JPH08107360A - データ記憶装置ならびにデータ読出装置 - Google Patents

データ記憶装置ならびにデータ読出装置

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JPH08107360A
JPH08107360A JP6243805A JP24380594A JPH08107360A JP H08107360 A JPH08107360 A JP H08107360A JP 6243805 A JP6243805 A JP 6243805A JP 24380594 A JP24380594 A JP 24380594A JP H08107360 A JPH08107360 A JP H08107360A
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Yasuyuki Kanazawa
靖之 金澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データを、伸張に要する時間が短く、同時に
データ長を短くできる圧縮アルゴリズムで圧縮して記憶
する。 【構成】 データを第1の圧縮手段11a、第2の圧縮
手段11bにより相異なるアルゴリズムで圧縮した後、
第1の伸張手段11cと第2の伸張手段11dにより伸
長し、伸張に要する時間を伸張時間計測手段13により
計測し、各圧縮後のデータ長をデータ長計数手段12に
より計数し、各アルゴリズムのいずれで圧縮されたデー
タ記憶手段14に記憶させるかを、データ選択手段によ
り伸張時間とデータ長の両方に基づき決定する構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のデータを記憶す
るデータ記憶装置ならびにデータ読出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるマルチメディア機器の出
現に伴って、画像データや音響データなどの大量のデー
タを、光ディスク等の大容量記憶媒体を有するデータ記
憶装置に記憶させることが、頻繁に行なわれるようにな
ってきている。
【0003】従来、こうした大量のデータを記憶媒体に
記憶させる際には、個々のデータを、ランレングス符号
化やエントロピー符号化のように元のデータを完全に復
元可能な形で符号化するいわゆる可逆符号化によるデー
タ圧縮技術を用いたり、あるいは、JPEG(Joint Ph
otographic coding Experts Group)のように人間の五
感特性上認知されにくい情報を意図的に欠落させてデー
タ長の短縮を図る非可逆符号化によるデータ圧縮技術を
用いて、データ長を短くした上で記憶させることによ
り、記憶媒体の有効利用が図られている。
【0004】また、これをさらに一歩進めた技術とし
て、複数の圧縮アルゴリズムのうちのいずれを用いれば
圧縮後のデータ長が最も短くなるかは、個々のデータの
内容によって異なることに着目し、どのデータに対して
も単一の圧縮アルゴリズムを適用するのではなく、各デ
ータに対して複数の圧縮アルゴリズムを試み、最もデー
タ長が短くなったものを選んで記憶させる技術も提案さ
れている(例えば、特開平2−228769号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
記憶装置には、記憶媒体を有効に利用することだけでは
なく、データを高速に読み出せることも要求される。特
に、データを圧縮して記憶する場合には、この読み出し
時間は、データの伸張に要する時間も含めて考えねばな
らない。
【0006】しかるに、圧縮後のデータ長を短くすべし
という要請と、データの伸張を高速に行うべしという要
請は、必ずしも両立するものではなく、むしろ、相反す
ることが多い。
【0007】例えば、国際規格グループ3のファクシミ
リに用いられるMH(Modified Huffman)圧縮とMR
(Modified Relative addressing)圧縮を例にとり、多
数のデータに対して両者を比較してみると、アルゴリズ
ムが簡単なMH圧縮は、データの圧縮も伸張も比較的高
速に行えるが、生成されるデータのデータ長はあまり短
くならず、一方、アルゴリズムが比較的複雑なMR圧縮
は、MH圧縮と比較して、データの圧縮にも伸張にも時
間が長くかかるが、生成されるデータのデータ長は短く
なるという傾向がある。
【0008】このように、圧縮後のデータ長を短くすべ
しという要請と、データの伸張を高速に行うべしという
要請は、相反する傾向があるため、従来の技術のよう
に、圧縮後のデータ長を短くすることだけに重点を置く
と、データの伸張に要する時間が増大し、この時間を含
めたデータの読み出し速度が低下してしまうという問題
が発生する。
【0009】この問題は、複数のデータを一定時間間隔
で連続して読み出すことが要求される環境下で、特に重
大となる。
【0010】例えば、画像データを記憶し、記憶した画
像をページめくり態様で一定時間間隔で連続表示して検
索する画像ファイリング装置(例えば、特開昭57−1
08961号公報)を想定すると、伸張時間を含めたデ
ータの読み出し速度が一部のデータに対して大幅に低下
し、1つの画像を表示してから次の画像を表示するまで
の時間間隔が不安定になると、ユーザが表示画面を安心
して眺めていることが難しくなってしまう。従来、こう
した状況が発生しても画像の表示時間間隔を一定にする
技術として、データの伸張などに多大な時間を費やして
所定の時間内に1ページ分の画像全体を表示できない場
合には、その画像の表示を途中で打ち切って次の画像の
表示を開始する技術(例えば、特開平4−37957号
公報を参照)が提案されていた。しかし、この技術で
は、画像の表示時間間隔を一定にするのと引き換えに、
個々の画像に対しては、画像全体を表示するとの保証を
放棄しているので、例えば、ユーザが画像を検索する際
のキーとなる特徴的な挿絵や図表がページの最下部付近
など、最も後で表示される部分に存在する場合には、そ
の部分が表示されずに終わる可能性があるため、所望の
画像を検索するのが困難になるという、新たな問題が発
生してしまう。
【0011】類似の問題は、音楽・音声等の音響データ
を記憶、再生する場合にも発生する。音響データを所定
のサンプリング周期で読み込み、圧縮して記憶してお
き、再生時にはそれらを次々と読み出し、伸張した後、
スピーカなどを鳴らす音響記憶再生装置を想定しよう。
この場合には、伸張時間を含めたデータの読み出し速度
が低下することを放置し、音響データの記憶時に用いた
サンプリング周期よりもデータの読み出しと伸長に要す
る時間の方が長くかかってしまうようになると、記憶し
てある音響データをスピーカで正しく再現することが不
可能になってしまう。
【0012】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、予め設定された許容時間内にデータの伸張が完了
することを保証すると同時に、データ長がより短くなる
圧縮アルゴリズムでデータを圧縮して記憶できるデータ
記憶装置ならびにデータ読出す装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、下記の構成とした。
【0014】すなわち、データ記憶装置は、データを相
異なる複数の圧縮アルゴリズムで圧縮する圧縮手段と、
各圧縮アルゴリズムで圧縮されたデータを伸張する伸張
手段と、圧縮されたデータの伸張に要する時間を計測す
る伸張時間計測手段と、圧縮されたデータのデータ長を
計数するデータ長計数手段と、伸張時間計測手段の計測
結果およびデータ長計数手段の計数結果に基づき、圧縮
されたデータの1つを選択するデータ選択手段と、デー
タ選択手段により選択されたデータを記憶するデータ記
憶手段とを具備する構成とした。
【0015】また、データ選択手段は、伸張時間計測手
段により計測された時間を、伸張時間として許容できる
上限値と比較する比較手段を有し、比較手段の比較結果
およびデータ長計数手段の計数結果に基づきデータを選
択する構成とした。
【0016】また、データ選択手段は、伸張時間計測手
段により計測された時間が伸張時間として許容できる上
限値より小さなデータのうち、データ長計数手段により
計数されたデータ長が最も短いデータを選択する構成と
した。
【0017】また、データ選択手段は、圧縮されたデー
タのうち、圧縮する前のデータよりもデータ長が短いも
のについてのみ、伸張手段に伸張を行なわしめる構成と
した。
【0018】また、データ選択手段は、伸張時間計測手
段により計測された時間が伸張時間として許容できる上
限値より小さいことが最初に検出されたデータを選択す
る構成とした。
【0019】また、データ選択手段は、圧縮されたデー
タをデータ長が短いものから順に伸張手段に伸張せしめ
る構成とした。
【0020】また、伸張時間計測手段により計測された
時間が伸張時間として許容できる上限値を越えたとき、
伸張手段によるデータの伸張を終了せしめる構成とし
た。
【0021】また、データ選択手段は、圧縮されたいず
れのデータも、伸張時間計測手段により計測された時間
が伸張時間として許容できる上限値より大きいとき、圧
縮しないデータを選択する構成とした。
【0022】また、データ選択手段は、圧縮されたいず
れのデータも、データ長計数手段により計数されたデー
タ長が圧縮する前のデータのデータ長より大きいとき、
圧縮しないデータを選択する構成とした。
【0023】また、画像を光学的に読み込み、光電変換
して生成した画像データを圧縮手段に圧縮せしめる画像
入力手段を有する構成とした。
【0024】また、音を電気信号に変換して生成した音
響信号を圧縮手段に圧縮せしめる音響入力手段を有する
構成とした。
【0025】また、データ読出装置は、複数の相異なる
圧縮アルゴリズムのうち所定の時間内に伸張可能なこと
をデータごとに個別に確認して選択されたアルゴリズム
により圧縮したデータをそのデータの伸張方法を示す識
別子とともに記憶したデータ記憶手段と、データ記憶手
段から圧縮されたデータならびに対応する識別子を読み
出す読出手段と、読出手段により読み出されたデータ
を、読み出された識別子に従い伸張する伸張手段と、伸
張手段により伸張されたデータを所定の時間間隔で人間
の五感にて認識し得る情報に変換する変換手段を具備す
る構成とした。
【0026】また、データ記憶手段に記憶されたデータ
は画像データを含み、変換手段は画像を表示する表示手
段を有する構成とした。
【0027】また、表示手段は、画像を動画として表示
する構成とした。また、データ記憶手段に記憶されたデ
ータは音響データを含み、変換手段は音を発生する音響
発生手段を有する構成とした。
【0028】
【作用】上記構成により以下の作用が得られる。
【0029】すなわち、データ記憶装置は、圧縮手段に
よりデータを相異なる複数の圧縮アルゴリズムで圧縮
し、各圧縮アルゴリズムで圧縮されたデータを伸張手段
により伸張し、圧縮されたデータの伸張に要する時間を
伸張時間計測手段により計測し、圧縮されたデータのデ
ータ長をデータ長計数手段により計数し、データ選択手
段は、いずれの圧縮アルゴリズムで圧縮されたデータを
データ記憶手段に記憶させるかを、データ長計数手段の
計数結果のみならず、伸張時間計測手段の計測結果にも
基づいて決定するので、単にデータ長が最も短くなる圧
縮アルゴリズムにより圧縮されたデータを記憶手段に記
憶させるのではなく、データ長とデータを伸張するのに
要する時間の両方を考慮して選択してデータを、データ
記憶手段に記憶させることが可能となる。
【0030】また、比較手段は、伸張時間計測手段によ
り計測された時間を、伸張時間として許容できる上限値
と比較し、データ選択手段は、この比較結果およびデー
タ長計数手段の計数結果に基づきデータを選択するの
で、データ記憶手段に記憶されるデータが、許容時間内
に伸張できることが保証可能となる。
【0031】また、データ選択手段は、伸張時間計測手
段により計測された時間が伸張時間として許容できる上
限値より小さなデータのうち、データ長計数手段により
計数されたデータ長が最も短いデータを選択するので、
許容時間内に伸張を行える圧縮アルゴリズムのうちで、
最もデータ長が短くなるアルゴリズムで圧縮されたデー
タをデータ記憶手段に記憶させ、記憶媒体を有効に利用
することが可能となる。
【0032】また、データ選択手段は、圧縮されたデー
タのうち、圧縮する前のデータよりもデータ長が短いも
のについてのみ伸張手段に伸張を行なわしめるので、圧
縮された全てのデータに対して伸張を行なわせる場合よ
りも高速に、どのアルゴリズムで圧縮したデータをデー
タ記憶手段に記憶させるかを決定することが可能とな
る。
【0033】また、データ選択手段は、伸張時間計測手
段により計測された時間が伸張時間として許容できる上
限値より小さいことが最初に検出されたデータを選択す
るので、どのアルゴリズムで圧縮したデータをデータ記
憶手段に記憶させるかを一層高速に決定することが可能
となる。
【0034】また、データ選択手段は、圧縮されたデー
タをデータ長が短いものから順に伸張手段に伸張せしめ
るので、伸張時間計測手段により計測された時間が伸張
時間として許容できる上限値より小さいことが最初に検
出されたデータが、圧縮後のデータ長が最も短いことを
保証可能となる。
【0035】また、伸張時間計測手段により計測された
時間が伸張時間として許容できる上限値を越えたとき、
伸張手段によるデータの伸張を終了せしめて新たな圧縮
されたデータの伸張を開始せしめるので、前のデータの
伸張の完了を待って新たな圧縮されたデータの伸張を開
始せしめるよりも高速に、どのアルゴリズムで圧縮した
データをデータ記憶手段に記憶させるかを決定すること
が可能となる。
【0036】また、データ選択手段は、圧縮されたいず
れのデータも、伸張時間計測手段により計測された時間
が伸張時間として許容できる上限値より大きいとき、伸
張を要しない圧縮しないデータをデータ記憶手段に記憶
させるべきデータとして選択するので、いかなるデータ
に対しても、伸張が許容時間内に終了することを保証可
能となる。
【0037】また、データ選択手段は、圧縮されたいず
れのデータも、データ長計数手段により計数されたデー
タ長が圧縮する前のデータのデータ長より大きいとき、
圧縮しないデータを選択するので、圧縮によりデータ長
がかえって大きくなってしまうことを未然に防止可能と
なる。
【0038】また、画像入力手段により画像を光学的に
読み込み、光電変換して生成した画像データを圧縮手段
に圧縮せしめるので、光学的に読み込んだ画像をデータ
記憶手段に記憶可能となる。
【0039】また、音響入力手段により音を電気信号に
変換した音響信号を圧縮手段に圧縮せしめるので、音を
データ記憶装置に記憶可能となる。
【0040】また、データ読出装置は、複数の相異なる
圧縮アルゴリズムのうち所定の時間内に伸張可能なこと
をデータごとに個別に確認して選択されたアルゴリズム
により圧縮したデータとそのデータの伸張方法を示す識
別子を読出手段によりデータ記憶手段から読み出し、読
み出されたデータを識別子に従って伸張手段により伸張
し、伸張されたデータを人間の五感にて認識し得る情報
に変換し、所定の時間間隔で人間に提示することが可能
となる。
【0041】また、データ記憶手段に記憶されたデータ
は画像データを含み、変換手段中の表示手段により画像
を表示することにより、データ記憶手段に記憶されたデ
ータを連続性のある画像として人間に提示可能となる。
【0042】また、連続性のある画像を表示手段により
動画として表示することが可能となる。
【0043】また、データ記憶手段に記憶されたデータ
は音響データを含み、音響発生手段が音を発生すること
により、連続性のある情報を音として人間に提示可能と
なる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0045】(実施例1)図1は、本発明のデータ記憶
装置の第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【0046】図1において、10はハードディスクによ
り実現された一時記憶手段である。また、11はファク
シミリ通信用のデータ圧縮・伸張IC(集積回路)を用
いて構成した圧縮伸張手段であり、内部に第1の圧縮手
段11aと第2の圧縮手段11bと第1の伸張手段11
cと第2の伸張手段11dを有している。また、12は
データ長計数手段、13は水晶発信器と分周器により実
現した伸張時間計測手段である。また、14はCPU
(中央処理装置)とメモリとソフトウェアにより実現さ
れたデータ選択手段である。また、15は大容量の光デ
ィスクを記憶媒体として内蔵したデータ記憶手段であ
る。また、19は画像入力手段であり、内部にオートフ
ィーダ19b付きのスキャナ19aを有している。これ
ら各手段は、信号線510〜519により接続されてい
る。
【0047】以下、図1の各手段の動作を説明する。本
データ記憶装置の動作は、画像入力手段19が備えたス
キャナ19aのオートフィーダ19bに、画像が描かれ
た紙がセットされることにより開始され、以後、データ
の記憶動作が自動的に行なわれる。
【0048】画像入力手段19は、オートフィーダ19
bに紙がセットされると、その紙に描かれた一画面分の
画像をスキャナ19aにより光学的に読み込み、光電変
換した上で白画素と黒画素の2値からなる画像データと
して信号線510に出力する。
【0049】一時記憶手段10は、信号線510を介し
て供給された画像データを読み込み、非圧縮データ10
cとして記憶する。
【0050】圧縮伸張手段11中の第1の圧縮手段11
aは、一時記憶手段10に記憶された非圧縮データ10
cを信号線511を介して読み込んで、MH圧縮アルゴ
リズムにより圧縮し、圧縮した結果を、信号線512を
介して一時記憶手段10中に第1の圧縮データ10aと
して書き込む。
【0051】この後、第2の圧縮手段11bは、一時記
憶手段10に記憶された非圧縮データ10cを信号線5
11を介して読み込んで、MR圧縮アルゴリズムにより
圧縮し、圧縮した結果を、信号線512を介して一時記
憶手段10中に第2の圧縮データ10bとして書き込
む。
【0052】データ長計数手段12は、第1の圧縮デー
タ10a、第2の圧縮データ10b、非圧縮データ10
cそれぞれについて、一時記憶手段10から信号線51
3を介して読み込み、そのデータ長が何バイトであるか
を算出して、算出結果を第1の圧縮データ10aのデー
タ長、第2の圧縮データ10bのデータ長、非圧縮デー
タ10cのデータ長の順に、信号線514に出力する。
【0053】この後、圧縮伸張手段11中の第1の伸張
手段11cは、一時記憶手段10中に記憶された第1の
圧縮データ10aを信号線511を介して読み込み、読
み込んだデータをMH伸張アルゴリズムを用いて伸張す
る。伸張した結果生成されるデータは、ここでは特に必
要はないので、捨ててしまう。また、第1の圧縮データ
10aの伸張を開始するときに第1の伸張開始信号を信
号線515に出力し、伸張が終了したときに第1の伸張
終了信号を信号線515に出力する。
【0054】第2の伸張手段11dは、一時記憶手段1
0中に記憶された第2の圧縮データ10bを信号線51
1を介して読み込み、読み込んだデータをMR伸張アル
ゴリズムを用いて伸張する。伸張の結果生成されるデー
タは、ここでは特に必要はないので、捨ててしまう。ま
た、第2の圧縮データ10bの伸張を開始するときに第
2の伸張開始信号を信号線515に出力し、伸張が終了
したときに第2の伸張終了信号を信号線515に出力す
る。
【0055】伸張時間計測手段13は、信号線515を
介して第1の伸張開始信号が供給されてから第1の伸張
終了信号が供給されるまでに経過する時間をミリ秒(千
分の一秒)単位で計測し、計測結果を第1の伸張時間と
して信号線516に出力する。例えば、第1の伸張開始
信号が供給されてから第1の伸張終了信号が供給される
までに経過した時間が170ミリ秒であった場合には、
信号線516に出力される値は170となる。また、同
様に、信号線515を介して第2の伸張開始信号が供給
されてから第2の伸張終了信号が供給されるまでに経過
する時間をミリ秒単位で計測し、計測結果を第2の伸張
時間として信号線516に出力する。
【0056】データ選択手段14は、予め定められた計
算式を、評価関数として保持している。この評価関数
は、例えば、圧縮データ10a、10bに対しては、そ
れぞれ、ミリ秒単位で計測された伸張時間の値とデータ
長の積とし、非圧縮データ10cに対してはそのデータ
長の100倍として設定される。この評価関数は、デー
タ選択手段14に適宜キーボードを接続して、ユーザが
自由に設定、変更することができる。
【0057】データ選択手段14は、信号線514を介
して供給される第1の圧縮データ10aのデータ長と第
2の圧縮データ10bのデータ長と非圧縮データ10c
のデータ長、ならびに、信号線516を介して供給され
る第1の伸張時間と第2の伸張時間を用いて、第1の圧
縮データ10aと第2の圧縮データ10bと非圧縮デー
タ10cに対して評価関数の値を算出し、さらに、算出
した3つの評価関数の値を比較して最も値が小さいもの
を選択する。選択した値が、第1の圧縮データ10aに
対して算出されたものである場合には、一時記憶手段1
0中に記憶されている第1の圧縮データ10aを信号線
517を介して読み込んでそのまま信号線518に出力
し、第1の伸張手段11cを示す識別子として値1を信
号線519に出力する。一方、選択した値が、第2の圧
縮データ10bに対して算出されたものである場合に
は、一時記憶手段10中に記憶されている第2の圧縮デ
ータ10bを信号線517を介して読み込んでそのまま
信号線518に出力し、第2の伸張手段11dを示す識
別子として値2を信号線519に出力する。選択した値
が非圧縮データ10cに対して算出されたものである場
合には、一時記憶手段10中に記憶されている非圧縮デ
ータ10cを信号線517を介して読み込んでそのまま
信号線518に出力し、データを伸張する必要がないこ
とを示す識別子として値3を信号線519に出力する。
【0058】データ記憶手段15は、信号線518を介
して供給されたデータと信号線519を介して供給され
た識別子を対応づけて記憶する。
【0059】この後、一時記憶手段10は、第1の圧縮
データ10aと第2の圧縮データ10bと非圧縮データ
10cを消去する。
【0060】ここでは1つの画像データに着目し、その
画像データが画像入力手段19により読み込まれてから
データ記憶手段15に記憶されるまでの過程を順に追っ
て説明したが、本データ記憶装置は、複数の画像を順次
画像入力手段19により読み込み、データ記憶手段15
に記憶させることができる。
【0061】本実施例によれば、信号線510を介して
供給されたデータをどのアルゴリズムで圧縮してデータ
記憶手段15に記憶するかを、圧縮後のデータ長のみに
基づいて決定するのではなく、圧縮後のデータ長と圧縮
されたデータの伸張に要する時間の両方を考慮して決定
できるので、データ長を短くするためにデータの伸張に
膨大な時間を要するアルゴリズムを用いてデータを圧縮
してしまう危険を、予め排除することが可能となる。
【0062】また、データ選択手段14の評価関数をユ
ーザが任意に設定できるので、例えば、データ記憶手段
15の記憶容量に余裕があり、高速なデータの読み出し
と伸張が要求される場合には、伸張に要する時間が短く
なることを重視して圧縮アルゴリズムを決定し、データ
記憶手段15の記憶容量にあまり余裕がなく、データの
読み出しと伸張にはあまり速度が要求されない場合に
は、圧縮後のデータ長が短くなることを重視して圧縮ア
ルゴリズムを決定するなど、伸張に要する時間を重視し
て圧縮アルゴリズムを決定するのか、圧縮後のデータ長
が短くなることを重視して圧縮アルゴリズムを決定する
かを、ユーザが適宜選択することも可能となる。
【0063】なお、本データ記憶装置は、いわゆる画像
ファイリング装置の一部として組み込んでもよいし、デ
ータ記憶手段15が有する記憶媒体を取り外し可能なよ
うに構成した独立した装置として実現し、データの読み
出しには別途読み出し専用の装置を設け、その装置で記
憶媒体からデータを読み出すようにしてもよい。
【0064】(実施例2)図2は、本発明のデータ記憶
装置ならびにデータ読出装置を組み合わせて構成した、
画像ファイリング装置の実施例の構成を示すブロック図
である。
【0065】図2において、22はCPU(中央処理装
置)とメモリとソフトウェアにより実現されたデータ選
択手段である。また、22aはデータ選択手段22に含
まれるメモリ中に設けたデータ長メモリである。また、
22bはデータ選択手段22中に設けたカウンタであ
る。また、22cはデータ選択手段22に含まれる比較
手段である。また、22dは比較データ選択手段22に
含まれるレジスタである。また、23は読出指示手段、
24はタイマ、25はデータ読出手段、26〜27は画
像メモリ、28は表示手段である。また、29は画像入
力手段であり、内部にスキャナ29aと表示手段29b
と汎用コンピュータ用の画像処理プロセッサからなる画
像加工手段29cを有している。また、30はキーボー
ドである。また、31はファクシミリ通信用のデータ圧
縮・伸張ICを用いて構成した圧縮伸張手段であり、内
部に第1の圧縮手段11aと第2の圧縮手段11bと第
1の伸張手段11cと第2の伸張手段11dを有してい
る。また、520〜530は信号線である。この他、図
1と同一の構成要素には、図1と同一の番号を付してい
る。
【0066】また、(表1)A〜Dは、データ長メモリ
22aに記憶される値の例を示す。(表1)中、A1、
A2、A3はアドレスであり、アドレスA1には第1の
圧縮データ10aのデータ長が、アドレスA2には第2
の圧縮データ10bのデータ長が、アドレスA3には非
圧縮データ10cのデータ長が記憶される。
【0067】
【表1】
【0068】また、(表2)A〜Dは、伸張時間計測手
段13により計測される、第1の伸張手段11c、第2
の伸張手段11dのデータ伸張時間の例を示す。
【0069】
【表2】
【0070】また、(表3)は、レジスタ22dに記憶
される値の例を示す。
【0071】
【表3】
【0072】また、(表4)A〜Dは、比較手段22c
により出力される比較結果の例を示す。
【0073】
【表4】
【0074】以下に、図2の画像ファイリング装置の動
作を、画像データ記憶時と画像データ読出時に分けて説
明する。
【0075】まず、画像データ記憶時の動作について説
明する。画像データの記憶動作は、ユーザが、画像が描
かれた紙をスキャナ29aにセットし、キーボード30
を操作して画像の読み込みを指示することにより開始さ
れる。
【0076】キーボード30は、ユーザの指示を表わす
文字コード列を、信号線530に出力する。
【0077】画像入力手段29は、信号線530を介し
て供給される文字コード列を判別し、画像の読み込みが
指示されると、紙に描かれた画像をスキャナ29aによ
り光学的に読み込み、光電変換した上で白画素と黒画素
の2値からなる画像データとして表示手段29bに表示
する。この表示手段29bは、CRT(陰極線管)によ
り実現してもよいし、液晶、プラズマディスプレイな
ど、他の表示素子を用いて実現してもよい。
【0078】ユーザは、表示手段29bに表示された画
像を見て、画像を記憶させる前に、画像の一部切り出し
や回転など、画像に対する加工を行ないたい場合には、
その加工を行なうための指示をキーボード30より入力
する。
【0079】画像入力手段29は、この指示に基づい
て、画像加工手段29cを用いて指示された画像の加工
を行い、加工した画像を再び表示手段29bに表示す
る。
【0080】ユーザは、納得できる画像が得られるまで
同様の操作を繰り返し、画像の加工を行なう。
【0081】納得できる画像が得られた後、ユーザが画
像の記憶をキーボード30により指示すると、画像デー
タの記憶動作が、以下のようにして行なわれる。
【0082】まず、画像入力手段29は、表示手段29
bに表示していた画像データを、信号線510に出力す
る。
【0083】一時記憶手段10は、信号線510を介し
て供給された画像データを読み込み、非圧縮データ10
cとして記憶する。
【0084】圧縮伸張手段31中の第1の圧縮手段11
aならびに第2の圧縮手段11bは、図1の第1の圧縮
手段11aならびに第2の圧縮手段11bと同様にし
て、この非圧縮データ10cをMH圧縮アルゴリズムな
らびにMR圧縮アルゴリズムを用いて圧縮し、圧縮結果
を第1の圧縮データ10aならびに第2の圧縮データ1
0bとして一時記憶手段10に書き込む。
【0085】データ長計数手段12は、図1のデータ長
計数手段12と全く同様にして、第1の圧縮データ10
aのデータ長、第2の圧縮データ10bのデータ長、非
圧縮データ10cのデータ長を算出し、信号線514に
出力する。以下では、第1の圧縮データ10aのデータ
長が10000、第2の圧縮データ10bのデータ長が
7000、非圧縮データ10cのデータ長が20000
である場合を例として説明を行なう。
【0086】データ選択手段22中のカウンタ22bの
値は0に初期化されている。データ選択手段22は、信
号線514を介して第1の圧縮データ10aのデータ長
が供給されたとき、供給された値をデータ長メモリ22
aのアドレスA1に書き込むとともに、カウンタ22b
の値を1だけ増加させる。また、信号線514を介して
第2の圧縮データ10bのデータ長が供給されたとき、
供給された値をデータ長メモリ22aのアドレスA2に
書き込むとともに、カウンタ22bの値を1だけ増加さ
せる。また、信号線514を介して非圧縮データ10c
のデータ長が供給されたとき、供給された値をデータ長
メモリ22aのアドレスA3に書き込む。例えば、上に
定めた例では、第1の圧縮データ10aのデータ長が1
0000、第2の圧縮データ10bのデータ長が700
0、非圧縮データ10cのデータ長が20000である
ので、(表1)Aに示すように、データ長メモリ22a
のアドレスA1には10000が、アドレスA2には7
000が、アドレスA3には20000が書き込まれる
ことになる。また、このとき、カウンタ22bの値とし
ては、圧縮伸張手段31に内蔵される圧縮手段の数と等
しい値2が設定されることになる。
【0087】この後、圧縮伸張手段31中の第1の伸張
手段11cならびに第2の伸張手段11dは、図1の第
1の伸張手段11cならびに第2の伸張手段11dと全
く同様にして、第1の圧縮データ10aならびに第2の
圧縮データ10bを伸張する。
【0088】また、伸張時間計測手段13は、図1の伸
張時間計測手段13と全く同様にして、第1の伸張手段
11cならびに第2の伸張手段11dがデータの伸張に
要する時間を測定し、第1の伸張時間ならびに第2の伸
張時間として信号線516に出力する。以下では、この
第1の伸張時間が170ミリ秒であり、第2の伸張時間
が250ミリ秒である場合を例にとり、(表2)Aに示
すように、信号線516に出力される第1の伸張時間の
値は170、第2の伸張時間の値は250であるものと
して、説明を行なう。
【0089】レジスタ22dは、伸張時間計測手段13
が計測するデータ伸張時間のとして許容できる上限値を
記憶しており、この記憶している値を信号線520に常
時出力する。以下では、この時間の上限値が200ミリ
秒である場合を例にとり、(表3)に示すように、レジ
スタ22dに記憶されている値が200であるものとし
て説明を行なう。
【0090】比較手段22cは、信号線516を介して
第1の伸張時間が供給されたとき、その第1の伸張時間
と信号線520を介して供給される値を読み込み、両者
を比較する。比較の結果、第1の伸張時間の方が信号線
520を介して供給された値より小さい場合には、第1
の比較結果として、二者択一の一方を表す値「真値」を
出力する。一方、第1の伸張時間が信号線520を介し
て供給された値より大きいか、両者が等しい場合には、
第1の比較結果として、二者択一の一方であり、「真
値」とは異なる方を表す値「偽値」を出力する。また、
信号線516を介して第2の伸張時間が供給されたと
き、その第2の伸張時間と信号線520を介して供給さ
れる値を読み込み、両者を比較する。比較の結果、第2
の伸張時間の方が信号線520を介して供給された値よ
り小さい場合には、第2の比較結果として「真値」を出
力する。一方、第2の伸張時間が信号線520を介して
供給された値より大きいか、両者が等しい場合には、第
2の比較結果として「偽値」を出力する。例えば、第1
の伸張時間、第2の伸張時間が(表2)Aの値であり、
レジスタ22dに記憶され信号線520に出力される値
が(表3)の値であった場合には、(表4)Aに示すよ
うに、第1の比較結果としては「真値」が、第2の比較
結果としては「偽値」が出力されることになる。
【0091】データ選択手段22は、比較手段22cか
ら第1の比較結果が出力されたとき、その値を読み込
む。読み込んだ第1の比較結果が「偽値」である場合に
は、データ長メモリ22aのアドレスA1の値を、デー
タ長が無効であることを示す特別な値「INVALI
D」に書き代えるとともに、カウンタ22bの値を1だ
け減少させる。一方、第1の比較結果が「真値」である
場合には、データ長メモリ22aの値は一切変更せず、
カウンタ22bの値を1だけ減少させる。また、比較手
段22cから第2の比較結果が出力されたとき、その値
を読み込む。読み込んだ第2の比較結果が「偽値」であ
る場合には、データ長メモリ22aのアドレスA2の値
を「INVALID」に書き代えるとともに、カウンタ
22bの値を1だけ減少させる。一方、第2の比較結果
が「真値」である場合には、データ長メモリ22aの値
は一切変更せず、カウンタ22bの値を1だけ減少させ
る。例えば、データ長メモリ22aが(表1)Aの値を
記憶しているときに、(表4)Aの第1の比較結果なら
びに第2の比較結果が供給された場合には、(表1)B
に示すように、データ長メモリ22aのアドレスA2の
値が「INVALID」に書き代えられ、アドレスA
1、A3の値は書き代えられない。また、このとき、カ
ウンタ22bの値は合計2だけ減少し、結果として0に
なる。
【0092】データ選択手段22は、カウンタ22bの
値が減少により0になったとき、データ長メモリ22a
のアドレスA1〜A3の中から、記憶している値が「I
NVALID」あるものを除いて、記憶している値が最
小であるアドレスを選択する。選択したアドレスがA1
である場合には、一時記憶手段10中に記憶されている
第1の圧縮データ10aを信号線517を介して読み込
んでそのまま信号線518に出力し、第1の伸張手段1
1cを示す識別子として値1を信号線519に出力す
る。一方、選択したアドレスがA2である場合には、一
時記憶手段10中に記憶されている第2の圧縮データ1
0bを信号線517を介して読み込んでそのまま信号線
518に出力し、第2の伸張手段11dを示す識別子と
して値2を信号線519に出力する。選択したアドレス
がA3である場合には、一時記憶手段10中に記憶され
ている非圧縮データ10cを信号線517を介して読み
込んでそのまま信号線518に出力し、データを伸張す
る必要がないことを示す識別子として値3を信号線51
9に出力する。
【0093】例えば、データ長メモリ22aに(表1)
Bの値が記憶されている場合には、アドレスA1が選択
され、信号線518には第1の圧縮データ10aが、信
号線519には識別子の値1が出力されることになる。
【0094】別の例として、伸張時間計測手段13によ
り信号線516に出力された第1の伸張時間ならびに第
2の伸張時間が、(表2)Bに示すように220ならび
に190であった場合を想定すると、この場合には、比
較手段22cにより出力される第1の比較結果ならびに
第2の比較結果は、(表4)Bに示すように、それぞれ
「偽値」ならびに「真値」となるので、当初(表1)A
の値が記憶されていたデータ長メモリ22aは、アドレ
スA1の値が「INVALID」に書き代えられて(表
1)Cのようになり、その結果、信号線518には第2
の圧縮データ10bが出力され、信号線519には識別
子の値2が出力されることになる。
【0095】さらに別の例として、伸張時間計測手段1
3により信号線516に出力された第1の伸張時間なら
びに第2の伸張時間が、(表2)Cに示すように170
ならびに190であった場合を想定すると、この場合に
は、比較手段22cにより出力される第1の比較結果な
らびに第2の比較結果は、(表4)Cに示すように共に
「真値」となるので、当初(表1)Aの値が記憶されて
いたデータ長メモリ22aは書き代えられることがな
く、その結果、信号線518には第2の圧縮データ10
bが出力され、信号線519には識別子の値2が出力さ
れることになる。
【0096】さらに別の例として、伸張時間計測手段1
3により信号線516に出力された第1の伸張時間なら
びに第2の伸張時間が、(表2)Dに示すように220
ならびに250であった場合を想定すると、この場合に
は、比較手段22cにより出力される第1の比較結果な
らびに第2の比較結果は、(表4)Dに示すように共に
「偽値」となるので、当初(表1)Aの値が記憶されて
いたデータ長メモリ22aはアドレスA1、A2の値が
共に「INVALID」に書き代えられて(表1)Dの
ようになり、その結果、信号線518には非圧縮データ
10cが出力され、信号線519には識別子の値3が出
力されることになる。
【0097】このように、選択手段22は、非圧縮デー
タ10cを元に生成された第1の圧縮データ10aと第
2の圧縮データ10bの中から、まず、伸張時間がレジ
スタ22dにより指定される所定の時間を越えるものと
所定の時間に等しいものを排除し、残された圧縮データ
と非圧縮データ10cの中からデータ長が最も短いもの
を選択して信号線518に出力し、信号線519にはそ
のデータを伸張する為の伸張手段を示す識別子を出力す
る。
【0098】データ記憶手段15は、信号線518を介
して供給されるデータと信号線519を介して供給され
る識別子を対応づけて記憶する。
【0099】この後、一時記憶手段10は、第1の圧縮
データ10aと第2の圧縮データ10bと非圧縮データ
10cを消去する。
【0100】ここでは1つの画像データに着目し、その
画像データが画像入力手段29により読み込まれてから
データ記憶手段15に記憶されるまでの過程を順に追っ
て説明したが、本データ記憶装置は、複数の画像を順次
画像入力手段29により読み込み、データ記憶手段15
に記憶させることができる。
【0101】以上のようにして、データ記憶手段15に
は、画像入力手段29により読み込まれた複数の画像デ
ータが、レジスタ22dの値が示す時間より短い時間で
伸張できることが保証されたアルゴリズムで圧縮され、
あるいは、圧縮されないまま記憶される。
【0102】次に、画像データの読み出し時の動作につ
いて説明する。画像データの読み出し動作は、キーボー
ド30により、ユーザが、データの読み出しを指示する
ことにより開始され、この後、ユーザがキーボード30
の所定のキーを押下して読み出し停止を指示するまで続
けられる。
【0103】キーボード30は、ユーザの指示を表わす
文字コード列を、信号線530に出力する。
【0104】読出指示手段23は、信号線530を介し
て供給される文字コード列を判別し、画像の読み出しが
指示されると、信号線522に読出開始命令を出力す
る。一方、信号線530を介して供給された文字コード
列が読み出し停止指示であった場合には、信号線522
に読出停止命令を出力する。
【0105】タイマ24は、信号線522を介して読出
開始命令が供給されてから読出停止命令が供給されるま
での期間中、所定の時間間隔でデータ読出命令を信号線
523に繰り返し周期的に出力する。以下では、この所
定の時間間隔が250ミリ秒である場合を例にとって説
明する。
【0106】データ読出手段25は、信号線523を介
してデータ読出命令が供給されるたびに、データ記憶手
段15に記憶されているデータとそれに対応して記憶さ
れた識別子の組を、最初に記憶されたものから順に1組
だけ、信号線524を介して読み込み、そのデータと識
別子の組をそのまま信号線525に出力する。すなわ
ち、信号線525には、まず、最初にデータ記憶手段1
5に記憶されたデータと対応する識別子の組が出力さ
れ、その250ミリ秒後には、データ記憶手段15に2
番目に記憶されたデータと識別子の組が出力されること
になる。なお、以下では、データ読出手段25によるデ
ータ記憶手段15からのデータと識別子の組の読み出し
は、45ミリ秒以内に終了することが保証できる場合を
例にとり説明する。
【0107】画像メモリ26ならびに画像メモリ27
は、初期値として、表示手段28にデータを表示したと
きに白色となる白画素を、全記憶領域に記憶している。
【0108】圧縮伸張手段31は、信号線525を介し
て供給されるデータと識別子の組を読み込み、その識別
子の値に応じた処理を行なう。すなわち、識別子の値が
1である場合には、データを第1の伸張手段11cによ
り伸張してその結果を信号線526または信号線527
のいずれかを介して画像メモリ26または画像メモリ2
7のいずれかに書き込む。いずれに書き込むかの決定方
法は後に述べる。一方、識別子の値が2である場合に
は、データを第2の伸張手段11dにより伸張してその
結果を信号線526または信号線527のいずれかを介
して画像メモリ26または画像メモリ27のいずれかに
書き込む。いずれの信号線に出力するかの決定方法は後
に述べる。また、識別子の値が3である場合には、読み
込んだデータをそのまま信号線526または信号線52
7のいずれかを介して画像メモリ26または画像メモリ
27のいずれかに書き込む。データを画像メモリ26と
画像メモリ27のいずれに書き込むかは、読み込んだデ
ータと識別子の組の内容には係わらず、信号線525か
ら、何度目のデータと識別子の組を読み込んだかだけに
基づいて決定し、奇数番目のデータと識別子の組を読み
込んだ場合には画像メモリ26に書き込み、偶数番目の
データと識別子の組を読み込んだ場合には画像メモリ2
7に書き込む。従って、データ読出手段25により最初
に読み出されたデータは画像メモリ26に、2番目に読
み出されたデータは画像メモリ27に書き込まれること
になる。
【0109】ここで、圧縮伸張手段31による伸張結果
の画像メモリ26、27への書き込みは、データの伸張
時間に比較して十分速く、これに要する時間は最大でも
5ミリ秒であると仮定して、以下の説明を行なう。
【0110】また、データの記憶動作の説明で既に述べ
たように、データ記憶手段15に記憶されているデータ
は、圧縮されているものであっても、圧縮伸張手段31
により200ミリ秒より短い時間で伸張できることが保
証されている。
【0111】このとき、データ読出手段25によるデー
タ記憶手段15からのデータの読み出し時間は最大45
ミリ秒であり、圧縮伸張手段31によるデータの伸張時
間の最大値は200ミリ秒であり、画像メモリ26、2
7への書き込み時間は最大5ミリ秒であるので、タイマ
24がデータ読出命令を信号線523に出力してから最
大でも250ミリ秒後には、データ記憶手段15から読
み出されたデータが画像メモリ26または画像メモリ2
7に記憶されることになる。
【0112】一方、タイマ24がデータ読出命令を信号
線523に出力する周期は250ミリ秒なので、信号線
523にデータ読出命令が1度供給されてから、次のデ
ータ読出命令が供給されるまでの期間には、データ記憶
手段15から読み出された画像データは、圧縮伸張手段
31により伸張された後、画像メモリ26または画像メ
モリ27への書き込みが完了していることになる。
【0113】表示手段28は、信号線523を介してデ
ータ読出命令が供給されたとき、供給されたデータ読出
命令が奇数回目ならば信号線529を介して画像メモリ
27から、偶数回目ならば信号線528を介して画像メ
モリ26から、書き込まれているデータを画像データと
して読み込み、表示する。従って、信号線523を介し
て最初のデータ読出命令が供給されたときには、画像メ
モリ27に記憶された初期値、すなわち、全画面白画素
を表示し、以後、n番目(n≧2)のデータ読出命令が
供給されたときには、データ記憶手段15からnー1番
目に読み出された画像データが表示されることになる。
【0114】タイマ24からは、データ読出命令が25
0ミリ秒間隔で周期的に信号線523に供給されるの
で、本画像ファイリング装置全体としては、データ記憶
手段15に記憶された画像データを、最初に記憶された
ものから順に、ページめくり態様で、毎秒4枚の速度で
周期的に表示手段28に表示することになる。
【0115】ここでは、データ記憶手段15からのデー
タと識別子の組の読み出しが45ミリ秒以内に終了し、
画像メモリ26、27へのデータの書き込みが5ミリ秒
以内に終了する場合を例にとして説明したが、これらの
時間が異なる場合には、ページめくり態様で画像1枚を
表示する時間からこれら2つの時間の合計を差し引いた
値を、データの伸張時間の上限値としてレジスタ22d
に記憶させればよい。
【0116】本実施例によれば、データ記憶手段15に
データを圧縮して記憶する際には、所定の時間内に伸張
できることが保証できた圧縮アルゴリズムを用いるの
で、記憶されているデータを、所定の時間間隔で連続的
に読み出しても、新たなデータの読み出しを開始する時
には、以前に読み出したデータの伸張と画像メモリ2
6、27への書き込みが完了しており、ページめくり態
様での画像データの表示を、安定した速度で連続して行
なうことが可能となる。
【0117】また、各画像に対して、画像全体が、一部
欠落したりすることなく表示されることが保証できるの
で、特開平4−37957号公報の技術と比較して、ユ
ーザが画像を検索する際のキーとなる特徴的な挿絵や図
表がページの最下部付近など、最も後で表示される部分
に存在する場合であっても、その部分が表示されずに終
わることがなくなり、所望の画像の検索が困難になると
いう問題が解消できる。
【0118】また、データ記憶手段15には、所定の時
間内に伸張できるという条件を満たしたアルゴリズムで
圧縮されたデータおよび圧縮する前のデータのうちで、
最もデータ長が短いものを選択して記憶するので、記憶
媒体の使用量を削減することも可能となる。
【0119】(実施例3)図3は、本発明のデータ記憶
装置ならびにデータ読出装置を組み合わせて構成した、
音響記憶再生装置の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【0120】図3において、71は圧縮伸張手段であ
り、内部に第1の圧縮手段11aと第2の圧縮手段11
bと第1の伸張手段11cと第2の伸張手段11dを有
している。72はCPU(中央処理装置)とメモリとソ
フトウェアにより実現されたデータ選択手段である。ま
た、72aはデータ選択手段72に含まれるメモリ中に
設けたデータ長メモリである。また、72cはデータ選
択手段72に含まれる比較手段である。また、72dは
データ選択手段72に含まれるレジスタである。また、
73は水晶発信器と分周器により実現した伸張時間計測
手段である。また、76〜77は音響メモリである。ま
た、78は音響発生手段であり、内部にD/A変換器7
8aと増幅器78bとスピーカ78cを有している。ま
た、79は音響入力手段であり、内部にマイク79aと
D/A変換器79bとメモリ79cを有している。ま
た、570〜574、576〜579は信号線である。
この他、図2と同一の構成要素には、図2と同一の番号
を付している。
【0121】また、(表5)は、比較手段72dにより
出力される比較結果の例を示す。
【0122】
【表5】
【0123】以下に、この音響記憶再生装置の動作を、
音響データ記憶時と音響データ再生時に分けて説明す
る。
【0124】まず、音響データ記憶時の動作について説
明する。音響データの記憶動作は、ユーザが、キーボー
ド30を操作して音響信号の読み込みを指示し、マイク
79aに音声を入力することにより開始される。
【0125】キーボード30は、ユーザの指示を表わす
文字コード列を、信号線530に出力する。
【0126】音響入力手段79は、信号線530を介し
て供給される文字コード列を判別し、音声の読み込みが
指示されると、マイク79aにより音声を電気信号から
なる音響信号に変換し、その音響信号をA/D変換器7
9bによりディジタル信号化した後、ディジタル化され
た音響データをメモリ79cに書き込む。
【0127】ユーザが再びキーボード30を操作して、
音響信号の読み込み終了を指示すると、音響入力手段7
9は、マイク79aからメモリ79cへの音響データの
読み込みは終了しする。
【0128】この後、音響入力手段79は、メモリ79
cに記憶した音響データを、音響信号250ミリ秒ぶん
ごとに分割し、分割した音響データを、前から順に1つ
ずつ信号線510に出力する。
【0129】一時記憶手段10は、信号線510を介し
て供給された音響データを読み込み、非圧縮データ10
cとして記憶する。
【0130】圧縮伸張手段71中の第1の圧縮手段11
aならびに第2の圧縮手段11bは、図1の第1の圧縮
手段11aならびに第2の圧縮手段11bと同様にし
て、この非圧縮データ10cをMH圧縮アルゴリズムな
らびにMR圧縮アルゴリズムを用いて圧縮し、圧縮結果
を第1の圧縮データ10aならびに第2の圧縮データ1
0bとして一時記憶手段10に書き込む。
【0131】データ長計数手段12は、図1のデータ長
計数手段12と全く同様にして、第1の圧縮データ10
aのデータ長、第2の圧縮データ10bのデータ長、非
圧縮データ10cのデータ長を算出し、信号線514に
出力する。以下では、第1の圧縮データ10aのデータ
長が10000、第2の圧縮データ10bのデータ長が
7000、非圧縮データ10cのデータ長が20000
である場合を例として説明を行なう。
【0132】データ選択手段72は、信号線514を介
して第1の圧縮データ10aのデータ長が供給されたと
き、供給された値をデータ長メモリ72aのアドレスA
1に書き込む。また、信号線514を介して第2の圧縮
データ10bのデータ長が供給されたとき、供給された
値をデータ長メモリ72aのアドレスA2に書き込む。
また、信号線514を介して非圧縮データ10cのデー
タ長が供給されたとき、供給された値をデータ長メモリ
72aのアドレスA3に書き込む。例えば、上に定めた
例では、第1の圧縮データ10aのデータ長が1000
0、第2の圧縮データ10bのデータ長が7000、非
圧縮データ10cのデータ長が20000であるので、
(表1)Aのように、データ長メモリ72aのアドレス
A1には10000が、アドレスA2には7000が、
アドレスA3には20000が書き込まれることにな
る。
【0133】次いで、データ選択手段72は、データ長
メモリ72aのアドレスA1〜A3に記憶している値の
中で最も小さなものを検索する。そして、検索して見い
出した値がアドレスA3に記憶された値、すなわち、非
圧縮データ10cのデータ長である場合には、一時記憶
手段10中に記憶されている非圧縮データ10cを信号
線517を介して読み込んでそのまま信号線518に出
力し、データを伸張する必要がないことを示す識別子と
して値3を信号線519に出力し、データ選択動作を終
了する。一方、検索の結果見い出した値がアドレスA1
に記憶された値、すなわち、第1の圧縮データ10aの
データ長である場合には、一時記憶手段10中に記憶さ
れている第1の圧縮データ10aを信号線517を介し
て読み込んでそのまま信号線570に出力し、第1の伸
張手段11cを示す識別子として値1を信号線571に
出力する。信号線518〜519には何も出力しない。
一方、検索の結果見い出した値がアドレスA2に記憶さ
れた値、すなわち、第2の圧縮データ10bのデータ長
である場合には、一時記憶手段10中に記憶されている
第2の圧縮データ10bを信号線517を介して読み込
んでそのまま信号線570に出力し、第2の伸張手段1
1dを示す識別子として値2を信号線571に出力す
る。信号線518〜519には何も出力しない。例え
ば、データ長メモリ72aに、(表1)Aの値が記憶さ
れている場合には、信号線570には第2の圧縮データ
10bが出力され、信号線571には識別子の値2が出
力され、信号線518〜519には何も出力されないこ
とになる。
【0134】圧縮伸張手段71は、信号線570を介し
て供給されるデータと信号線571を介して供給される
識別子を読み込み、その識別子の値に応じた処理を行な
う。すなわち、識別子の値が1である場合には、データ
を第1の伸張手段11cによりMH伸張アルゴリズムを
用いて伸張する。伸張した結果生成されるデータは、こ
こでは特に必要はないので、捨ててしまう。また、デー
タの伸張を開始するときに伸張開始信号を信号線573
に出力し、伸張が終了したときに伸張終了信号を信号線
573に出力する。一方、識別子の値が2である場合に
は、データを第2の伸張手段11dによりMR伸張アル
ゴリズムを用いて伸張する。伸張した結果生成されるデ
ータは、ここでは特に必要はないので、捨ててしまう。
また、データの伸張を開始するときに伸張開始信号を信
号線573に出力し、伸張が終了したときに伸張終了信
号を信号線573に出力する。
【0135】伸張時間計測手段73は、信号線573を
介して伸張開始信号が供給されたとき、初期値を0とし
て以後に経過する時間の計測を開始する。時間の計測は
ミリ秒単位で行なう。そして、信号線573を介して伸
張終了信号が供給されるまで、計測結果を伸張時間とし
て信号線574に常時出力し続ける。例えば、伸張開始
信号が供給されてから10ミリ秒が経過した時点では信
号線574に出力される値は10となり、その後さらに
15ミリ秒経過した時点では信号線574に出力される
値は25となる。また、伸張時間計測手段73は、信号
線573を介して伸張終了信号が供給されたとき、伸張
時間の計測と、計測値の信号線574への出力を停止す
る。
【0136】レジスタ72dは、伸張時間計測手段73
が計測するデータ伸張時間として許容できる上限値を記
憶しており、この記憶している値を信号線520に常時
出力する。以下の説明では、この時間の上限値が200
ミリ秒である場合を例にとり、(表3)のように、レジ
スタ72dに記憶されている値が200であるものとし
て説明を行なう。
【0137】比較手段72dは、信号線574を介して
伸張時間が供給されている期間中、その伸張時間と信号
線520を介して供給される値を常時読み込み、両者を
比較する。比較の結果、伸張時間が信号線520を介し
て供給された値と等しくない場合には、何も出力しな
い。一方、伸張時間が信号線520を介して供給された
値と等しくなったとき、比較結果として「偽値」を出力
する。また、信号線573を介して伸張終了信号が供給
されたとき、その直前まで信号線574に供給されてい
た伸張時間と信号線520を介して供給されていた値を
比較する。比較の結果、伸張時間が信号線520を介し
て供給された値より小さい場合には、比較結果として
「真値」を出力する。一方、伸張時間が信号線520を
介して供給された値より大きいか、もしくは、両者が等
しい場合には、既に比較結果を「偽値」として出力した
ものとみなして、新たには何も出力しない。例えば、圧
縮伸張手段71が圧縮データ10bを最後まで伸張する
には(表2)Aのように250ミリ秒を要し、レジスタ
72dに記憶されている値が(表3)のように200で
ある場合を想定すると、圧縮伸張手段71が圧縮データ
10bの伸張を開始してから200ミリ秒後、すなわ
ち、伸張が完了しないうちに、(表5)のように、比較
結果として「偽値」が出力されることになる。
【0138】データ選択手段72は、比較手段72cか
ら比較結果が出力されたとき、その値を読み込む。読み
込んだ比較結果が「真値」である場合には、先ほど信号
線570に出力したデータと信号線571に出力した識
別子を、そのまま信号線518と信号線519に出力し
てデータ選択動作を終了する。一方、比較結果が「偽
値」であった場合には、データ長メモリ72aに記憶し
ている値のうち、先ほど検索して見いだして値を「IN
VALID」に書き代えるとともに、信号線572に伸
張停止命令を出力する。例えば、データ長目メモリ72
aが(表1)Aの値を記憶しているときに、(表5)の
ように、比較結果として「偽値」が比較手段72cから
出力された場合には、(表1)Bのように、メモリ62
aのアドレスA2の値が「INVALID」に書き代え
られ、アドレスA1、A3の値は書き代えられない。
【0139】圧縮伸張手段71は、信号線572を介し
て伸張停止命令を供給されると、そのとき行なっていた
第1の伸張手段11cまたは第2の伸張手段11dを用
いた伸張動作を停止し、信号線573に伸張停止信号を
出力する。例えば、(表2)Aのように第2の圧縮デー
タ10bを伸張し終えるのに250ミリ秒要する場合を
想定すると、伸張を開始してから200ミリ秒後に信号
線572を介して伸張停止命令が供給されるので、信号
線573には、伸張動作を途中で停止しない場合より5
0ミリ秒早く伸張終了信号が出力されることになる。
【0140】この後、データ選択手段72は、データ長
メモリ72aのアドレスA1〜A3に記憶している値の
中で、「INVALID」であるものを除いて、最も小
さなものを再び検索する。そして、検索の結果見い出し
た値がアドレスA3に記憶された値、すなわち、非圧縮
データ10cのデータ長である場合には、一時記憶手段
10中に記憶されている非圧縮データ10cを信号線5
17を介して読み込んでそのまま信号線518に出力
し、データを伸張する必要がないことを示す識別子とし
て値3を信号線519に出力し、データ選択動作を終了
する。一方、検索の結果見い出した値がアドレスA1に
記憶された値、すなわち、第1の圧縮データ10aのデ
ータ長である場合には、一時記憶手段10中に記憶され
ている第1の圧縮データ10aを信号線517を介して
読み込んでそのまま信号線570に出力し、第1の伸張
手段11cを示す識別子として値1を信号線571に出
力する。信号線518〜519には何も出力しない。一
方、検索の結果見い出した値がアドレスA2に記憶され
た値、すなわち、第2の圧縮データ10bのデータ長で
ある場合には、一時記憶手段10中に記憶されている第
2の圧縮データ10bを信号線517を介して読み込ん
でそのまま信号線570に出力し、第2の伸張手段11
dを示す識別子として値2を信号線571に出力する。
信号線518〜519には何も出力しない。例えば、デ
ータ長目メモリ72aに(表1)Bの値を記憶している
場合には、検索により見い出される値は10000であ
り、その値はアドレスA1に記憶されているので、信号
線570には第1の圧縮データ10aが出力され、信号
線571には識別子の値1が出力されることになる。
【0141】以後、この第1の圧縮データ10aに対し
て、圧縮伸張手段71による伸張操作と、伸張時間計測
手段73による計測と、比較手段72dによる比較が再
び行なわれ、比較結果が出力される。また、データ選択
手段72は、比較手段72cから出力される値に基づ
き、各信号線に出力するデータを決定する。
【0142】これまでに述べた、データ選択手段72、
圧縮伸張手段71、伸張時間計測手段73、比較手段7
2dの動作を総合すると、以下のようになる。まず、デ
ータ選択手段72は、信号線514を介してデータ長計
数手段12から供給された、第1の圧縮データ10aと
第2の圧縮データ10bと非圧縮データ10c各々のデ
ータ長をデータ長メモリ72aに記憶する。そして、第
1の圧縮データ10aと第2の圧縮データ10bと非圧
縮データ10cのうちで、データ長が最も短いものを検
索する。検索したデータが非圧縮データ10cである場
合には、非圧縮データ10cと対応する識別子を信号線
518と信号線519に出力して動作を終了する。一
方、検索したデータが第1の圧縮データ10aもしくは
か第2の圧縮データ10bである場合には、それを圧縮
伸張手段71に伸張せしめ、その伸張に要する時間を伸
張時間計測手段73に計測せしめる。さらに、比較手段
72dにより、その伸張時間をレジスタ72dが記憶し
ている伸張時間として許容できる上限値と比較せしめ
る。そして、比較の結果、伸張時間が時間が伸張時間と
して許容できる上限値より小さい場合には、圧縮伸張手
段71に伸張せしめたのと同じデータを信号線518に
出力し、対応する識別子を信号線519に出力して動作
を終了する。一方、伸張時間が伸張時間として許容でき
る上限値に達した場合には、圧縮伸張手段71にその段
階で伸張動作を停止せしめる。以上の操作が、データ長
が短いデータから順に行なわれ、最終的には、所定の時
間内に伸張できた圧縮データか、もしくは、非圧縮デー
タ10cのうちで、最もデータ長が短いものが信号線5
18に出力され、信号線519にはそのデータに対応す
る識別子が出力されて、動作が終了する。
【0143】データ記憶手段15は、信号線518を介
して供給されたデータと信号線519を介して供給され
た識別子を対応づけて記憶する。
【0144】この後、一時記憶手段10は、第1の圧縮
データ10aと第2の圧縮データ10bと非圧縮データ
10cを消去する。
【0145】ここでは1つの音響データに着目し、その
音響データが音響入力手段79により信号線510に出
力されてからデータ記憶手段15に記憶されるまでの過
程を順に追って説明したが、本音響記憶再生装置は、メ
モリ79cに記憶した音響データを順次信号線510に
出力し、マイク10aから入力された音響信号を、全て
音響データとしてデータ記憶手段15に記憶し終えるま
で、以上の記憶動作を繰り返し実行する。
【0146】次に、音響データの読み出し時の動作につ
いて説明する。音響データの読み出し動作は、キーボー
ド30により、ユーザが、データの読み出しを指示する
ことにより開始され、この後、ユーザがキーボード30
の所定のキーを押下して読み出し停止を指示するまで続
けられる。
【0147】キーボード30は、ユーザの指示を表わす
文字コード列を、信号線530に出力する。
【0148】読出指示手段23は、信号線530を介し
て供給される文字コード列を判別し、音響データの読み
出しが指示されると、信号線522に読出開始命令を出
力する。一方、信号線530を介して供給された文字コ
ード列が読み出し停止指示であった場合には、信号線5
22に読出停止命令を出力する。
【0149】タイマ24、データ読出手段25の動作
は、図2のタイマ24、データ読出手段25の動作と全
く同じなので詳しい説明は省略する。
【0150】音響メモリ76、77は、初期状態では無
音状態を表わす値を、全アドレスに記憶している。
【0151】音響データ読み出し時の圧縮伸張手段71
の動作は、図2の圧縮伸張手段11の動作と比較して、
信号線526を介して画像メモリ26にデータを書き込
む代わりに信号線576を介して音響メモリ76にデー
タを書き込み、信号線527を介して画像メモリ27に
データを書き込む代わりに信号線577を介して音響メ
モリ77にデータを書き込むことを除いて、全く同じな
ので、詳しい説明は省略するが、図2の実施例2の場合
と同様に、音響メモリ76、77には、250ミリ秒間
隔で、データ記憶手段15に記憶された音響データが、
必要に応じて伸張された後、書き込まれる。
【0152】音響発生手段78は、信号線523を介し
てデータ読出命令が供給されたとき、供給されたデータ
読出命令が奇数回目ならば信号線579を介して音響メ
モリ77から、偶数回目ならば信号線578を介して音
響メモリ76から、書き込まれているデータを読み込
み、D/A変換器78aでアナログ信号に変換した後、
増幅器78bで増幅し、増幅した信号をスピーカ78c
に入力して音響を発生させる。従って、信号線573を
介して最初のデータ読出命令が供給されたときには、音
響メモリ77に記憶された初期値、すなわち、無音状態
を表わすデータが読み出されて音響は発生せず、以後、
n番目(n≧2)のデータ読出命令が供給されたときに
は、データ記憶手段15からnー1番目に読み出された
音響データが音としてスピーカ78cから出力されるこ
とになる。
【0153】ここで、データ記憶手段15に記憶された
データは、マイク79aより入力され、A/D変換器7
9bによりディジタル化された音響データを、250ミ
リ秒ずつに分けて記憶されたものであり、データ記憶手
段15より読み出されたデータ1つを音響としてスピー
カ78cで鳴らすには、250ミリ秒の時間を要する。
一方、タイマ24からは、データ読出命令が250ミリ
秒間隔で周期的に信号線523に供給されるので、本音
響記憶再生装置全体としては、データ記憶手段15に2
50ミリ秒ごとに分割して記憶された音響データを、あ
たかも全ての音響データが分割せず連続的に記憶されて
いるかのように、途切れたり一部を飛ばしたりすること
なく、連続的にスピーカ78cにて鳴らすことができ
る。
【0154】本実施例によれば、音響入力手段79より
入力された音響データは、複数の圧縮方法の内で、所定
の時間内に伸張できることが保証できたアルゴリズムで
圧縮してデータ記憶手段15に記憶するので、圧縮せず
に記憶する場合に比較して、データ記憶手段15の記憶
媒体の使用量を削減することが可能となる。また、音響
データを所定の時間間隔で分割した後に、個々のデータ
に対して、所定の時間内に伸張できることが保証でき
た、データ長が最も短くなる圧縮アルゴリズムを選択す
るので、音響データを分割せず、全体を1つのアルゴリ
ズムでまとめて圧縮する場合と比較しても、無音状態の
部分は無音状態に適したアルゴリズムで、高周波成分が
多い部分はそれに適したアルゴリズムでというように、
各部分部分に応じてそれに適したアルゴリズムで圧縮で
き、データ記憶手段15の記憶媒体の使用量を削減する
ことが可能になる。また、いずれの圧縮アルゴリズムを
用いても所定の時間内に伸張できない音響データに対し
ては、圧縮しないままの形式でデータ記憶手段15に記
憶するので、音響データの再生時には、いかなるデータ
に対しても、データ記憶手段15に記憶してあるデータ
を、音響メモリ76、77に圧縮を解いた形のデータと
して所定の時間内に読み出せることが保証でき、従っ
て、所定の時間間隔で複数に分割して記憶されたある音
響データをスピーカ78cで再生している間に、次の音
響データをデータ記憶手段15から読み出し、伸張し、
音響メモリ76〜77に格納することが可能となり、デ
ータ記憶手段15に分割して記憶された音響データを、
あたかも全ての音響データが分割せず連続的に記憶され
ているかのように、途切れたり一部を飛ばしたりするこ
となく、連続的にスピーカ78cにて鳴らすことが可能
となる。
【0155】また、本実施例におけるデータ選択手段7
2は、圧縮伸張手段71と伸張時間計測手段13に行な
わせる伸張時間の計測が、第1の圧縮データ10aと第
2の圧縮データ10bの両方に対して終了してから、デ
ータ記憶手段15に記憶させるデータを選択するではな
く、データ伸張時間が所定の時間より短いことが最初に
見い出された圧縮データを選択するので、実施例2の画
像ファイリング装置におけるデータ選択手段22と比較
して、より高速にデータの選択を行なうことができる。
また、この伸張時間の計測を、データ長が短い圧縮デー
タから順に行なわせるので、伸張時間が所定の時間より
短いことを最初に確認できた圧縮アルゴリズムが、デー
タ長を最短にするアルゴリズムであると保証することが
できる。さらに、伸張時間が所定の時間に達したことが
伸張時間計測手段13と比較手段72cにより検出され
たとき、圧縮伸張手段71にその後のデータの伸張を停
止させ、別の圧縮データの伸張時間の計測を開始させる
ので、データ記憶手段15に記憶させるデータの選択を
一層高速に行なうことが可能となる。
【0156】なお、この発明は上記実施例のみに限定さ
れるものではなく、要旨を変更しない範囲で適宜変更し
て実施できる。
【0157】例えば、各実施例において、データ記憶手
段15は、ハードディスクやフラッシュメモリなど、光
ディスク以外の記憶媒体を用いて実現してもよい。
【0158】同様に、一時記憶手段10は、半導体メモ
リやフロッピーディスクなど、ハードディスク以外の記
憶媒体を用いて実現してもよいし、データ記憶手段15
中の記憶媒体の一部を利用して実現してもよい。特に、
一時記憶手段10をデータ記憶手段15の一部を利用し
て実現する場合には、伸張時間計測手段に、圧縮伸張手
段11、31、71による圧縮データの伸張に要する時
間だけではなく、それに先立つ一時記憶手段10からの
圧縮データの読み出しに要する時間も含めて計測させて
もよい。このようにすれば、圧縮によるデータ長の変動
に伴うデータ記憶手段15からのデータの読み出し時間
の変動も考慮に入れて、データの読み出しと伸張に要す
る時間の総計が所定の時間内に納まる圧縮・伸張アルゴ
リズムを選択することが可能となる。また、一時記憶手
段10をデータ記憶手段15の一部を利用して実現する
場合には、データ選択手段14、22、72により選択
されたデータを改めてデータ記憶手段15に記憶して一
時記憶手段10に記憶されていたデータを消去する代わ
りに、データ選択手段14、22、72により選択され
たデータだけを残して、選択されなかったデータを消去
するようにしてもよいのは勿論である。
【0159】また、伸張時間計測手段13は、水晶発信
器の代わりに商用電源の交流周波数を利用するなどして
実現してもよい。
【0160】また、第1〜第3の実施例において、第1
の圧縮手段11aと第2の圧縮手段11bが用いる圧縮
アルゴリズムは、LZ法に基づく圧縮アルゴリズムや、
JBIG(Joint Bi-level Image coding experts Grou
p)圧縮アルゴリズム、国際規格グループ4のファクシ
ミリに用いられるMMR(Modified Modified Relative
addressing)圧縮アルゴリズム、あるいは、カラー画
像用の圧縮アルゴリズムJPEG、音声信号に適したサ
ブバンド符号化方式の圧縮アルゴリズムなど、MH、M
R以外の圧縮アルゴリズムに変更してもよい。この場
合、第1の伸張手段11cと第2の伸張手段11dが用
いる伸張アルゴリズムも、圧縮アルゴリズムに対応する
ものに変更するのは当然である。また、これらを内部に
有する圧縮伸張手段11および圧縮伸張手段71は、C
PUとソフトウェアにより実現してもよいし、適用する
圧縮・伸張アルゴリズムは3つ以上設けてもよい。
【0161】また、実施例3の音響記憶再生装置におけ
る音響入力手段79は、マイク79aの代わりにテープ
レコーダやレコードプレーヤ、CDプレーヤなどの音響
再生装置を設け、それら音響再生装置により再生した音
声や音楽を、D/A変換手段79bに与えてもよい。
【0162】また、実施例1のデータ記憶装置における
画像入力手段19および実施例2の画像ファイリング装
置における画像入力手段29は、多諧調のモノクロ画像
を読み込むようにしてもよいし、カラー画像を読み込む
ようにしてもよい。また、スキャナで紙から画像を読み
込む代わりに、映画フィルムなど他のメディアから画像
を読み込むようにしてもよい。このようにする場合に
は、圧縮伸張手段10が用いる圧縮・伸張アルゴリズム
を、その画像の性質に応じて選定するのは勿論である。
特に、映画フィルムのように、隣接画像間に強い相関関
係がある場合には、MPEGを圧縮アルゴリズムの1つ
に含めるべきである。
【0163】また、実施例2の画像ファイリング装置
は、ページめくり態様の表示速度を、毎秒4枚より遅く
しても速くしてもよいし、マイクロフィルムの読み出し
装置に用いられるようなダイヤルを付加して速度を設定
できるようにしてもよい。特に、高速なハードウェアを
用いて画像ファイリング装置を実現する場合には、毎秒
30枚程度の表示速度を設定可能とし、映画やテレビ放
送などの動画の1コマ1コマを順次記憶しておき、ペー
ジめくり態様の表示により動画を表示できるようにして
もよい。この場合、実施例3の音響記憶再生装置を内蔵
して、映画やテレビ放送などの音声や音楽も記憶してお
き、動画と音声・音楽を同時に再生できるようにし、い
わゆるVTRプレーヤやレーザディスクプレーヤなどの
従来のAV機器の代わりに用いてもよい。
【0164】また、実施例2の画像ファイリング装置
は、従来の装置と同様の技術により、画像データ記憶時
にそのデータに属性を設定し、画像の読み出し時には、
所望の属性を有する画像データだけを抽出して、その抽
出した画像データだけを読み出すようにしてもよい。
【0165】
【発明の効果】以上、様々な例を用いて示したように、
本発明によれば、いずれの圧縮アルゴリズムで圧縮され
たデータをデータ記憶手段に記憶させるかを、データ長
計数手段の計数結果のみならず、伸張時間計測手段の計
測結果にも基づいて決定するので、単にデータ長が最も
短くなる圧縮アルゴリズムにより圧縮されたデータを記
憶手段に記憶させるのではなく、データ長とデータを伸
張するのに要する時間の両方を考慮して選択してデータ
を、データ記憶手段に記憶させるデータ記憶装置を実現
することが可能となる。
【0166】また、データ記憶手段に記憶されるデータ
が、許容時間内に伸張できることが保証可能となる。
【0167】また、許容時間内に伸張を行える圧縮アル
ゴリズムのうちで、最もデータ長が短くなるアルゴリズ
ムで圧縮されたデータをデータ記憶手段に記憶させ、記
憶媒体を有効に利用することが可能となる。
【0168】また、圧縮されたデータのうち、圧縮する
前のデータよりもデータ長が短いものについてのみ伸張
手段に伸張を行なわしめることにより、圧縮された全て
のデータに対して伸張を行なわせる場合よりも高速に、
どのアルゴリズムで圧縮したデータをデータ記憶手段に
記憶させるかを決定することが可能となる。
【0169】また、データ選択手段が、伸張時間計測手
段により計測された時間が伸張時間として許容できる上
限値より小さいことが最初に検出されたデータを選択す
ることにより、どのアルゴリズムで圧縮したデータをデ
ータ記憶手段に記憶させるかを一層高速に決定すること
が可能となる。
【0170】また、データ選択手段が、圧縮されたデー
タをデータ長が短いものから順に伸張手段に伸張せしめ
ることにより、伸張時間計測手段により計測された時間
が伸張時間として許容できる上限値より小さいことが最
初に検出されたデータが、圧縮後のデータ長が最も短い
ことを保証できるので、どのアルゴリズムで圧縮したデ
ータをデータ記憶手段に記憶させるかを一層高速に決定
することが可能となる。
【0171】また、伸張時間計測手段により計測された
時間が伸張時間として許容できる上限値を越えたとき、
伸張手段によるデータの伸張を終了せしめて新たな圧縮
されたデータの伸張を開始せしめることにより、前のデ
ータの伸張の完了を待って新たな圧縮されたデータの伸
張を開始せしめるよりも高速に、どのアルゴリズムで圧
縮したデータをデータ記憶手段に記憶させるかを決定す
ることが可能となる。
【0172】また、圧縮されたいずれのデータも、伸張
時間計測手段により計測された時間が伸張時間として許
容できる上限値より大きいとき、伸張を要しない圧縮し
ないデータをデータ記憶手段に記憶させるべきデータと
して選択することにより、いかなるデータに対しても、
伸張が許容時間内に終了することを保証可能となる。
【0173】また、圧縮されたいずれのデータも、デー
タ長計数手段により計数されたデータ長が圧縮する前の
データのデータ長より大きいとき、圧縮しないデータを
選択することにより、圧縮によりデータ長がかえって大
きくなってしまうことを未然に防止可能となる。
【0174】また、画像入力手段により画像を光学的に
読み込み、光電変換して生成した画像データを圧縮手段
に圧縮せしめるので、光学的に読み込んだ画像を、許容
時間内に伸張できることが保証されたアルゴリズムで圧
縮して、データ記憶手段に記憶可能となる。
【0175】また、音響入力手段により音を電気信号に
変換した音響信号を圧縮手段に圧縮せしめるので、音
を、許容時間内に伸張できることが保証されたアルゴリ
ズムで圧縮して、データ記憶装置に記憶可能となる。
【0176】また、本発明のデータ読出装置によれば、
複数の相異なる圧縮アルゴリズムのうち所定の時間内に
伸張可能なことをデータごとに個別に確認して選択され
たアルゴリズムにより圧縮したデータとそのデータの伸
張方法を示す識別子を読出手段によりデータ記憶手段か
ら読み出し、読み出されたデータを識別子に従って伸張
手段により伸張し、伸張されたデータを人間の五感にて
認識し得る情報に変換し、所定の時間間隔で人間に提示
することが可能となる。
【0177】また、データ記憶手段に記憶されたデータ
は画像データを含み、変換手段中の表示手段により画像
を表示することにより、データ記憶手段に記憶されたデ
ータを連続性のある画像として人間に提示可能となる。
【0178】また、連続性のある画像を表示手段により
一定時間間隔で表示し、動画として表示することが可能
となる。
【0179】また、データ記憶手段に記憶された音響デ
ータを、音を記憶する際に用いたサンプリング周期と等
しい時間間隔で音響発生手段に出力することにより、記
憶している音を正しい音として人間に提示可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデータ記憶装置のブ
ロック図
【図2】本発明の他の実施例におけるデータ記憶装置な
らびにデータ読出装置を組み合わせた画像ファイリング
装置のブロック図
【図3】本発明の他の実施例におけるデータ記憶装置な
らびにデータ読出装置を組み合わせた音響記憶再生装置
のブロック図
【符号の説明】
11a 第1の圧縮手段 11b 第2の圧縮手段 11c 第1の伸張手段 11d 第2の伸張手段 12 データ長計数手段 13、73 伸張時間計測手段 14、22、72 データ選択手段 15 データ記憶手段 19、29 画像入力手段 22c、72c 比較手段 28 表示手段 29 画像入力手段 78 音響発生手段 79 音響入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/413 D 5/92

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを相異なる複数の圧縮アルゴリズム
    で圧縮する圧縮手段と、各圧縮アルゴリズムで圧縮され
    たデータを伸張する伸張手段と、圧縮されたデータの伸
    張に要する時間を計測する伸張時間計測手段と、圧縮さ
    れたデータのデータ長を計数するデータ長計数手段と、
    前記伸張時間計測手段の計測結果および前記データ長計
    数手段の計数結果に基づき、圧縮されたデータの1つを
    選択するデータ選択手段と、前記データ選択手段により
    選択されたデータを記憶するデータ記憶手段を具備する
    データ記憶装置。
  2. 【請求項2】データ選択手段は、伸張時間計測手段によ
    り計測された時間を伸張時間として許容できる上限値と
    比較する比較手段を有し、前記比較手段の比較結果およ
    びデータ長計数手段の計数結果に基づきデータを選択す
    る構成の請求項1記載のデータ記憶装置。
  3. 【請求項3】データ選択手段は、伸張時間計測手段によ
    り計測された時間が伸張時間として許容できる上限値よ
    り小さなデータのうち、データ長計数手段により計数さ
    れたデータ長が最も短いデータを選択する構成の請求項
    2記載のデータ記憶装置。
  4. 【請求項4】データ選択手段は、圧縮されたデータのう
    ち、圧縮する前のデータよりもデータ長が短いものにつ
    いてのみ、伸張手段に伸張を行なわしめる構成の請求項
    2記載のデータ記憶装置。
  5. 【請求項5】データ選択手段は、伸張時間計測手段によ
    り計測された時間が伸張時間として許容できる上限値よ
    り小さいことが最初に検出されたデータを選択する構成
    の請求項4記載のデータ記憶装置。
  6. 【請求項6】データ選択手段は、圧縮されたデータをデ
    ータ長が短いものから順に伸張手段に伸張せしめる構成
    の請求項5記載のデータ記憶装置。
  7. 【請求項7】伸張時間計測手段により計測された時間が
    伸張時間として許容できる上限値を越えたとき、伸張手
    段によるデータの伸張を終了せしめる構成の請求項2記
    載のデータ記憶装置。
  8. 【請求項8】データ選択手段は、圧縮されたいずれのデ
    ータも、伸張時間計測手段により計測された時間が伸張
    時間として許容できる上限値より大きいとき、圧縮する
    前のデータを選択する構成の請求項2記載のデータ記憶
    装置。
  9. 【請求項9】データ選択手段は、圧縮されたいずれのデ
    ータも、データ長計数手段により計数されたデータ長が
    圧縮する前のデータのデータ長より大きいとき、圧縮す
    る前のデータを選択する構成の請求項1記載のデータ記
    憶装置。
  10. 【請求項10】画像を光学的に読み込み、光電変換して
    生成した画像データを圧縮手段に圧縮せしめる画像入力
    手段を有する構成の請求項1記載のデータ記憶装置。
  11. 【請求項11】音を電気信号に変換して生成した音響信
    号を圧縮手段に圧縮せしめる音響入力手段を有する構成
    の請求項1記載のデータ記憶装置。
  12. 【請求項12】複数の相異なる圧縮アルゴリズムのうち
    所定の時間内に伸張可能なことをデータごとに個別に確
    認して選択されたアルゴリズムにより圧縮したデータを
    そのデータの伸張方法を示す識別子とともに記憶したデ
    ータ記憶手段と、前記データ記憶手段から圧縮されたデ
    ータならびに対応する識別子を読み出す読出手段と、前
    記読出手段により読み出されたデータを読み出された識
    別子に従い伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸
    張されたデータを所定の時間間隔で人間の五感にて認識
    し得る情報に変換する変換手段を具備するデータ読出装
    置。
  13. 【請求項13】データ記憶手段に記憶されたデータは画
    像データを含み、変換手段は画像を表示する表示手段を
    有する構成の請求項12記載のデータ読出装置。
  14. 【請求項14】表示手段は、画像を動画として表示する
    構成の請求項13記載のデータ読出装置。
  15. 【請求項15】データ記憶手段に記憶されたデータは音
    響データを含み、変換手段は音を発生する音響発生手段
    を有する構成の請求項12記載のデータ読出装置。
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