JPH08116566A - 移動体無線通信システム - Google Patents

移動体無線通信システム

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JPH08116566A
JPH08116566A JP7202633A JP20263395A JPH08116566A JP H08116566 A JPH08116566 A JP H08116566A JP 7202633 A JP7202633 A JP 7202633A JP 20263395 A JP20263395 A JP 20263395A JP H08116566 A JPH08116566 A JP H08116566A
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mobile station
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/0011Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots associated with a remote control arrangement
    • G05D1/0022Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots associated with a remote control arrangement characterised by the communication link
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/02Control of position or course in two dimensions
    • G05D1/021Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles
    • G05D1/0276Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles using signals provided by a source external to the vehicle
    • G05D1/028Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles using signals provided by a source external to the vehicle using a RF signal
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局を管轄する基地局の切り替えを確実に
行う。 【解決手段】 移動局14は、キャリアセンス等の手法
によって、自己を管轄すべき基地局12(要求基地局)
を判定する。そして、親局10からのポーリングの際
に、その応答に、要求基地局を親局10に知らせる。親
局10は、ポーリングを行い、応答を得た受信基地局と
要求基地局が異なる場合には、次のポーリングの際に両
方の基地局12を介し、ポーリングを行い、要求基地局
から応答を得た場合に、管轄基地局を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの親局が、複
数の基地局を介し、複数の移動局との間で行うポーリン
グ方式による通信を行う移動体無線通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種分野において、作業の機械
化、無人化が進んでおり、特に工場における作業の多く
が自動化されてきている。このようなファクトリーオー
トメーション化の要請に従い、無人走行車によって自動
的に荷物運搬等を行わせる無人走行車システムが開発さ
れている。この無人走行車システムにおいては、複数の
無人走行車を管理するための親局を設け、この親局と無
人走行車との間で移動体無線通信を行い、無人走行車の
走行等を制御している。
【0003】このような移動体無線通信には、各種の通
信方式があるが、その1つにIEC(International El
ectrotechnical Commission )のSC65C草案に基づ
いたIEC方式がある。このIEC方式では、1つの親
局に対し、複数の基地局が有線で接続され、複数の基地
局と複数の移動局との間でポーリング方式(親局が指示
したタイミングで移動局が送信する方式)で無線通信を
行う。また、この方式では、1つの基地局が担当する移
動局を予め分担しておき、全基地局が並行(parallel)
作業でポーリングを行うことで、応答時間を速くしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によると、基地局が管理する移動局を予め決定しておく
ため、移動局の移動可能範囲が限定されてしまうという
問題点があった。すなわち、基地局を互いに離れた場所
に設置すれば、システム全体として移動局を管理できる
範囲は広がるが、それぞれの基地局が管理する移動局が
固定されていると、移動局が管轄の基地局から離れたと
きに、通信ができなくなってしまう。システムの自由度
を広げるためには、基地局が管理する移動局が固定され
ていない方が良いが、この場合には、移動局の移動に伴
う管轄基地局の変更への対処が問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、管轄する基地
局の切り替えをスムーズに行うことができる移動体無線
通信システムを提供することを目的とする。
【0006】本発明によれば、移動局が次に使用する基
地局の識別情報を親局に送信する。従って、親局は、移
動局のポーリングに使用すべき基地局を常に把握するこ
とができ、移動局の広範囲な移動(基地局の切り替え)
に対しても良好な交信状態を保持することができる。
【0007】また、移動局が次に使用する基地局とポー
リング応答を受信した基地局が一致するまで、両方の基
地局からポーリングを行う。このため、切り替えの際に
交信を確実に行うことができ、通信の信頼性を向上する
ことができる。
【0008】また、移動局が、親局から指示された基地
局の識別情報に基づいて、応答する基地局を切り替え
る。このため、確実な基地局の切り替えが行え、通信の
信頼性を向上することができる。
【0009】また、移動局の位置する領域に応じて、移
動局の使用する基地局を予め定めておく。これによっ
て、移動局の位置に応じた基地局の決定を確実に行え
る。
【0010】複数の基地局からの電波の強度に応じて使
用する基地局を決定するキャリアセンス方式と、移動局
の位置に基づきその移動局が使用する基地局を決定する
領域識別方式の両方を切り替えて利用する。そこで、必
要な箇所のみで、領域識別方式を利用することができ
る。
【0011】また、本発明の一例では、上記複数の基地
局から同一の信号を送信し、複数の基地局を介し、複数
の移動局が同一の信号を受信する。
【0012】このために、例えば、上記複数の基地局
は、同一の移動局を宛先とする同一信号をそれぞれ送信
し、宛先となっているか否かに拘わらず、各移動局が信
号を受信し、宛先となっている移動局のみがポーリング
応答を返す。
【0013】このようにして、1つの移動局への信号を
複数の移動局が受信することができる。従って、複数の
移動局に対し、保安情報などを同報通信し、各移動局を
一斉に停止させるなどの処理を行うことができる。
【0014】また、本発明の一例では、上記複数の基地
局が送信する信号の周波数は、すべて同一とし、一度の
通信では、1つの基地局を介し、1つ移動局との通信を
行う。
【0015】この場合、上記親局は、各基地局が通信の
対象になる移動局についてのテーブルを有しており、親
局は、このテーブルに基づいて、各基地局を介し、すべ
ての移動局に対し順番に通信を行うとよい。
【0016】これによって、1つの周波数を使用して、
複数の移動局との通信が行え、この通信に使用する周波
数帯域を狭いものにできる。
【0017】また、通信の対象となる移動局が存在しな
い基地局においては、通信宛先の移動局を特定しない信
号を送信する。これによって、移動局において、他の基
地局の管轄に進入したことを確実に認識することがで
き、管轄基地局の切替を確実に行うことができる。
【0018】さらに、各移動局は、複数の基地局からの
受信信号のレベルを検出し、比較するキャリアセンス機
能を有し、受信信号のレベルの高い基地局を自己が通信
すべき基地局として特定するとよい。これによって、す
べての移動局が同一の周波数で通信を行うにも拘わら
ず、移動局において、最適な基地局を選択することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。
【0020】[第1実施形態] [システム構成]図1は、実施形態の全体構成、図2
(A)は親局の構成、図2(B)は基地局の構成、図2
(C)は移動局の構成をそれぞれ示すブロック図であ
る。図1に示すように、親局10には、複数の基地局1
2(この図では#1〜#5の5つが示されている)が通
信回線で接続されている。また、このシステムには、複
数の移動局14(この図では%1〜%5の5つが示され
ている)が設けられており、移動局14は、いずれかの
基地局12との間で無線通信を行う。
【0021】図2(A)に示すように、親局10はアプ
リケーション部10aと、ポーリング制御部10bを有
しており、アプリケーション部10aにあるプログラム
を実行することによって、所定のデータをポーリング制
御部10bを介し送信し、ポーリング制御部10bで受
信したデータをアプリケーション部10aが解読する。
また、図2(B)に示すように、各基地局12は、送受
信部12aと、アンテナ12bをそれぞれ有しており、
親局10から供給されたデータを送受信部12aを介し
アンテナ12bから送信するとともに、アンテナ12b
で受信したデータを送受信部12aを介し親局10に伝
達する。なお、この例では、基地局12は一定周波数の
チャンネルをそれぞれ1つ割り当てられており、基地局
#1〜#5のチャンネルの周波数はそれぞれf1〜f5
になっている。
【0022】一方、移動局14は、図2(C)に示すよ
うに、アンテナ14aと、送受信部14bと、基地局選
択部14cと、アプリケーション部14dを有してい
る。そして、アンテナ14aで受信した信号は、送受信
部14bを介しアプリケーション部14dに送られ、こ
こで解読される。一方、アプリケーション部14dは、
位置検出装置14eを含んでおり、ここにおいて得られ
たデータ(例えば、移動局の位置を示す移動局が存在す
る領域の領域番号)は、送受信部14bを介しアンテナ
14aから送信され、これが基地局12に受信される。
更に、基地局選択部14cは、それぞれの移動局14の
通信を担当する基地局12の選択のための処理を行う。
【0023】図3には、システムの外観の模式図が示さ
れており、親局10には、基地局12がケーブルで接続
されている。また、移動局14は、所定の通路を移動
し、各通路には、位置検出用マーカ16が所定間隔で設
けられている。各移動局12はこの位置検出用マーカ1
6を位置検出装置14eで検出し、自己の位置(領域番
号)を検出する。
【0024】なお、位置検出用マーカ16は、複数の基
地局12が比較的近接して設けられ、複数の基地局12
からの電波受信強度からは、どの基地局を選択すべきか
の判断ができにくい場所にのみ設けるのが好適である。
【0025】このような構成によって、親局10は、移
動局14の走行、停止その他の制御を行うために各種デ
ータを各移動局に送信する。一方、各移動局14は、自
己の走行データや位置(例えば領域番号)についてのデ
ータを親局10に提供する。これによって、移動局14
の所定の走行制御を行うことができる。
【0026】[信号のフレーム構成]ここで、親局10
から各基地局12に送られる信号をa、各基地局から各
移動局に送られる信号をb、各移動局から各基地局に送
られる信号をc、各基地局12から親局10に送られる
信号をdとし、これら信号a〜dのフレーム構造を図4
(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)に示す。
【0027】このように、信号aは、フレームスター
ト、選択基地局番号、指示チャンネル番号、移動局番
号、上り/下りフラグ、データ、フレームエンドからな
っている。フレームスタートは信号の始まりを示すデー
タ、選択基地局番号はこの信号aがどの基地局から送信
されるべき信号であるかを特定するデータ、指示チャン
ネル番号は基地局において使用するチャンネル(例え
ば、使用する周波数帯域等)を指定するデータ、移動局
番号は送信相手である移動局を特定するデータ、上り/
下りフラグはこの信号が親局から送信されてきたデータ
であるか親局が受信すべきデータであるかを示すデー
タ、データは走行についてのパラメータ等を各種の情報
を示すデータ、フレームエンドは信号aの終了を示すデ
ータである。
【0028】次に、信号bは、信号aと比べ、選択基地
局番号のデータが削除されている。これは、信号aにお
いて特定された基地局から送信される信号であるため、
すでに特定されている選択基地局番号についてのデータ
は不要であるからである。信号cは、フレームスター
ト、要求チャンネル番号、移動局番号、上り/下りフラ
グ、領域番号、データ、フレームエンドからなってい
る。フレームスタートは下り側の信号と同様にその信号
の開始を示すデータ、要求チャンネル番号は移動局がど
のチャンネルを使用したいかについてのデータ、移動局
番号は自己の移動局を特定するためのデータ、上り/下
りフラグは上述の場合と同様にこのデータが上りのデー
タであるか下りのデータであるかを示すデータ、領域番
号は移動局の位置を示すデータ、データは移動局の走行
状況等の各種情報を示すデータ、フレームエンドは信号
cの終了を示すデータである。そして、信号dは、信号
cに受信基地局番号を付加しているが、その他データは
信号cと同様である。従って、親局10は、信号dを受
け取り、移動局からの各種データとそのデータがどの基
地局から送られてきたものであるかを特定することがで
きる。
【0029】[設定テーブル]ここで、親局10は、図
5(A),図5(B)に示すように、予め設定された設
定テーブルを有している。この設定テーブルは、次の条
件で設定してある。
【0030】(1)基地局番号は、基地局ごとにユニー
クとする。すなわち、一つの基地局番号は、一つの基地
局に割り当てられる。例外としてチャンネルが同じなら
基地局番号を同じとしても動作する。ただし、この場合
にはこれら基地局同士は、同一のチャンネルにおいてポ
ーリングされる同報ポーリングとなる。
【0031】(2)同一チャンネル(通常の場合は周波
数帯域)に、複数の基地局番号を使用して良い。これ
は、物理的に所定以上離れた基地局が同一チャンネルの
信号を利用して通信を行っても、干渉することがないた
めである。
【0032】(3)一つの領域番号に対応する基地局番
号は一つとする。領域番号は、移動局の位置を特定する
ためのデータであり、同一の位置について2以上の基地
局が管轄することはないからである。
【0033】(4)一つの基地局番号を複数の領域番号
で使用しても良い。これは、一つの基地局が所定の領域
を管轄することを想定し、この管轄する領域の中で移動
局の位置を特定するするために複数の領域番号が存在し
ても良いからである。
【0034】このような条件の下に、親局10において
は、図5(A)に示すように、チャンネル番号に対応し
た基地局番号のテーブルを記憶しており、また、領域番
号に対応した両基地局番号についてのデータを図5
(B)のように記憶している。
【0035】[制御テーブル]また、親局10は、ポー
リングの順序を制御するために、図6(A)、図6
(B)、図6(C)にそれぞれ示すように、基地局登録
表と、ポーリング登録表と、ポーリング指示表を有して
いる。基地局登録表は、親局10が制御している移動局
14のすべてについてこれに対応する受信基地局番号
と、要求基地局番号を記憶するものである。なお、要求
基地局番号は、当該移動局が通信を行うのに最も適した
基地局についてのデータである。ポーリング登録表は、
基地局登録表に登録されている受信基地局毎に、移動局
番号及びその移動局についてポーリングを行うか否かを
決定するポーリングフラグを記憶するものである。ま
た、このポーリング登録表には、どの受信基地局から処
理を開始するかを決定するための指示処理先頭フラグも
記憶されている。さらに、ポーリング指示表には、ポー
リング登録表にあるポーリングの順序と、要求基地局番
号の両方に基づいて、実際にポーリングを行う選択基地
局番号と、移動局番号の対応が記憶されている。
【0036】[親局の処理]そして、親局10は、上述
の設定テーブル及び制御テーブルを利用して、基地局を
介した移動局とのポーリング通信を制御する。
【0037】図7には、一つの基地局について一つの移
動局をポーリングを終了した後に、ポーリング応答を受
信した基地局を求め、ポーリングに使用する基地局をキ
ャリアセンスによって切り換え中か又は移動局の場所に
よって切り換え中かを判別した上で次のポーリングに使
用する要求基地局を求める動作を示してある。
【0038】まず、一つの基地局についての一つの移動
局をポーリングを終了した後に、ポーリング応答を受信
したか否かを判定する(S11)。ポーリング応答を受
信していなかった場合には、予め設定されている1回の
ポーリング待ち時間を越えたか否かを判定し(S1
2)、越えていなかった場合にはS11に戻り、これを
繰り返す。S11においてポーリング応答を受信した場
合には、受信基地局番号を基地局登録表に登録する。す
なわち、ポーリング応答を受信した移動局が使用した基
地局を受信基地局として、基地局登録表に登録する(S
13)。
【0039】次に、受信した領域番号が領域設定表に設
定されているか否かを判定する(S14)。これは、図
5(B)の領域設定表に領域番号が設定されている場合
には、移動局は領域番号を送信することによって、移動
局の位置を親局10に知らせ、親局が移動局を管轄すべ
き基地局(要求基地局)を決定する方式(領域識別方
式)を採用しているからである。そこで、S14におい
て、受信した領域番号が領域設定表に設定されていなか
った場合には、移動局が管轄を要求する基地局(要求基
地局)は、移動局がキャリアセンス方式によって決定す
ることを意味している。そこで、受信した要求チャンネ
ル番号の基地局番号を要求基地局番号として基地局登録
表に登録する(S15)。なお、移動局は、キャリアセ
ンスの結果に応じて、基地局からのキャリアを受信した
際のそのレベルが最も大きいものを要求チャンネル番号
として送信し、これが基地局番号として登録される。従
って、移動局が一つの基地局の管轄区域内にいる場合に
は、受信基地局番号と要求基地局番号は等しいものとな
り、移動局が一つの基地局の管轄区域から他の基地局の
管轄区域に移動した際に受信基地局番号と要求基地局番
号が異なるものになる。
【0040】一方、S14において受信した領域番号が
領域設定表に設定されていた場合には、親局は受信した
領域番号の基地局番号を要求基地局番号として基地局登
録表に登録する(S16)。これは、図5(B)の領域
設定表に基づいて行われるものであり、移動局の位置か
ら対応する基地局を要求基地局番号として登録する。従
って、移動局が一つの基地局の管轄から他の基地局の管
轄に移動した際に、受信基地局番号と要求基地局番号と
が異なることになる。
【0041】そして、S15及びS16において、一つ
の移動局についての基地局登録表に対する登録が終了す
るため、次に1回のポーリングにおける全移動局の応答
を受信したか否かを判定する(S17)。S17におい
てNOであった場合にはS11に戻り他の移動局につい
て同様の処理を繰り返し、1回のポーリングにおける全
移動局についての基地局登録表についての登録を行う。
なお、1回のポーリングは、図6(C)のポーリング指
示表に基づいて行う。従って、選択した基地局につい
て、それぞれ一つの移動局のポーリングが行われ、1回
のポーリングで対象となる移動局数は、選択基地局数と
一致している。
【0042】また、S12において、1回のポーリング
待設定時間を越えていた場合には、応答なしが継続して
設定時間を経過した移動局があるか否かを判定する(S
18)。これは、ポーリングを試みても、ポーリング応
答を受信できないことが何度も継続した場合には、この
移動局が通信可能なエリアから離脱したものと考えられ
るからである。この場合には、後述するエリア離脱処理
を行う。
【0043】このように、図7における処理によって、
要求基地局番号の基地局登録表に対する登録を終了した
場合には、図8に示すように、ポーリングに使用する基
地局を今回受信した基地局に更新する処理を行う。な
お、上述のエリア離脱処理を行った場合及び、システム
の立ち上げ処理を行った場合にも、この図8の処理に移
る。
【0044】この図8の処理は、登録されている全移動
局及び全受信基地局を処理対象とする。そこで、まず一
つの移動局を処理対象とする(S21)。次に、ポーリ
ング登録表の一つの受信基地局を処理対象とする(S2
2)。そして、処理対象とした受信基地局について、そ
の受信基地局が基地局登録表の受信基地局と同じか否か
を判定する(S23)。本処理においては、基地局登録
表における受信基地局番号と、要求基地局番号が異なっ
た場合には、両方の基地局を介し移動局についてのポー
リングを行い、要求基地局からポーリング応答があった
場合に管轄基地局を変更する。
【0045】従って、S23においてNOであった場合
には、当該受信基地局は対象とした移動局をこれまで管
轄していなかったことを意味している。そこで、この受
信基地局に対象とした移動局が登録されているか否かを
判定する(S24)。対象とした移動局が登録されてい
た場合には、これをポーリング登録表から削除する(S
25)。これは、対象となっている基地局は、受信基地
局でないからである。このようにして、対象移動局が、
一つの基地局から他の基地局に移った場合において、他
の基地局が受信基地局になったときに、以前に利用して
いた基地局がポーリング登録表から削除される。なお、
基地局登録表において記載されている受信基地局は、上
述のS13において更新されているため、基地局の切り
換えが終了した場合に、移動局が実際に利用した基地局
が受信基地局として基地局登録表に登録されている。
【0046】S23において、YESであった場合に
は、対象とした移動局が登録されているか否かを判定す
る(S26)。S23及びS26の両方においてYES
であれば、ポーリングは正しく行われているため、特別
の処理は行わない。一方、S26でNOであった場合に
は、その移動局を対象とした受信基地局の移動局として
登録しなければならない。そこで、この移動局をポーリ
ング登録表に登録するが、この際に、ポーリングフラグ
から見て最後にその移動局を登録する。これは、この基
地局内でのポーリング順を乱さないようにするためであ
る。もし、ポーリングフラグから見て近いところに移動
局を登録すると、次回のポーリングがまたその移動局に
行われることとなり、ポーリングの順序が乱れることと
なる。
【0047】S25、S27の処理が終わった場合及び
S26においてYESであった場合には、次に全受信基
地局についての処理が終了したか否かを判定し(S2
8)、NOであれば、S22に戻り、処理対象の移動局
について全ての受信基地局に対しての処理が終了するま
でこの処理を繰り返す。さらに、S28でYESであれ
ば、全登録移動局についての処理が終了したかを判定し
(S29)、終了していなかった場合にはS21に戻
る。このようにして、一つの移動局について全受信基地
局についての判定を行い、これを全移動局について行
う。これによって、全移動局についてのポーリング登録
表の整理、更新が行われる。
【0048】このように、図8の処理が終了した場合に
は、受信基地局と要求基地局が異なるものについての処
理を行う。これについて図9に基づいて説明する。ま
ず、指示処理先頭フラグの立っている受信基地局を最初
として、一つの基地局を処理対象とする(S31)。そ
して、この受信基地局について、ポーリングフラグの立
っている移動局を処理対象とする(S32)。次に、こ
の処理対象となった移動局について、基地局登録表の受
信基地局番号と要求基地局番号を取り出す(S33)。
【0049】ここで、同一チャンネルに複数の基地局を
割り付けた場合、要求基地局番号は複数ある場合もあ
る。要求基地局番号の中に一つでも受信基地局番号と同
じものがあった場合には、受信基地局番のみを取り出
す。即ち、実際に通信する基地局を選択する。
【0050】そして、取り出した基地局番号全てについ
て、ポーリング指示表に移動局が未登録か否かを判定す
る(S34)。すなわち、一つの移動局について、これ
が要求している基地局全てについてポーリング出来なか
ったら今回のポーリングを見送る。そこで、S34でY
ESであった場合には、取り出した基地局番号の所に移
動局を登録する(S35)。このようにして、移動局か
ら要求があった基地局のポーリング予定に一つの移動局
が全て登録される。従って、一つの移動局について受信
基地局番号と、要求基地局番号が異なった場合には、そ
の移動局は、前回の受信基地局と、今回の要求基地局の
両方においてポーリング登録表に登録されることとな
る。
【0051】次に、ポーリング登録表のポーリングフラ
グを次に進める(S36)。これによって、次回のポー
リングの対象が設定される。そして、全基地局について
の処理を終了したか否かを判定し(S37)、NOであ
ればS31に戻り同様の処理を繰り返す。このようにし
て、全基地局についてポーリングフラグの立っている移
動局について、要求基地局番号の基地局についてその移
動局の登録を行うことができる。S37においてYES
の場合には指示処理先頭フラグを次に進める(S3
8)。これは、複数の基地局において、一つの移動局の
ポーリングが、通信エラーで何回も続いた時に、他の移
動局のポーリング周期が長くならないように、処理対象
とする初めの受信基地局を毎回変更して、この移動局の
検索の処理順を毎回変更するためである。
【0052】図9の処理が終了した場合には、次に、ポ
ーリング送信の際の指示チャンネル番号の設定を行う。
これについて図10に基づいて説明する。まず、ポーリ
ング指示表の一つの選択基地局の移動局を処理対象とす
る(S41)。そして、その移動局が立ち上げ中あるい
はエリア離脱中かを判定する(S42)。S42におい
てNOであれば、指示チャンネル番号は、要求基地局の
チャンネル番号とする(S43)。一方、立ち上げ中あ
るいはエリア離脱中であれば指示チャンネル番号は、選
択基地局のチャンネル番号とする(S44)。このチャ
ンネル番号の設定は、チャンネル設定表に基づいて行
う。そして、全選択基地局の処理を終了したか否かを判
定し(S45)、NOであればS41に戻りこの処理を
繰り返す。
【0053】このようにして、移動局に指示するチャン
ネル番号は、使用する基地局にかかわらず今回要求のチ
ャンネル番号としている。また、立ち上げ中あるいはエ
リア離脱中のときは、移動局自身がエリア離脱中と判定
していなかった場合を考慮して、指示するチャンネル番
号をポーリングに使用する基地局のチャンネル番号とし
ている。
【0054】このような処理により、ポーリングについ
ての準備ができたため、ポーリング送信を行う(S5
0)。このようにして、ポーリングフラグが立っている
移動局に対しポーリング送信が行われる。そして、図7
のS11に戻る。
【0055】なお、ポーリングする移動局の存在しない
基地局からは、ダミーポーリングを送信する。このダミ
ーポーリングのフレームは、図4(A)〜図4(D)に
示すフレーム構造において、指示チャンネル番号と移動
局番号、及びデータをダミーとしたものであり、データ
の長さは移動局がキャリアセンスをするのに十分な長さ
に固定するか、またはその1回のポーリングでの各基地
局の最大長とする。
【0056】次に、図11に、本実施形態の制御におけ
るタイミングチャートを示す。この例では、1回目のポ
ーリングは、ポーリング登録表に示すように、受信基地
局#1について移動局%1、受信基地局#2について移
動局%3、受信基地局#3について移動局%4、受信基
地局#4について移動局%5、受信基地局#5について
移動局なしという状態で行われる。このため、図6
(C)のポーリング指示表に示す通りのポーリングが行
われる。そして、移動局%1、%3、%4、%5からの
ポーリング応答を受信する。次に、移動局%2における
ポーリングフラグが書き替えられるため、2回目のポー
リングは、移動局%1、%2、%4、%5について行わ
れる。そして、3回目のポーリングでは1回目のポーリ
ングと同じ%1、%3、%4、%5についてのポーリン
グが行われる。ここで、移動局%3が領域1に侵入し、
移動局%3を管轄する基地局が#2から#3に移ったと
する。この場合、4回目のポーリング時には、移動局%
3の移動はまだ認識されていない。そこで、4回目のポ
ーリングは、2回目のポーリングと同様に移動局%1、
%2、%4、%5に対して行われる。ところが、この時
において移動局%3からのポーリング応答においては、
要求チャンネル番号がf3(すなわち基地局#3)に変
化している。従って、親局10においてこれが認識さ
れ、ポーリング登録表において受信基地局#3に対して
移動局%3が登録される。従って5回目のポーリングに
おいては、移動局%1、%3、%3、%5に対して行わ
れる。すなわち、基地局#2においては前回移動局%2
に対してポーリングを行ったため今回は移動局%3につ
いてポーリングを行う。一方、基地局#3においては、
今回のポーリングがS35により移動局%3について行
われることとなる。そして、このポーリングに対する応
答において、移動局%3が受信基地局#3に対し応答を
返せば、移動局%3に対する受信基地局として基地局#
3が登録されることとなる。そして、S25において、
受信基地局#2に対する移動局%3が削除される。そこ
で、6回目のポーリングは移動局%1、%2、%4、%
5について行われ、7回目のポーリングは移動局%1、
%2、%3、%5について行われ、移動局%3について
基地局#2の管轄から基地局#3の管轄に移動したこと
についての登録が終了する。
【0057】このように、本実施形態によれば、移動局
が次に使用する基地局の識別情報である要求チャンネル
番号を親局に送るため、移動局の所在が常にはっきり
し、良好な交信状態を保つことができる。また、移動局
が領域番号を送信し、これに基づいて親局が移動局が通
信すべき基地局を決定することによっても、同様の効果
が得られる。更に、移動局が次に使用する基地局と繋が
ったことを確認した後、ポーリング登録表から前回の受
信基地局についての移動局の登録を削除する。従って、
通信の信頼性を向上することができる。
【0058】キャリアセンス方式による要求基地局の決
定と、図5(B)のテーブルを利用した領域識別方式に
よる要求基地局決定の2方式を切り替えて利用する。キ
ャリアセンス方式は、基地局からの電波(キャリア)を
受信するだけ良く、何等特別な施設を要しないため、広
範囲における制御に向いている。一方、領域識別方式
は、移動局の位置から一義的に基地局を決定できるた
め、基地局同士を近接して設けた場合でも、管轄領域の
割振りを正確に決定できる。そこで、移動局が集中する
ような領域では、基地局を近接して設け領域識別方式を
採用するのが好ましい。そして、両者を組み合わせるこ
とによって、トータルのシステムとして、好適なものに
できる。
【0059】このように、本発明によれば、移動局は基
地局を切り替えるのに特別な時間を必要としない。さら
に、切り替え途中に通信エラーが発生しても、親局は移
動局の所属を見失うことはなくまた移動局は基地局を見
失うことがない。従って、通信の信頼性を向上すること
ができる。
【0060】次に、図12に、立ち上げ時の処理のフロ
ーチャートを示す。立ち上げ時においては、基地局登録
表の全移動局欄について、受信基地局欄と要求基地局欄
を使って、システムで使用する全基地局を登録する(S
61)。そして、ポーリング登録表の指示処理フラグを
任意の1箇所に立てる(S62)。この指示処理先頭フ
ラグはどこに立てても良いため、予め設定しておくと良
い。このような処理によって、図13のように、一つの
移動局について全ての基地局が登録される。このよう
に、すべての移動局に対し受信基地局番号として基地局
#1を登録し要求基地局番号としてそれぞれ#2、#
3、#4、#5を登録すれば、最初のポーリングにおい
て全ての選択基地局から、移動局%1に対しポーリング
が行われる。そこで、移動局がいずれかの基地局に対し
応答を返せば、その基地局番号が受信基地局番号として
登録される。また、その時に要求基地局番号が同一のも
のであれば、要求基地局番号についてもその基地局番号
が登録されることとなる。このようにして、システムの
立ち上げ時に、全ての移動局に対し受信基地局の登録を
行うことができる。
【0061】次に、エリア離脱処理について、図14に
基づいて説明する。上述のS17において、応答なしが
継続して設定時間経過した移動局があった場合には、基
地登録表のその移動局欄について、受信基地局欄と要求
基地局欄を使って、システムで使用する全基地局を登録
する(S71)。このように、その移動局について全て
の基地局が、受信基地局または要求基地局となる。従っ
て、ポーリング登録表においてすべての基地局に対しそ
の移動局が登録されることとなり、その移動局につい
て、全基地局からポーリングを行うことができる。従っ
て、この移動局について、エリア内に復帰した場合に
は、いずれかの基地局によってポーリング応答を受信す
ることができる。
【0062】[移動局の処理]次に、移動局の制御フロ
ーチャートについて、図15に基づいて説明する。移動
局では、まず下り信号を受信したかを判定する(S8
1)。そして、受信していた場合には、キャリアセンス
を開始する(S82)と共に、自局宛てのポーリングを
受信したかを判定する(S83)。受信していた場合に
は、要求チャンネル番号はキャリアセンスの結果とし
(S84)、指示された指示チャンネルで応答を送信す
る(S85)。
【0063】一方、S81で下り信号を受信していなか
った場合およびS83で自局宛てのポーリングを受信し
なかった場合には、設定時間経過したか否かを判定し
(S86)、経過していなかった場合にはS81に戻
る。また、設定時間を経過していた場合は、受信ができ
るまで一定の周期でチャンネルを切り替える(S8
7)。そして、受信できたチャンネルがあった場合にこ
れを指示チャンネルとする(S88)。また、要求チャ
ンネル番号は、受信できたチャンネルとする(S8
9)。次に、S85に移り、指示チャンネルにおいて応
答を送信し、指示チャンネルにおいて受信待ちとする
(S90)。このようにして、通常の場合はキャリアセ
ンスの結果によって、要求チャンネル番号を変更し、管
轄基地局の変更に対応する。一方、自局宛のポーリング
を受信できなくなった場合には、チャンネルを変更して
対処する。
【0064】[その他]移動局でキャリアセンスすると
き、キャリアセンス周波数の受信データを解釈して、下
りデータを識別するようにすれば、各基地局が独立のタ
イミングでポーリングするようにもできる。この場合、
基地局の切り替え途中に生じる1つの移動局を複数の基
地局でポーリングする時のみ同報ポーリングとすれば良
い。切り替え途中のポーリングの取り損ないを許せば、
移動局のチャンネル切り替えを送信後とすることによっ
て切り替え途中も独立ポーリングとすることができる。
【0065】また、上述の例では、上りと下りの周波数
を同一としているが、一定周波数オフセットさせても良
い。またさらに、スペクトル拡散技術を用いた符号分割
でもよい。
【0066】[第2実施形態]本実施形態の説明では、
第1実施形態と同様の事項については、その説明を省略
する。
【0067】[システム構成]図16に第2実施形態の
システム構成を示す。この実施形態は、同報通信が可能
であることを特徴としている。
【0068】親局10には、複数の基地局12が接続さ
れているが、基地局#1−1、#1−2が設けられてい
る点で、第1実施形態と異なっている。すなわち、基地
局がグループ分けされており、グループ1に、基地局#
1−1と基地局#1−2が属している。そして、基地局
#1−2のチャンネルの周波数は、f6になっている。
また、この例では、移動局%6が、基地局1−2と通信
を行っている。なお、基地局番号のグループを示す最初
の番号を親番、グループ内の基地局の枝番を子番と呼
ぶ。
【0069】[信号フレーム構成]信号フレームの構成
は、図4(A)〜図4(D)と同様である。親局10か
ら基地局12に送られる信号aの信号フレームに含まれ
る「選択基地局番号」は、親番のみからなっており、子
番は含まれない。そこで、データとしては、第1実施形
態と同一である。
【0070】[設定テーブル]チャンネル設定表を図1
7(A)、領域設定表を図17(B)に示す。このよう
に、設定テーブルは、基地局12を親番と子番とで特定
している点で第1実施形態と行っている。すなわち、基
地局#1−1のチャンネルの周波数をf1、基地局#1
ー2のチャンネルの周波数をf6に設定している。な
お、この例では、領域が設定されているグループ3、4
には、それぞれ基地局#3、#4しか存在しない。しか
し、1つのグループに複数の基地局12が存在している
場合であれば、子番で特定される基地局毎に領域が設定
される。
【0071】[制御テーブル]図18(A)に基地局登
録表、図18(B)にポーリング登録表、図18(C)
にポーリング指示表を示す。この例では、移動局%6が
基地局#1−2と通信を行っているため、基地局登録表
の移動局%6の受信基地局および要求基地局に基地局#
1−2が登録されている。また、ポーリング登録表の受
信基地局#1(ここで、この表では、親番のみを登録す
るため、基地局#1は、受信基地局#1−1および#1
−2の両方を含む)は、移動局%1、%6に対し、下り
通信を行う。そして、今回の下り通信は、移動局%1に
行うため、移動局%1に対してポーリングフラグが
「1」になっている。なお、次のポーリング通信の時
は、移動局%6のポーリングフラグを「1」にする。
【0072】ポーリング指示表は、その回のポーリング
の選択基地局12と、移動局14が記載されており、こ
のポーリング指示表に基づいて、信号フレームを作成
し、ポーリング通信が行われる。
【0073】このように、ポーリング登録表には、親番
のみが登録されている。また、親局10から基地局12
への信号フレームには、選択基地局番号として親番のみ
が指定されている。そこで、移動局%1、%6への下り
通信は、基地局#1−1、#1−2の両方から行われ、
移動局%1、%6の両方で、同一データの受信が可能に
なる。そこで、グループ内の移動局のすべてに対し、同
一のデータを送信することができる。そして、指定され
た移動局12のみがポーリング応答を返すため、ポーリ
ングの対象となる移動局14を順次変更することで、移
動局14のそれぞれとのポーリング通信を行うことがで
きる。
【0074】なお、本例では、グループを複数とした
が、グループは必ずしも複数である必要はなく、単一の
グループでもよい。単一の場合、一斉送信、個別ポーリ
ング応答になる。
【0075】[親局の処理]親局における処理は、基本
的には、第1実施形態と同様である。ここで、図8にお
けるS23における判定は、受信基地局の親番の比較に
なる。すなわち、S23においては、対象とした受信基
地局の親番が基地局登録表の受信基地局と同じかを判定
する。これは、親番が同一のすべての基地局から下り通
信を行うからである。
【0076】また、第1実施形態では、図10のS44
において、移動局の立ち上げ中、エリア離脱中の場合
に、指示チャンネル番号を選択基地局のチャンネル番号
としている。しかし、選択基地局(親番)に複数のチャ
ンネルがある場合、1つのチャンネルを特定することが
できない。そこで、この場合には指示チャンネル番号を
ダミーチャンネルとする。
【0077】[移動局の処理]移動局における処理も、
基本的に第1実施形態と同様であるが、図19に示すよ
うに、図15に比べ、S83とS84の間に、指示チャ
ンネルがダミーチャンネルであったときには、受信した
チャンネルを指示チャンネルとする工程(S91)を有
している。これによって、移動局14が立ち上げ中、離
脱中において、下り通信を受信した場合に、そのチャン
ネルを指示チャンネルとしてポーリング応答を返すこと
ができ、通信の開始または再開をスムーズに行うことが
できる。
【0078】[ポーリング通信の手順]図20に、基地
局12と移動局14における通信のタイミングチャート
を示す。このように、基地局#1−1と#1−2は、基
地局#1を介して行うポーリング下り通信の際に、下り
通信を行う。その宛先は、移動局%1、%6を交互に行
うことになる。なお、グループ内(同一親番)に多数の
移動局が存在する場合は、これら移動局を順に宛先にす
る。しかし、移動局は、すべての下り通信を受信する。
【0079】一方、移動局は、下り通信の宛先が自己で
あった場合にのみポーリング応答を返す。従って、移動
局%1と%6とが交互にポーリング応答を返すことにな
る。同一グループ(同一親番)内に移動局14が多数存
在する場合には、下り通信はすべての移動局14が受信
し、移動局14が1つずつ順番にポーリング応答を返す
ことになる。
【0080】図21は、回線のデータ伝送状態を示すタ
イミングチャートである。まず基地回線を通じ、親局1
0から各基地局12宛に下り通信aを行う。各基地局1
2は、無線回線を通じ対応する移動局14に下り通信b
を行う。ここで、基地局#1−1、#1−2はその両方
ともが移動局%1に対する下り通信bを行う。これによ
って、移動局%6も移動局%1宛の通信を受信すること
ができる。
【0081】各移動局14は、対応する基地局12にポ
ーリング応答(信号c)を返す。そこで、移動局14か
らポーリング応答を受けた基地局12が親局10に上り
通信dを返す。
【0082】このようにして、グループ内のすべての移
動局14に対し、信号を一斉に送り、ポーリング応答を
個別に受け取る同報ポーリング通信を行うことができ
る。
【0083】移動体通信を利用して無人搬送車などの無
人走行車両を制御する場合、地上から各車両に順次交信
するデータ中に保安用信号領域を設け、各車両が常時こ
の信号を監視して、一斉に非常停止して衝突を防ぐ制御
を行う場合がある。本実施形態によれば、全基地局から
各移動局宛のデータを送信する同報ポーリングを行うこ
とができ、各移動局で全移動局宛のデータを受信するこ
とができる。そこで、1つのグループ内の全移動局が、
常にデータ中の保安用信号を監視することができ、一斉
に非常停止して衝突を防止することができる。
【0084】また、このポーリング通信において、第1
実施形態と同様に、移動局14がその位置情報またはキ
ャリアセンスの結果から通信相手の基地局を指定する。
そこで、管轄基地局の変更をスムーズに行うことができ
る。
【0085】ここで、図22に、第2実施形態におい
て、親局10と基地局12をスター結合の基地回線と
し、別々の通信回線で結んだ例を示す。このような構成
によれば、図23に示すように、親局10と移動局14
の基地局12を介した通信が並列して行われる。これに
よって、1回のポーリングに要する時間を短縮すること
ができる。
【0086】[第3実施形態]本実施形態の説明におい
ても、第1実施形態と同様の事項については、その説明
を省略する。
【0087】[システム構成]第3実施形態の構成を図
24に示す。このように、全体的な構成は、上述の第
1、第2実施形態と同様である。しかし、本例では、す
べての基地局12が同一チャンネル(同一周波数)で移
動局14との通信を行うことを特徴とする。すなわち、
基地局#1〜#5は、すべて周波数f1を使用して無線
通信を行う。
【0088】そこで、各基地局12は、順次送信を行
い、また各移動局の送受信部は、キャリアセンス機能を
有しており、受信した各基地局12からの電波強度を比
較して、選択すべき基地局(要求基地局)を決定する。
【0089】[信号のフレーム構成]図25(A)に示
す親局10から基地局12への信号aのフレーム構成
は、第1実施形態と同一である。選択された基地局12
から移動局14への信号bのフレーム構成においては、
図25(B)に示すように、選択基地局番号が付加され
ている。これは、本例では、すべての基地局が同一のチ
ャンネルを使用するため、チャンネル番号は1つであ
り、移動局において、信号を送信してきた基地局12を
認識するために、この「選択基地局番号」が必要だから
である。
【0090】また、移動局14から基地局12に返すポ
ーリング応答である信号cには、図25(C)に示すよ
うに、「送信基地局番号」が含まれており、これによっ
て、信号を受信した基地局12が、自己への通信である
ことを認識することができる。また、キャリアセンスの
結果より、ポーリング応答を返す移動局14が決定した
「要求基地局番号」が「要求チャンネル番号」に代えて
採用されている。
【0091】さらに、図25(D)に示すように、基地
局12が親局10に送る信号dには、「受信基地局番
号」が省略されている。これは、親局10は、順次選択
基地局12を介し各移動局14に対し、通信を行うた
め、受信基地局番号は必要ないからである。
【0092】[設定テーブル]本例の設定テーブルにお
いては、チャンネル設定表がない。これは、すべての基
地局において、同一チャンネル(周波数f1)を使用す
るからである。また、領域設定表は、上述の例と同様の
構成のものを有している。そこで、移動局の位置に応
じ、領域設定テーブルを利用して、次に使用すべき基地
局を決定することができる。
【0093】[制御テーブル]制御テーブルには、上述
の実施形態と同様に、基地局登録表(図26(A))、
ポーリング登録表(図26(B))、ポーリング指示表
(図26(C))の3つがある。
【0094】基地局登録表においては、移動局毎に要求
基地局を登録してある。基地局毎にポーリング通信を行
うため、受信基地局番号を要求基地局番号と別に登録し
ておく必要はない。ポーリング登録表では、次にポーリ
ングする要求基地局の指示処理先頭フラグを「1」にす
る。要求基地局番号毎に、ポーリングすべき移動局のポ
ーリングフラグを「1」にする。この例では、基地局#
3を次にポーリングする。また、基地局#2のポーリン
グの際には、移動局%2を最初にポーリングする。
【0095】ポーリング指示表では、ポーリング登録表
に基づいて決定される次にポーリングする通信する基地
局と、移動局が記載される。この例では、基地局#3を
介し、移動局%4がポーリングされるため、これが記載
される。
【0096】[親局の処理]親局10における処理は、
基本的に第1実施形態の処理を同様であるため、ここで
は相違する点についてのみ説明する。
【0097】まず、図27においては、図7のS13に
対応する受信基地局の登録がない。また、S216にお
ける要求基地局番号の登録において、基地局登録表に
は、受信基地局番号がないため、どの欄に登録するかの
判定をすることなく要求基地局番号を登録する。さら
に、1回のポーリングの対象は1つの移動局であるた
め、図7のS17に対応する複数の移動局についての処
理野完了の判定はない。
【0098】図28の処理においても、基地局登録表に
は、要求基地局番号のみが存在するため、受信基地局番
号についての処理が、要求基地局番号についての処理に
変更される。
【0099】すなわち、S222において、要求基地局
を処理対象とすると共に、S223において対象とした
要求基地局が基地局登録表の要求基地局と同一かを判定
する。ここで、エリア離脱、立ち上げの時は、要求基地
局として全基地局を登録するため、基地局登録表の要求
基地局は複数ある。そして、S227において、ポーリ
ング登録表の要求基地局の欄の最後に対象とした移動局
を登録する。すなわち、処理対象とした要求基地局と基
地局登録表の要求基地局が同一であるのに、ポーリング
登録表に移動局が登録されていないのであり、その移動
局を登録する。また、S228においては、全要求基地
局の処理を終了したかを判定する。
【0100】そして、本例では、一度の通信は、1つの
移動局しかポーリングしないため、図9および図10の
処理対応するポーリング送信までの処理は大幅に簡略化
されている。
【0101】すなわち、図29に示すように、ポーリン
グ登録表の指示処理先頭フラグの立っている要求基地局
を処理対象とすると共に(S231)、ポーリングフラ
グの立っている移動局を処理対象とする(S232)。
そして、ポーリング指示表の取り出した基地局番号のと
ころに軌道局を登録すると共に(S233)、ポーリン
グ登録表のポーリングフラグをその基地局における次の
移動局に進める(S234)。ポーリングフラグが対象
としている基地局の欄の最初に戻ったかを判定し(S2
35)、戻った場合には、対象とする要求基地局を変更
するために、指示処理先頭フラグを次に進める(S23
6)。
【0102】これによって、ポーリング登録表、ポーリ
ング指示表についての処理が終了するため、ポーリング
指示表の内容に従って、ポーリング送信を行う(S23
7)。このようにして、ポーリング指示表に単一の選択
基地局番号および移動局番号が記載され、これに基づい
たポーリングが行われる。
【0103】[立ち上げ処理]立ち上げ処理では、図3
0に示すように、まず基地局登録表の全移動局の要求基
地局欄に、システムで使用する全基地局を登録する(S
261)。従って、立ち上げ時の基地局登録表には、図
31に示すように、各移動局の要求基地局として全基地
局が登録される。そして、ポーリング登録表の指示処理
先頭フラグをどこかにたてる。すなわち、処理を開始す
る基地局はいずれの基地局でもよいため、いずれかの基
地局の指示処理先頭フラグを「1」にする。
【0104】これによって、各移動局について、各基地
局から順次ポーリングが行われ、各移動局についての要
求基地局が順次決定される。
【0105】[エリア離脱処理]エリア離脱時には、基
地局登録表で、その移動局について、システムで使用す
る全基地局を登録する。これによって、その移動局につ
いて、各基地局からポーリングが行われ、その移動局が
復帰した際に、要求基地局が決定される。
【0106】[移動局の処理]移動局における処理のフ
ローチャートを図32に示す。このように、下り信号を
受信したかを判定し(S281)、受信した場合にはキ
ャリアセンスを開始する(S282)。そして、自局宛
のポーリングを受信したかを判定し(S283)、受信
した場合には要求基地局番号をキャリアセンスの結果と
すると共に(S284)、送信基地局番号を選択基地局
番号とする(S285)。これによって、下り信号を受
信した際のキャリアセンスの結果によって、最適な(受
信電波強度の大きな)基地局を見つけだし、これを要求
基地局として、親局に伝送することができる。また、送
信基地局番号を選択基地局番号として、送信してきた基
地局にポーリング応答を返すことができる。
【0107】親局では、ここで、送信する要求基地局に
応じて、次に当該移動局に対し、ポーリングを行う際に
使用する基地局を変更するため、移動局のキャリアセン
スの結果に応じて、使用する基地局を決定することがで
きる。なお、領域番号が設定されていた場合には、移動
局が送る位置信号(領域番号)に応じて使用する基地局
が決定される。
【0108】[ポーリング通信のタイミング]図33
に、本例のタイミングチャートを示す。このように、ポ
ーリング通信は、基地局について、順番に行う。1つの
基地局について複数の移動局が登録されている場合に
は、その移動局のすべてについてポーリング通信が終了
した場合に、次の基地局を介してのポーリング通信を行
う。この例では、基地局#2に移動局%2、%3が元々
登録されており、移動局%1に対するポーリング応答に
おいて、移動局%1が要求基地局として基地局#2を特
定したため、基地局#2を介してのポーリングの際に、
移動局%1に対するポーリングも行われている。
【0109】また、移動局が登録されていない基地局
(この例では、基地局#5)においては、対象とする移
動局を移動局%0として、ダミー通信を行う。この送信
により、移動局は、キャリアセンスを行うことができ、
基地局#5の管轄領域に進入した移動局は、キャリアセ
ンスの結果に応じて要求基地局を#5にし、基地局の切
替を行うことができる。
【0110】[その他の構成]なお、本実施形態では、
単一の周波数を用いたが、上りの周波数と下りの周波数
を異ならせてもよい。また、1つの基地局の対象となる
移動局は、同一基地局内の他の移動局宛の信号を受信す
ることができるため、この範囲内における同報通信が可
能である。
【0111】[実施形態の効果]本実施形態によれば、
基地局を複数設置して通信エリアを拡大してもチャンネ
ル数が増加せず、周波数帯域を小さくすることができ
る。また、基地局側では、キャリアセンスの必要はない
ため、基地局側の処理が比較的簡単になる。
【0112】そして、上述の実施形態と同様に、移動局
側で、基地局を選択するため、比較的簡単な構成で、最
適な基地局選択を達成できる。
【0113】[発明の望ましい実施態様]本発明の望ま
しい実施態様について、以下に説明する。
【0114】(1)本発明に係る移動体無線通信システ
ムは、親局と複数の移動局とが複数の基地局を介しポー
リング方式で通信する移動体無線通信システムであっ
て、移動局が次に使用する基地局の識別情報を親局へ送
信し、親局がその識別情報の指し示す基地局を介し、そ
の識別情報を送ってきた移動局と通信するようポーリン
グ経路を切り替えると共に、移動局が識別情報の指し示
す基地局を介しポーリング応答を返すようポーリング経
路を切り替えることを特徴とする。
【0115】(2)上記(1)に記載の移動体無線通信
システムであって、親局が、移動局の送信してきた次に
使用する基地局と、その移動局のポーリング応答を受信
した基地局とを比較し、両者が一致するまで両方の基地
局を介し当該移動局にポーリングを行うことを特徴とす
る。
【0116】(3)上記(1)に記載の移動体無線通信
システムであって、親局へ、次に使用する基地局の識別
情報を送信してきた移動局に対し、親局がその識別情報
に基づいて切り替えた基地局の識別情報を送信して、移
動局においてポーリング応答を返す基地局の切り替えを
指示することを特徴とする。
【0117】(4)上記(1)に記載の移動体無線通信
システムにおいて、移動局の位置と使用する基地局の対
応関係を予め記憶するテーブルを用意し、移動局が送信
してくる移動局の位置からテーブルを参照し、当該移動
局が次に使用する基地局の識別情報を得ることを特徴と
する。
【0118】(5)上記(1)に記載の移動体無線通信
システムにおいて、移動局が基地局から送られてくるキ
ャリアの受信状態から、次に使用する基地局を識別しこ
れを次に使用する基地局として親局に送信することによ
り親局が次に使用する基地局の識別情報を得るキャリア
センス方式と、移動局がその位置を送信し、その移動局
の位置に基づいて予め割り当てられている基地局を求
め、親局が次に使用する基地局の識別情報を得る領域割
り当て方式と、を切り替えて通信を行うことを特徴とす
る。
【0119】(6)上記(5)に記載の移動体無線通信
システムにおいて、予め定められている場所において、
移動局は、移動局の走行路に設けられている位置検出用
マーカから移動局の位置を検出し、この位置検出が行わ
れた場合に、移動局に上記領域割り当て方式を採用し、
位置検出が行えないときにキャリアセンス方式を採用す
る。
【0120】(7)上記(1)に記載の移動体無線通信
システムにおいて、親局は、移動局と使用する基地局の
対応関係を示す基地局登録テーブルを用意しておき、移
動局からのポーリング応答を受信した場合に、その通信
で使用された基地局を当該移動局に対する受信基地局と
して更新する。
【0121】(8)上記(7)に記載の移動体無線通信
システムにおいて、上記基地局登録テーブルには、移動
局とその移動局が次に使用する基地局の対応関係も記載
され、移動局から次に使用する基地局についての識別情
報が送られてきた場合には、この識別情報から特定され
る基地局を要求基地局として登録する。
【0122】(9)上記(8)に記載の移動体無線通信
システムにおいて、親局は、1つの移動局について、基
地局登録テーブルの受信基地局と要求基地局を比較して
両者が一致する場合には、その基地局を使用して当該移
動局に対しポーリングを行い、両者が一致しない場合に
は、両方の基地局を利用して当該移動局に対しポーリン
グを行う。
【0123】(10)上記(9)に記載の移動体無線通
信システムにおいて、システムの立ち上げ時に、上記基
地局登録テーブルにおけるすべての移動局に同一の基地
局を受信基地局として登録する。
【0124】(11)上記(10)に記載の移動体無線
通信システムにおいて、システム立ち上げ時に、上記基
地局登録テーブルにおけるすべての要求基地局に受信基
地局とは異なる基地局を登録する。
【0125】(12)上記(11)に記載の移動体無線
通信システムにおいて、上記基地局登録テーブルは1つ
の移動局に対応して複数の要求基地局を登録することが
可能であり、1つの移動局に対応する受信基地局、複数
の要求基地局をすべて互いに異なるものにする。
【0126】(13)上記(9)に記載の移動体無線通
信システムにおいて、上記基地局登録テーブルは1つの
移動局に対応して複数の要求基地局を登録することが可
能であり、移動局がエリアとの通信が不能になったとき
には、上記基地局登録テーブルにおいて、1つの移動局
に対応する受信基地局、複数の要求基地局をすべて互い
に異なるものにする。
【0127】(14)上記(1)に記載の移動体無線通
信システムにおいて、上記複数の基地局から同一の信号
を送信し、複数の基地局を介し、複数の移動局が同一の
信号を受信する。
【0128】(15)上記(14)に記載の移動体無線
通信システムにおいて、上記複数の基地局は、同一の移
動局を宛先とする同一信号をそれぞれ送信し、宛先とな
っているか否かの拘わらず、各移動局が信号を受信し、
宛先となっている移動局のみがポーリング応答を返す。
【0129】(16)上記(1)に記載の移動体無線通
信システムにおいて、上記複数の基地局が送信する信号
の周波数は、すべて同一とし、一度の通信では、1つの
基地局を介し、1つ移動局との通信を行う。
【0130】(17)上記(16)に記載の移動体無線
通信システムにおいて、上記親局は、各基地局が通信の
対象になる移動局についてのテーブルを有しており、親
局は、このテーブルに基づいて、各基地局を介し、すべ
ての移動局に対し順番に通信を行う。
【0131】(18)上記(17)に記載の移動体無線
通信システムにおいて、通信の対象となる移動局が存在
しない基地局においては、通信宛先の移動局を特定しな
い信号を送信する。
【0132】(19)上記(18)に記載の移動体無線
通信システムにおいて、各移動局は、複数の基地局から
の受信信号のレベルを検出し、比較するキャリアセンス
機能を有しており、受信信号のレベルの高い基地局を自
己が通信すべき基地局として特定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のシステムの全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 図2(A)は、親局の構成を示すブロック
図、図2(B)は、基地局の構成を示すブロック図、図
2(C)は、移動局の構成を示すブロック図である。
【図3】 システムの外観を示す模式図である。
【図4】 図4(A)は、親局から基地局に送られる信
号の構成を示す図、図4(B)は、基地局から移動局に
送られる信号の構成を示す、図4(C)は、移動局から
基地局に送られる信号の構成を示す図、図4(D)は、
基地局から親局に送られる信号の構成を示す図である。
【図5】 図5(A)は、チャンネルの設定を示す設定
テーブルを示す図、図5(B)は、領域の設定を示す設
定テーブルを示す図である。
【図6】 図6(A)は、基地局登録を示す図、図6
(B)は、ポーリング登録を示す図、図6(C)は、ポ
ーリング指示を示す図である。
【図7】 親局における処理のフローチャートである。
【図8】 親局における処理のフローチャートである。
【図9】 親局における処理のフローチャートである。
【図10】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図11】 第1実施形態の動作のタイミングチャート
である。
【図12】 立ち上げ処理のフローチャートである。
【図13】 立ち上げ処理時の基地局登録表を示す説明
図である。
【図14】 エリア離脱処理のフローチャートである。
【図15】 移動局の制御のフローチャートである。
【図16】 第2実施形態の構成を示す図である。
【図17】 図17(A)は、チャンネルの設定を示す
設定テーブルを示す図、図17(B)は、領域の設定を
示す設定テーブルを示す図である。
【図18】 図18(A)は、基地局登録を示す図、図
18(B)はポーリング登録を示す図、図18(C)
は、ポーリング指示を示す図である。
【図19】 移動局の制御を示すフローチャートであ
る。
【図20】 第2実施形態の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図21】 同実施形態の基地回線上の信号のタイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図22】 同実施態様において、基地回線をスター結
合とした構成を示す図である。
【図23】 図22の構成の場合のタイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図24】 第3実施形態の構成を示す図である。
【図25】 図25(A)は、親局から基地局に送られ
る信号の構成を示す図、図25(B)は、基地局から移
動局に送られる信号の構成を示す図、図25(C)は、
移動局から基地局に送られる信号の構成を示す図、図2
5(D)は、基地局から親局に送られる信号の構成を示
す図である。
【図26】 図26(A)は、基地局登録を示す図、図
26(B)は、ポーリング登録を示す図、図26(C)
は、ポーリング指示を示す図である。
【図27】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図28】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図29】 親局における処理のフローチャートであ
る。
【図30】 立ち上げ処理のフローチャートである。
【図31】 立ち上げ処理時の基地局登録表を示す説明
図である。
【図32】 移動局の制御のフローチャートである。
【図33】 第3実施形態の動作のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
10 親局、12 基地局、14 移動局。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/30 H04B 7/24 H H04Q 7/34 // G05D 1/02 P

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と複数の移動局とが複数の基地局を
    介しポーリング方式で通信する移動体無線通信であっ
    て、 移動局が次に使用する基地局の識別情報を親局へ送信
    し、 親局がその識別情報の指し示す基地局を介し、その識別
    情報を送ってきた移動局と通信するようポーリングを切
    り替えると共に、 移動局が識別情報の指し示す基地局を介しポーリング応
    答を返すようポーリングを切り替えることを特徴とする
    移動体無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動体無線通信システ
    ムであって、 親局が、移動局の送信してきた次に使用する基地局と、
    その移動局のポーリング応答を受信した基地局とを比較
    し、両者が一致するまで両方の基地局を介し当該移動局
    にポーリングを行うことを特徴とする移動体無線通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の移動体無線通信
    システムであって、 親局へ次に使用する基地局の識別情報を送信してきた移
    動局に対し、親局がその識別情報に基づいて切り替えた
    基地局の識別情報を送信して、移動局においてポーリン
    グ応答を返す基地局の切り替えを指示することを特徴と
    する移動体無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の移動体無線通信システム
    において、 移動局の位置と使用する基地局の対応関係を予め記憶す
    るテーブルを用意し、移動局が送信してくる移動局の位
    置からテーブルを参照し、当該移動局が次に使用する基
    地局の識別情報を得ることを特徴とする移動体無線通信
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の移動体無線通信システム
    において、 移動局が基地局から送られてくるキャリアの受信状態か
    ら、次に使用する基地局を識別しこれを次に使用する基
    地局として親局に送信することにより親局が次に使用す
    る基地局の識別情報を得るキャリアセンス方式と、移動
    局がその位置を送信し、その移動局の位置に基づいて予
    め割り当てられている基地局を求め、親局が次に使用す
    る基地局の識別情報を得る領域割り当て方式と、を切り
    替えて通信を行うことを特徴とする移動体無線通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の移動体無線通信システ
    ムにおいて、 上記複数の基地局から同一の信号を送信し、複数の基地
    局を介し、複数の移動局が同一の信号を受信することを
    特徴とする移動体無線通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の移動体無線通信システ
    ムにおいて、 上記複数の基地局が送信する信号の周波数は、すべて同
    一とし、一度の通信では、1つの基地局を介し、1つ移
    動局との通信を行うことを特徴とする移動体無線通信シ
    ステム。
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