JPH08122979A - ストロボ装置の発光面洗浄方法 - Google Patents

ストロボ装置の発光面洗浄方法

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JPH08122979A
JPH08122979A JP6255331A JP25533194A JPH08122979A JP H08122979 A JPH08122979 A JP H08122979A JP 6255331 A JP6255331 A JP 6255331A JP 25533194 A JP25533194 A JP 25533194A JP H08122979 A JPH08122979 A JP H08122979A
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JP
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light emitting
emitting surface
water
strobe
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JP6255331A
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Hironari Misu
裕也 三須
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光面に付着した汚れを安全に、かつ効果的
に落とす。 【構成】 ストロボ装置30は、ストロボ発光面15を
上方に向けた状態で専用のパレット40上に載置され、
搬送ベルト41によってステップ送りされる。搬送ベル
ト41の近傍には、送り位置に対応して洗浄水給付装置
42とクリーニング装置43とが配置されている。洗浄
水給付装置42では、ストロボ発光面15に1〜20m
gの範囲内の洗浄水を付着させる。またクリーニング装
置43では、超極細で高密度な繊維からなるクリーニン
グテープをストロボ発光面15に圧着させて払拭する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ光を放出する
ための発光面を外部に露呈させて組み込まれるストロボ
装置の発光面洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いつでも手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、本出願人によりレンズ付きフイルムユニ
ットが製造販売されている。レンズ付きフイルムユニッ
トは、簡単な撮影機構を組み込んだユニット本体に予め
写真フイルムを内蔵させたもので、購入したその場です
ぐに写真撮影ができ、撮影後にはそのまま現像取扱い店
に出せばよいという簡便性から、一般に広く利用されて
いる。このようなレンズ付きフイルムユニットの中に
は、例えば「写ルンです Flash」(商品名)等のように
ストロボ装置を備え、夜間や室内での撮影を可能とした
ものもある。
【0003】図8は、ストロボ装置を内蔵したレンズ付
きフイルムユニットの一例を示すものである。ユニット
本体11は主にプラスチック成形され、全体を外ケース
12によって覆われている。外ケース12は、レンズ付
きフイルムユニット10の外観を綺麗にするためのもの
であり、表面に印刷が施された紙箱等が用いられる。こ
の外ケース12の所要部には、撮影レンズ13,ファイ
ンダー14,ストロボ発光面15,シャッタボタン1
6,巻上げノブ17,及び撮影枚数表示板18を露呈さ
せるための穴が開設されており、この外ケース12をユ
ニット本体11に被せたままの状態で撮影操作が行える
ようになっている。またストロボ撮影時には、外ケース
12の切込み部19を押圧しながら撮影を行う。
【0004】ユニット本体11は、図9に展開して示し
たように、本体部21と、その上面から前面を覆うよう
に被せられる前カバー22と、本体部21の背面に被せ
られる後カバー23とから構成されている。本体部21
には、パトローネ24を収納するパトローネ室25と、
パトローネ24から引き出された写真フイルム26を収
納するフイルムロール室27とが一体に形成されてい
る。この本体部21の前面には撮影レンズ13やシャッ
タ機構が組み付けられた露光ユニット28が、また上方
にはストロボ装置30がそれぞれ取り付けられ、前カバ
ー22と後カバー23とで挟持される。
【0005】ストロボ装置30は、プリント基板31上
に充電及び放電の制御を行うためのストロボ回路を実装
してユニット化したもので、電源用の電池32を保持す
るための電池ホルダー33と、ストロボ発光用の電荷を
蓄積するメインコンデンサ34と、ストロボ光を放出す
る発光部35と、露光ユニット28のシャッタ機構によ
って短絡されるシンクロ接点36とが取り付けられてい
る。またプリント基板31の前面には、接片37によっ
て短絡された時に充電回路を作動させるプリント接点3
8が設けられている。発光部35は、内部にストロボ光
を放つ閃光放電管(図示せず)を有し、閃光放電管の前
面を被うストロボ発光面15をレンズ付きフイルムユニ
ット10の外部に露呈する。そしてストロボ撮影時に
は、外ケース12の切込み部19を押圧すると、接片3
7が押圧されてプリント接点38を短絡する。これによ
り充電回路が作動し、電池32から供給される電荷がメ
インコンデンサ34に蓄積される。この後、シャッタボ
タン16の押圧動作にともなってシンクロ接点36が短
絡されると、メインコンデンサ34に蓄積されている電
荷によって閃光放電管が発光し、ストロボ光がストロボ
発光面15を介して前方に放射される。
【0006】一方、資源節約を図るとともに、産業廃棄
物を削減するために、レンズ付きフイルムユニットのリ
サイクルが積極的に進められている。ユーザーが撮影済
の写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニット
を現像取扱い店に持っていくと、このレンズ付きフイル
ムユニットは更に現像所に集められ、ここで写真フイル
ムが取り出されてフイルム現像、プリント処理が施され
る。写真フイルムを取り出されたレンズ付きフイルムユ
ニットはメーカーによって回収され、部品ごとに分解さ
れた後、再使用可能なものはそのまま製造工程に供給さ
れ、使用できないものは原材料としての利用が図られて
いる。また、ストロボ装置等のようにユニット化された
ものについては機能検査を行い、ユニット単位で再使用
の可否が判定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストロ
ボ装置の発光面は常にレンズ付きフイルムユニットの外
部に露出しており、市場から回収したものはゴミや指紋
で汚れていることが多い。このため、回収したストロボ
装置をそのまま再使用すると、発光面に付着した汚れに
よってレンズ付きフイルムユニットの商品価値を落とし
てしまうばかりか、ストロボ光の光量不足を招くことと
なる。
【0008】このような問題点を解決するために、例え
ば特開平6−175296号公報には、市場から回収さ
れたストロボ装置の発光面を洗浄する方法が記載されて
いる。この洗浄方法は、発光面が上向きとなるようにス
トロボ装置を保持した後、揮発性アルコールを発光面上
に滴下又は噴射し、クリーニング用テープを発光面上に
押圧して払拭するもので、効率的に汚れを洗浄すること
ができる。ところが、洗浄後に行われるストロボ装置の
機能検査には、メインコンデンサ内に残留した電荷を放
電させる工程があり、その放電量は最大で300Vに達
することもある。このため、放電の際に発生する火花が
アルコールに引火し、火災を引き起こす恐れがある。
【0009】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、発光面に付着した汚れを安全に、かつ効果的に落
とすことができるストロボ装置の発光面洗浄方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗浄方法は、ストロボ光を放出するための
発光面が上向きの状態となるようにストロボ装置を保持
し、発光面に微量の洗浄水を付着させた後に、超極細で
高密度な繊維からなるクリーニングテープを発光面上に
圧着させて払拭するものである。また、発光面に付着さ
せる洗浄水の水量は、1〜20mgの範囲内とするのが
よい。さらに、発光面の背面側からストロボ装置を支持
し、発光面を水平状態に保持するようにするのがよい。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のストロボ装置の発光面洗浄
方法の概略を示すものである。市場から回収され、ユニ
ット本体11から取り出されたストロボ装置30は、ス
トロボ発光面15を上方に向けた状態で専用のパレット
40上に載置され、搬送ベルト41によって図中右方向
にステップ送りされる。搬送ベルト41の近傍には送り
位置に対応して、ストロボ発光面15に洗浄水を付着さ
せる洗浄水給付装置42と、ストロボ発光面15上を払
拭するクリーニング装置43とが配置されている。な
お、洗浄水給付装置42では、ストロボ発光面15に付
着させる洗浄水の水量が1〜20mgの範囲内となるよ
うに調節されている。そしてストロボ装置30は、これ
らの装置42,43を通過しながらそのストロボ発光面
15が洗浄される。
【0012】図2は、洗浄水給付装置42の構成を概略
的に表した説明図である。洗浄水給付装置42は、給水
台45,水平移動装置46,垂直移動装置47,及び洗
浄水給付器48により構成される。給水台45は、容器
51内に吸水体52を載置して洗浄水を注入したもの
で、洗浄水給付位置にあるストロボ装置30と並ぶよう
に、搬送ベルト41の側縁部に配置される。吸水体52
としては吸水性に優れる物質、例えばスポンジやフェル
ト等を用い、その上面位置がパレット40に保持された
ストロボ装置30のストロボ発光面15とほぼ同じ高さ
となるように配置する。なお、洗浄水としては引火性を
有する物質を含有しない水であればよく、水道水,蒸留
水,濾過水等のいずれを用いてもよい。また、洗浄水の
容器51内への注入量は、吸水体52の上部を水面上に
突出させる程度とする。これにより吸水体52には、そ
の上面位置まで洗浄水が吸い上げられて保持される。
【0013】水平移動装置46は、水平方向に並べられ
た一対のガイド棒53a,53bと、これらのガイド棒
53a,53bに沿って水平移動する移動部54とから
構成され、移動部54が給水体52とストロボ発光面1
5との上方で移動するように配置されている。また垂直
移動装置47は、垂直方向に並べられた一対のガイド棒
55a,55bと、これらのガイド棒55a,55bに
沿って垂直移動する移動部56とからなり、取付け板5
7を介して水平移動装置46の移動部54に固定されて
いる。
【0014】洗浄水給付器48は、垂直方向に延びた支
持部材58の下端に保水体59を被せたもので、取付け
金具60によって垂直移動装置47の移動部56に固定
されている。そして、この洗浄水給付器48は、水平移
動装置46によってストロボ発光面15の上方に位置す
る洗浄水給付位置と、給水体52の上方に位置する給水
位置との間において水平移動が自在であるとともに、垂
直移動装置47によって保水体59の下面がストロボ発
光面15又は給水体52と当接する高さまで降下した圧
着位置と、それぞれの上方に退避した退避位置との間で
移動自在となっている。この洗浄水給付器48は、待機
状態においては上方に退避した退避位置に保持されてい
る。なお、保水体59としては表面に微量の液体を保持
できる物質、例えば不織布やスポンジ,フェルト等を用
いればよい。
【0015】図3は、クリーニング装置43の構成を概
略的に表した説明図である。テープロール(図示せず)
から供給されたクリーニングテープ61は、クリーニン
グヘッド62によって洗浄位置にあるストロボ装置30
のストロボ発光面15上に押し付けられて払拭した後
に、テープ巻取り部(図示せず)に送られる。クリーニ
ングテープ61は、超極細で高密度な繊維からなり、こ
のマイクロファイバーによってミクロの単位の埃や油性
脂肪分などを吸着させて拭き取ることができるばかり
か、洗濯によって繰り返しの使用が可能となる。このよ
うなクリーニングテープ61としては、例えば東レ株式
会社により市販されている「トレシー」(商品名)を用
いればよい。
【0016】クリーニングヘッド62としては、クリー
ニングテープ61及びストロボ発光面15を傷つけるこ
とがないようにゴムライニングローラーが用いられ、ヘ
ッド支持部材63に設けられたアーム64に支持されて
いる。そして、ヘッド支持部材63は左右方向に、また
アーム64は上下方向にスライド移動自在に設けられて
おり、これらに伴ってクリーニングヘッド62は、左右
方向及び上下方向に自在にスライド移動ができる。ま
た、ヘッド支持部材63の両側にはテープクランプ部6
5a,65bが設けられ、クリーニングテープ61を挟
持している。これにより、ストロボ発光面15を払拭す
る際にクリーニングヘッド63が左右方向に往復運動し
ても、クリーニングテープ61が位置ずれを生じること
が防止される。
【0017】現像所から回収されたレンズ付きフイルム
ユニット10は、再利用のための分解工程に回される。
この分解工程においては、まずユニット本体11から外
ケース12が剥がされ、この後にユニット本体11が図
9に示したように分解される。そして、ユニット本体1
1から取り出されたストロボ装置30は、ストロボ発光
面15を上方に向けた状態で専用のパレット40上に載
置され、搬送ベルト41によって洗浄水給付装置42に
向けて搬送される。
【0018】パレット40が洗浄水給付装置42内の洗
浄水給付位置に達すると、搬送ベルト41が停止し、同
時に水平移動装置46が作動して洗浄水給付器48を給
水体52上の給水位置まで移動させる。引き続き垂直移
動装置47が作動し、洗浄水給付器48を圧着位置まで
下降させ、保水体59の下面を給水体52に圧着させ
る。給水体52には、その上面まで洗浄水が吸い上げら
れて保持されているので、これに圧着された保水体59
には、微量の洗浄水が移着して保持される。
【0019】保水体59に洗浄水が保持されると、垂直
移動装置47が作動して洗浄水給付器48を退避位置ま
で上昇させ、この後に水平移動装置46がストロボ発光
面15上の洗浄水給付位置まで移動させる。そして、再
び垂直移動装置47が作動して洗浄水給付器48を圧着
位置まで下降させ、保水体59の下面をストロボ発光面
15に圧着させる。これにより、ストロボ発光面15の
表面には、保水体59に保持されていた洗浄水が付着す
る。ストロボ発光面15に洗浄水を付着させた後に、洗
浄水給付器48は垂直移動装置47によって退避位置ま
で上昇され、この位置で次の洗浄水給付まで待機する。
そして、搬送ベルト41が作動し、洗浄水の給付を終え
たストロボ装置30を載置したパレット40がクリーニ
ング装置43に向けて搬送される。
【0020】パレット40がクリーニング装置43内の
洗浄位置に達すると、搬送ベルト41が停止する。搬送
ベルト41の停止に連動してヘッド支持部材63のアー
ム64が下方に延び、クリーニングヘッド62が、その
回りに巻き付けられたクリーニングテープ61を介して
ストロボ発光面15を押圧する。この後、ヘッド支持部
材63が左右方向に数回往復運動すると、クリーニング
ヘッド62の回りに巻きついたクリーニングテープ61
がストロボ発光面15を払拭して洗浄する。洗浄終了
後、クリーニングヘッド62は上昇され、クリーニング
テープ61は図3中の矢印方向に一定長巻き取られる。
これにより、クリーニングテープ61の新しい部分がク
リーニングヘッド62の回りに巻き付けられ、この状態
で次回の洗浄に備える。
【0021】ストロボ発光面15の洗浄が終了したスト
ロボ装置30は、機能検査工程に移送され、再使用の可
否が判別される。この際、メインコンデンサ34内に残
留した電荷を放電させる工程が幾度かあるが、ストロボ
発光面15の洗浄に用いる水は着火性を持たないので、
仮に放電の際に火花が生じたとしても火災を引き起こす
危険性はない。そして、再使用可能と判別されたストロ
ボ装置30は、レンズ付きフイルムユニット10の組立
工程に供給され、そのまま部品の一部として組み込まれ
る。
【0022】図4は、洗浄水の供給量と洗浄効果との関
係を確認するために、ストロボ発光面への洗浄水の供給
量を0mg〜28mgの範囲内で変化させて洗浄を行
い、洗浄後の洗浄率の変化をグラフにまとめたものであ
る。なお、洗浄率は洗浄によって除去された汚れ量を洗
浄前の汚れ量で除算して求めた。また、給水体としては
フェルトを用い、洗浄水は水道水とした。さらに、クリ
ーニングテープとしては東レ株式会社製の「トレシー」
(商品名)を用い、ストロボ発光面へのクリーニングヘ
ッドの押し付け圧は一定圧に保持して洗浄を行った。ま
た、比較のためにクリーニングテープとして従来の不織
布を用い、洗浄水の供給量を0mgとして洗浄を行った
ところ、その洗浄率は5%程度であった。
【0023】図4に示したグラフより、本発明のクリー
ニングテープを用いて洗浄を行う場合には、洗浄水を供
給しなくても20%の洗浄率を得ることができ、従来の
不織布を用いる場合に比較して高い洗浄効果を得られる
ことがわかる。また、ストロボ発光面に洗浄水を供給す
ることにより、その洗浄効果をさらに向上させることが
できる。しかし、洗浄水の供給量が一定量に達した後に
は洗浄率に変化は見られず、供給量が20mgを越える
と、洗浄率は急激に低下してしまう。これは、洗浄水の
供給量が20mgを越えると、クリーニングテープによ
って払拭した後にも洗浄水の拭き残しを生じるためであ
ることがわかった。また、洗浄水の供給量が1mg以下
であると、ストロボ発光面への洗浄水の付着が不充分と
なり、満足する洗浄効果が得られない。したがって、ス
トロボ発光面への洗浄水の供給量は1〜20mgの範囲
内とするのが好ましく、特に好ましくは4〜12mgの
範囲内としておけばよいことが確認できた。
【0024】図5は、ストロボ発光面へのクリーニング
ヘッドの押付け圧と洗浄効果との関係を確認するため
に、クリーニングヘッドの押付け圧を0.1〜1.2k
gの範囲内で変化させて洗浄を行い、その洗浄率の変化
をグラフにまとめたものである。なお、クリーニングテ
ープとしては東レ株式会社製の「トレシー」(商品名)
を用いた。また、洗浄水には水道水を用い、ストロボ発
光面への洗浄水の供給量は、図4に表した結果から、ほ
ぼ60%の洗浄率を得ることができる14〜15mg程
度とした。
【0025】図5に示したグラフより、クリーニングヘ
ッドの押付け圧の上昇にともなって洗浄率も大きくな
り、押付け圧が0.54kg以上で最大の洗浄効率、す
なわち洗浄水の供給量14mgにおける最大の洗浄率6
0%を得られることがわかる。クリーニングヘッドの押
付け圧は、あまり高すぎるとストロボ発光面を損傷する
恐れがあるので、必要最小限の圧力に抑える方が望まし
い。したがって、ストロボ発光面へのクリーニングヘッ
ドの押付け圧は、0.54kgとするのが最適であるこ
とになる。
【0026】さらに、本発明の方法による洗浄効果を確
認するために、本発明の方法と従来方法とにおいて、そ
れぞれ洗浄後のストロボ装置のストロボ発光量の適否検
査を行った。この結果、従来方法で洗浄を行ったストロ
ボ装置においては不良率が5%であったのに対し、本発
明の方法で洗浄を行ったものにおいては不良率が3〜4
%となり、従来方法よりも不良率を20%も低減できる
ことが確認できた。したがって、本発明の洗浄方法は、
従来方法よりも効果的に洗浄を行えることが確認でき
た。
【0027】なお、上記実施例では、クリーニングテー
プを外周に巻きつけたクリーニングヘッドをストロボ発
光面に圧着させて左右に払拭しているが、ストロボ発光
面の背部とパレットとの間には隙間があるので、払拭の
際にストロボ装置が傾き、ストロボ発光面の水平性を損
なうことも考えられる。そこで、例えば図6に示したよ
うに、ストロボ発光面15の背面側に設けられたメイン
コンデンサ34とパレット40との間に支持台71を挿
入し、ストロボ装置30が傾くことを防止するのが好ま
しい。この際、支持台71は移動装置72によって進退
自在に設けておき、ストロボ装置30を載置したパレッ
ト40が洗浄位置に達した時に支持台71を挿入するよ
うにしておけばよい。この実施例によれば、ストロボ装
置30のストロボ発光面15は常に水平な状態に保持さ
れるので、ストロボ発光面15には全面に亘って同じ圧
力でクリーニングテープ61が圧着され、洗浄を均一に
行うことができるようになる。
【0028】また、上記実施例では、ストロボ発光面に
洗浄水を付着させる方法として、洗浄水を含ませた保水
体をストロボ発光面に圧着して水分を移着させる方法に
ついて説明したが、ストロボ発光面に水蒸気を噴射して
水分を付着させるようにしてもよい。また、ストロボ発
光面に冷却気を吹き当てて大気中の水分を結露させるよ
うにしてもよい。これらの方法においては、水蒸気や冷
却気がストロボ発光面以外の部分に吹き当てられること
を防止するために、図7に示すように、ストロボ発光面
15を露呈するための開口75が形成されたマスク板7
6をストロボ装置30上に被せておけばよい。これらの
方法によれば、水蒸気又は冷却気をノズルから噴射する
ようにすればよいので、特別な部材を要することなく、
簡単な構成で洗浄水を付着させることができる。
【0029】さらに、上記実施例では、ユニット本体か
らストロボ装置を取り出した後にストロボ発光面の洗浄
を行うようにしたが、ユニット本体11の表面から外ケ
ース12を剥がした状態、又はユニット本体11の前カ
バー22を外した状態でストロボ発光面15を洗浄する
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のストロボ装置の
発光面洗浄方法によれば、着火性を持たない水でストロ
ボ発光面を洗浄するので、洗浄後に行われるストロボ装
置の機能検査工程内において火花が生じたとしても、火
災を引き起こす危険性はない。また、クリーニングテー
プとして超極細で高密度な繊維を用い、ストロボ発光面
に付着させる洗浄水の水量を1〜20mgの範囲内とす
ることで、ストロボ発光面に付着した汚れを効果的に洗
浄することができ、商品価値及びストロボ性能を高度に
維持することができる。しかも、超極細で高密度な繊維
は洗濯によって繰り返しの使用が可能であるので、経済
的である。さらに、ストロボ発光面を裏面側から支持す
ることで、ストロボ発光面は常に水平な状態に保持され
るので、その全面に亘って同じ圧力でクリーニングテー
プが圧着され、洗浄を均一に行うことができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光面洗浄方法の概略を示す説明図で
ある。
【図2】図1に表した洗浄水給付装置の概略図である。
【図3】図1に表したクリーニング装置の概略図であ
る。
【図4】ストロボ発光面への洗浄水の供給量と洗浄率と
の関係を表すグラフである。
【図5】ストロボ発光面へのクリーニングヘッドの押付
け圧と洗浄率との関係を表すグラフである。
【図6】クリーニング装置の別の構成例を示す概略図で
ある。
【図7】ストロボ発光面への洗浄水の付着方法の別例を
示す説明図である。
【図8】ストロボ装置を内蔵するレンズ付きフイルムユ
ニットの外観斜視図である。
【図9】図8に表したユニット本体の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 15 ストロボ発光面 30 ストロボ装置 34 メインコンデンサ 40 パレット 42 洗浄液給付装置 43 クリーニング装置 61 クリーニングテープ 62 クリーニングヘッド 71 支持台 76 マスク板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ光を放出するための発光面が上
    向きの状態となるようにストロボ装置を保持し、前記発
    光面に微量の洗浄水を付着させた後に、超極細で高密度
    な繊維からなるクリーニングテープを発光面上に圧着さ
    せて払拭することを特徴とするストロボ装置の発光面洗
    浄方法。
  2. 【請求項2】 前記発光面に付着させる洗浄水の水量
    は、1〜20mgの範囲内であることを特徴とする請求
    項1記載のストロボ装置の発光面洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記発光面の背面側からストロボ装置を
    支持し、発光面を水平状態に保持することを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のストロボ装置の発光面洗浄
    方法。
JP6255331A 1994-10-20 1994-10-20 ストロボ装置の発光面洗浄方法 Pending JPH08122979A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905551B2 (en) 2002-12-03 2005-06-14 Eastman Kodak Company Method and apparatus for cleaning the front surface of a mounted lens

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905551B2 (en) 2002-12-03 2005-06-14 Eastman Kodak Company Method and apparatus for cleaning the front surface of a mounted lens

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