JPH079214A - 改良型工具保持装置 - Google Patents

改良型工具保持装置

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JPH079214A
JPH079214A JP4299069A JP29906992A JPH079214A JP H079214 A JPH079214 A JP H079214A JP 4299069 A JP4299069 A JP 4299069A JP 29906992 A JP29906992 A JP 29906992A JP H079214 A JPH079214 A JP H079214A
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具の主軸からの脱出において、コレットチ
ャック又はスチールボールチャックによる工具のプルボ
ルトに対する把持の状態からの開放工程と、アームによ
って工具の後端部分を掴んで引き出す工程とが同時に可
能であり、工具の挿入において工具のホルダー部分を掴
んで主軸に挿入した後、コレットチャック又はスチール
ボールチャックによってプルボルトを把持する工程と、
アームによって工具の後端部分を掴んだ状態から開放
し、回転移動させる工程とが同時に可能である改良型工
具保持装置を提供すること。 【構成】 コレットチャック又はスチールボールチャッ
クによる把持以外に、サラバネの弾性力によって、工具
の先端部たるプルボルト部分を暫定的に把持する工程部
分をスリーブ内に埋設し、該暫定的把持においてはアー
ムが工具の後端部分を掴んで主軸から引き抜くことが可
能な程度の把持力であることを特徴とする改良型工具保
持装置

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の工具を使用する
工作機械において、順次交換且つ使用の対象となる工具
の保持装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、工作機械の作動においては、複
数の工具が使用されるが、工具の作動位置は限定されて
いる為、必然的に工具の交換作用が必要となる。
【０００３】一般的には、少なくとも１０本の異なる工
具の交換が行われることが多く、極端な場合には１００
本以上の工具の交換が必要な場合さえ存在する。
【０００４】従来使用されていた工具保持装置は、別紙
図面１（イ）、（ロ）に示すように、工具１の先端部た
るプルボルト１３をスリーブ３１の内側に位置している
コレットチャック３２又はスチールボールチャック３２
によって把持し、開放する場合には、サラバネ３６及び
ドローバー３５の前側方向（図面１の左側方向）の移動
によって、該把持を開放する構成を採用している。
【０００５】無論、前記把持の状態は極めて強力であっ
て、工具１の後端部分１１をアーム２によって掴んでこ
れを引き抜くことはできない。
【０００６】従来技術における工具１の交換の動作は、
以下の如き順序に従って行われている。
【０００７】工具保持装置に相向かい合っているアー
ム２を回転させて、既に使用済みの工具１を後端部分１
１において掴む。
【０００８】油圧シリンダー（図示せず）の制御に基
づくサラバネ３６の弾性力に基づき、ドローバー３５を
前進させて、コレットチャック３２又はスチールボール
チャック３２によって工具１のプルボルトに対する把持
状態から開放する。
【０００９】主軸から工具１を引き抜く。
【００１０】新たに使用する工具１が主軸の位置に来
るように、アーム２を回転させる。
【００１１】新たに使用する工具１を、主軸３並びに
マガジンに挿入する。
【００１２】ドローバー３５を後退させて、工具１の
プルボルト１３に対するコレットチャック３２又はスチ
ールボールチャック３２による把持を行わせる。
【００１３】アーム２による工具１の後端部分１１を
掴んだ状態を中止させ、アーム２を回転移動させる。
【００１４】前記の動作の後に、前記の動作が行わ
れているのは、前記に基づきアーム２が工具１を掴む
前に、前記の如き主軸内の工具１の開放が行われた場
合には、工具１が落下するからである。
【００１５】又、の動作の後にの動作を行うのは、
前記によって工具１を完全に記載のように把持した
後でなければ、工具１が下方に落下する可能性がある
為、アーム２をして工具を掴んだ状態から開放すること
ができないことに基づく。
【００１６】しかしながら、前記、の動作並びに前
記、の動作をそれぞれ順次行うことは、それだけ工
具１の交換において余分の時間を要することになり、交
換する工具１の個数が多ければ多いほど、工作過程にお
いて無駄な時間を費やすことを余儀なくされていること
にならざるを得ない。
【００１７】
【発明が解決を必要とする課題】本発明は、前記の如き
従来の工具保持装置の欠点を克服し、前記、の工程
及び前記、の工程が同時に動作できる改良型の工具
保持装置を提供することを目的とするものである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する
為、発明の構成は、スリーブ内のコレットチャック又は
スチールボールチャックに対するサラバネ及びドローバ
ーに基づく把持力によって、工具の先端部分たるプルボ
ルトを把持する工具保持装置において、プルボルトを把
持する側をサラバネ及びドローバーと係合したコレット
チャック又はスチールボールチャックとサラバネ及びド
ローバーと係合せず独自の弾性バネと係合して移動する
ことによって、プルボルトを暫定的に把持する器具を配
置したことに基づく改良型工具保持装置からなる。
【００１９】
【発明の作用】本願発明においても、工具をサラバネ及
びドローバーと係合したコレットチャック又はスチール
ボールチャックによって把持した段階では、その把持力
が強力である為、工具の後端部分を人手又はアームによ
って掴んで後方に引いたとしても、工具が主軸から外れ
ることはない。
【００２０】これに対し、サラバネの弾性力によってド
ローバーを前進させ、前記把持状態を開放した段階で
は、弾性バネと係合した器具が工具の先端部分のプルボ
ルトを把持することになる。
【００２１】しかしながら、弾性バネ及び当該器具によ
る把持は、暫定的に工具を把持するのであって、その把
持力は前記コレットチャック及びスチールボールチャッ
クによる把持に比し相当弱く、工具の後端部分を掴んで
引き抜いた場合には、容易に外すことができる程度に設
計しておく訳である。
【００２２】このような暫定的な把持の段階において、
前記のアームによって工具を掴む動作と、前記によ
る工具を把持した状態から開放する動作とを同時に行う
ことが可能となる。
【００２３】同様に、新たに工具を挿入した後におい
て、ドローバーを前進させてサラバネによってコレット
チャックによって工具のプルボルトを強固に把持する前
に、弾性バネ及びスチールボールによって暫定的に工具
を外れない程度に把持することができるので、前記に
よるコレットチャック又はスチールボールチャックによ
る工具のプルボルトに対する把持と、前記によるアー
ムが工具のホルダー部分を掴んだ状態を中止させて、ア
ームを更に回転させる作業とを同時に行うことが可能と
なる。
【００２４】即ち、弾性バネ及びこれと係合するスチー
ルボールによる暫定的な把持によって、前記、の作
業及び前記、の作業を同時に行うことが可能とな
り、工具の交換時間を従来の交換時間に比し短縮（実際
の測定では約２０％程度）することが可能となる。
【００２５】尚、工具を前記のようにアームによって引
き抜くことができる程度の暫定的把持は、結局弾性バネ
の圧縮力及び把持する器具の形状に依存するが、当該器
具の形状は特に限定される訳ではない。但し、アームが
工具の後端部分を掴んで引っ張った際、これが滑らかに
外れる為には、滑らかに湾曲した突出形状が好ましい。
【００２６】
【実施例１】図２（イ）、（ロ）は、プルボルトを暫定
的に把持する器具として、先端が滑らかに湾曲した形状
で突出しているピン３３を使用し、該ピン３３及び弾性
バネ３４を備えた構成単位において、１個のピン３３及
び弾性バネ３４をスリーブ内に埋設し、弾性バネ３４の
伸縮によって、ピン３３の一部をスリーブ３１の内壁か
ら工具１を挿脱する方向と直交する方向に出没させる実
施例を示す（尚図２（イ）、（ロ）では、サラバネ３６
及びドローバー３５と係合したチャックとしてコレット
チャック３２を用いた場合を示すが、スチールボールチ
ャックを使用する場合も全く同様に使用することができ
る。）。
【００２７】即ち、コレットチャック３２による把持が
終了した段階では、当該弾性バネ３４の圧縮力によって
ピン３３を介してプルボルト１３を暫定的に把持する訳
であるが、該把持力は、アーム（図２（イ）では図示を
省略している。）によって工具の後端部分１１を掴んで
後方向（主軸の反対方向）に引っ張った場合には、これ
を外すことが可能な程度なものに設計する。
【００２８】
【実施例２】図３（イ）、（ロ）は、プルボルトを暫定
的に把持する器具としてスチールボール３３を使用し、
該スチールボール３３及び弾性バネ３４を備えた構成単
位において、２個のスチールボール３３と１個の弾性バ
ネ３４をスリーブ内に埋設し、該弾性バネ３４は、工具
１の挿脱方向に１個のスチールボール３３を移動させ、
該スチールボール３３は他の１個のスチールボール３３
のスリーブの内側部分と接触摺動することによって、他
の１個のスチールボール３３の一部をスリーブの内壁面
から出没させる実施例を示す。
【００２９】この場合のスチールボール３３による把持
力も、実施例１の場合と同様、アームが工具の後端部分
１１を掴んで後方（主軸の反対方向）に引っ張った場合
には、これを外すことが可能な程度なものに設計する
（尚図３（イ）、（ロ）でも、サラバネ３６及びドロー
バー３５と係合したチャックとしてコレットチャック３
２を用いた場合を示すが、スチールボールチャックを使
用する場合も全く同様に使用することができる。）。
【００３０】以上の実施例においては、工具を暫定的に
把持する器具としてスチールボール及び先端が滑らかに
湾曲した突出形状であるピンをそれぞれ使用している
が、当該器具はこれらの実施例に限定される訳ではな
い。
【００３１】又、実施例１において当該器具としてスチ
ールボールを使用し、実施例２において当該ピンを使用
することも又可能であり、更には実施例２において、図
４に示すように、２個の器具の内の一方をピンとし、他
方をスチールボールとすることも又可能である。
【００３２】
【発明の効果】 以上の如き構成による本発明において
は、前記、の工程及び前記、の工程を一挙に行
うことに期するので、工具の交換時間がそれだけ短縮さ
れることになる。
【００３３】従って、工具を頻繁に交換することが必要
とされる複雑な工程になるに従って、本願発明の価値は
益々高められる。
【００３４】しかも、このような工程が、図２（イ）、
（ロ）、図３（イ）、（ロ）の如き比較的簡単な構成に
おいて実現できるので、経済的な意味においても本願考
案の価値は極めて高いものと解される。
【図面の簡単な説明】
【図１】（イ）、（ロ）：従来の工具保持装置の構成を
示す側断面図
【図２】（イ）、（ロ）：実施例１の構成を示す縦方向
側断面図及びチャックとスチールボールとの配置を示す
横方向側面図
【図３】（イ）、（ロ）：実施例２の構成を示す縦方向
側断面図及びチャックとスチールボールとの配置を示す
横方向側面図
【図４】：実施例２において使用されている２個のスチ
ールボールの内の１個を先端が滑らかに湾曲した状態で
突出している形状のピンを使用した場合の部分側面図
【符合の簡単な説明】
１：工具 １１：工具の後端部 １２：工具ホルダー １３：工具のプルボルト ２：アーム ３：主軸 ３１：スリーブ ３２：コレットチャック又はスチールボールチャック ３３：スチールボール又はピン ３４：弾性バネ ３５：ドローバー ３６：サラバネ
【手続補正書】
【提出日】平成４年１２月９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 スリーブ内のコレットチャック又はスチ
    ールボールチャックに対するサラバネ及びドローバーに
    基づく把持力によって、工具の先端部分たるプルボルト
    を把持する工具保持装置において、プルボルトを把持す
    る側をサラバネ及びドローバーと係合したコレットチャ
    ック又はスチールボールチャックとサラバネ及びドロー
    バーと係合せず独自の弾性バネと係合して移動すること
    によって、プルボルトを暫定的に把持する器具を配置し
    たことに基づく改良型工具保持装置
  2. 【請求項２】 器具として先端が滑らかに歪曲した状態
    で突出したピンを使用することを特徴とする請求項１記
    載の改良型工具保持装置
  3. 【請求項３】 器具としてスチールボールを使用したこ
    とを特徴とする請求項１記載の改良型工具保持装置
  4. 【請求項４】 プルボルトを暫定的に把持する器具弾性
    バネを設けた構成単位において、スチールボール及び弾
    性バネと周壁をなすスリーブ内に埋設し、弾性バネを工
    具の挿脱方向と直交する方向に伸縮させ、スチールボー
    ルの一部をスリーブの内壁から出没させることを特徴と
    する請求項１記載の改良型工具保持装置
  5. 【請求項５】 プルボルトを暫定的に把持する器具弾性
    バネを設けた構成単位において、２個の器具及び弾性バ
    ネをスリーブ内に埋設し、弾性バネを工具の挿脱方向と
    同方向に伸縮させ、これによって１個のスチールボール
    を同方向に移動させ、当該移動に伴い、他の１個のスチ
    ールボールと接触摺動することによって、他の１個のス
    チールボールの一部をスリーブの内壁から出没させるこ
    とを特徴とする請求項１記載の改良型工具保持用装置
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