JPH08117146A - ハンドドライヤー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水滴の付着した手を短時間に快適に乾燥する
ことを目的とする。 【構成】 ファン８と、ヒ−タ１０とを設け、ハンドセ
ンサ１１が手を感知したとき、第１回目に、ヒ−タ１０
がオフの状態でファン８を高速回転させ、大きな風量の
冷風を吹き出したあと、所要時間経過後、ファン８の回
転を減少させるとともにヒ−タ１０をオンして温風を吹
き出すように制御されるハンドドライヤ−１において、
温風吹き出し後に、前記第１回目の冷風吹き出し時間よ
り短い時間、大きな風量の冷風を吹き出させ、そのあ
と、前記第１回目の温風吹き出し時間より長い時間、温
風を吹き出すようにファン８とヒ−タ１０とを制御する
制御手段を備えた構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、トイレットル−ム等に
設置されるハンドドライヤ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用便者が用便後に洗ったあとの手
を乾かすためのハンドドライヤ−は、手が差し出された
ことを感知すると、最初、大きな風量の冷風を所定時間
吹き出して、手に付着した水滴を吹き飛ばしたあと、手
が引かれるまで、風量の小さな温風を連続して吹き出す
ことにより、手に残った湿気を乾燥するように制御され
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のハンドドラ
イヤ−によれば、最初、大きな風量の冷風を所定時間、
吹き出すことにより手に付着した水滴を吹き飛ばしたあ
と、手に残った湿気を温風で乾燥するように制御される
が、手に付着した水滴の量は必ずしも一定ではない。そ
のため、最初の冷風吹き出し期間で、手に付着した水滴
の殆どが吹き飛ばされるとは限らないことから、温風乾
燥では手の乾燥に時間がかかるという問題がある。そこ
で本発明では、手に付着した水滴を大きな風量の冷風で
吹き飛ばしたあと温風による手の乾燥と、手に残った水
滴の再度の吹き飛ばしのための冷風送出とを繰り返すこ
とにより、短時間で快適な手の乾燥を可能にすることを
解決すべき課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題解
決のために、手を検知するハンドセンサと、ファンと、
ヒ−タとを設け、ハンドセンサが手を感知したとき、第
１回目にヒ−タがオフの状態でファンを高速で回転さ
せ、大きな風量の冷風を吹き出したあと、所要時間経過
後、ファンの回転を減少させるとともにヒ−タをオンし
て温風を吹き出すように制御されるハンドドライヤ−に
おいて、上記温風吹き出し後に、前記第１回目の冷風吹
き出し時間より短い時間、大きな風量の冷風を吹き出さ
せ、そのあと、前記第１回目の温風吹き出し時間より長
い時間、温風を吹き出すように前記ファンとヒ−タとを
制御する制御手段を備えることである。

【０００５】

【作用】上記構成のハンドドライヤ−において、ハンド
センサが手を感知したとき、制御手段は、第１回目にヒ
−タがオフの状態でファンを高速で回転させ、大きな風
量の冷風を吹き出して手に付着した水滴を大きな風量で
吹き飛ばし、所要時間経過後、ファンの回転を減少させ
るとともにヒ−タをオンして温風を吹き出し、手に残っ
た湿気を乾燥したあと、第１回目の冷風吹き出し時間よ
り短い時間、大きな風量の冷風を吹き出させ、手に残っ
た水滴を吹き飛ばし、そのあと、第１回目の温風吹き出
し時間より長い時間、温風を吹き出すようにファンとヒ
−タとを制御するため、省エネルギーでありながら、短
時間で快適に手を乾燥することができる。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図１は、トイレットル−ムの壁面２に取り付
けられたハンドドライヤ−１のフロントカバ−３の側面
を破断して内部を示した側面図である。図１に示すよう
に、カバ−ベ−ス４が２本のネジ５により壁面２に固定
されており、このカバ−ベ−ス４にフロントカバ−３が
ワンタッチ的に嵌着される。

【０００７】カバ−ベ−ス４には、ネジ６により回転数
可変のモ−タ−７が固定されておりこのモ−タ−７によ
りファン８が回転駆動される。ファン８が回転駆動され
たときの送風は吹出口９から下方向に吹き出される。上
記吹出口９の少し上流側にはヒ−タ１０が配設されてお
り、温風吹き出し時にはヒ−タ１０に通電される。

【０００８】カバ−ベ−ス４には、吹出口９の下側に差
し出された手を検知するハンドセンサ１１が取着されて
おり、用便者等の差し出した手がハンドセンサ１１で検
知されたとき、前記モ−タ−７とヒ−タ１０とが制御さ
れ、手に付着した水滴を大きな風量の冷風で吹き飛ばし
たあと、温風による手の乾燥と、手に残った水滴の再度
の吹き飛ばしのための冷風送出とを繰り返す後述の乾燥
制御が行われる。

【０００９】上記乾燥制御をするための制御回路（マイ
クロコンピュ−タで構成されているため特に図示はして
いない。）が構成されたコントロ−ラ基板１２がカバ−
ベ−ス４に取り付けられている。このコントロ−ラ基板
１２にはタイマ−ＩＣ１３が取り付けられており、上記
乾燥制御の複数のタイム設定が行われる。

【００１０】以上のように構成されたハンドドライヤ−
１の電源は、ＡＣ１００ボルトの商用電源が用いられ
る。その電源からの図示していない電線が、カバ−ベ−
ス４に形成された電源線引き込み筒１４から引き込ま
れ、電源端子台１５に接続されたあと、コントロ−ラ基
板１２に接続される。

【００１１】図２は、コントロ−ラ基板１２に構成され
た制御回路による乾燥制御タイムチャ−トである。図２
に示すように、上記タイムチャ−トは、前記ハンドセン
サ１１による手の検知タイムチャ−トＴ１と、前記モ−
タ−７によるファン８の回転数タイムチャ−トＴ２と、
前記ヒ−タ１０のオンオフタイムチャ−トＴ３とが示さ
れている。

【００１２】図２の乾燥制御タイムチャ−トに示すよう
に、前記ハンドセンサ１１により手が検知されると、制
御回路は、第１サイクルにおいて、Ａ１秒間、ヒ−タ１
０に対する通電をオフにするとともに、モ−タ−７を最
高速度で駆動し、ファン８の回転数を最高回転数で回転
させ、強力な冷風で手に付着した水滴を吹き飛ばす制御
をする。

【００１３】次の、Ｂ１秒間、制御回路は、ヒ−タ１０
に対して通電をするとともに、モ−タ−７を中速度で駆
動し、ファン８の回転数を中間回転数で回転させ、温風
を吹出口９から吹き出させることにより、手を乾燥させ
る。

【００１４】制御回路は、第２サイクルにおいて、Ａ１
秒より短いＡ２秒間、ヒ−タ１０に対する通電をオフに
するとともに、モ−タ−７を最高速度で駆動し、ファン
８の回転数を最高回転数で回転させ、強力な冷風で手に
残った水滴を吹き飛ばす制御をする。次に、Ｂ１秒より
長いＢ２秒間、制御回路は、ヒ−タ１０に対して通電を
するとともに、モ−タ−７を中速度で駆動し、ファン８
の回転数を中間回転数で回転させ、温風を吹出口９から
吹き出させることにより、手を乾燥させる。

【００１５】更に、制御回路は、第３サイクルにおい
て、Ａ２秒とほぼ同じＡ３秒間、ヒ−タ１０に対する通
電をオフにするとともに、モ−タ−７を最高速度で駆動
し、ファン８の回転数を最高回転数で回転させ、強力な
冷風で手に残った水滴を吹き飛ばす制御をする。次に、
Ｂ２秒より短いＢ３秒間、制御回路は、ヒ−タ１０に対
して通電をするとともに、モ−タ−７を中速度で駆動
し、ファン８の回転数を中間回転数で回転させ、温風を
吹出口９から吹き出させることにより、手を乾燥させ
る。

【００１６】以上のように、第１サイクルにおいて、
（例えば、Ａ１＝１０秒、Ｂ１＝５秒のときは１５秒）
経過後、使用者が更に手の乾燥を続ける場合は、第２サ
イクル（例えばＡ２＝５秒、Ｂ２＝１０秒）、第３サイ
クルと続ける。即ち、Ａn ＋1 ≦Ａn Ｂn ＋1 ≧Ｂ
n となるように制御する。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、手に付着
した水滴を大きな風量の冷風で吹き飛ばしたあと温風に
よる手の乾燥と、手に残った水滴の再度の吹き飛ばしの
ための冷風送出とを繰り返すことにより、省エネルギー
でありながら、短時間で快適に手を乾燥することができ
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】ハンドドライヤ−の構成を示した一部破断側面
図である。

【図２】乾燥制御タイムチャ−ト図である。

【符号の説明】

１ ハンドドライヤ− ７ モ−タ− ８ ファン ９ 吹出口 １０ ヒ−タ １１ ハンドセンサ １２ コントロ−ラ−基板 １３ タイマ−ＩＣ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手を検知するハンドセンサと、ファン
   と、ヒ−タとを設け、ハンドセンサが手を感知したと
   き、第１回目にヒ−タがオフの状態でファンを高速で回
   転させ、大きな風量の冷風を吹き出したあと、所要時間
   経過後、ファンの回転を減少させるとともにヒ−タをオ
   ンして温風を吹き出すように制御されるハンドドライヤ
   −において、上記温風吹き出し後に、前記第１回目の冷
   風吹き出し時間より短い時間、大きな風量の冷風を吹き
   出させ、そのあと、前記第１回目の温風吹き出し時間よ
   り長い時間、温風を吹き出すように前記ファンとヒ−タ
   とを制御する制御手段を備えたことを特徴とするハンド
   ドライヤ−。