JPH0786264A - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法

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JPH0786264A
JPH0786264A JP18939593A JP18939593A JPH0786264A JP H0786264 A JPH0786264 A JP H0786264A JP 18939593 A JP18939593 A JP 18939593A JP 18939593 A JP18939593 A JP 18939593A JP H0786264 A JPH0786264 A JP H0786264A
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礼二 新納
Satoyuki Obe
智行 大部
Hiroaki Ikegawa
寛晄 池川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体に対して酸化処理及び窒化処理を連
続的且つ短時間で行なうことができ、しかも絶縁耐性等
の電気的特性に優れた酸化膜を被処理体に形成すること
ができる成膜方法を提供する。 【構成】 本成膜方法では、外部ヒータ(抵抗発熱体2
1)により加熱して所定の850℃まで昇温させた反応
容器30内へ水蒸気を供給し、反応容器30内で熱処理
ポート40により保持された25枚の半導体ウエハWの
表面を酸化処理用ガスにより酸化させてシリコン酸化膜
を形成した後、アンモニアガスで置換すると共に抵抗発
熱体21により反応容器30内を900℃まで加熱して
シリコン酸化膜を窒化処理してゲート酸化膜を成膜する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体デバイスの製造工程に
おいて、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜等の
シリコン被膜、PSG膜、BPSG膜等のシリコン酸化
膜、あるいはシリコン窒化膜等の被膜を減圧CVDや常
圧CVD等の処理によって半導体ウエハ等の被処理体へ
成膜することが広く行なわれている。
【0003】このような成膜工程では、例えば、熱処理
装置などによる半導体ウエハのバッチ処理が広く行なわ
れている。例えばMOSトランジスタのゲート酸化膜を
成膜する際には熱処理装置が用いられる。この熱処理装
置を用いる場合には、所定の熱処理温度に保持された反
応容器内に多数枚の半導体ウエハ等の被処理体を石英等
のセラミックスからなる熱処理ボートを介して収納し、
常圧下で反応容器内へ酸素ガスあるいは水蒸気を導入
し、ドライ酸化あるいはウェット酸化によってゲート酸
化膜としてシリコン酸化膜の成膜が行なわれている。ま
た、一方では最近の半導体装置の高集積化によりその配
線構造が微細化、薄膜化し、MOSトランジスタにおけ
るゲート酸化膜も益々薄膜化して来ているため、ゲート
酸化膜の絶縁耐性が重要な課題になっている。そこで、
酸化処理後の半導体ウエハの酸化膜を更に窒素ガス雰囲
気あるいはアンモニアガス雰囲気下でアニール処理して
酸化膜中に窒素原子を拡散させ、ゲート酸化膜の絶縁耐
性等の電気的特性を高めるためることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
成膜方法は、酸化処理後の半導体ウエハを熱処理装置か
ら一旦外部にアンロードし、酸化処理後の半導体ウエハ
を別の熱処理装置で窒化処理するようにしているため、
アンロード時に半導体ウエハが空気に触れ、空気中の不
純物あるいはパーティクルが混入する虞があり、ゲート
酸化膜の膜質が劣化するなどという課題があった。
【0005】また、従来の成膜方法として、マルチチャ
ンバーからなる真空処理装置による枚葉処理により半導
体ウエハにゲート酸化膜を形成する方法もあるが、この
方法では熱酸化処理と比較して低温下で半導体ウエハを
処理するため、酸化膜の膜質が緻密でないなど必ずしも
良好なものとは言い難く、それだけ絶縁耐性等の電気的
特性に劣り、今後の超薄膜化傾向に対処できないという
課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、被処理体に対して酸化処理及び窒化処理を
連続的且つ短時間で行なうことができ、しかも絶縁耐性
等の電気的特性に優れた酸化膜を被処理体に形成するこ
とができる成膜方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の成膜方法は、外部ヒータにより加熱して所定の反応温
度まで昇温させた反応容器内へ所定の酸化処理用ガスを
供給し、上記反応容器内で保持具により保持された複数
の被処理体の表面を酸化用ガスにより酸化させて酸化膜
を形成した後、窒化処理用ガスで置換すると共に上記外
部ヒータにより上記反応容器内を所定温度まで加熱して
上記酸化膜を窒化処理するようにしたものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の成膜方法
は、請求項1に記載の発明において、上記窒化処理後の
被処理体を上記外部ヒータにより加熱して脱水素処理を
施すようにしたものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の成膜方法
は、請求項1に記載の発明において、上記窒化処理後の
被処理体に酸化処理を施すようにしたものである。
【0010】また、本発明の請求項4に記載の成膜方法
は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、上記反応容器内を50〜200℃/分の昇温速度で
加熱し、また上記反応容器内を30〜100℃/分の降
温速度で冷却するようにしたものである。
【0011】また、本発明の請求項5に記載の成膜方法
は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明におい
て、上記被処理体の周縁部を熱容量の大きな支持部材で
支持し、この支持部材を介して上記被処理体を加熱、冷
却するようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、外部
ヒータにより反応容器を加熱してその内部を所定の反応
温度まで昇温させ、次いで反応容器内へ所定の酸化処理
用ガスを供給すると、反応容器内で保持具により保持さ
れた複数の被処理体の表面で酸化用ガスにより例えばシ
リコンを酸化してシリコン酸化膜を形成し、その後窒化
処理用ガスで置換した後、外部ヒータにより反応容器内
を加熱して内部を所定温度(窒化処理温度)まで昇温さ
せると、シリコン酸化膜内に窒素原子が熱拡散してシリ
コン酸化膜の表面に窒化膜を形成することができる。
【0013】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明において、上記窒化処理後
の被処理体を上記外部ヒータにより加熱すると、シリコ
ン窒化膜中に拡散した水素原子を除去することができ
る。
【0014】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明において、上記窒化処理後
の被処理体に酸化処理を施すことによりシリコン窒化膜
中に酸素原子を熱拡散させて膜質を向上させることがで
きる。
【0015】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、上記反応容器内を50〜200℃/分の昇温速度で
加熱することにより短時間で酸化処理温度及び窒化処理
温度まで被処理体を昇温することができ、また反応容器
内を30〜100℃/分の降温速度で冷却することによ
り短時間で被処理体を降温することができる。
【0016】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明におい
て、上記被処理体の周縁部を熱容量の大きな支持部材で
支持し、この支持部材を介して被処理体を加熱、冷却す
るようにしたため、急激な加熱、冷却に対しても被処理
体全体を均等に加熱、冷却して均一な成膜を行なうこと
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図4に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。まず、本実施例に好適に用いられる熱
処理装置について図1、図2を参照しながら説明する。
この熱処理装置は、図1に示すように、基台10に垂直
に配設された加熱炉20と、この加熱炉20の内部に軸
芯を一致させて挿入、配置され且つ下端部が開口した反
応容器30と、この反応容器30内にロードされてこの
反応容器30を封止し且つ例えば30枚前後の被処理体
(以下、「半導体ウエハ」で代表する)Wを熱処理に供
する保持具(以下、「熱処理ボート」と称す)40と、
この熱処理ボート40で保持された半導体ウエハWを反
応容器30の外側から強制冷却する冷却装置50とを備
えて構成されている。そして、この熱処理ボート40
は、半導体ウエハWの熱処理時に図示しない昇降機構を
介して矢印A方向に昇降して反応容器30内にロードさ
れ、半導体ウエハWの熱処理後には反応容器30からア
ンロードされるように構成されている。
【0018】上記加熱炉20は、上端部が閉塞し、下端
部が開口した筒状体として形成されている。即ち、この
加熱炉20は、図1に示すように、筒状体の直胴部内面
に取り付けられ且つ例えば二珪化モリブデン等からなる
外部ヒータ(例えば、コイル状の抵抗発熱体21)と、
この抵抗発熱体21を保持すると共に筒状体の直胴部及
び上端部の内面全面を被覆する断熱材22と、この断熱
材22の外面全面を被覆するステンレス等からなるシェ
ル(図示せず)とを備え、発熱量の大きな二珪化モリブ
デン等からなる抵抗発熱体21によって反応容器30内
の温度を例えば、500〜1200℃の範囲まで短時間
で加熱、制御し、その内部の半導体ウエハWに対して所
定の熱処理を短時間で行なうように構成されている。ま
た、例えば二珪化モリブデンからなる抵抗発熱体21
は、50〜200℃/分の昇温速度で反応容器30内を
加熱できるように構成されている。昇温速度が50℃/
分未満では不要な熱を長く印加する虞があって好ましく
なく、また、200℃/分を超えると後述のリング状支
持体41を介して半導体ウエハW全面を均等に加熱する
ことができず、面内に温度勾配が生じる虞があって好ま
しくない。また、この二珪化モリブデンからなる抵抗発
熱体21は、例えば1200℃で20W/cm2という大
きな表面発熱負荷を得ることができる。従って、例えば
線径が3.5mmという細い線であっても100℃/分の
昇温速度で反応容器30内を加熱することができ、ま
た、細い線径のため後述する冷却装置50による強制冷
却を併用することにより50℃/分という降温速度で反
応容器30内を冷却することができる。
【0019】また、上記反応容器30は、図1に示すよ
うに、上端部が閉塞し且つ下端部が開口した石英等の耐
熱、耐食性材料によって形成されている。そして、その
開口下端のやや上方に酸素ガス、水蒸気など酸化処理用
ガスあるいはアンモニアガス、亜酸化窒素ガスなどの窒
化処理用ガスを導入する、石英等の耐熱、耐食性の材料
からなるガス導入管31が取り付けられ、このガス導入
管31から酸化処理用ガスあるいは窒化処理用ガスを反
応容器30内に供給してして半導体ウエハWを酸化処理
あるいは窒化処理を施すように構成されている。このガ
ス導入管31は反応容器30の内面に沿って立ち上が
り、反応容器30の直胴部の上端近傍でドーム状上面の
中心に向けて屈曲形成され、この中心部に酸化処理用ガ
スあるいは窒化処理用ガスを吹付け、ドーム状上面を介
して各処理用ガスを反応容器30内全体に均等に拡散さ
せるように構成されている。また、この反応容器30の
下端のやや上方にはガスを排気する排気管32が取り付
けられており、この排気管32を介して処理後のガスな
どを外部へ排気するように構成されている。
【0020】上記熱処理ボート40は、例えば、石英等
の耐熱性、耐食性に優れた材料によって形成され且つ3
0枚の半導体ウエハWを1枚ずつ個別に支持する支持部
材(リング状支持体41)(図2参照)と、これらのリ
ング状支持体41を上下方向で等間隔を隔てて平行に支
持、固定する複数の支持棒42と、これらの支持棒42
の下端に接続され且つ石英等の耐熱性、耐食性に優れた
材料によって形成された保温体43とを備え、この保温
体43の底面43Aが上記反応容器30の下端開口を閉
止するように構成されている。
【0021】また、上記リング状支持体41は、図2に
示すように、半導体ウエハWを周縁部で支承する平坦面
を有する支承部41Aと、この支承部41Aと一体化し
て支持棒42に固定される固定部41Bとから形成され
ている。そして、上下のリング状支持体41、41の間
隔は、上下の半導体ウエハW(厚さ0.7mm)の肉厚方
向の中心間の距離が例えば9.525mmに設定されてい
る。また、上記支承部41Aは内径から外方へ行くほど
肉厚が漸次厚く形成され、外周ほど熱容量が大きくなる
ように構成されている。従って、従来のようにリング状
支持体41がない場合には、反応容器30の周側面から
の輻射熱が上下の半導体ウエハWにより遮蔽され、輻射
熱が半導体ウエハWの内方に入射せず、周縁部のみに入
射し、周縁部が内方より温度が高くなって面内で温度勾
配ができ、逆に、冷却時には加熱時と同様に隣合う上下
の半導体ウエハWにより半導体ウエハW内方からの放熱
が阻害され、周縁部からの放熱が促進され、やはり面内
で温度勾配ができ、半導体ウエハWにスリップや反りを
生じさせる。ところが、このリング状支持体41がある
場合には、加熱時にはリング状支持体41が徐々に加熱
されて半導体ウエハWの周縁部の急激な温度上昇を抑制
して内方まで均等に加熱し、また冷却時にはリング状支
持体41の蓄熱により周縁部の急激な冷却がなく、その
結果、半導体ウエハWの面内で温度勾配を生じることな
く面内を均等に加熱、冷却できる。
【0022】また、上記冷却装置50は、上記加熱炉2
0と上記反応容器30間の空隙部60で冷気を流通させ
て反応容器30内を強制冷却するように構成されてい
る。即ち、この冷却装置50は、上記加熱炉20の上面
中央に形成された排気口23に排気ダクト51を介して
連結された排気ファン52と、上記空隙部60の下端で
且つ加熱炉20の下端周縁に等間隔に形成された複数の
吸気口53と、これらの吸気口53に連通する連通ダク
ト54と、この連通ダクト54に接続され、外部の空気
を連通ダクト54を介して吸気口53へ給気する給気フ
ァン55とを備え、上記排気ファン52及び上記給気フ
ァン55の協働作用により上記空隙部60内に図1の矢
印Bで示すように空気の上昇気流を形成し、この上昇気
流により例えば30〜100℃/分の降温速度で反応容
器30内を冷却するように構成されている。降温速度が
30℃/分未満では冷却速度が遅く、不要な熱を半導体
ウエハWに印加する虞があって好ましくなく、また、降
温速度が100℃/分を超えると上記リング状支持体4
1を介して半導体ウエハW全面を均等に強制冷却するこ
とができず、面内に温度勾配が生じる虞があって好まし
くない。また、上記各吸気口53にはそれぞれ熱処理ボ
ート40の最下段のリング状支持体41まで達する給気
ノズル56が取り付けられ、これらの給気ノズル56に
より空隙部60の周囲で均等な上昇気流を形成するよう
に構成されている。また、上記排気ダクト51は工場内
の共用ダクト70に連通し、上記排気ファン52及び給
気ファン55によって空隙部60から排気された高温空
気を熱交換器57で冷却しながら排気ダクト70の排気
ファン71によって図1の矢印Cで示すように外部へ排
出するように構成されている。また、上記排気口23及
び上記吸気口53にはそれぞれシャッター58、59が
配設され、熱処理時にはこれらのシャッター58、59
を閉じて空隙部60を密閉し、反応容器30を効率良く
加熱できるように構成されている。尚、上記排気口23
のシャッター58は例えば石英等の耐熱性材料によって
形成され、また、上記給気口53のシャッター59は例
えばステンレス、フッ素系樹脂等よって形成されてい
る。
【0023】次に、上記熱処理装置を用いて半導体ウエ
ハWのシリコンを酸化処理及び窒化処理する場合につい
て本実施例の成膜方法について説明する。本実施例の成
膜方法では図3で示すように熱処理を行なう。それには
まず、常圧下で加熱炉20によって反応容器30を加熱
してその内部温度を例えば400℃に設定し、反応容器
30内に熱処理ボート40をロードして反応容器30内
を熱処理ボート40の底面43Aのフランジ部で封止
し、例えば25枚の半導体ウエハW及び上下両端部のダ
ミーウエハを反応容器30内に設置する。引き続いて反
応容器30内の温度を二珪化モリブデンの抵抗発熱体2
1により図3ので示すように例えば100℃/分の昇
温速度で加熱して図3に示すように内部温度を850℃
に設定する。この温度下でガス導入管31から水蒸気を
供給して水蒸気圧を常圧(760Torr)に保持した状態
で図3ので示すように半導体ウエハWのシリコンを1
5分間ウェット酸化して100オングストロームのシリ
コン酸化膜(SiOx)を形成する。
【0024】その後、図3ので示すように100℃/
分の昇温速度で図3ので示すように加熱して内部温度
を900℃に設定し、ガス導入管31からアンモニアガ
ス(NH3)を2l/分で30分間あるいは亜酸化窒素
(N2O)を5l/分で30分間供給して図3ので示
すようにシリコン酸化膜を窒化処理してシリコン酸化膜
中に窒素原子を熱拡散させてシリコン酸化膜の表面にシ
リコン窒化膜(SiOxy)を形成する。更に引き続い
て100℃/分の昇温速度で図3ので示すように加熱
して内部温度を1000〜1100℃に設定し、この温
度下で例えば塩化水素ガスを数%含有した酸素ガスを1
0l/分で30分間供給して図3ので示すようにシリ
コン窒化膜(SiOxy)に混入している水素原子を酸
化処理により除去して高集積化に適した極薄で絶縁耐性
等の電気的特性に優れた膜質のゲート酸化膜を成膜する
ことができる。
【0025】その後シャッター58、59を開放すると
共に排気ファン52及び給気ファン55を駆動させ、連
通ダクト54、複数の吸気口53及び複数の給気ノズル
56を介して加熱炉20内に常温の空気を空隙部60内
へ供給して反応容器30の全周囲で均等な上昇気流を図
1の矢印Bで示すように形成すると共に、内部で昇温し
た空気を排気口23、排気ダクト51及び熱交換器57
を介して排気ダクト70へ冷却しながら排出し、排気フ
ァン71により外部へ排出する。このように加熱炉20
と反応容器30間の空隙部60全体に冷気を均等に流通
させて反応容器30全体を均等に強制冷却して反応容器
30内を図3ので示すよう例えば50℃/分の降温速
度で冷却して1000〜1100℃から600℃まで強
制冷却する。その後、熱処理ボート40をアンロード
し、この熱処理ボート40の半導体ウエハWを未処理の
ものと交換した後、この熱処理ボート40をロードす
る。この際600℃の加熱炉20が放熱して略400℃
に降温し、次の半導体ウエハWのロード後には上述の一
連の動作を同一条件で繰り返すことができる。
【0026】以上説明したように本実施例によれば、反
応容器30から半導体ウエハWをアンロードすることな
く、同一反応容器30内で酸化処理、窒化処理及び脱水
素処理を連続的に行なうため、空気中のパーティクル等
の不純物がゲート酸化膜中にに混入することがなく極薄
で絶縁耐性等の電気的特性に優れたゲート酸化膜を短時
間で成膜することができる。
【0027】また、本実施例では外部ヒータとして二珪
化モリブデンの抵抗発熱体21を用いて100℃/分の
昇温速度で加熱し、また冷却装置50により空隙部60
に冷気の上昇気流を作って50℃/分の降温速度で強制
冷却するようにしたため、酸化処理、窒化処理及び脱水
素処理に要する時間を従来に比べて格段に短縮すること
ができ、熱処理のスループットを向上させることができ
る。尚、従来の熱処理装置の場合には、そのヒータはそ
の昇温速度が例えば5℃/分程度であり、冷却能力も十
分でなく、本実施例のような反応容器30内の昇降温を
短時間で行なうことができず、従って、複数回に分けた
成膜操作を行なうことが難しかった。
【0028】また、本実施例では半導体ウエハWの周縁
部を熱容量の大きなリング状支持体41で支持し、この
リング状支持体41を介して半導体ウエハWを加熱、冷
却するようにしたため、各リング状支持体41で支持さ
れた半導体ウエハWが隣合う上下の半導体ウエハWによ
って加熱及び放熱作用が阻害されても、熱容量の大きな
リング状支持体41によって半導体ウエハW周縁部の昇
温速度及び降温速度を遅延させて面内を均一に加熱、冷
却することができ、その結果、半導体ウエハWを短時間
で均一なゲート酸化膜を成膜することができる。
【0029】尚、上記実施例では酸化処理、窒化処理及
び脱水素処理をそれぞれ850℃、900℃、1000
〜1100℃で行なう場合について説明したが、各処理
温度は必要に応じて適宜変更することができる。また、
それぞれの処理に用いられるガスも必要に応じて変更す
ることができる。
【0030】また、外部ヒータとして二珪化モリブデン
の抵抗発熱体21を用いて昇温速度を速くしたものにつ
いて説明したが、抵抗発熱体の材料は二珪化モリブデン
に制限されるものではなく、例えば100℃/分の昇温
速度のように短時間で反応容器30内を昇温できるもの
であれば良い。また、冷却装置50は上記実施例の構造
に制限されるものではなく、例えば50℃/分の降温速
度のように短時間で降温できるものであれば良い。
【0031】また、半導体ウエハWを支持する支持部材
は、上記実施例のリング状支持体41に制限されるもの
ではなく、本発明における支持部材は熱容量が大きな材
料、形状として形成されたものであれば良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、同一反応容器内で酸化処理及び窒化処理連続的に行
なうようにしたため、被処理体に対して酸化処理及び窒
化処理を連続的且つ短時間で行なうことができ、しかも
絶縁耐性等の電気的特性に優れた酸化膜を被処理体に形
成することができる成膜方法を提供することができる。
【0033】また、本発明の請求項2及び請求項3に記
載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、上
記窒化処理後の被処理体を上記外部ヒータにより加熱し
て脱水素処理を施すようにしたため、絶縁耐性等の電気
的特性に更に優れた酸化膜を被処理体に形成することが
できる成膜方法を提供することができる。
【0034】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の発明
において、二珪化モリブデンからなるヒータを用いると
共に反応容器内を強制冷却するようにしたため、熱処理
時間の短縮及びスループットの向上を実現する成膜方法
を提供することができる。
【0035】また、本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の発明
において、上記被処理体の周縁部を熱容量の大きな支持
部材で支持し、この支持部材を介して被処理体を加熱、
冷却して被処理体を均等に加熱、冷却するようにしたた
め、被処理体周縁部の昇温速度及び降温速度を遅延させ
て面内を均一に加熱、冷却することができ、その結果、
被処理体全体の短時間での成膜を実現する成膜方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜方法に好適に用いられる熱処理装
置の一例の要部を示す断面図である。
【図2】図1に示す熱処理装置の熱処理ボートの半導体
ウエハの支持部材を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の成膜方法に好ましい一実施例を示す処
理温度の経過を示す図である。
【符号の説明】
20 加熱炉 21 抵抗発熱体(外部ヒータ、二珪化モリブデン) 30 反応容器 40 熱処理ボート(保持具) 50 冷却装置 60 空隙部
フロントページの続き (72)発明者 大部 智行 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 池川 寛晄 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部ヒータにより加熱して所定の反応温
    度まで昇温させた反応容器内へ所定の酸化用ガスを供給
    し、上記反応容器内で保持具により保持された複数の被
    処理体の表面を酸化処理用ガスにより酸化させて酸化膜
    を形成した後、窒化処理用ガスで置換すると共に上記外
    部ヒータにより上記反応容器内を所定温度まで加熱して
    上記酸化膜を窒化処理することを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】 上記窒化処理後の被処理体を上記外部ヒ
    ータにより加熱して脱水素処理を施すことを特徴とする
    請求項1に記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 上記窒化処理後の被処理体に酸化処理を
    施すことを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】 上記反応容器内を50〜200℃/分の
    昇温速度で加熱し、また上記反応容器内を30〜100
    ℃/分の降温速度で冷却することを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれか一つに記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】 上記被処理体の周縁部を熱容量の大きな
    支持部材で支持し、この支持部材を介して上記被処理体
    を加熱、冷却することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一つに記載の成膜方法。
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