JPH08111523A - 電力用半導体装置 - Google Patents
電力用半導体装置Info
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- JPH08111523A JPH08111523A JP24607794A JP24607794A JPH08111523A JP H08111523 A JPH08111523 A JP H08111523A JP 24607794 A JP24607794 A JP 24607794A JP 24607794 A JP24607794 A JP 24607794A JP H08111523 A JPH08111523 A JP H08111523A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】無駄な消費電力の増加を招いたり、定格より低
い電流で使用することなく、個々のチップの特性のばら
つきやインピーダンスのばらつき等を抑制できる電力用
半導体装置を提供することを目的としている。 【構成】並列接続された複数のIGBT Q11,Q12,
…,Q1nの電流通路を流れる電流に比例した電流をそれ
ぞれ電圧に変換して線形的に増幅し、この増幅信号を上
記各IGBT Q11,Q12,…,Q1nのゲート駆動信号
に負帰還して重畳することを特徴としている。電流通路
を流れる電流が所定値よりも多いIGBTのゲート駆動
信号のレベルが低下され、電流通路を流れる電流が低減
される。これによって、バランス抵抗が不要になり、無
駄な消費電力が増加したり、定格より低い電流で使用す
ることなく、個々のIGBTの特性のばらつきやインピ
ーダンスのばらつきなどを抑制できる。
い電流で使用することなく、個々のチップの特性のばら
つきやインピーダンスのばらつき等を抑制できる電力用
半導体装置を提供することを目的としている。 【構成】並列接続された複数のIGBT Q11,Q12,
…,Q1nの電流通路を流れる電流に比例した電流をそれ
ぞれ電圧に変換して線形的に増幅し、この増幅信号を上
記各IGBT Q11,Q12,…,Q1nのゲート駆動信号
に負帰還して重畳することを特徴としている。電流通路
を流れる電流が所定値よりも多いIGBTのゲート駆動
信号のレベルが低下され、電流通路を流れる電流が低減
される。これによって、バランス抵抗が不要になり、無
駄な消費電力が増加したり、定格より低い電流で使用す
ることなく、個々のIGBTの特性のばらつきやインピ
ーダンスのばらつきなどを抑制できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の半導体チップ
を並列接続して用いる電力用半導体装置に係り、特に、
IGBTやパワーMOSFET等の電圧駆動型トランジ
スタ、あるいはジャイアントトランジスタと呼ばれるパ
ワーバイポーラトランジスタ等の電流駆動型トランジス
タが並列接続されて構成された電力用半導体装置に関す
る。
を並列接続して用いる電力用半導体装置に係り、特に、
IGBTやパワーMOSFET等の電圧駆動型トランジ
スタ、あるいはジャイアントトランジスタと呼ばれるパ
ワーバイポーラトランジスタ等の電流駆動型トランジス
タが並列接続されて構成された電力用半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力用半導体装置は、単一チッ
プで構成するとコストアップや歩留りの低下等を招くこ
とから、2個以上のチップを並列接続して用いるモジュ
ールとして供与されている。この際、組み合わされる個
々のチップの特性のばらつきや接続回路のエミッタ端子
部分のインピーダンスのばらつきなどにより、各チップ
に均一の電流を流すのが難しくなるため、極力特性の揃
ったチップを使用すると共に、図3あるいは図4に示す
ようにエミッタ端子にバランス抵抗を挿入して並列回路
に流れる電流の均一化を図っている。
プで構成するとコストアップや歩留りの低下等を招くこ
とから、2個以上のチップを並列接続して用いるモジュ
ールとして供与されている。この際、組み合わされる個
々のチップの特性のばらつきや接続回路のエミッタ端子
部分のインピーダンスのばらつきなどにより、各チップ
に均一の電流を流すのが難しくなるため、極力特性の揃
ったチップを使用すると共に、図3あるいは図4に示す
ようにエミッタ端子にバランス抵抗を挿入して並列回路
に流れる電流の均一化を図っている。
【0003】図3において、Q11,Q12,…,Q1nはI
GBT、RE1,RE2,…,REnはバランス抵抗であり、
各IGBT Q11,Q12,…,Q1nのコレクタは電源端
子11に、ゲートは制御端子13にそれぞれ共通接続さ
れている。そして、上記IGBT Q11,Q12,…,Q
1nの各エミッタと接地端子12間にバランス抵抗RE1,
RE2,…,REnがそれぞれ接続される。
GBT、RE1,RE2,…,REnはバランス抵抗であり、
各IGBT Q11,Q12,…,Q1nのコレクタは電源端
子11に、ゲートは制御端子13にそれぞれ共通接続さ
れている。そして、上記IGBT Q11,Q12,…,Q
1nの各エミッタと接地端子12間にバランス抵抗RE1,
RE2,…,REnがそれぞれ接続される。
【0004】また、図4に示す回路も上記図3に示した
回路と実質的に同じ構成となっており、パワーバイポー
ラトランジスタQ21,Q22,…,Q2nのコレクタは電源
端子11に、ベースは制御端子13にそれぞれ共通接続
され、トランジスタQ21,Q22,…,Q2nの各エミッタ
と接地端子12間にバランス抵抗RE1,RE2,…,REn
がそれぞれ接続されている。
回路と実質的に同じ構成となっており、パワーバイポー
ラトランジスタQ21,Q22,…,Q2nのコレクタは電源
端子11に、ベースは制御端子13にそれぞれ共通接続
され、トランジスタQ21,Q22,…,Q2nの各エミッタ
と接地端子12間にバランス抵抗RE1,RE2,…,REn
がそれぞれ接続されている。
【0005】上記図3及び図4に示した回路は、各エミ
ッタと接地端子12間に設けたバランス抵抗RE1,
RE2,…,REnによる電圧降下を利用して実質的に負帰
還をかけるものであるが、その効果を上げようとすると
バランス抵抗RE1,RE2,…,REnの抵抗値を高くする
必要がある。しかしながら、抵抗値を高くすることは、
この部分での電力損失をもたらすことを意味し、無駄な
消費電力が多くなるという問題が生ずる。
ッタと接地端子12間に設けたバランス抵抗RE1,
RE2,…,REnによる電圧降下を利用して実質的に負帰
還をかけるものであるが、その効果を上げようとすると
バランス抵抗RE1,RE2,…,REnの抵抗値を高くする
必要がある。しかしながら、抵抗値を高くすることは、
この部分での電力損失をもたらすことを意味し、無駄な
消費電力が多くなるという問題が生ずる。
【0006】また、バランス抵抗を設けず、単純にIG
BT Q11,Q12,…,Q1nやパワーバイポーラトラン
ジスタQ21,Q22,…,Q2nを並列接続した場合には、
個々のチップ(トランジスタ)の特性のばらつきやエミ
ッタ端子部分のインピーダンスのばらつき等を抑制する
ために、定格より充分低い電流で使用しなければならな
い。
BT Q11,Q12,…,Q1nやパワーバイポーラトラン
ジスタQ21,Q22,…,Q2nを並列接続した場合には、
個々のチップ(トランジスタ)の特性のばらつきやエミ
ッタ端子部分のインピーダンスのばらつき等を抑制する
ために、定格より充分低い電流で使用しなければならな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
力用半導体装置は、個々のチップの特性のばらつきやイ
ンピーダンスのばらつき等を抑制しようとすると、無駄
な消費電力が多くなったり、定格で使用できないという
問題があった。
力用半導体装置は、個々のチップの特性のばらつきやイ
ンピーダンスのばらつき等を抑制しようとすると、無駄
な消費電力が多くなったり、定格で使用できないという
問題があった。
【0008】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、無駄な消費電力
の増加を招いたり、定格より低い電流で使用することな
く、個々のチップの特性のばらつきやインピーダンスの
ばらつき等を抑制できる電力用半導体装置を提供するこ
とにある。
れたもので、その目的とするところは、無駄な消費電力
の増加を招いたり、定格より低い電流で使用することな
く、個々のチップの特性のばらつきやインピーダンスの
ばらつき等を抑制できる電力用半導体装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載したこの
発明の電力用半導体装置は、並列接続された複数のトラ
ンジスタと、各トランジスタの電流通路を流れる電流の
一部をそれぞれ電圧に変換して線形的に増幅する増幅手
段と、上記増幅手段の出力信号を上記各トランジスタの
駆動信号に負帰還的に重畳する制御手段とを具備するこ
とを特徴としている。
発明の電力用半導体装置は、並列接続された複数のトラ
ンジスタと、各トランジスタの電流通路を流れる電流の
一部をそれぞれ電圧に変換して線形的に増幅する増幅手
段と、上記増幅手段の出力信号を上記各トランジスタの
駆動信号に負帰還的に重畳する制御手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項2の電力用半導体装置は、並
列接続された複数のトランジスタと、各トランジスタの
電流通路を流れる電流を検出して電流量に対応した電圧
に変換する電流−電圧変換手段と、上記各トランジスタ
の制御端と電流通路の他端との間にそれぞれ接続され、
上記電流−電圧変換手段の出力電圧で制御されることに
より、上記各トランジスタの制御端の電位を低下せしめ
るスイッチ手段とを具備し、上記電流−電圧変換手段で
発生された電圧が所定値を越えた時に、上記スイッチ手
段をオンさせて所定値を越えたトランジスタの電流通路
を流れる電流を抑制することを特徴とする。
列接続された複数のトランジスタと、各トランジスタの
電流通路を流れる電流を検出して電流量に対応した電圧
に変換する電流−電圧変換手段と、上記各トランジスタ
の制御端と電流通路の他端との間にそれぞれ接続され、
上記電流−電圧変換手段の出力電圧で制御されることに
より、上記各トランジスタの制御端の電位を低下せしめ
るスイッチ手段とを具備し、上記電流−電圧変換手段で
発生された電圧が所定値を越えた時に、上記スイッチ手
段をオンさせて所定値を越えたトランジスタの電流通路
を流れる電流を抑制することを特徴とする。
【0011】請求項5に記載したこの発明の電力用半導
体装置は、電流通路の一端が第1の端子に共通接続さ
れ、電流通路の他端が第2の端子に共通接続された複数
の電圧駆動型トランジスタと、アノードに上記各電圧駆
動型トランジスタの電流通路を流れる電流に比例した電
流が供給される複数のダイオードと、これらダイオード
のカソードと上記第2の端子との間にそれぞれ接続され
た複数の第1抵抗と、コレクタが上記電圧駆動型トラン
ジスタのゲートにそれぞれ接続され、ベースが上記ダイ
オードのアノードにそれぞれ接続された複数のトランジ
スタと、これらトランジスタのエミッタと上記第2の端
子との間に接続された複数の第2抵抗と、上記各電圧駆
動型トランジスタのゲートと第3の端子との間にそれぞ
れ接続された複数の第3抵抗とを具備することを特徴と
している。
体装置は、電流通路の一端が第1の端子に共通接続さ
れ、電流通路の他端が第2の端子に共通接続された複数
の電圧駆動型トランジスタと、アノードに上記各電圧駆
動型トランジスタの電流通路を流れる電流に比例した電
流が供給される複数のダイオードと、これらダイオード
のカソードと上記第2の端子との間にそれぞれ接続され
た複数の第1抵抗と、コレクタが上記電圧駆動型トラン
ジスタのゲートにそれぞれ接続され、ベースが上記ダイ
オードのアノードにそれぞれ接続された複数のトランジ
スタと、これらトランジスタのエミッタと上記第2の端
子との間に接続された複数の第2抵抗と、上記各電圧駆
動型トランジスタのゲートと第3の端子との間にそれぞ
れ接続された複数の第3抵抗とを具備することを特徴と
している。
【0012】更に、請求項6の電力用半導体装置は、コ
レクタが第1の端子に共通接続され、第1のエミッタが
第2の端子に共通接続された複数の電流駆動型トランジ
スタと、アノードが上記各電流駆動型トランジスタの第
2のエミッタに接続された複数のダイオードと、これら
ダイオードのカソードと上記第2の端子との間にそれぞ
れ接続された複数の第1抵抗と、コレクタが上記電流駆
動型トランジスタのベースにそれぞれ接続され、ベース
が上記各ダイオードのアノードにそれぞれ接続された複
数のトランジスタと、これらトランジスタのエミッタと
上記第2の端子との間に接続された複数の第2抵抗と、
上記各電流駆動型トランジスタのベースと第3の端子と
の間にそれぞれ接続された複数の第3抵抗とを具備する
ことを特徴とする。
レクタが第1の端子に共通接続され、第1のエミッタが
第2の端子に共通接続された複数の電流駆動型トランジ
スタと、アノードが上記各電流駆動型トランジスタの第
2のエミッタに接続された複数のダイオードと、これら
ダイオードのカソードと上記第2の端子との間にそれぞ
れ接続された複数の第1抵抗と、コレクタが上記電流駆
動型トランジスタのベースにそれぞれ接続され、ベース
が上記各ダイオードのアノードにそれぞれ接続された複
数のトランジスタと、これらトランジスタのエミッタと
上記第2の端子との間に接続された複数の第2抵抗と、
上記各電流駆動型トランジスタのベースと第3の端子と
の間にそれぞれ接続された複数の第3抵抗とを具備する
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記のような構成によれば、並列接続された複
数のトランジスタの電流通路を流れる電流に比例した電
流を電圧に変換し、この電圧が所定の値よりも高い場合
には、複数のトランジスタの制御電圧あるいは制御電流
を低減させて電流通路を流れる電流を低減させることに
より、並列接続された複数のトランジスタの電流通路を
流れる電流を均一化できる。これによって、抵抗値の大
きなバランス抵抗が不要になるので、無駄な消費電力の
増加を招いたり、定格より低い電流で使用することな
く、個々のチップの特性のばらつきやインピーダンスの
ばらつき等を抑制できる。
数のトランジスタの電流通路を流れる電流に比例した電
流を電圧に変換し、この電圧が所定の値よりも高い場合
には、複数のトランジスタの制御電圧あるいは制御電流
を低減させて電流通路を流れる電流を低減させることに
より、並列接続された複数のトランジスタの電流通路を
流れる電流を均一化できる。これによって、抵抗値の大
きなバランス抵抗が不要になるので、無駄な消費電力の
増加を招いたり、定格より低い電流で使用することな
く、個々のチップの特性のばらつきやインピーダンスの
ばらつき等を抑制できる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この発明の第1実施例に係る
電力用半導体装置の回路図である。図1では、並列接続
されるチップ(トランジスタ)として、電圧駆動型トラ
ンジスタであるIGBTを例にとって示している。図1
において、Q11,Q12,…,Q1nはIGBTで、これら
IGBT Q11,Q12,…,Q1nのコレクタは電源端子
11に共通接続され、第1のエミッタは接地端子12に
共通接続される。また、上記IGBT Q11,Q12,
…,Q1nのゲートはそれぞれ、抵抗R11,R12,…,R
1nを介して制御端子13に接続される。上記IGBT
Q11,Q12,…,Q1nの第2のエミッタと接地端子12
との間にはそれぞれ、ダイオードD1 ,D2 ,…,Dn
と抵抗R21,R22,…,R2nとの直列回路(電流センス
回路)141 ,142 ,…,14n が接続される。更
に、上記IGBT Q11,Q12,…,Q1nのゲートには
NPN型のバイポーラトランジスタ(スイッチングトラ
ンジスタ)Tr1 ,Tr2 ,…,Trn のコレクタが接
続され、そのベースはIGBT Q11,Q12,…,Q1n
の第2のエミッタにそれぞれ接続される。そして、上記
各トランジスタTr1 ,Tr2 ,…,Trn のエミッタ
と接地端子12との間に、抵抗R31,R32,…,R3nが
接続されている。
照して説明する。図1は、この発明の第1実施例に係る
電力用半導体装置の回路図である。図1では、並列接続
されるチップ(トランジスタ)として、電圧駆動型トラ
ンジスタであるIGBTを例にとって示している。図1
において、Q11,Q12,…,Q1nはIGBTで、これら
IGBT Q11,Q12,…,Q1nのコレクタは電源端子
11に共通接続され、第1のエミッタは接地端子12に
共通接続される。また、上記IGBT Q11,Q12,
…,Q1nのゲートはそれぞれ、抵抗R11,R12,…,R
1nを介して制御端子13に接続される。上記IGBT
Q11,Q12,…,Q1nの第2のエミッタと接地端子12
との間にはそれぞれ、ダイオードD1 ,D2 ,…,Dn
と抵抗R21,R22,…,R2nとの直列回路(電流センス
回路)141 ,142 ,…,14n が接続される。更
に、上記IGBT Q11,Q12,…,Q1nのゲートには
NPN型のバイポーラトランジスタ(スイッチングトラ
ンジスタ)Tr1 ,Tr2 ,…,Trn のコレクタが接
続され、そのベースはIGBT Q11,Q12,…,Q1n
の第2のエミッタにそれぞれ接続される。そして、上記
各トランジスタTr1 ,Tr2 ,…,Trn のエミッタ
と接地端子12との間に、抵抗R31,R32,…,R3nが
接続されている。
【0015】次に、上記のような構成において動作を説
明する。制御端子13に高レベルの電圧が印加されると
各IGBT Q11,Q12,…,Q1nがオンし、電源端子
11から各IGBTのコレクタ、第1エミッタを介して
接地端子12に電流が流れる。この際、上記各IGBT
のエミッタ電流に比例した電流が第2のエミッタからダ
イオードD1 ,D2 ,…,Dn と抵抗R21,R22,…,
R2nとからなる直列回路141 ,142 ,…,14n を
流れる。これによって、トランジスタTr1 ,Tr2 ,
…,Trn のベースに直列回路141 ,142 ,…,1
4n による電圧降下分の電位が発生する。ここで、IG
BT Q11のコレクタ,エミッタ間を流れる電流が他の
IGBTのコレクタ,エミッタ間を流れる電流よりも多
いと仮定すると、直列回路141 の電位が他よりも高く
なり、トランジスタTr1 のベース,エミッタ間電圧を
越えると、トランジスタTr1 がオンし、IGBT Q
11のゲート電位を低下させる。これによって、IGB
T Q 11のコレクタ,エミッタ間電流が低減される。
他のIGBTに対しても同様な制御が行われ、各IGB
T Q11,Q12,…,Q1nのコレクタ,エミッタ間を流
れる電流が均一化される。
明する。制御端子13に高レベルの電圧が印加されると
各IGBT Q11,Q12,…,Q1nがオンし、電源端子
11から各IGBTのコレクタ、第1エミッタを介して
接地端子12に電流が流れる。この際、上記各IGBT
のエミッタ電流に比例した電流が第2のエミッタからダ
イオードD1 ,D2 ,…,Dn と抵抗R21,R22,…,
R2nとからなる直列回路141 ,142 ,…,14n を
流れる。これによって、トランジスタTr1 ,Tr2 ,
…,Trn のベースに直列回路141 ,142 ,…,1
4n による電圧降下分の電位が発生する。ここで、IG
BT Q11のコレクタ,エミッタ間を流れる電流が他の
IGBTのコレクタ,エミッタ間を流れる電流よりも多
いと仮定すると、直列回路141 の電位が他よりも高く
なり、トランジスタTr1 のベース,エミッタ間電圧を
越えると、トランジスタTr1 がオンし、IGBT Q
11のゲート電位を低下させる。これによって、IGB
T Q 11のコレクタ,エミッタ間電流が低減される。
他のIGBTに対しても同様な制御が行われ、各IGB
T Q11,Q12,…,Q1nのコレクタ,エミッタ間を流
れる電流が均一化される。
【0016】従って、このような構成によれば、バラン
ス抵抗は不要になるので、無駄な消費電力の増加を招い
たり、定格より低い電流で使用する必要がない。そし
て、上述したような動作により、個々のチップの特性の
ばらつきやインピーダンスのばらつき等を抑制できる。
ス抵抗は不要になるので、無駄な消費電力の増加を招い
たり、定格より低い電流で使用する必要がない。そし
て、上述したような動作により、個々のチップの特性の
ばらつきやインピーダンスのばらつき等を抑制できる。
【0017】なお、上記第1実施例では、電圧駆動型ト
ランジスタとしてIGBTを例にとって説明したが、パ
ワーMOSFET等の他の電圧駆動型トランジスタにも
適用可能である。パワーMOSFETの場合には、IG
BTにおけるコレクタがドレインに、エミッタがソース
となるが、他の構成は図1と同じである。
ランジスタとしてIGBTを例にとって説明したが、パ
ワーMOSFET等の他の電圧駆動型トランジスタにも
適用可能である。パワーMOSFETの場合には、IG
BTにおけるコレクタがドレインに、エミッタがソース
となるが、他の構成は図1と同じである。
【0018】図2は、この発明の第2実施例に係る電力
用半導体装置の回路図である。図2では、並列接続され
るチップ(トランジスタ)として、電流駆動型トランジ
スタであるパワーバイポーラトランジスタ(ジャイアン
トトランジスタとも呼ばれる)を例にとって示してい
る。図2において、図1に対応する回路部には同じ符号
を付している。Q21,Q22,…,Q2nはパワーバイポー
ラトランジスタで、これらトランジスタQ21,Q22,
…,Q2nのコレクタは電源端子11に共通接続され、第
1のエミッタは接地端子12に共通接続され、ベースは
それぞれ抵抗R11,R12,…,R1nを介して制御端子1
3に接続される。上記トランジスタQ21,Q22,…,Q
2nの第2のエミッタと接地端子12との間にはそれぞ
れ、ダイオードD1 ,D2 ,…,Dn と抵抗R21,
R22,…,R2nとの直列回路(電流センス回路)14
1 ,142 ,…,14n が接続される。上記トランジス
タQ21,Q22,…,Q2nのベースにはNPN型のバイポ
ーラトランジスタ(スイッチングトランジスタ)Tr
1 ,Tr2 ,…,Trn のコレクタが接続され、これら
トランジスタTr1 ,Tr2 ,…,Trn のベースはト
ランジスタQ21,Q22,…,Q2nの第2のエミッタにそ
れぞれ接続される。また、各トランジスタTr1 ,Tr
2 ,…,Trn のエミッタと接地端子12との間に、抵
抗R31,R32,…,R3nが接続されている。
用半導体装置の回路図である。図2では、並列接続され
るチップ(トランジスタ)として、電流駆動型トランジ
スタであるパワーバイポーラトランジスタ(ジャイアン
トトランジスタとも呼ばれる)を例にとって示してい
る。図2において、図1に対応する回路部には同じ符号
を付している。Q21,Q22,…,Q2nはパワーバイポー
ラトランジスタで、これらトランジスタQ21,Q22,
…,Q2nのコレクタは電源端子11に共通接続され、第
1のエミッタは接地端子12に共通接続され、ベースは
それぞれ抵抗R11,R12,…,R1nを介して制御端子1
3に接続される。上記トランジスタQ21,Q22,…,Q
2nの第2のエミッタと接地端子12との間にはそれぞ
れ、ダイオードD1 ,D2 ,…,Dn と抵抗R21,
R22,…,R2nとの直列回路(電流センス回路)14
1 ,142 ,…,14n が接続される。上記トランジス
タQ21,Q22,…,Q2nのベースにはNPN型のバイポ
ーラトランジスタ(スイッチングトランジスタ)Tr
1 ,Tr2 ,…,Trn のコレクタが接続され、これら
トランジスタTr1 ,Tr2 ,…,Trn のベースはト
ランジスタQ21,Q22,…,Q2nの第2のエミッタにそ
れぞれ接続される。また、各トランジスタTr1 ,Tr
2 ,…,Trn のエミッタと接地端子12との間に、抵
抗R31,R32,…,R3nが接続されている。
【0019】上記のような構成において、制御端子13
に高レベルの電圧が印加されると各トランジスタQ21,
Q22,…,Q2nがオンし、電源端子11から各トランジ
スタのコレクタ,第1エミッタを介して接地端子12に
電流が流れる。上記エミッタ電流に比例した電流が第2
のエミッタからダイオードD1 ,D2 ,…,Dn と抵抗
R21,R22,…,R2nを流れる。これによって、トラン
ジスタTr1 ,Tr2,…,Trn のベースに直列回路
141 ,142 ,…,14n による電圧降下分の電位が
発生する。この電位がトランジスタTr1 ,Tr2 ,
…,Trn のベース,エミッタ間電圧より高くなったト
ランジスタがオンし、パワーバイポーラトランジスタの
ベース電流を低下させる。よって、大きな電流が流れて
いるパワーバイポーラトランジスタの電流が低減され
る。この結果、各パワーバイポーラトランジスタQ21,
Q22,…,Q2nのコレクタ,エミッタ間を流れる電流が
均一化される。
に高レベルの電圧が印加されると各トランジスタQ21,
Q22,…,Q2nがオンし、電源端子11から各トランジ
スタのコレクタ,第1エミッタを介して接地端子12に
電流が流れる。上記エミッタ電流に比例した電流が第2
のエミッタからダイオードD1 ,D2 ,…,Dn と抵抗
R21,R22,…,R2nを流れる。これによって、トラン
ジスタTr1 ,Tr2,…,Trn のベースに直列回路
141 ,142 ,…,14n による電圧降下分の電位が
発生する。この電位がトランジスタTr1 ,Tr2 ,
…,Trn のベース,エミッタ間電圧より高くなったト
ランジスタがオンし、パワーバイポーラトランジスタの
ベース電流を低下させる。よって、大きな電流が流れて
いるパワーバイポーラトランジスタの電流が低減され
る。この結果、各パワーバイポーラトランジスタQ21,
Q22,…,Q2nのコレクタ,エミッタ間を流れる電流が
均一化される。
【0020】図2に示したように、電流駆動型のトラン
ジスタの場合にもバランス抵抗を不要にできる。従っ
て、無駄な消費電力の増加を招いたり、定格より低い電
流で使用することなく、個々のチップの特性のばらつき
やインピーダンスのばらつき等を抑制できる。
ジスタの場合にもバランス抵抗を不要にできる。従っ
て、無駄な消費電力の増加を招いたり、定格より低い電
流で使用することなく、個々のチップの特性のばらつき
やインピーダンスのばらつき等を抑制できる。
【0021】なお、上記第2実施例では、電流駆動型ト
ランジスタとしてパワーバイポーラトランジスタを例に
とって説明したが、他の電流駆動型トランジスタにも適
用可能なのは勿論である。
ランジスタとしてパワーバイポーラトランジスタを例に
とって説明したが、他の電流駆動型トランジスタにも適
用可能なのは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、無駄な消費電力の増加を招いたり、定格より低い電
流で使用することなく、個々のチップの特性のばらつき
やインピーダンスのばらつき等を抑制できる電力用半導
体装置が得られる。
ば、無駄な消費電力の増加を招いたり、定格より低い電
流で使用することなく、個々のチップの特性のばらつき
やインピーダンスのばらつき等を抑制できる電力用半導
体装置が得られる。
【図1】この発明の第1実施例に係る電力用半導体装置
を示す回路図。
を示す回路図。
【図2】この発明の第2実施例に係る電力用半導体装置
を示す回路図。
を示す回路図。
【図3】従来の電力用半導体装置の構成例を示す回路
図。
図。
【図4】従来の電力用半導体装置の他の構成例を示す回
路図。
路図。
11…電源端子(第1の端子)、12…接地端子(第2
の端子)、13…制御端子(第3の端子)、141 ,1
42 ,…,14n …直列回路(電流センス回路)、
Q11,Q12,…,Q1n…IGBT(電圧駆動型トランジ
スタ)、Q21,Q22,…,Q2n…パワーバイポーラトラ
ンジスタ(電流駆動型トランジスタ)、Tr1 ,Tr
2 ,…,Trn …トランジスタ(スイッチングトランジ
スタ)、D1 ,D2 ,…,Dn …ダイオード、R11,R
12,…,R1n、R21,R22,…,R2n、R31,R32,
…,R3n…抵抗。
の端子)、13…制御端子(第3の端子)、141 ,1
42 ,…,14n …直列回路(電流センス回路)、
Q11,Q12,…,Q1n…IGBT(電圧駆動型トランジ
スタ)、Q21,Q22,…,Q2n…パワーバイポーラトラ
ンジスタ(電流駆動型トランジスタ)、Tr1 ,Tr
2 ,…,Trn …トランジスタ(スイッチングトランジ
スタ)、D1 ,D2 ,…,Dn …ダイオード、R11,R
12,…,R1n、R21,R22,…,R2n、R31,R32,
…,R3n…抵抗。
Claims (6)
- 【請求項1】 並列接続された複数のトランジスタと、
各トランジスタの電流通路を流れる電流の一部をそれぞ
れ電圧に変換して線形的に増幅する増幅手段と、上記増
幅手段の出力信号を上記各トランジスタの駆動信号に負
帰還的に重畳する制御手段とを具備することを特徴とす
る電力用半導体装置。 - 【請求項2】 並列接続された複数のトランジスタと、
各トランジスタの電流通路を流れる電流を検出して電流
量に対応した電圧に変換する電流−電圧変換手段と、上
記各トランジスタの制御端と電流通路の他端との間にそ
れぞれ接続され、上記電流−電圧変換手段の出力電圧で
制御されることにより、上記各トランジスタの制御端の
電位を低下せしめるスイッチ手段とを具備し、上記電流
−電圧変換手段で発生された電圧が所定値を越えた時
に、上記スイッチ手段をオンさせて所定値を越えたトラ
ンジスタの電流通路を流れる電流を抑制することを特徴
とする電力用半導体装置。 - 【請求項3】 前記電流−電圧変換手段は、前記各トラ
ンジスタの電流通路を流れる電流の一部が流れるダイオ
ードと抵抗との直列回路を有することを特徴とする請求
項2に記載の電力用半導体装置。 - 【請求項4】 前記スイッチ手段は、コレクタが前記各
トランジスタの制御端にそれぞれ接続され、ベースが前
記各トランジスタと前記スイッチ手段との接続点にそれ
ぞれ接続された複数のスイッチングトランジスタと、こ
れらスイッチングトランジスタの各エミッタと接地端子
との間にそれぞれ接続された複数の第1抵抗と、一端が
前記各トランジスタの制御端にそれぞれ接続され、他端
が制御端子に共通接続された複数の第2抵抗とを備える
ことを特徴とする請求項2に記載の電力用半導体装置。 - 【請求項5】 電流通路の一端が第1の端子に共通接続
され、電流通路の他端が第2の端子に共通接続された複
数の電圧駆動型トランジスタと、アノードに上記各電圧
駆動型トランジスタの電流通路を流れる電流に比例した
電流が供給される複数のダイオードと、これらダイオー
ドのカソードと上記第2の端子との間にそれぞれ接続さ
れた複数の第1抵抗と、コレクタが上記電圧駆動型トラ
ンジスタのゲートにそれぞれ接続され、ベースが上記ダ
イオードのアノードにそれぞれ接続された複数のトラン
ジスタと、これらトランジスタのエミッタと上記第2の
端子との間に接続された複数の第2抵抗と、上記各電圧
駆動型トランジスタのゲートと第3の端子との間にそれ
ぞれ接続された複数の第3抵抗とを具備することを特徴
とする電力用半導体装置。 - 【請求項6】 コレクタが第1の端子に共通接続され、
第1のエミッタが第2の端子に共通接続された複数の電
流駆動型トランジスタと、アノードが上記各電流駆動型
トランジスタの第2のエミッタに接続された複数のダイ
オードと、これらダイオードのカソードと上記第2の端
子との間にそれぞれ接続された複数の第1抵抗と、コレ
クタが上記電流駆動型トランジスタのベースにそれぞれ
接続され、ベースが上記各ダイオードのアノードにそれ
ぞれ接続された複数のトランジスタと、これらトランジ
スタのエミッタと上記第2の端子との間に接続された複
数の第2抵抗と、上記各電流駆動型トランジスタのベー
スと第3の端子との間にそれぞれ接続された複数の第3
抵抗とを具備することを特徴とする電力用半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24607794A JPH08111523A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 電力用半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24607794A JPH08111523A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 電力用半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111523A true JPH08111523A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17143139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24607794A Pending JPH08111523A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 電力用半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08111523A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103633820A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-12 | 电子科技大学 | 一种igbt并联均流电路 |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP24607794A patent/JPH08111523A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103633820A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-12 | 电子科技大学 | 一种igbt并联均流电路 |
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