JPH08115768A - コネクタの半嵌合検知構造 - Google Patents

コネクタの半嵌合検知構造

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JPH08115768A
JPH08115768A JP6253698A JP25369894A JPH08115768A JP H08115768 A JPH08115768 A JP H08115768A JP 6253698 A JP6253698 A JP 6253698A JP 25369894 A JP25369894 A JP 25369894A JP H08115768 A JPH08115768 A JP H08115768A
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rib
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信之 明田
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/64Means for preventing incorrect coupling
    • H01R13/641Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェッカ治具を用いず、嵌合状態により端
子、短絡金具、ハウジングの半嵌合が確実に検知できる
コネクタの半嵌合検知構造を得る。 【構成】 端子29に係合する可撓係止片27を端子収
容室25に設ける。端子29の挿入に伴って撓められた
可撓係止片27の退避空間となるリブ挿入空間39を、
端子収容室25に隣接して形成する。リブ挿入空間39
に挿入されるリブ37を、嵌合体33に突設する。挿入
されたリブ37に係合する可撓腕41を、リブ挿入空間
39に設ける。スルーブラケット53が挿入されるとと
もに、リブ37の挿入に伴って撓められた可撓腕41の
退避空間となるブラケット挿入空間47を、リブ挿入空
間39に隣接して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウジング同士が嵌
合、或いはハウジングに短絡金具が嵌合されるコネクタ
の半嵌合検知構造に関し、詳しくは、端子、短絡金具、
ハウジング等の半嵌合状態を検知するものである。
【0002】
【従来の技術】コネクタには、ハウジング(嵌合体)同
士を結合して、各ハウジングに装着された端子同士を電
気的に接続するものの他、ハウジングに短絡金具(バス
バー)を嵌合して、所望の端子同士を電気的に接続す
る、所謂、ジョイントコネクタがある。
【0003】以下、ジョイントコネクタを例に従来のコ
ネクタを説明する。図10は実開平4−27588号公
報に記載された従来のジョイントコネクタを表す斜視図
である。ジョイントコネクタ1のハウジング3には複数
の端子収容室(図示せず)が並設され、端子収容室はハ
ウジング3の前面及び後面で開口されている。それぞれ
の端子収容室にはハウジング3の後面開口から電線5を
圧着した端子7が挿入され、挿入された端子7は端子収
容室に設けられた可撓係止片(図示せず)に係止されて
ハウジング3からの抜脱が阻止される。
【0004】一方、ハウジング3には前面を開口させた
栓体収容室9が形成され、栓体収容室9はそれぞれの端
子収容室と連通状態となっている。栓体収容室9には栓
体(嵌合体)11が嵌合されるようになっており、栓体
11は所定の端子収容室に挿入される複数のバスバー1
3を有している。
【0005】このように構成された従来のジョイントコ
ネクタ1では、端子収容室に端子7が挿入された後、栓
体収容室9に栓体11が嵌合されることで、所望の端子
7同士が栓体11に設けられたバスバー13を介して相
互接続された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のジョイ
ントコネクタ1では、端子収容室に端子7を嵌合すると
ともに、栓体11を栓体収容室9に嵌合することによ
り、所望の端子7同士を相互接続していた。従って、端
子7が端子収容室に対して半嵌合であった場合、或いは
栓体11が栓体収容室9に対して半嵌合であった場合に
は、バスバー13と端子7とが所定位置で接触せず、接
触不良の原因となることがあった。このため、従来で
は、端子7とハウジング3、又は栓体11とハウジング
3が完全に嵌合しているかが目視、或いはチェッカー治
具等により確認されていた。しかしながら、目視による
確認では、半嵌合状態を確実に見つけ出すのは困難であ
り、特に、端子収容室内部での端子7の半嵌合は見落と
される確率が高かった。また、チェッカー治具を用いた
確認では、設備費用が増大するとともに、確認作業が煩
雑となり、作業性を低下させる問題があった。なお、こ
のような不具合は、ハウジング同士を結合する通常のコ
ネクタにおいても、同様のことが言えた。本発明は上記
状況に鑑みてなされたもので、チェッカー治具を用いな
くても、その嵌合状態により端子、バスバー、ハウジン
グの半嵌合を検知することができるコネクタの半嵌合検
知構造を提供し、コネクタ嵌合機能の信頼性向上を図る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るコネクタの半嵌合検知構造は、リブ挿入
空間をハウジングに形成し、リブ挿入空間に挿入される
リブをハウジングと嵌合する嵌合体に突設し、挿入され
たリブに係合する可撓腕をリブ挿入空間に設け、スルー
ブラケットが挿入されるとともにリブの挿入に伴って撓
められた可撓腕の退避空間となるブラケット挿入空間を
リブ挿入空間に隣接して形成したことを特徴とするもの
である。また、上記目的を達成するための本発明に係る
コネクタの半嵌合検知構造は、スルーブラケットが挿入
されるブラケット挿入空間をハウジングに形成し、前記
ハウジングと嵌合する嵌合体が該ハウジングと完全嵌合
した際該ブラケット挿入空間に導入されて前記スルーブ
ラケットの係止部に係合するロック杆を前記嵌合体に突
設したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】嵌合体が半嵌合状態である場合、リブの挿入時
にブラケット挿入空間に退避された可撓腕がそのままの
状態で留まり、スルーブラケットがブラケット挿入空間
に挿入された際、スルーブラケットの挿入が退避状態の
可撓腕に阻止され、嵌合体の半嵌合が検知されることに
なる。また、他の態様において、嵌合体が半嵌合状態で
ある場合、ブラケット挿入空間に導入されるスルーブラ
ケットの係止部と係合する嵌合体のロック杆が所定位置
にまでないので、嵌合体の半嵌合が検知されることにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るコネクタの半嵌合検知構
造の好適な実施例を図面を参照して説明する。図1は本
発明によるコネクタの半嵌合検知構造を表す断面図、図
2はフロントスペーサとハウジングの嵌合前の斜視図、
図3はハウジングとブラケットの嵌合前の斜視図であ
る。合成樹脂からなるジョイントコネクタ21のハウジ
ング23には端子収容室25が形成され、端子収容室2
5はハウジング23の前面及び後面で開口されている。
ハウジング23の内部にはハウジング23の前後方向に
延びる可撓係止片27が形成され、可撓係止片27は可
撓性を有し、基端がハウジング23の後部寄りでハウジ
ング23に連設されるとともに先端が自由端となってい
る。可撓係止片27の先端には端子収容室25へ突出す
る係止突部27aが形成され、係止突部27aは端子収
容室25の所定位置に挿入された端子29の後端係止面
29aに係止する。
【0010】ハウジング23には前面を開口させたスペ
ーサ収容室31が形成され、スペーサ収容室31はそれ
ぞれの端子収容室25と連通状態となっている。スペー
サ収容室31には嵌合体であるフロントスペーサ33が
嵌合可能に備えられ、フロントスペーサ33は所定の端
子収容室25に挿入される複数のバスバー35を有して
いる。また、フロントスペーサ33にはバスバー35と
同一方向に突出した板状のリブ37が一体に突設され、
リブ37は端子収容室25に隣接して形成されたリブ挿
入空間39に挿入される。また、このリブ挿入空間39
は、端子29の挿入に伴って撓められた可撓係止片27
の退避空間ともなっている。
【0011】リブ挿入空間39を挟んで可撓係止片27
の反対側となるハウジング23上面にはハウジング23
の前後方向に延びる可撓腕41が形成され、可撓腕41
は可撓性を有し、基端がハウジング23の前部でハウジ
ング23に連設されるとともに先端が自由端となってい
る。可撓腕41の先端にはリブ挿入空間39へ突出する
半嵌合検知突起43が設けられ、半嵌合検知突起43は
リブ37が所定位置に挿入された際、リブ37に穿設さ
れた係止穴45と係合するようになっている。また、フ
ロントスペーサ33の固定は、フロントスペーサ33の
側壁に突設された係止突起44(図2参照)と、ハウジ
ング23に穿設された係止穴46とを係合することによ
り行われる。
【0012】また、ハウジング23には上面との間にブ
ラケット挿入空間47を形成するブラケット挿入部49
が形成され、ブラケット挿入部49はハウジング23の
後部側が挿入口となって開口している。また、このブラ
ケット挿入空間47は可撓腕41と隣接し、可撓腕41
が撓む際の退避空間ともなっている。半嵌合検知突起4
3と反対側の可撓腕41の先端にはブラケット挿入空間
47へ突出するブラケット用突起51が突設され、ブラ
ケット用突起51はブラケット挿入空間47に挿入され
たスルーブラケット53(図3参照)の透設された穴状
の係止部53aと嵌合するようになっている。
【0013】このように構成されたジョイントコネクタ
21の半嵌合検知構造の作用を図4、図5に基づき説明
する。図4はフロントスペーサ33が完全嵌合時のジョ
イントコネクタの断面図である。端子収容室25に端子
29が挿入されると、可撓係止片27は撓められ、一旦
リブ挿入空間39に退避される。端子29が所定位置ま
で挿入されると、係止突部27aが端子29の後端係止
面29aと一致し、可撓係止片27が弾性復帰してリブ
挿入空間39から退出するとともに、端子29と係合す
る。これにより、端子29は、可撓係止片27を介して
ハウジング23に装着される。
【0014】次いで、フロントスペーサ33がスペーサ
収容室31に挿入されると、バスバー35が所望の端子
収容室25に挿入され、所定の端子29同士がバスバー
35を介して電気的に接続される。この際、同時にフロ
ントスペーサ33のリブ37がリブ挿入空間39に挿入
される。リブ37がリブ挿入空間39に挿入されると、
可撓腕41は撓められ、一旦、ブラケット挿入空間47
に退避される。リブ37が所定位置まで挿入されると、
半嵌合検知突起43が係止穴45と一致し、可撓腕41
が弾性復帰してブラケット挿入空間47から退出すると
ともに、リブ37と係合する。また、同時に、フロント
スペーサ33の係止突起44と、ハウジング23の係止
穴46とが係合することにより、フロントスペーサ33
は、ハウジング23に装着される。
【0015】フロントスペーサ33が嵌合されたハウジ
ング23は、ブラケット挿入空間47にスルーブラケッ
ト53を挿入することにより、例えば車体パネル側に取
り付けられる。ブラケット挿入空間47にスルーブラケ
ット53が挿入されると、可撓腕41がリブ挿入空間3
9側に若干撓められるとともに、ブラケット挿入部49
部も若干拡げられる。この状態で、スルーブラケット5
3が所定位置まで挿入されると、可撓腕41のブラケッ
ト用突起51がスルーブラケット53の係止部53aに
一致し、ブラケット用突起51と係止部53aが係合す
ることにより、ジョイントコネクタ21とスルーブラケ
ット53との取り付けが完了するのである。
【0016】次に、端子29、フロントスペーサ33の
半嵌合状態検知時の作用を説明する。図5は半嵌合時の
ジョイントコネクタの断面図である。端子29が端子収
容室25に半嵌合状態である場合(図示せず)、端子2
9の挿入時にリブ挿入空間39に退避された可撓係止片
27は、係止突部27aが端子29の後端係止面29a
と一致せず、リブ挿入空間39に退避状態で留まる。こ
れにより、フロントスペーサ33がスペーサ収容室31
に挿入された際、リブ37の挿入が退避状態にある可撓
係止片27に阻止され、フロントスペーサ33が挿入不
能となり、端子29の半嵌合が検知されることになる。
【0017】一方、端子29は完全嵌合されているが、
フロントスペーサ33が半嵌合状態である場合(図5参
照)、リブ37の挿入時にブラケット挿入空間47に退
避された可撓腕41は、半嵌合検知突起43が係止穴4
5と一致せず、ブラケット挿入空間47に退避状態で留
まる。これにより、スルーブラケット53がブラケット
挿入空間47に挿入された際、スルーブラケット53の
挿入が退避状態の可撓腕41に阻止され、スルーブラケ
ット53が挿入不能となることにより、フロントスペー
サ33の半嵌合が検知されることになるのである。
【0018】上述のジョイントコネクタ21によれば、
端子29の半嵌合状態、及びフロントスペーサ33の半
嵌合状態が、組付け過程におけるフロントスペーサ33
の挿入不能、スルーブラケット53の挿入不能という状
態で検知できるので、その発見が確実となり、しかも、
チェッカー治具も不要なので、設備費用を増大させるこ
となく、極めて容易に半嵌合を発見することができる。
【0019】次に、本発明に係るコネクタの半嵌合検知
構造の他の実施例を説明する。図6は本発明によるコネ
クタの半嵌合検知構造の他の実施例を表す断面図、図7
はフロントスペーサ嵌合前の斜視図である。なお、図1
〜図5に示した部材と同一の部材には同一の符号を付
し、重複する説明は省略することとする。この実施例に
よるジョイントコネクタ61では、ハウジング63に形
成される端子収容室25、可撓係止片27、スペーサ収
容室31、リブ挿入空間39、ブラケット挿入部49が
上述のジョイントコネクタ21と略同様に構成されてい
る。また、フロントスペーサ65においても、バスバー
35、リブ37がジョイントコネクタ21と略同様に構
成されている。しかし、この実施例では、特にブラケッ
ト挿入部49はハウジング63の前部側に相当する端面
49aが閉塞された構成を有し、ブラケット53の所定
以上の挿入を規制している。
【0020】一方、ジョイントコネクタ61には上述の
可撓腕41が設けられていない。また、フロントスペー
サ65の固定は、フロントスペーサ65の側壁に突設さ
れた係止突起67(図7参照)と、ハウジング63に穿
設された係止穴69とを係合することにより行われる。
【0021】また、フロントスペーサ65の上面にはリ
ブ37と同一方向に突出するロック杆71が形成され、
ロック杆71は先端に係止爪73を有している。ブラケ
ット挿入部49の上板にはハウジング63の前後方向に
延びる切欠75(図7参照)が形成され、切欠75はフ
ロントスペーサ65がハウジング63に挿入される際、
ロック杆71を導入するようになっている。つまり、切
欠75に導入されたロック杆71は、係止爪73をブラ
ケット挿入空間47に突出させ、ブラケット挿入空間4
7に挿入されたスルーブラケット53の係止部53aに
係合するようになっているのである。
【0022】このように構成されたジョイントコネクタ
61の半嵌合検知構造の作用を図8、図9に基づき説明
する。図8は完全嵌合時の他の実施例のジョイントコネ
クタの断面図である。端子収容室25に端子29が挿入
されると、可撓係止片27は撓められ、一旦リブ挿入空
間39に退避される。端子29が所定位置まで挿入され
ると、係止突部27aが端子29の後端係止面29aと
一致し、可撓係止片27が弾性復帰してリブ挿入空間3
9から退出するとともに、端子29と係合する。これに
より、端子29は、可撓係止片27を介してハウジング
63に装着される。
【0023】次いで、フロントスペーサ65がスペーサ
収容室31に挿入されると、バスバー35が所望の端子
収容室25に挿入され、所定の端子29同士がバスバー
35を介して電気的に接続される。この際、同時にフロ
ントスペーサ65のリブ37がリブ挿入空間39に挿入
される。リブ37がリブ挿入空間39の所定位置に挿入
されると、フロントスペーサ65の係止突起67(図7
参照)がハウジング63の係止穴69に係合され、フロ
ントスペーサ65がハウジング63に装着される。
【0024】フロントスペーサ65が嵌合されたハウジ
ング63は、ブラケット挿入部49のブラケット挿入空
間47にスルーブラケット53を挿入することにより取
り付けられる。ブラケット挿入空間47にスルーブラケ
ット53が挿入されると、切欠75を介してブラケット
挿入空間47に導入されたロック杆71の係止爪73が
スルーブラケット53の係止部53aに嵌合され、ジョ
イントコネクタ61とスルーブラケット53との取り付
けが完了する。
【0025】次に、端子29、フロントスペーサ65の
半嵌合状態検知時の作用を説明する。図9は半嵌合時の
他の実施例のジョイントコネクタの断面図である。端子
29が端子収容室25に半嵌合状態である場合(図示せ
ず)、端子29の挿入時にリブ挿入空間39に退避され
た可撓係止片27は、係止突部27aが端子29の後端
係止面29aと一致せず、リブ挿入空間39に退避状態
で留まる。これにより、フロントスペーサ65がスペー
サ収容室31に挿入された際、リブ37の挿入が退避状
態の可撓係止片27に阻止され、フロントスペーサ65
が挿入不能となり、端子29の半嵌合が検知されること
になる。
【0026】一方、端子29は完全嵌合されているが、
フロントスペーサ65が半嵌合状態である場合(図9参
照)、ロック杆71が切欠75の所定位置まで挿入され
ず、係止爪73が所定位置より手前に配置されることに
なる。これにより、スルーブラケット53がブラケット
挿入空間47に挿入され、しかもブラケット挿入先端が
ブラケット挿入部49の端面49aと衝合するまで充分
に挿入された場合においても、係止部53aは係止爪7
3と一致することができず、言い換えれば、スルーブラ
ケット53は係合が不能となり、フロントスペーサ65
の半嵌合が検知されることになるのである。
【0027】上述のジョイントコネクタ61によれば、
端子29の半嵌合状態、及びフロントスペーサ65の半
嵌合状態が、組付け過程におけるフロントスペーサ65
の挿入不能、スルーブラケット53の係合不能という状
態で検知できるので、上述のジョイントコネクタ21と
同様、その発見が確実となり、チェッカー治具の使用も
不要なので、設備費用を増大させることなく、極めて容
易に半嵌合を発見することができる。
【0028】なお、上述の各実施例では、ハウジングに
短絡金具を嵌合して、端子同士を電気的に接続する、ジ
ョイントコネクタの場合を例に説明したが、本発明に係
るコネクタの半嵌合検知構造は、ハウジング同士を嵌合
して端子同士を電気的に接続する、通常のコネクタにも
当然に用いることができる。この場合、一方のハウジン
グは上述の各実施例のハウジング23、63と略同一の
構造で構成される一方、他方のハウジングは上述したリ
ブ37、或いはリブ37及びロック杆71を設けた構造
で構成されることは言うまでもない。
【0029】また、上述の各実施例では、端子の半嵌合
状態、及びフロントスペーサの半嵌合状態が、共に検知
できる構造としたが、端子のみ、或いはフロントスペー
サのみの半嵌合状態が検知できる構造としても勿論良
い。この場合、例えば、フロントスペーサのみの半嵌合
状態を検知する構造では、可撓係止片をリブ挿入空間に
退避させる構造が不要となる。即ち、可撓係止片は、任
意の位置に設けることが可能となる。また、図6〜図9
に示した他の実施例においては、フロントスペーサのリ
ブおよび、ハウジングのリブ挿入空間を省略することも
できる。さらに、上述の各実施例では、スルーブラケッ
トに穴状の係止部を、ブラケット挿入空間内の可撓腕に
ブラケット用突起をそれぞれ設ける構成としたが、両者
は相対的なものであり、互いに交換配置された構成であ
っても良い。また、係止部は穴状のものに代わって凹状
の段部として形成することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るコネクタの半嵌合検知構造によれば、可撓係止片の退
避空間となるリブ挿入空間を端子収容室に隣接して形成
するとともに、可撓腕の退避空間となるブラケット挿入
空間をリブ挿入空間に隣接して形成したので、端子の半
嵌合状態、及び嵌合体の半嵌合状態が、組付け過程にお
ける嵌合体の挿入不能、スルーブラケットの挿入不能と
いう状態で検知でき、その発見が確実となる。また、チ
ェッカー治具も不要なので、設備費用を増大させること
なく、極めて容易に半嵌合を発見することができる。こ
の結果、コネクタ嵌合機能の信頼性を著しく向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの半嵌合検知構造を表す
断面図である。
【図2】フロントスペーサとハウジングの嵌合前の斜視
図である。
【図3】ハウジングとブラケットの嵌合前の斜視図であ
る。
【図4】完全嵌合時のジョイントコネクタの断面図であ
る。
【図5】半嵌合時のジョイントコネクタの断面図であ
る。
【図6】本発明によるコネクタの半嵌合検知構造の他の
実施例を表す断面図である。
【図7】フロントスペーサ嵌合前の斜視図である。
【図8】完全嵌合時の他の実施例のジョイントコネクタ
の断面図である。
【図9】半嵌合時の他の実施例のジョイントコネクタの
断面図である。
【図10】従来のジョイントコネクタを表す斜視図であ
る。
【符号の説明】
23、63 ハウジング 25 端子収容室 27 可撓係止片 29 端子 33、65 フロントスペーサ(嵌合体) 37 リブ 39 リブ挿入空間 41 可撓腕 47 ブラケット挿入空間 53 スルーブラケット 53a 係止部 71 ロック杆

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リブ挿入空間をハウジングに形成し、該
    リブ挿入空間に挿入されるリブをハウジングと嵌合する
    嵌合体に突設し、挿入された該リブに係合する可撓腕を
    前記リブ挿入空間に設け、スルーブラケットが挿入され
    るとともに前記リブの挿入に伴って撓められた該可撓腕
    の退避空間となるブラケット挿入空間を前記リブ挿入空
    間に隣接して形成したことを特徴とするコネクタの半嵌
    合検知構造。
  2. 【請求項2】 端子に係合する可撓係止片を端子収容室
    に設け、前記リブ挿入空間を前記端子の挿入に伴って撓
    められた該可撓係止片の退避空間としたことを特徴とす
    る請求項1記載のコネクタの半嵌合検知構造。
  3. 【請求項3】 スルーブラケットが挿入されるブラケッ
    ト挿入空間をハウジングに形成し、前記ハウジングと嵌
    合する嵌合体が該ハウジングと完全嵌合した際該ブラケ
    ット挿入空間に導入されて前記スルーブラケットの係止
    部に係合するロック杆を前記嵌合体に突設したことを特
    徴とするコネクタの半嵌合検知構造。
  4. 【請求項4】 スルーブラケットは挿入するブラケット
    挿入部の端面が閉塞されて該端面と衝接することにより
    挿入が規制されることを特徴とする請求項3記載のコネ
    クタの半嵌合検知構造。
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