JPH079072B2 - 印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板 - Google Patents
印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板Info
- Publication number
- JPH079072B2 JPH079072B2 JP19127490A JP19127490A JPH079072B2 JP H079072 B2 JPH079072 B2 JP H079072B2 JP 19127490 A JP19127490 A JP 19127490A JP 19127490 A JP19127490 A JP 19127490A JP H079072 B2 JPH079072 B2 JP H079072B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- printing
- plated steel
- thin tin
- excellent appearance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板に関
するものである。
するものである。
［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ 最近缶用薄錫めっき鋼板を用いた缶で意匠性あるいは製
缶コスト低減等の目的からホワイトコートを施さずクリ
アー系のインキを印刷するものが増加している。このよ
うな缶においては、印刷後の表面外観に対して薄錫めっ
き鋼板の表面性状が大きく影響し、適切な表面性状でな
い場合には該外観が劣化することになる。即ち、印刷後
の表面の明度が劣ることになり、イメージが悪化し、商
品販売にも悪影響を及ぼすことになる等の欠点をともな
うものである。
缶コスト低減等の目的からホワイトコートを施さずクリ
アー系のインキを印刷するものが増加している。このよ
うな缶においては、印刷後の表面外観に対して薄錫めっ
き鋼板の表面性状が大きく影響し、適切な表面性状でな
い場合には該外観が劣化することになる。即ち、印刷後
の表面の明度が劣ることになり、イメージが悪化し、商
品販売にも悪影響を及ぼすことになる等の欠点をともな
うものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明の特徴とするところは、表面粗度0.1〜0.5Raμｍ
の鋼板表面にフリーSn0.2〜1.2g/m2、その上層に金属ク
ロム５〜25mg/m2、更に該金属クロム上層にクロム水和
酸化物３〜20mg/m2（クロム量として）生成せしめた、
印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板である。
の鋼板表面にフリーSn0.2〜1.2g/m2、その上層に金属ク
ロム５〜25mg/m2、更に該金属クロム上層にクロム水和
酸化物３〜20mg/m2（クロム量として）生成せしめた、
印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板である。
薄錫めっき鋼板のうち主としてシーム溶接製缶を前提に
したものは溶接性確保の点から一定量以上の未合金金属
錫（以下、フリーSnと記す）が必要である。このような
薄錫めっき鋼板はリフロー処理をしてもしなくても実用
性能は十分発揮できるが、リフロー処理を施したものの
方が、電析錫結晶中の微細孔をなくし、かつ耐食性に寄
与する鉄錫合金を生成でき、総合的に耐食性がやや優れ
ている傾向がある。したがって本発明ではリフロー処理
した薄錫めっき鋼板を対象とするものであるが、リフロ
ー処理しないものにも適用は可能である。
したものは溶接性確保の点から一定量以上の未合金金属
錫（以下、フリーSnと記す）が必要である。このような
薄錫めっき鋼板はリフロー処理をしてもしなくても実用
性能は十分発揮できるが、リフロー処理を施したものの
方が、電析錫結晶中の微細孔をなくし、かつ耐食性に寄
与する鉄錫合金を生成でき、総合的に耐食性がやや優れ
ている傾向がある。したがって本発明ではリフロー処理
した薄錫めっき鋼板を対象とするものであるが、リフロ
ー処理しないものにも適用は可能である。
鋼板表面に生成せしめるフリーSn0.2〜1.2g/m2で印刷後
の明度を向上することができる。即ち第１図に示すごと
く、この範囲のフリーSnにおいては、後述のごとき、鋼
板表面粗度範囲で、そのスクラッチ目を残し表面の鏡面
化を防ぐことができることからＬ値（ハンタ表色系にお
けるＬ値で、本発明においては拡散反射光によるＬ値を
意味する）を高めることができ明度を向上することがで
きる。
の明度を向上することができる。即ち第１図に示すごと
く、この範囲のフリーSnにおいては、後述のごとき、鋼
板表面粗度範囲で、そのスクラッチ目を残し表面の鏡面
化を防ぐことができることからＬ値（ハンタ表色系にお
けるＬ値で、本発明においては拡散反射光によるＬ値を
意味する）を高めることができ明度を向上することがで
きる。
本発明者らの検討では、目視による明るさは拡散反射光
（鏡面反射を除いたもの）によるＬ値と良い対応があっ
たので、これを明るさの指標とした。具体的には黄色ク
リアー系インキを30mg/dm2印刷焼付し、その後JIS Z872
2に規定されている45゜−０゜方式で受光測色し、Ｌ値
を求めるものである。
（鏡面反射を除いたもの）によるＬ値と良い対応があっ
たので、これを明るさの指標とした。具体的には黄色ク
リアー系インキを30mg/dm2印刷焼付し、その後JIS Z872
2に規定されている45゜−０゜方式で受光測色し、Ｌ値
を求めるものである。
フリーSnが1.2g/m2を超えると表面がほとんど鏡面化
し、拡散反射光によるＬ値が低下し、外観が暗くなり好
ましくない。
し、拡散反射光によるＬ値が低下し、外観が暗くなり好
ましくない。
一方フリーSnが0.2g/m2未満であると溶接缶用素材とし
て最も重要な特性であるシーム溶接性が劣るため好まし
くない。
て最も重要な特性であるシーム溶接性が劣るため好まし
くない。
次に第２図に示すごとく、表面粗度0.1〜0.5Raμｍの範
囲で上記フリーSnによる鏡面化が防止でき、粗度が0.5R
aμｍ超になると、特にリフロー処理後にSnめっき層に
よる素地鋼板被覆が不十分になり耐食性が劣化し好まし
くない。また粗度が0.1Raμｍ未満では表面が容易に鏡
面化し好ましくない。
囲で上記フリーSnによる鏡面化が防止でき、粗度が0.5R
aμｍ超になると、特にリフロー処理後にSnめっき層に
よる素地鋼板被覆が不十分になり耐食性が劣化し好まし
くない。また粗度が0.1Raμｍ未満では表面が容易に鏡
面化し好ましくない。
又第３図に示すごとく、フリーSnの上層に生成せしめる
金属クロムは５〜25mg/m2の範囲で、明度を損なわずに
耐食性等クロムめっきとしての機能を発揮することがで
きる。
金属クロムは５〜25mg/m2の範囲で、明度を損なわずに
耐食性等クロムめっきとしての機能を発揮することがで
きる。
金属クロムが5mg/m2未満であると塗料密着性や魚肉食品
に対する耐硫化黒変性等が劣り、好ましくない。
に対する耐硫化黒変性等が劣り、好ましくない。
更に金属クロム層の上層に耐食性等を向上するためクロ
ム水和酸化物３〜20mg/m2（Cr量として）を生成するも
のである。
ム水和酸化物３〜20mg/m2（Cr量として）を生成するも
のである。
このように鋼板表面粗度が0.1〜0.5Raμｍで、その上層
にフリーSn0.2〜1.2g/m2生成して鏡面化し、その上層に
金属クロム５〜25mg/m2生成せしめて、金属クロムめっ
きとしての耐食性等の機能を付与し更にその上層にクロ
ム水和酸化物を５〜20mg/m2生成し、一層耐食性等を向
上するものである。
にフリーSn0.2〜1.2g/m2生成して鏡面化し、その上層に
金属クロム５〜25mg/m2生成せしめて、金属クロムめっ
きとしての耐食性等の機能を付与し更にその上層にクロ
ム水和酸化物を５〜20mg/m2生成し、一層耐食性等を向
上するものである。
このような薄錫めっき鋼板の表面に印刷することによ
り、明度が向上し美れいな印刷ができる。特にメタリッ
ク印刷においては顕著な効果が得られる。
り、明度が向上し美れいな印刷ができる。特にメタリッ
ク印刷においては顕著な効果が得られる。
［実 施 例］ 次に本発明の実施例を比較例とともに挙げる。
［発明の効果］ かくすることにより、印刷後の表面外観の明度を向上
し、美れいな印刷外観となり、商品イメージを向上する
ことができる等の優れた効果をもたらすことができる。
し、美れいな印刷外観となり、商品イメージを向上する
ことができる等の優れた効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は、フリーSn量とＬ値の関係を示す説明図表、第
２図は鋼板表面粗度とＬ値の関係を示す説明図、第３図
は、金属クロム量とＬ値の関係を示す説明図である。
２図は鋼板表面粗度とＬ値の関係を示す説明図、第３図
は、金属クロム量とＬ値の関係を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項１】表面粗度0.1〜0.5Raμｍの鋼板表面にフリ
ーSn0.2〜1.2g/m2、その上層に金属クロム５〜25mg/
m2、更に該金属クロム上層にクロム水和酸化物３〜20mg
/m2（Cr量として）生成せしめた、印刷後の外観性に優
れた薄錫めっき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19127490A JPH079072B2 (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19127490A JPH079072B2 (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0480378A JPH0480378A (ja) | 1992-03-13 |
| JPH079072B2 true JPH079072B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=16271826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19127490A Expired - Lifetime JPH079072B2 (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 印刷後の外観性に優れた薄錫めっき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079072B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BR112014023972B1 (pt) * | 2012-03-30 | 2020-12-22 | Tata Steel Ijmuiden Bv | substrato revestido para aplicações de embalagem e seu processo para a produção |
-
1990
- 1990-07-19 JP JP19127490A patent/JPH079072B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0480378A (ja) | 1992-03-13 |
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