JPH0799528A - マルチメディア通信端末装置 - Google Patents

マルチメディア通信端末装置

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JPH0799528A
JPH0799528A JP5227257A JP22725793A JPH0799528A JP H0799528 A JPH0799528 A JP H0799528A JP 5227257 A JP5227257 A JP 5227257A JP 22725793 A JP22725793 A JP 22725793A JP H0799528 A JPH0799528 A JP H0799528A
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command
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Susumu Fujioka
進 藤岡
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多地点通信制御ユニットを使用しないでポイ
ント・ポイント接続された相手端末の送信モードを当方
の送信モードに一致させる非標準コマンドを新規に定義
することにより、同一の送信モードによる対称通信を容
易かつ迅速に設定できるマルチメディア通信端末装置を
提供することを目的としている。 【構成】 通信制御部19は、ISDNを介してポイン
ト・ポイント接続された相手端末の送信モードを当方の
送信モードに一致させる非標準コマンドを送信する。こ
の非標準コマンドはPCS(Point to point Command S
ymmetrical mode)コマンドとして新規に定義されるも
ので、勧告H.230で規定された制御信号C&Iと同
等のコマンドであり、このPCSコマンドを用いて送信
モードを一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願各発明は、CCITT(国際
電信電話諮問委員会)勧告H.221とH.242を用
いた通信を実行するテレビ会議端末やAV(Audio Visu
al)端末装置などのマルチメディア通信端末装置に関
し、特に多地点接続による同時通信を実現する多地点通
信制御ユニットMCU(Multipoint Control Unit)を
使用せずにポイント・ポイント接続されるマルチメディ
ア通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ会議端末やAV端末装置な
どのマルチメディア通信端末装置が多用されているが、
このマルチメディア通信端末装置は、H.221規定に
よる多重・分離制御と、H.242規定による通信制御
を実行し、各種のマルチメディアデータを通信すること
ができる。このとき、いわゆる多地点通信制御ユニット
MCUを用いれば、複数のマルチメディア通信端末装置
を同時に接続して相互通信を実現することができる。そ
の際、CCITT勧告H.230で規定された制御信号
C&I(Control&Indication)のコマンドであるMC
C(Multipoint Command Conference)やMCS(Multi
point Command Symmetrical Data-transmission)を使
用して、前記MCUと端末装置との送信モードを一致さ
せている。
【0003】これに対して、前記MCUを使用しない環
境下でポイント・ポイント接続された2端末間の通信で
は、MCUの支援を受けずに端末同士で自力により送信
モードを一致させなければならない。そこで、従来より
各種の提案がなされており、例えば、 能力交換後に不確定時間をカウントするタイマを起動
し、タイムアウトまでに相手端末から送信モードの通知
がなければ自端末から所望の送信モードを通知し相手端
末の送信モードを切り換える。 送信モードの能力にプライオリティを持たせ、プライ
オリティの高い順に送信モードを切り換える。 オペレータの選択により送信モードを決定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のマルチメディア通信端末装置にあっては、前
記制御信号C&IのコマンドであるMCCやMCSが、
多地点通信制御ユニットMCUを使用した場合にのみ使
用されるコマンドであり、MCUを使用しないポイント
・ポイント接続においては、これらに相当するコマンド
の勧告規定が示されていないという不備があった。
【0005】また、として示した、タイマにより不確
定時間をカウントし相手のモード切り換えを待つ方法で
は、相手端末も同じ動作をした場合に両端末とも待ち状
態となり、両端末の送信モードが一致するまでに時間が
かかるという問題がある。また、として示した、送信
モードの能力にプライオリティを持たせる方法では、送
信モードのパターンが多い場合にはプライオリティの順
序付けが煩わしいものとなり、また動的にプライオリテ
ィの順序を換えようとすると、処理が複雑となるという
問題がある。
【0006】また、として示した、オペレータが送信
モードを選択するという方法では、一方の端末の送信モ
ードが変更になる毎に、他方のオペレータがその都度、
操作により送信モードを変更しなければならず、オペレ
ータの操作が煩わしいものになるという問題がある。そ
こで、請求項1記載の発明は、多地点通信制御ユニット
を使用しないでポイント・ポイント接続された相手端末
の送信モードを当方の送信モードに一致させる非標準コ
マンドを新規に定義することにより、同一の送信モード
による対称通信を容易かつ迅速に設定できるマルチメデ
ィア通信端末装置を提供することを目的としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、対称通信の
解除コマンドを新規に定義することにより、対称通信を
解消し任意の非対称通信に移行できるマルチメディア通
信端末装置を提供することを目的としている。また、請
求項3記載の発明は、対称通信のための非標準コマンド
の送信を発呼側端末のみに許可することにより、ポイン
ト・ポイント接続された両端末から同時に非標準コマン
ドが送信されることを防止するマルチメディア通信端末
装置を提供することを目的としている。
【0008】また、請求項4記載の発明は、対称通信の
ための非標準コマンドの送信権であるトークンを規定す
ることにより、トークンを所有した端末のみにコマンド
送信を許可し、ポイント・ポイント接続された両端末か
ら同時に非標準コマンドが送信されることを防止するマ
ルチメディア通信端末装置を提供することを目的として
いる。
【0009】また、請求項5記載の発明は、トークンを
所有した端末が対称通信の解除コマンドを送信した場合
に自動的にトークンを相手端末に譲渡することにより、
トークン譲渡操作を対称通信の解除動作に連動させて不
要化するマルチメディア通信端末装置を提供することを
目的としている。また、請求項6記載の発明は、両端末
から同時に非標準コマンドが送信された場合に互いに発
生した乱数値のより小さい端末側に送信権を許可するこ
とにより、コマンド送信端末の調整を迅速かつ容易に実
現し、オペレータによる再操作を不要とするマルチメデ
ィア通信端末装置を提供することを目的としている。
【0010】また、請求項7記載の発明は、両端末から
同時に非標準コマンドが送信された場合に互いに発生し
た乱数値のより大きい端末側に送信権を許可することに
より、コマンド送信端末の調整を迅速かつ容易に実現
し、オペレータによる再操作を不要とするマルチメディ
ア通信端末装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、H.221規定による多重
・分離制御を行うH.221多重・分離制御部と、H.
242規定による通信制御を行うH.242通信制御部
と、を有し、多地点通信制御ユニット無しでポイント・
ポイント接続されるマルチメディア通信端末装置におい
て、前記ポイント・ポイント接続された相手端末の送信
モードを当方の送信モードに一致させる非標準コマンド
を送信するコマンド送信手段と、この非標準コマンドを
受信した場合にコマンド送信端末と同一の送信モードを
設定する対称通信設定手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載のマルチメディア通信端
末装置において、前記非標準コマンドにより設定された
対称通信を解除する解除コマンドを送信する解除コマン
ド送信手段と、この解除コマンドを受信した場合に解除
コマンド送信端末と異なる送信モードに必要ならば変更
する非対称通信設定手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0013】また、請求項3記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載のマルチメディア通信端
末装置において、前記非標準コマンドの送信端末を発呼
側端末に制限する制限手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、上記目的を達成するため
に、請求項1記載のマルチメディア通信端末装置におい
て、前記非標準コマンドの送信権を規定するトークンを
獲得または譲渡するトークン制御手段と、前記非標準コ
マンドの送信端末をこのトークンを獲得した端末側に制
限する制限手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】また、請求項5記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項4記載のマルチメディア通信端
末装置において、前記非標準コマンドにより設定された
対称通信を解除する解除コマンドを送信する解除コマン
ド送信手段と、この解除コマンドを送信する際にトーク
ンを自動的に相手端末に譲渡するトークン譲渡手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項6記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載のマルチメディア通信端
末装置において、前記ポイント・ポイント接続された両
端末から同時に非標準コマンドが送信された場合に乱数
を発生する乱数発生手段と、発生した乱数値を互いに通
知する乱数通知手段と、この通知された乱数値と前記自
端末で発生した乱数値とを比較する乱数比較手段と、非
標準コマンドの送信端末をより小さい乱数値を発生した
端末側に制限する制限手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0016】また、請求項7記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載のマルチメディア通信端
末装置において、前記ポイント・ポイント接続された両
端末から同時に非標準コマンドが送信された場合に乱数
を発生する乱数発生手段と、発生した乱数値を互いに通
知する乱数通知手段と、この通知された乱数値と前記自
端末で発生した乱数値とを比較する乱数比較手段と、非
標準コマンドの送信端末をより大きい乱数値を発生した
端末側に制限する制限手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0017】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、多地点通信制御ユニット無しでポイント・ポイント
接続された相手端末に、その送信モードを当方の送信モ
ードに一致させる非標準コマンドをコマンド送信手段に
より送信し、この非標準コマンドを受信した場合に、対
称通信設定手段がコマンド送信端末と同一の送信モード
を設定する。
【0018】また、上記構成を有する請求項2記載の発
明においては、非標準コマンドにより設定された対称通
信を解除する解除コマンドを解除コマンド送信手段によ
り送信し、この解除コマンドを受信した場合に、非対称
通信設定手段が解除コマンド送信端末と異なる送信モー
ドに必要ならば変更する。また、上記構成を有する請求
項3記載の発明においては、非標準コマンドの送信端末
を制御手段により発呼側端末に制限する。
【0019】また、上記構成を有する請求項4記載の発
明においては、非標準コマンドの送信権を規定するトー
クンをトークン制御手段により獲得または譲渡するよう
構成し、制限手段が非標準コマンドの送信端末をこのト
ークンを獲得した端末側に制限する。また、上記構成を
有する請求項5記載の発明においては、非標準コマンド
により設定された対称通信を解除する解除コマンドを解
除コマンド送信手段により送信した場合に、トークン譲
渡手段がトークンを自動的に相手端末に譲渡する。
【0020】また、上記構成を有する請求項6記載の発
明においては、ポイント・ポイント接続された両端末か
ら同時に非標準コマンドが送信された場合に乱数発生手
段により乱数を発生し、発生した乱数値を乱数通知手段
により互いに通知し、この通知された乱数値と前記自端
末で発生した乱数値とを乱数比較手段により比較し、制
限手段が非標準コマンドの送信端末をより小さい乱数値
を発生した端末側に制限する。
【0021】また、上記構成を有する請求項7記載の発
明においては、ポイント・ポイント接続された両端末か
ら同時に非標準コマンドが送信された場合に乱数発生手
段により乱数を発生し、発生した乱数値を乱数通知手段
により互いに通知し、この通知された乱数値と前記自端
末で発生した乱数値とを乱数比較手段により比較し、制
限手段が非標準コマンドの送信端末をより大きい乱数値
を発生した端末側に制限する。
【0022】
【実施例】以下、本願各発明を実施例に基づいて説明す
る。図1は請求項1〜7いずれかに記載された発明の一
実施例に係るマルチメディア通信端末装置としてのテレ
ビ会議端末を示すシステム構成図である。まず、構成を
説明する。図1に示すテレビ会議端末11は、CCIT
T勧告H.221とH.242を用いて、音声、動画
像、静止画像、およびグラフィックデータの送受信が可
能なマルチメディア通信端末装置であり、システム制御
部12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Ra
ndom Access Memory)14、VRAM(Video RA
M)15、画像メモリ16、描画入力ユニット17、L
CD(Liquid Cristal Device)ユニット18、通信制
御部19、送受話器20、マイク21、スピーカ22、
操作部23、テレビカメラ24、CRT(Cathode Ray
Tube)ユニット25、動画像コーデック26、スキャナ
27、静止画像コーデック28、システムバス29等を
備えている。
【0023】システム制御部12は、ROM13内のプ
ログラムに従って本装置の各部を制御する。ROM13
は、本装置の制御プログラム等を格納しており、RAM
14は、本装置の制御に必要な各種データを記憶する。
VRAM15は、LCDユニット18に表示するビデオ
データを記憶する。画像メモリ16は、ハードディスク
等の記憶装置であり、静止画像データや描画データをフ
ァイルとして記憶する。描画入力ユニット17は、タッ
チパネルと接触点検出回路から成り、専用のペン先が接
触した部分を検出し、その位置情報を取り込む。なお、
このタッチパネルは、LCDユニット18のLCDと密
着している。LCDユニット18は、LCDとそれを制
御するLCD制御部から成り、LCD制御部は表示内容
の拡大・縮小やマルチウインドウ等の表示制御を行う。
【0024】通信制御部19は、音声通話用の送受話器
20、マイク21、スピーカ22等が接続され、また音
声信号のA/D(Analog to Digital)変換を行う音声
コーデックや、CCITT勧告H.221に準拠して各
種メディアデータを多重・分離する多重・分離制御部等
を含んでおり、さらにCCITT勧告H.242に準拠
した通信制御を行う通信制御部を有する。なお、本実施
例の通信制御部19は、多地点通信制御ユニットMCU
を使用しないポイント・ポイント接続により、ISDN
(サービス総合デジタル網:Integrated Services Digi
tal Network)回線を介して相手端末と通信する。操作
部23は、テンキー等を有し、オペレータが宛先の電話
番号を入力したり、テレビカメラ24のズーム操作を行
ったり、使用するメディアの選択操作を行ったり、また
本発明によるコマンドと通知の送信操作等を行う。
【0025】テレビカメラ24は、入力される映像情報
をNTSC(National TelevisionSystem Committee)
信号として出力する。CRTユニット25は、NTSC
端子およびRGB端子を有したCRTと、画面の分割表
示等の制御を行うCRT制御部から成り、動画像コーデ
ック26から出力されるNTSC信号を表示したり、静
止画像コーデック28から出力されるRGB信号を表示
する。動画像コーデック26は、例えばテレビカメラ2
4から入力されるアナログNTSC信号をA/D変換し
た後に、NTSC/CIF変換によりCIF(Common I
ntermediate Format:共通中間フォーマット)信号に変
換し、これをCCITT勧告H.261規定により符号
化し、通信データとして通信制御部19に渡す。逆に、
通信制御部19から入力される符号化された動画像デー
タを勧告H.261規定により復号化し、これをCIF
/NTSC変換し、さらにD/A(Digital to Analo
g)変換し、NTSC信号としてCRTユニット25に
出力する。
【0026】スキャナ27は、CCD(Charge Coupled
Device)を用い、1ライン毎に原稿を読み取って、カ
ラー原稿の場合はカラー画像データとして、また文書等
の場合は2値画像データとして出力する。静止画像コー
デック28は、スキャナ27から入力されるデータがカ
ラー画像データの場合は例えばJPEG(Joint Photog
raphic Experts Group)方式に従って符号化し、通信制
御部19または画像メモリ16に渡す。逆に、通信制御
部19または画像メモリ16から入力される符号化され
た静止画像データをJPEG方式により復号化し、それ
をCRTユニット25またはLCDユニット18に出力
する。また、スキャナ27から入力されるデータが2値
画像データの場合は、ファクシミリ通信で用いられてい
るMH(Modified Huffman)、MR(Modified REA
D)、MMR(Modified Modified READ)等の符号化方
式により符号化し、通信制御部19または画像メモリ1
6に渡す。逆に、通信制御部19または画像メモリ16
から入力される符号化された2値画像データを復号化
し、CRTユニット25またはLCDユニット18に出
力する。
【0027】ここで、請求項1記載の発明に係る特徴的
な構成を説明する。通信制御部19は本実施例のコマン
ド送信手段として、前記ISDNを介してポイント・ポ
イント接続された相手端末の送信モードを当方の送信モ
ードに一致させる非標準コマンドを送信する。この非標
準コマンドはPCS(Point to point Command Symmetr
ical mode)コマンドとして新規に定義されるもので、
勧告H.230で規定された制御信号C&Iと同等のコ
マンドであり、このPCSコマンドを用いて送信モード
を一致させる。なお、このPCSコマンドによる動作を
実行できるという能力は、勧告H.221で規定された
エスケープテーブル値のNS−cap(TTC非標準の
能力メッセージ)を用いてお互いに交換する。このNS
−capのコーディング例が図2に示され、そのオクテ
ット7に能力がコーディングされる。また、このPCS
コマンドは勧告H.221で規定されたエスケープテー
ブル値のNS−comm(TTC非標準のコマンドメッ
セージ)を用いて相手に送信する。このNS−comm
のコーディング例が図3に示され、そのオクテット7に
PCSコマンドがコーディングされる。一方、このNS
−commによりPCSコマンドを受け取ったテレビ会
議端末11にあっては、その通信制御部19を対称通信
設定手段として用い、PCSコマンドの送信端末と同一
の送信モードすなわち対称通信を設定する。
【0028】続いて、請求項2記載の発明に係る特徴的
な構成を説明する。通信制御部19は本実施例の解除コ
マンド送信手段として、前記非標準コマンドとしてのP
CSコマンドにより設定された対称通信を解除する必要
があれば解除コマンドを送信する。この解除コマンドは
PCS解除コマンドとして新規に定義されるもので、勧
告H.230で規定された制御信号C&Iと同等のコマ
ンドであり、このPCS解除コマンドを用いて対称通信
を解除する。このために、PCS解除コマンドを受け取
ったテレビ会議端末11にあっては、その通信制御部1
9を非対称通信設定手段として用い、PCS解除コマン
ドの送信端末と異なる送信モードに必要ならば変更す
る。すなわち、このPCS解除コマンドを受信すると、
相手端末の送信モードとは異なった送信モードにモード
変更することが可能となる。なお、このPCS解除コマ
ンドによる動作を実行できるという能力は、図2に示す
勧告H.221で規定されたエスケープテーブル値のN
S−capのオクテット7にコーディングして、お互い
に交換する。また、このPCS解除コマンドは、図3に
示したコーディング例と同様に、勧告H.221で規定
されたエスケープテーブル値のNS−commのオクテ
ット7を用いて相手に送信する。
【0029】続いて、請求項3記載の発明に係る特徴的
な構成を説明する。テレビ会議端末11が通信制御部1
9により呼接続し、能力交換を行った後の最初のモード
変更に先だって、システム制御部12は本実施例の制限
手段として、前記PCSコマンドの送信端末を発呼側端
末のみに制限し、自端末が発呼端末である場合にのみ自
端末からのPCSコマンドの送信を許可する。
【0030】次に、作用を説明する。本実施例のテレビ
会議端末11は、多地点通信制御ユニットMCUを使用
しないでポイント・ポイント接続された相手端末と通信
するもので、ここではPCSコマンドの送信権を規定す
るトークンが存在しない場合に、発呼端末からPCSコ
マンドおよびPCS解除コマンドを送信する動作につい
て説明する。
【0031】図5は請求項1〜3記載の発明に係るプロ
トコルシーケンスを示す図であり、図6〜8はその動作
を示すフローチャートである。まず、Dチャネルを用い
て第1チャネルの呼を接続すると(ステップS1)、勧
告H.221を用いたインチャネル手順に入り、能力B
AS(Bit-rate Allocation Signal:ビットレート割当
信号)の交換を行う。このとき、PCSコマンドとPC
S解除コマンドを使用した通信が実行可能という能力も
相手に送信する(ステップS2)。この能力通知機能は
TTC非標準であるため、図2に示すように、勧告H.
221で規定されたエスケープテーブル値のNS−ca
pにセットして送信する。この能力BASを受信すると
(ステップS3)、両端末は、相手端末がPCSコマン
ドとPCS解除コマンドを使用した通信が実行可能であ
り、また転送レート能力が2×64kbit/sである
かどうかを確認する(ステップS4)。ここで、PCS
コマンドの使用が可能であればPCSモードとして独自
モードを設定し(ステップS5)、一方、使用不可であ
れば標準モードを設定した後(ステップS6)、付加チ
ャネルを接続する(ステップS7)。
【0032】そして、第1チャネルと第2チャネルとの
同期が確立すると(ステップS8)、通信制御部19は
現在のモードがPCSモードであるか標準モードである
かを判断し(ステップS9)、標準モードならば標準化
されている手順にしたがってモードを切り換えて、各種
メディアデータの送信を行い(ステップS10)、以
後、勧告標準にしたがった動作を行う(ステップS1
1)。一方、PCSモードならばシステム制御部12に
より自端末が発呼側かどうかを判断し(ステップS1
2)、発呼側ならばPCSコマンドを勧告H.221で
規定されたエスケープテーブル値のNS−commにコ
ーディングし、図3に示したようなNS−commとし
て発呼端末から送信する(ステップS13)。相手端末
は、このPCSコマンドを受信すると、送信モードを常
に相手端末の送信モードに一致させるモードとなる。
【0033】PCS送信後、発呼端末は音声、動画像、
およびグラフィックデータを用いた通信を行うためのB
ASコマンドを送信する。この音声、動画像、グラフィ
ックデータについてのBASコマンドの例を図4に示
す。着呼端末はこのBASコマンドを受信すると、受信
したBASコマンドと同じ内容のBASコマンドを送信
する。このようにして、両端末の送信モードは同じ(対
称通信)となる(ステップS14)。
【0034】この対称通信が必要なくなった時(ステッ
プS15)、発呼端末はPCS解除コマンドを勧告H.
221で規定されたエスケープテーブル値のNS−co
mmにコーディングし、図3に示したようなNS−co
mmとして着呼端末に送信する(ステップS16)。着
呼端末はこのPCS解除を受信すると、発呼端末の送信
モードとは異なった送信モードに変更することが可能と
なる。以後、必要に応じてPCSコマンド、PCS解除
コマンドを使用して、対称通信、非対称通信を実行する
(ステップS17)。
【0035】一方、ステップS12の判断でNOすなわ
ち自端末が着呼端末である場合は、図8に示すように、
所定の時間内に発呼端末からPCSコマンドを受信する
かどうかをチェックし(ステップS18)、PCSコマ
ンドを受信した場合は、発呼端末の送信モードと同じ送
信モードになるようにモードを切り換えて、各種メディ
アデータの送受信を行う(ステップS19)。この対称
通信が必要なくなり、PCS解除コマンドを受信した時
は(ステップS20)、対称通信を解除して必要ならば
発呼端末の送信モードとは異なった送信モードに変更
し、以後、必要に応じてPCSコマンド、PCS解除コ
マンドを使用した、対称通信、非対称通信を実行する
(ステップS21)。
【0036】また、ステップS18の判断でNOすなわ
ち所定時間内にPCSコマンドを受信しなかった場合
は、適当な送信モードに切り換えた後、各種メディアデ
ータを送受信し(ステップS22)、以後、必要に応じ
てPCSコマンド、PCS解除コマンドを使用した、対
称通信、非対称通信を実行する(ステップS23)。な
お、グラフィックデータの送信方法については、本発明
の範囲外であるため、その説明を省略する。
【0037】このように、請求項1記載の発明に係る実
施例においては、新規に定義したPCSコマンドを使用
することにより、多地点通信制御ユニットを使用しない
でポイント・ポイント接続された相手端末の送信モード
を常にコマンド送信端末の送信モードに一致させること
ができ、同一の送信モードによる対称通信を容易かつ確
実に自端末と相手端末との間に設定できる。
【0038】また、請求項2記載の発明に係る実施例に
おいては、新規に定義したPCS解除コマンドを使用す
ることにより、PCSコマンドにより設定した対称通信
を解除できるので、任意時に対称通信を解消して非対称
通信に移行でき、本PCS解除コマンドとPCSコマン
ドを適宜使用することにより、対称通信と非対称通信を
任意に切り換えた通信が実行可能となる。
【0039】また、請求項3記載の発明に係る実施例に
おいては、対称通信のためのPCSコマンドの送信を発
呼側端末のみに許可することにより、ポイント・ポイン
ト接続された両端末から同時に非標準コマンドが送信さ
れることを防止して、PCSコマンドによる対称通信を
円滑に実行できる。以下、請求項4記載の発明を実施例
に基づいて説明する。
【0040】まず、構成を説明する。図1において、通
信制御部19は本実施例のトークン制御手段として、前
記PCSコマンドの送信権を規定するトークンを相手端
末との間で獲得または譲渡する。そして、システム制御
部12は本実施例の制限手段として、前記通信制御部1
9によりトークンを獲得した端末側に、PCSコマンド
の送信端末を制限する。
【0041】次に、作用を説明する。本実施例では、P
CSコマンドの送信権を規定したトークン(PCSトー
クン)を用いた通信方法について説明する。このPCS
トークンは、両端末で同時に持つことはできず、任意の
時点で必ず片方の端末が所有する。また、このPCSト
ークンは通信開始時に発呼側端末に割り当てられる。各
種メディアデータの送受信を開始するまでのシーケンス
および動作フローは、上記の実施例と同じである。ただ
し、PCSトークンを用いた通信を実行する能力を、お
互いに送信する必要がある。この能力はTTC非標準で
あるため、勧告H.221で規定されたエスケープテー
ブル値のNS−capにセットして送信する。このNS
−capのコーディング例を図9に示す。図示のよう
に、NS−capのオクテット8にPCSトークンを使
用した通信を行う旨の宣言をコーディングする。
【0042】まず、発呼端末がPCSトークンを所有し
ており、この発呼端末がPCS解除コマンドを送信した
後に、PCSトークンを相手端末へ譲渡する場合につい
て説明する。PCSトークンを譲渡する通知として、P
IT(Point to point Indicate Token)を新規定義す
る。発呼端末は、このトークン譲渡通知PITを勧告
H.221で規定されたエスケープテーブル値のNS−
commを用いて送信する。このNS−commのコー
ディング例を図10に示す。図示のように、NS−co
mmのオクテット7にPITをコーディングする。着呼
端末はこれを受信すると、PCSトークンを獲得し、P
CSコマンドを送信可能となる。
【0043】次に、発呼端末がPCSトークンを所有し
ている時、着呼端末がこのトークンを獲得要求する場合
について説明する。PCSトークンを獲得要求するコマ
ンドとして、PCA(Point to point Command Acquir
e)を新規定義する。着呼端末はこのトークン獲得要求
コマンドPCAを、勧告H.221で規定されたエスケ
ープテーブル値のNS−commを用いて送信する。こ
のNS−commのコーディングは、図10のオクテッ
ト7にPCAコードをセットしたものである。発呼端末
はトークン獲得要求コマンドPCAを受信すると、トー
クン譲渡通知PITを送信することでPCSトークンを
着呼端末に譲渡する。以後、着呼端末はPCSコマンド
を送信可能となる。
【0044】図11は請求項4記載の発明に係るトーク
ン獲得要求コマンドPCAを用いた場合のプロトコルシ
ーケンスを示す図である。図12はその動作を示すフロ
ーチャートであり、同図(a)は発呼側端末、同図
(b)は着呼側端末の動作をそれぞれ示す。まず、図1
2(a)に示す発呼側端末において、通信制御部19に
よりPCS解除コマンドを着呼側端末に送信した場合は
(ステップT1)、着呼側端末からトークン獲得要求コ
マンドPCAが送出されるのを待機し(ステップT
2)、トークン獲得要求コマンドPCAを受け取ると、
トークン譲渡通知PITを送信する(ステップT3)。
このトークン譲渡通知PITを送信することにより、着
呼側端末にPCSトークンが譲渡されるので、発呼側端
末はPCSコマンドが受信されるのを待機し(ステップ
T4)、受信すると相手端末の送信モードと同じ送信モ
ードになるようモードを切り換えて(ステップT5)、
以後、通信を継続する。
【0045】一方、図12(b)に示す着呼側端末にお
いて、通信制御部19により発呼側端末からPCS解除
コマンドを受信した場合は(ステップT11)、トーク
ン獲得要求コマンドPCAを送信し(ステップT1
2)、トークン譲渡通知PITの受信を待機する(ステ
ップT13)。トークン譲渡通知PITを受信すると、
PCSコマンドの送信が可能になるので、発呼側端末に
PCSコマンドを送信し(ステップT14)、以後、適
当な送信モードにモードを切り換えて(ステップT1
5)、通信を継続する。
【0046】このように、本実施例においては、対称通
信のためのPCSコマンドの送信権であるトークンを規
定し、このPCSトークンを獲得、譲渡することにより
PCSコマンド送信端末を切り換えるので、ポイント・
ポイント接続された両端末から同時にPCSコマンドが
送信されるといった不具合を避けることができ、円滑な
対称通信を実現できる。
【0047】以下、請求項5記載の発明を実施例に基づ
いて説明する。まず、構成を説明する。図1において、
通信制御部19は本実施例のトークン制御手段として、
前記PCSコマンドの送信権を規定するトークンを相手
端末との間で獲得または譲渡する。そして、システム制
御部12は本実施例の制限手段として、前記通信制御部
19によりトークンを獲得した端末側に、PCSコマン
ドの送信端末を制限する。ここで、解除コマンド送信手
段としての通信制御部19がPCSコマンドにより設定
された対称通信を解除するPCS解除コマンドを送信し
た場合、通信制御部19は本実施例のトークン譲渡手段
として、このPCS解除コマンドを送信する際に、PC
Sトークンを自動的に相手端末に譲渡する。
【0048】次に、作用を説明する。前記請求項4記載
の発明に係る実施例で、PCS解除コマンドを送信した
後にPCSトークンを相手端末に譲渡する場合について
説明したが、本実施例ではPCS解除コマンドにトーク
ン譲渡通知の意味を持たせ、PCSトークンを譲渡する
ためのトークン譲渡通知PITを省略する。すなわち、
PCSトークン保有端末はPCS解除コマンドの送信に
よりPCSトークンを破棄し、相手端末はPCS解除コ
マンドの受信によりPCSトークンを獲得する。この場
合のプロトコルシーケンスを図13に示す。図示のよう
に、発呼側端末からPCS解除コマンドを送信すること
で、自動的に着呼側端末にPCSトークンが譲渡され、
図11に示したトークン獲得要求コマンドPCAおよび
トークン譲渡通知PITの交換手順を省略することがで
きる。
【0049】このように、本実施例においては、PCS
トークンを所有した端末がPCS解除コマンドにより対
称通信を解除すると、自動的にPCSトークンを相手端
末に譲渡するため、相手からのトークン獲得要求コマン
ドPCAおよび自端末からのトークン譲渡通知PITを
交換する必要がなく、トークン譲渡操作を対称通信の解
除動作に連動させて不要化でき、円滑なトークン譲渡を
実現できる。
【0050】以下、請求項6記載の発明を実施例に基づ
いて説明する。まず、構成を説明する。本実施例におい
ては、PCSコマンドの送信権を規定するトークンが用
いられない場合、かつ発呼側のみにPCSコマンドの送
信権を与えるという制限が無い場合、すなわち発呼側、
着呼側どちらからでもPCSコマンドを送信可能な環境
を想定し、PCSコマンドに対する受信確認通知として
PIA(Point to pint Indicate Acknowledgement)を
新規に定義する。このとき、PCSコマンドを送信後に
受信確認通知PIAを受信する前に相手からのPCSコ
マンドを受信した場合、システム制御部12は本実施例
の乱数発生手段として乱数を発生する。ここで発生した
乱数値は、乱数通知手段としての通信制御部19によっ
て端末相互に通知される。乱数通知後、システム制御部
12は、まず本実施例の乱数比較手段として、相手端末
から通知された乱数値と前記自端末で発生した乱数値と
を比較し、次いで制限手段として、より小さい乱数値を
発生した端末側にPCSコマンドの送信端末を制限す
る。すなわち、相手端末から受信した乱数が自端末側で
発生させた乱数よりも値が大きい場合のみ再度PCSコ
マンドを送信することができる。この動作を実行できる
という能力は、図14に示すように、勧告H.221で
規定されたエスケープテーブル値のNS−capのオク
テット8にコーディングし、お互いに交換する。また、
受信確認通知PIAは、勧告H.221で規定されたエ
スケープテーブル値のNS−commを用いて送信す
る。このNS−commのコーディングは、図10のオ
クテット7にPIAコードをセットしたものである。ま
た、乱数は、図15に示すように、勧告H.221で規
定されたエスケープテーブル値のNS−commのオク
テット7および8にコーディングし、お互いに交換す
る。
【0051】次に、作用を説明する。PCSコマンドの
送信権を規定するトークンが用いられない場合、かつ発
呼側のみにPCSコマンドの送信権を与えるという制限
が無い場合には、両端末から同時にPCSコマンドを送
信する場合が起こり得る。この場合の乱数を用いた対処
方法について説明する。なお、この場合、PCSコマン
ドに対する受信確認通知としてPIAを用いる。
【0052】図16は請求項6記載の発明に係るプロト
コルシーケンスを示す図であり、図17はその動作を示
すフローチャートである。まず、PCSコマンドを送信
すると受信確認通知PIAの受信を待機し(ステップP
1)、受信確認通知PIAを受信するか(ステップP
2)、このPIAを受信する前にPCSコマンドを受信
するかを判断する(ステップP3)。ここで、受信確認
通知PIAを受信した場合は、相手端末が当方の送信モ
ードに一致するよう動作するので、所望の送信モードに
切り換えて対称通信を実行する(ステップP4)。
【0053】これに対して、受信確認通知PIAを受信
することなく相手からのPCSコマンドを受信した場
合、システム制御部12は乱数Xを発生し、この乱数X
を通信制御部19をして相手端末に送信する(ステップ
P5)。一方、相手端末からも乱数Yが送信されてくる
ので、システム制御部12は、乱数X、Yを比較し、そ
の大小を判定する(ステップP6)。この乱数X、Y
は、図15に示すように、勧告H.221で規定された
エスケープテーブル値のNS−commを用いて送信す
る。乱数比較によりXとYが等しい場合は(ステップP
7)、再度乱数発生を行うが、X<Yならば(ステップ
P8)、すなわち相手から受信した乱数Yが自端末側で
発生させた乱数Xよりも値が大きい場合、乱数Xを発生
した発呼端末が再度PCSコマンドを送信し(ステップ
P9)、受信確認通知PIAを受信後、所望の送信モー
ドに切り換えて対称通信を実行する(ステップP1
0)。一方、ステップP8の判断でNOすなわち相手か
ら受信した乱数Yが自端末側で発生させた乱数Xよりも
値が小さい場合、乱数Yを発生した着呼端末が再度PC
Sコマンドを送信できるので、このPCSコマンドを待
機し(ステップP11)、PCSコマンドを受信後、受
信確認通知PIAを送出して、相手端末のモードに合わ
せてモード切換を実行し、対称通信を行う(ステップP
12)。
【0054】このように、本実施例においては、PCS
コマンドの送信権を規定するトークンが用いられない場
合、かつ発呼側のみにPCSコマンドの送信権を与える
という制限が無い場合を想定し、両端末から同時にPC
Sコマンドを送信した場合には、互いに発生した乱数を
交換することにより、その時点でより小さい乱数値を発
生した端末側にPCSコマンドを送信する権利を与える
ため、オペレータが再操作する必要はなく、装置の利便
性が向上する。
【0055】以下、請求項7記載の発明について説明す
る。本実施例は、前記請求項6記載の発明に係る実施例
の乱数比較後の送信権決定動作を逆にしたものであり、
乱数X、Yのうち大きい乱数を発生した端末側に送信権
を与えるというものである。このための構成および作
用、効果は前記実施例と同様なので、ここでの説明は省
略する。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係るマルチメディア通信端末装置によれば、多地点
通信制御ユニット無しでポイント・ポイント接続された
相手端末に、その送信モードを当方の送信モードに一致
させる非標準コマンドをコマンド送信手段により送信
し、この非標準コマンドを受信した場合に、対称通信設
定手段がコマンド送信端末と同一の送信モードを設定す
るので、多地点通信制御ユニットを使用しないでポイン
ト・ポイント接続された相手端末の送信モードを常にコ
マンド送信端末の送信モードに一致させることができ、
同一の送信モードによる対称通信を容易かつ確実に自端
末と相手端末との間に設定できる。
【0057】また、請求項2記載の発明に係るマルチメ
ディア通信端末装置によれば、非標準コマンドにより設
定された対称通信を解除する解除コマンドを解除コマン
ド送信手段により送信し、この解除コマンドを受信した
場合に、非対称通信設定手段が解除コマンド送信端末と
異なる送信モードに必要ならば変更するので、任意時に
対称通信を解消して非対称通信に移行でき、解除コマン
ドと非標準コマンドを適宜使用することにより、対称通
信と非対称通信を任意に切り換えた通信が実行可能とな
る。
【0058】また、請求項3記載の発明に係るマルチメ
ディア通信端末装置によれば、非標準コマンドの送信端
末を制御手段により発呼側端末に制限するので、ポイン
ト・ポイント接続された両端末から同時に非標準コマン
ドが送信されることを防止して、非標準コマンドによる
対称通信を円滑に実行できる。また、請求項4記載の発
明に係るマルチメディア通信端末装置によれば、非標準
コマンドの送信権を規定するトークンをトークン制御手
段により獲得または譲渡するよう構成し、制限手段が非
標準コマンドの送信端末をこのトークンを獲得した端末
側に制限するので、このトークンを獲得、譲渡すること
により非標準コマンド送信端末を切り換えることがで
き、ポイント・ポイント接続された両端末から同時に非
標準コマンドが送信されるといった不具合を避けること
ができ、円滑な対称通信を実現できる。
【0059】また、請求項5記載の発明に係るマルチメ
ディア通信端末装置によれば、非標準コマンドにより設
定された対称通信を解除する解除コマンドを解除コマン
ド送信手段により送信した場合に、トークン譲渡手段が
トークンを自動的に相手端末に譲渡するので、相手から
のトークン獲得要求および自端末からのトークン譲渡通
知を交換する必要がなく、トークン譲渡操作を対称通信
の解除動作に連動させて不要化でき、円滑なトークン譲
渡を実現できる。
【0060】また、請求項6記載の発明に係るマルチメ
ディア通信端末装置によれば、ポイント・ポイント接続
された両端末から同時に非標準コマンドが送信された場
合に乱数発生手段により乱数を発生し、発生した乱数値
を乱数通知手段により互いに通知し、この通知された乱
数値と前記自端末で発生した乱数値とを乱数比較手段に
より比較し、制限手段が非標準コマンドの送信端末をよ
り小さい乱数値を発生した端末側に制限するので、その
時点でより小さい乱数値を発生した端末側に非標準コマ
ンドを送信する権利を与えることができ、オペレータが
再操作する必要はなく、装置の利便性が向上する。
【0061】また、請求項7記載の発明に係るマルチメ
ディア通信端末装置によれば、ポイント・ポイント接続
された両端末から同時に非標準コマンドが送信された場
合に乱数発生手段により乱数を発生し、発生した乱数値
を乱数通知手段により互いに通知し、この通知された乱
数値と前記自端末で発生した乱数値とを乱数比較手段に
より比較し、制限手段が非標準コマンドの送信端末をよ
り大きい乱数値を発生した端末側に制限するので、その
時点でより大きい乱数値を発生した端末側に非標準コマ
ンドを送信する権利を与えることができ、オペレータが
再操作する必要はなく、装置の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜7いずれかに記載された発明の一実
施例に係るマルチメディア通信端末装置としてのテレビ
会議端末を示すシステム構成図である。
【図2】勧告H.221で規定されたエスケープテーブ
ル値のNS−cap(TTC非標準の能力メッセージ)
のオクテット7にPCSコマンドによる動作を実行でき
るという能力をコーディングした例を示す図である。
【図3】勧告H.221で規定されたエスケープテーブ
ル値のNS−comm(TTC非標準のコマンドメッセ
ージ)のオクテット7にPCSコマンドをコーディング
した例を示す図である。
【図4】送信データについてのBASコマンドの一実施
例を示す図である。
【図5】請求項1〜3記載の発明に係るプロトコルシー
ケンスを示す図である。
【図6】請求項1〜3記載の発明に係る動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図6から続くフローチャートである。
【図8】図7から続くフローチャートである。
【図9】勧告H.221で規定されたエスケープテーブ
ル値のNS−cap(TTC非標準のコマンドメッセー
ジ)のオクテット8にPCSトークンを使用した通信を
行う旨の宣言をコーディングした例を示す図である。
【図10】勧告H.221で規定されたエスケープテー
ブル値のNS−comm(TTC非標準のコマンドメッ
セージ)のオクテット7にトークン譲渡通知PITをコ
ーディングした例を示す図である。
【図11】請求項4記載の発明に係るトークン獲得要求
コマンドPCAを用いた場合のプロトコルシーケンスを
示す図である。
【図12】請求項4記載の発明に係る動作を示すフロー
チャートであり、同図(a)は発呼側端末、同図(b)
は着呼側端末の動作をそれぞれ示す。
【図13】請求項5記載の発明に係るトークン譲渡動作
のプロトコルシーケンスを示す図である。
【図14】勧告H.221で規定されたエスケープテー
ブル値のNS−cap(TTC非標準のコマンドメッセ
ージ)のオクテット8に、PCSコマンドに対する受信
確認通知PIAを応答し、同時送信の場合は乱数により
PCSコマンドの送信端末を決定する旨の宣言をコーデ
ィングした例を示す図である。
【図15】勧告H.221で規定されたエスケープテー
ブル値のNS−comm(TTC非標準のコマンドメッ
セージ)のオクテット7および8に、乱数をコーディン
グした例を示す図である。
【図16】請求項6記載の発明に係るプロトコルシーケ
ンスを示す図である。
【図17】請求項6記載の発明に係る動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
11 テレビ会議端末(マルチメディア通信端末装
置) 12 システム制御部(制限手段、乱数発生手段、乱
数比較手段) 19 通信制御部(H.221多重・分離部、H24
2通信制御部、コマンド送信手段、対称通信設定手段、
解除コマンド送信手段、非対称通信設定手段、トークン
制御手段、トークン譲渡手段、乱数通知手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】H.221規定による多重・分離制御を行
    うH.221多重・分離制御部と、 H.242規定による通信制御を行うH.242通信制
    御部と、を有し、 多地点通信制御ユニット無しでポイント・ポイント接続
    されるマルチメディア通信端末装置において、 前記ポイント・ポイント接続された相手端末の送信モー
    ドを当方の送信モードに一致させる非標準コマンドを送
    信するコマンド送信手段と、 この非標準コマンドを受信した場合にコマンド送信端末
    と同一の送信モードを設定する対称通信設定手段と、を
    備えたことを特徴とするマルチメディア通信端末装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマルチメディア通信端末装
    置において、 前記非標準コマンドにより設定された対称通信を解除す
    る解除コマンドを送信する解除コマンド送信手段と、 この解除コマンドを受信した場合に解除コマンド送信端
    末と異なる送信モードに必要ならば変更する非対称通信
    設定手段と、を備えたことを特徴とするマルチメディア
    通信端末装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のマルチメディア通信端末装
    置において、 前記非標準コマンドの送信端末を発呼側端末に制限する
    制限手段を備えたことを特徴とするマルチメディア通信
    端末装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のマルチメディア通信端末装
    置において、 前記非標準コマンドの送信権を規定するトークンを獲得
    または譲渡するトークン制御手段と、 前記非標準コマンドの送信端末をこのトークンを獲得し
    た端末側に制限する制限手段と、を備えたことを特徴と
    するマルチメディア通信端末装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のマルチメディア通信端末装
    置において、 前記非標準コマンドにより設定された対称通信を解除す
    る解除コマンドを送信する解除コマンド送信手段と、 この解除コマンドを送信する際にトークンを自動的に相
    手端末に譲渡するトークン譲渡手段と、を備えたことを
    特徴とするマルチメディア通信端末装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のマルチメディア通信端末装
    置において、 前記ポイント・ポイント接続された両端末から同時に非
    標準コマンドが送信された場合に乱数を発生する乱数発
    生手段と、 発生した乱数値を互いに通知する乱数通知手段と、 この通知された乱数値と前記自端末で発生した乱数値と
    を比較する乱数比較手段と、 非標準コマンドの送信端末をより小さい乱数値を発生し
    た端末側に制限する制限手段と、を備えたことを特徴と
    するマルチメディア通信端末装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載のマルチメディア通信端末装
    置において、 前記ポイント・ポイント接続された両端末から同時に非
    標準コマンドが送信された場合に乱数を発生する乱数発
    生手段と、 発生した乱数値を互いに通知する乱数通知手段と、 この通知された乱数値と前記自端末で発生した乱数値と
    を比較する乱数比較手段と、 非標準コマンドの送信端末をより大きい乱数値を発生し
    た端末側に制限する制限手段と、を備えたことを特徴と
    するマルチメディア通信端末装置。
JP5227257A 1993-04-28 1993-09-13 マルチメディア通信端末装置 Pending JPH0799528A (ja)

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JP5227257A JPH0799528A (ja) 1993-04-28 1993-09-13 マルチメディア通信端末装置

Applications Claiming Priority (3)

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JP10165793 1993-04-28
JP5-101657 1993-04-28
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6550682B2 (en) 2001-03-02 2003-04-22 Nec Infrontia Corporation Bar code reading method, bar code reading apparatus, and program thereof
CN105798916A (zh) * 2016-03-31 2016-07-27 深圳市金乐智能健康科技有限公司 一种智能护理机器人控制方法及***

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US6550682B2 (en) 2001-03-02 2003-04-22 Nec Infrontia Corporation Bar code reading method, bar code reading apparatus, and program thereof
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