JPH0783740B2 - 内視鏡の可撓管 - Google Patents

内視鏡の可撓管

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JPH0783740B2
JPH0783740B2 JP60274776A JP27477685A JPH0783740B2 JP H0783740 B2 JPH0783740 B2 JP H0783740B2 JP 60274776 A JP60274776 A JP 60274776A JP 27477685 A JP27477685 A JP 27477685A JP H0783740 B2 JPH0783740 B2 JP H0783740B2
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JP
Japan
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tube
flexible tube
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flexible
endoscope
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JP60274776A
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輝雄 大内
静春 三浦
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は生体腔内又は機械の内部等を観察するために
用いられる内視鏡の可撓管に関するもので、特に可撓管
を構成する網状管の素線の編組角度を改良して、曲げに
対する耐久性を向上させた可撓管に関するものである。
[従来の技術] 内視鏡の可撓管は生体腔内などにおいて、小さな曲率半
径で繰り返し曲げられながら使用される。したがって可
撓管は曲げによって座屈などが発生して破損することの
ないよう、曲げに対する充分な耐久性が要求される。
そして従来この種可撓管は、金属細線よりなる複数の素
線を編組して網状管を形成し、その網状管で螺旋管の外
周を被覆し、さらにその外周に可撓性を有する外皮を被
覆したものであり、その網状管は素線を可撓管の管軸方
向に対して30度ないし45度の角度で編組して構成されて
いた。
[発明が解決しようとする問題点〕 従来の可撓管を小さな曲率半径で曲げると、第5図に示
すようにカーブの内側にあたる外皮の部分にしわsが発
生して可撓管aが座屈し、破損していた。
発明者は、そのしわ発生に、網状管を構成する素線の編
組角度が大きく関与していることを突きとめた。これに
ついて第6図を参照して説明すると、 可撓管a内に編組された網状管の素線bのうち1本に注
目して側方から見ると、素線bは略サインカーブを描い
ている。
2点鎖線は可撓管aが曲げられたときの状態を示してお
り、そのカーブの部分において可撓管aは内周側が縮
み、外周側が伸びる。しかし螺旋管に網状管が被覆され
た構成の可撓管は、その構成上両端部において螺旋管と
網状管とがハンダ付などにより固着されているので、縮
み方向には自由に縮むが、伸び方向には動きが規制され
ている。したがって可撓管aを曲げた時の内周側の縮み
に対して外周側の伸びはわずかであり、外周側は全く伸
びないものと近似して考えることができる。
再び第6図に注目して、可撓管aを2点鎖線で示すよう
に曲げると、可撓管aの内周側が縮むため、そこで網状
管の素線bの長さが相対的に余ってしまい、網状管の素
線bは点線で示すようにδだけ内方に浮き上ろうとして
外皮cを圧迫する。これが可撓管にしわが発生する一大
原因であり、外皮cが網状管による内方からの圧迫に耐
えられないとしわが発生するのである。
網状管の素線bの編組角度θをかえて図示してみると、 第7図…θ=30度の場合 第8図…θ=40度の場合 第9図…θ=60度の場合 (θは素線bと可撓管の管軸dとのなす角度) 上記各図からも明らかなように、網状管の素線bと可撓
管の管軸dとのなす角度θが小さいほど、屈曲時の素線
bの浮きあがり量δが大きく、可撓管にしわが発生し易
い。
発明者が、網状管の素線bと可撓管の管軸dとのなす角
度θを種々変えて行った実験の結果は次のとうりであっ
た。
θ=30度…すぐにしわ発生 θ=40度…くり返し曲げによりしわ発生 θ=45度…くり返し曲げにより時々しわ発生 θ=50度…ほとんどしわ発生せず θ=55度…全くしわ発生せず θ=60度…全くしわ発生せず この結果からも明らかなように、網状管の素線bと変撓
管の管軸dとのなす角度が45度以下の場合には、くり返
しの曲げによって可撓管にしわが発生し易く、その角度
が30度ないし45度であった従来の可撓管は、体腔内の例
えば十二指腸や大腸などの管腔内を通過する際にくり返
し曲げられることによって、しわが発生して座屈、破損
し、使用不能になってしまう欠点があった。
この発明は従来のそのような欠点を解消し、くり返しの
曲げを受けてもしわが発生せず、曲げに対する耐久性の
すぐれた内視鏡の可撓管を提供すること目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本発明の内視鏡の可撓管を
実施例に対応する第1図にもとづいて説明すると、 網状管12は金属細線よりなる複数の素線12a…を編組し
て形成されており、可撓管1はその一本の網状管12で螺
旋管11の外周を一重に被覆して、さらにその外周に可撓
性を有する外皮13を被覆してなり、上記網状管12は素線
12a…を可撓管の管軸14方向に対して45度をこえ65度以
下の角度で編組して構成されていることを特徴とする。
[作用] 可撓管1を屈曲させると網状管の素線12aが第3図のδ
だけカーブの内方に浮き上ろうとして外皮13の局部的に
外方へ圧迫する。しかし、素線12aの浮き上り量は外皮1
3にしわを発生させるほどの量ではないので、可撓管1
をくり返し屈曲させてもしわは発生しない。
[実施例] 本発明の一実施例を第1図及び第2図にもとづいて説明
する。
第2図は本実施例の可撓管1を採用した内視鏡の全体構
成を示しており、操作部2に連結された可撓管1の先端
には、上記操作部2に設けられた湾曲操作ノブ3を回動
することにより遠隔的に屈曲させられる湾曲部4が形成
され、さらにその先端には対物光学系などを内蔵した先
端部本体5が連結されている。また操作部2に連結され
た可撓性の連結コード6の端部には、図示しない光源装
置に接続されるコネクタ7が連結されている。
第1図は本実施例の可撓管1の構成を示しており、11は
銅合金又はステンレス鋼などの金属帯により形成された
公知の螺旋管である。尚、螺旋管11は1重又は2重以上
の多重巻きのものを用いてもよい。12はその外周に被覆
された網状管であり、網状管12は金属細線よりなる複数
の素線12a…を平行に並べたものを複数列イ、ロ…編組
して構成されており、各素線12a…が可撓管の管軸14方
向に対してθ=約55度の角度となるように編組されてい
る。そして、上記螺旋管11と網状管12とは、螺旋管11の
外周に網状管12が密着するようにして、両端部において
ハンダ付などにより互いが固着されている(図示省
略)。
13は上記網状管12の外周に被覆された可撓性を有する外
皮であり、この外皮13は例えばポリウレタン樹脂その他
の合成樹脂又はゴム系材料よりなり、予めチューブ状に
形成された外皮13を網状管12の外周に被覆するか、又は
網状管12の外周に加熱融溶した樹脂を押出成形機により
被覆する等の方法により得られる。
次に上記実施例の動作を第3図にもとづいて説明する
と、 可撓管1内に編組された網状管の素線12a…のうち1本
に注目してこれを側方から見ると、素線12aは略サイン
カーブを描いている。そして可撓管1を2点鎖線に示す
ように屈曲させると、素線12は点線に示すようにδだけ
内方に浮き上ろうとして外皮13を局部的に外方へ圧迫す
る。しかし、θ=55度の場合素線12aの浮き上り量δは
外皮13にしわを発生させるほどの量ではないので、可撓
管1をくり返し屈曲させてもしわは発生しない。
尚、上記実施例では網状管の素線12aと可撓管の管軸方
向14とのなす角度がθ=55度の場合を示したが、本発明
ではこれに限定されるものではなく、θが50度以上であ
れば実用上しわの発生はほとんど問題にならず、さらに
使用状況などによってはθが45度をこえていればしわが
発生しない場合もあり、本発明の目的を達成し得る。
ところで、上記可撓管1を組立てるに際して、まず螺旋
管11に網状管12を被覆する工程がある。そこでの作業は
第4図に示すように、 (A)まず、網状管12を軸方向に圧縮して内径を太くし
ておいて螺旋管11をその中に挿入し、 (B)次いで、網状管12を軸方向に引っ張って内径を細
くして螺旋管11の外周に密着させて、両端部でお互いを
固着する。
このような工程によって組立を行なうためには、網状管
12を軸方向に圧縮したときに、その内径がある程度大き
くならなければならず、θが60度以下の場合にはその条
件を満たすが、θが65度をこえると、内径の変化が小さ
くなって、網状管12内に螺旋管11を挿入することが著し
く困難になる。
したがって、組立上θは65度以下であることが必要であ
り、θが大きくなると捩りに対する強度が低下すること
も考慮して、θは60度以下であることがより望ましい。
なお、上記実施例において本発明の可撓管はコネクタの
連結コード6には採用していないが、本発明はコネクタ
の連結コードに対して採用されるものであってもよい。
[発明の効果] 本発明の内視鏡の可撓管によれば、くり返しの曲げを浮
けてもしわが発生しないので、従来多発していたくり返
し曲げに起因する座屈、破損の事故が無くなり可撓管の
耐久性が大幅に向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の可撓管の一部を切除して示
す側面図、第2図はその可撓管を採用した内視鏡の全体
略示図、第3図は同じくその可撓管における網状管の素
線の状態を示す略示図、第4図は同じくその可撓管にお
ける網状管を螺旋管に被覆する工程の略示図、第5図は
従来の可撓管を屈曲したときの側面図、第6図はその可
撓管における網状管の素線の状態を示す略示図、第7図
ないし第9図は素線の編素角度を変化させた場合の状態
を示す略示図である。 1……可撓管、11……螺旋管、12……網状管、12a……
素線、13……外皮、14……管軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−46931(JP,A) 特開 昭53−106139(JP,A) 特開 昭59−151933(JP,A) 特開 昭57−195434(JP,A) 特開 昭59−36(JP,A) 実開 昭54−80290(JP,U) 実開 昭57−97505(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属細線よりなる複数の素線を編組して形
    成した一本の網状管で螺旋管の外周を一重に被覆して、
    さらにその外周に可撓性を有する外皮を被覆してなる内
    視鏡の外装部分に用いられる可撓管において、 上記網状管は素線を可撓管の管軸方向に対して45度をこ
    え65度以下の角度で編組して構成されていることを特徴
    とする内視鏡の可撓管。
  2. 【請求項2】上記の網状管は素線を可撓管の管軸方向に
    対して50度ないし60度の角度で編組して構成されている
    特許請求の範囲第1項記載の内視鏡の可撓管。
  3. 【請求項3】上記の網状管は素線を可撓管の管軸方向に
    対して約55度の角度で編組して構成されている特許請求
    の範囲第1項記載の内視鏡の可撓管。
JP60274776A 1985-12-05 1985-12-05 内視鏡の可撓管 Expired - Lifetime JPH0783740B2 (ja)

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