JPH0791385A - 冷媒ポンプ - Google Patents

冷媒ポンプ

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JPH0791385A
JPH0791385A JP23659093A JP23659093A JPH0791385A JP H0791385 A JPH0791385 A JP H0791385A JP 23659093 A JP23659093 A JP 23659093A JP 23659093 A JP23659093 A JP 23659093A JP H0791385 A JPH0791385 A JP H0791385A
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JP
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pump
refrigerant
liquid
gas
rotor
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JP23659093A
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Yoshio Haeda
芳夫 蝿田
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Kensaku Kokuni
研作 小国
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/04Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids specially adapted for reversible pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04C23/001Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids of similar working principle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動モータの回転方向を反転させることによ
り冷媒の流れ方向を変えることができ、かつ、性能低下
のない可逆冷媒ポンプを提供することを目的とする。 【構成】 冷凍・空調機の冷凍サイクルに用いられる冷
媒ポンプにおいて、回転体の同軸上にそれぞれ反対方向
のワンウェイクラッチを介して2個または2組の冷媒ポ
ンプを取付け、駆動モータの回転方向を反転させること
により前記2個または2組の冷媒ポンプの使用を切換え
る。また、この2個または2組の冷媒ポンプの一方を液
用、他方をガス用とすることにより、液冷媒でもガス冷
媒でも運転可能なポンプとして利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動モータの回転方向
を反転するだけで流れ方向を変更することができる冷媒
ポンプ、およびその冷媒ポンプを使用した冷凍サイクル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒ポンプとしては、特開平2−642
84号公報に記載された構造のものが良く知られてい
る。以下、図13を参照しながら従来の冷媒ポンプを説
明する。図13において、81は冷媒ポンプ本体を示
し、82は吸入管、83は吐出管、84はステータ、8
5はロータ、86はクランク軸、87は軸受、88はポ
ンプ部、89は通路孔、90は吐出口、91は吐出ガイ
ドであって、冷媒は、吸込管82から冷媒ポンプ本体8
1に入り、ステータ84とロータ85の間の隙間を流
れ、軸受部87に設けた通路孔89を経てポンプ部88
へ入って圧縮され、吐出口90から吐出されて吐出ガイ
ド91、吐出管83を経て外部へ吐出され、冷凍・空調
装置へ送られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の冷
媒ポンプは、冷媒が電動機のステータとロータ間の隙間
を通過し、ポンプ部により圧縮された後配管を介してポ
ンプ本体の外に吐出されるので、冷媒の流れ方向が特定
されており、仮に駆動用モータを反転させても冷媒を実
用上逆方向に流すことはできない。すなわち、駆動用モ
ータを逆転させても、元々ポンプ機構が特定方向に設計
されているため、性能が低下するばかりでなく、軸受部
にかかる軸受荷重位置が異なると共に潤滑給油の問題な
どが発生し、実用に供することができない。
【0004】本発明は、前記の如き従来技術の課題を改
善し、駆動モータの回転を反転させることにより冷媒の
流れ方向を簡単に変えることができ、かつ、性能低下の
ない可逆冷媒ポンプを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の如き目
的を達成するため、冷凍・空調機の冷凍サイクルに用い
られる冷媒ポンプにおいて、回転体の同軸上にそれぞれ
反対方向のワンウェイクラッチを介して2個または2組
の冷媒ポンプを取付け、駆動モータの回転方向を反転さ
せるだけで前記2個または2組の冷媒ポンプの使用を切
換えるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の冷媒ポンプは、前記の如く構成されて
いるので、駆動モータをある方向に回転駆動すると、2
個または2組の冷媒ポンプのうちワンウェイクラッチが
利いている方向の冷媒ポンプが駆動されると共に、他方
の冷媒ポンプはワンウェイクラッチの噛合いが外れて停
止し、駆動モータを反転させると、それまで停止してい
た冷媒ポンプが駆動されると共に他方の冷媒ポンプが停
止し、かくして、駆動モータを反転させるだけで冷媒の
流れを簡単にかつ直ちに変えることができる。
【0007】また、本発明の冷媒ポンプは、前記の如く
構成されているので、2個または2組の冷媒ポンプのう
ち一方を液ポンプ用、他方をガスポンプ用とすると、1
台のポンプで液冷媒用とガス冷媒用とに切換えることが
でき、このため、液冷媒でもガス冷媒でも運転可能な冷
媒ポンプとして利用することができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面について本発明の実施例を説
明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例を示す冷媒ポン
プの全体構造の断面図であって、この実施例は、冷凍・
空調装置の圧縮機から吐出された冷媒ガスが凝縮器で熱
交換され液冷媒となって配管内を流れる際、配管形状や
長さにより通路抵抗が発生し、冷媒循環流量が減少して
性能低下の原因となっている場合のバックアップ用冷媒
ポンプに適用したものである。
【0010】図1において、1はポンプ本体、2および
3は配管に取付けるサイドカバー、2a,3aは取付
孔、2b,3bは通路孔、4はステータ、5はロータ、
5aは偏心ポンプ孔、7および14は軸受部、8および
15は偏心ポンプ部、9および16はワンウェイクラッ
チを示し、図示を省略したが、ワンウェイクラッチ9は
ロータ5が例えば右回転のときにロータ5と偏心ポンプ
部8とを結合すると共に、そのときワンウェイクラッチ
16は噛み合いが外れるように構成されている。また、
ワンウェイクラッチ16はロータ5が左回転のときにロ
ータ5と偏心ポンプ部15とを結合すると共に、そのと
きワンウェイクラッチ9は噛み合いが外れるように構成
されている。10および17は偏心ポンプ孔、11およ
び18はスラスト荷重受け、19および20はリング状
の溝部であって、以上の構成は何れも左右対称に形成さ
れている。
【0011】次に、図1に示す実施例の作用を説明す
る。先づ、モータに通電するとロータ5が右廻りの回転
をするものについて説明する。ロータ5が右回転する
と、ワンウェイクラッチ9により偏心ポンプ部8がロー
タ5と結合され、偏心ポンプ部8が回転する。偏心ポン
プ部8および15は軸受7および軸受14で支持されて
いるが、反対側のワンウェイクラッチ16は噛み合いが
離れる方向に取付けられているので、偏心ポンプ部15
は回転せず、冷媒は矢印方向つまり右から左方向に流れ
る。ロータ5に設けたリング状の溝19は、偏心ポンプ
部8の通路孔の停止位置が一定でないので、どの位置に
停止しても通路が通じるようにリング状になっている。
次に、反対側の偏心ポンブ部15の作用について説明す
る。ロータ5が左回転すると、ロータ5と偏心ポンブ部
15とがワンウェイクラッチ16により結合され、同時
に右側のワンウェイクラッチ9は噛み合いが離れるの
で、偏心ポンブ部8は回転せず、冷媒は左から右方向に
流れる。
【0012】次に、本発明の第2の実施例を図2につい
て説明する。この実施例は、基本的には図1に示す実施
例と同様であるので、図1と同一部分に同一符号をつけ
て詳細な説明を省略し、異なる部分ついてのみ説明す
る。この実施例は、ポンプ本体1とステータ4との間に
冷媒通路41を形成し、これにより、通路の容積を広く
して通路抵抗を少なくすると共にステータ4の冷却がで
きるようにしたものである。 次に、本発明の第3の実
施例を図3について説明する。この実施例は、図2に示
す実施例と同じ構造のもので、その説明は省略し、異な
った部分についてのみ説明する。冷凍・空調装置におい
ては、運転条件が変わると冷媒液の中に気泡が混入する
ことがあり、気泡があると偏心ポンブの性能は極端に低
下する。この実施例は、気泡をつぶす対策として、偏心
ポンブ部8の入口側に柱8aを介して円板8bをネジ8
cで固定し、かつ、円板8bは図4に示すように周面が
凹凸の形状とし、円板8の回転により気泡をつぶすこと
ができるようにしたものである。
【0013】図5は、本発明をスクロール型回転ポンプ
に適用した実施例を示す断面図である。図5において、
101はポンプ本体、102はステータ、103はロー
タ、104はシャフト、105および106はスクロー
ルポンプ部、107および109は入口管、108およ
び110は出口管、111および112は図6aおよび
図6bに示すような互いに反対方向のワンウェイクラッ
チである。すなわち、図6aはワンウェイクラッチ11
1の拡大断面図、図6bはワンウェイクラッチ112の
拡大断面図であって、111a,112aは外輪、11
1b,112bはころ、111c,112cはばね、1
11d,112dは保持器を示し、シャフト104が矢
印で示す反時計方向に回転すると、ワンウェイクラッチ
111においては、保持器111dに支えられたばね1
11cの作用で外輪111aのカム面とシャフト104
との間にころ111bが噛み込まれて外輪を駆動させる
が、他方のワンウェイクラッチ112においては、ころ
112bは外輪112aのカム面から離れ、シャフト1
04の面からも離れるので空転する。
【0014】次に、この実施例の動作について説明す
る。この実施例においては、モータの両サイドのシャフ
ト104上に互いに反対方向のワンウェイクラッチ11
1および112を介してスクロール型回転ポンプ部10
5および106が取付けられているので、例えば、モー
タを反時計方向に駆動すると、スクロール型回転ポンプ
部105が回転駆動され、そのとき、他方のスクロール
型回転ポンプ部106は駆動されず、逆に、モータを時
計方向に駆動すると、スクロール型回転ポンプ部106
が駆動され、他方のスクロール型回転ポンプ部105は
駆動されない。すなわち、モータの回転方向によりワン
ウェイクラッチを介してスクロール型回転ポンプ部の切
り換えができる。その場合、一方のスクロール型回転ポ
ンプ部を液ポンプ、他方のスクロール型回転ポンプ部を
ガスポンプとする組合せ、あるいは、液ポンプと液ポン
プの組合せ、さらにはガスポンプとガスポンプの組合せ
として、1台のポンプで、液側およびガス側の2配管、
ガス側とガス側の2配管、液側と液側との2配管に用い
ることができ、機構が簡単であるから安価にできる。図
7は、本発明をロータリ型回転ポンプに適用した実施例
を示す断面図である。図7において、121はポンプ本
体、122はステータ、123はロータ、124はシャ
フト、125および126はロータリーポンプ部、12
7および129は入口管、128および130は出口
管、131および132は互いに反対方向のワンウェイ
クラッチであって、その詳細は図6aおよび図6bに示
すものと同様である。この実施例の動作は、図5に示し
たスクロール型回転ポンプと全く同様であるのでその説
明は省略する。
【0015】図8ないし図10は前記図5ないし図7に
示した回転式ポンプの具体的使用例を示すものである。
【0016】まず、図11および図12を用いて、従来
の氷蓄熱利用パッケージエアコンの冷凍サイクルを説明
する。氷蓄熱利用パッケージエアコンは、電気料金の安
い深夜に圧縮機を運転して蓄熱槽に氷を作り、昼間は圧
縮機を停止し、循環ポンプのみを運転し、蓄熱槽の液冷
媒を循環させて冷房に利用するものである。
【0017】図11および図12において、141は圧
縮機、142はチエック弁、143は凝縮器、144は
膨張弁、145,146,147および148は弁、1
49は逆止弁、150は蓄熱槽、151および152は
弁、153はガスポンプ、154は液溜めタンク、15
5および157は熱交換器、156は弁を示す。次に、
動作について説明する。図12に示すように、圧縮機1
41で圧縮された冷媒ガスは凝縮器143で高圧の液と
なり、膨張弁144で減圧されて蓄熱槽150内で蒸発
するときに水の熱をうばって氷がつくられる。次に、蓄
熱槽の液冷媒を循環して昼間の冷房に利用するサイクル
を図11について説明する。図11に示すサイクルの特
徴は、圧縮機141を停止させ、循環ポンプ153を運
転して蓄熱槽150の液冷媒を循環させ、熱交換器15
5で空気を冷却し、室内を冷房する。この場合、循環ポ
ンプ153はガス用を用いているため、液冷媒が流れな
いように液溜めタンク154を介し上部からガスだけを
吸入させている。以上が従来の氷蓄熱利用パッケージエ
アコンサイクルである。
【0018】次に、本発明の冷媒ポンプを使用した氷蓄
熱利用パッケージエアコンサイクルを図8aおよび図8
bについて説明する。ただし、深夜の安い電気料金を利
用して氷を作るサイクルは同じであるので説明は省略
し、蓄熱槽167の冷媒を循環して昼間の冷房に利用す
るサイクルのポンプとして使用する方法について説明す
る。
【0019】蓄熱槽167の冷媒を循環ポンプ163を
用いて循環させるが、その循環ポンプは液ポンプ部16
2とガスポンプ部165とを組合せた構造とし、弁16
0を開き、図8aに示すように、液ポンプ部162を運
転して冷媒を循環させ、蒸発器168で熱交換して室内
を冷房した後は液溜めタンク164には流れず直接蓄熱
槽167に戻るサイクルである。蓄熱槽167の温度が
上昇して液冷媒がガスになり、検出センサー161がそ
れを検出すると、図8bに示すように、液ポンプ162
を停止させると共にガスポンプ165が運転されるよう
に制御する。以上の構成にすると、液ポンプはガスポン
プに比べ体積流量は約50分の1となり、循環量も大幅
に少なくてすむので、ガスポンプに比べ小形にでき、さ
らには電気料金も安くてすむなどの利点がある。
【0020】次に、本発明の冷媒ポンプを氷蓄熱利用パ
ッケージエアコンの昼間の冷房運転に利用した他の例を
図9aおよび図9bについて説明する。
【0021】蓄熱槽179の冷媒を循環ポンプ174を
用いて循環させるが、その循環ポンプは液ポンプ部17
5とガスポンプ部177とを組合せた構造とし、図9a
に示すように、弁170を開き、液ポンプ部175を運
転して、液溜めタンク171の底部から液を吸い込んで
熱交換器178で室内を冷房した後蓄熱槽179に戻る
サイクルである。長時間の冷房運転により蓄熱槽179
の温度が上昇して液冷媒がガス化し、検出センサー17
2がそれを検出すると、図9bに示すように、液ポンプ
部175を停止すると共にガスポンプ部177が運転さ
れるように制御する。以上のように、まづ液冷媒を循環
させ、次いでガス冷媒を循環させるということは、これ
までにはできなかった液冷媒でもガス冷媒でも運転が可
能なポンプであり、氷蓄熱利用パッケージエアコンに最
適である。
【0022】次に、本発明の冷媒ポンプを冷媒循環量を
増すためのバックアップポンプとして用いた例を図10
aおよび図10bについて説明する。
【0023】図10aおよび図10bに示す冷凍サイク
ルは、圧縮機181、凝縮器182、液溜めタンク18
3、膨張弁191、熱交換器192の構成からなってい
る。この冷凍サイクルに、液ポンプ部186とガスポン
プ部188とを組合せた本発明の冷媒ポンプを図に示す
如く配管の途中に接続する。なお、図10aおよび10
bにおいて、184は液検出器、185,187は弁、
189,190は逆止弁、193はガス検出器である。
【0024】圧縮機181から吐出された冷媒ガスは、
凝縮器182で熱交換されて高圧の液冷媒となり、液溜
めタンク183に入り、液ポンプ部186を経て熱交換
器192へ送られ、ここで熱交換して室内を冷房し、圧
縮機181へ戻る。液ポンプ部186を用いる目的は、
圧縮器181から熱交換器192までの配管が長い場合
は、配管の通路抵抗が大きくなって冷媒循環量が減少
し、冷房能力が低下する。そこで冷媒循環量を増すため
のポンプとして用いる。液検出器184は、液冷媒がな
くなってガス冷媒を検出すると、図10bに示すよう
に、液ポンプ部186を停止すると共にガスポンプ部1
88が代って運転する制御機構となっている。逆止弁1
89,190を介装した管路は、液ポンプ部186また
はガスポンプ部188の運転により、冷媒循環量が圧縮
機181の冷媒循環量よりも多い場合に、逆止弁189
または190を介して戻すバイパス管である。
【0025】次に、本発明の冷媒ポンプの適用例につい
て説明する。培養関係では、環境の温度管理が重要であ
り、圧縮機が突然故障した場合に、本発明の冷媒ポンプ
を用いればすばやく対応することができる。さらに、医
療機器として医薬品の温度管理が大切な場合に、本発明
の冷媒ポンプを用いることにより、万一故障しても補助
機を備えているために安心して用いることができる。ま
た、ヒートポンプサイクルは、冷房時と暖房時では冷媒
の流れる方向を逆にしなければならない。従来は四方弁
が用いられているが、本発明の冷媒ポンプを用いること
により四方弁の代替にも使用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、駆
動モータを反転させるだけで冷媒の流れを簡単かつ直ち
に変えることができ、かつ、2個または2組の冷媒ポン
プのうち一方を液ポンプ用、他方をガスポンプ用とする
と、1台のポンプで液冷媒用とガス冷媒用とに切換える
ことができ、このため、液冷媒でもガス冷媒でも運転可
能な冷媒ポンプとして利用することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる冷媒ポンプを示す全
体構造の断面図である。
【図2】図1の冷媒ポンプの変形例を示す断面図であ
る。
【図3】図2の冷媒ポンプに気泡つぶし対策を施した例
を示す一部断面図である。
【図4】図3に示す気泡つぶし用円板の正面図である。
【図5】本発明をスクロール型回転ポンプに適用した実
施例を示す断面図である。
【図6】本発明に使用するワンウェイクラッチの一例を
示す拡大断面図で、(a)は一方のクラッチ、(b)は
他方のクラッチである。
【図7】本発明をロータリ型回転ポンプに適用した実施
例を示す断面図である。
【図8】本発明の冷媒ポンプを氷蓄熱利用パッケージエ
アコンに使用した例を示す図で、(a)は液サイクル、
(b)はガスサイクルである。
【図9】本発明の冷媒ポンプを氷蓄熱利用パッケージエ
アコンに使用した他の例を示すもので、(a)は液サイ
クル、(b)はガスサイクルである。
【図10】本発明の冷媒ポンプを冷媒循環量を増すため
のバックアップポンプとして使用した例を示すもので、
(a)は液サイクル、(b)はガスサイクルである。
【図11】従来の氷蓄熱利用パッケージエアコンの昼間
の冷房運転を示す図である。
【図12】従来の氷蓄熱利用パッケージエアコンの夜間
の蓄熱運転を示す図である。
【図13】従来の冷媒ポンプの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ポンプ本体、2,3…サイドカバー、4…ステー
タ、5…ロータ、7,14…軸受、8,15…偏心ポン
プ部、9,16…ワンウェイクラッチ、10,17…偏
心ポンプ孔、101…スクロール型回転ポンプ本体、1
02…ステータ、103…ロータ、104…シャフト、
105,106…スクロールポンプ部、107,109
…入口管、108,110…出口管、111,112…
ワンウエイクラッチ、121…ロータリ型回転ポンプ本
体、122…ステータ、123…ロータ、124…シャ
フト、125,126…ロータリポンプ部、127,1
29…入口管、128,130…出口管、131,13
2…ワンウェイクラッチ、163…循環ポンプ、162
…循環ポンプ163の液ポンプ部、165…循環ポンプ
163のガスポンプ部、164…液溜めタンク、167
…蓄熱槽、168…蒸発器、171…液溜めタンク、1
74…循環ポンプ、175…循環ポンプ174の液ポン
プ部、177…循環ポンプ174のガスポンプ部、17
8…蒸発器、179…蓄熱槽、181…圧縮機、182
…凝縮器、183…液溜めタンク、184…液検出器、
186…液ポンプ部、188…ガスポンプ部、189,
190…逆止弁、192…熱交換器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒・空調機の冷凍サイクルに用いられ
    る冷媒ポンプにおいて、回転体の同軸上にそれぞれ反対
    方向のワンウェイクラッチを介して2個または2組の冷
    媒ポンプを取付け、駆動モータの回転方向を反転するだ
    けで前記2個または2組の冷媒ポンプの使用を切換える
    ように構成したことを特徴とする冷媒ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の冷媒ポンプにおいて、
    一方は液ポンプ用、他方はガスポンプ用としたことを特
    徴とする冷媒ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の冷媒ポンプにおいて、
    両方とも液ポンプ用またはガスポンプ用としたことを特
    徴とする冷媒ポンプ。
  4. 【請求項4】 回転体の同軸上にそれぞれ反対方向のワ
    ンウェイクラッチを介して液ポンプ部とガスポンプ部と
    を取付けた冷媒ポンプを構成し、かつ、該冷媒ポンプ
    を、氷蓄熱利用パッケージエアコンの昼間の冷房運転時
    の冷媒循環ポンプとして使用し、駆動モータの正転およ
    び反転により液冷媒でもガス冷媒でも運転可能としたこ
    とを特徴とする氷蓄熱利用パッケージエアコンサイク
    ル。
  5. 【請求項5】 回転体の同軸上にそれぞれ反対方向のワ
    ンウェイクラッチを介して液ポンプ部とガスポンプ部と
    を取付けた冷媒ポンプを構成し、かつ、該冷媒ポンプ
    を、圧縮機から熱交換器に至る配管の距離が長い冷凍サ
    イクルのバックアップ用ポンプとして使用し、駆動モー
    タの正転および反転により液冷媒でもガス冷媒でも運転
    可能としたことを特徴とする冷凍サイクル。
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