JPH08127513A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08127513A
JPH08127513A JP28924794A JP28924794A JPH08127513A JP H08127513 A JPH08127513 A JP H08127513A JP 28924794 A JP28924794 A JP 28924794A JP 28924794 A JP28924794 A JP 28924794A JP H08127513 A JPH08127513 A JP H08127513A
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yellow
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organic
white pigment
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JP28924794A
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Masaaki Horino
政章 堀野
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高彩度、高隠蔽性を持ち、耐ブリード性、分
散性、色調の経時安定性に優れた化粧料を提供する。 【構成】 屈折率2以上且つ平均粒子径0.1〜60μ
mの無機白色顔料を黄色4号アルミニウムレーキで強固
に被覆した有機−無機複合顔料を化粧料に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高彩度、高隠蔽性を持
ち、耐ブリード性、分散性、色調の経時安定性に優れた
有機−無機複合顔料を配合してなる化粧料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般化粧料、パウダーファンデーショ
ン、乳化型ファンデーション等のベースメークアップ料
に用いられる有色顔料としては、一般に無機顔料や有機
顔料が汎用されている。このようなベースメークアップ
料は、皮膚に塗布した際の仕上がり感を良好なものとす
るために、シミ、ソバカス等の肌のトラブルを自然にカ
バーでき、色味の発色が均一であり、経時変化で色がく
すんだりしない事が重要である。しかし、色調の面から
述べると赤色系無機顔料であるベンガラ類はそのもの自
身の彩度が低いという問題を有している。更にベンガラ
類は皮膚から分泌される皮脂や水分等により濡れると色
調が赤黒く変化してしまう。一方黄色水和酸化鉄は皮膚
から分泌される皮脂や水分により濡れると屈折率が低下
してしまう。そのためにこのような有色無機顔料を使用
したベースメークアップ料は、経時で赤黒い色調に変化
したり、光学的に下地の肌色を反映するようになるた
め、塗布色がくすんでくるという欠点を有していた。
【0003】一方、乳化型のファンデーションにおいて
は、これらのくすみ現象を防止するため種々の有機顔料
の使用が試みられている。しかし、有機顔料のひとつで
ある黄色4号は耐ブリード性が悪い上、界面活性剤の選
択やファンデーションのpHの調整が難しく、商品化に
は困難を伴っていた。
【0004】又、シミ、ソバカス等の肌のトラブルのカ
バー力の面から述べると、通常カバー力のある白色顔料
として、屈折率が2.5〜2.75の二酸化チタンが用
いられている。シミ、ソバカス等の肌のトラブルをより
きれいにカバーしようとすると二酸化チタンの処方中で
の配合量が多くなり、その結果有色無機顔料の隠蔽力を
越えてしまうと、塗布色が白っぽくなりすぎて、いわゆ
る白ボケした仕上がりとなってメークアップ料の目的か
ら外れてしまう。特にこの現象は明度が高く淡い色調の
肌色系で顕著に見られる。
【0005】又、美爪料に於いては美爪料に用いられる
有機顔料やパール顔料と二酸化チタンとでは比重差が大
きいため、色分かれやケーキングの原因となり、中には
再分散不可能な場合も生じるため、著しく商品価値を損
なうものであった。
【0006】このような従来技術の欠点を改良した技術
としては、 (1)化学的方法によって水溶液化した染料に微粉砕し
た薄片状基質を加えた後、基質粒子表面に染料を沈澱、
沈着せしめる事により得られた発色性の良好な顔料を用
いる方法(特開昭62−91565号公報)。 (2)水系において基質粒子表面に顔料を析出、被覆せ
しめる事により得られた着色雲母顔料を用いる方法(特
開昭63−243168号公報)。 (3)金属酸化物被覆雲母、雲母、セリサイト、カオリ
ン等の薄片状基質粒子上に顔料及び/又は染料粒子を液
体媒体を使用する事無く所定の高速攪拌によって薄片状
基質粒子とこれらの顔料や染料の粒子とでオーダードミ
クスチュアーを形成させて得られた彩度、分散性に優れ
且つ顔料や染料の付着安定性に優れている薄片状複合顔
料を用いる方法(特開平5−214257号公報) 等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、
(1)、(2)の技術では、顔料や染料の微粒子化、分
散が未だ十分でないため、満足できる発色は得にくい。
更には処理工程において基質粒子表面に付着しなかった
或いは付着が弱かった顔料や染料は濾過工程或いは洗浄
工程において分離、脱落し、使用した顔料や染料の仕込
量に対して期待される発色性が得られない場合がある
上、黄色4号アルミニウムレーキに適用した場合には耐
ブリード性が充分ではない。。
【0008】又(3)の技術では衝撃力、圧縮力、剪断
力等の物理的手段により固着しているため、必ずしも顔
料や染料の全てが安定且つ均一に基質表面に固定される
わけではなく、黄色4号アルミニウムレーキに適用した
場合には耐ブリード性も期待できない。その上、高速攪
拌により基質が粉砕される結果、基質の粒度分布幅が広
がり、高彩度化には良い影響を与えない。
【0009】更には基質に屈折率の低い薄片状物質を用
いているため、透明性が高く、下地色の影響を受けて高
彩度になりにくい。そのため特に化粧料の分野において
は下地である肌の形態が見え易い事と相俟って着色剤と
しての用途が大きく限定される。
【0010】そこで本発明は前記従来技術の問題点を解
決し、高彩度、高隠蔽性、耐ブリード性を持ち、分散
性、色調の経時安定性に優れた化粧料を提供する事を課
題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、有機顔料と高屈折率無機白色顔料を複合
化した場合の彩度と隠蔽力の変化について鋭意研究を重
ねた結果、高屈折率無機白色顔料表面に黄色4号アルミ
ニウムレーキを均一且つ強固に付着させて複合化した場
合には単に高屈折率無機白色顔料と黄色4号アルミニウ
ムレーキとを混合した場合よりもはるかに高彩度、高隠
蔽力を示す事、また処方中での分散性、色調の経時安定
性にも優れている事を見いだし、本発明を完成させるに
至った。
【0012】すなわち本発明は、高彩度、高隠蔽性、耐
ブリード性を持ち、分散性、色調の経時安定性に優れた
化粧料を提供する。
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明に適用される、無機白色顔料を黄色
4号アルミニウムレーキで被覆した有機−無機複合顔料
は(1)精製水に塩化アルミニウムを溶解し高屈折率無
機白色顔料を分散させる工程と(2)この分散溶液を加
熱し、金属アルミニウム粉を添加して、更に加熱攪拌を
続ける工程と(3)その後、黄色4号を添加する工程と
(4)更にpH調整剤を添加し、最終的にpHを5〜2
とする工程とから製造される。
【0015】(1)の精製水に塩化アルミニウムを溶解
し高屈折率無機白色顔料を分散させる工程においては塩
化アルミニウムの水溶液としてから高屈折率無機白色顔
料を分散させても良いし、高屈折率無機白色顔料を分散
させてから塩化アルミニウムを溶解しても良い。塩化ア
ルミニウムと高屈折率無機白色顔料とを同時に投入する
事も可能である。使用する塩化アルミニウムとしては、
無水塩化アルミニウムも使用可能であるが、このものは
水と爆発的に反応して多量の熱を放出する性質があるの
で、安全面からは塩化アルミニウム・六水塩の如き含水
塩の形で使用する事が望ましい。
【0016】溶解する塩化アルミニウムの量は特に制限
はないが、作業効率上は精製水100重量部に対して
6.5〜20重量部、好ましくは6.7〜11.4重量
部の割合が好ましい。また分散する高屈折率無機白色顔
料の量も特に制限されるものではないが、重量比にして
塩化アルミニウムの2倍から4倍、特には2.5〜3倍
程度を分散させるのが作業上好ましい。
【0017】(2)の金属アルミニウム粉を添加する工
程においては、添加時に溶液の温度を70〜85℃、好
ましくは80℃前後に加温しておき、更に加熱攪拌を行
う。70℃未満の温度で金属アルミニウム粉を添加する
と、金属アルミニウム粉と塩化アルミニウム水溶液との
反応が遅くなり、好ましくない。また85℃を越える温
度で金属アルミニウム粉を添加すると、逆に金属アルミ
ニウム粉と塩化アルミニウム水溶液とが急激に反応する
ので好ましくない。
【0018】金属アルミニウム粉としては、アルミニウ
ム微細箔片の形態で入手可能であり、そのまま添加して
も良いが、通常金属アルミニウムの反応性を抑制するた
め、油剤等を用いて表面を被覆しているので、この場合
にはこれら被覆剤を適当な溶剤で除去してから添加する
事が望ましい。
【0019】添加後、金属アルミニウムと塩化アルミニ
ウム水溶液との反応により塩基性重合アルミニウムが生
成し、高屈折率無機白色顔料の表面に充分固着するまで
加熱攪拌を行うが、このための反応条件としては80〜
100℃、好ましくは95〜100℃の温度で2〜8時
間、好ましくは3〜4時間が適当である。
【0020】(3)の工程では、反応終了後の溶液に黄
色4号をそのまま若しくは水溶液としてから添加する。
黄色4号の添加量は最終的に被覆させたい量に応じて適
宜選択される。
【0021】(4)の工程では、pH調整剤をそのまま
若しくは水溶液としてから添加して溶液のpHを2〜5
の範囲に、好適には3〜4の範囲に調整する。このよう
なpH調整剤としてはその後の洗浄の容易性等から考え
て炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム等の炭
酸アルカリ金属塩を用いるのが好ましい。
【0022】得られた黄色4号アルミニウムレーキで被
覆してなる高屈折率無機白色顔料をデカンテーション等
の方法を用いてイオン交換水で充分洗浄した後、水溶性
を有する有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、アセトン、テトラヒドロフラン
やこれらの混合液で洗浄し、反応中に生成した塩や残存
する薬剤を除去する。
【0023】最終的に得られた黄色4号アルミニウムレ
ーキで被覆してなる高屈折率無機白色顔料を乾燥する際
には、100℃以下の温度で乾燥させる事が望ましい。
100℃を越える温度で乾燥させると、粒子が強く凝集
してしまうため分散性が悪くなったり、変色してしまう
場合があり、好ましくない。
【0024】被覆される無機白色顔料は屈折率が2以上
のものが好ましい。屈折率が2未満のものを用いると透
明性が強くなり、下地の形態が見えやすく且つ下地のア
ンダートーンの色味の影響を受けるため高彩度、高隠蔽
力の顔料が得られない。このような屈折率が2以上の白
色無機顔料としては、酸化亜鉛(屈折率2.0)、酸化
ジルコニウム(屈折率2.4)、アナタース型酸化チタ
ン(屈折率2.5)ルチル型酸化チタン(屈折率2.7
5)やこれらの二種以上の混合物、複合物等が好適に使
用できる。
【0025】無機白色顔料の平均粒子径は0.1〜60
μmの範囲にある事が望ましい。平均粒子径が0.1μ
m未満であると、顔料の隠蔽力が低下する上、光学的に
十分な顔料分散状態が得にくく、60μmを越えると十
分な着色力が得られないだけでなく、粒子感が感じられ
るようになり、好ましくない。
【0026】無機白色顔料に被覆する黄色4号の量は、
希望する色味に応じて選択する事が出来、黄色4号の量
を多くすれば黄色の濃い有機−無機複合顔料が得られる
が、無機白色顔料と黄色4号の比率が重量比で1対1を
越えると実際上黄色が濃くならないので、この範囲内で
適宜選択する事が望ましい。
【0027】以下、本発明に適用される黄色4号アルミ
ニウムレーキで被覆してなる高屈折率無機白色顔料を製
造例により更に詳細に説明する。
【0028】製造例1.1000mlのフラスコに入れ
た精製水320mlに塩化アルミニウム・六水塩40g
を溶解し、酸化チタン(酸化チタンA−100、石原産
業製)120gを分散させた。この溶液をオイルバスで
80℃に加熱し、アセトンで洗浄した金属アルミニウム
粉(アルペースト1100、東洋アルミニウム(株)
製)10gを攪拌しながら徐々に添加し、冷却管を取り
付けて100℃に加熱して4時間還流した。その後80
℃に温度を低下させてから、精製水200gに黄色4号
を33g溶解させた染料溶液を攪拌しながらゆっくり滴
下し、滴下終了後30分攪拌した。更に炭酸ナトリウム
5重量%水溶液を滴下して最終的にpHを3.6とし
た。この後室温で1時間放置して熟成した。得られた黄
色4号アルミニウムレーキ被覆酸化チタン分散液をデカ
ンテーションにより精製水500mlで3回洗浄した
後、更にアセトン−エタノールの2:1混合液500m
lで2回洗浄し、60℃で24時間乾燥して、黄色4号
アルミニウムレーキ被覆酸化チタン147.6gを得
た。
【0029】製造例2.1000mlのフラスコに入れ
た精製水600mlに塩化アルミニウム・六水塩40g
を溶解し、酸化チタン(酸化チタンA−100、石原産
業製)360gと酸化亜鉛(亜鉛華1号、本荘ケミカル
製)を分散させた。この溶液をオイルバスで80℃に加
熱し、エタノールで洗浄した金属アルミニウム粉(アル
ペースト1100、東洋アルミニウム(株)製)10g
を攪拌しながら徐々に添加し、冷却管を取り付けて10
0℃に加熱して4時間還流した。その後80℃に温度を
低下させてから、精製水200gに黄色4号を33g溶
解させた染料溶液を攪拌しながらゆっくり滴下し、滴下
終了後60分攪拌した。更に炭酸ナトリウム5重量%水
溶液を滴下して最終的にpHを3.4とした。この後室
温で2時間放置して熟成した。得られた黄色4号アルミ
ニウムレーキ被覆酸化チタン・酸化亜鉛分散液をデカン
テーションにより精製水500mlで3回洗浄した後、
更にエタノール500mlで2回、アセトン500ml
で2回繰り返して洗浄し、60℃で16時間乾燥して、
黄色4号アルミニウムレーキ被覆酸化チタン・酸化亜鉛
267.9gを得た。
【0030】本発明に使用される有機−無機複合顔料
は、剤型や要求される外観色により異なるが、通常化粧
料中に0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重
量%配合される。
【0031】又、本発明に使用される有機−無機複合顔
料は、彩度、隠蔽力に優れているので、黄色4号を無機
白色顔料と単に併用する場合よりも、配合される黄色4
号の量を実質的に低減する事が出来るので、皮膚の安全
面から見ても好ましいものである。
【0032】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明する。
【0033】
【実施例】製造例1、2の黄色4号で被覆してなる高屈
折率無機白色顔料を使用して実施例1〜5の化粧料を製
造した。
【0034】 実施例1.乳化型ファウンデーション (処方) 1.製造例1の複合顔料2.0%配合色素ペースト 25.6 2.ステアリン酸 1.75 3.非イオン界面活性剤 5.0 4.トリ−2-エチルヘキサン酸グリセリン 3.0 5.ブチルパラベン 0.1 6.PEG−200 1.0 7.カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 0.1 8.メチルパラベン 0.2 9.トリエタノールアミン 0.7 10.珪酸アルミニウムマグネシウム 1.0 11.精製水 61.55 (製造法)1〜5の成分を85℃で溶解、分散させ、油
相組成物を得た。別途11の精製水に6〜10の成分を
溶解、混合し85℃まで加温して水相組成物を得た。油
相組成物に水相組成物を添加して乳化し、冷却して乳化
型ファウンデーションを得た。
【0035】 実施例2.頬紅 (処方) 1.タルク 66.75 2.セリサイト 13.0 3.カオリン 10.0 4.ミリスチン酸亜鉛 2.0 5.炭酸マグネシウム 1.0 6.製造例2の複合顔料 8.0 7.赤色226号 0.5 8.ベンガラ 0.4 9.ステアリン酸 2.5 10.流動パラフィン 2.2 11.ラノリン 0.6 12.非イオン界面活性剤 0.3 13.ビタミンE 0.01 (製造法)1〜8の成分を粉砕機で粉砕した後、ヘンシ
ェルミキサーに移し、60℃に温度を調整した。別途9
〜13の成分を85℃で溶解、混合させ、ヘンシェルミ
キサーに注入して、粉体部にコーティングし、冷却した
後取り出して粉砕機で粉砕し、プレス成型して頬紅を得
た。
【0036】 実施例3.リップカラー (処方) 1.イソステアリン酸ジグリセライド 14.7 2.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 6.8 3.グリセリン脂肪酸エステル 10.8 4.マイクロクリスタリンワックス 15.6 5.ビーズワックス 1.5 6.キャンデリラワックス 6.4 7.カルナバワックス 0.5 8.製造例1の複合顔料を2%含む色素ペースト 38.7 9.赤色226号 3.8 10.ベンガラ 1.2 (製造法)1〜7の成分を90℃で混合溶解した後、8
の色素ペースト及び9、10の成分を添加、攪拌し均一
に分散させて、減圧して脱泡した。90℃に保持しなが
らリップ金型に充填し、冷却してリップカラーを得た。
【0037】 実施例4.美爪料 (処方) 1.ニトロセルロース 15.0 2.アルキッド樹脂 12.0 3.フタル酸ジブチル 6.0 4.酢酸ブチル 23.7 5.酢酸エチル 9.0 6.エタノール 7.0 7.トルエン 25.0 8.製造例2の複合顔料 2.8 9.赤色202号 0.1 10.カーボンブラック 0.03 (製造法)1〜7の成分を混合溶解した後、これに8の
複合顔料及び9、10の成分を添加してボールミルで均
一に分散させ、美爪料を得た。
【0038】 実施例5.水性ネイルカラー (処方) 1.アクリルポリマーエマルション 77.7 2.カルビトール 7.7 3.フタル酸ジエチル 3.9 4.精製水 8.4 5.製造例1の複合顔料 1.6 6.赤色202号 0.03 7.ベントナイト 0.4 8.防腐剤 0.1 9.シリコーン系消泡剤 0.1 (製造法)精製水にカルビトールとフタル酸ジエチルを
加え、これに複合顔料を分散させた後、アクリルポリマ
ーエマルションと6〜9の成分を添加し均一になるよう
攪拌混合を行った。混合後、脱気処理を行い、水性ネイ
ルカラーを得た。
【0039】製造例1、2の有機−無機複合顔料につい
て、被覆された黄色4号の耐ブリード性及び有機−無機
複合顔料の隠蔽力、彩度を、実施例1〜5の化粧料につ
いて、分散性、色調の安定性を評価した。
【0040】<有機−無機複合顔料の耐ブリード性評価
試験> 1. 精製水100g中に製造例の有機−無機複合顔料
4gを入れ、マグネチックスターラーで1時間攪拌した
後、No.5cの濾紙で濾過し、紫外線吸光光度計で4
11nmにおける濾液の吸光度を測定した。 2. 95%エタノール100gに製造例の有機−無機
複合顔料1.5gを入れ、マグネチックスターラーで1
時間攪拌した後、遠心分離機で3,000rpm、30
分間処理してテフロン濾過膜(0.5μm)で上澄み液
を濾過し、紫外線吸光光度計で411nmにおける濾液
の吸光度を測定した。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】<有機−無機複合顔料の彩度と隠蔽力評価
試験> (評価試料の調整)製造例の有機−無機複合顔料1.0
gを精秤し、ひまし油1.5gとともにフーバーマーラ
ーを用いて、150回混練した。混練したサンプル0.
5gを50ml容量のポリエチレン製ディスポーザブル
カップに秤取り、その中に透明ネイルエナメルラッカー
10gを入れ、均一になるまで攪拌した。攪拌中に揮発
したネイルエナメルラッカーを補充して攪拌した後、隠
蔽率試験紙(日本テストパネル工業株式会社製)上に1
0milのドクターブレードを用いて製膜して評価試料
とした。
【0043】(彩度の評価)隠蔽率試験紙に製膜した評
価試料の白色部を、ミノルタ製分光色差計CM−100
0を用いて、分光スペクトルを測定し、L−a−b値を
算出した。
【0044】(隠蔽力の評価)隠蔽率試験紙の製膜して
いない白色部と黒色部の400〜700nmにおける分
光スペクトルの差を100として、製膜した白色部と黒
色部の400〜700nmにおける分光スペクトルの差
を百分率に換算し隠蔽率を求めた。
【0045】以上の結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】表1、2の結果に明らかなように、本発明
に適用される有機−無機複合顔料は白色無機顔料と黄色
4号とが強固に固着しており、且つ発色性に優れ、隠蔽
力及び彩度も高いものであった。
【0048】<化粧料における有機−無機複合顔料の分
散性の評価>実施例1〜5に示した化粧料について光学
顕微鏡で観察した結果、いずれの化粧料もメジアン径で
およそ0.43〜0.47μmの範囲の均一な分散状態
を示しており、凝集体は認められなかった。
【0049】<経時に於ける化粧料の色調の安定性の評
価>上腕内側部に2×2cmの大きさに実施例1〜3の
化粧料を塗布し、塗布直後及び塗布後3時間での色調の
変化をミノルタ製分光測色計CM−2002で調べた。
実施例4、5の化粧料は爪に塗布し、同様に塗布直後及
び塗布後3時間での色調の変化をミノルタ製分光測色計
CM−2002で調べた。
【0050】結果を表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】表1〜表3の結果に明らかなように、本発
明による化粧料は高彩度、高隠蔽性を持ち、分散性が良
く、又色調の経時安定性にも優れていた。
【0053】
【発明の効果】本発明の化粧料は、高彩度、高隠蔽性を
持ち、耐ブリード性、分散性、色調の経時安定性に優れ
た化粧料を提供する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率2以上且つ平均粒子径0.1〜6
    0μmである無機白色顔料を黄色4号アルミニウムレー
    キで被覆した有機−無機複合顔料を配合する事を特徴と
    する化粧料。
  2. 【請求項2】 該有機−無機複合顔料中の無機白色顔料
    が酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン(アナター
    ス型)、酸化チタン(ルチル型)の一種又は二種以上の
    組み合わせから選ばれる請求項1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 該有機−無機複合顔料中の無機白色顔料
    が酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン(アナター
    ス型)、酸化チタン(ルチル型)の二種以上の複合物か
    ら選ばれる請求項1に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 該有機−無機複合顔料が(1)精製水に
    塩化アルミニウムを溶解し高屈折率無機白色顔料を分散
    させる工程と(2)この溶液を加熱し、金属アルミニウ
    ム粉を添加して、更に加熱攪拌を続ける工程と(3)そ
    の後、黄色4号を添加する工程と(4)更にpH調整剤
    を添加し、最終的にpHを5〜2とする工程とを特徴と
    する製造法により製造されたものである請求項1〜3の
    何れかに記載の化粧料。
JP28924794A 1994-10-28 1994-10-28 化粧料 Pending JPH08127513A (ja)

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JP28924794A JPH08127513A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 化粧料

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