JPH08114956A - 自動濃度調整装置 - Google Patents

自動濃度調整装置

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JPH08114956A
JPH08114956A JP6250488A JP25048894A JPH08114956A JP H08114956 A JPH08114956 A JP H08114956A JP 6250488 A JP6250488 A JP 6250488A JP 25048894 A JP25048894 A JP 25048894A JP H08114956 A JPH08114956 A JP H08114956A
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JP6250488A
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Inventor
Kimiyuki Suzuki
公之 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、原稿地肌濃度の検出確率を上げる
ことができて画像形成物から原稿地肌濃度をより確実に
抜くことが可能となるようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、原稿31の反射光を測定し、こ
の測定値に基づいて画像形成条件を制御する自動濃度調
整装置において、原稿31からの反射光を誘導し原稿3
1を光軸方向及びスラスト方向に走査する光ファイバ3
5と、この光ファイバ35により誘導された光を受光す
るセンサ37とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機,ファクシミリな
どの画像形成装置に用いられる自動濃度調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えばアナログ複写機で
は、図16に示すように原稿台11上にセットされた原
稿12をランプ13、ランプヒータ14及び反射板15
からなる露光用光源により照明してその反射光を所定の
光学系を介して感光体に結像すると同時に、露光用光源
及び可動光学系からなる光学テーブル(スキャナ)の移
動により原稿を走査して原稿画像の露光を行っている。
上記感光体は、感光体ドラムや感光体ベルトなどが用い
られ、帯電装置により均一に帯電された後に上記原稿画
像の露光により静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像装置により現像されてトナー像となり、転写装
置により転写紙に転写されて定着装置により定着され
る。現像装置は現像バイアス電源から現像バイアス電圧
が印加される。
【0003】このようなアナログ複写機には、原稿の地
肌濃度に応じて現像バイアス電圧を制御することで画像
濃度を自動的に調整する自動濃度調整装置が設けられて
いる。この自動濃度調整装置では、図17にも示すよう
に光学テーブルのホームポジションより光軸方向へ26
mm離れた点から光軸方向へ50mmの長さを有する範
囲を原稿地肌濃度検出領域とし、スキャナが原稿地肌濃
度検出領域を走査する時に露光用光源により原稿台11
上の原稿12に光を照射してその反射光を光ファイバー
16を介してメイン制御板17内に導入して自動濃度調
整用センサ(以下ADSセンサと呼ぶ)18で光電変換
している。メイン制御板17は、スキャナが原稿地肌濃
度検出領域を走査する時におけるADSセンサ18の出
力値のうちの最も高い値を基準値と比較し、その高い値
が基準値より高い(明るい)か低い(暗い)かにより現
像バイアス電圧を変化させることで、複写物の地肌濃度
をある一定のところまで抜いてより鮮明な複写画像を作
成するようにしている。
【0004】また、特開昭56ー89752号公報に
は、常に良好な画像の複写物が得られるようにするため
に、原稿の複写が行われるのに先立って原稿の画像情報
(例えば地肌濃度、地肌色、空間周波数、その他のデー
タ)を検出し、その検出されたデータに基づいて複写機
の構成部分の動作条件が適正な状態に設定されるように
なされた複写機が記載されている。
【0005】特開昭56ー92547号公報には、複写
すべき原稿の非画像部からの反射光の分光特性を検出
し、その検出出力に応じて原稿に対する露光量および現
像のためのバイアス電圧の少なくとも一方を制御するよ
うに構成してなる複写機が記載されている。特開昭56
ー101157号公報には、書類の像を光学的に形成す
る電子写真複写機において、書類からの光導電性表面へ
反射される光エネルギの集束されない一部分を受光する
ように配置され、かつこの光エネルギの受光に応答して
出力信号を発生するための光電検出器を有し、現像バイ
アス電位がその光電検出器によって受光された書類の中
央部分からの光エネルギに依存するようにしたことを特
徴とする電子写真複写機が記載されている。
【0006】特開昭56ー133746号公報には、電
子写真装置において、露光量調整手段の調整量に応じて
現像特性を変化させることを特徴とする画像再生方法が
記載されている。特開昭56ー161530号公報に
は、複写機の自動露光制御装置において原稿の搬送速度
に対応して原稿の透過率を平均的に読み込むことを目的
としてなされたものが記載されている。
【0007】特開昭56ー161555号公報には、予
め基準ターゲットを感光体上に感光した後これを現像し
て、そのトナー像の濃度を検出し、得られた検出信号に
より複写濃度や白地濃度がある規定値の範囲に納まるよ
うトナー供給装置、現像バイアス電圧、帯電器及び露光
系などを予め設定したモードに従って総合的に制御する
ようにした電子複写機の制御装置が記載されている。
【0008】特開昭56ー162741号公報には、2
つの制御量を加減算して被制御体を制御する制御方法が
記載されている。特開昭57ー6859号公報には、複
写機の複写濃度を可変抵抗等を介して所望の濃度に調整
するマニアル濃度制御系と、複写濃度を予め設定された
標準濃度に調整する標準濃度制御系とを備え、両濃度制
御系を選択可能としたことを特徴とする複写濃度調整装
置が記載されている。
【0009】特開昭57ー20749号公報には、地肌
の色が白以外の色の原稿を複写する際に、複写に先立っ
て、少なくとも原稿の地肌の色もしくは反射濃度を電気
的に検知し、その検知結果にもとづいて、記録紙の色を
選択するか、もしくは複写像における地肌部濃度を調整
することを特徴とする複写方法が記載されている。特開
昭57ー20765号公報には、複写される原稿の地肌
の色調に関係なく地汚れのない複写像を得る複写制御装
置であって、原稿の色調および露光ランプからの光量を
検知し自動的に現像バイアス電圧を変化させて地肌汚れ
のない複写像を得る複写制御装置が記載されている。
【0010】特開昭57ー46257号公報には、感光
体の表面電位を測定し、その測定結果に応じて帯電量及
び露光量等を制御する複写機の制御方法が記載されてい
る。特開昭57ー60348号公報には、複写機におけ
るコピー画像の濃度を自動的に最適状態に調整する画像
濃度調整方法が記載されている。特開昭57ー7656
2号公報には、地肌汚れのないコピーを得ることができ
る電子写真複写装置が記載されている。
【0011】特開昭57ー60348号公報には、画像
からの反射光を第一開口で受けて第二開口から出射する
光ファイバと、その光ファイバの第二開口に対向して配
置され上記の出射された光を光電変換して電気信号を出
力する光電変換手段とを具備し、その光電変換手段の出
力によって画像濃度を判定する画像濃度検出装置におい
て、光ファイバの第一開口に筒状の光遮蔽物を設けたこ
とを特徴とする画像濃度検出装置が記載されている。
【0012】特開昭61ー52658号公報には、複写
機において、原稿濃度の検知値と基準値を演算し、現像
バイアス信号、光量補正信号を制御することにより原稿
の濃度に応じた適正な条件で画像を良好に形成する画像
形成装置が記載されている。特開昭61ー68262号
公報には、自動的に原稿を取り込む原稿送り装置と、こ
の原稿送り装置による原稿送り時に原稿濃度を検出する
濃度検出センサを有することを特徴とする自動原稿濃度
検出装置が記載されている。
【0013】特開昭61ー99146号公報には、原稿
照明用光源及び原稿の濃度情報を含む光を受光する部分
を有する濃度検出ユニットを搭載し、光源への電力供給
線としてフレキシブルプリント板を使用した露光ユニッ
トにおいて、上記濃度検出ユニットからの信号線をフレ
キシブルプリント板で構成するとともに上記光源への電
力供給のフレキシブルプリント板と一体的に形成したこ
とを特徴とする原稿濃度検出装置が記載されている。
【0014】特開昭61ー151666号公報には、被
露光部の反射光量を検出する手段の出力で、光源光量と
像形成のプロセス手段の動作とを制御することにより、
2つの制御を共通の検出手段の出力で効果的に実行し良
好な画像を形成する像形成装置が記載されている。特開
昭61ー157952号公報には、プラテンのコーナ部
を原稿の位置決め基準点とした複写機において、最小サ
イズ原稿の短辺寸法に対応したアームの一端を上記位置
決め基準点の近傍部に軸支し、このアームの回転自由端
付近に濃度センサを設け、上記アームを上記プラテンに
面した領域で回動させ、上記濃度センサで原稿濃度を検
知するようにしたことを特徴とする複写機の原稿濃度検
知装置が記載されている。
【0015】特開昭62ー19654号公報には、光学
系光源から原稿台上の原稿に光線を照射し、その反射光
を光学センサにより受光して画像濃度を検出し、この画
像濃度に応じて光源の光量又は現像バイアス等を制御し
感光体上のトナー濃度を自動設定するトナー濃度自動調
整機能を有する複写機において、原稿台面の前記光学系
光源の走査開始位置の近傍から原稿先端位置までの間の
少なくとも前記光学センサによる検出領域に対応した範
囲に中間濃度の面を設けてなるトナー濃度自動調整機能
を有する複写機が記載されている。
【0016】特開昭62ー103661号公報には、白
色原稿よりの反射光量を記憶し、コピーする際には実際
の原稿よりの反射光量と記憶した反射光量と反射率比に
よってコピー形成条件を変化させることにより標準反射
板を不要とした電子複写機の画像調整方法が記載されて
いる。特開昭62ー169182号公報には、ホームポ
ジション位置にて標準濃度検出器により標準白色板の白
色濃度を検出し、この濃度を基準として原稿濃度検出器
による検出出力を補正して画像形成条件を制御すること
により、原稿濃度検出器の汚れや露光ランプの電圧変動
による制御不良を防止する複写機等における画像濃度調
整方法が記載されている。
【0017】特開昭63ー73749号公報には、原稿
面の一部をおおわせて標準白板を位置させ、標準白板部
を含めて原稿面を照射走査して原稿画像を検知し、その
検知信号に応じて画像形成条件を自動制御して出力画像
濃度の自動調整を行わせる方式の画像形成装置におい
て、標準白板の白度を白紙程度にしたことを特徴とする
画像形成装置が記載されている。
【0018】特開昭63ー100742号公報には、原
稿台に載置した原稿の濃度を検知する検知手段と、この
検知手段から出力される検知信号により該原稿の感光体
に対する露光量又は現像バイアスを調整し、原稿像のコ
ピーを作成する電子写真装置において、上記原稿濃度検
知手段周囲に黒色ブラシ状の遮光部材を有することを特
徴とする電子写真複写装置が記載されている。特開平1
ー85838号公報には、原稿像受光手段に照射される
直前の原稿反射光の光量に基づいて得られた最高電圧の
値に基づいて現像バイアスを補正することにより、光学
系ミラーの汚れ等に起因した濃度調整機能の低下を防止
するようにした複写機が記載されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記自動濃度調整装置
では、光学テーブルのホームポジションより光軸方向へ
26mm離れた点から光軸方向へ50mmの長さを有す
る範囲を原稿地肌濃度検出領域とするので、この原稿地
肌濃度検出領域内にたまたま原稿全体にわたる地肌濃度
が存在しなければ(例えば高濃度のベタ画像のみが存在
すれば)、原稿全体にわたる地肌濃度を検出することが
できず、複写物から原稿全体にわたる地肌濃度を抜くこ
とができない。
【0020】本発明は、上記問題点を改善し、原稿地肌
濃度の検出確率を上げることができて画像形成物から原
稿地肌濃度をより確実に抜くことが可能となる自動濃度
調整装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、原稿の反射光を測定し、こ
の測定値に基づいて画像形成条件を制御する自動濃度調
整装置において、原稿からの反射光を誘導し原稿を光軸
方向及びスラスト方向に走査する光ファイバと、この光
ファイバにより誘導された光を受光するセンサとを備え
たものである。
【0022】請求項2記載の発明は、原稿の反射光を測
定し、この測定値に基づいて画像形成条件を制御する自
動濃度調整装置において、スラスト方向へ所定の間隔で
一列に配置されて原稿からの反射光を並列的に誘導し原
稿を光軸方向に走査する複数の光ファイバと、この複数
の光ファイバにより誘導された光を受光するセンサとを
備えたものである。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
動濃度調整装置において、前記センサの出力値のうち原
稿サイズに相当する濃度測定領域からの光に対する前記
センサの出力値のみを有効として画像形成条件を制御す
る制御手段を備えたものである。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項2記載の自
動濃度調整装置において、前記センサの出力値のうち給
紙サイズに相当する濃度測定領域からの光に対する前記
センサの出力値のみを有効として画像形成条件を制御す
る制御手段を備えたものである。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項2記載の自
動濃度調整装置において、原稿サイズ及び給紙サイズか
ら最も合理的な濃度測定領域を判断し、この濃度測定領
域に対する前記センサの出力値のみを有効として画像形
成条件を制御する制御手段を備えたものである。
【0026】
【作用】請求項1記載の発明では、光ファイバは、原稿
からの反射光を誘導し、原稿を光軸方向及びスラスト方
向に走査する。この光ファイバにより誘導された光はセ
ンサにより受光される。
【0027】請求項2記載の発明では、複数の光ファイ
バは、原稿からの反射光を並列的に誘導し、原稿を光軸
方向に走査する。この複数の光ファイバにより誘導され
た光はセンサにより受光される。
【0028】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
自動濃度調整装置において、制御手段がセンサの出力値
のうち原稿サイズに相当する濃度測定領域からの光に対
するセンサの出力値のみを有効として画像形成条件を制
御する。
【0029】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
自動濃度調整装置において、制御手段がセンサの出力値
のうち給紙サイズに相当する濃度測定領域からの光に対
するセンサの出力値のみを有効として画像形成条件を制
御する。
【0030】請求項5記載の発明では、請求項2記載の
自動濃度調整装置において、制御手段が原稿サイズ及び
給紙サイズから最も合理的な濃度測定領域を判断してそ
の濃度測定領域に対するセンサの出力値のみを有効とし
て画像形成条件を制御する。
【0031】
【実施例】図1は請求項1記載の発明を応用したアナロ
グ複写機からなる画像形成装置の一例を示す。このアナ
ログ複写機では、感光体からなる像担持体21は、例え
ば感光体ドラムが用いられ、複写動作時にはモータによ
り回転駆動されて帯電用チャージャからなる帯電手段2
2により均一に帯電された後に露光手段による原稿画像
の露光で静電潜像が形成される。感光体ドラム21は、
静電潜像形成後に図示しないイレーサにより不要部分が
除電され、静電潜像が現像装置23により現像されてト
ナー像となる。このトナー像は、給紙装置から給送され
てきた転写紙24へ転写用チャージャからなる転写手段
25により転写される。
【0032】この転写紙24は、分離用チャージャから
なる分離手段26により感光体ドラム21から分離さ
れ、定着装置によりトナー像が定着されて外部へコピー
として排出される。また、感光体ドラム21は、転写紙
分離後にクリーニング装置27によりクリーニングされ
て残留トナーが除去され、除電器28により除電されて
次の複写動作に備える。現像装置23は現像バイアス電
源29から現像バイアス電圧が印加される。
【0033】上記露光手段では、原稿台30上にセット
された任意の原稿31がランプ32、ランプヒータ33
及び反射板34からなる露光用光源により照明されてそ
の反射光が所定の光学系を介して感光体ドラム21上に
結像されると同時に、露光用光源及び可動光学系(上記
光学系の一部)からなる光学テーブルの移動(スキャナ
の移動)により原稿台30上の原稿31を走査して原稿
画像の露光を行う。ここに、原稿台30はユーザにより
任意の原稿31が載置され、その上に原稿押え用圧板が
被せられる。
【0034】また、光ファイバ35の一端部は光学テー
ブルと一体に固定され、露光用光源により原稿台30上
の原稿31が照射されてその反射光が光ファイバー35
を介して制御手段たるメイン制御板36内に導入されて
ADSセンサ37で光電変換される。この光ファイバー
35、ADSセンサ37及びメイン制御板36は自動濃
度調整装置を構成する。
【0035】メイン制御板36は、スキャナが原稿地肌
濃度検出領域38,39を走査する時におけるADSセ
ンサ37の出力値が最も高い値を原稿地肌濃度として測
定し、その測定値に応じて現像バイアス電源29を制御
して現像バイアス電圧を変化させることにより複写物か
ら原稿全体にわたる地肌濃度を抜く。原稿地肌濃度検出
領域38,39は原稿31の端部が比較的画像が少ない
ことを考慮して例えば図2に示すように光学テーブルの
ホームポジションより光軸方向(光学テーブルの走査方
向)へ26mm離れた点から光軸方向へ50mmの長さ
を有する範囲38と、光学テーブルのホームポジション
より光軸方向へ26mm離れた点からスラスト方向(光
軸方向と直角に交差する方向)へ50mmの長さを有す
る範囲39とに設定される。また、原稿台30における
光学テーブルホームポジションとは反対側の端部裏には
白色パターンからなる基準濃度パターン40が設けら
れ、原稿台30における光学テーブルホームポジション
側端部裏にはトナー濃度制御用基準濃度パターンが設け
られている。
【0036】図3は本例における自動濃度調整装置のシ
ステム構成を示す。メイン制御板36は複写プログラム
を実行するマイクロCPU41、バス42、読み出し専
用メモリ(ROM)43、読み書き両用メモリ(RA
M)44、入出力ポート45を用いて構成され、ROM
43、RAM44及び入出力ポート45はバス42を通
してマイクロCPU41に接続されている。ADSセン
サ37の出力値は入出力ポート45に入力され、現像バ
イアス制御信号は入出力ポート45から現像バイアス電
源29へ出力される。操作表示パネル46は入出力ポー
ト45に接続され、また、本複写機の各部は入出力ポー
ト45に接続されて入出力ポート45からの制御信号に
より制御され、RAM44は不揮発性を有する。
【0037】次に、本例の自動濃度調整について説明す
る。図10及び図11は本例における自動濃度調整に関
する制御の流れを示すフローチャートである。図10に
示すようにメインスイッチがオンして電源が投入される
と、ROM43に格納されているストアードプログラム
が起動され、マイクロCPU41が一連のプロセス制御
の初期設定を行う(S1)。すなわち、マイクロCPU
41は、感光体ドラム21の表面電位を露光位置と現像
位置との間で測定するための電位センサの校正を行い、
定着装置の定着温度が160℃以上に立ち上がってから
感光体ドラム21をモータにより回転させて感光体ドラ
ム21の地肌濃度に対するフォトセンサ(Pセンサ)の
出力値VSGを調整する。このPセンサは感光体ドラム2
1の濃度を現像位置と露光位置との間で光学的に検知す
るものである。
【0038】次に、マイクロCPU41は、露光用光源
の出力光量を検知するための調光センサ、ゲインの調整
を行い、感光体ドラム21の残留電位(イレーサによる
除電後の表面電位)に対する電位センサの出力値を読み
込み、帯電用チャージャ22の帯電出力及び露光量(ラ
ンプ32の電圧)を調整する。次に、マイクロCPU4
1は、感光体ドラム21を帯電用チャージャ22により
帯電させ、その帯電電位に対する電位センサの出力値を
読み込んで現像ポテンシャルの設定を行う。
【0039】次に、マイクロCPU41は、白パターン
40に対するADSセンサ37の出力値が3.4±0.
2Vになるように電子ボリウムでADSセンサ37の出
力調整を行ってADSセンサ37の出力値bをRAM4
4に記憶し、現像バイアスフィードバック量V(B)ADS
算出するための演算式、例えば1次回帰の演算式V(B)
ADS=a(xmax−b)の直線の勾配を表わす定数aをR
OM43から読み出してRAM44に格納し、初期設定
を終了する。
【0040】また、図11に示すようにユーザにより原
稿台(コンタクトガラス)30上に任意の原稿31がセ
ットされて操作表示パネル46のスタートキーが押され
ると(S2)、マイクロCPU41はスタートキーから
の入力信号により上記複写動作を実行させるが、その複
写動作における現像装置23の現像動作前に自動濃度調
整を行う。すなわち、マイクロCPU41は、光学テー
ブルの走査(スキャン)を開始させて光学テーブルがホ
ームポジションから光軸方向へ26mm離れた位置(原
稿地肌濃度検出領域39の始点)まで達してから、光フ
ァイバ35を固定した状態で光学テーブルをスラスト方
向に移動させる。このとき、原稿台30上の原稿31は
原稿地肌濃度検出領域39が光学テーブルにより走査さ
れて露光用光源により光が照射され、その反射光が光フ
ァイバ35により誘導されてADSセンサ37により受
光される。
【0041】マイクロCPU41は、原稿31の地肌
(原稿地肌濃度検出領域39)に対するADSセンサ3
7の出力値を取り込んでRAM44に格納するという測
定動作を行い、光学テーブルがスラスト方向へ50mm
離れた位置(原稿地肌濃度検出領域39の終点)に達し
たか否かを判断する(S3)。そして、マイクロCPU
41は、光学テーブルが原稿地肌濃度検出領域39の終
点に達した時には光学テーブルをホームポジションに戻
す(S4)。
【0042】次に、マイクロCPU41は、光学テーブ
ルを光軸方向へ移動させてホームポジションから光軸方
向へ26mm離れた位置(原稿地肌濃度検出領域38の
始点)に達してから原稿地肌濃度検出領域38を光軸方
向へ走査させる。このとき、原稿台30上の原稿31は
原稿地肌濃度検出領域38が光学テーブルにより光軸方
向へ走査されて露光用光源により光が照射され、その反
射光が光ファイバ35により誘導されてADSセンサ3
7により受光される。
【0043】次に、マイクロCPU41は、原稿31の
地肌(原稿地肌濃度検出領域38)からの反射光に対す
るADSセンサ37の出力値を取り込んでRAM44に
格納するという測定動作を行う。そして、マイクロCP
U41は、光学テーブルが原稿地肌濃度検出領域の始点
より光軸方向へ50mm離れた位置(原稿地肌濃度検出
領域38の終点)に達したか否かを判断して光学テーブ
ルが原稿地肌濃度検出領域38の終点に達した時には測
定動作を終了し(S5)、今RAM44に格納した測定
データ(ADSセンサ37の出力値)のうちの最大値x
maxを求めてマイクロCPU41の作業領域に原稿31
の地肌濃度データとして転送する(S6)。
【0044】次に、マイクロCPU41は、RAM44
に格納されている定数a,bをマイクロCPU41の作
業領域に転送し(S7)、マイクロCPU41の主記憶
部に記憶されているVB(ADS)=a(xmax−b)なる1
次回帰式(自動濃度調整式:ADS制御式)にa、b、
xmaxを代入して現像バイアスフィードバック量VB(A
DS)を計算する(S8)。そして、マイクロCPU40
は、その計算結果VB(ADS)を入出力ポート45を介して
現像バイアス電源29へ出力して現像バイアス電源29
を制御することにより現像バイアス電圧を原稿31の地
肌濃度に応じてVB (ADS)=a(xmax−b)なる1次回
帰式で変化させて(補正して)複写画像濃度が適正な濃
度となるようにし(S9,S10)、その補正した現像
バイアス電圧にて上述した現像動作を行わせて適正な濃
度のコピーを作成させる。この例では、原稿31からの
反射光を誘導し原稿を光軸方向及びスラスト方向に走査
する光ファイバ35と、この光ファイバ35により誘導
された光を受光するセンサ37とを有するので、原稿地
肌濃度検出領域を光軸方向だけでなくスラスト方向へ拡
げて原稿31の地肌濃度検出確率をほぼ倍に高めること
ができ、複写物から原稿地肌濃度をより確実に抜くこと
が可能となる。
【0045】図4は請求項2記載の発明を応用したアナ
ログ複写機からなる画像形成装置の一例を示す。この例
では、上記アナログ複写機において、図5にも示すよう
に複数本の光ファイバ351〜35n及び複数のADSセ
ンサ371〜37nが用いられる。光ファイバ351〜3
nは、光入射端が原稿台30の幅全体にわたってスラ
スト方向へ所定の間隔で一列に配置されて光学テーブル
に一体に固定され、原稿台30上の原稿31からの反射
光を並列的に誘導してADSセンサ371〜37nにそれ
ぞれ受光させる。
【0046】この光ファイバ351〜35nは光学テーブ
ルの光軸方向への移動に伴って光軸方向へ移動して原稿
台30上の原稿31を光軸方向に走査する。原稿地肌濃
度検出領域は、図5に原稿台30上の原稿載置領域全域
となり、種々の原稿サイズ、例えばA3,A4,A5の
原稿が載置される領域を含む。また、白パターン40は
光ファイバ351〜35nに対応してスラスト方向へ所定
の間隔で一列に配列された複数の白パターン401〜4
nからなる。図6はこのアナログ複写機における自動
濃度調節装置のシステム構成を示し、ADSセンサ37
1〜37nの出力信号が入出力ポート45に入力される。
【0047】本例における自動濃度調節に関する制御の
流れは図10及び図12に示すようになり、メインスイ
ッチがオンして電源が投入されると、上述の例と同様に
図10に示すようにROM43に格納されているストア
ードプログラムが起動されてマイクロCPU41が一連
のプロセス制御の初期設定を行う(S1)。また、図1
2に示すようにユーザにより原稿台(コンタクトガラ
ス)30上に任意の原稿31がセットされて操作表示パ
ネル46のスタートキーが押されると、マイクロCPU
41はスタートキーからの入力信号により上記複写動作
を実行させるが、その複写動作における現像装置23の
現像動作前に自動濃度調節を行う。
【0048】すなわち、マイクロCPU41は、光ファ
イバ35を光学テーブルに固定した状態で光学テーブル
の走査(スキャン)を開始させて光学テーブルがホーム
ポジションから光軸方向へ26mm離れた位置(原稿地
肌濃度検出領域の始点)まで達してから、原稿地肌濃度
検出領域を走査させる。このとき、原稿台30上の原稿
31は光学テーブルにより走査されて露光用光源により
光が照射され、その反射光が光ファイバ351〜35n
よりADSセンサ371〜37nへ並列的に誘導されてA
DSセンサ371〜37nにより同時に受光される。
【0049】マイクロCPU41は、原稿31(原稿地
肌濃度検出領域)に対するADSセンサ371〜37n
出力値を取り込んでRAM44に格納するという測定動
作を行う。そして、マイクロCPU41は、光学テーブ
ルが原稿地肌濃度検出領域の始点より光軸方向へ303
mm離れた位置(原稿地肌濃度検出領域の終点)に達し
たか否かを判断して光学テーブルが原稿地肌濃度検出領
域の終点に達した時には測定動作を終了し、今RAM4
4に格納した測定データ(ADSセンサ371〜37n
出力値)のうちの最大値xmaxを求めてマイクロCPU
41の作業領域に原稿31の地肌濃度データとして転送
する。
【0050】次に、マイクロCPU41は、RAM44
に格納されている定数a,bをマイクロCPU41の作
業領域に転送し、マイクロCPU41の主記憶部に記憶
されているVB(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式
(自動濃度調整式:ADS制御式)にa、b、xmaxを
代入して現像バイアスフィードバック量VB(ADS)を計算
する。そして、マイクロCPU40は、その計算結果V
B(ADS)を入出力ポート45を介して現像バイアス電源2
9へ出力して現像バイアス電源29を制御することによ
り現像バイアス電圧を原稿31の地肌濃度に応じてV
B(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式で変化させて
(補正して)複写画像濃度が適正な濃度となるように
し、その補正した現像バイアス電圧にて上述した現像動
作を行わせて適正な濃度のコピーを作成させる。この例
では、スラスト方向へ所定の間隔で一列に配置されて原
稿台30上の原稿31からの反射光を並列的に誘導し原
稿31を光軸方向に走査する複数の光ファイバ351
35nと、この複数の光ファイバ351〜35nにより誘
導された光を受光するセンサ371〜37nとを設けたの
で、原稿31の全体を走査して原稿31の地肌濃度をほ
ぼ100%の確率で検知することができ、最適な現像バ
イアスの補正が可能になって複写物から原稿地肌濃度を
より確実に抜くことが可能となる。また、原稿31の地
肌濃度を検知して現像バイアスの補正を行う動作は、画
像形成動作(複写動作)内で行うものであって、いわゆ
るプレスキャンで行うものとは異なり、複写速度に何ら
支障を来すことがない。
【0051】図7は請求項3記載の発明を応用したアナ
ログ複写機からなる画像形成装置の一例における自動濃
度調節装置のシステム構成を示す。この例では、上記図
4、図5及び図6の例において、図7に示すように原稿
サイズ検知手段47が設けられ、この原稿サイズ検知手
段47は原稿台30上に載置された原稿31のサイズを
検知するセンサが用いられてその検知信号を入出力ポー
ト45に入力する。
【0052】本例における自動濃度調節に関する制御の
流れは図10及び図13に示すようになり、メインスイ
ッチがオンして電源が投入されると、上述の例と同様に
図10に示すようにROM43に格納されているストア
ードプログラムが起動されてマイクロCPU41が一連
のプロセス制御の初期設定を行う(S1)。また、図1
3に示すようにユーザにより原稿台(コンタクトガラ
ス)30上に任意の原稿31がセットされて操作表示パ
ネル46のスタートキーが押されると、マイクロCPU
41はスタートキーからの入力信号により上記複写動作
を実行させるが、その複写動作における現像装置23の
現像動作前に自動濃度調節を行う。
【0053】すなわち、マイクロCPU41は、光ファ
イバ35を光学テーブルに固定した状態で光学テーブル
の走査(スキャン)を開始させて光学テーブルがホーム
ポジションから光軸方向へ26mm離れた位置(原稿地
肌濃度検出領域の始点)まで達してから、原稿地肌濃度
検出領域を走査させる。このとき、原稿台30上の原稿
31は光学テーブルにより走査されて露光用光源により
光が照射され、その反射光が光ファイバ351〜35n
よりADSセンサ371〜37nへ並列的に誘導されてA
DSセンサ371〜37nにより同時に受光される。
【0054】マイクロCPU41は、原稿31に対する
ADSセンサ371〜37nの出力値を取り込み、原稿サ
イズ検知手段47からの原稿サイズ情報に基づいて原稿
31のサイズがスラスト方向へ420mmより小さい場
合にはその取り込んだADSセンサ出力値のうち原稿3
1サイズに相当する領域の外からの反射光に対するAD
Sセンサ出力値を無効値、それ以外のADSセンサ出力
値を有効値として順次にRAM44に格納するという測
定動作を行う。
【0055】そして、マイクロCPU41は、光学テー
ブルが原稿地肌濃度検出領域の始点より光軸方向へ原稿
31の光軸方向サイズだけ離れた位置に達したか否かを
判断して光学テーブルが原稿地肌濃度検出領域の始点よ
り光軸方向へ原稿31の光軸方向サイズだけ離れた位置
に達した時には測定動作を終了し、今RAM44に格納
した測定データ(ADSセンサ371〜37nの出力値)
のうちの有効値の中で最大となる最大値xmaxを求めて
マイクロCPU41の作業領域に原稿31の地肌濃度デ
ータとして転送する。
【0056】次に、マイクロCPU41は、RAM44
に格納されている定数a,bをマイクロCPU41の作
業領域に転送し、マイクロCPU41の主記憶部に記憶
されているVB(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式
(自動濃度調整式:ADS制御式)にa、b、xmaxを
代入して現像バイアスフィードバック量VB(ADS)を計算
する。
【0057】そして、マイクロCPU40は、その計算
結果VB(ADS)を入出力ポート45を介して現像バイアス
電源29へ出力して現像バイアス電源29を制御するこ
とにより現像バイアス電圧を原稿31の地肌濃度に応じ
てVB(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式で変化さ
せて(補正して)複写画像濃度が適正な濃度となるよう
にし、その補正した現像バイアス電圧にて上述した現像
動作を行わせて適正な濃度のコピーを作成させる。
【0058】上記図4、図5及び図6の例では、原稿3
1のサイズがフルサイズのA3以上であれば原稿31の
地肌濃度を正確に検知できるが、原稿31のサイズがフ
ルサイズ未満であれば原稿押え用圧板の色を原稿31の
地肌濃度として検知してしまう恐れがある。この図4、
図5及び図7の例では、上記図4、図5及び図6の例に
おいて、ADSセンサ371〜37nの出力値のうち原稿
台30上の原稿31のサイズに相当する濃度測定領域か
らの光に対するADSセンサ371〜37nの出力値のみ
を有効として現像バイアスを制御するので、ADSセン
サ371〜37nの出力値に対して原稿31のサイズに相
当する濃度測定領域の外からの反射光に対するものを無
効とすること(いわなる光学系のイレース動作)により
原稿31の地肌濃度をほぼ100%の確率で検知するこ
とができ、最適な現像バイアスの補正が可能になって複
写物から原稿地肌濃度をより確実に抜くことが可能とな
る。また、原稿31の地肌濃度を検知して現像バイアス
の補正を行う動作は、画像形成動作(複写動作)内で行
うものであって、いわゆるプレスキャンで行うものとは
異なり、複写速度に何ら支障を来すことがない。
【0059】図8は請求項4記載の発明を応用したアナ
ログ複写機からなる画像形成装置の一例における自動濃
度調節装置のシステム構成を示す。この例では、上記図
4、図5及び図6の例において、図8に示すように給紙
サイズ検知手段48が設けられ、この給紙サイズ検知手
段48は給紙装置から給紙される転写紙のサイズ(給紙
サイズ)を検知するセンサが用いられてその検知信号を
入出力ポート45に入力する。
【0060】本例における自動濃度調節に関する制御の
流れは図10及び図14に示すようになり、メインスイ
ッチがオンして電源が投入されると、上述の例と同様に
図10に示すようにROM43に格納されているストア
ードプログラムが起動されてマイクロCPU41が一連
のプロセス制御の初期設定を行う(S1)。また、図1
4に示すようにユーザにより原稿台(コンタクトガラ
ス)30上に任意の原稿31がセットされて操作表示パ
ネル46のスタートキーが押されると、マイクロCPU
41はスタートキーからの入力信号により上記複写動作
を実行させるが、その複写動作における現像装置23の
現像動作前に自動濃度調節を行う。
【0061】すなわち、マイクロCPU41は、光ファ
イバ35を光学テーブルに固定した状態で光学テーブル
の走査(スキャン)を開始させて光学テーブルがホーム
ポジションから光軸方向へ26mm離れた位置(原稿地
肌濃度検出領域の始点)まで達してから、原稿地肌濃度
検出領域を走査させる。このとき、原稿台30上の原稿
31は光学テーブルにより走査されて露光用光源により
光が照射され、その反射光が光ファイバ351〜35n
よりADSセンサ371〜37nへ並列的に誘導されてA
DSセンサ371〜37nにより同時に受光される。
【0062】マイクロCPU41は、原稿31からの反
射光に対するADSセンサ371〜37nの出力値を取り
込み、給紙サイズ検知手段48からの給紙サイズ情報に
基づいてその取り込んだADSセンサ出力値のうち給紙
サイズに相当する領域の外からの反射光に対するADS
センサ出力値を無効値、それ以外のADSセンサ出力値
を有効値としてRAM44に格納するという測定動作を
行う。
【0063】そして、マイクロCPU41は、光学テー
ブルが原稿地肌濃度検出領域の始点より給紙サイズ光軸
方向分(転写紙の光軸方向サイズ)だけ光軸方向へ離れ
た位置に達したか否かを判断して光学テーブルが原稿地
肌濃度検出領域の始点より給紙サイズ光軸方向分だけ光
軸方向へ離れた位置に達した時には測定動作を終了し、
今RAM44に格納した測定データ(ADSセンサ37
1〜37nの出力値)のうちの有効値の中で最大となる最
大値xmaxを求めてマイクロCPU41の作業領域に原
稿31の地肌濃度データとして転送する。
【0064】次に、マイクロCPU41は、RAM44
に格納されている定数a,bをマイクロCPU41の作
業領域に転送し、マイクロCPU41の主記憶部に記憶
されているVB(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式
(自動濃度調整式:ADS制御式)にa、b、xmaxを
代入して現像バイアスフィードバック量VB(ADS)を計算
する。そして、マイクロCPU40は、その計算結果V
B(ADS)を入出力ポート45を介して現像バイアス電源2
9へ出力して現像バイアス電源29を制御することによ
り現像バイアス電圧を原稿31の地肌濃度に応じてV
B(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式で変化させて
(補正して)複写画像濃度が適正な濃度となるように
し、その補正した現像バイアス電圧にて上述した現像動
作を行わせて適正な濃度のコピーを作成させる。
【0065】上記図4、図5及び図6の例において、給
紙サイズより原稿サイズの方が大きい場合には、原稿地
肌濃度検知動作を原稿サイズに相当する領域全域につい
て行う必要はなく、給紙サイズに相当する領域のみ原稿
地肌濃度検知動作を行った方がより効率的に、かつ、原
稿31の地肌濃度をほぼ100%の確率で検知すること
ができる。
【0066】この図4、図5及び図8の例では、上記図
4、図5及び図6の例において、ADSセンサ371
37nの出力値のうち給紙サイズに相当する濃度測定領
域からの光に対するADSセンサ371〜37nの出力値
のみを有効として現像バイアスを制御するので、原稿3
1の地肌濃度をより効率的に、かつ、ほぼ100%の確
率で検知することができ、最適な現像バイアスの補正が
可能になって複写物から原稿地肌濃度をより確実に抜く
ことが可能となる。また、原稿31の地肌濃度を検知し
て現像バイアスの補正を行う動作は、画像形成動作(複
写動作)内で行うものであって、いわゆるプレスキャン
で行うものとは異なり、複写速度に何ら支障を来すこと
がない。
【0067】図9は請求項5記載の発明を応用したアナ
ログ複写機からなる画像形成装置の一例における自動濃
度調節装置のシステム構成を示す。この例では、上記図
4、図5及び図6の例において、図9に示すように原稿
サイズ検知手段47及び給紙サイズ検知手段48が設け
られ、この原稿サイズ検知手段47及び給紙サイズ検知
手段48からの検知信号が入出力ポート45に入力され
る。
【0068】本例における自動濃度調節に関する制御の
流れは図10及び図15に示すようになり、メインスイ
ッチがオンして電源が投入されると、上述の例と同様に
図10に示すようにROM43に格納されているストア
ードプログラムが起動されてマイクロCPU41が一連
のプロセス制御の初期設定を行う(S1)。また、図1
5に示すようにユーザにより原稿台(コンタクトガラ
ス)30上に任意の原稿31がセットされて操作表示パ
ネル46のスタートキーが押されると、マイクロCPU
41はスタートキーからの入力信号により上記複写動作
を実行させるが、その複写動作における現像装置23の
現像動作前に自動濃度調節を行う。
【0069】すなわち、マイクロCPU41は、光ファ
イバ35を光学テーブルに固定した状態で光学テーブル
の走査(スキャン)を開始させて光学テーブルがホーム
ポジションから光軸方向へ26mm離れた位置(原稿地
肌濃度検出領域の始点)まで達してから、原稿地肌濃度
検出領域を光軸方向へ走査させる。このとき、原稿台3
0上の原稿31は光学テーブルにより走査されて露光用
光源により光が照射され、その反射光が光ファイバ35
1〜35nによりADSセンサ371〜37nへ並列的に誘
導されてADSセンサ371〜37nにより同時に受光さ
れる。
【0070】マイクロCPU41は、原稿31に対する
ADSセンサ371〜37nの出力値を取り込み、原稿サ
イズ検知手段47からの原稿サイズ情報及び給紙サイズ
検知手段48からの給紙サイズ情報に基づいて原稿31
のサイズが給紙サイズ以上である領域ではその取り込ん
だADSセンサ出力値のうち給紙サイズに相当する領域
の外からの反射光に対するADSセンサ出力値を無効
値、それ以外のADSセンサ出力値を有効値としてRA
M44に格納する。
【0071】また、マイクロCPU41は、原稿サイズ
検知手段47からの原稿サイズ情報及び給紙サイズ検知
手段48からの給紙サイズ情報に基づいて原稿31のサ
イズが給紙サイズ未満である領域ではその取り込んだA
DSセンサ出力値のうち原稿31サイズに相当する領域
の外からの反射光に対するADSセンサ出力値を無効
値、それ以外の原稿31に対するADSセンサ出力値を
有効値として順次にRAM44に格納するという測定動
作を行う。
【0072】そして、マイクロCPU41は、光学テー
ブルが原稿地肌濃度検出領域の始点より給紙サイズ光軸
方向分(転写紙の光軸方向サイズ)だけ光軸方向へ離れ
た位置に達したか否かを判断して光学テーブルが原稿地
肌濃度検出領域の始点より給紙サイズ光軸方向分だけ光
軸方向へ離れた位置に達した時には測定動作を終了し、
今RAM44に格納した測定データ(ADSセンサ37
1〜37nの出力値)のうちの有効値の中で最大となる最
大値xmaxを求めてマイクロCPU41の作業領域に原
稿31の地肌濃度データとして転送する。
【0073】次に、マイクロCPU41は、RAM44
に格納されている定数a,bをマイクロCPU41の作
業領域に転送し、マイクロCPU41の主記憶部に記憶
されているVB(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式
(自動濃度調整式:ADS制御式)にa、b、xmaxを
代入して現像バイアスフィードバック量VB(ADS)を計算
する。そして、マイクロCPU40は、その計算結果V
B(ADS)を入出力ポート45を介して現像バイアス電源2
9へ出力して現像バイアス電源29を制御することによ
り現像バイアス電圧を原稿31の地肌濃度に応じてV
B(ADS)=a(xmax−b)なる1次回帰式で変化させて
(補正して)複写画像濃度が適正な濃度となるように
し、その補正した現像バイアス電圧にて上述した現像動
作を行わせて適正な濃度のコピーを作成させる。
【0074】この例では、上記図4、図5及び図6の例
において、原稿サイズ及び給紙サイズから最も合理的な
濃度測定領域を判断し、この濃度測定領域に対するAD
Sセンサ371〜37nの出力値のみを有効として現像バ
イアスを制御するので、原稿31の地肌濃度をより効率
的に、かつ、ほぼ100%の確率で検知することがで
き、最適な現像バイアスの補正が可能になって複写物か
ら原稿地肌濃度をより確実に抜くことが可能となる。ま
た、原稿31の地肌濃度を検知して現像バイアスの補正
を行う動作は、画像形成動作(複写動作)内で行うもの
であって、いわゆるプレスキャンで行うものとは異な
り、複写速度に何ら支障を来すことがない。
【0075】なお、本発明は、上述の例に限定されるも
のではなく、例えばデジタル複写機やファクシミリなど
の画像形成装置に同様に応用することができ、また、上
述の例において現像バイアス電圧の代りに露光量などの
画像形成条件を変化させて画像濃度調整を行うようにし
てもよい。
【0076】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、原稿の反射光を測定し、この測定値に基づいて画像
形成条件を制御する自動濃度調整装置において、原稿か
らの反射光を誘導し原稿を光軸方向及びスラスト方向に
走査する光ファイバと、この光ファイバにより誘導され
た光を受光するセンサとを備えたので、原稿地肌濃度検
出領域を光軸方向だけでなくスラスト方向へ拡げて原稿
の地肌濃度検出確率を高めることができ、画像形成物か
ら原稿地肌濃度をより確実に抜くことが可能となる。
【0077】請求項2記載の発明によれば、原稿の反射
光を測定し、この測定値に基づいて画像形成条件を制御
する自動濃度調整装置において、スラスト方向へ所定の
間隔で一列に配置されて原稿からの反射光を並列的に誘
導し原稿を光軸方向に走査する複数の光ファイバと、こ
の複数の光ファイバにより誘導された光を受光するセン
サとを備えたので、原稿の全体を走査して原稿の地肌濃
度をほぼ100%の確率で検知することができ、最適な
画像形成条件の補正が可能になって画像形成物から原稿
地肌濃度をより確実に抜くことが可能となる。また、原
稿の地肌濃度を検知して画像形成条件の補正を行う動作
をプレスキャンで行わずに画像形成動作内で行うことが
可能であって、画像形成速度に何ら支障をきたさないよ
うにすることが可能である。
【0078】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の自動濃度調整装置において、前記センサの出力値の
うち原稿サイズに相当する濃度測定領域からの光に対す
る前記センサの出力値のみを有効として画像形成条件を
制御する制御手段を備えたので、センサの出力値に対し
て原稿のサイズに相当する濃度測定領域以外のものを無
効として原稿の地肌濃度をほぼ100%の確率で検知す
ることができ、最適な現像バイアスの補正が可能になっ
て画像形成物から原稿地肌濃度をより確実に抜くことが
可能となる。また、原稿の地肌濃度を検知して画像形成
条件の補正を行う動作をプレスキャンで行わずに画像形
成動作内で行うことが可能であって、画像形成速度に何
ら支障をきたさないようにすることが可能である。
【0079】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の自動濃度調整装置において、前記センサの出力値の
うち給紙サイズに相当する濃度測定領域からの光に対す
る前記センサの出力値のみを有効として画像形成条件を
制御する制御手段を備えたので、原稿の地肌濃度をより
効率的に、かつ、ほぼ100%の確率で検知することが
でき、最適な現像バイアスの補正が可能になって画像形
成物から原稿地肌濃度をより確実に抜くことが可能とな
る。また、原稿の地肌濃度を検知して画像形成条件の補
正を行う動作をプレスキャンで行わずに画像形成動作内
で行うことが可能であって、画像形成速度に何ら支障を
きたさないようにすることが可能である。
【0080】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の自動濃度調整装置において、原稿サイズ及び給紙サ
イズから最も合理的な濃度測定領域を判断し、この濃度
測定領域に対する前記センサの出力値のみを有効として
画像形成条件を制御する制御手段を備えたので、原稿の
地肌濃度をより効率的に、かつ、ほぼ100%の確率で
検知することができ、最適な現像バイアスの補正が可能
になって画像形成物から原稿地肌濃度をより確実に抜く
ことが可能となる。また、原稿の地肌濃度を検知して画
像形成条件の補正を行う動作をプレスキャンで行わずに
画像形成動作内で行うことが可能であって、画像形成速
度に何ら支障をきたさないようにすることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明を応用したアナログ複写機
からなる画像形成装置の一例を示す概略図である。
【図2】同例を説明するための図である。
【図3】同例における自動濃度調整装置のシステム構成
を示すブロック図である。
【図4】請求項2記載の発明を応用したアナログ複写機
からなる画像形成装置の一例を示す概略図である。
【図5】同例を説明するための図である。
【図6】同例における自動濃度調整装置のシステム構成
を示すブロック図である。
【図7】請求項3記載の発明を応用したアナログ複写機
からなる画像形成装置の一例における自動濃度調整装置
のシステム構成を示すブロック図である。
【図8】請求項4記載の発明を応用したアナログ複写機
からなる画像形成装置の一例における自動濃度調整装置
のシステム構成を示すブロック図である。
【図9】請求項5記載の発明を応用したアナログ複写機
からなる画像形成装置の一例における自動濃度調整装置
のシステム構成を示すブロック図である。
【図10】図3の自動濃度調整装置の自動濃度調節に関
する制御の流れの一部を示すフローチャートである。
【図11】図3の自動濃度調整装置の自動濃度調節に関
する制御の流れの他の一部を示すフローチャートであ
る。
【図12】図6の自動濃度調整装置の自動濃度調節に関
する制御の流れの一部を示すフローチャートである。
【図13】図7の自動濃度調整装置の自動濃度調節に関
する制御の流れの一部を示すフローチャートである。
【図14】図8の自動濃度調整装置の自動濃度調節に関
する制御の流れの一部を示すフローチャートである。
【図15】図9の自動濃度調整装置の自動濃度調節に関
する制御の流れの一部を示すフローチャートである。
【図16】従来のアナログ複写機を示す概略図である。
【図17】同アナログ複写機を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
29 現像バイアス電源 32 ランプ 35、351〜35n 光ファイバ 36 メイン制御板 37、371〜37n ADSセンサ 47 原稿サイズ検知手段 48 給紙サイズ検知手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の反射光を測定し、この測定値に基づ
    いて画像形成条件を制御する自動濃度調整装置におい
    て、原稿からの反射光を誘導し原稿を光軸方向及びスラ
    スト方向に走査する光ファイバと、この光ファイバによ
    り誘導された光を受光するセンサとを備えたことを特徴
    とする自動濃度調整装置。
  2. 【請求項2】原稿の反射光を測定し、この測定値に基づ
    いて画像形成条件を制御する自動濃度調整装置におい
    て、スラスト方向へ所定の間隔で一列に配置されて原稿
    からの反射光を並列的に誘導し原稿を光軸方向に走査す
    る複数の光ファイバと、この複数の光ファイバにより誘
    導された光を受光するセンサとを備えたことを特徴とす
    る自動濃度調整装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動濃度調整装置におい
    て、前記センサの出力値のうち原稿サイズに相当する濃
    度測定領域からの光に対する前記センサの出力値のみを
    有効として画像形成条件を制御する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする自動濃度調整装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の自動濃度調整装置におい
    て、前記センサの出力値のうち給紙サイズに相当する濃
    度測定領域からの光に対する前記センサの出力値のみを
    有効として画像形成条件を制御する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする自動濃度調整装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の自動濃度調整装置におい
    て、原稿サイズ及び給紙サイズから最も合理的な濃度測
    定領域を判断し、この濃度測定領域に対する前記センサ
    の出力値のみを有効として画像形成条件を制御する制御
    手段を備えたことを特徴とする自動濃度調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012159535A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US9729748B1 (en) * 2016-02-02 2017-08-08 Xerox Corporation Multi-function printing device having light guides between printing engine and scanner for measurement of print engine or other parameters

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