JPH0796029A - 胆汁還流カテーテル - Google Patents
胆汁還流カテーテルInfo
- Publication number
- JPH0796029A JPH0796029A JP5265403A JP26540393A JPH0796029A JP H0796029 A JPH0796029 A JP H0796029A JP 5265403 A JP5265403 A JP 5265403A JP 26540393 A JP26540393 A JP 26540393A JP H0796029 A JPH0796029 A JP H0796029A
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- JP
- Japan
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- bile
- tube
- way valve
- indwelling
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 胆管部切除不能又は胆管狭窄患者の減黄のた
め胆管から体外に排出させた胆汁を，経口摂取によらず
十二指腸に還流させ患者の苦痛を回避する。 【構成】 経皮胆管留置チューブ１，（胆汁バッグ
２），吸引用一方弁３，ポンプ機能部４，吐出用一方弁
５及び経皮十二指腸留置チューブ６がこの順に接続して
構成され，胆管留置チューブ及び十二指腸留置チューブ
をそれぞれ留置し，ポンプ機能部として例えば弾性且つ
復元性の楕円形筒状体を用い，これを間欠的に押圧し，
両側の一方弁の作用により、胆管からの胆汁を十二指腸
に送出する。
め胆管から体外に排出させた胆汁を，経口摂取によらず
十二指腸に還流させ患者の苦痛を回避する。 【構成】 経皮胆管留置チューブ１，（胆汁バッグ
２），吸引用一方弁３，ポンプ機能部４，吐出用一方弁
５及び経皮十二指腸留置チューブ６がこの順に接続して
構成され，胆管留置チューブ及び十二指腸留置チューブ
をそれぞれ留置し，ポンプ機能部として例えば弾性且つ
復元性の楕円形筒状体を用い，これを間欠的に押圧し，
両側の一方弁の作用により、胆管からの胆汁を十二指腸
に送出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は胆管から体外に排出させ
た胆汁を，患者の消化吸収能を助長するために十二指腸
に還流させるために用いられる胆汁還流カテーテルに関
する。
た胆汁を，患者の消化吸収能を助長するために十二指腸
に還流させるために用いられる胆汁還流カテーテルに関
する。
【０００２】
【従来の技術】胆管部が切除不能な悪性腫瘍あるいは良
性の胆管狭窄により閉塞性黄疸になっている患者に対し
て，経皮経管的に，肝より胆管に至るルートを作り，胆
管留置チューブを留置し，胆汁を体外に排出したり，総
胆管を経て乳頭部より腸内へ流し出す等により減黄を図
ることが一般的に行われている。この際，体外に排出さ
れた胆汁は通常胆汁バッグに貯留され，患者は必要に応
じて消化吸収能を助けるために経口的に摂取し，十二指
腸に送り込まれている。しかし，胆汁を飲み込むこと
は，患者にとって大変な苦痛である。
性の胆管狭窄により閉塞性黄疸になっている患者に対し
て，経皮経管的に，肝より胆管に至るルートを作り，胆
管留置チューブを留置し，胆汁を体外に排出したり，総
胆管を経て乳頭部より腸内へ流し出す等により減黄を図
ることが一般的に行われている。この際，体外に排出さ
れた胆汁は通常胆汁バッグに貯留され，患者は必要に応
じて消化吸収能を助けるために経口的に摂取し，十二指
腸に送り込まれている。しかし，胆汁を飲み込むこと
は，患者にとって大変な苦痛である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記状況に鑑み，発明
者らは患者に経口摂取の苦痛を強いることなく，体外に
排出された胆汁を再び患者自身の体内に戻す方法に付い
て考究し，留置チューブを経て胆管から体外に排出させ
た胆汁を，十二指腸に還流させるサイクルを形成させれ
ばよいことに想到し，その装置について研究を重ね本発
明を完成した。
者らは患者に経口摂取の苦痛を強いることなく，体外に
排出された胆汁を再び患者自身の体内に戻す方法に付い
て考究し，留置チューブを経て胆管から体外に排出させ
た胆汁を，十二指腸に還流させるサイクルを形成させれ
ばよいことに想到し，その装置について研究を重ね本発
明を完成した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】かくして，本発明によれ
ば，経皮胆管留置チューブ，必要に応じて胆汁バッグ，
吸引用一方弁，ポンプ機能部，吐出用一方弁及び十二指
腸留置チューブがこの順に接続されてなることを特徴と
する胆汁還流カテーテルが提供される。本発明カテーテ
ルの構成を説明する。図１は本発明カテーテルの構成を
示す系統図で，経皮経管的に胆管に留置される胆管留置
チューブ１に胆汁バッグ２が必要に応じて接続され，さ
らに吸引用一方弁３が接続され，以下ポンプ機能部４，
吐出用一方弁５及び十二指腸留置チューブ６の順に接続
されている。本カテーテルは予め結合されたセットとし
て，または直前に，各部材どうしを結合させて形成して
もよい。なお，通常の場合，胆汁バッグ２は組み入れら
れるが，患者の状況によっては省いて，胆管留置チュー
ブ１についで吸引用一方弁３を接続してもよい。胆管留
置チューブ１及び十二指腸留置チューブ６は経皮的に穿
刺及びダイレータによる拡孔を行って器官に到る瘻管を
形成し，留置チューブを挿通し体表で固定する通常の手
術法で取り付けることができる。吸引用一方弁，吐出用
一方弁及び胆汁バッグは市販品が用いられてよい。
ば，経皮胆管留置チューブ，必要に応じて胆汁バッグ，
吸引用一方弁，ポンプ機能部，吐出用一方弁及び十二指
腸留置チューブがこの順に接続されてなることを特徴と
する胆汁還流カテーテルが提供される。本発明カテーテ
ルの構成を説明する。図１は本発明カテーテルの構成を
示す系統図で，経皮経管的に胆管に留置される胆管留置
チューブ１に胆汁バッグ２が必要に応じて接続され，さ
らに吸引用一方弁３が接続され，以下ポンプ機能部４，
吐出用一方弁５及び十二指腸留置チューブ６の順に接続
されている。本カテーテルは予め結合されたセットとし
て，または直前に，各部材どうしを結合させて形成して
もよい。なお，通常の場合，胆汁バッグ２は組み入れら
れるが，患者の状況によっては省いて，胆管留置チュー
ブ１についで吸引用一方弁３を接続してもよい。胆管留
置チューブ１及び十二指腸留置チューブ６は経皮的に穿
刺及びダイレータによる拡孔を行って器官に到る瘻管を
形成し，留置チューブを挿通し体表で固定する通常の手
術法で取り付けることができる。吸引用一方弁，吐出用
一方弁及び胆汁バッグは市販品が用いられてよい。
【０００５】ポンプ機能部４は，胆管留置チューブから
流下する胆汁を直接に，又は胆汁バッグ中に貯留された
胆汁を十二指腸に送出するもので，その形態としては，
ゴム管またはプラスチック管で形成され，弾性に富み，
押圧変形後，復元性の良好な，例えば図２に示すように
管状または楕円形に膨出し，押圧及び押圧解除を繰り返
す筒状体７が用いられる。使用に際しては，前記筒状体
７を手指で押圧することにより，吐出側の一方弁が開
き，吸引側の一方弁を閉じる。次に手指の押圧を解除す
ると筒状体が弾性により復元し吸引側の一方弁が開き吐
出側が閉じる。これによって中の液体又は気体は吸引側
から吐出側へ送られる。ポンプ機能部の他の例として図
３に示すように硬質管８から分岐して注射器９を取り付
け，手動によりシリンジを押すことにより吐出側の一方
弁が開き，シリンジを引くことにより吸引側の一方弁が
開く。これにより中の液体又は気体は吸引側から吐出側
に送られる。なお，前記手動方式のほか，小型ダイヤフ
ラム型ポンプを電磁的に間欠作動させるなど一方向に間
欠的に送出できるものであればポンプ機能部として用い
ることができる。
流下する胆汁を直接に，又は胆汁バッグ中に貯留された
胆汁を十二指腸に送出するもので，その形態としては，
ゴム管またはプラスチック管で形成され，弾性に富み，
押圧変形後，復元性の良好な，例えば図２に示すように
管状または楕円形に膨出し，押圧及び押圧解除を繰り返
す筒状体７が用いられる。使用に際しては，前記筒状体
７を手指で押圧することにより，吐出側の一方弁が開
き，吸引側の一方弁を閉じる。次に手指の押圧を解除す
ると筒状体が弾性により復元し吸引側の一方弁が開き吐
出側が閉じる。これによって中の液体又は気体は吸引側
から吐出側へ送られる。ポンプ機能部の他の例として図
３に示すように硬質管８から分岐して注射器９を取り付
け，手動によりシリンジを押すことにより吐出側の一方
弁が開き，シリンジを引くことにより吸引側の一方弁が
開く。これにより中の液体又は気体は吸引側から吐出側
に送られる。なお，前記手動方式のほか，小型ダイヤフ
ラム型ポンプを電磁的に間欠作動させるなど一方向に間
欠的に送出できるものであればポンプ機能部として用い
ることができる。
【０００６】
【作用】胆管留置チューブ及び十二指腸留置チューブを
取り付けた後，胆管から流下し胆汁バッグに貯留された
胆汁は，ポンプ機能部を手動操作することによりポンプ
両側の一方弁の作用で逆流することなく十二指腸に送り
込まれる。勿論，患者の状態によっては，胆汁バッグを
経ずに胆管からの胆汁を十二指腸に送ることもできる。
取り付けた後，胆管から流下し胆汁バッグに貯留された
胆汁は，ポンプ機能部を手動操作することによりポンプ
両側の一方弁の作用で逆流することなく十二指腸に送り
込まれる。勿論，患者の状態によっては，胆汁バッグを
経ずに胆管からの胆汁を十二指腸に送ることもできる。
【０００７】
【発明の効果】本発明によれば，患者にとって非常な苦
痛である胆汁の経口摂取を回避でき，かつ外気から閉じ
られたサイクルで胆汁を移動できるので、経口摂取の場
合のような細菌感染のおそれがない。また患者が，自分
自身で必要時に操作できるので好都合である。さらに一
方弁，ポンプ機能部は必要に応じ洗浄殺菌ができる利点
がある。
痛である胆汁の経口摂取を回避でき，かつ外気から閉じ
られたサイクルで胆汁を移動できるので、経口摂取の場
合のような細菌感染のおそれがない。また患者が，自分
自身で必要時に操作できるので好都合である。さらに一
方弁，ポンプ機能部は必要に応じ洗浄殺菌ができる利点
がある。
【図１】本発明に係る胆汁還流用カテーテルの系統説明
図である。
図である。
【図２】本発明に適用されるポンプ機能部の構造説明図
である。
である。
【図３】本発明に適用される他の形式のポンプ機能部の
構造説明図である。
構造説明図である。
１ 胆管留置チューブ ２ 胆汁バッグ ３ 吸引用一方弁 ４ ポンプ機能部 ５ 吐出用一方弁 ６ 十二指腸留置チューブ ７ 筒状体 ８ 硬質管 ９ 注射器
Claims (4)
- 【請求項１】 経皮胆管留置チューブ，吸引用一方弁，
ポンプ機能部，吐出用一方弁及び経皮十二指腸留置チュ
ーブがこの順に接続されてなることを特徴とする胆汁還
流カテーテル。 - 【請求項２】 経皮胆管留置チューブ，胆汁バッグ，吸
引用一方弁，ポンプ機能部，吐出用一方弁及び経皮十二
指腸留置チューブがこの順に接続されてなることを特徴
とする胆汁還流カテーテル。 - 【請求項３】 前記ポンプ機能部が弾性の押圧及び復元
可能な管状または楕円形膨出筒状体からなることを特徴
とする請求項１記載の胆汁還流カテーテル。 - 【請求項４】 前記ポンプ機能部が硬質管の中途から分
岐して注射器を設けてなることを特徴とする胆汁還流カ
テーテル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5265403A JPH0796029A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 胆汁還流カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5265403A JPH0796029A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 胆汁還流カテーテル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0796029A true JPH0796029A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17416688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5265403A Pending JPH0796029A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 胆汁還流カテーテル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0796029A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106798962A (zh) * | 2017-03-08 | 2017-06-06 | 吴雪松 | 可选式胆汁回收转流肠内营养装置及其使用方法 |
| CN107537089A (zh) * | 2017-10-09 | 2018-01-05 | 江苏中炜医疗科技有限公司 | 智能消化液采集与回输装置 |
| JP2018515260A (ja) * | 2015-05-18 | 2018-06-14 | スミス アンド ネフュー ピーエルシーＳｍｉｔｈ ＆ Ｎｅｐｈｅｗ Ｐｕｂｌｉｃ Ｌｉｍｉｔｅｄ Ｃｏｍｐａｎｙ | 陰圧閉鎖療法装置および方法 |
| US11389582B2 (en) | 2017-09-29 | 2022-07-19 | T.J. Smith And Nephew, Limited | Negative pressure wound therapy apparatus with removable panels |
| US11395870B2 (en) | 2017-02-15 | 2022-07-26 | Smith & Nephew Asia Pacific Pte. Limited | Negative pressure wound therapy apparatuses and methods for using the same |
| US11426509B2 (en) | 2015-08-13 | 2022-08-30 | Smith & Nephew, Inc. | Systems and methods for applying reduced pressure therapy |
| US11559619B2 (en) | 2018-04-30 | 2023-01-24 | Smith & Nephew Asia Pacific Pte. Limited | Systems and methods for controlling dual mode negative pressure wound therapy apparatus |
| US11642450B2 (en) | 2017-12-29 | 2023-05-09 | T.J. Smith And Nephew, Limited | Negative pressure wound therapy apparatuses and methods for using the same |
| US11744932B2 (en) | 2018-05-23 | 2023-09-05 | T.J.Smith And Nephew, Limited | Systems and methods for determining blockages in a negative pressure wound therapy system |
| US11806468B2 (en) | 2018-03-19 | 2023-11-07 | T.J.Smith And Nephew, Limited | Securing control of settings of wound therapy apparatuses |
| US11955829B2 (en) | 2018-04-30 | 2024-04-09 | Smith & Nephew Asia Pacific Pte. Limited | Power source charging for negative pressure wound therapy apparatus |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP5265403A patent/JPH0796029A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018515260A (ja) * | 2015-05-18 | 2018-06-14 | スミス アンド ネフュー ピーエルシーＳｍｉｔｈ ＆ Ｎｅｐｈｅｗ Ｐｕｂｌｉｃ Ｌｉｍｉｔｅｄ Ｃｏｍｐａｎｙ | 陰圧閉鎖療法装置および方法 |
| US10973693B2 (en) | 2015-05-18 | 2021-04-13 | Smith & Nephew Plc | Negative pressure wound therapy apparatus and methods |
| US11426509B2 (en) | 2015-08-13 | 2022-08-30 | Smith & Nephew, Inc. | Systems and methods for applying reduced pressure therapy |
| US11395870B2 (en) | 2017-02-15 | 2022-07-26 | Smith & Nephew Asia Pacific Pte. Limited | Negative pressure wound therapy apparatuses and methods for using the same |
| CN106798962A (zh) * | 2017-03-08 | 2017-06-06 | 吴雪松 | 可选式胆汁回收转流肠内营养装置及其使用方法 |
| US11389582B2 (en) | 2017-09-29 | 2022-07-19 | T.J. Smith And Nephew, Limited | Negative pressure wound therapy apparatus with removable panels |
| CN107537089A (zh) * | 2017-10-09 | 2018-01-05 | 江苏中炜医疗科技有限公司 | 智能消化液采集与回输装置 |
| US11642450B2 (en) | 2017-12-29 | 2023-05-09 | T.J. Smith And Nephew, Limited | Negative pressure wound therapy apparatuses and methods for using the same |
| US11806468B2 (en) | 2018-03-19 | 2023-11-07 | T.J.Smith And Nephew, Limited | Securing control of settings of wound therapy apparatuses |
| US11559619B2 (en) | 2018-04-30 | 2023-01-24 | Smith & Nephew Asia Pacific Pte. Limited | Systems and methods for controlling dual mode negative pressure wound therapy apparatus |
| US11955829B2 (en) | 2018-04-30 | 2024-04-09 | Smith & Nephew Asia Pacific Pte. Limited | Power source charging for negative pressure wound therapy apparatus |
| US11744932B2 (en) | 2018-05-23 | 2023-09-05 | T.J.Smith And Nephew, Limited | Systems and methods for determining blockages in a negative pressure wound therapy system |
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