JPH0796974A - 洗濯機の包装用緩衝装置 - Google Patents

洗濯機の包装用緩衝装置

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JPH0796974A
JPH0796974A JP5241082A JP24108293A JPH0796974A JP H0796974 A JPH0796974 A JP H0796974A JP 5241082 A JP5241082 A JP 5241082A JP 24108293 A JP24108293 A JP 24108293A JP H0796974 A JPH0796974 A JP H0796974A
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washing machine
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Hiroshi Taniguchi
弘 谷口
Kazuo Fukuyoshi
一男 福慶
Shusuke Sato
周介 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗濯機の上部前側が中央部より前下がりの形
状に対し、段ボール製の緩衝体を、強度・緩衝面のいず
れかにおいても満足し得るように配設するものである。 【構成】 洗濯機の上部前側が中央部より前下がりの形
状をした洗濯機の上部緩衝材において、前記上部緩衝材
を段ボールで構成し、この段ボールは中央部と前側との
寸法差に応じ、複数個の折返ぶを前側に形成し、これを
包むように折曲したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機等の機器を収納
する包装用緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、包装用部材は地球環境保護対策へ
の取組みとして、省資源化および再利用しやすい材料へ
の転換が強く求められている。しかしながら、まだ緩衝
材として廃棄処理等での問題を呈している発泡スチロー
ルを主体に使用されているのが実状である。
【0003】以下に従来の包装用緩衝装置について説明
する。図3は従来の洗濯機の包装用緩衝装置の要部縦断
面を示すものである。図3において、1は洗濯機の外
箱、2はこの外箱1の上端開口部に装着されたカバーで
ある。3はカバー2の上方より配設した発泡スチロール
で一体成形された緩衝体である。4は包装箱、Sは包装
箱の内寸法を示す。なお洗濯機のカバー2の形状は前下
がりとなっており、中央部との間にhの寸法を有してい
る。
【0004】前記緩衝材3は、図4に示すようにカバー
2の左右に嵌合させた形態で装着すると同時に、洗濯機
の揺動を阻止した状態で緩衝的に支持するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、洗濯機のカバー2の形状に嵌合するよう
に発泡スチロールで一体成形された緩衝体3は体積が大
きく、包装作業での保管にも、多くの保管スペースを必
要とし、使用後の廃棄処理についても、かさばるため保
管、運搬等で不合理なものであった。
【0006】また、発泡スチロールの再生は可能である
が、静電気の作用により付着したゴミ等の混入、経時変
化による強度の劣化したものの混入等の品質的な問題を
も含み、さらに再資源化するための回収、再生設備、再
生技術等を必要とし、再資源化するには、現在のところ
容易でない等の問題を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、少量の材料で有効に、且つ再利用しやすい段ボール
で構成した包装用緩衝装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の包装用緩衝装置は洗濯機上部の前側が中央部
より前下がりの形状をした洗濯機の上部緩衝材におい
て、前記上部緩衝材を段ボールで構成し、この段ボール
は中央部と前側との寸法差に応じ、複数個の折り返し部
を前側に形成し、これを包むように折曲して構成したも
のである。
【0009】
【作用】この構成によって、段ボール製の緩衝材は洗濯
機のカバーの前側との寸法差を折り返し部で吸収し、こ
の折り返し部を束ね巻き込むように折曲した上面部は高
さ方向での寸法が前側と後部でほぼ同じ高さで、包装す
ることができ、さらに、包装した状態で荷扱い等で発生
する衝撃力に対し、折曲した段ボール面が積層した状態
であるため、これを緩衝することができる。
【0010】又、洗濯機上部の側面および前後に位置す
る嵌合部分においても、段ボールを折曲して、それぞれ
折曲面が平行になるように構成しているため、前記緩衝
体の上面部と同様、洗濯機を緩衝的に固定することがで
きる。
【0011】以上のように発泡スチロールより剛性のあ
る段ボールを折曲組立てた緩衝体は、その使用材料を少
なくすることができて、且つ、使用後は一枚のシートに
分解することができ、再利用しやすいということができ
る。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1において、(a)は段ボールで構成し
た緩衝材の展開図を示し、5は前側の天部分を、積層形
成する折返し線、6は折込み線、7は切り込み線、8は
洗濯機の上部を押さえる内側の側壁部を形成するほぼ中
央に設けた罫線、9は差し込みで、穴10に係止され
る。穴11は差し込み9の先端の逃がし穴である。突起
12は、洗濯機の側面と嵌合する側壁部の穴13に嵌合
する。前側には緩衝体の天部となる三枚の折返し部Aを
形成し、これを折曲する。後部は一枚の折返し部を設け
て、図1の(b)に示すように折曲する。緩衝材の上面
を形成する面14および側面の外側を形成する面15は
それぞれ平行となるように折込み線6がはいっている。
さらに面15の延長上に洗濯機と接する折込み部16を
形成し、この接続部に洗濯機の前側への傾斜角度とほぼ
同じ角度で折込み線6と、寸法差を吸収する打抜穴1
7、18を有し、上端は、下方より折曲されて側面を形
成する側面部19の端部20と嵌合する切り込み部21
を設けている。
【0014】側面部19も洗濯機の前側への傾斜角度に
沿うように、形成されている。折込み部16の上端に設
けた差し込み22は、側面の外側を形成する面15に設
けた穴23にそれぞれ嵌合するように構成している。
【0015】図1の(c)には、その組立完成品を示
す。前面および後側は、天部、側壁部を折曲して構成し
た後に、各折込み線6にて折曲し、差し込み9及び突起
12をそれぞれ穴11、13に係止することにより、緩
衝体を構成する。
【0016】次にその組立順序を説明すると、前側に設
けた三枚の折返し部Aのひれ部イを、各折込み線6に
て、ひれ部ロの面と重なるように折込む。さらに折返し
線5でひれ部ロとハの面が重なるように折返し、緩衝体
の天部となる三枚の積層を形成し、これを手前の方に9
0°折曲し、さらにこれを、側面の外側を形成する面1
5側へ90°折曲する。
【0017】後部は一枚の折返し部を手前の方向に90
°折曲し、さらにこれを側面の外側を形成する面15側
へ折曲して図1の(b)に示すように形成する。
【0018】次に緩衝材の上面を形成する面14を90
°折曲し、さらに面14の延長上にある折込み部16を
各折込み線6にて、前記緩衝体の天部となる三枚の折返
し部Aで積層形成した前側、及び後部をそれぞれ包むよ
うに折曲して、折込み部16の上端に設けた差し込み2
2を側面の外側を形成する面15に設けた穴23にそれ
ぞれ嵌合させ、天部を構成する。
【0019】次に、下方より側面を形成する側面部19
を各折込み線6にて折曲し、その端部20を、前記折込
み部16の切り込み部21に嵌合させて、側面部を構成
する。
【0020】さらに、前面および後側は、天部、側壁部
を折曲して構成した後に、各折込み線6にて折曲して差
し込み9及び突起12を、それぞれ穴11、13に嵌合
させて係止する(図1の(C)に示す状態になる)。
【0021】さらに、図2(a)に緩衝体の断面を示す
が、fは罫線8を示す。図2の(b)には組立後の前後
寸法Wを示す。天部の上面を形成する面14の前後寸法
Wは、包装箱4の内寸法Sより大きくなるように形成し
ている。
【0022】以上のように構成された緩衝材について説
明する。包装時は左右対称に段ボール折曲して構成した
緩衝材を洗濯機のカバー2の上方に配設する。
【0023】前側の天面部は図2に示すように三枚を折
曲して段ボールの積層を形成し、これを束ね巻き込むよ
うに構成し、洗濯機の形状による寸法差hを高さ方向
で、後部とほぼ同一になるように構成し、包装完成品を
積上げ保管する際に傾かないようにしている。また、天
面部の内側の側壁部は垂直に折曲しているので、この側
壁の中央部に罫線8に入れて、変形をしやすくして洗濯
機への傷付きを防止する。さらに天面部の面14の前後
寸法Wは包装箱の内寸法Sより大きくしているため、解
梱して、再梱する際に包装箱の中に保持された状態で、
脱落することなく作業できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、洗濯機の上部前
側が中央より前下がりの形状をした洗濯機の上部緩衝材
において、前記緩衝材を段ボールで構成し、該段ボール
は前側と中央部との高さ方向の寸法差に応じて、複数個
の折返し部を前側に形成し、これを束ね巻き込むように
折曲して構成したものであり、洗濯機を緩衝固定できる
とともに、包装完成品を積み上げ保管する際に傾倒せず
保管することができる。また天面部の内側の側壁部には
罫線を設けたことで、洗濯機への傷付きを防止すること
ができる。
【0025】以上のように段ボールを折曲して構成した
本発明の緩衝材は、組立前の保管、使用後も分解が容易
で、スペースは少なくて済む。また、段ボールの方が発
泡スチロールに比較し、剛性があるため、その形状を小
さくすることができ、使用材料が少なく構成でき、包装
才数も小さいものになる。さらに廃棄処理も容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例における緩衝材の展開
図 (b)は本発明の実施例における緩衝材の組立途中を示
す斜視図 (c)は本発明の実施例における緩衝材の組立完成品を
示す斜視図
【図2】(a)は本発明の実施例における緩衝材の要部
断面図 (b)は本発明の実施例における緩衝材の前側を示す要
部拡大図
【図3】従来の洗濯機の包装用緩衝装置の要部断面図
【図4】従来の洗濯機の包装用緩衝装置の外観斜視図
【符号の説明】
1 洗濯機の外箱 2 洗濯機のカバー 3 上部緩衝体 4 包装箱 6 折込み線 7 切り込み線 9 差し込み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機上部の前側が中央部より前下がり
    の形状をした洗濯機の上部緩衝材において、前記上部緩
    衝材を段ボールで構成し、この段ボールは中央部と前側
    との寸法差に応じ、複数個の折り返し部を前側に形成
    し、これを包むように折曲して構成した洗濯機の包装用
    緩衝装置。
  2. 【請求項2】 洗濯機の上部を押さえる内側の側壁部を
    形成するほぼ中央に内側からの罫線を有し、組立後の前
    後寸法が包装箱の内寸法より大に構成した請求項1記載
    の洗濯機の包装用緩衝装置。
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