JPH079271U - ミシンの上送り装置 - Google Patents

ミシンの上送り装置

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JPH079271U
JPH079271U JP4016293U JP4016293U JPH079271U JP H079271 U JPH079271 U JP H079271U JP 4016293 U JP4016293 U JP 4016293U JP 4016293 U JP4016293 U JP 4016293U JP H079271 U JPH079271 U JP H079271U
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feed
shaft
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adjusting
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ミシンの正面側から上送り量の調整と調整結
果の視認とを行えると共に、これらのための手段の配設
に困難がなく、各種のミシンに幅広く適用できる。 【構成】 送り調整軸5の一部に、これと略直交する面
内にて揺動する送り調整レバー6を係合し、この送り調
整レバー6にミシンアームの外側に前後方向への摺動自
在に支承された送り調整ロッド7に連結する。また、送
り調整ロッド7に送り操作軸8を並設し、後者のねじ部
に螺合するナット部材81を前者に係合する。送り操作軸
8前端の操作つまみ80をミシンの正面側から回転操作
し、ナット部材81を介して送り調整ロッド7を前方に引
っ張り、送り調整レバー6の揺動により送り調整軸5を
回動せしめて上送り量の調整を行う。また、送り調整ロ
ッド7の長手方向に沿って目盛り板9を延設し、上送り
量の調整結果を、送り調整ロッド7の摺動位置の変化を
媒介として目盛り板9上に表示する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ミシンベッド内部の送り歯(下送り歯)に同期した送り動作をなす 送り歯(上送り歯)をミシンベッドの上部に配し、両送り歯により縫製生地の上 下に送り力を加えて針落ち位置に送り込むようになしたミシンの上送り装置に関 し、更に詳しくは、前記上送り歯による送り動作量の調整構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミシンによる縫製は、一般的には、ミシンベッド上に供給される縫製生地をミ シンアームから垂下された押え金により針落ち位置の前後に亘って挾持し、ミシ ンベッドに内蔵された送り歯により送りを加えて行われる。該送り歯は、ミシン アーム内部の主軸に公知の伝動機構を介して連結されており、ミシン各部の動作 に連動して所定の送り動作を行う。この送り動作は、前記送りの方向に沿う略鉛 直な面内での長円運動であり、この運動軌跡の上半部においてミシンベッド上に 突出する間に前記縫製生地に送りを加えるようになしてある。
【0003】 ところが以上の如き縫製においては、例えば、滑り易い素材からなる縫製生地 を重ねて縫着する場合等、前記送り歯により送りが付与される下側の生地と、押 え金に沿って滑動する上側の生地との間にずれが生じ易く、縫いずれのない良質 な縫製品を安定して得るためには、針落ち位置の前側において作業者の手加減に よる微妙な送り調節を要する不都合がある。
【0004】 そこで各種の工業用ミシンにおいては、ミシンベッド内部の本来の送り歯(下 送り歯)に加えて、これと同期した送り動作をなす上送り歯をミシンベッド上部 に配し、針落ち位置前の縫製生地を上下の送り歯間に挾持して、縫製生地の上下 両側に送り力を付与する構成とした上送り装置が装備されることがある。
【0005】 図4は、上送り装置を備えたミシンの針落ち位置近傍の側断面図である。図中 Aはミシンアーム、Bはミシンベッドであり、ミシンアームAの下方に対向する ミシンベッドB上には針板Cが架設されている。このミシンでの縫製は、図中に 白抜矢符にて示す向きに針板Cの上面に沿って送られる縫製生地W1 ,W2 に対 して行われる。
【0006】 ミシンアームAは、縫製生地W1 ,W2 の送り方向前後に並び、共に針板Cに 向けて鉛直下方に垂下された針棒10及び押え棒20を備えている。これらは、ミシ ンアームAに嵌着固定した各別のブッシュ11,21に上下方向への摺動自在に嵌挿 され、送り方向前側の針棒10は、ミシンアームA内部の図示しない主軸からの伝 動に応じて上下動し、また後側の押え棒20は、エアシリンダ等の図示しないアク チュエータの動作に応じて上下動するようになしてある。
【0007】 針棒10の垂下端には、針止め12を介して針1が固定してあり、針棒10の上下動 に伴って針1は、針板Cの上下に亘る所定ストロークの昇降動作をなす。押え棒 20の垂下端には、押え金2が取付けてあり、該押え金2は、押え棒20の上下動に 伴って昇降し、下降時に縫製生地W1 ,W2 に弾接して、該縫製生地W1 ,W2 を針板Cとの間に挾持する。
【0008】 針板C下側のミシンベッドBの内部には、前後一対の下送り歯13,13が配して ある。これらは、公知の伝動機構を介して主軸に連繋され、該主軸の回転に応じ た針1の昇降動作に同期して、前記縫製生地W1 ,W2 の送り方向に沿う略鉛直 な面内にて長円形の軌跡を描く送り動作を行うようになしてある。即ち、下送り 歯13,13は、図示の如く針1が上昇している間には、各別の送り溝14,14内で針 板C上に突出し、押え金2下に挾持された縫製生地W1 ,W2 を持ち上げつつ送 り力を付与する一方、針1が下降し、縫製生地W1 ,W2 の縫い合わせが行われ ている間には、針板Cの下側に退入して、次なる送りに備えて前方への復帰動作 をなす。
【0009】 押え棒20の後側のミシンアームAの下部には、縫製生地W1 ,W2 の送り方向 と直交する略水平な軸回りに回動自在に円柱形の保持筒31が枢支され、該保持筒 31にその軸心を直交させて嵌着保持されたブッシュ32に、軸長方向への摺動自在 に上送り軸30が嵌挿されている。ミシンアームAの内部に延設された上送り軸30 の上端は、後述の如く主軸に連繋させてあり、該主軸の回転に応じて上送り軸30 は、縫製生地W1 ,W2 の送り方向に沿う略鉛直な面内にて、保持筒31を枢軸と してブッシュ32と共に揺動し、またブッシュ32に対して軸長方向に摺動するよう になしてある。
【0010】 ミシンベッドBに向けて垂下された上送り軸30の下端には、送り歯ホルダ33が 固定され、該送り歯ホルダ33から前方に延びる送りアーム34の先端には、上送り 歯35が、鋸歯状をなす歯部を下向きとし、押え金2の前部に形成された送り溝22 内で前側の下送り歯13に対向するように固設してあり、上送り軸30の前述した動 作、即ち、保持筒31を枢軸とする揺動とブッシュ32に沿う摺動とを、送り歯ホル ダ33及び送りアーム34を介して上送り歯35に伝達し、該上送り歯35に送り動作を 行わせる上送り装置を構成している。
【0011】 上送り歯35の送り動作は、下送り歯13のそれと同一の面内にて、逆回りに、上 下逆の位相にて生じる長円運動である。即ち、針1が上昇している間、上送り歯 35は、押え金2の送り溝22を介して縫製生地W1 ,W2 に上側から押し付けられ つつ後方向に移動し、該縫製生地W1 ,W2 に送りを付与する一方、針1が下降 して、縫製生地W1 ,W2 の縫い合わせが行われている間には、押え金2の上方 に離反して、次なる送りに備えて前方への復帰動作をなす。即ち、ミシンベッド B上の縫製生地W1 ,W2 は、上送り歯35の動作により上側から、下送り歯13, 13の動作により下側から送り力を付与されつつ針落ち位置に送り込まれ、縫いず れのない良質な縫製品が高い生産性にて得られるようになる。
【0012】 また、以上の如き上送り装置を備えたミシンにおいては、上送り歯35の送り動 作量(上送り量)を調整し、下送り歯13,13の送り動作量(下送り量)と差異を 持たせることにより、いせ込み縫い等の特殊な縫いを作業者の手作業に頼ること なく行えるようにしてある。
【0013】 上送り量は、上送り歯35の駆動軸である上送り軸30の揺動角度を加減すること により調整できる。上送り軸30の上部は、ミシンアーム内部の送り駆動軸に公知 のリンク機構を介して連結され、該送り駆動軸に所定の上限角度内にて生じる反 復回動を上送り軸30の揺動に変換する構成となっている。前記送り駆動軸は、後 に詳述する如く、ミシンアーム内部の主軸と平行をなして架設され、該主軸の中 途部に装着された偏心カムに送り調整機構を介して連結してあり、上送り量を決 定する送り駆動軸の上限角度は、前記送り調整機構に含まれ、主軸及び送り駆動 軸と平行をなす送り調整軸の回動操作により加減できる。
【0014】 そこで従来においては、いせ込み縫い等の特殊な縫製に対応するため、前記送 り調整軸の一端部をミシンアームの外側に延設し、この延設端に回転力を加える べく送り操作手段を構成して、上送り量を決定する送り調整軸の回動調節を外部 から行い得るようになす一方、前記延設端にこれと略直交する面内にて揺動する 送り操作レバーを取り付け、該送り操作レバーの端部を、例えば、作業者の膝に より押圧操作される膝レバーに連結して、該膝レバーの操作に応じて前記送り操 作手段による調整を解除できるようになし、縫製中に前記膝レバーの操作,非操 作を繰り返して、上送り量と下送り量とが異なる特殊な縫いの中途に、上下の送 り量が相等しい通常の縫いを適宜に組み込んだ縫製を連続的に実行できるように してある。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
さて、上送り量調整のための前記送り操作手段は、送り調整軸の延設端に送り 調整つまみを取り付け、この送り調整つまみの操作により前記送り調整軸に直接 的な回転力を加える構成により簡素に実現できる。ところが、前記送り調整軸は ミシンアーム内部の主軸と平行をなして配設されており、該送り調整軸の延設端 に取り付けた前記送り調整つまみは、ミシンアーム一側(基端側)の端面に位置 することになる一方、上送り量の調整を実際に行う縫製作業者は、ミシンの正面 側に位置するのが一般的であり、上送り量の調整に際し、このためだけにミシン アームの基端側への回り込みを強いられるという煩わしさがある。
【0016】 また前記送り調整つまみには、これの操作による上送り量調整の結果を示すべ く目盛り板を付設する必要があるが、この目盛り板もまたミシンアームの基端側 端面に配設されることから、縫製作業中に現状の上送り調整量を確認することが 難しく、誤った設定のまま縫製が実施されて、不良縫製品が排出される虞が生じ る。
【0017】 そこで、送り調整軸の端部に軸心に直交して前方に延びる揺動アームを取り付 け、該揺動アームの前端の上下方向への揺動操作により送り調整軸を回動せしめ る構成とし、更に、前記揺動アームの前端の移動経路に沿わせた目盛り板をミシ ンの正面に向けて付設し、上送り調整量に対応する前記送り調整軸の回動操作量 を、前記揺動アームの前端の動きを媒介として前記目盛り板に表示する構成とし た上送り装置が実用化されている。
【0018】 この構成においては、上送り量の調整が、前記揺動アームの操作によりミシン の正面側から実施でき、またこの調整の結果が、前記目盛り板上にてミシンの正 面側から確認できるようになり、前述した難点は解消される。ところが一方、上 送り装置は、これの装備を前提とせずに設計されたミシンに後付けされることが あり、このようなミシンにおいては、ミシンアームの内部空間が限定されること から、送り駆動軸及び送り調整軸を主軸の近傍に配設せざるを得ず、ミシンアー ムの外側への送り調整軸の延設端における前記揺動アームの取り付け、又は、該 揺動アームの揺動空間の確保が、同側への主軸の突出部との干渉により困難とな る場合が多く、前述した構成を採用し得ないという問題があった。
【0019】 本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、正面側からの上送り量の調 整及び調整結果の視認が可能であり、また前記調整及び視認のための手段の配設 位置を適宜に設定でき、ミシンの種類によらずに適用可能な上送り装置を提供す ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るミシンの上送り装置は、ミシンアームの内部に主軸と平行をなし て送り駆動軸及び送り調整軸を架設し、該送り調整軸を含む送り調整機構を介し て前記主軸と前記送り駆動軸とを連結してなり、主軸の回転に応じて所定の上限 角度内にて生じる送り駆動軸の反復回動をミシンアームの先端に垂下支持された 上送り歯に伝え、ミシンベッド上の縫製生地に上部から送りを加えると共に、前 記反復回動の上限角度を前記送り調整軸の回動操作により加減し、前記上送り歯 の送り動作量を調整する構成としたミシンの上送り装置において、前記送り調整 軸の一部に係合し、該送り調整軸と略直交する面内にて揺動する送り調整レバー と、該送り調整レバーにその後端を連結され、前記ミシンアームの外側に前後方 向への摺動自在に支承してある送り調整ロッドと、該送り調整ロッドの前方への 引っ張りにより前記送り調整レバーを揺動させ、前記送り調整軸の回動操作を行 う送り操作手段と、前記送り調整ロッドの長手方向に沿って延設され、前記上送 り歯の送り動作量を、前記送り操作手段の操作に伴う前記送り調整ロッドの摺動 位置の変化を媒介として表示する目盛り板とを具備することを特徴とする。
【0021】
【作用】
本考案においては、上送り量を決定する送り調整軸に、これと直交する面内に て揺動する送り調整レバーを係合し、また、ミシンアーム外側の適宜位置に前後 方向への摺動自在に送り調整ロッドを支承して、該送り調整ロッドの後端を送り 調整レバーに連結した構成とし、送り調整ロッドに前方への引っ張りを加えて送 り調整レバーを揺動させ、上送り量の調整のための送り調整軸の回動操作を行わ せる。送り調整レバーは、軸長方向の適宜位置にて送り調整軸に係合させること ができ、また送り調整ロッドの支承位置は、送り調整レバーの突出部位との連結 が可能な範囲で適宜に設定できる。更に、前記送り調整ロッドの先端をミシンア ームの前側にまで延設し、この延設端に引っ張りを加えるように送り操作手段を 構成すると共に、この引っ張りに伴う送り調整ロッドの摺動位置の変化を、これ の長手方向に沿って延設された目盛り板に表示させる。これにより、ミシンの正 面側での送り操作手段の操作により上送り量の調整が可能であり、また、ミシン の正面側からの視認が可能な前記目盛り板の読み取りにより、送り調整ロッドの 摺動位置を媒介として上送り量を確認できる。
【0022】
【実施例】
以下本考案をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本考案に係 る上送り装置の特徴部分の斜視図である。図中Sは、ミシン各部の駆動源となる 主軸であり、該主軸Sの後側(図においては左奥側)には、これと平行をなして 送り駆動軸4及び送り調整軸5が架設されている。主軸Sは、図示しないミシン モータからの伝動により軸心回りに回転駆動されており、また送り駆動軸4及び 送り調整軸5は、ミシンアームの内部に夫々の軸心回りでの回動可能に支承され ている。
【0023】 送り駆動軸4は、主軸Sの回転を前記上送り軸30(図4参照)に伝えるための 伝動軸である。送り駆動軸4の軸長方向一側には、主軸Sからの伝動のための伝 動アーム40が、また他側には、上送り軸30への伝動のための伝動フォーク41が夫 々嵌着固定してあり、主軸Sからの伝動により送り駆動軸4に後述の如く生じる 反復回動が、前記伝動フォーク41に係合する角駒 41aに連設された図示しないリ ンク機構を介して前記上送り軸30に伝達され、該上送り軸30の下端に取り付けた 上送り歯35(図4参照)に前述した送り動作を行わせる構成となっている。
【0024】 主軸Sの中途には、送り駆動軸4への伝動のためのカムリング42が装着してあ り、該カムリング42から後下方に突設されたカムロッド43の先端と、送り駆動軸 4に基端を嵌着された前記伝動アーム40の先端とは、前記送り調整軸5を含む送 り調整機構を介して連結されている。この送り調整機構は、相等しい長さを有し 、夫々の一端部が連結ピン52により連結された一対のリンク部材50,51を備えて おり、前記伝動アーム40の先端は、一方のリンク部材50の他端部に連結ピン53を 介して連結され、また前記カムロッド43の先端は、リンク部材50,51を相互に連 結する前記連結ピン52に嵌着されている。
【0025】 また、他方のリンク部材51の他端部は、リンク部材50の逆側に配された揺動板 54に連結ピン55を介して連結してある。この揺動板54は、前記リンク部材50,51 と等長の2辺を、連結ピン55の嵌着部位の両側に有する2等辺三角形をなす部材 であり、一方の辺の他端部に嵌挿された支軸56に、これの軸心回りでの揺動自在 に支持されている。揺動板54の他方の辺の他端部には、角駒57が装着してあり、 この角駒57は、前記送り調整軸5の一端部に、半径方向外向きに突設されたフォ ーク58に係合させてある。
【0026】 図2及び図3は、以上の如く構成された伝動系の動作説明図である。主軸S中 途のカムリング42は、該主軸Sに嵌合する偏心カムを内蔵しており、カムリング 42に突設されたカムロッド43は、主軸Sの中心回りに所定の偏心円に沿って生じ るカムリング42の動作に応じて、主軸Sの回転毎に一回の進退動作を行うように なしてある。カムロッド43に進退動作が生じた場合、これの先端に嵌着された連 結ピン52が押し引きされ、更に、リンク部材50を介して連結ピン53が押し引きさ れて、これに伴う伝動アーム40の揺動が送り駆動軸4に伝達される結果、送り駆 動軸4は、伝動アーム40の揺動角度に対応する角度範囲内にて、主軸Sの回転毎 に一回の反復回動を行う。
【0027】 このとき、リンク部材50両側の連結ピン52,53の内、伝動アーム40との連結側 の連結ピン53は、送り駆動軸4の軸心を中心とし、伝動アーム40の有効長さを半 径とする円弧D上に拘束される一方、リンク部材51との連結側の連結ピン52は、 リンク部材51の他方の連結ピン55を中心とし、該リンク部材51の有効長さを半径 とする円弧E上に拘束される。ここで、円弧Eの中心となる連結ピン55は、固定 的に支持されたものではなく、該連結ピン55の支持位置は、フォーク58及び角駒 57を介して伝達される送り調整軸5の回動により、支軸56を揺動中心として生じ る揺動板54の揺動に応じて変化する。
【0028】 而して、送り調整軸5を回動操作して揺動板54を揺動せしめ、リンク部材51の 揺動中心、即ち、円弧Eの中心となる連結ピン55を、連結ピン53が拘束される円 弧Dの周上に位置させた場合、図2に示す如く、リンク部材50,51が円弧Eの半 径線上にて重なり、両リンク部材50,51を連結する連結ピン52は、円弧Dの周上 に中心を有する円弧Eの周上に拘束される。この結果、前記カムロッド43の進退 動作により作用する押し引き力は、連結ピン53,55を中心とする円弧Eの周上に て生じる連結ピン52の移動により吸収され、リンク部材50は、連結ピン53の軸心 回りに揺動するのみであり、伝動アーム40に何らの作用も及ぼさず、送り駆動軸 4の回動は生じない。
【0029】 一方、送り調整軸5を更に回動操作して揺動板54を他の揺動位置に拘束した場 合、リンク部材51の揺動中心たる連結ピン55が円弧Dの周上から離反し、図3に 示す如く、リンク部材50とリンク部材51とに食い違いが生じる。従って、カムロ ッド43の進退動作により両リンク部材50,51を連結する連結ピン52が押し引きさ れた場合、リンク部材50の他側の連結ピン53は、前記円弧Dの周上に沿って変位 するようになり、図3(a),(b)に示す如く、この変位が伝動アーム40を介 して送り駆動軸4に伝達されて、該送り駆動軸4は、カムロッド43の進出時に一 方向に、退入時に他方向に夫々回動する動作を、主軸Sの回転毎に反復するよう になる。
【0030】 このとき、送り駆動軸4の反復回動は、円弧D上での連結ピン53の最大変位を 上限とする角度範囲内にて生じるが、この上限角度の大小は、カムリング42に内 蔵された偏心カムの偏心量と共に、リンク部材50とリンク部材51との間の食い違 い角度の大小に対応し、この食い違い角度の大小は、送り調整軸5の回動角度の 大小に対応する。また一方、このように生じる送り駆動軸4の反復回動は、前述 した如く、上送り軸30を介して上送り歯35に伝達され、該上送り歯35の送り動作 が生じる。従って、上送り歯35の送り動作量(上送り量)は、送り調整軸5を回 動せしめ、送り駆動軸4の反復回動の上限角度を加減することにより、下送り歯 13,13の送り動作量(下送り量)から零までの範囲で自在に調整でき、いせ込み 縫い等、上下の送り量を異ならせた状態で行われる特殊な縫いに対応できる。
【0031】 さて、本考案に係る上送り装置の特徴は、上送り量の調整のために送り調整軸 5を回動操作する操作機構の構成にある。図1に示す如く、送り調整軸5の他側 は、L字形をなす送り調整レバー6に係合させてある。送り調整レバー6は、送 り調整軸5と平行をなす枢支ピン60により、L字の角部をミシンアームの内部に 揺動自在に枢支し、下方及び後方に延びるL字の両辺をミシンアームの外部に夫 々適長突出せしめて取り付けてある。
【0032】 送り調整レバー6と送り調整軸5との係合は、後者の端部に固着された係合板 62の上部に軸長方向外向きに突設された係合ピン63を、前者の下方への延設部の 中途に、上下方向に適宜の長さを有して形成された係合孔61に嵌入せしめ、送り 調整軸5の回動が、送り調整レバー6の揺動の向きと逆向きに生じるようになし てある。即ち、後端部の下方への引っ張り、又は下端部の前方への引っ張りによ り、送り調整レバー6を反時計回りに揺動させた場合、送り調整軸5は時計回り に回動し、上送り量は増加する。
【0033】 送り調整レバー6の後方への延設端は、これに係止された連結チェーン64を介 して、例えば、作業者の膝により押圧操作される膝レバーに連結してあり、該膝 レバーの操作が行われた場合、送り調整レバー6の後端が下方に引かれて、前述 した如く、上送り量が増すようになっている。
【0034】 一方、送り調整レバー6の下方への延設端は、送り調整ロッド7の一端に連結 されている。送り調整ロッド7は、細幅板状をなす部材であり、長手方向を前後 に向け、送り調整レバー6との連結部を後端として、図示しないミシンアームの 一部に前後方向への摺動自在に支承してある。送り調整ロッド7の一側には、送 り操作軸8が並設してある。該送り操作軸8は、ミシンアームの一部に固定され た目盛り板9に軸心回りでの回動自在に枢支され、送り調整ロッド7の一側にこ れと平行するように並設してある。目盛り板9の前部に突出する送り操作軸8の 先端には操作つまみ80が固定され、該操作つまみ80の操作により送り操作軸8を 正逆両方向に回転させ得るようにしてある。
【0035】 図示の如く送り操作軸8は、前半部の外周にねじ部を備えたねじ軸であり、こ のねじ部には、ナット部材81が螺合せしめてある。一方、送り調整ロッド7の前 部には、長手方向に沿って長孔70が形成してあり、また目盛り板9には、一部を 破断して示す如く、送り操作軸8の前半部に整合する位置に長孔90が形成してあ り、これらの長孔70,90には、ナット部材81の両側に突設された係合突起82,83 が係合させてある。即ちナット部材81は、長孔70,90との係合により回転を拘束 されており、前記操作つまみ80の操作により送り操作軸8を回転せしめた場合、 ねじ部の送り作用により前後に移動する。
【0036】 送り調整ロッド7は、これの後端に接続された送り調整レバー6を介して後向 きに付勢されており、ナット部材81の係合突起82は、図示の如く、前記長孔70の 前端に押し付けられている。而して、操作つまみ80の操作により送り操作軸8を 回転させ、ナット部材81を前方に移動せしめた場合、送り調整ロッド7は長孔70 を介して前方に引かれ、これに応じた送り調整レバー6の揺動により送り調整軸 5が回動して、上送り量が増量側に調整される一方、操作つまみ80を逆方向に操 作し、ナット部材81を後方に移動せしめた場合、送り調整レバー6は、送り調整 ロッド7による引っ張りの解除に伴って逆向きに揺動し、上送り量が減量側に調 整される。
【0037】 このように本考案に係る上送り装置は、操作つまみ80を操作して送り操作軸8 を回転させ、ミシンアームの外側の適宜位置に前後方向への摺動自在に支承され た送り調整ロッド7の前方への引っ張りにより送り調整レバー6を揺動させて、 ミシンアームの内部に支承された送り調整軸5を回動操作し、この回動操作に応 じて加減された上送り量を得る構成となっている。この構成において、送り調整 軸5と送り調整レバー6との係合は、送り調整軸5の軸長方向の適宜位置にて実 現でき、また送り調整ロッド7の配設位置は、送り調整レバー6との連結が可能 であって、ミシンアーム外側の他の構成部品に干渉しない範囲で適宜に設定でき る上、前後に延びる送り調整ロッド7の前端に最終的な操作端となる操作つまみ 80が取り付けられているから、操作系の配設に支障を来すことなく正面側からの 上送り量の調整が行えるようになる。
【0038】 図示の如く、目盛り板9の長孔90の下側には、これの長手方向に並ぶ複数の目 盛り線が形成され、また、この長孔90に係合するナット部材81の係合突起83の端 面には、1本の目盛り線が形成されており、これらの目盛り線の整合状態の視認 により、長孔90に対するナット部材81の移動位置の変化、即ち、ナット部材81と 一体的に移動する送り調整ロッド7の摺動位置の変化を媒介として、前述の如く 調整される上送り量の確認をなし得る構成となっている。
【0039】 また目盛り板9には、前記長孔90の下側に前後に並べて一対の長孔91,92が形 成してあり、これらには、送り調整ロッド7の所定位置に突設された目盛り突起 71とストッパ突起72とが夫々嵌合させてある。目盛り突起71の突設位置は、前述 した如く行われる上送り量調整に際し、長孔91に沿う目盛り突起71の移動が、長 孔90に沿うナット部材81の係合突起83の移動と略一致して生じるように設定して ある。目盛り突起71の先端面には、前記係合突起83の端面におけるそれと一致す るように1本の目盛り線が形成してあり、この目盛り線と長孔90下側の複数の目 盛り線との整合により、送り調整ロッド7の摺動位置が直接的に表示されるよう になしてある。
【0040】 一方、前記ストッパ突起72の突設位置は、これの長孔92への嵌合位置が、前記 目盛り突起71の長孔91への嵌合位置に対応するように設定してある。前記長孔92 には、ストッパ突起72の嵌合位置よりも前側の適宜位置にねじ止め固定可能にス トッパねじ93が取り付けてある。この構成によりストッパ突起72は、送り調整ロ ッド7の前方への摺動に伴って長孔92に沿って移動するとき、ストッパねじ93に 当接して、送り調整ロッド7の前方への摺動、即ち、上送り量の増量を制限する 作用をなす。
【0041】 操作つまみ80の操作により上送り量の調整を行い、この状態での縫製の実施中 に、送り調整レバー6の後端に連結された膝レバーの押圧操作が行われた場合、 前記調整の如何に拘わらず上送り量を増すことができるが、このとき、送り調整 レバー6の揺動により送り調整ロッド7が前方に押圧されることになり、この押 圧に伴う送り調整ロッド7の摺動は、前記ストッパ突起72と前記ストッパねじ93 との当接により制限される。つまり、ストッパねじ93の固定位置を変えることに より、膝レバーの操作に伴う上送り量の増量範囲を制限することができる。
【0042】 膝レバーの操作は、例えば、上送り量を減じた状態で行われるいせ込み縫いの 間に、所定の位置にていせ込み量を変更すべく行われるものであり、この変更の 程度がストッパねじ93の締め付け位置に応じて適宜に設定できる。なお、この締 め付け位置は、上送り量の調整を行った後、膝レバーを押圧程度を加減しつつ操 作し、本来一致すべき目盛り突起71の目盛り線と係合突起83の目盛り線との間に 所望のずれが生じた位置にて、前記ストッパ突起72との当接が生じるように決定 すればよく、この後においては、通常時には、操作つまみ80の操作により設定さ れた上送り量での縫製が行われ、膝レバーの操作がなされている間には、前記上 送り量を所定量だけ増した状態での縫製が行われるようになり、2種の異なる上 送り量を適宜に組み合わせての縫製が可能となる。
【0043】 なお、送り調整レバー6の形状、及び、送り調整レバー6と送り調整軸5又は 送り調整ロッド7との連結構造は、本実施例に示すものに限らず、同様の機能を 果たし得るものであれば他のいかなる構成を採用してもよい。また本実施例にお いては、送り操作軸8の回転をねじ機構により直線運動に変換し、送り調整ロッ ド7を前方に引っ張り操作する構成としているが、例えば、送り調整ロッド7の 前端に直接的な引っ張り力を加え、適宜の位置にて拘束する等、他の構成の操作 手段を採用してもよい。
【0044】
【考案の効果】 以上詳述した如く本考案に係るミシンの上送り装置においては、上送り量を決 定する送り調整軸に、これと直交する面内にて揺動する送り調整レバーを係合し 、この送り調整レバーのミシンアーム外側への突出部に送り調整ロッドを連結し て、上送り量の調整のための前記送り調整軸の回動操作が、前記送り調整ロッド の前方への引っ張り操作により行われる構成としたから、ミシンの正面側での上 送り量の調整が可能であり、このための送り調整ロッドの配設位置の設定に困難 を伴う虞もなく、各種のミシンに幅広く適用できる。また、調整により得られる 上送り量を、送り調整ロッドの長手方向に沿って並設された目盛り板上に、上送 り量の変化を送り調整軸の摺動位置の変化を媒介として表示するから、ミシンの 正面側での上送り量の確認が容易に行え、誤った調整下での縫製を未然に防止で きる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る上送り装置の特徴部分の斜視図で
ある。
【図2】上送り装置への伝動系の動作説明図である。
【図3】上送り装置への伝動系の動作説明図である。
【図4】上送り装置を備えたミシンの針落ち位置近傍の
側断面図である。
【符号の説明】
4 送り駆動軸 5 送り調整軸 6 送り調整レバー 7 送り調整ロッド 8 送り操作軸 9 目盛り板 30 上送り軸 35 上送り歯 42 カムリング 43 カムロッド 50 リンク部材 51 リンク部材 54 揺動板 56 支軸 60 枢支ピン 62 係合板 70 長孔 71 目盛り突起 72 ストッパ突起 80 操作つまみ 81 ナット部材 93 ストッパねじ S 主軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンアームの内部に主軸と平行をなし
    て送り駆動軸及び送り調整軸を架設し、該送り調整軸を
    含む送り調整機構を介して前記主軸と前記送り駆動軸と
    を連結してなり、主軸の回転に応じて所定の上限角度内
    にて生じる送り駆動軸の反復回動をミシンアームの先端
    に垂下支持された上送り歯に伝え、ミシンベッド上の縫
    製生地に上部から送りを加えると共に、前記反復回動の
    上限角度を前記送り調整軸の回動操作により加減し、前
    記上送り歯の送り動作量を調整する構成としたミシンの
    上送り装置において、前記送り調整軸の一部に係合し、
    該送り調整軸と略直交する面内にて揺動する送り調整レ
    バーと、該送り調整レバーにその後端を連結され、前記
    ミシンアームの外側に前後方向への摺動自在に支承して
    ある送り調整ロッドと、該送り調整ロッドの前方への引
    っ張りにより前記送り調整レバーを揺動させ、前記送り
    調整軸の回動操作を行う送り操作手段と、前記送り調整
    ロッドの長手方向に沿って延設され、前記上送り歯の送
    り動作量を、前記送り操作手段の操作に伴う前記送り調
    整ロッドの摺動位置の変化を媒介として表示する目盛り
    板とを具備することを特徴とするミシンの上送り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305213A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Morimoto Mfg Co Ltd ミシンの送り装置

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