JPH0784623A - Cad/cam結合システム - Google Patents

Cad/cam結合システム

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JPH0784623A
JPH0784623A JP5252344A JP25234493A JPH0784623A JP H0784623 A JPH0784623 A JP H0784623A JP 5252344 A JP5252344 A JP 5252344A JP 25234493 A JP25234493 A JP 25234493A JP H0784623 A JPH0784623 A JP H0784623A
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JP
Japan
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line
information
cam
cad
tool
Prior art date
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Application number
JP5252344A
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English (en)
Inventor
Yasumi Nagasaka
保美 長坂
Hidemasa Otaki
英征 大滝
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】面加工のためのCAM情報を、CAD情報に基
づいて自動的に作成することができるCAD/CAM結
合システムを提供することにある。 【構成】加工対象のCAD情報を作成するCADシステ
ムと、このCAD情報をCAM情報に変換するAIツー
ルと、このCAM情報をNCコードに変換するCAMシ
ステムとを備えている。上記AIツールの知識ベース
は、仕上げ面S1の輪郭を4つの線要素La,Lb,L
c,Ldにより、例えば次のようにモデル表現する。 (S−P P0 La,Lc,Lb,Ld) これは、線要素Laを基準線とし、線要素Lcを目標線
とし、線要素Lb,Ldを輪郭線1,輪郭線2として表
現したものである。最初の工具経路は基準線Laに沿
う。そして、図中破線で示すように工具経路は輪郭線L
b,Lcに沿って徐々に目標線Lcに近づき、最後に目
標線Lcに沿うのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD情報を自動的に
CAM情報に変換できるCAD/CAM結合システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CADシステムで作成した加工対
象のCAD情報に基づいて加工対象を加工する場合、ユ
ーザーが、キーボード操作により、CAD情報に工具経
路を逐一付加してCAM情報を作成していた。このCA
M情報は、NC工作機械に対応したNCコードに変換さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、CA
D情報に基づくCAM情報の作成をユーザーのキーボー
ド操作により行っているため、作業性が著しく悪かっ
た。特に、加工対象の面が、工具の軸と直交する平坦な
面でない場合には、この面を加工するためのCAM情報
作成作業がより一層繁雑であった。そこで、このような
面加工のためのCAM情報を、CAD情報に基づいて自
動的に作成することが要望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、その要旨は、加工対象
のCAD情報を作成するCADシステムと、このCAD
情報をCAM情報に変換するAIツールと、このCAM
情報をNCコードに変換するCAMシステムとを備え、
上記AIツールの知識ベースは、仕上げ面を横切る多数
の工具経路をモデル表現するものであり、詳しくは、加
工対象の面の輪郭を4つの線要素で定義し、これら線要
素のうち最初の工具経路が沿う線要素を基準線として設
定し、この基準線と対峙するとともに最後の工具経路が
沿う線要素を目標線として設定し、残り2つの線要素を
第1輪郭線,第2輪郭線として設定することにより、工
具経路が順に第1輪郭線,第2輪郭線に沿って基準線か
ら目標線に向かうようにモデル表現したことを特徴とす
るCAD/CAM結合システムにある。
【0005】
【作用】最初の工具経路は基準線に沿う。工具経路は第
1,第2の輪郭線に沿って徐々に目標線に向かって移動
し、最後は目標線に沿う。したがって、加工対象の面の
輪郭を基準線,目標線,第1,第2の輪郭線によりモデ
ル表現し、このモデル表現にCAD情報を組み込むこと
により、仕上げ面加工のためのCAM情報を自動的に生
成することができる。
【0006】
【実施例】本発明の原理について例を挙げて説明する。
理解を容易にするために、面加工される加工対象の仕上
げ面が、図1(A)に示すような単純な形状の場合につ
いて説明する。仕上げ面S1の輪郭は4つの線要素L
a,Lb,Lc,Ldにより構成されている。線要素L
a,Lcは互いに平行をなす円弧であり、線要素Lb,
Ldは互いに平行をなす直線であるので、仕上げ面S1
は凸曲面(円筒面)をなしている。
【0007】ここで、仕上げ面の輪郭を、次のようにモ
デル表現する。 (S−P 起点 基準線 目標線 輪郭線1 輪郭線
2) 起点は、この仕上げ面S1を加工する際の工具経路の始
点であり、基準線の一端に位置する。上記4つの線要素
La,Lb,Lc,Ldのうち、2つの対峙する線要素
を基準線と目標線として設定し、他の対峙する線要素を
輪郭線1,輪郭線2とする。
【0008】図1(A)の仕上げ面S1の場合、例えば
次のモデル表現が可能である。 (S−P P0 La,Lc,Lb,Ld) これは、線要素Laを基準線とし、線要素Lcを目標線
とし、線要素Lb,Ldを輪郭線1,輪郭線2として表
現したものである。このようなモデル表現の場合、図1
(B)に示すように、基準線La,目標線Lcに平行な
工具経路が多数設定されることになる。すなわち、工具
経路は起点POから出発し、最初の工具経路は基準線L
aに沿う。そして、図中破線で示すように工具経路は輪
郭線Lb,Lcに沿って徐々に目標線Lcに近づき、最
後に目標線Lcに沿うのである。この場合、工具経路は
円弧となり、その長さは輪郭線Lb,Ldにより決定さ
れる。
【0009】また、上記仕上げ面S1は、次のようにモ
デル表現することもできる。 (S−P P0 Ld,Lb,La,Lc) これは、線要素Ldを基準線とし、線要素Lbを目標線
とし、線要素La,Lcを輪郭線1,輪郭線2として表
現したものである。このようなモデル表現の場合、図1
(C)に示すように、基準線Ld,目標線Lbに平行な
工具経路が多数設定されることになる。すなわち、工具
経路は起点POから出発し、最初の工具経路は基準線L
dに沿う。そして、図中破線で示すように工具経路は輪
郭線La,Lcに沿って徐々に目標線Lbに近づき、最
後に目標線Lbに沿うのである。この場合、工具経路は
直線となり、その長さは輪郭線La,Lcにより決定さ
れる。
【0010】仕上げ面の輪郭を構成する4つの線要素の
うち、対峙する2つの線要素は互いに平行でなくてもよ
く、また、例えば直線と円弧のように互いに異なってい
てもよいし長さが異なっていてもよい。基準線と目標線
が異なる場合、工具経路は最初は基準線に沿う形状をな
しており、徐々に変形して最後は目標線に沿う形状とな
る。
【0011】現実の加工対象の仕上げ面の輪郭は、上述
の例のように4つの線要素により構成されるとは限らな
い。例えば、3つの線要素の場合もあるし、5つ以上の
線要素の場合もある。図2の仕上げ面の輪郭は、3つの
線要素すなわち直線Le,直線Lf,円弧Lgだけから
できている。この場合は、下記のようにモデル表現して
おく。 (S−P P0 Le Lf Lg) このモデル表現は、後述の仕上げ面処理手続きにおい
て、下記のように線要素Lxが自動的に付加される。 (S−P P0 Le Lf Lg Lx) この線要素Lxは、基準線Leと目標線Lfの交差点近
傍に形成され、これらに連なるものであり、第2輪郭線
として設定される。この第2輪郭線Lxの形状はドリル
の径を考慮して決定され、例えば第1輪郭線Lcと相似
形をなす。その結果、点線で示すような工具経路が設定
されることになる。
【0012】図3の仕上げ面の輪郭は5つの線要素L
h,Li,Lj,Lk,Llにより構成されている。こ
の仕上げ面の輪郭をモデル表現するためには、強制的に
4つの線要素にし、前述と同様に基準線,目標線,輪郭
線1,輪郭線2を設定する必要がある。例えば、次のよ
うにモデル表現される。 (S−P P0 Lh Lk (Li Lj) Ll) ここでは、線要素Liと線要素Ljを一つの線要素とみ
なして第1輪郭線としている。このモデル表現により、
工具経路は点線で示すように設定される。
【0013】また、仕上げ面の輪郭が例えば円や楕円の
ように1つの線要素で仕上げ面の輪郭が構成されていた
り、2つの線要素だけで構成されている場合には、これ
を強制的に4つの線要素に分割し、それぞれを基準線,
目標線,輪郭線1,輪郭線2と設定することにより、モ
デル表現することができる。また、加工対象が複雑な仕
上げ面の場合には、仕上げ面を複数の面部分に分割し、
分割された面部分毎にモデル表現をすればよい。
【0014】次に、より具体的な例について説明する。
図4(A)に示すように、直方体ブロックからなるワー
ク100は平面形状において、矩形の外側輪郭線wor
k−lineを有している。このワーク100を切削す
ることにより、図示の加工対象200(ボルトの半分)
を得る。加工対象200は、半円柱形状のねじ予定部2
01と、台形状のヘッド部202を有している。ねじ予
定部201は半円筒面segments−1を有してい
る。またヘッド部202は、3つの平坦面segmen
ts−2,segments−3,segments−
4を有している。半円筒面segments−1の輪郭
は、互いに平行をなす2つの直線LI,L2と、互いに
平行をなす2つの円弧AR1,AR2により形成されて
いる。また、平坦面segments−2は、z軸に対
して傾いており、その輪郭は、互いに平行をなす2つの
直線L3,L4と、これら直線L3,L4と直交すると
ともに互いに平行をなす2つの直線L5,L6により形
成されている。上述した本発明の知識表現は、上記加工
対象200のすべての面の加工に適用できる。特に工具
(ドリル)の軸方向(Z軸方向)と直交しない面seg
ments−1,segments−2,segmen
ts−4を加工する場合に有効である。
【0015】なお、上記図4(A)のボルトの半分を得
るためには、まず、直方体形状のワークを、図4(B)
に示すように輪郭取りのための荒加工をし、T字形の凸
部300を形成する。この凸部300は、Z軸と平行な
面により縁取られており、この凸部300の平面形状
は、図4(A)の加工対象200と同じである。次に、
仕上げ面加工の前段処理として、上記凸部300を削っ
て図4(A)の形状に近付ける。そして、最後に仕上げ
面加工をする。この仕上げ面加工の前段処理の際の工具
経路は、仕上げ面加工の際の工具経路により決定され
る。
【0016】次に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図5に示すように、本発明のCAD/CAM
結合システムは、加工対象のCAD情報を作成するCA
Dシステム1と、このCAD情報をCAM情報に変換す
るAIツール2と、このCAM情報を機械設定情報に基
づいてNCコードに変換するCAMシステム3とを備え
ている。機械設定情報はNC工作機械5の種類によって
異なる。CADシステム1とAIツール2は、ワークス
テーション4上で稼働しており、CAMシステムはパー
ソナルコンピュータ上で稼働している。ワークステーシ
ョン4とパーソナルコンピュータは、インサーネットに
より接続されており、それぞれにはキーボードとディス
プレイが付設されている。また、上記パーソナルコンピ
ュータとNC工作機械5はケーブルで接続されている。
上記CAD情報はCADlanguageフォ−マットで格納され
ており、IGESに準拠した形式である。
【0017】次に、上記CAD情報とCAM情報の関係
について説明する。線要素はそれぞれに個別のCAD情
報,CAM情報を付される。線要素が直線の場合には、
CAD情報,CAM情報はそれぞれ両端の座標を原則的
に含んでいる。また、円弧の場合には、CAD情報,C
AM情報はそれぞれ、両端の座標の他に、円弧の中心点
の座標,半径,両端の基本ラインからの角度等を原則的
に含んでいる。荒加工のためのCAM情報は、上記平面
形状の輪郭線をなす工具経路を決定するものであるか
ら、この工具経路上において、前の線要素との関係と、
工具経路の方向とを含んでいる。また、工具経路上の前
後の線要素のCAM情報により、当該線要素に関する荒
加工のためのCAM情報の幾つかを省くこともできる。
ただし、仕上げ面加工のためのCAM情報としては、省
けないものもある。本実施例では、線要素毎のCAM情
報は、荒加工,仕上げ面加工の両者に利用される。
【0018】上記ボルトを切削加工するために用意され
たAIツール2の知識ベースは、図6に示すフレームシ
ステムを含んでいる。このフレームシステムは、順にI
SA関係となっているフレーム「kernel」,「bolt-ass
embly」,「bolt」,「bolt***」,「bolt♯♯♯」を有
している。ここで、フレーム「kernel」が最上位概念フ
レームであり、フレーム「bolt♯♯♯」が最下位概念フ
レームすなわちインスタンスである。図6において、I
SA関係は実線の矢印で示されている。さらに、フレー
ムシステムは、フレーム「kernel」とISA関係にある
フレーム「LispProc」を備えている。本実施例では、上
記最下位概念フレーム「bolt♯♯♯」は、実際の加工対
象のCAD情報を格納するためのものであり、知識ベー
スの構築時には存在せず、AIツール2により自動作成
される。
【0019】次に、本発明で最も重要なフレーム「bolt
***」について、図6を参照して説明する。このフレー
ム「bolt***」は、工具ファイルスロット「tool-file」
を有しており、ここに、材料に対応する工具情報のファ
イル名が格納されている。本実施例では、材料としてワ
ックスを指定したので、このワックスを切削するのに好
適なドリルの情報を含むファイル名(wax1)が格納
されている。また、ワークの寸法を表すスロット「work
ーsize」,ドリルの深さ方向の送りを表すスロット「pas
s-pitch」、工具経路のシミュレーションの視点スロッ
ト「view-point」等がある。この実施例では、視点スロ
ットには、(iso)すなわち斜め上方からの視点が格
納されている。
【0020】フレーム「bolt***」は、荒加工処理のた
めのスロット「cam−drawing−1」を有して
いる。このスロットには、次の関数drawingが格
納されている。 cam-drawing-1: (drawing (work-line segments-1 segments-2 segments-3 segments-4)) これは、荒加工において、work−lineから各面
segments−1,2,3,4の輪郭に向かってド
リルが切削され、図4(B)に示すような輪郭をなす凸
部300を形成することを表現したものである。なお、
この荒加工の際の工具経路をモデル表現したスロットの
説明は、省略する。
【0021】さらにフレーム「bolt***」は、図4
(A)の面segments−1,2,3,4を加工す
るための工具経路をモデル表現したスロット「segm
ents−1」,「segments−2」 … を有
している。スロット「segments−1」には、下
記のモデル表現が格納されている。 (SーP P1 L1 L2 AR2 AR1) これは、直線L1を基準線に設定し、直線L2を目標線
に設定し、円弧AR1,AR2を輪郭線1,2に設定し
たものである。したがって、仕上げ面加工に際して図1
(C)と同様の工具経路となる。スロット「segme
nts−2」には、下記のモデル表現が格納されてい
る。 (SーP P2 L3 L4 L5 L6) 他のスロット「segments−3」,「segme
nts−4」もスロット「segments−2」と同
様のモデル表現が格納されている。
【0022】フレーム「bolt***」は、仕上げ面seg
ments−1,2,3,4の起点,線要素のスロット
を有している。各スロットにはCAD情報が格納されて
いる。すなわち、起点スロットにはそのx,y,z座標
が格納される。各線要素スロットには、1番目に円弧
(arc),直線(line)等の線要素の種類が格納
される。例えば直線である場合には、さらにその一端の
x,y,z座標,他端のx,y,zが順に格納される。
図7には、線要素L5のスロットが代表例として示され
ている。
【0023】上記フレーム「bolt***」の各線要素スロ
ットには、アトリビューション「cam」が付属してい
る。アトリビューションは、特定の属性をもって一種の
デーモン機能のような管理を行うものである。
【0024】上記構成において、まずCADシステム1
で作成されたCAD情報の読み込みついて説明する。こ
の読み込みの基本的手法は、設計工学会会誌,27巻,
12号(1992年),537ー542頁に開示されて
いる。キーボード操作により、CAD情報の読み込み指
令と各フレーム「bolt***」の指定を行う。すると、フ
レーム「bolt***」のスロット「recognition」値が付加
手続きとして起動し、プロダクションシステムに移行す
る。この際に、フレーム「bolt***」のスロット中に存
在するアトリビューション「rule」の値をプロダクショ
ンシステム中に組み込む。これにより、次の手続きが実
行される。
【0025】線要素をそれぞれ認識し、フレーム「bolt
***」の線要素スロットに、線要素毎のCAD情報を格
納する。このフレーム「bolt***」には、現実に切削を
所望するボルトのCAD情報を格納してもよいが、本実
施例では、標準モデルのボルトのCAD情報が格納され
る。
【0026】次に、現実に切削を所望するカムのCAD
情報の読み込みについて説明する。この場合には、キー
ボード操作により、CAD情報の読み込み指令とフレー
ム「bolt♯♯♯」の指定を行う。すると、フレームシス
テムは自動的に、フレーム「bolt***」の下位概念とし
て、フレーム「bolt♯♯♯」を生成する。前述と同様
に、フレーム「bolt***」のスロット「recognition」値
が付加手続きとして起動し、プロダクションシステムに
移行し、フレーム「bolt♯♯♯」に線要素スロットを作
成するとともに、これらスロットに線要素毎のCAD情
報を格納する。
【0027】次に、上記フレーム「bolt♯♯♯」に格納
されたCAD情報に基づいて、CAM情報がどのように
生成されるかについて詳述する。ユーザーがキーボード
操作によりCAM情報の生成の指令とフレーム「bolt♯
♯♯」の指定を行うと、ISA関係にある図9のフレー
ム「bolt」のスロット「macro-template」が参照され
る。このスロットには、例えば11段階の手続コードを
含む枠組(以下、macrotemplateと称す)が格納されて
いる。以下、順を追って説明する。 (1)CAM情報生成プログラムをスタートさせる。 (2)工具情報をロードする。具体的には、「bolt**
*」のスロット「tool-file」の値が上記手続きコードに
代入され、次のマクロコードが作成される。 (new wax1 @ cr) このマクロコードは、工具情報ファイルwax1(ワッ
クス用のドリル)をロードして、このファイルから使用
される工具を選択することを指令するものである。な
お、newは新規のCAM情報の生成を意味する。
【0028】(3)工具経路に関するCAM情報を生成
する。具体的には、フレーム「bolt***」のスロット「c
am-drawingー1」が参照され、その結果segemnt
sー1,2,3,4等が参照され、さらにフレーム「bo
lt♯♯♯」の線要素が参照される。この際、フレーム
「bolt♯♯♯」にはアトリビューション「cam」は付
属していないので,「bolt***」の各スロットのアトリ
ビューション「cam」が継承され、その評価が行われ
る。このアトリビューション「cam」の評価は線要素
スロットに格納されたCAD情報をCAM情報に用いる
ことを意味する。生成された線要素のCAM情報は、格
納される。また、この手続きでは、線要素のCAM情報
に基づいて前述した図4(B)の凸部300の輪郭線に
沿う工具経路のCAM情報を作成する。
【0029】(4)上記工具経路のCAM情報に基づい
て上記輪郭線における工具経路の再描画を行う。 (5)CAM情報を専用のファイルに格納する。 (6)データの圧縮を行う。 (7)工具切削経路間の飛び越し値を設定する。 (8)上記CAM情報と工具情報とに基づき荒加工処理
を決定する。荒加工処理において、工具経路の他、仕上
げ代、加工の深さ、送り深さ,荒加工の各段階でのドリ
ル選定,ドリル回転速度なども決定される。荒加工の工
具経路は、上記輪郭線の工具経路に関するCAM情報に
基づいて求められる。荒加工の工具経路は、ワークの輪
郭線workーlineから加工対象の輪郭線(平面形
状の輪郭線)までの切削のための工具経路である。
【0030】(9)仕上げ面処理を決定する。仕上げ面
処理では、前述した仕上げ面のモデル表現に基づいて予
め作成されたマクロテンプレートと、上記第3段階の手
続きで得られたそれぞれの線要素に関するCAM情報と
に基づいて、工具経路が決定される。また、仕上げ面処
理のための属性情報も定義される。属性情報として次の
ものが挙げられる。 i)オフセット(Ofset) 仕上げ面加工において、ドリルの軸芯の先端の座標を上
記仕上げ面に沿って移動させると、予定された仕上げ面
が得られない。ドリルの半径分だけ削り過ぎてしまうか
らである。そこで、ドリルの半径分だけドリルの軸芯を
水平にずらすことを意味する。 ii)コネクト(Connect) これは例えば前の工具経路の終端から次の工具経路の始
端が連続していることを意味し、換言すれば工具経路が
左右に交互に変化することを意味している。工具経路が
常に一方向であることを所望する場合には、「Conn
ect」の代わりに「nil」と定義しておく。 iii)工具経路間隔(Spacing Distanc
e) これは隣接する工具経路(ドリル軸芯の経路)間の距離
を意味する。通常、ドリルの半径にすれば、もれなく面
加工することができる。 iv)分割距離(Division Distance) 工具経路が曲線の場合には、この曲線を細かい直線移動
のつなぎにより形成する。この直線の長さを分割距離と
称す。これは通常ドリルの半径と一致させる。上記のよ
うに属性情報を得るためのドリル径は、上述の第2手続
き段階でロードした工具ファイルから得られる。ちなみ
に、この手続きでは、仕上げ面加工の工具経路は基準線
に沿う経路と目標線に沿う経路しか定義されない。CA
Mシステム3ではこの経路情報と属性情報に基づいて実
際の多数の工具経路を定義する。
【0031】(10)上記荒加工および仕上面処理の工
具経路のシミュレーションをディスプレイ上で行うよう
にCAMシステム3に指令する。このシミュレーション
での始点は、フレーム「bolt***」のスロット「vi
ew−point」が参照される。 (11)CAMシステム3が、上記CAM情報と機械設
定情報(本実施例ではcamm−3)に基づいてNCコ
ードを作成するように、変換指令を行う。
【0032】なお、フレーム「bolt***」に格納された
標準モデルのCAD情報に基づいてCAM情報を生成す
る場合には、ユーザーがキーボード操作によりCAM情
報の生成の指令とフレーム「bolt***」の指定を行う。
以下は、上記フレーム「bolt♯♯♯」指定の場合と同様
であるから説明を省略する。
【0033】本実施例では、上記CAM情報等を得るた
めの手続きの枠組である「macro-template」を、最初は
未定義にしておき、モデル表現を格納したフレーム「bo
lt***」を応じて自動作成するようにしてある。これ
により、ユーザーがモデルに応じて「macro-template」
を書き直す手間を省くことができる。以下、図9を参照
して詳述する。ユーザーが「macro-template」の生成指
令をキーボードで行うと、フレーム「bolt-assembly」
のスロット「macro-template」を参照し、デーモン機能
「if−needed」が起動する。その結果、フレー
ム「LispProc」のスロット「cam-macro-template」が参
照され、ファイル「/private/source/ … 」がロ
ードされ、このファイルに格納された関数「cam-macro-
template」が評価される。すなわち、図10の処理をフ
レーム「bolt-***」を参照しながら実行することによ
り、「macro−template」を作成し、これを図9に示す
ようにフレーム「bolt」に格納する。
【0034】次に、図10に示す「macro−template」
の生成フローについて詳述する。図10において、図形
情報の生成のルーチンと、ツールパス(工具経路)の生
成のルーチンの他は、図8の手続きコードをそのまま格
納するためのものであるから、その説明を省略する。図
形情報の生成のルーチンでは、図8のフレーム「bolt-*
**」のスロット「cam-drawing-1」を参照して、マクロ
テンプレートの一部となる下記の手続きコードを作成す
る。 (?cam-drawing-1) この時、スロット「cam-drawing-1」の値をチェックす
る。
【0035】次にツールパスの生成のルーチンについて
説明する。本実施例では、荒加工処理のためのマクロテ
ンプレートの作成については特徴部でないので省略し、
仕上げ面処理だけについて図11を参照して説明する。
まず、仕上げ面処理を意味する次の手続きコードを設定
する。 Surfaces Build From Patch 次に、基準線を設定する。ここで「?generate
l−str」,「?generatel−end」は、
基準線の最初と最後の線要素をフレーム「bolt**
*」の仕上げ面スロット「segmentsー,2,
3,4」のモデル表現を参照して設定することを意味す
る。仕上げ面segments−1の場合には、ひとつ
の線要素L1により基準線が構成されているから、以下
のようなマクロコードが形成される。 (L1 @cr)(L1 @cr) 次に目標線を設定する。ここで「?generate2
−str」,「?generate2−end」は、基
準線の最初と最後の線要素をフレーム1の上記仕上げ面
スロットのモデル表現を参照して設定することを意味す
る。仕上げ面segments−1の場合には、ひとつ
の線要素L2により目標線が構成されているから、以下
のようなマクロコードが形成される。 (L2 @cr)(L2 @cr) 以下、同様にして輪郭線1(director1),輪
郭線2(director2)が設定される。したがっ
て、仕上げ面segments−1の処理のためのマク
ロテンプレートは下記のようになる。 (L1 @cr)(L1 @cr)(L2 @cr)(L
2 @cr) (AR1 @cr)(AR1 @cr)(AR2 @c
r)(AR2 @cr)
【0036】なお、その後のOffset … につい
ては、図11のまま手続きコードとして格納する。上記
のように、マクロテンプレートは、フレーム「boltー*
**」のモデル表現を参照しながら自動的に生成するこ
とができる。
【0037】ちなみに、図2のような仕上げ面の場合に
は、マクロテンプレートは次のようになる。なお架空の
第2輪郭線Lxはこのマクロテンプレート生成の際に作
成してもよいし、実際のCAM情報生成の際に作成して
もよい。 (Le@cr)(Le@cr)(Lf@cr)(Lf@
cr) (Lg@cr)(Lg@cr)(Lx@cr)(Lx@
cr) また、図3のような仕上げ面の場合には、マクロテンプ
レートは次のようになる。 (Lh@cr)(Lh@cr)(Lk@cr)(Lk@
cr) (Li@cr)(Lj@cr)(Ll@cr)(Ll@
cr)
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、加工対
象の面を基準線,目標線,第1,第2の輪郭線によりモ
デル表現したので、仕上げ面加工のためのCAM情報を
自動的に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための一例を示す図で
あり、(A)は加工対象の面とその輪郭を形成する線要
素を示す図、(B)はモデル表現の一例とこのモデル表
現で設定される工具経路を示す図、(C)はモデル表現
の他の例とこのモデル表現で設定される工具経路を示す
図である。
【図2】他の態様をなす加工対象の面およびその輪郭,
モデル表現,工具経路を示す図である。
【図3】さらに他の態様をなす加工対象の面およびその
輪郭,モデル表現,工具経路を示す図である。
【図4】(A)加工対象の一例を示す斜視図であり、
(B)は図4(A)の前の荒加工で得られる形状を示す
斜視図である。
【図5】本発明に係わるCAD/CAM結合システムの
概略構成を示すブロックである。
【図6】AIツールの知識ベースに含まれるフレームシ
ステムを示す図である。
【図7】図6におけるフレーム「bolt***」の内容を示
す図である。
【図8】図6におけるフレーム「bolt」の内容を示す図
である。
【図9】マクロテンプレート生成に際してのフレーム間
のメッセージ通信機能を示す図である。
【図10】マクロテンプレート生成のための処理フロー
を示す図である。
【図11】図11における処理フローにおいて仕上げ面
処理の部分に関するフローを示す図である。
【符号の説明】
1 … CADシステム 2 … AIツール 3 … CAMシステム S1,segments-1,segments-2,segments-3 … 加工対
象の仕上げ面 La〜Ll,Lx,L1〜L6,AR1,AR2 …
線要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 17/50 7623−5L G06F 15/60 400 K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象のCAD情報を作成するCAD
    システムと、このCAD情報をCAM情報に変換するA
    Iツールと、このCAM情報をNCコードに変換するC
    AMシステムとを備え、上記AIツールの知識ベース
    は、仕上げ面を横切る多数の工具経路をモデル表現する
    ものであり、詳しくは、加工対象の面の輪郭を4つの線
    要素で定義し、これら線要素のうち最初の工具経路が沿
    う線要素を基準線として設定し、この基準線と対峙する
    とともに最後の工具経路が沿う線要素を目標線として設
    定し、残り2つの線要素を第1輪郭線,第2輪郭線とし
    て設定することにより、工具経路が順に第1輪郭線,第
    2輪郭線に沿って基準線から目標線に向かうようにモデ
    ル表現したことを特徴とするCAD/CAM結合システ
    ム。
JP5252344A 1993-09-14 1993-09-14 Cad/cam結合システム Pending JPH0784623A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043864A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Toshiba Mach Co Ltd 自動プログラミング方法
US9732400B2 (en) 2012-06-19 2017-08-15 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Autoclave apparatus used during high-pressure acid leaching process
US9970077B2 (en) 2012-04-26 2018-05-15 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Method for adding starting material slurry and sulfuric acid to autoclave in high pressure acid leaching process and autoclave

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