JPH0796724B2 - 高物性ポリアリーレンチオエーテル繊維およびその製造法 - Google Patents

高物性ポリアリーレンチオエーテル繊維およびその製造法

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JPH0796724B2
JPH0796724B2 JP60058069A JP5806985A JPH0796724B2 JP H0796724 B2 JPH0796724 B2 JP H0796724B2 JP 60058069 A JP60058069 A JP 60058069A JP 5806985 A JP5806985 A JP 5806985A JP H0796724 B2 JPH0796724 B2 JP H0796724B2
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thioether
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俊孝 香山
治伸 江川
洋 飯塚
善彌 椎木
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、高物性を有するポリアリーレンチオエーテル
繊維および該繊維を連続的に製造する方法に関する。さ
らに具体的には、本発明は、溶融粘度6900〜20000ポイ
ズ(310℃、剪断速度200sec-1)の実質的に非架橋の線
状ポリアリーレンチオエーテルからなる繊維であって従
来両立しえなかった諸物性を具備するもの、ならびにこ
の高物性繊維を糸切れ、毛羽立ちを起すことなく連続的
に製造する方法に関するものである。
従来技術 ポリアリーレンチオエーテル、就中ポリフェニレンチオ
エーテル、は高結晶性の熱可塑性耐熱ポリマーであるこ
とから、優れた物性を有する耐熱繊維になることが期待
されていた。そして、たとえば特公昭52-30609号、特開
昭57-143518号、特開昭58-31112号などに繊維の製造方
法が開示されている。
しかし、これらはいずれも原料が溶融粘度の比較的低い
ものとか高温キュアーにより製造された非線状ポリマー
または重合時に架橋剤を用いて製造された非線状ポリマ
ーを用いたものである。この後者の非線状ポリマーは低
溶融粘度ポリマーの場合に認められるべき繊維物性の不
満足さ等の点を解決するものといえようが、しかし非線
状ポリマーは曳糸性および延伸性が不良であって連続溶
融紡糸および連続延伸を行なうと糸切れ、毛羽立ちを起
すので、工業的に延伸フィラメントを製造することは極
めて困難であるという問題点があった。一方、高温架橋
もしくは重合による架橋をしていない線状ポリマーであ
っても、従来までは溶融粘度が充分高いものが得られな
かったために、曳糸性および延伸性は優れているけれど
も、低分子量であるということによる繊維物性が不満足
であるということに加えて、耐溶断性が不良であって、
連続溶融紡糸および連続延伸後の連続熱固定の際に溶
断、毛羽立ちを起こすので、工業的に延伸熱固定繊維を
製造することが困難であって、やはりすぐれた機械的性
質および耐熱性を有する繊維が得難いという問題点があ
った。
発明の概要 要旨 これらの問題点につき本発明者等は鋭意検討を行った結
果、非架橋構造すなわち線状構造のポリアリーレンチオ
エーテルであって分子量が特に高いもの、溶融粘度で表
現すれば6900ポイズ(310℃、剪断速度200sec-1)以上
のもの、を原料として用いかつ適切な製造条件を選べば
ポリアリーレンチオエーテルの延伸および熱固定繊維を
連続的に製造することが可能であることが判った。
従って、本発明による、連続的に延伸し、熱固定して得
られた、実質的に毛羽立ちがない高物性ポリアリーレン
チオエーテル繊維は、下記の条件を同時に充足したもの
であること、を特徴とするものである。
ポリアリーレンチオエーテルが、下記の方法により製造
されたものであって、6900〜20000ポイズ(310℃、剪断
速度200sec-1)の実質的に非架橋の線状ポリアリーレン
チオエーテルであること。
方法 有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族
化合物とを反応させてポリアリーレンチオエーテルを得
る方法において、この反応を少なくとも下記の二段階で
行なう方法。
(1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2.4モルの水
が存在する状態で、180〜235℃の温度で反応を行なっ
て、溶融粘度5〜300ポイズのポリアリーレンチオエー
テルをジハロ芳香族化合物の転化率50〜98モル%で生成
させる工程、 (2)アルカリ金属硫化物1モル当り2.5〜7.0モルの水
が存在する状態となるように水を添加すると共に245〜2
90℃の温度に昇温して、上記の反応を継続する工程。
(ロ)繊維径が、1〜50μであること。
(ハ)引張強度が40kg/mm2以上であること。
(ニ)引張弾性率が500kg/mm2以上であること。
(ホ)200℃における引張強度が20kg/mm2以上であるこ
と。
また、本発明による高物性ポリアリーレンチオエーテル
繊維の製造法は、溶融粘度6900〜20000ポイズ(310℃、
剪断速度200sec-1)の実質的に非架橋の線状ポリアリー
レンチオエーテルについて連続溶融紡糸および連続延伸
を行ない、次いで該線状ポリアリーレンチオエーテルの
融点より100℃低い温度より低くない温度で0.02〜100秒
間の連続的熱固定を行なって、下記の条件を同時に充足
する、連続的に延伸し、熱固定して得られた、実質的に
毛羽立ちがないポリアリーレンチオエーテル繊維を得る
こと、を特徴とするものである。
ポリアリーレンチオエーテルが、下記の方法により製造
されたものであって、溶融粘度6900〜20000ポイズ(310
℃、剪断速度200sec-1)の実質的に非架橋の線状ポリア
リーレンチオエーテルであること。
方法 有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族
化合物とを反応させてポリアリーレンチオエーテルを得
る方法において、この反応を少なくとも下記の二段階で
行なう方法。
(1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2.4モルの水
が存在する状態で、180〜235℃の温度で反応を行なっ
て、溶融粘度5〜300ポイズのポリアリーレンチオエー
テルをジハロ芳香族化合物の転化率50〜98モル%で生成
させる工程、 (2)アルカリ金属硫化物1モル当り2.5〜7.0モルの水
が存在する状態となるように水を添加すると共に245〜2
90℃の温度に昇温して、上記の反応を継続する工程。
(ロ)繊維径が、1〜50μであること。
(ハ)引張強度が40Kg/mm2以上であること。
(ニ)引張弾性率が500Kg/mm2以上であること。
(ホ)200℃における引張強度が20Kg/mm2以上であるこ
と。
効果 本発明で得られる繊維は溶融粘度6900〜20000ポイズ(3
10℃、剪断速度200sec-1)の実質的に非架橋の線状ポリ
アリーレンチオエーテルを原料とするものであって、従
来の線状の低溶融粘度のあるいはキュアーもしくは重合
による架橋されたポリアリーレンチオエーテルからでは
得られなかった引張強度および引張弾性率のすぐれた機
械的性質をもち、更に200℃における引張強度が20Kg/mm
2以上というすぐれた耐熱性を有ししかも毛羽立ち等の
ないポリアリーレンチオエーテル繊維である。
また、この溶融粘度6900〜20000ポイズ(310℃、剪断速
度200sec-1)という高分子量の実質的に非架橋の線状ポ
リアリーレンチオエーテルを原料とすることによって連
続的に溶融紡糸、延伸、熱固定の各工程が可能となり、
毛羽立ちや、糸切れを起すことなく工業的に上述のすぐ
れた性質をもつアリーレンチオエーテル繊維を製造する
ことが可能となった。低分子量もしくは架橋ポリアリー
レンチオエーテルでは毛羽立ち、糸切れを起し易いた
め、紡糸、延伸、熱固定の工程を連続的に行うことが困
難で、充分な延伸、熱固定を行うことができず、低分子
量であることと相まって本発明のようなすぐれた性質の
繊維を得ることができなかったことは前記したところで
ある。
発明の具体的説明 繊維の製造 原料ポリマー 本発明に用いるポリマーは、ポリアリーレンチオエーテ
ルである。そして、本発明の重要なポイントの一つは、
曳糸性、延伸性および耐溶断性にすぐれたポリマーを選
択して用いることである。従って、先ず、このポリマー
は線状のものである。即ち、これはAr−S繰返し単
位(−Ar−:芳香族炭化水素基を示す)を主成分とする
ポリマーである。特に、 繰返し単位を主成分としたものは、結晶性、耐熱性、機
械的強度、耐薬品性、経済性などの見地から極めて好ま
しい。就中、 繰返し単位を50モル%以上とし、その外に 繰返し単位5モル%〜30モル%をブロック状に鎖中に含
んだものは、上記の特長に加えて加工性が著しくすぐれ
ている点で特に好ましい。
本発明に用いるポリアリーレンチオエーテルは線状実質
的に非架橋のポリアリーレンチオエーテルであるが、こ
こで実質的に非架橋の「線状ポリアリーレンチオエーテ
ル」とは、硫化アルカリとジハロ置換芳香族炭化水素と
の脱ハロゲン/硫化反応により重合を行なう場合におい
て重合時に架橋剤若しくは分枝剤(例えばトリもしくは
それ以上のポリハロゲン置換芳香族炭化水素など)を実
質的に使用せず、さらに重合後も架橋処理(例えば酸素
の共存下で高温キュアーして溶融粘度を高める処理な
ど)を実質的に行わずに得られるポリアリーレンチオエ
ーテルを意味するものとする。その分子構造は実質的に
線状であると考えられる。ポリマー製造過程で、即ち重
合時ないし重合後に、意図的に架橋もしくは分枝させた
ポリアリーレンチオエーテルは曳糸性および延伸性が不
充分であって、連続溶融紡糸および連続延伸の工程にお
いて糸切れおよび毛羽立ちを発生し易く、工業的に高延
伸繊維を製造することは困難である。一方、ポリマーの
製造過程において、意図的に架橋もしくは分枝を生じさ
せることなく製造された実質的に非架橋の線状ポリアリ
ーレンチオエーテルは適切な条件および紡糸油剤を使用
すれば連続溶融紡糸および連続延伸を行なっても糸切れ
や毛羽立ちを殆んど生じることなく、工業的に高延伸繊
維を製造することができる。
本発明に用いる実質的に非架橋の線状ポリアリーレンチ
オエーテルは、溶融粘度6900ポイズ〜20000ポイズ(310
℃、剪断速度=200秒-1)の範囲内のものが用いられ
る。特に、7000ポイズ〜15000ポイズのものが好まし
い。溶融粘度6900ポイズ未満の線状ポリアリーレンチオ
エーテルでは、延伸糸を連続熱固定する際に溶断や毛羽
立ちを発生し易いため、工業的に連続熱固定を行なうこ
とが困難である。また、溶融粘度20000ポイズ超過のポ
リアリーレンチオエーテルは、たとえ線状構造を有して
いても溶融紡糸時にメルトフラクチャーが発生して紡糸
性および延伸性が低下するので、連続溶融紡糸および連
続延伸の工程で糸切れおよび毛羽立ちを発生し易いので
好ましくない。
以上のように本発明の高物性の延伸熱固定フィラメント
を得るのに用いるべきポリマーは、下記の方法により製
造されたものであって、 溶融粘度6900〜20000ポイズ(310℃、剪断速度200se
c-1)の実質的に非架橋の線状ポリアリーレンチオエー
テルである。
方法 有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族
化合物とを反応させてポリアリーレンチオエーテルを得
る方法において、この反応を少なくとも下記の二段階で
行なう方法。
(1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2.4モルの水
が存在する状態で、180〜235℃の温度で反応を行なっ
て、溶融粘度5〜300ポイズのポリアリーレンチオエー
テルをジハロ芳香族化合物の転化率50〜98モル%で生成
させる工程、 (2)アルカリ金属硫化物1モル当り2.5〜7.0モルの水
が存在する状態となるように水を添加すると共に245〜2
90℃の温度に昇温して、上記の反応を継続する工程。
本発明はこのようにして得られた実質的に非架橋の線状
ポリフェニレンエーテルからの繊維に関するが、一般に
この線状ポリフェニレンエーテルは熱可塑性樹脂に慣用
されるところに従ってそれと混融可能な熱可塑性樹脂と
のブレンドを形成することができる。従って、本発明で
使用する「実質的に非架橋の線状ポリフェニレンエーテ
ル」も、本発明の趣旨を損なわない限り少量の混融可能
熱可塑性樹脂とのブレンドを包含するものとして理解す
べきである。また、繊維形成用熱可塑性樹脂はツヤ消し
剤、着色材、安定剤その他の補助資材を含むことがある
が、本発明でいう「線状ポリフェニレンエーテル」もそ
のような補助資材を含みうるものとして理解すべきであ
る。
紡糸および延伸 (1)紡糸 「紡糸」とはポリマーをフィラメントの形態に賦形する
工程をいう。
本発明の紡糸方法は、連続溶融紡糸法である。「連続溶
融紡糸法」とは、ポリマーを溶融状態でノズルを装着し
た押出機で連続的に押出ながら押出糸を捲取り機に連続
的に捲取って、紡糸フィラメントを連続的に製造するこ
とを意味する。溶融紡糸は、常法により本発明の原料ポ
リマーをポリマーの融点以上に加熱して溶融させ、孔径
0.1〜2mm程度のノズル口から溶融押出をし、紐状溶出物
を引取ることによって行うことができる。ノズルからの
フィラメント状押出物の引取速度と押出速度比、所謂
R1、は10〜1000の範囲内が好ましい。就中、20〜700倍
の範囲内のR1が、糸切れ、毛羽立ちを発せずに高物性の
最終製品(延伸熱固定フィラメント)を得るので特に好
ましい。
本発明の方法によれば、長時間にわたって実質的に糸切
れないし毛羽立ちを発生することなく紡糸フィラメント
を製造することができる。
(2)延伸 紡糸の次に延伸を行なう。「延伸」とは、紡糸フィラメ
ントを長さ方向に応力をかけて伸張させるプロセスをい
う。延伸時にポリマーの分子配向を起させてある程度の
結晶化を起させることによって、最終製品の結晶化度、
機械物性、耐熱性等を向上させることができる。
本発明の延伸方法は、連続延伸法である。「連続延伸
法」とは、バッチ的に紡糸フィラメントを延伸するので
はなくて、延伸帯域に連続的に紡糸フィラメントを供給
しながら連続的に延伸フィラメントを製造する方法を意
味する。
延伸装置としては、ゴデットローラと熱板、熱ビン、熱
ロール、赤外線ヒーター、マイクロ波加熱装置、熱風浴
または熱媒浴との組合せよりなる通常の延伸装置が用い
られる。特に、熱板、熱ビン、熱ロールなどは、本発明
のポリアリーレンチオエーテルの延伸に適している。延
伸倍率は2〜15倍の範囲が好ましく、特に望ましくは2.
5〜10倍の範囲である。2倍未満ではフィラメント内の
ポリマー鎖の配向が充分に起らないために機械的物性、
耐熱性などで不充分な最終製品しかできない。一方、15
倍超過では糸切れ、毛羽立ちが発生し易くなるので好ま
しくない。
延伸温度は、ポリマーの融点以下であって、ポリマーの
「ガラス転移温度」と「ガラス転移温度+60℃」との間
の温度、が好ましい。「ガラス転移温度」未満ではポリ
マー分子配向が起らず、糸切れおよび毛羽立ちを発生し
易いので好ましくない。一方、「ガラス転移温度+60
℃」超過では、分子運動が激しすぎるため分子がバラバ
ラな方向を向きながら紡糸フィラメントの伸長が起こる
ので延伸による最終製品の物性向上が達成されない。融
点以上では紡糸フィラメントの溶断が起こるので好まし
くない。
連続延伸工程においては適切な紡糸油剤を使用するのが
好ましい。本発明の線状ポリアリーレンチオエーテルの
紡糸フィラメントの延伸(および熱固定(詳細後記))
において用いる紡糸油剤としては、芳香族カルボン酸エ
ステル、高級脂肪酸エステル、植物油、鉱油などのいわ
ゆる「平滑剤」と界面活性剤とを組合せたものが特に好
ましい。これらは、エマルション状態で延伸前に紡糸フ
ィラメントに付与することが望ましい。
熱固定 「熱固定」とは、延伸工程で得られた延伸繊維の分子配
向および結晶の構造を固定ないし増進してやることによ
って、機械特性、耐熱性などの物性のすぐれた繊維を得
る工程である。
本発明の熱固定方法は、連続熱固定法である。「連続熱
固定法」とは、例えばカセ取りした繊維を熱固定すると
いうようなバッチ的熱固定ではなくて、熱固定帯域に連
続的に延伸繊維を供給してやりながら連続的に熱処理し
て、熱固定フィラメントを製造する方法である。
延伸装置としては、通常の熱板、熱ビン、熱ロール、赤
外線もしくはマイクロ波ヒーター、熱風浴、熱媒浴、な
ど通常の熱固定装置が使用できる。延伸装置と熱固定装
置とを組合せたドローツイスターのようなものを用いる
こともできる。
熱固定工程では、熱固定を受ける延伸繊維本体の温度が
「融点‐100℃」より低くない温度になるように加温す
ることが必要である。加熱温度が融点以上では繊維が溶
断するので好ましくない。〔融点−100℃〕未満では、
充分な熱固定を達成するのに過度に長時間を要し、工業
的に連続熱固定繊維を製造するには経済的に不都合なの
で好ましくない。
熱固定は、一段で行なつても通常の目的には充分であ
る。しかし、特に高耐熱性、高弾性などを必要とするも
のの場合は温度の異なる多段熱固定を行なうことも可能
である。熱固定時間は繊維の太さ、加熱装置の種類、加
熱体の温度などで適当な範囲が異なるが、通常は0.02秒
〜100秒の範囲が好ましい。0.02秒未満では繊維本体の
昇温が難しく、一方100秒超過では本発明の工業的に連
続紡糸、延伸、熱固定を経済的に行なうのが困難であ
る。
繊維の物性 溶融粘度6900〜20000ポイズ(310℃、剪断速度200se
c-1)の実質的に非架橋の線状ポリアリーレンチオエー
テルを用いて、上記のような成形条件で製糸することに
よって得られる本発明ポリアリーレンチオエーテル繊維
は、従来のポリアリーレンチオエーテル繊維(参考文献
Kirk-Othmer:Encyclopedia of Chemical Technology,Th
ird Edition第18巻第793頁)、と比較して極めて優れた
物性を有する延伸熱固定繊維である。
(1)物性 本発明繊維の形状は、マルチフィラメント、もしくはモ
ノフィラメント、すなわち連続糸である。
糸径は、1〜50μmである。前記の方法によれば、この
程度の糸径のものが容易に得られる。マルチフィラメン
トの場合は細糸の方が、モノフィラメントの場合は太糸
の方が作り易い。
本発明繊維は、引張り強度が40Kg/mm2以上である。本発
明繊維は引張り強度が大きいことが特徴であって、糸
径、延伸・熱固定条件によっては60Kg/mm2以上のものも
比較的容易に得ることができる。
本発明繊維は、引張り弾性率が500Kg/mm2以上のもので
ある。糸径、延伸・熱固定条件を適当に選べば、700Kg/
mm2以上の引張り弾性率のものも比較的容易に得ること
ができる。
本発明繊維のもう一つの特色は耐熱性が良好であるとい
うことであって、高温強度、すなわち200℃での引張強
度、が20Kg/mm2以上の耐熱性を有するフィラメントを容
易に得ることができる。その他本発明繊維は、耐薬品
性、難燃性などにすぐれている。
本発明で得られる繊維の物性は、ドライ状態でもウェッ
ト状態でも殆んど影響を受けない。アラミド繊維(ポリ
‐p-フェニレンテレフタルアミド繊維、ポリ‐m-フェニ
レンテレフタルアミド繊維)などがウェット状態で物性
値が半減するのとは対照的である。
(2)用途 本発明の高分子量線状ポリアリーレンチオエーテルから
なる延伸・熱固定繊維は、その特徴を活かして、工業的
フィルター、強化剤用繊維、耐熱衣料、断熱材、タイヤ
コード、プリプレグ用テープ、電線用被覆材、モーター
用絶縁材等、種々の用途に用いることができる。
実験例 合成例1〜5(実施例) 前段重合としてチタン内張り20リットルオートクレーブ
にN-メチル‐2-ピロリドン(以下、NMPと略記する)11.
0KgとNa2S・5H2O塩結晶(長尾ソーダ社製)20.0モルと
を仕込み、窒素雰囲気下に約2時間かけて攪拌しながら
徐々に約200℃まで昇温して、水1.27Kg、NMP1.57Kgおよ
び0.46モルのH2Sを溜出させた。130℃まで冷却した後、
パラジクロルベンゼン(以下、P-DCBと略記する)19.73
モルとNMP3.2Kgとを加えて210℃で9時間重合させた
(以上、前段重合)。次いで、重合系の共存水が表1に
示すようになるように重合系に水を添加し、窒素雰囲気
下に昇温して、表1に示す重合条件で重合(後段重合)
を行った。冷却後、内容物を過し、脱イオン水で繰り
返し洗滌した後、100℃で3時間乾燥して、ポリフェニ
レンチオエーテル〔(P-1)〜(P-5)〕を得た。
合成例6(実施例) チタン内張り20リットルオートクレーブにNMP11.0KgとN
a2S・5H2O塩結晶16.0モルとを仕込み、窒素雰囲気下に
攪拌しながら昇温して、水分を溜出させた。H2Sとして
溜出したS分は、1.5モル%であった。冷却後、P-DCB1
6.1モルとNMP3.0Kgとを仕込み、210℃で10時間重合させ
た。次いで、水53モルを加え、250℃で0.25時間反応さ
せて反応混合液(P)を調製し、これを缶から抜出して
保存した。
(P)液の少量をサンプリングして、生成p-フェニレン
チオエーテルプレポリマーの重合度を測定(螢光X線
法)した。重合度は300であった。
別途、20リットルオートクレーブにNMP11.0KgおよびNa2
S・5H2O16.0モルを仕込み、約200℃まで昇温加熱して、
水分を溜出させた(S分損失量=1.5モル%)。それか
ら、m-ジクロルベンゼン(M-DCB)15.5モル、NMP3.0Kg
および水53モルを加え、攪拌しながら冷却して、未反応
混合液(M)を調製し、缶から抜出して保存した。
次に(P)液13.6Kgと(M)液3.4Kgとを20リットルオ
ートクレーブに仕込み、262℃で5時間反応させた。反
応終了後、反応混合液を別し、熱水洗および減圧乾燥
して、フェニレンチオエーテルブロックコポリマー(P-
6)を回収した。
赤外線分析によって、ブロックに属する繰返し単位の比
率を測定した。その結果は 単位83モル%、 単位17モル%であった。
合成例−7(比較例) 比較のために合成例1〜5の前段重合においてP-DCB19.
73モルの代りにP-DCB19.68モルと1,2,4-トリクロルベン
ゼン0.05モルとの混合物を用い、250℃/4時間の前段重
合のみを行なって、架橋ポリフェニレンチオエーテル
(P−7)を得た。
合成例−8(比較例) また、比較のため合成例1〜5の前段重合において250
℃/4時間の前段重合のみを行なって、ポリマー(溶融粘
度320ポイズ)を得た。これを空気中で250℃で8時間加
熱して、熱処理架橋ポリフェニレンチオエーテル(P−
8)を得た。
以上得られた8種のポリフェニレンチオエーテルの合成
条件および性状は、表1に示めす通りである。
なお、ポリマー(P−1)に関しては、同一処方で5バ
ッチ合成反応を行ない、3バッチのポリマーをブレンド
して、ポリマー(P−1)として紡糸実験に供した。
ポリマーのガラス転移温度TGおよび融点Tmは、DSC法に
より測定した。溶融粘度は、高化式フローテスターを用
いて温度=310℃、剪断速度=200秒-1の条件で測定し
た。
これら8種のポリフェニレンチオエーテルのパウダー
は、全て320℃で溶融押出を行なって、ペレットとして
紡糸実験に供した。
実施例 (1)紡糸 溶融紡糸試験機〔富士フィルター(株)製〕を用い、6
時間連続溶融紡糸を行なって紡糸フィラメントを製造
し、糸切れ、毛羽立ちの状態を観察した。紡糸条件は、
下記の通りである。
ノズル:0.5mm径の孔を18箇もつ ノズル温度:315℃ 押出量:5.2g/分 引取速度:90〜110m/分 冷却法:風冷 (2)延伸 糸切れ、毛羽立ちをひんぱんに起さずに巻取りができた
紡糸フィラメントについてだけ、熱板〔東洋電機(株)
製〕を用いて6時間連続延伸を行って延伸フィラメント
を製造して、糸切れ、毛羽立ちの状態を観察した。
この際、紡糸油剤としてトリオレイルトリメリテート40
重量部、イソステアリルオレエート20重量部、エチレン
オキサイド/プロピレンオキサイド(80/20)ブロック
共重合体25重量部、ドデシルフェノールエチレンオキサ
イド付加物10重量部、オレイン酸ジエタノールアミン塩
5重量部からなる油剤を7%のエマルジョンとして、供
給ローラーを用いて紡糸したフィラメントに付与した。
付与量は0.1〜2.0重量%であった。
連続延伸条件は、下記の通りである。
延伸速度:70〜100m/分 延伸温度(熱板表面温度):95℃ 延伸倍率:4倍 糸切れ、毛羽立ちの結果は、表−2に示した通りであ
る。
(3)熱固定 糸切れ、毛羽立ちをひんぱんに起さずに巻取りができた
延伸フィラメントについてだけ、熱板〔東洋電機(株)
製〕を用いて6時間連続熱固定を行なって熱固定フィラ
メントを製造し、溶断、糸切れ、毛羽立ちの状態を観察
した。連続熱固定条件は、次の通りである。
熱固定温度(熱板表面温度):表2参照 熱固定時間(熱板接触時間):表2参照 熱固定倍率:1.05倍 糸切れ、毛羽立ちの結果は、表−2に示した通りであ
る。
延伸・熱固定糸の物性は、表−3に示した通りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−18409(JP,A) 特開 昭58−204047(JP,A) 特開 昭57−143518(JP,A) 特公 昭63−33775(JP,B2) 特公 昭52−30609(JP,B2) 特公 平4−64533(JP,B2)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の条件を同時に充足したものであるこ
    とを特徴とする、連続的に延伸し、熱固定して得られ
    た、実質的に毛羽立ちがない高物性ポリアリーレンチオ
    エーテル繊維。 (イ)ポリアリーレンチオエーテルが、下記の方法によ
    り製造されたものであって、溶融粘度6900〜20000ポイ
    ズ(310℃、剪断速度200sec-1)の実質的に非架橋の線
    状ポリアリーレンチオエーテルであること。 方法 有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族
    化合物とを反応させてポリアリーレンチオエーテルを得
    る方法において、この反応を少なくとも下記の二段階で
    行なう方法。 (1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2.4モルの水
    が存在する状態で、180〜235℃の温度で反応を行なっ
    て、溶融粘度5〜300ポイズのポリアリーレンチオエー
    テルをジハロ芳香族化合物の転化率50〜98モル%で生成
    させる工程、 (2)アルカリ金属硫化物1モル当り2.5〜7.0モルの水
    が存在する状態となるように水を添加すると共に245〜2
    90℃の温度に昇温して、上記の反応を継続する工程。 (ロ)繊維径が、1〜50μであること。 (ハ)引張強度が40kg/mm2以上であること。 (ニ)引張弾性率が500kg/mm2以上であること。 (ホ)200℃における引張強度が20kg/mm2以上であるこ
    と。
  2. 【請求項2】線状ポリアリーレンチオエーテルが、 繰り返し単位を主成分としたものである、特許請求の範
    囲第1項記載のポリアリーレンチオエーテル繊維。
  3. 【請求項3】線状ポリアリーレンチオエーテルが、 繰り返し単位50モル%以上と 繰り返し単位5〜30モル%からなるブロック共重合体で
    ある、特許請求の範囲第1項記載のポリアリーレンチオ
    エーテル繊維。
  4. 【請求項4】溶融粘度6900〜20000ポイズ(310℃、剪断
    速度200sec-1)の線状ポリアリーレンチオエーテルにつ
    いて連続溶融紡糸および連続延伸を行い、ついで該線状
    ポリアリーレンチオエーテルの融点より100℃低い温度
    より低くない温度で0.02〜100秒間の連続的熱固定を行
    って、下記の条件を同時に充足するポリアリーレンチオ
    エーテル繊維を得ることを特徴とする、連続的に延伸
    し、熱固定して得られた、実質的に毛羽立ちがない高物
    性ポリアリーレンチオエーテル繊維の製造法。 (イ)ポリアリーレンチオエーテルが、下記の方法によ
    り製造されたものであって、溶融粘度6900〜20000ポイ
    ズ(310℃、剪断速度200sec-1)の実質的に非架橋の線
    状ポリアリーレンチオエーテルであること。 方法 有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族
    化合物とを反応させてポリアリーレンチオエーテルを得
    る方法において、この反応を少なくとも下記の二段階で
    行なう方法。 (1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2.4モルの水
    が存在する状態で、180〜235℃の温度で反応を行なっ
    て、溶融粘度5〜300ポイズのポリアリーレンチオエー
    テルをジハロ芳香族化合物の転化率50〜98モル%で生成
    させる工程、 (2)アルカリ金属硫化物1モル当り2.5〜7.0モルの水
    が存在する状態となるように水を添加すると共に245〜2
    90℃の温度に昇温して、上記の反応を継続する工程。 (ロ)繊維径が、1〜50μであること。 (ハ)引張強度が40kg/mm2以上であること。 (ニ)引張弾性率が500kg/mm2以上であること。 (ホ)200℃における引張強度が20kg/mm2以上であるこ
    と。
  5. 【請求項5】線状ポリアリーレンチオエーテルが、 繰り返し単位を主成分としたものである、特許請求の範
    囲第4項記載のポリアリーレンチオエーテルの製造法。
  6. 【請求項6】線状ポリアリーレンチオエーテルが、 繰り返し単位50モル%以上と 繰り返し単位5〜30モル%からなるブロック共重合体で
    ある、特許請求の範囲第4項記載のポリアリーレンチオ
    エーテル繊維の製造法。
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