JPH08117465A - ボタン付け装置 - Google Patents

ボタン付け装置

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JPH08117465A
JPH08117465A JP26388194A JP26388194A JPH08117465A JP H08117465 A JPH08117465 A JP H08117465A JP 26388194 A JP26388194 A JP 26388194A JP 26388194 A JP26388194 A JP 26388194A JP H08117465 A JPH08117465 A JP H08117465A
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JP
Japan
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button
holes
hole
control means
sewing
Prior art date
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JP26388194A
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Inventor
Mitsunori Shigenobu
光徳 重信
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1のボタンと第2のボタンを縫製布の各々
の面に縫い付けるボタン付け装置において、第1のボタ
ンと第2のボタンの穴の個数や穴間の距離や各々の穴の
配置が異なる多種多様のボタン付けに対応できるように
する。 【構成】 2個のボタンの各々の穴の位置情報を入力す
るデータ入力手段と、その位置情報に基づきそれぞれの
穴の組合せを判定する判定手段とを備える。第1ボタン
固定機27を有する第1XYテーブル20、第1駆動手
段9,10、第1XYテーブル制御手段と、第2ボタン
固定機38を有する第2XYテーブル30、第2駆動手
段11,12、第2XYテーブル制御手段とを別々に備
える。判定手段により決められる穴の組合せに従って、
第1XYテーブル制御手段および第2XYテーブル制御
手段により第1のボタン17の穴と第2のボタン18の
穴を縫合部に移動するように第1駆動手段9,10およ
び第2駆動手段11,12に移動命令をそれぞれ発す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コートなどの表地側の
上ボタンと裏地側の力ボタン等、第1のボタンと第2の
ボタンを縫製布の各々の面に縫い付けるボタン付け装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、コートにボタンを縫い付ける場
合、裏地側の力ボタンも同時に縫い付けるようにしてお
り、そのようなボタン付け装置は、図7に示すように、
入力手段61、CPU(Central Proces
sing Unit:中央処理装置)62(XYテーブ
ル制御手段63を含む)、X軸サーボドライバー64、
X軸モータ65、Y軸サーボドライバー66、Y軸モー
タ67を備えている。この図に示さないが、周知のよう
にX軸モータ65とY軸モータ67の先に駆動機構を介
してXYテーブルが接続されており、このXYテーブル
に表地側の第1ボタンと裏地側の第2ボタンを各々のボ
タンの穴が相対するように配置固定する周知のボタン固
定機が設けられている。
【0003】前記、従来のボタン付け装置は、入力手段
61で入力されたボタンの形状、特に、ボタンの穴数と
穴間の距離をCPU62で読み取って、このCPU62
において、XYテーブルの移動データをXYテーブル制
御手段63に転送する。そして、このXYテーブル制御
手段63は、X軸サーボドライバー64およびY軸サー
ボドライバー66にそれぞれの指示を出し、X軸モータ
65およびY軸モータ67を駆動させて、表地側の上ボ
タンと力ボタンをともに固定するXYテーブルの動作を
制御し、前記ボタン固定機に固定された2個のボタンを
コート等の布に縫い付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボタン付け装置においては、図8に示すような上ボタン
71と力ボタン73が前述のように1つの同一のXYテ
ーブル上に固定されているので、図示のように、上ボタ
ン71の穴72,72,72,72と力ボタン73の穴
74,74,74,74の数(図示例では4個ずつ)
と、その各穴間の距離a,bが同じ(a=b)で、かつ
第1ボタン71と第2ボタン73のすべての穴が互いに
相対するように固定・配置しなければ、ボタン付けがで
きないものとなっており、作業者においては穴の位置を
合わせるといった困難な作業に時間を要していた。即
ち、上ボタンと力ボタンの穴の個数や穴間の距離や各々
の穴の配置が異なる多種多様のボタン付けには対応でき
ないという問題点があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上ボタンと力ボ
タン等、第1のボタンと第2のボタンの穴の個数や穴間
の距離や各々の穴の配置が異なる多種多様のボタン付け
に対応できるようにしたボタン付け装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、第1のボタンと第2のボタンの各々の穴の位
置情報を入力するデータ入力手段と、前記第1のボタン
を固定する第1ボタン固定機と、この第1ボタン固定機
を有する第1XYテーブルと、この第1XYテーブルを
駆動する第1駆動手段と、前記第2のボタンを固定する
第2ボタン固定機と、この第2ボタン固定機を有する第
2XYテーブルと、この第2XYテーブルを駆動する第
2駆動手段と、前記第1のボタンと前記第2のボタンの
各々の穴の前記位置情報に基づきそれぞれの穴の組合せ
を判定する判定手段と、この判定手段により決められる
穴の組合せに従って前記第1のボタンの穴を縫合部に移
動するように前記第1駆動手段に対する移動命令を発す
る第1XYテーブル制御手段と、前記判定手段により決
められる穴の組合せに従って前記第2のボタンの穴を縫
合部に移動するように前記第2駆動手段に対する移動命
令を発する第2XYテーブル制御手段と、を備えてなる
構成を特徴としている。
【0007】なお、前記データ入力手段は、例えば、入
力された前記第1のボタンと前記第2のボタンの各々の
複数の穴の前記位置情報を、前記第1のボタンと前記第
2のボタンの間で反転させる指示命令を前記判定手段に
発する機能、および前記指示命令を前記判定手段に発す
ることを指示する指示手段を有している。
【0008】また、前記第1のボタンと前記第2のボタ
ンは表地側の上ボタンと裏地側の力ボタンであって、例
えば、前記各手段、機器およびテーブルは上針棒と下針
棒との間に針を受け渡して縫製するステッチ縫いミシン
に備えられている。
【0009】
【作用】本発明によれば、第1のボタンを固定する第1
ボタン固定機を有する第1XYテーブルを、データ入力
手段に入力した第1のボタンと第2のボタンの各々の穴
の位置情報に基づきそれぞれの穴の組合せを判定する判
定手段により決められる穴の組合せに従った第1XYテ
ーブル制御手段からの移動命令による第1駆動手段の駆
動によって、第1のボタンの穴を縫合部に移動するよう
に動作させて制御するとともに、第2のボタンを固定す
る第2ボタン固定機を有する第2XYテーブルを、同じ
く前記判定手段により決められる穴の組合せに従った第
2XYテーブル制御手段からの移動命令による第2駆動
手段の駆動によって、第2のボタンの穴を縫合部に移動
するように動作させて制御するので、穴の個数や穴間の
距離や各々の穴の配置が異なる第1のボタンと第2のボ
タンの多種多様の組合せであっても、ボタン付けが行え
る。
【0010】なお、入力された第1のボタンと第2のボ
タンの各々の複数の穴の位置情報を、第1のボタンと第
2のボタンの間で反転させる指示命令を判定手段に発す
る機能を有したデータ入力手段とすることで、第1のボ
タンと第2のボタンの間でボタンを交換しても、データ
入力手段において、ボタン間の位置情報を反転させる指
示手段により前記指示命令が判定手段に発せられ、第1
のボタンの穴の位置情報と第2のボタンの穴の位置情報
が置換され、対応する2個のボタンの穴の位置情報が得
られ、再度入力し直す必要がない。
【0011】また、上針棒と下針棒との間に針を受け渡
して縫製するステッチ縫いミシンに備えられたボタン付
け装置とすることで、表地側の上ボタンと裏地側の力ボ
タンを自動的に縫い付けることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係るボタン付け装置の実施
例を図1から図6に基づいて説明する。先ず、図1は本
発明に係るボタン付け装置におけるXYテーブル駆動系
のブロック構成図で、図示のように、本発明に係るボタ
ン付け装置は、データ入力手段1、CPU2(第1XY
テーブル制御手段3、第2XYテーブル制御手段4、判
定手段100を含む)、第1X軸サーボドライバー5、
第1Y軸サーボドライバー6、第2X軸サーボドライバ
ー7、第2Y軸サーボドライバー8、第1駆動手段とし
ての第1X軸サーボモータ9および第1Y軸サーボモー
タ10、第2駆動手段としての第2X軸サーボモータ1
1および第2Y軸サーボモータ12、エンコーダ(XY
テーブル移動タイミング入力部)13を備えている。
【0013】即ち、本発明に係るボタン付け装置は、ス
テッチ縫いミシンに適用されるもので、データ入力手段
1に入力された縫製する第1のボタンとしての上ボタン
および第2のボタンとしての力ボタンの穴の位置情報、
すなわち穴の個数およびボタンの中心に対する穴の中心
座標等をCPU2が読み取り判定手段100が演算し、
このCPU2において、判定手段100により決められ
る上ボタンおよび力ボタンの穴の位置、距離、組合せに
基づいて第1XYテーブル制御手段3および第2XYテ
ーブル制御手段4に各XYテーブルの位置データをそれ
ぞれ転送する。そして、第1XYテーブル制御手段3
は、第1X軸サーボドライバー5および第1Y軸サーボ
ドライバー6にそれぞれの指令を出す。第1X軸サーボ
ドライバー5は、第1X軸サーボモータ9を駆動させ、
第1Y軸サーボドライバー6は、第1Y軸サーボモータ
10を駆動させて、後述する上ボタン用の第1XYテー
ブルを縫製位置に対応して位置決めする。
【0014】また、第2XYテーブル制御手段4は、第
2X軸サーボドライバー7および第2Y軸サーボドライ
バー8にそれぞれの指令を出す。第2X軸サーボドライ
バー7は、第2X軸サーボモータ11を駆動させ、第2
Y軸サーボドライバー8は、第2Y軸サーボモータ12
を駆動させて、後述する力ボタン用の第2XYテーブル
を縫製位置に対応して位置決めする。なお、第1XYテ
ーブルおよび第2XYテーブルの移動は、周知のように
エンコーダによるXYテーブル移動タイミング入力部1
3より入力されたデータをCPU2(判定手段100)
が読み取って演算し、針と干渉しない移動位置になる
と、CPU2において、判定手段100から第1XYテ
ーブル制御手段3および第2XYテーブル制御手段4に
指令をそれぞれ出すことによってタイミングを取りなが
ら行われる。また、このデータ入力手段1は、入力され
た上ボタンと力ボタンの各々の複数の穴の位置情報を、
上ボタンと力ボタンの間で反転させる指示命令を判定手
段100に発する機能を有している。
【0015】次に、図2に示した第1XYテーブル20
および第2XYテーブル30部分の構成について説明す
る。先ず、図2において、14は上針棒、15は下針
棒、16は針、17は上ボタン、18は力ボタンであ
る。公知のように、上針棒14はミシンの上針棒駆動機
構に連結され、下針棒15はミシンの下針棒駆動機構に
連結されている。縫製は、上針棒14および下針棒15
がそれぞれ上下動して、針16を上針棒14および下針
棒15が交互にそれぞれキャッチングすることによって
行われる。
【0016】そして、第1XYテーブル20は、左右方
向(X方向)に移動するX方向テーブル21と、前後方
向(Y方向)に移動するY方向テーブル24とから構成
されている。即ち、X方向テーブル21は、前記第1X
軸サーボモータ9の駆動軸に連結したX軸用ボールネジ
22の回転により、一対のX方向ガイドロッド23,2
3に沿ってX方向に移動するものである。このX方向ガ
イドロッド23,23がY方向テーブル24上に固定さ
れている。
【0017】このY方向テーブル24は、前記第1Y軸
サーボモータ10の駆動軸に連結したY軸用ボールネジ
25の回転により、一対のY方向ガイドロッド26,2
6に沿ってY方向に移動するものである。さらに、前記
X方向テーブル21には、第1ボタン固定機27が一体
に備えられており、この第1ボタン固定機27は、二股
状ハンドに上ボタン17を挟んで固定できるものであ
る。
【0018】また、第2XYテーブル30は、前記第1
XYテーブル20の下方に配設されていて、左右方向
(X方向)に移動するX方向テーブル31と、前後方向
(Y方向)に移動するY方向テーブル34とから構成さ
れている。即ち、X方向テーブル31は、前記第2X軸
サーボモータ11の駆動軸に連結したX軸用ボールネジ
32の回転により、一対のX方向ガイドロッド33,3
3に沿ってX方向に移動するものである。このX方向ガ
イドロッド33,33がY方向テーブル34上に固定さ
れている。
【0019】このY方向テーブル34は、前記第2Y軸
サーボモータ12の駆動軸に連結したY軸用ボールネジ
35の回転により、一対のY方向ガイドロッド36,3
6に沿ってY方向に移動するものである。さらに、前記
X方向テーブル31には、第2ボタン固定機38が一体
に備えられており、この第2ボタン固定機38は、前記
第1ボタン固定機27の下方に位置して、二股状ハンド
に力ボタン18を挟んで固定できるものである。
【0020】次に、以上の構成による第1XYテーブル
20および第2XYテーブル30を備えたミシンによる
ボタン付け装置の縫製動作を、図3に示した制御のフロ
ーチャートに沿って説明する。始めに、ボタン付けの仕
方の一例を示した図4に基づいて説明すると、ABは上
ボタン、BBは力ボタンであり、以下の実施例におい
て、糸の通し方は、AB1→BB1→BB2→AB2→
AB3→BB3→BB4→AB4→AB1の順で行う。
【0021】以上のボタン付けに先立って、先ず、縫製
作業者がデータ入力手段1に、縫製する上ボタン17お
よび力ボタン18の穴の個数およびボタンの中心に対す
る穴の中心座標等を入力する(ステップS1)。即ち、
図4の例では、上ボタンABの穴AB1,AB2,AB
3,AB4の個数およびそのボタンの中心に対する穴の
中心座標を含む位置データを入力するとともに、力ボタ
ンBBの穴BB1,BB2,BB3,BB4の個数およ
びそのボタンの中心に対する穴の中心座標を含む位置デ
ータを入力する。
【0022】そして、CPU2において、データ入力手
段1に入力された縫製する上ボタン17および力ボタン
18の穴の位置情報を読み取って演算する(ステップS
2)。即ち、図4の例では、判定手段100によって、
上ボタンABの穴AB1,AB2,AB3,AB4と力
ボタンBBの穴BB1,BB2,BB3,BB4の各位
置、距離、穴の組合せを決める。
【0023】その後、判定手段100は、第1XYテー
ブル制御手段3および第2XYテーブル制御手段4に各
XYテーブル20,30の位置情報をそれぞれ転送する
(ステップS3)。そして、第1XYテーブル制御手段
3および第2XYテーブル制御手段4が、前記判定手段
100により決められた第1の穴の組合せに基づき、第
1XYテーブル20と第2XYテーブル30の位置をそ
れぞれ第1の縫製位置、すなわち上ボタンABの穴AB
1と力ボタンBBの穴BB1が一致し、かつ縫合部に前
記2個の穴が一致する位置に到達するように移動する
(ステップS4)。
【0024】即ち、第1XYテーブル制御手段3は、第
1X軸サーボドライバー5および第1Y軸サーボドライ
バー6にそれぞれの指令を出す。第1X軸サーボドライ
バー5は、第1X軸サーボモータ9を駆動させ、X軸用
ボールネジ22の回転を介してX方向テーブル21をX
方向に移動させる。第1Y軸サーボドライバー6は、第
1Y軸サーボモータ10を駆動させ、Y軸用ボールネジ
25の回転を介してY方向テーブル24をY方向に移動
させ、第1XYテーブル20(X方向テーブル21)に
備えられた第1ボタン固定機27によって挟んで固定さ
れている上ボタン17を第1の縫製位置に位置決めす
る。
【0025】また、第2XYテーブル制御手段4は、第
2X軸サーボドライバー7および第2Y軸サーボドライ
バー8にそれぞれの指令を出す。第2X軸サーボドライ
バー7は、第2X軸サーボモータ11を駆動させ、X軸
用ボールネジ32の回転を介してX方向テーブル31を
X方向に移動させる。第2Y軸サーボドライバー8は、
第2Y軸サーボモータ12を駆動させて、Y軸用ボール
ネジ35の回転を介してY方向テーブル34をY方向に
移動させ、第2XYテーブル30(X方向テーブル3
1)に備えられた第2ボタン固定機38によって挟んで
固定されている力ボタン18を第1の縫製位置に位置決
めする。
【0026】そして、次のステップS5において、第1
XYテーブル20および第2XYテーブル30が第1の
縫製位置にあるか否かが判断され、第1の縫製位置にな
ければ、ステップS4に戻って前記の処理を繰り返し、
また、第1の縫製位置にあれば、次のステップS6に進
む。このステップS6では、上から下に針を移動させ
る。即ち、図4の例では、上ボタンABの穴AB1から
力ボタンBBの穴BB1に針を移動させて糸を通す。
【0027】続いて、第1XYテーブル制御手段3およ
び第2XYテーブル制御手段4が、前記判定手段100
により決められた第2の縫製位置(上ボタンABの穴A
B2と力ボタンBBの穴BB2が一致し、かつ縫合部に
前記2個の穴が一致する位置)に、第1XYテーブル2
0と第2XYテーブル30の位置をそれぞれ合わせる
(ステップS7)。そして、第1XYテーブル20およ
び第2XYテーブル30が第2の縫製位置にあるか否か
を判断し(ステップS8)、第2の縫製位置になけれ
ば、ステップS7に戻って前記の処理を繰り返し、ま
た、第2の縫製位置にあれば、今度は、下から上に針を
移動させる(ステップS9)。即ち、図4の例では、力
ボタンBBの穴BB2から上ボタンABの穴AB2に針
を移動させて糸を通す。
【0028】続いて、第1XYテーブル制御手段3およ
び第2XYテーブル制御手段4が、前記判定手段100
により決められた第3の縫製位置(上ボタンABの穴A
B3と力ボタンBBの穴BB3が一致し、かつ縫合部に
前記2個の穴が一致する位置)に、第1XYテーブル2
0と第2XYテーブル30の位置をそれぞれ合わせる
(ステップS10)。そして、第1XYテーブル20お
よび第2XYテーブル30が第3の縫製位置にあるか否
かを判断し(ステップS11)、第3の縫製位置になけ
れば、ステップS10に戻って前記の処理を繰り返し、
また、第3の縫製位置にあれば、今度は、上から下に針
を移動させる(ステップS12)。即ち、図4の例で
は、上ボタンABの穴AB3から力ボタンBBの穴BB
3に針を移動させて糸を通す。
【0029】引き続いて、第1XYテーブル制御手段3
および第2XYテーブル制御手段4が、前記判定手段1
00により決められた第4の縫製位置(上ボタンABの
穴AB4と力ボタンBBの穴BB4が一致し、かつ縫合
部に前記2個の穴が一致する位置)に、第1XYテーブ
ル20と第2XYテーブル30の位置をそれぞれ合わせ
る(ステップS13)。そして、第1XYテーブル20
および第2XYテーブル30が第4の縫製位置にあるか
否かを判断し(ステップS14)、第4の縫製位置にな
ければ、ステップS13に戻って前記の処理を繰り返
し、また、第4の縫製位置にあれば、今度は、下から上
に針を移動させる(ステップS15)。即ち、図4の例
では、力ボタンBBの穴BB4から上ボタンABの穴A
B4に針を移動させて糸を通す。
【0030】以上の縫製は、前述したように、上針棒1
4および下針棒15がそれぞれ上下動して、針16を上
針棒14および下針棒15が交互にそれぞれキャッチン
グすることによって行われ、その際の各XYテーブル2
0,30のそれぞれの移動は、CPU2において、エン
コーダによるXYテーブル移動タイミング入力部13よ
り入力されたデータを読み取って演算し、針と干渉しな
い移動位置になると、判定手段100から第1XYテー
ブル制御手段3および第2XYテーブル制御手段4に指
令をそれぞれ出すことによって行われる。そして、以上
の縫製が決められた縫い回数になったか否かが判断され
(ステップS16)、決められた縫い回数になっていな
ければ、前記ステップS4に戻って以降の処理を繰り返
し、また、決められた縫い回数になったならば、処理を
終了する。なお、針の通過順としては、以上とは逆に、
下から上、上から下、下から上、上から下の順であって
もよい。また、データ入力手段1には、入力された上ボ
タンと力ボタンの各々の複数の穴の位置情報を、上ボタ
ンと力ボタンの間で反転させる指示命令を判定手段10
0に発する機能、および前記指示命令を前記判定手段に
発することを指示する指示手段を有している。この指示
手段は周知のスイッチやボタンの穴の位置情報を入力す
る入力部と一体となる構成を持つ液晶パネル等でも良
い。この指示手段により前記判定手段100に上ボタン
と力ボタンの間で反転する指示命令を前記判定手段10
0に発し、この判定手段は入力された上ボタンと力ボタ
ンの各々の複数の穴の位置情報を置換し、上ボタンの穴
の位置情報を第2XYテーブル制御手段4に転送し、力
ボタンの穴の位置情報を第1XYテーブル制御手段3に
転送する。
【0031】以上の通り、第1XYテーブル20と第2
XYテーブル30とを個別に設けて、第1XYテーブル
20の動作を上ボタン17の穴の個数およびそのボタン
の中心に対する穴の中心座標に応じて制御するととも
に、第2XYテーブル30の動作を力ボタン18の穴の
個数およびそのボタンの中心に対する穴の中心座標に応
じて制御するように構成したボタン付け装置のため、以
下のようなボタン付けも可能となる。
【0032】(1)上ボタンと力ボタンの穴の個数と各
々の穴の配置が異なっていても、縫製をすることができ
る。即ち、図5に示すように、上ボタン41が4つの穴
42,42,42,42を有するもので、力ボタン43
が同じ穴間距離の2つの穴44,44を有するものにお
いて、上ボタン41の1組の穴42,42と力ボタン4
3の穴44,44に糸45を通し、続いて、上ボタン4
1の他の1組の穴42,42と力ボタン43の穴44,
44に糸46を通して、縫製することができ、根巻きす
ることもできる。
【0033】(2)上ボタンと力ボタンの穴の間の距離
と各々の穴の配置が異なっていても、縫製をすることが
できる。即ち、図6に示すように、上ボタン51が4つ
の穴52,52,52,52を有するもので、力ボタン
53が穴間距離が異なる(小さい)4つの穴54,5
4,54,54を有するものにおいて、上ボタン51の
1組の穴52,52と力ボタン53の1組の穴54,5
4に糸55を通し、続いて、上ボタン51の他の1組の
穴52,52と力ボタン53の他の1組の穴54,54
に糸56を通して、縫製することができ、根巻きするこ
ともできる。
【0034】(3)従って、上ボタンと力ボタンの穴の
個数が異なっていて、かつ、穴の間の距離と各々の穴の
配置が異なっていても、縫製することができる。以上に
よって、穴の個数や穴間の距離や各々の穴の配置が異な
る上ボタンと力ボタンの多種多様の組合せであっても、
ボタン付けを行うことができる。
【0035】なお、以上の実施例においては、ステッチ
縫いミシン、即ち、上針棒と下針棒との間に針を受け渡
して縫製するタイプのミシンに本発明を適用したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ボタン付け装置
としてこの発明を適用する独立装置としてもよい。ま
た、実施例では、各XYテーブルの駆動手段としてサー
ボモータおよびボールネジを用いたが、サーボモータお
よびタイミングベルトによる駆動手段であってもよく、
その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能
であることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るボタン付け
装置によれば、第1ボタン固定機を有する第1XYテー
ブル、その駆動のための第1駆動手段、その制御のため
の第1XYテーブル制御手段と、第2ボタン固定機を有
する第2XYテーブル、その駆動のための第2駆動手
段、その制御のための第2XYテーブル制御手段とを個
別に設けて、データ入力手段に入力した第1のボタンと
第2のボタンの各々の穴の位置情報に基づきそれぞれの
穴の組合せを判定する判定手段により決められる穴の組
合せに従って、第1XYテーブル制御手段および第2X
Yテーブル制御手段からの各々の移動命令による第1駆
動手段および第2駆動手段のそれぞれの駆動によって、
第1のボタンの穴と第2のボタンの穴を縫合部に移動す
るように動作させてそれぞれ制御するようにしたため、
穴の個数や穴間の距離や配置が異なる第1のボタンと第
2のボタンの多種多様の組合せであっても、ボタン付け
を行うことができるようになる。
【0037】なお、請求項2記載のように、入力された
第1のボタンと第2のボタンの各々の複数の穴の位置情
報を、第1のボタンと第2のボタンの間で反転させる指
示命令を判定手段に発する機能を有したデータ入力手段
とすることによって、第1のボタンと第2のボタンの間
でボタンを交換しても、データ入力手段において、ボタ
ン間の位置情報を反転させる指示手段により前記指示命
令が判定手段に発せられて、第1のボタンの穴の位置情
報と第2のボタンの穴の位置情報が置換され、対応する
2個のボタンの穴の位置情報が得られるので、再度入力
し直す必要がないといった利点が得られる。
【0038】また、請求項3記載のように、上針棒と下
針棒との間に針を受け渡して縫製するステッチ縫いミシ
ンに備えられたボタン付け装置とすることによって、表
地側の上ボタンと裏地側の力ボタンを自動的に縫い付け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボタン付け装置におけるXYテー
ブル駆動系のブロック構成図である。
【図2】本発明を適用した一例としてのボタン付け装置
における第1XYテーブルおよび第2XYテーブル部分
の概略斜視図である。
【図3】本発明による縫製動作の制御を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明によるボタン付けの仕方の一例を示した
斜視図である。
【図5】上ボタンと力ボタンの穴数が異なる場合の本発
明による縫製手順の一例を示す斜視図である。
【図6】上ボタンと力ボタンの穴間距離が異なる場合の
本発明による縫製手順の一例を示す斜視図である。
【図7】従来のボタン付け装置におけるXYテーブル駆
動系のブロック構成図である。
【図8】従来のボタン付け装置により縫い付けが可能な
上ボタンと力ボタンの関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 データ入力手段 2 CPU 3 第1XYテーブル制御手段 4 第2XYテーブル制御手段 5 第1X軸サーボドライバー 6 第1Y軸サーボドライバー 7 第2X軸サーボドライバー 8 第2Y軸サーボドライバー 9,10 第1駆動手段 11,12 第2駆動手段 13 XYテーブル移動タイミング入力部 14 上針棒 15 下針棒 16 針 17 第1のボタン 18 第2のボタン 20 第1XYテーブル 22,25 ボールネジ 27 第1ボタン固定機 30 第2XYテーブル 32,35 ボールネジ 38 第2ボタン固定機 100 判定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のボタンと第2のボタンの各々の穴
    の位置情報を入力するデータ入力手段と、 前記第1のボタンを固定する第1ボタン固定機と、 この第1ボタン固定機を有する第1XYテーブルと、 この第1XYテーブルを駆動する第1駆動手段と、 前記第2のボタンを固定する第2ボタン固定機と、 この第2ボタン固定機を有する第2XYテーブルと、 この第2XYテーブルを駆動する第2駆動手段と、 前記第1のボタンと前記第2のボタンの各々の穴の前記
    位置情報に基づきそれぞれの穴の組合せを判定する判定
    手段と、 この判定手段により決められる穴の組合せに従って前記
    第1のボタンの穴を縫合部に移動するように前記第1駆
    動手段に対する移動命令を発する第1XYテーブル制御
    手段と、 前記判定手段により決められる穴の組合せに従って前記
    第2のボタンの穴を縫合部に移動するように前記第2駆
    動手段に対する移動命令を発する第2XYテーブル制御
    手段と、 を備えてなることを特徴とするボタン付け装置。
  2. 【請求項2】 前記データ入力手段は、入力された前記
    第1のボタンと前記第2のボタンの各々の複数の穴の前
    記位置情報を、前記第1のボタンと前記第2のボタンの
    間で反転させる指示命令を前記判定手段に発する機能、
    および前記指示命令を前記判定手段に発することを指示
    する指示手段を有していることを特徴とする請求項1記
    載のボタン付け装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のボタンと前記第2のボタンは
    表地側の上ボタンと裏地側の力ボタンであって、 前記各手段、機器およびテーブルは上針棒と下針棒との
    間に針を受け渡して縫製するステッチ縫いミシンに備え
    られていることを特徴とする請求項1または2記載のボ
    タン付け装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1473398A2 (en) * 2003-05-02 2004-11-03 Juki Corporation Control apparatus for button sewing machine and button sewing method using the same
JP2007275525A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Yamato Sewing Mach Co Ltd ボタン付けミシン
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