JPH0788258A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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Publication number
JPH0788258A
JPH0788258A JP24004693A JP24004693A JPH0788258A JP H0788258 A JPH0788258 A JP H0788258A JP 24004693 A JP24004693 A JP 24004693A JP 24004693 A JP24004693 A JP 24004693A JP H0788258 A JPH0788258 A JP H0788258A
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JP
Japan
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blade
slit
connecting piece
piece forming
slit blade
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24004693A
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English (en)
Inventor
Toshio Ikuta
利夫 生田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリット刃への髭の導入を阻害することな
く、肌のスリット刃への食い込み量が抑制できる電気か
みそりの提供。 【構成】 一定の間隔をおいて並設される2個のネット
刃10,10 と、これらの間に配設されるスリット刃20を備
えたもので、スリット刃20は対向片21a,21a と連結片21
b にて略コ字状をなすものであって両片に対向片形成部
21e,21e と連結片形成部21d を連続させて形成されるス
リット状の長孔21c を多数設けたものにおいて、この長
孔21c を、長手方向に平行な基準線に対し非直交となる
よう傾斜して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個のネット刃とこれ
らの間に配設される1個のスリット刃を有した、所謂3
枚刃形式の電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気かみそりは、ネット刃1個
よりなる1枚刃形式、あるいはネット刃2個よりなる2
枚刃形式のものに比して、深剃り性能が向上したり剃り
時間が短縮できる、といった利点を有しており、従って
濃い髭用として近年、急速に普及しつつある。この種の
電気かみそりとして、図16乃至19に示す構成のもの
が存在する。図16は要部断面図、図17はスリット刃
の側面図、図18はスリット刃の分解斜視図、図19は
スリット刃の平面図であり、以下、その概略を説明す
る。
【0003】この電気かみそりは、3枚刃形式の主要部
として、2個のネット刃10,10 と1個のスリット刃20を
有する。
【0004】ネット刃10は、外刃11と、内刃13を内刃台
14に配設した内刃ブロック12と、カセット15からなる。
内刃台14は、モータの回転を変換して得られる往復運動
を行う駆動桿に連結される。カセット15は、断面が略U
字状をなすよう外刃11を取着し、また内刃ブロック12が
カセット15に収容されて内刃13は外刃11の内面に摺接す
る。
【0005】スリット刃20は、外刃21、内刃22、受け部
材23、取付枠24,24 、圧縮ばね25,25 、継ぎ手26からな
る。外刃21は、金属薄板により、対向片21a,21a と連結
片21b にて略コ字状をなす。この場合、対向片21a,21a
の基部、すなわち連結片21bから繋がる部分は外方へ突
出するように湾曲させてもよい。なお、図18では単純
なコ字状として記載している。そして、これら両片21a,
21b にわたってスリット状の長孔21c が所定間隔でもっ
て多数設けてある。この長孔21c は、連結片21b の幅方
向全体にわたる連結片形成部21d と対向片21a の基部に
存在する対向片形成部21e が連続して形成されるもので
あり、かつ図19に示すように、長手方向に平行な基準
線に対し直交となるよう形成されている。内刃22は、こ
れも金属薄板により、対向片22a,22a と連結片22b にて
略コ字状をなしているが、外刃21の内方に嵌まり込むよ
う対向片22a,22a の外法は対向片21a,21a の内法より小
さい。そして、この内刃22も、外刃21と略同様の長孔22
c が設けてあり、継ぎ手26を介して駆動桿に連結され
る。
【0006】スリット刃20は、次のように組み立てられ
る。先ず、内刃22に受け部材23,23と継ぎ手26を係止し
てこれらを外刃21に挿入し、次いで、受け部材23,23 と
取付枠24,24 間にて圧縮ばね25,25 を圧縮懸架するよう
取付枠24,24 を外刃21に係止する。これにより、内刃22
は外刃21の内面に摺接し得る状態となる。
【0007】30はカセットフレームで、2個のネット刃
10,10 を一定の間隔をおいて係止し、ネット刃10,10 の
中間にスリット刃20を係止する。そして、このカセット
フレーム30を図外ハウジングに係止するのである。
【0008】かかる電気かみそりは、髭を剃る場合、各
刃10,20 を肌に当接させて各刃10,20 が並設する方向に
移動させる。これにより、前方のネット刃10が髭を剃
り、ここで剃れなかった寝た髭をこのネット刃10が肌を
伸ばすことにより起こしてスリット刃20にて粗剃りし、
さらに後方のネット刃10にて深剃りするのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した電気かみそり
は、深剃り性能が向上したり剃り時間が短縮できるので
あるが、スリット刃が長孔であるために、図20に示す
ように、肌H の長孔21Cへの食い込み量 (突出量T1) が
大きくなり、肌に刺激を受けたり極端な場合には出血に
至ることもある。
【0010】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、スリット刃への髭の導入
を阻害することなく、肌のスリット刃への食い込み量が
抑制できる電気かみそりを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の電気かみそりは、断面が略U字状
をなすものであって小孔を多数設けた外刃とモータに駆
動されてこれに摺接する内刃とを有してなりこれらが一
定の間隔をおいて並設される2個のネット刃と、対向片
と連結片にて略コ字状をなすものであって両片に対向片
形成部と連結片形成部を連続させて形成されるスリット
状の長孔を多数設けた外刃とモータに駆動されてこれに
摺接する内刃とを有してなり2個のネット刃の間に配設
されるスリット刃と、を備えた電気かみそりにおいて、
前記スリット刃の長孔を、その長手方向に平行な基準線
に対し非直交となるよう傾斜して形成した構成としてい
る。
【0012】また、請求項2記載の電気かみそりは、請
求項1記載のスリット刃の長孔を、対向片形成部をその
長手方向に平行な基準線に対し直交となるよう形成した
構成としている。
【0013】また、請求項3記載の電気かみそりは、請
求項1又は2記載のスリット刃の長孔を、連結片形成部
をその長手方向に平行な基準線に対し互いに逆方向に非
直交となるよう傾斜した左右部を有した構成としてい
る。
【0014】また、請求項4記載の電気かみそりは、断
面が略U字状をなすものであって小孔を多数設けた外刃
とモータに駆動されてこれに摺接する内刃とを有してな
りこれらが一定の間隔をおいて並設される2個のネット
刃と、対向片と連結片にて略コ字状をなすものであって
両片に対向片形成部と連結片形成部を連続させて形成さ
れるスリット状の長孔を多数設けた外刃とモータに駆動
されてこれに摺接する内刃とを有してなり2個のネット
刃の間に配設されるスリット刃と、を備えた電気かみそ
りにおいて、前記スリット刃の長孔を、連結片形成部の
中央付近は幅狭にするとともに端部に向かうにしたがい
幅広とし、かつ対向片形成部は連結片形成部の最端部と
同幅に形成した構成としている。
【0015】また、請求項5記載の電気かみそりは、請
求項4記載のスリット刃の長孔を、連結片形成部がその
長手方向に平行な基準線に対し非直交となるよう傾斜し
てなる構成としている。
【0016】さらに、請求項6記載の電気かみそりは、
請求項1乃至5記載のスリット刃の対向片に、長孔間に
位置する桟の幅寸法を大きくしたように機能する桟幅伸
長部材を付設した構成としている。この構成は、請求項
4又は5記載のものに適用するのが好ましい。
【0017】
【作用】請求項1記載の構成によれば、スリット刃の長
孔を形成する桟も傾斜するので、この桟が長孔内に食い
込もうとする肌を支える。
【0018】請求項2記載の構成によれば、請求項1記
載の作用に加え、長孔への髭の導入がより良好に行われ
る。
【0019】請求項3記載の構成によれば、請求項1又
は2記載の作用に加え、移動方向が刃を並設した方向か
らずれるような場合、長孔に異なる方向に傾斜した左右
部があるので、長孔を形成する桟も異なる方向に傾斜し
たものとなって長孔内に食い込もうとする肌を確実に支
えることができる。
【0020】請求項4記載の構成によれば、長孔への髭
の導入が良好に行われるうえに、長孔を形成する桟も実
質的に傾斜したこととなり、この桟が長孔内に食い込も
うとする肌を支える。
【0021】請求項5記載の構成によれば、請求項4記
載の作用がより効果的なものとなる。
【0022】請求項6記載の構成によれば、髭を剃る場
合、肌とスリット刃の内刃との距離が大きくできる。
【0023】
【実施例】本発明は、スリット刃の構成に特徴を有する
ものであり、以下、数種の実施例を説明する。従って、
従来例で説明したものと基本的機能が同様の部材には従
来例図面と同一の符号を付している。
【0024】先ず、本発明の第1実施例を図1乃至図6
に基づいて説明する。図1は要部断面図、図2は要部分
解斜視図、図3はネット刃の内刃周辺を示す分解斜視
図、図4はスリット刃の分解斜視図、図5はスリット刃
の部分平面図、図6は全体断面図である。この電気かみ
そりも、主要部として2個のネット刃10,10 と1個のス
リット刃20を有する。
【0025】ネット刃10は、外刃11と、内刃13を内刃台
14に配設した内刃ブロック12と、カセット15からなる。
外刃11は、金属薄板により、長方形としその周縁を除く
部分に髭を導入する多数の小孔11a,11a,…を設けたもの
で、後述するカセット15に取着することにより断面が略
U字状をなす。この周縁には、カセット15に取着するた
めの取着孔11b ,11b, …や通し孔11c が設けてある。
【0026】内刃ブロック12は、図3に示すように、多
数の内刃13,13,…とこれらを配設する内刃台14からな
る。内刃13は、略U字状をなしてその周縁がカット部と
なり、一定間隔でもって内刃台14に配設される。内刃台
14は、後述する駆動桿に、圧縮ばねを介しこの圧縮ばね
を圧縮する方向に移動可能な状態にて係止される。その
結果、内刃台14は外方に向けてばね力を受け、内刃13,1
3,…は外刃11の内面に摺接する。
【0027】カセット15は、前述したように、断面が略
U字状をなすよう外刃11を取着し、また内刃ブロック12
を収容し得るよう、対向側壁15a,15a と対向U形側壁15
b,15b を有して枠状にプラスチックにより型造される。
対向側壁15a,15a は、相互間で若干形状が異なってお
り、2個のカセット15,15 を並設したとき外方に位置す
る側が幅広となっている。この幅広の対向側壁15a の外
面には、ヒートシール用突起15c,15c,…や連結ボス15d
や係合突部15e(これは、一方のカセットのみに設ける)
が連設されている。また、幅狭の対向側壁15a の外面に
は、ヒートシール用突起15c,15c,…や連結ボス15d が連
設されている。
【0028】対向U形側壁15b,15b は、内方にやや小さ
いU形段部15f,15f を有するとともに、フロート部15g,
15g が形成されている。フロート部15g は、上下撓み片
と中央片を有した大略E字状をなし、上下撓み片の端部
が対向側壁15a から連設された構造となっており、中央
片の外面に嵌合突起15h を有している。
【0029】前述した外刃11は、取着孔11b,11b,…や通
し孔11c をヒートシール用突起15c,15c,…や連結ボス15
d に嵌め込み、ヒートシール用突起15c,15c,…を加熱変
形させることによりカセット15に取着される。これによ
り外刃11は、断面が略U字状をなすとともに、略U字状
の外方輪郭は対向U形側壁15b,15b よりやや内方に位置
し、略U字状の内方輪郭はU形段部15f,15f の外方に位
置することとなる。
【0030】スリット刃20は、外刃21、内刃22、受け部
材23、取付枠24,24 、圧縮ばね25,25 、継ぎ手26からな
る。外刃21は、金属薄板により、対向片21a,21a と連結
片21b にて略コ字状をなす。この場合、対向片21a,21a
の基部、すなわち連結片21bから繋がる部分は外方へ突
出するように湾曲させてもよい。なお、図2あるいは図
4では、単純なコ字状として記載している。そして、こ
れら両片21a,21b にわたって髭を導入するためのスリッ
ト状の長孔21c が所定間隔でもって多数設けてある。こ
の長孔21c は、連結片21b の幅方向全体にわたる連結片
形成部21d と対向片21a の基部に存在する対向片形成部
21e が連続して形成されるものである。この長孔21c 、
特にその連結片形成部21d を形成する連結片21b の平坦
部分は桟S となる。
【0031】ここで重要なことは、長孔21c は、長手方
向に平行な基準線に対し非直交となるよう傾斜して形成
されていることである。この実施例では、連結片形成部
21dが長手方向に平行な基準線に対し直交した状態から
約30°傾斜し、対向片形成部21e は長手方向に平行な
基準線に対し直交するよう形成してある。従って、桟S
も同様に傾斜することになる。なお、対向片形成部21e
も傾斜させてもよい。対向片21a,21a は、端部側が長く
なっており、その先端近傍に係止孔21f,21f,…が設けて
ある。
【0032】内刃22は、これも金属薄板により、対向片
22a,22a と連結片22b にて略コ字状をなしているが、外
刃21の内方に嵌まり込むよう対向片22a,22a の外法は対
向片21a,21a の内法より小さい。また、内刃22にあって
も、これら両片22a,22b にわたって髭を導入するための
スリット状の長孔22c が所定間隔でもって多数設けてあ
る。また長孔22c も、連結片22b の幅方向全体にわたる
連結片形成部22d と対向片22a の基部に存在する対向片
形成部22e が連続して形成される。この長孔22c 、特に
その連結片形成部22d を形成する連結片22b の平坦部分
は桟S になるとともに、その端面はカット部となる。た
だ、この長孔22c は、長手方向に平行な基準線に対し直
交して形成される。また、対向片22a,22a には、受け部
材23や取付枠24,24 を係止するための係止孔22f,22f,…
が設けてある。
【0033】受け部材23は、内刃22の係止孔22f に係止
し得る突起23a と、圧縮ばね25のばね受け面を有する。
取付枠24,24 は、圧縮ばね25のガイドボス24a を突設し
てばね受け面になるとともに外刃21の係止孔21f に係止
し得る突起24b を突設した横片と、後述するカセットフ
レームに係止し得る係止凹所24c を設けた縦片にてL字
状をなす。圧縮ばね25,25 は、内刃22を外刃内面に押し
付けるものでコイル状をなす。継ぎ手26は、大略コ字状
をなしており、内刃22の係止孔22f に係止し得る突起26
a を突設し、後述する駆動桿に係合する凹所26b を有す
る。
【0034】スリット刃20は、次のように組み立てられ
る。先ず、内刃22の係止孔22f,22f,…に、受け部材23,2
3 の突起23a と継ぎ手26の突起26a を係止してこれらを
外刃21に挿入し、次いで、受け部材23,23 と取付枠24,2
4 の横片間にて圧縮ばね25,25 を圧縮懸架するよう取付
枠24,24 を外刃21に係止する。これにより、内刃22は外
刃21の内面に摺接し得る状態となる。
【0035】30はカセットフレームで、2個のネット刃
10,10(この実施例では、内刃ブロック12は駆動桿に係止
するようになっている) を一定の間隔をおいて係止し、
ネット刃10,10 の中間にスリット刃20を係止する。従っ
て、カセットフレーム30は、各刃10,10,20の長手方向に
沿う側壁30a,30a と、各刃10,10,20の長手方向端部を係
止する係止側壁30b,30b を有して枠状にプラスチックに
より型造される。両側壁30a,30a は、上方に向かうにつ
れて内方側に湾曲している。この側壁30a,30aも、相互
間で若干形状が異なっており、一方が幅広となってい
る。幅広の側壁30a には窪み部30c と貫通孔30d,30d が
設けられ、両側壁30a の下端部には後述の外刃フレーム
と係合する係合凹所30e,30e,…が設けてある。
【0036】係止側壁30b,30b は、中央付近にスリット
刃20を係止する突起30g を突設したフロート部30f と、
その両側にカセット15を係止する嵌合凹所30h,30h を有
する。この嵌合凹所30h,30h には、下端から形成された
ガイド溝30j,30j が繋がっている。前述したフロート部
30f は、上下方向に撓み得る上下撓み片と中央片を有し
た大略E字状をなし、中央片の内面に前述の突起30g を
突設している。また、上端からは、L字状をなす可撓性
のフック30k,30k が延設され、これにも係止孔30m,30m
と係止突起30n,30n が設けてある。
【0037】31はスライドハンドルで、カセットフレー
ム30の窪み部30c にてその長手方向にスライドし得るハ
ンドル本体31a と、貫通孔30d,30d を貫通してカセット
フレーム内に進入するフック31b,31b からなる。32はス
ライドプレートで、フック31b,31b に係止される係止孔
32a と、カセット15の係合突部15e が係合する係合孔32
b が設けてある。この係合孔32b は、上端面がカムにな
っている。従って、スライドハンドル31とスライドプレ
ート32は、側壁30a を挟んで一体化され、スライドハン
ドル31の位置により係合孔32b のカムに応動する一方の
カセット15、すなわち一方のネット刃10が、他方のネッ
ト刃10と同じ高さになったり低くなったりする。一方の
ネット刃10を低くすると、鼻下のような狭い箇所の髭剃
りに好適である。
【0038】33,33 は釦で、略三角形状をなす釦本体33
a と係止突起33b からなる。この釦33,33 は、係止突起
33b をカセットフレーム30に設けたフック30k,30k の係
止孔30m,30m に係止することによりフック30k,30k に一
体化される。
【0039】ネット刃10,10 とスリット刃20は、カセッ
ト15の嵌合突起15h を嵌合凹所30hに、取付枠24,24 の
係止凹所24c を突起30g にそれぞれ係止することにより
カセットフレーム30に係止される。
【0040】34は外刃フレームで、カセットフレーム30
に類似した形状をなすもので、側壁34a,34a と係止側壁
34b,34b を有して枠状にプラスチックにより型造され
る。ただ、カセットフレーム30に比して係止側壁34b,34
b 間の距離が少し長い。側壁34a,34a は、その上端面
に、カセットフレーム30の係合凹所30e,30e,…に係合す
る係合突起34c,34c,…を突設している。係止側壁34b,34
b は、側面視では2個のネット刃10,10 の外郭に沿う曲
面をなし、中央付近にはU字状の切欠部34d,34d を有す
る。また内面には、カセットフレーム30の係止突起30n
が係止する係止凹所34e と後述するハウジングの係止片
を係止する係止凹所34f が設けてある。
【0041】ネット刃10,10 とスリット刃20を係止した
カセットフレーム30は、その係止突起30n,30n を係止凹
所34e に係止することにより外刃フレーム34に係止され
る。
【0042】電気かみそり全体は、図6に示すように、
モータ41その他一般的な電気かみそり部品を収容し、外
側面にスイッチハンドル42を装着したハウジング40に、
カセットフレーム30を係止した外刃フレーム34を係止し
て組立てられる。ハウジング40は、具体的には数種のプ
ラスチック成形部品を組み合わせて構成されるが、本発
明の要部ではないので詳しい説明は省略する。
【0043】ハウジング40は、図3に示すように、上方
側端部に、前述の外刃フレーム34の係止凹所34f に係止
する係止片40a を有し、これを外部から撓ますことがで
きるよう着脱釦40b を装備している。また、上方端部
は、ネット刃10,10 とスリット刃20を作動させる駆動桿
43,44 を往復動作が可能な状態で支持している。
【0044】駆動桿43,44 は、モータ41の回転出力を往
復運動に変換する2個の変換部材に連結され、この実施
例では互いに逆方向に往復動作する。両駆動桿43,44
は、内刃台14を駆動桿43,44 の軸線方向に移動可能な状
態に係止するとともに、その状態で内刃台14を外方に向
けてばね付勢する圧縮ばね45,45 を収容する収容部43a,
44a を凹設している。そして、一方の駆動桿44は、スリ
ット刃20の凹所26b に係合する係合部44b を連設してい
る。
【0045】従って、電気かみそりは、ネット刃10,10
の内刃ブロック12,12 を係止したハウジング40に、内刃
ブロック12,12 を除くネット刃10,10 とスリット刃20を
係止した外刃フレーム34を係止することにより組み立て
が完了する。
【0046】かかる電気かみそりは、両刃10,10,20の並
設方向に移動させながら髭剃りを行った場合、図5に示
すように、スリット刃20の長孔21c を形成する桟S も移
動方向に対して傾斜するので、この桟S が長孔21c 内に
食い込もうとする肌を支える。従って、図7に示すよう
に、肌H の長孔21C への食い込み量 (突出量T2) が従来
のものに比して小さくできる。
【0047】次に、本発明の第2実施例を図8及び図9
に基づいて説明する。この実施例は、第1実施例とはス
リット刃のみ、特にその外刃のみが異なるものであるの
でその箇所のみ説明する。
【0048】この実施例の外刃21の長孔21c も、連結片
21b の幅方向全体にわたる連結片形成部21d と対向片21
a の基部に存在する対向片形成部21e が連続して形成さ
れ、連結片形成部21d を形成する連結片21b の平坦部分
が桟S となる。しかし、連結片形成部21d は、略中央で
屈曲して左部21r と右部21s が存在する。つまり、この
左右部21r,21s は、長手方向に平行な基準線に対し互い
に逆方向に非直交となるよう傾斜しているのである。こ
の実施例では、左右部21r,21s は、長手方向に平行な基
準線に対し直交した状態から互いに逆方向に約30°傾
斜して形成してある。従って、桟S も同様に傾斜するこ
とになる。なお、対向片形成部21e は特に限定しない。
【0049】この実施例のものは、第1実施例と略同様
な作用の他に、電気かみそりの移動方向が各刃10,10,20
を並設した方向からずれるような場合、長孔21c に異な
る方向に傾斜した左右部21r,21s があるので、長孔21c
を形成する桟S も異なる方向に傾斜したものとなって長
孔内に食い込もうとする肌を確実に支えることができ
る。
【0050】次に、本発明の第3実施例を図10及び図
11に基づいて説明する。この実施例も、先の実施例と
はスリット刃のみ、特にその外刃のみが異なるものであ
るのでその箇所のみ説明する。
【0051】この実施例の外刃21の長孔21c も、連結片
21b の幅方向全体にわたる連結片形成部21d と対向片21
a の基部に存在する対向片形成部21e が連続して形成さ
れ、連結片形成部21d を形成する連結片21b の平坦部分
が桟S となる。しかし、連結片形成部21d は、その中央
付近は幅狭にするとともに端部に向かうにしたがい幅広
としている。そして、対向片形成部21e は、連結片形成
部21d の最端部と同幅に形成している。この場合、連結
片形成部21d の実質的な中心線は、長手方向に平行な基
準線に対し非直交となるよう傾斜させても直交するよう
にしてもよい。
【0052】この実施例のものは、長孔21c への髭の導
入が良好に行われるうえに、長孔21c を形成する桟S が
実質的に傾斜したこととなり、この桟S が長孔21c 内に
食い込もうとする肌を支える。
【0053】次に、本発明の第4実施例を図12乃至図
14に基づいて説明する。この実施例は、第3実施例の
スリット刃に、桟幅伸長部材を付設したものである。
【0054】桟幅伸長部材 (コームとも称する) 51は、
プラスチックにより型造したものを外刃21の対向片21a
に接合するか、外刃21に同時成形にて型造する。図13
では、桟幅伸長部材51を外刃21から分離した状態を示し
ている。すなわち桟幅伸長部材51は、外刃21よりやや厚
い厚さで外刃21の長手方向長さよりやや長い伸長部材基
部51a と、桟S の端部幅に対応した幅で長孔21c の対向
片形成部21e に対応した高さの櫛部51b,51b,…と、端部
の延設部51c とよりなる。そして、桟幅伸長部材51は、
櫛部51b の上端面が外刃21の上表面、すなわち桟S の上
表面と面一になるよう外刃21に付設される。これによ
り、桟S の幅寸法を大きくしたように機能することとな
る。
【0055】また、この実施例の外刃21は、第3実施例
のもののうち、長孔21c の連結片形成部21d の実質的な
中心線が長手方向に平行な基準線に対し非直交となるよ
う傾斜させたものとしている。
【0056】この実施例のものは、髭を剃る場合、肌と
スリット刃20の内刃22との距離が大きくできる。その結
果、髭の導入をより容易にしたことにより肌が食い込ん
だとしても、内刃22との距離があるために傷つけにく
く、また電気かみそりの移動により肌が内刃22に近づく
と、長孔21c の幅が小さくなって、すなわち桟S が食い
込もうとする肌を支える。なお、外刃21はこれに限るこ
とはないが、髭の導入の点からはこの実施例の組み合わ
せが好ましい。
【0057】図15は、第4実施例の変形例で、先の実
施例における櫛部51b,51b,…を1個おきに省略したもの
で、髭の導入がさらに良好となる。
【0058】なお、本発明の要部はスリット刃の外刃の
構成にあるので、本発明の趣旨の範囲外にある要部以外
の構成は適宜変更できることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の電気かみそりは、スリッ
ト刃の長孔を形成する桟も傾斜するので、この桟が長孔
内に食い込もうとする肌を支え、これにより肌のスリッ
ト刃への食い込み量が抑制できる。
【0060】請求項2記載の電気かみそりは、請求項1
記載の作用効果に加え、長孔への髭の導入がより良好に
行われる。
【0061】請求項3記載の電気かみそりは、請求項1
又は2記載の作用効果に加え、移動方向が刃を並設した
方向からずれるような場合、長孔に異なる方向に傾斜し
た左右部があるので、長孔を形成する桟も異なる方向に
傾斜したものとなって長孔内に食い込もうとする肌を確
実に支えることができる。
【0062】請求項4記載の電気かみそりは、長孔への
髭の導入が良好に行われるうえに、長孔を形成する桟も
実質的に傾斜したこととなり、この桟が長孔内に食い込
もうとする肌を支え、これにより肌のスリット刃への食
い込み量が抑制できる。
【0063】請求項5記載の電気かみそりは、請求項4
記載の作用効果がより効果的なものとなる。
【0064】請求項6記載の電気かみそりは、請求項1
乃至5記載のいずれかの作用効果を奏するうえに、髭を
剃る場合、肌とスリット刃の内刃との距離が大きくでき
るので、仮に肌が一定量以上に食い込んでも肌を傷つけ
る危険性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部断面図である。
【図2】その要部分解斜視図である。
【図3】そのネット刃の内刃周辺を示す分解斜視図であ
る。
【図4】そのスリット刃の分解斜視図である。
【図5】そのスリット刃の部分平面図である。
【図6】その全体断面図である。
【図7】肌の食い込み状態を説明する説明図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す要部斜視図である。
【図9】その要部平面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図11】その要部平面図である。
【図12】本発明の第4実施例を示す要部断面図であ
る。
【図13】その要部分解斜視図である。
【図14】その要部平面図である。
【図15】その変形例を示す要部平面図である。
【図16】従来例の要部断面図である。
【図17】そのスリット刃の側面図である。
【図18】そのスリット刃の分解斜視図である。
【図19】そのスリット刃の平面図である。
【図20】従来例のものの肌の食い込み状態を説明する
説明図である。
【符号の説明】
10 ネット刃 11 ネット刃の外刃 12 ネット刃の内刃ブロック 13 内刃ブロックの内刃 14 内刃ブロックの内刃台 15 ネット刃のカセット 20 スリット刃 21 スリット刃の外刃 21a 外刃の対向片 21b 外刃の連結片 21c 外刃の長孔 21d 長孔の連結片形成部 21e 長孔の対向片形成部 S 外刃の桟 22 スリット刃の内刃 23 スリット刃の受け部材 24 スリット刃の取付枠 25 スリット刃の圧縮ばね 26 スリット刃の継ぎ手 30 カセットフレーム 34 外刃フレーム 40 ハウジング 43,44 駆動桿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が略U字状をなすものであって小
    孔を多数設けた外刃とモータに駆動されてこれに摺接す
    る内刃とを有してなりこれらが一定の間隔をおいて並設
    される2個のネット刃と、対向片と連結片にて略コ字状
    をなすものであって両片に対向片形成部と連結片形成部
    を連続させて形成されるスリット状の長孔を多数設けた
    外刃とモータに駆動されてこれに摺接する内刃とを有し
    てなり2個のネット刃の間に配設されるスリット刃と、
    を備えた電気かみそりにおいて、前記スリット刃の長孔
    を、その長手方向に平行な基準線に対し非直交となるよ
    う傾斜して形成したことを特徴とする電気かみそり。
  2. 【請求項2】 前記スリット刃の長孔は、対向片形成
    部をその長手方向に平行な基準線に対し直交となるよう
    形成してなる請求項1記載の電気かみそり。
  3. 【請求項3】 前記スリット刃の長孔は、連結片形成
    部をその長手方向に平行な基準線に対し互いに逆方向に
    非直交となるよう傾斜した左右部を有してなる請求項1
    又は2記載の電気かみそり。
  4. 【請求項4】 断面が略U字状をなすものであって小
    孔を多数設けた外刃とモータに駆動されてこれに摺接す
    る内刃とを有してなりこれらが一定の間隔をおいて並設
    される2個のネット刃と、対向片と連結片にて略コ字状
    をなすものであって両片に対向片形成部と連結片形成部
    を連続させて形成されるスリット状の長孔を多数設けた
    外刃とモータに駆動されてこれに摺接する内刃とを有し
    てなり2個のネット刃の間に配設されるスリット刃と、
    を備えた電気かみそりにおいて、前記スリット刃の長孔
    を、連結片形成部の中央付近は幅狭にするとともに端部
    に向かうにしたがい幅広とし、かつ対向片形成部は連結
    片形成部の最端部と同幅に形成したことを特徴とする電
    気かみそり。
  5. 【請求項5】 前記スリット刃の長孔は、連結片形成
    部をその長手方向に平行な基準線に対し非直交となるよ
    う傾斜してなる請求項4記載の電気かみそり。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の電気かみそりに
    おいて、スリット刃の対向片に、長孔間に位置する桟の
    幅寸法を大きくしたように機能する桟幅伸長部材を付設
    したことを特徴とする電気かみそり。
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