JP2682346B2 - 針送り機能付きミシンの針送り/下送り切換え装置 - Google Patents

針送り機能付きミシンの針送り/下送り切換え装置

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JP2682346B2
JP2682346B2 JP4245844A JP24584492A JP2682346B2 JP 2682346 B2 JP2682346 B2 JP 2682346B2 JP 4245844 A JP4245844 A JP 4245844A JP 24584492 A JP24584492 A JP 24584492A JP 2682346 B2 JP2682346 B2 JP 2682346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫針と送り歯との協働
で加工布を布送りする針送り機能付きミシンの針送り/
下送り切換え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、ジーンズなどの比較的
厚手の加工布を縫製する場合における加工布の布送り不
良を確実に防止するため、加工布に縫針を刺した状態
で、縫針を送り歯と同期して揺動し、送り歯による布送
りを助勢するように構成した針送り機能付きミシンが知
られている。通常、前記針送り機能付きミシンには、縫
針と送り歯との協働で加工布を布送りする針送り状態
と、送り歯のみで加工布を布送りする下送り状態とに切
換える為の切換え装置が設けられており、この切換え装
置を加工布の布厚に応じて切換えて、厚手や薄手の何れ
の加工布でも設定された送りピッチ毎に縫目を確実に形
成できるようになっている。
【0003】前記切換え装置として、例えば、実公平2
−23243号公報には、水平送り軸の一端部を機枠に
固定された軸受スリーブに回転自在に装着し、水平送り
軸の一端部近傍部に第1ビス部材により係脱可能に連結
された第1針送り腕を設け、軸受けスリーブに第2ビス
部材により係脱可能に連結された第2針送り腕を設け、
両針送り腕の先端近傍部に枢支された枢支軸と針棒揺動
軸とをリンク部材で連結したものが記載されている。前
記切換え装置では、第1ビス部材を締結するとともに第
2ビス部材を緩めることで針送り状態となり、第1ビス
部材を緩めるとともに第2ビス部材を締結することで下
送り状態になるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報に
記載の切換え装置においては、針送り状態と下送り状態
とに切換えるため、その都度2本のビス部材に関して締
結作業及び緩め作業を行なうことになり、切換えの為の
操作性に欠ける。また、下送り状態に切換えたときに、
第2針送り腕の軸受けスリーブに対する締結位置に応じ
て縫針の揺動位置が決定されることから、縫針の所定揺
動位置に対応する第2針送り腕の締結位置設定操作が煩
雑化する。更に、ユーザの誤操作などにより両ビス部材
が同時に締結された場合には、水平送り軸の回転力が両
針送り腕及び枢支軸を介して機枠に固定された軸受けス
リーブに伝達され、切換え装置が破損するなどの問題が
ある。
【0005】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、針送り状態と下送り状態
との切換え操作を簡単化でき、しかも下送り状態におけ
る針棒を所定の揺動位置に保持し得るような針送り機能
付きミシンの針送り/下送り切換え装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る針送り機能付きミシンの針送り/下
送り切換え装置は、ミシンアーム内に回転可能に支持さ
れた上軸と、上軸と平行な支軸回りに布送り方向に揺動
自在に支持された針棒台と、針棒台に上下動自在に支持
され上軸に連動して上下動する針棒と、ミシンベッド内
に回転可能に支持された下軸と、上軸の一端に支持され
た回転体と下軸の一端に支持された回転体とを連動連結
する回転伝達用連結体と、下軸に連動連結された水平送
り軸と、下軸と水平送り軸に連動連結されて四送り運動
する送り歯と、水平送り軸に連動連結され針棒台を布送
り方向に揺動させる針棒揺動軸とを備えた針送り機能付
きミシンにおいて、水平送り軸に針棒揺動軸を連動連結
する連動機構は、一端部において水平送り軸に連結され
他端部において針棒揺動軸に連結されるリンク部材と、
リンク部材の一端部を水平送り軸に連動連結するクラン
ク機構と、クランク機構に設けられ、リンク部材の一端
部が水平送り軸に対して偏心した偏心位置と、リンク部
材の一端部が水平送り軸に対して偏心しない同心位置と
に切換え可能に、リンク部材の一端部を水平送り軸に連
結する切換え機構とを備えたものである。
【0007】請求項2に係る針送り機能付きミシンの針
送り/下送り切換え装置は、請求項1の発明において、
前記上軸の一端に支持された回転体と下軸の一端に支持
された回転体の一方は、それを支持している軸に対し
て、針送り用の第1位置と、第1位置から軸回りに所定
角度回動させた針送り解除用の第2位置とに、選択的に
切換え可能に固定されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】前記構成を有する請求項1に係る針送り機能付
きミシンの針送り/下送り切換え装置においては、クラ
ンク機構を介して水平送り軸に連結されたリンク部材の
一端部を、切換え機構を介して水平送り軸に対して偏心
した偏心位置に移動させることで針送り状態となり、水
平送り軸に対して偏心しない同心位置に移動させること
で下送り状態となる。即ち、リンク部材の一端部が水平
送り軸に対して偏心した偏心位置に切換えられたときに
は、水平送り軸の回転力がリンク機構を介してリンク部
材に伝達され、針棒が針棒台とともに支軸を中心として
送り歯の前後動と同期して揺動され、縫針と送り歯との
協働で加工布が布送りされることになる。一方、切換え
機構を介してリンク部材の一端部が水平送り軸に対して
偏心しない同心位置に切換えられたときには、水平送り
軸の回転力がリンク機構を介してリンク部材に伝達され
なくなり、送り歯のみで加工布が布送りされる。
【0009】このように、リンク部材の一端部の位置を
偏心位置と同心位置とに択一的に切換えるだけで、針送
り状態と下送り状態とに切換えて設定できるので、針送
り状態と下送り状態との切換え操作を簡単化でき、しか
も下送り状態における針棒を所定の偏心位置に保持させ
ることができる。更に、リンク部材の一端部の位置を偏
心位置と同心位置とに択一的に切換えるだけなので、切
換え装置の破損を確実に防止することができる。請求項
2の針送り機能付きミシンの針送り/下送り切換え装置
においては、前記切換え機構により偏心位置にしてリン
ク部材を連結した状態において、上軸の一端に支持され
た回転体と下軸の一端に支持された回転体の一方を、そ
れを支持している軸に対して針送り用の第1位置に切換
えると針送り状態となる。 また、前記切換え機構により
同心位置にしてリンク部材を連結した状態において、前
記回転体の一方を第1位置から軸回りに所定角度回動さ
せた針送り解除用の第2位置に切換えると下送り状態と
なる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について図
面に基いて説明する。本実施例は、電子制御式本縫い針
送りミシンに本発明を適用した場合のものである。電子
制御式本縫い針送りミシンMは、図1に示すように、ミ
シンベッド10と、このミシンベッド10の右端部から
上方に延びる脚柱部11と、この脚柱部11の上端部か
らミシンベッド10に対向するように左方に延びるミシ
ンアーム12とからなっている。そして、ミシンアーム
12には、左右方向に延びる上軸15が機枠5に回転自
在に支持され、針棒上下動機構20や天秤上下動機構が
設けられている。
【0011】この天秤上下動機構は、通常のミシンと同
様なのでその説明を省略し、針棒上下動機構20につい
て簡単に説明すると、下端部に縫針(図示略)を取付け
た針棒21は、上下方向に延びる針棒台22に上下動可
能に支持され、この針棒台22はその上端部において、
機枠5に固着された支軸23により前後揺動可能に支持
されている。一方、上軸15の左端部には針棒クランク
24が固着され、この針棒クランク24に連結ロッド2
5の上端部が回動可能に枢着され、連結ロッド25の下
端部は針棒抱き26を介して針棒21の高さ方向中央部
に連結されている。従って、上軸15の回転により針棒
クランク24が回転するので、連結ロッド25及び針棒
抱き26を介して針棒21が上下往復駆動される。
【0012】前記ミシンベッド10には、左右方向に延
びる下軸16が機枠5に回転自在に支持され、下軸16
の右端部に連結されたタイミングプーリ(本発明の回転
体に相当する)27と上軸15の右端部に固着したタイ
ミングプーリ(本発明の回転体に相当する)28とに亙
ってタイミングベルト(本発明の回転伝達用連結体に相
当する)29が張架されている。従って、ミシンモータ
(図示略)の回転駆動により上軸15が回転駆動され、
同時にタイミングベルト29を介して下軸16が回転駆
動される。
【0013】前記下軸16には円板状の偏心輪34が固
着され、この偏心輪34には水平送り連杆30の後端部
が回転可能に外嵌され、水平送り連杆30の前端部は水
平送りリンク31の下端部に固着され、水平送りリンク
31の上端部は、左右方向に延びる水平送り軸32に固
着された水平送り腕33に回動可能に連結されている。
従って、下軸16の回転駆動により、偏心輪34を介し
て水平送り連杆30の前端部が前後方向に揺動するの
で、水平送りリンク31と水平送り腕33を介して水平
送り軸32が揺動する。ここで、下軸16の左端部にお
いて、図示外の送り歯の上下動の為の送り歯上下動機構
が連結され、また水平送り軸32の左端部において、送
り歯を前後動させる送り歯前後動機構が連結されてい
る。
【0014】次に、前記針棒21を送り歯の前後動と調
時させて前後方向に揺動させる連結機構35について説
明する。前記水平送り軸32の右端部には、図1・図2
・図4に示すように、正面視略L字状の針棒揺動クラン
ク36が固着され、この針棒揺動クランク36の水平壁
部36aには螺子付きガイドピン37が螺着されてい
る。このガイドピン37に上下動可能に外嵌された摺動
部材38には前後方向に延びるリンク部材39の前端部
がビス40により回動可能に枢支されている。ここで、
摺動部材38は、図2に示すように、ガイドピン37に
摺動して水平送り軸32の軸心線Lから上方に移動した
位置であって、針棒21を揺動可能な偏心位置と、図4
に示すように、ガイドピン37に摺動して略水平送り軸
32の軸心線L上に移動した位置であって、針棒21を
揺動させない同心位置とに亙って摺動可能になってい
る。尚、摺動部材38は、摺動部材38に螺合させた位
置決めビス41により、偏心位置或いは同心位置に保持
される。また、摺動部材38が同心位置に移動したとき
には、リンク部材39の前端部の中央位置が水平送り軸
32の軸心線L上に移動している。尚、前記針棒揺動ク
ランク36とガイドピン37と摺動部材38とビス40
とが本発明のクランク機構に相当し、また、針棒揺動ク
ランク36とガイドピン37と摺動部材38と位置決め
ビス41とが本発明の切換え機構に相当する。
【0015】一方、前記上軸15と平行に配設された針
棒揺動軸42の右端部には、上下方向に延びる針棒揺動
連杆43の上端部が固着され、この針棒揺動連杆43の
下端部はリンク部材39の後端部に回動可能に連結され
ている。更に、針棒揺動軸42の左端部には針棒揺動腕
44の基端部が固着され、この針棒揺動腕44の先端部
は、前記針棒台22の下端部に形成した上下方向向きの
係合溝22aに摺動可能に係合している。従って、摺動
部材38が図2に示す偏心位置に切換えられたときに
は、水平送り軸32の揺動により針棒揺動クランク36
が揺動するので、水平送り軸32の軸心線Lより上方に
移動した摺動部材38が揺動し、リンク部材39と針棒
揺動連杆43と針棒揺動軸42とを介して針棒揺動腕4
4が同時に揺動することになり、針棒台22の揺動によ
り針棒21が前後に往復揺動される。
【0016】しかし、摺動部材38が図4に示す同心位
置に切換えられたときには、リンク部材39の前端部の
中央位置が水平送り軸32の軸心線L上に移動している
ことから、水平送り軸32の揺動及び針棒揺動クランク
36が揺動するにも拘わらず、リンク部材39の前端部
は所定の位置で保持されるので、針棒台22が所定の偏
心位置に保持され、その結果針棒21は前後に揺動する
ことなく所定の偏心位置で上下駆動される。
【0017】次に、針棒21の上下動タイミングと送り
歯の上下動タイミングとを変更するタイミング変更機構
45について、図1・図3・図5に基いて説明する。前
記タイミングプーリ27には、下軸16に外嵌された円
筒状のスリーブ部材46が固着され、このスリーブ部材
46には3つのネジ孔46a、46b、46cがその円
周方向の異なる位置に夫々形成されている。ここで、ネ
ジ孔46aは、ネジ孔46cに対して、図にて時計回
転方向に約160゜だけ回動した位置に形成されてい
る。また、ネジ孔46aに対応する下軸16の外周部に
は凹部が形成され、このネジ孔46aに螺合された位置
決めビス47の先端がこの凹部に係合して、下軸16と
タイミングプーリ27との位相が所定の位相関係となる
ように位置決めされる。また、ネジ孔46bにはセット
ビス48が螺合されている。ここで、ネジ孔46aが下
軸16の凹部に対向するタイミングプーリ27の位置を
針送り用第1位置とする。
【0018】従って、図3に示すように、タイミングプ
ーリ27が針送り用第1位置であり、位置決めビス47
がネジ孔46aに螺着され且つ位置決めビス47の先端
が下軸16の凹部に係合するときには、送り歯が上動す
るときに針棒21は下動し、また送り歯が下動するとき
には針棒21は上動し、更に送り歯が前後動するときに
は針棒21も同時に前後動し、下軸16とタイミングプ
ーリ27とは針送りの位相関係に設定される。一方、図
5に示すように、位置決めビス47がネジ孔46aから
取り外され且つセットビス48が緩められた後、タイミ
ングプーリ27が図5にて時計回転方向に約160°だ
け回動され、その後セットビス48が締められ、位置決
めビス47がネジ孔46cに螺着され且つ位置決めビス
47の先端が下軸16の凹部に係合するときには、送り
歯が上動するときに針棒21も上動し、また送り歯が下
動するときには針棒21も下動し、更に送り歯が前後動
するときには針棒21は所定の位置で上下動し、下軸1
6とタイミングプーリ27とは送り歯だけによる通常の
送り位相関係に設定される。ここで、ネジ孔46cが下
軸16の凹部に対向するタイミングプーリ27の位置を
針送り解除用第2位置とする。
【0019】次に、連結機構35とタイミング変更機構
45との作用について説明する。先ず、送り歯の布送り
動作と同期して針棒21を揺動させる針送り動作時のと
きには、図1〜図3に示すように、摺動部材38が図2
に示す偏心位置に切換えられるとともに、タイミングプ
ーリ27が針送り用第1位置のときには、前述したよう
に、摺動部材38が揺動し、リンク部材39と針棒揺動
連杆43と針棒揺動軸42とを介して針棒揺動腕44が
同時に揺動することになり、針棒台22の揺動により針
棒21が上下動に加えて前後に往復揺動され、これと同
時に、下軸16とタイミングプーリ27とは針送りの位
相関係に設定されるので、加工布は送り歯と縫針との協
働により布送り動作が行なわれる。
【0020】しかし、送り歯だけによる下送り動作時の
ときには、図1・図4・図5に示すように、摺動部材3
8が図4に示す同心位置に切換えられるとともに、タイ
ミングプーリ27が針送り解除用第2位置のときには、
前述したように、針棒揺動クランク36が揺動するにも
拘わらず、リンク部材39の前端部は所定の位置で保持
されるので、針棒台22が所定の偏心位置に保持され、
その結果針棒21は前後に揺動することなく所定の偏心
位置で上下駆動され、これと同時に、下軸16とタイミ
ングプーリ27とは送り歯だけによる通常の送り位相関
係に設定されるので、加工布は送り歯だけにより布送り
動作が行なわれる。
【0021】以上説明したように、針送り動作時には、
摺動部材38を偏心位置に切換える一方、下送り動作時
には、摺動部材38を同心位置に切換えるだけで、針送
り状態と下送り状態とに切換えて設定できるので、針送
り状態と下送り状態との切換え操作を簡単化でき、しか
も下送り状態における針棒21を所定の揺動位置に保持
させることができる。更に、リンク部材39の前端部を
偏心位置と同心位置とに択一的に切換えるだけなので、
切換え機構の破損を確実に防止することができる。加え
て、タイミングプーリ27が、下軸16に対して、針送
り用第1位置と、前記第1位置から軸回りに所定角度回
動させた針送り解除用第2位置とに、位置決めビス47
を介して選択的に切換え可能に固定したので、針送り状
態と下送り状態とに対応させて送り歯の四送り運動と針
棒21の上下動とのタイミングを容易に切換えることが
できる。
【0022】尚、タイミング変更機構45をタイミング
プーリ28側に設けるようにしてもよい。また、切換え
機構は一例に過ぎず、例えば、ガイドピン37を用いず
に、摺動部材38をリンク部材39に対して同心位置或
いは偏心位置に切換え可能に構成することも可能であ
り、更に種々の部材を用いて切換え機構を構成すること
も可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る針
送り機能付きミシンの針送り/下送り切換え装置によれ
ば、連動機構は、リンク部材と、クランク機構と、切換
え機構とを設け、リンク部材の一端部の位置を偏心位置
と同心位置とに択一的に切換えるだけで、針送り状態と
下送り状態とに切換えて設定できるので、針送り状態と
下送り状態との切換え操作を簡単化でき、しかも下送り
状態における針棒を所定の揺動位置に保持させることが
できる。更に、リンク部材の一端部の位置を偏心位置と
同心位置とに択一的に切換えるだけなので、切換え装置
の破損を確実に防止することができる。請求項2の針送
り機能付きミシンの針送り/下送り切換え装置によれ
ば、上軸の一端に支持された回転体と下軸の一端に支持
された回転体の一方が、それを支持している軸に対し
て、針送り用の第1位置と、前記第1位置から軸回りに
所定角度回動させた針送り解除用の第2位置とに、選択
的に切換え可能に固定する場合(請求項2)には、針送
り状態と下送り状態とに対応させて送り歯の四送り運動
と針棒の上下動とのタイミングを容易に切換えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子制御式本縫い針送りミシンの内部機構の概
略斜視図である。
【図2】摺動部材を揺動位置に切換えたときの針棒揺動
クランク及びガイドピンの要部拡大部分正面図である。
【図3】下軸とタイミングプーリとを針送りの位相関係
に設定したときの要部縦断側面図である。
【図4】摺動部材を揺動停止位置に切換えたときの図2
相当図である。
【図5】下軸とタイミングプーリとを通常の送り位相関
係に設定したときの図3相当図である。
【符号の説明】
M 針送り機能付きミシン 10 ミシンベッド 12 ミシンアーム 15 上軸 16 下軸 21 針棒 22 針棒台 27 タイミングプーリ 28 タイミングプーリ 29 タイミングベルト 32 水平送り軸 35 連動機構 39 リンク部材 42 針棒揺動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−317186(JP,A) 実開 昭51−35244(JP,U) 実開 昭63−107681(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンアーム内に回転可能に支持された
    上軸と、前記上軸と平行な支軸回りに布送り方向に揺動
    自在に支持された針棒台と、前記針棒台に上下動自在に
    支持され前記上軸に連動して上下動する針棒と、ミシン
    ベッド内に回転可能に支持された下軸と、前記上軸の一
    端に支持された回転体と下軸の一端に支持された回転体
    とを連動連結する回転伝達用連結体と、前記下軸に連動
    連結された水平送り軸と、前記下軸と水平送り軸に連動
    連結されて四送り運動する送り歯と、前記水平送り軸に
    連動連結され針棒台を布送り方向に揺動させる針棒揺動
    軸とを備えた針送り機能付きミシンにおいて、 前記水平送り軸に針棒揺動軸を連動連結する連動機構
    は、 一端部において水平送り軸に連結され他端部において針
    棒揺動軸に連結されるリンク部材と、 前記リンク部材の一端部を水平送り軸に連動連結するク
    ランク機構と、 前記クランク機構に設けられ、リンク部材の一端部が水
    平送り軸に対して偏心した偏心位置と、リンク部材の一
    端部が水平送り軸に対して偏心しない同心位置とに切換
    え可能に、リンク部材の一端部を水平送り軸に連結する
    切換え機構と、を備えたことを特徴とする針送り機能付
    きミシンの針送り/下送り切換え装置。
  2. 【請求項2】 前記上軸の一端に支持された回転体と下
    軸の一端に支持された回転体の一方は、それを支持して
    いる軸に対して、針送り用の第1位置と、前記第1位置
    から軸回りに所定角度回動させた針送り解除用の第2位
    置とに、選択的に切換え可能に固定されたことを特徴と
    する請求項1に記載の針送り機能付きミシンの針送り/
    下送り切換え装置。
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