JP2006305213A - ミシンの送り装置 - Google Patents

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真人 細川
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Abstract

【課題】 送り量を容易に視認でき、縫製作業能率の向上を図れるミシンの送り装置を提供する。
【解決手段】 ミシンベッド1内に、主送り調節レバー軸31の回動操作に基いて送り軸8の回転角度範囲を調節する送り量調節機構29を備える。送り量調節機構29に、主送り調節レバー軸31の角度を可変調節する主送り調節ダイヤル42を備える。ミシンベッド1の上面に窓39を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板40を設け、主送り調節レバー軸31に備えた操作レバー33の上端部に、目盛板40の目盛を指す指針41aを備えた送り量指針板41を取付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、送り量調節機構を備えた二重環縫いミシンなどミシンの送り装置に関する。
この種の送り量調節機構を備えたミシンとして、例えば、図7および図8に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照。)。このミシンは、シリンダー型のミシンベッド71内にミシン主軸72、送り軸73、差動送り軸74および上下送り軸75をそれぞれ左右方向に延ばし、互いに平行に配置している。ミシン主軸72は、左端部に取付けた角駒76を主送り歯78aの主送り台78及び差動送り歯79aの差動送り台79の後側二股部に嵌合させて、両送り台78,79に上下動を伝動し、また上下送り軸75はミシン主軸72と連動して往復回動運動し、左端部に取付けた角駒77を主送り台78及び差動送り台79の前側二股部に嵌合させ両送り台78,79に上下動を伝動し、両送り台78,79の前後の上下動は同期させてある。
送り軸73は、ミシン主軸72と連動して往復回動運動し、その運動量が送り量調節機構により調節され、送り軸73の左端に固着された揺動アーム80及び該揺動アーム80と主送り台78を連結するリンク81を介して主送り台78に前後動を伝動するようになっている。差動送り軸74には、送り軸73の往復回動運動が差動送り伝達機構を介して伝動され、差動送り台79に前後動を伝動するようになっている。
上記送り量調節機構は、ミシンベッド71のシリンダー部71aの下方でベッド主部71bの左側面71cに軸支される送りレバー84と、この送りレバー84を覆い、送り目盛を付した目盛板85を備え、ベッド主部71bの前面側に突出される送り調節ねじ86の先端に固定された調節つまみ87を回転操作することにより送り量が調節されるとともに、送りレバー84が回動し、送りレバー84の先端が指す送り目盛で送り量が視認できるようになっている。
特開平9−140966号公報(第4頁の[0027]〜第5頁の[0034]、図1、図3)
しかるに、上記ミシンの送り量調節機構は目盛板85をミシンベッド71のシリンダー部71aの下方でベッド主部71bの左側面71cに設けているが、これでは縫製中に送り量を変更するにしても送りレバー84の先端が指す送り目盛を屈み姿勢で視認しなければならないため、送り量を視認し難く、縫製作業の能率低下の原因になっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記のような送り量調節機構を備えるミシンの送り装置において、送り量の目盛表示部の位置設定に工夫を凝らすことにより送り量を容易に視認でき、縫製作業能率の向上を図れるミシンの送り装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、縫製中でも簡単に送り量を調整でき、更に微調整も可能にし、コンデンスステッチを可能にする、ミシンの送り装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、その発明の内容を理解しやすくするために図1〜4に付した符号を参照して説明すると、ミシンベッド(1)内に、主送り歯(14)を備えた主送り台(15)と、ミシン主軸(7)と、このミシン主軸からの伝動により軸心回りに回動し前記主送り台に前後動を伝動する送り軸(8)と、前記ミシン主軸の一方向回転運動を前記送り軸の所定角度範囲内における往復回転運動に変換して伝達する伝動機構(11)と、主送り調節レバー軸(31)の回動操作に基いて前記伝動機構が伝達する前記送り軸の回転角度範囲を調節する送り量調節機構(29)を備えたミシンの送り装置において、前記送り量調節機構に、前記主送り調節レバー軸の角度を可変調節する主送り調節ダイヤル(42)を備えており、前記ミシンベッドの上面に窓(39)を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板(40)を設け、前記主送り調節レバー軸に直交状に一体的に備えた操作レバー(33)の上端部に、前記目盛板の目盛を指す指針(34a)を備えた送り量指針板(34)を取付けていることに特徴を有するものである。
請求項2に係る発明は、その発明の内容を理解しやすくするために図1〜6に付した符号を参照して説明すると、ミシンベッド(1)内に、主送り歯(14)を備えた主送り台(15)と、ミシン主軸(7)と、このミシン主軸からの伝動により軸心回りに回動し前記主送り台に前後動を伝動する送り軸(8)と、前記ミシン主軸の一方向回転運動を前記送り軸の所定角度範囲内における往復回転運動に変換して伝達する伝動機構(11)と、主送り調節レバー軸(31)の回動操作に基いて前記伝動機構が伝達する前記送り軸の回転角度範囲を調節する送り量調節機構(29)を備えたミシンの送り装置において、前記送り量調節機構に前記主送り調節レバー軸の角度を可変調節する主送り調節ダイヤル(42)を備えており、前記ミシンベッドの上面に窓(39)を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板(40)を設けており、前記主送り調節ダイヤルに、該主送り調節ダイヤルの回転操作に伴い前後方向に移動して前記主送り調節レバー軸の角度を変更するスライドピン(48)を備え、このスライドピンに、前記目盛板の目盛を指す指針(54a)を備えた送り量指針板(54)を取付けていることに特徴を有するものである。
ひとつの好適な態様として、請求項1又は2に係る発明によるミシンの送り装置は、前記送り量調節機構が、前記ミシン主軸に装着された送り偏心カム(23)に基部が連結された送りクランクロッド(24)の先端部と、前記送り軸上に基部が嵌合固定された送り軸レバー(25)の先端部とを連結した送り軸リンク(26)と、前記送りクランクロッドの先端部に一端部が前記送り軸リンクと共に共通ピン(28)を介して枢支連結された送り調節リンク(27)と、この送り調節リンクの他端部に支軸(32)を介して一端部が連結された送り調節レバー(30)と、この送り調節レバーの他端部に連結固定された前記主送り調節レバー軸31とを備えるものとすることができる。
また、請求項1又は2に係る発明によるミシンの送り装置は、前記主送り調節ダイヤルが、段付き軸部(42a)を有して、前記ミシンベッドの内部に前記主送り調節レバー軸に直交状に一体的に備えた操作レバー(33)の一側に対向するよう固定されたダイヤル支持板(43)に、前記段付き軸部を軸心回りに回転自在に支持されており、前記ダイヤル支持板に設けた前後方向に長い長孔(47)に、雌ねじ(49)を有するスライドピン(48)を前後方向に移動可能に嵌め込むとともに、該スライドピンを前記操作レバーに当接させ、前記段付き軸部の中途部に設けた雄ねじ部(42c)を前記スライドピンの雌ねじに螺合させているものとすることができる。
請求項1に係る発明によれば、ベッド部の上面に窓を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板を設ける一方、主送り調節レバー軸の操作レバーの上端部に、目盛板の目盛を指す指針を備えた送り量指針板を設けているので、指針の指す目盛を視認しながらフートペダルあるいはエアーシリンダーなどで主送り調節レバー軸の操作レバーを操作することで主送り調節レバー軸を軸心回りに回動させることにより所望の送り量を確実かつ容易に設定することができる。
送り量調節機構に、主送り調節レバー軸の角度を可変調節する送り調節ダイヤルを備えているので、ミシン運転中に主送り調節ダイヤルを回して主送り調節レバー軸の角度を可変調整でき、送り目の微調整が可能となり、ミシン運転中にも送り量を可変調整できる。
また、糸ほつれを防止するために縫い終わり付近で送り量を小さくすることで、縫い目を小さくするコンデンスステッチが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、ベッド部の上面に窓を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板を設ける一方、送り調節ダイヤルに、該送り調節ダイヤルの回転操作に伴い前後動して前記主送り調節レバー軸の角度を変更するスライドピンを備え、このスライドピンに、前記目盛板の目盛を指す指針を備えた送り量指針板を取付けているので、指針の指す目盛を視認しながら送り調節ダイヤルを回転操作することでスライドピンを介して主送り調節レバー軸を軸心回りに回動させることにより所望の送り量を確実に設定することができる。
また、請求項1記載の発明と同様に、送り量調節機構に、主送り調節レバー軸の角度を可変調節する送り調節ダイヤルを備えているので、ミシン運転中にも主送り調節ダイヤルを回して主送り調節レバー軸の角度を可変調整でき、送り目の微調整が可能となり、運転中にも送り量を可変調整できる。またコンデンスステッチが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、送り量調節機構は、ミシン主軸に装着された送り偏心カムに基部が連結された送りクランクロッドの先端部と、送り軸上に基部が嵌合固定された送り軸レバーの先端部とを連結した送り軸リンクと、送りクランクロッドの先端部に一端部が送り軸リンクと共に共通ピンを介して枢支連結された送り調節リンクと、この送り調節リンクの他端部に支軸を介して一端部が連結された送り調節レバーと、この送り調節レバーの他端部に連結固定された前記主送り調節レバー軸とを備えてなる。したがって、この送り量調節機構によれば、請求項1、2に係る発明により得られる上記効果に加えて、主送り調節レバー軸の回動操作により送り軸の回転角度範囲を確実に調節することができるという効果をも奏する。
請求項4に係る発明によれば、主送り調節ダイヤルは、段付き軸部を有して、ミシンベッドの内部に前記主送り調節レバー軸に直交状に一体的に備えた操作レバーの一側に対向するよう固定されたダイヤル支持板に、前記段付き軸部を軸心回りに回転自在に支持しており、ダイヤル支持板に設けた前後方向に長い長孔に、雌ねじを有するスライドピンを前後方向に移動可能に嵌め込むとともに、該スライドピンを操作レバーに当接させ、段付き軸部の中途部に設けた雄ねじ部をスライドピンの雌ねじに螺合させている。したがって、この主送り調節ダイヤルによれば、請求項1、2に係る発明により得られる上記効果に加えて、ミシン運転中にも主送り調節ダイヤルの回転操作により主送り調節レバー軸の角度の可変調節を簡単かつ確実に行えるという効果をも奏する。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例を示すミシンの送り装置をカバーを開けて見た斜視図、図2は同装置の左側面図、図3は同装置の一部の斜視図、図4は同装置の分解斜視図、図5は他の実施例のミシンの送り装置を図2に相応して示す左側面図、図6は図5の送り装置のスライドピンの分解斜視図である。
本発明に係る送り装置を備えたミシンは、図1、図2に示すように、平ベッド型のミシンベッド1を備え、このミシンベッド1の左側壁2及び前面左端部3に開口4を設ける。この開口4はミシンベッド1にヒンジ5回りに回動可能に装着したカバー6で開閉可能に塞がれる。
このミシンの送り装置は、ミシンベッド1の内部に、図3に示すように、ミシンモータ(図示せず)からの伝動により軸心回りに回転するミシン主軸7が左右方向に延びて架設され、またミシン主軸7と平行に送り軸8が架設されている。送り軸8は後述する伝動機構11を介して軸心回りに回動するようになっている。そして、ミシン主軸7および送り軸8は、針落ち位置の直下に配置される送り歯機構12に連繋させている。
送り歯機構12は、針落ち位置の前、後に配された差動送り歯13及び主送り歯14に送り動作(前後動及び上下動)を行わせる機構である。この送り歯機構12は周知の機構であるため、以下、簡単に説明する。図3、図4に示すように、主送り歯14を支持する主送り台15と差動送り歯13を支持する差動送り台16とを、前後方向へ摺動可能に組み合わせ、これら主送り台15及び差動送り台16の前側の二股部の股間にはミシン主軸7の上下エキセン(図示省略)に外嵌する角駒17が前後摺動可能に、また後側の二股部の股間には傾き調節エキセン9に軸支される角駒18が前後摺動可能にそれぞれ嵌合している。しかしてミシン主軸7の回転により角駒17が上下動することにより主送り台15及び差動送り台16が上下動する。
送り軸8に基部がボルト61で固着される主送り台レバー10の先端部と主送り台リンク19の一端部とを回動可能に連結し、該主送り台リンク19の他端部を主送り台15の前後方向中間部位に主送り連結ピン20、ねじ21を介して回動自在に連結する。しかして送り軸8の所定角度範囲内での往復回転運動により主送り台レバー10及び主送り台リンク19を介して主送り台15及び主送り歯14が前後動する。
また、送り軸8に基部がボルト62で固着される差動調節レバー56の先端部に差動調節スライド57を結合し、該差動調節スライド57のピン57aを差動送り連結リンク58の一端部に枢着し、該差動送り連結リンク58の他端部を差動送り台16の前後方向中間部位に差動送り連結ピン59及びねじ60を介して連結する。しかして前記送り軸8の往復回転運動に伴い差動調節レバー56、差動調節スライド57及び差動送り連結リンク58を介して差動送り台16及び差動送り歯13が前後動する。
このような送り歯機構12により、主送り歯14と差動送り歯13は、送り軸8の往復回転運動に応じた各別の前後動と、ミシン主軸7の上下エキセン(図示省略)の偏心に応じた上下動とが合成された長円運動を行い、針落ち位置に供給される縫製生地に、針の上下動に対応した間欠的な送りが加えられることになる。
次に、ミシン主軸7の一方向回転運動を送り軸8の所定角度範囲内における往復回転運動(揺動運動)に変換して伝達する伝動機構11について説明する。図3、図4に示すように、この伝動機構11は、ミシン主軸7に装着された送り偏心カム23に基部が連結された送りクランクロッド24の二股状の先端部と、送り軸8上の所定位置に基部を嵌合固定された送り軸レバー25の二股状の先端部とを、送り軸リンク26を介して連結する。送り軸レバー25の二股状の先端部と送り軸リンク26の一端部とはピン22で枢支連結する。なお、送りクランクロッド24の先端部には、後述する送り調節リンク27の一端部が上記送り軸リンク26の他端部と共に共通ピン28で回動可能に枢支連結される。
このような構造の伝動機構11も周知の機構であり、以下、簡単に説明する。先ず、ミシン主軸7の一方向に回転すると、送り偏心カム23に連結された送りクランクロッド24には、送り偏心カム23の偏心量に応じたストロークの往復動が生じる。そして、送り軸リンク26を介して送り軸レバー25の先端部分が前後方向に押し引きされ、この送り軸レバー25に嵌合固定された送り軸8が軸心回りに所定角度範囲内で往復回転運動する。この送り軸8の往復回転運動により、既述のとおり、主送り台15及び主送り歯14と差動送り台16及び差動送り歯13が前後動することになる。
次に、送り軸8の回転角度範囲を調節するための送り量調節機構29について説明する。
図3、図4に示すように、送り量調節機構29は、上記送り軸8上の送り軸レバー25、送り軸リンク26、送り調節リンク27に加えて、送り調節レバー30、主送り調節レバー軸31等から構成される。すなわち、送り調節リンク27は、上述のように、その一端部が送りクランクロッド24と送り軸リンク26とを連結する共通ピン28上に回動可能に軸支されており、他端部が送り調節レバー30の一端部の支軸32に回動可能に連結される。送り調節レバー30は、その一端部において上述のように支軸32を介して送り調節リンク27と連結し、他端部に主送り調節レバー軸31の一端部が連結固定される。
図2、図4に示すように、主送り調節レバー軸31には操作レバー33が直交状に一体的に備えられており、その操作レバー33の上端部には指針34aを有する送り量指針板34が止ねじ53などで取付けられる。主送り調節レバー軸31の他端部には捻りコイルばね35が巻装され、その捻りコイルばね35の一端35aがミシンベッド1の左側壁2に固定されたばね受36に、他端35bが操作レバー33の主送り調節レバー軸31より下方部位のばね受37にそれぞれ係止されて、その捻りコイルばね35により主送り調節レバー軸31が常に時計方向(図2中、矢印A方向)に回動付勢される。
一方、ミシンベッド1の上面の後方寄りには開口38を設け、この開口38に内部透視可能な窓39を嵌め込み、この窓39の内部に送り量を表示する目盛を付し、かつ操作レバー33の上端部の移動軌跡に沿うようアール形状に形成した目盛板40を配置固定している。前述のように主送り調節レバー軸31の操作レバー33の上端部に、目盛板40の目盛を指す指針34aを備えた送り量指針板34を取付けている。
いま、図2において、主送り調節レバー軸31の操作レバー33の下端部をフートペダルあるいはエアーシリンダーなどで前後方向(矢印B方向)に動かす回動操作を加えることにより、送り調節レバー30と送り調節リンク27とを連結する支軸32の位置を変更できる。
ここで、上述のように、送りクランクロッド24は送り調節リンク27と連結しており、この送り調節リンク27は支軸32により軸支されている。したがって、送りクランクロッド24の往復動は、支軸32を中心とした送り調節リンク27の回動軌跡に沿って決定される。また、送り調節リンク27の回動軌跡を変更するには、送り調節レバー30を回動させることで支軸32の送りクランクロッド24に対する相対位置を変更する。即ち、送り調節リンク27の水平面に対する傾斜角を変更することで可能となる。したがって、主送り調節レバー軸31を回動操作し、送り調節レバー30を所定量回動させることによって、支軸32の位置が変更され、送り調節リンク27の回動軌跡が変化し、送りクランクロッド24の往復動の軌跡が変更される。
そして、この送りクランクロッド24の往復動の軌跡の変更により送り軸リンク26の前後方向の移動量が変更され、送り軸レバー25に嵌合固定された送り軸8の軸心回りの回動角(揺動角)を変更できる。
主送り調節レバー軸31を回動操作するに際し、上述のようにミシンベッド1の上面に窓39を設け、この窓39の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板40を設ける一方、主送り調節レバー軸31の操作レバー33の上端部に、目盛板40の目盛を指す指針34aを備えた送り量指針板34を取付けているので、指針34aの指す目盛を視認しながら主送り調節レバー軸31の操作レバー33の下端部をフートペダルあるいはエアーシリンダーなどで前後方向(矢印B方向)に動かして主送り調節レバー軸31を軸心回りに回動操作することにより主送り歯14による所望の送り量を確実に設定することができる。
上記送り量調節機構29には、更に、図2、図4に示すように、上記主送り調節レバー軸31の角度を可変調整できる主送り調節ダイヤル42が備えられる。主送り調節ダイヤル42は、段付き軸部42aの前端につまみ42bを付けてなり、ミシンベッド1の内部に固定されるダイヤル支持板43に支持される。
すなわち、ダイヤル支持板43は主送り調節レバー軸31の左側に操作レバー33と対向するよう前後方向に延びるよう配置され、ミシンベッド1の内部にボルト44などで固定される。ダイヤル支持板43にはこれの上部の前後端に軸受45,46が設けられ、この前後の軸受45,46に主送り調節ダイヤル42の段付き軸部42aが軸心回りに回転自在に挿通支持される。またダイヤル支持板43の前後の軸受45,46間には前後方向に長い長孔47が設けられ、この長孔47にスライドピン48が前後方向に移動可能に嵌め込まれる。該スライドピン48は雌ねじ49を貫通状に形成してなり、この雌ねじ49に主送り調節ダイヤル42の段付き軸部42aの中途部に設けた雄ねじ部42cが螺合される。スライドピン48は、捻りコイルばね35により常に時計方向(図2中、矢印A方向)に回動付勢されている操作レバー33の主送り調節レバー軸31より上方部位の前端側に当接するようになっている。
主送り調節レバー軸31において操作レバー33の主送り調節レバー軸31より上方部位には、図2、図4に示すように、ダイヤル支持板43に設けた円弧状溝50に左側方向から差し込まれる段付きねじ51の先端部が結合固定され、段付きねじ51にはレバー固定ナット52が螺合されていて、このレバー固定ナット52を締付けることで主送り調節レバー軸31を所定角度に停止保持できるようにしてある。
いま、カバー6を開け、レバー固定ナット52を緩め、ミシンベッド1の前側に臨む主送り調節ダイヤル42のつまみ42bをつかんで主送り調節ダイヤル42を左回転又は右回転させることによりスライドピン48が長孔47の案内下で前後方向に移動する。このスライドピン48の後方移動により該スライドピン48が操作レバー33を捻りコイルばね35の力に抗して後方へ押すことにより主送り調節レバー軸31が反時計方向に回動し、スライドピン48の前方移動により主送り調節レバー軸31が捻りコイルばね35の付勢力により時計方向(図2中、矢印A方向)に回動する。つまり、主送り調節ダイヤル42を回転させることによりスライドピン48を介して主送り調節レバー軸31を時計方向又は反時計方向に回動させることができ、主送り調節レバー軸31の角度を可変調整でき、主送り歯14による送り目の微調整が可能となり、運転中にも送り量を可変調整できることになる。
このように、レバー固定ナット52を緩めておけば、ミシン運転中に主送り調節ダイヤル42を回して主送り調節レバー軸31を反時計方向に回すことで、主送り歯14による送り目は小さくなりコンデンスステッチが可能となる。また、主送り調節レバー軸31の操作レバー33の下端部をフートペダルあるいはエアーシリンダーなどで反時計方向に回すことでも、主送り歯14による送り目は小さくなりコンデンスステッチが可能となる。
上記実施例では、主送り調節レバー軸31の操作レバー33の上端部に、目盛板40の目盛を指す指針34aを備えた送り量指針板34を取付けているが、図5、図6に示すように、ミシンベッド1の上面の後方寄りに設けた窓39の内部に目盛板40を配置固定し、その目盛板40の目盛を指す指針54aを備えた送り量指針板54を、主送り調節ダイヤル42のスライドピン48に止ねじ55などで取付けることもできる。
なお、本発明は、上記実施例に示したように平ベッド型のミシンベッドを備えたミシンの送り装置に限定されるものではなく、シリンダー型ベッド部を有するミシンベッドを備えたミシンの送り装置にも適用できる。
本発明の一実施例を示すミシンの送り装置をカバーを開けて見た斜視図である。 同装置の左側面図である。 同装置の一部の斜視図である。 同装置の分解斜視図である。 他の実施例のミシンの送り装置を図2に相応して示す左側面図である。 図5の送り装置のスライドピンの分解斜視図である。 従来例のミシンの送り装置の全体構成を示す斜視図である。 図7のミシンの送り装置の送り量調節機構の縦断側面図である。
符号の説明
1 ミシンベッド
7 ミシン主軸
8 送り軸
11 伝動機構
14 主送り歯
15 主送り台
23 送り偏心カム
24 送りクランクロッド
25 送り軸レバー
26 送り軸リンク
27 送り調節リンク
28 共通ピン
29 主送り量調節機構
30 送り調節レバー
32 支軸
31 主送り調節レバー軸
33 操作レバー
34 送り量指針板
39 窓
40 目盛板
41a,54a 指針
41,54 送り量指針板
42 主送り調節ダイヤル
42a 段付き軸部
42c 雄ねじ部
43 ダイヤル支持板
47 長孔
48 スライドピン
49 雌ねじ

Claims (4)

  1. ミシンベッド内に、主送り歯を備えた主送り台と、ミシン主軸と、このミシン主軸からの伝動により軸心回りに回動し主送り台に前後動を伝動する送り軸と、前記ミシン主軸の一方向回転運動を前記送り軸の所定角度範囲内における往復回転運動に変換して伝達する伝動機構と、主送り調節レバー軸の回動操作に基いて前記伝動機構が伝達する前記送り軸の回転角度範囲を調節する送り量調節機構を備えたミシンの送り装置において、
    前記送り量調節機構に、前記主送り調節レバー軸の角度を可変調節する主送り調節ダイヤルを備えており、
    前記ミシンベッドの上面に窓を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板を設け、前記主送り調節レバー軸に直交状に一体的に備えた操作レバーの上端部に、前記目盛板の目盛を指す指針を備えた送り量指針板を取付けていることを特徴とする、ミシンの送り装置。
  2. ミシンベッド内に、主送り歯を備えた主送り台と、ミシン主軸と、このミシン主軸からの伝動により軸心回りに回動し主送り台に前後動を伝動する送り軸と、前記ミシン主軸の一方向回転運動を前記送り軸の所定角度範囲内における往復回転運動に変換して伝達する伝動機構と、主送り調節レバー軸の回動操作に基いて前記伝動機構が伝達する前記送り軸の回転角度範囲を調節する送り量調節機構を備えたミシンの送り装置において、
    前記送り量調節機構に前記主送り調節レバー軸の角度を可変調節する主送り調節ダイヤルを備えており、
    前記ミシンベッドの上面に窓を設け、この窓の内部に送り量を表示する目盛を付した目盛板を設けており、
    前記主送り調節ダイヤルに、該主送り調節ダイヤルの回転操作に伴い前後方向に移動して前記主送り調節レバー軸の角度を変更するスライドピンを備え、このスライドピンに、前記目盛板の目盛を指す指針を備えた送り量指針板を取付けていることを特徴とする、ミシンの送り装置。
  3. 前記送り量調節機構は、前記ミシン主軸に装着された送り偏心カムに基部が連結された送りクランクロッドの先端部と、前記送り軸上に基部が嵌合固定された送り軸レバーの先端部とを連結した送り軸リンクと、前記送りクランクロッドの先端部に一端部が前記送り軸リンクと共に共通ピンを介して枢支連結された送り調節リンクと、この送り調節リンクの他端部に支軸を介して一端部が連結された送り調節レバーと、この送り調節レバーの他端部に連結固定された前記主送り調節レバー軸とを備えてなる、請求項1又は2に記載のミシンの送り装置。
  4. 前記主送り調節ダイヤルは、段付き軸部を有して、前記ミシンベッドの内部に前記主送り調節レバー軸に直交状に一体的に備えた操作レバーの一側に対向するよう固定されたダイヤル支持板に、前記段付き軸部を軸心回りに回転自在に支持しており、
    前記ダイヤル支持板に設けた前後方向に長い長孔に、雌ねじを有するスライドピンを前後方向に移動可能に嵌め込むとともに、該スライドピンを前記操作レバーに当接させ、前記段付き軸部の中途部に設けた雄ねじ部を前記スライドピンの雌ねじに螺合させている、請求項1又は2記載のミシンの送り装置。

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