図3
(A))。なお、図中、80aはn−AlGaAs中央
部下側ブロック層を、90aはn−GaAs中央部上側
ブロック層を示している。
【0025】次に、n−GaAs上側ブロック層90お
よびn−AlGaAs下側ブロック層80をエッチング
により除去した部分に、n−GaAs端面側ブロック層
(例えば、キャリア濃度2×1018cm-3以下)110
を埋め込む。n−GaAs端面側ブロック層110はM
OVPEにより形成する。その後、SiO2 エッチング
マスク100を、例えば、沸化水素を用いた化学エッチ
ングにより除去する(図3(B)、図1)。
【0026】次に、基板10の裏側にn型電極、p−G
aAsエッチング済みコンタクト層50a上にp型電極
を形成する。その後、n−GaAs端面側ブロック層1
10のストライプ方向の長さが、それぞれ10〜20μ
mとなるように、劈開する。このとき、中央部ブロック
層80aおよび90aのストライプ方向の長さは、例え
ば500〜1000μmである。その後、一方の劈開面
をARコーティングし低反射膜を設け、他方の劈開面を
HRコーティングし高反射膜を設ける。そして、低反射
膜を設けた劈開面が出射端面となる。
【0027】このようにして素子を形成した場合、電流
ブロック層は、出射端面側に設けられた第2ブロック層
と、高反射端面側に設けられた第3ブロック層と、第2
ブロック層と第3ブロック層との間に形成される第1ブ
ロック層とを以って形成される。この実施例では、第2
ブロック層および第3ブロック層はn−GaAs端面側
ブロック層110から成り、第1ブロック層はn−Al
GaAs中央部下側ブロック層80aとn−GaAs中
央部上側ブロック層90aとから成っている。
【0028】ここで、リッジの両側に位置し基板から第
2ブロック層の表面まで第2領域130、つまり、基板
10、n−AlGaAs第1クラッド層20、活性層3
0、p−AlGaAsエッチング済み第2クラッド層4
0a、およびn−GaAs端面側ブロック層110から
成る第2領域130のそれぞれの層での光強度を加重し
た平均値の屈折率、すなわち等価屈折率をn2 とする。
【0029】また、リッジの両側に位置し基板から第3
ブロック層の表面までの第3領域140、つまり、基板
10、n−AlGaAs第1クラッド層20、活性層3
0、p−AlGaAsエッチング済み第2クラッド層4
0a、およびn−GaAs端面側ブロック層110から
成る第3領域140の等価屈折率をn3 とする。
【0030】また、リッジの両側に第2領域130およ
び第3領域140に隣接して位置し基板の表面から第1
ブロック層の表面までの第1領域120、つまり基板1
0、n−AlGaAs第1クラッド層20、活性層3
0、p−AlGaAsエッチング済み第2クラッド層4
0a、n−AlGaAs中央部下側ブロック層80aお
よびn−GaAs中央部上側ブロック層90aから成る
第1領域120の等価屈折率をn1 とする。
【0031】また、リッジの部分に位置し基板から第2
クラッド層の表面までリッジ領域150、つまり、基板
10、n−AlGaAs第1クラッド層20、活性層3
0、p−AlGaAsエッチング済み第2クラッド層4
0から成るリッジ領域150の等価屈折率をn0 とす
る。
【0032】この実施例では、リッジ領域150の等価
屈折率n0 は、第1領域130の等価屈折率をn1 より
大きい。このため、屈折率導波構造となり、リッジ領域
155での活性層に光が強く閉じ込められる。そして、
レーザ発振に必要な光密度が得られる。
【0033】また、この実施例では、第2ブロック層お
よび第3ブロック層が同じであるため、第2領域130
の等価屈折率n2 と第3領域140の等価屈折率n3
は等しい。そして、第2領域130の等価屈折率n2
第3領域140の等価屈折率n3 とが、第1領域120
の等価屈折率n1 より大きい。
【0034】さらに、この実施例では、第2領域130
の等価屈折率n2 と第3領域140の等価屈折率n3
が、リッジ領域150の等価屈折率n0 より大きい。
【0035】つまり、n2 =n3 >n0 >n1 という関
係がある。
【0036】このため、出射端面部または高反射端面部
では光の閉じ込めが弱い。従って、出射端面と高反射端
面により構成される共振器内を伝搬したレーザ光は、そ
の部分において広がり、光密度は低減する。そして、出
射端面部または高反射端面部で発熱が抑制される。そし
て、COD破壊は大幅に起こりにくくなる。
【0037】この実施例では端面側ブロック層110の
ストライプ方向の長さを、10〜20μmとしたが、こ
の長さが長すぎるとロスの増大、および発振モードの乱
れの原因となる。また、短かすぎるとCOD破壊のレベ
ルを下げるという効果が得られない。
【0038】これまで、電流ブロック層が3層で形成さ
れている場合について説明したが、図4に示すように電
流ブロック層が2層、つまり、高反射端面側に設けられ
た第1ブロック層と出射端面側に設けられた第2ブロッ
ク層とで形成する場合でも、リッジの両側に位置し基板
から第2ブロック層の表面までの第2領域130の等価
屈折率をn2 とし、リッジの両側に第2領域に隣接して
位置し基板から第1ブロック層の表面までの第1領域1
20の等価屈折率n1 とすると、n2 >n0 >n1 とい
う関係を満たす場合、COD破壊のレベルを下げる効果
がある。
【0039】また、n0 >n2 =n3 >n1 (電流ブロ
ック層が3層で形成されている場合)またはn0 >n2
>n1 (電流ブロック層が2層で形成されている場合)
という関係を満たす場合には、COD破壊のレベルを下
げるとともに、光発振横モードの乱れを抑制することも
できる。この場合、端面側ブロック層110、つまり、
第2ブロック層および第3ブロック層(電流ブロック層
が3層で形成されている場合)または第2ブロック層
(電流ブロック層が2層で形成されている場合)を、n
−Alx Ga1-x As下側ブロック層(例えば、0.3
≦x≦0.5、キャリア濃度5×1017cm-3以下、厚
さ0.5〜1μm)と、n−GaAs上側ブロック層
(例えば、キャリア濃度2×1018cm-3以下)とで構
成すればよい。
【0040】また、これまで、n2 =n3 (電流ブロッ
ク層が3層で形成されている場合)という関係を満たす
場合について示したが、n2 >n3 であっても同様な効
果を得ることができる。例えば、n2 >n0 >n3 >n
1 (電流ブロック層が3層で形成されている場合)とい
う関係を満たす場合には、COD破壊のレベルを大幅に
下げるとともに、光発振横モードの乱れを抑制すること
もできる。この場合、第2ブロック層をn−GaAsブ
ロック層(例えば、キャリア濃度2×1018cm-3
下)で構成し、第3ブロック層をn−Alx Ga1-x
s下側ブロック層(例えば、0.3≦x≦0.5、キャ
リア濃度5×1017cm-3以下、厚さ0.5〜1μm)
とn−GaAs上側ブロック層(例えば、キャリア濃度
2×1018cm-3以下)とで構成し、第1ブロック層を
n−Alx Ga1-x As下側ブロック層(例えば、x=
0.6、キャリア濃度5×1017cm-3以下、厚さ0.
5〜1μm)とn−GaAs上側ブロック層(例えば、
キャリア濃度2×1018cm-3以下)とで構成すればよ
い。
【0041】この発明は、上述した実施例に限定される
ものではないことは明らかである。n−AlGaAsク
ラッド層、活性層、p−AlGaAsクラッド層および
p−GaAsコンタクト層によりリッジを形成した場合
にも同様な効果が得られる。この場合、リッジの両側
を、活性層の上側までは、p型のブロック層で埋め込
み、その上側をn型のブロック層により埋め込む必要が
ある。
【0042】また、この実施例では、n型基板を用いて
説明したが、導電型をnとpとを入れ換えることにより
p型基板を用いることができる。
【0043】また、活性層にバルク層を用いることもで
きる。
【0044】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の半導体レーザによれば、電流ブロック層が2層ま
たは3層で形成されている。そのため、電流ブロック層
が2層で形成される場合には出射端面側の領域の等価屈
折率のみ、または電流ブロック層が3層で形成される場
合には出射端面側と高反射端面側の両方の領域の等価屈
折率が、残りの領域の等価屈折率より大きい。
【0045】その結果、電流ブロック層が2層で形成さ
れる場合には出射端面部において、または電流ブロック
層が2層で形成される場合には出射端面部と反射端面部
との両端面部において、光の閉じ込めが弱い。従って、
出射端面と高反射端面により構成される共振器内を伝搬
したレーザ光は、その部分では広がり、光密度が低減す
る。このため、出射端面部で発熱が抑制される。そし
て、COD破壊は起こりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた半導体レーザを構成する素子の
要部を取り出して示す概略的斜視図である。
【図2】(A)〜(C)は、半導体レーザを構成する素
子を製造する工程を概略的に示す斜視図である。
【図3】(A)および(B)は、図2に続く半導体レー
ザを構成する素子を製造する工程を概略的に示す斜視図
である。
【図4】実施例に用いた半導体レーザを構成する素子の
要部を取り出して示す概略的斜視図である。
【符号の説明】
10:基板 20:第1クラッド層 30:活性層 40:第2クラッド層 40a:エッチング済み第2クラッド層 50:コンタクト層 50a:エッチング済みコンタクト層 60:SiO2 ストライプ 70:リッジ 80:下側ブロック層 80a:中央部下側ブロック層 90:上側ブロック層 90a:中央部上側ブロック層 100:SiO2 エッチングマスク 110:端面部ブロック層 120:第1領域 130:第2領域 140:第3領域 150:リッジ領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs基板と、該GaAs基板の上側
    の第1クラッド層と、該第1クラッド層の上側の活性層
    と、該活性層の上側の第2クラッド層と、電流ブロック
    層とを少なくとも具え、出射端面と高反射端面との間に
    ストライプ状のリッジを形成して、その両側を前記電流
    ブロック層で埋め込んだ光閉じ込め型の半導体レーザに
    おいて、 前記電流ブロック層を、前記高反射端面側に設けられた
    第1ブロック層と、前記出射端面側に設けられた第2ブ
    ロック層とを以って形成してあり、 前記リッジの両側に位置し前記基板から前記第2ブロッ
    ク層の表面までの第2領域の等価屈折率が、リッジの両
    側に前記第2領域に隣接して位置し前記基板のから前記
    第1ブロック層の表面までの第1領域の等価屈折率より
    も大きいく、 前記リッジの部分に位置し前記基板の表面から前記第2
    クラッド層の表面までのリッジ領域の等価屈折率が、前
    記第1領域の等価屈折率よりも大きいことを特徴とする
    半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザにおい
    て、前記第2領域の等価屈折率は、前記リッジ領域の等
    価屈折率よりも大きいことを特徴とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体レーザにおい
    て、前記第2領域の等価屈折率は、前記リッジ領域の等
    価屈折率よりも小さいことを特徴とする半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 GaAs基板と、該GaAs基板の上側
    の第1クラッド層と、該第1クラッド層の上側の活性層
    と、該活性層の上側の第2クラッド層と、電流ブロック
    層とを少なくとも具え、出射端面と高反射端面との間に
    ストライプ状のリッジを形成して、その両側を前記電流
    ブロック層で埋め込んだ光閉じ込め型の半導体レーザに
    おいて、 前記電流ブロック層を、前記出射端面側に設けられた第
    2ブロック層と、前記高反射端面側に設けられた第3ブ
    ロック層と、前記第2ブロック層と前記第3ブロック層
    との間に形成される第1ブロック層とを以って形成して
    あり、 前記リッジの両側に位置し前記基板から前記第2ブロッ
    ク層の表面までの第2領域の等価屈折率と、前記リッジ
    の両側に位置し前記基板から前記第3ブロック層の表面
    までの第3領域の等価屈折率とが、前記リッジの両側に
    前記第2領域および前記第2領域に隣接して位置し前記
    基板の表面から前記第1ブロック層の表面までの第1領
    域の等価屈折率よりも大きく、 前記リッジの部分に位置し前記基板から前記第2クラッ
    ド層の表面までのリッジ領域の等価屈折率が、前記第1
    領域の等価屈折率よりも大きいことを特徴とする半導体
    レーザ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体レーザにおい
    て、前記第2領域および前記第3領域の等価屈折率は、
    前記リッジ領域の等価屈折率よりも大きいことを特徴と
    する半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の半導体レーザにおい
    て、前記第2領域および前記第3領域の等価屈折率は、
    前記リッジ領域の等価屈折率よりも小さいことを特徴と
    する半導体レーザ。
  7. 【請求項7】 請求項4〜7のいずれか1項に記載の半
    導体レーザにおいて、前記第2領域の等価屈折率は、前
    記第3領域の等価屈折率よりも大きいことを特徴とする
    半導体レーザ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007019421A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子及びその製造方法
JP2007095758A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ
JP2009033009A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Panasonic Corp 半導体レーザ装置及びその製造方法

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