JPH078365Y2 - クローラベルト式車両 - Google Patents

クローラベルト式車両

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JPH078365Y2
JPH078365Y2 JP10119288U JP10119288U JPH078365Y2 JP H078365 Y2 JPH078365 Y2 JP H078365Y2 JP 10119288 U JP10119288 U JP 10119288U JP 10119288 U JP10119288 U JP 10119288U JP H078365 Y2 JPH078365 Y2 JP H078365Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、クローラベルト式車両に関し、特にその駆動
軸から車輪への動力伝達経路に設ける減速機とクラッチ
装置に関するものである。
[従来の技術] 本出願人は特願昭62-132389号において、駆動軸から車
輪への動力伝達経路に遊星歯車式減速機を設けて成るク
ローラベルト式車両を提案した。これは車両旋回時に旋
回内側に位置する駆動軸側の車輪の回転を停止するブレ
ーキ装置を備えている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、ブレーキをかけるだけでは駆動輪にまだ駆動
力が伝達されていることにより旋回内側のクローラベル
トを確実に停止させ得るものではない。このため米国特
許第3,437,187号明細書等で公知の如く旋回内側に位置
する駆動軸側の車輪への駆動力の伝達を遮断するクラッ
チ装置を付加し、クローラベルト式車両の旋回性能を向
上させることが考えられる。
しかしながら、前記のように駆動軸から車輪への動力伝
達経路に遊星歯車式減速機を設けて成るクローラベルト
式車両においては、クラッチ装置の構造及び配置が問題
となり、大幅な構造変更を招くことなくクラッチ装置を
装着できることが望ましい。
そこで本考案の目的は、従来の遊星歯車式減速機をその
程変更しなくともクラッチ装置を装着できるようにした
クローラベルト式車両を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を達成すべく本考案は、少なくとも四輪を有
する車両1の前後の車軸の少なくとも一方を駆動軸13と
し、前後輪を回動自在に支持するとともに、前輪と後輪
との間にクローラベルト29を配設して成る走行装置20を
車体に装着したクローラベルト式車両において、前記駆
動軸13から車輪への駆動力伝達経路に駆動軸13に固定の
サンギヤ53と車輪軸42にキャリヤ51を介して支持したプ
ラネタリーギヤ52と駆動軸13及び車輪軸42の少なくとも
一方に回転可能に装着されたケース56に固定のリングギ
ヤ54とから成る遊星歯車式減速機55を設けるとともに、
前記ケース56に固定されたディスク46と、車体側の固定
部材28に固定され前記ディスク46を挟圧制動することに
より駆動軸13から車輪41への駆動力の伝達を可能にする
キャリパ47と、から成るクラッチ装置48を設けたこと、
を特徴とする。
[作用] リングギヤ54を固定して駆動軸13及び車輪軸42の少なく
とも一方に回転可能に装着されたケース56にディスク46
を固定し、このディスク46を挟圧制動するキャリパ47を
固定部材28に固定するだけで、クラッチ装置48を装着で
き、即ちケース56に対する後付けなので、遊星歯車式減
速機55の構造をそれ程変更しなくともクラッチ装置48を
装着できる。
[実施例] 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図において、1は市販の四輪車両、20はクローラベ
ルト式走行装置であり、図示ではワンボックスタイプの
四輪車両1であるが、トラックや乗用車等にも適用でき
る。そして第2図及び第3図において、Fはフロントサ
スペンション、Rはリヤサスペンションである。フロン
トサスペンションFはナックル2、ロアーアーム3、コ
イルスプリング4及びダンパ5の一体物等から成り、ナ
ックル2に図示しない車軸を介して前車輪ハブ6が支持
されている。リヤサスペンションRはアクスルビーム
7、アクスルチューブ8、リーフスプリング9、ダンパ
10等から成り、11は推進軸、12はリヤデフハウジングで
あり、第4図に後車軸13を示す。
以上の車軸懸架装置を持った四輪車両1の左右両側に装
着されるクローラベルト式走行装置20はフレーム21の前
後に夫々回転自在に軸承した従動スプロケット31と駆動
スプロケット41とにクローラベルト29を掛装して成る。
フレーム21下方のスカート部22に前後六個の転輪23…が
支持され、フレーム21上にはステイ24を介して前後二個
の案内輪25が支持されている。そしてフレーム21前部の
内側に設けたブラケット26を前車輪ハブ6にボルト結合
して取り付けた後、左右のブラケット26,26間に補強パ
イプ27を架設する。またフレーム21後部に支持される駆
動スプロケット軸42は後述する第4図のように減速機を
介して後車軸13に連結されており、その連結後に左右の
フレーム21,21の後端間にも補強パイプ28を架設する。
次に第4図の構造を説明する。
駆動スプロケット軸42の内端にキャリヤ51がスプライン
嵌合され、キャリヤ51に回転自在に支持した複数のプラ
ネタリーギヤ52に噛合するサンギヤ53とリングギヤ54を
設け、これにより遊星歯車式減速機55を構成する。また
駆動スプロケット軸42はリングギヤ54を固定した減速機
ケース56にベアリング57を介して支持され、減速機ケー
ス56はフレーム21にベアリング58を介して支持されてい
る。
そして減速機ケース56を後車軸13上にベアリング59を介
して組み付けるとともに、その際にサンギヤ53を後車軸
13先端にスプライン嵌合する。以上の組付状態におい
て、後車軸13、減速機ケース56、駆動スプロケット軸42
及びフレーム21の各部の抜け止めは図示の如くベアリン
グ両端のスナップリングによって行われる。また減速機
ケース56内には潤滑油が封入され、図示の如くオイルシ
ールが設けられている。
更に駆動スプロケット軸42の突出部にはブレーキディス
ク43を固設し、このブレーキディスク43を挟圧制動する
ブレーキキャリパ44を設け、これにより駆動スプロケッ
ト41を停止可能とするブレーキ装置45を構成する。また
減速機ケース56の内側端にはクラッチディスク46を固設
し、このクラッチディスク46を挟圧制動するクラッチキ
ャリパ47を設け、これにより後車軸13から駆動スプロケ
ット41への駆動力伝達を遮断可能とするクラッチ装置48
を構成する。
ここで、ブレーキキャリパ44はフレーム21に固定されて
おり、また第2図及び第3図の如くクラッチキャリパ47
は固定部材である後部の補強パイプ28にブラケット49を
介して固定されている。更に減速機ケース56を後車軸13
と駆動スプロケット軸42の両方に跨がるようにして設け
ているが、何れか一方の軸側のみにケース56を設けるよ
うにしても良い。
第4図において、クラッチ装置48のON状態、即ちディス
ク46をキャリパ47により挟圧制動すると、減速機ケース
56と一体のリングギヤ54が固定状態となるので、後車軸
13と一体に回転するサンギヤ53廻りにプラネタリーギヤ
52が公転し、キャリヤ51を介してスプロケット軸42から
駆動スプロケット41に減速して駆動力が伝達される。こ
の時、ブレーキ装置45はOFF状態に保持される。逆にク
ラッチ装置48をOFFにしてブレーキ装置45をON状態、即
ちディスク43をキャリパ44により挟圧制動すると、スプ
ロケット軸42が固定状態となり、キャリヤ51も固定とな
るので、後車軸13と一体のサンギヤ53の回転がプラネタ
リーギヤ52の自転のみを介してリングギヤ54と一体の減
速機ケース56に伝達され、従って減速機ケース56が遊転
状態となる。
ここで、従動スプロケット31のスプロケット軸32にもブ
レーキディスク33とブレーキキャリパ34から成るブレー
キ装置35が設けられている。
以上のクローラベルト式車両における旋回制御システム
を第5図に示す。15はブレーキペダル、16はステアリン
グハンドル、60は制御装置(コントロールボックス)で
ある。車両1に備えたブレーキペダル15を踏み込むと、
オイルリザーバと一体のマスターシリンダ36の油圧が左
右のブレーキキャリパ34に送られてブレーキディスク33
を左右同時に挟圧制動し、スプロケット軸32の回転を停
止して左右の従動スプロケット31を同時に停止させる。
コントロールボックス60は左右一対のアクチュエータス
イッチ61,61のON/OFFにより左右一対のアクチュエータ6
2,62の作動を制御するもので、アクチュエータ62はモー
タ63、減速機64、ボールナット機構65及びロッド部材66
で構成される。ロッド部材66にレバー67を介してマスタ
ーシリンダ68のピストンロッド69が連結され、このマス
ターシリンダ68はクラッチキャリパ47に単独で接続され
ており、70はオイルタンクである。またレバー67とピス
トンロッド69との連結部に確認スイッチ71が配設され、
スイッチ71は確認ランプ72に接続されている。
そしてステアリングハンドル16のシャフトと一体にチェ
ンスプロケット機構81が設けられ、このチェンスプロケ
ット機構81は車両1に元々あった通常のステアリングリ
ンク機構と切り離したステアリングシャフトから後方に
設置される。チェンスプロケット機構81後部には左右一
対のアーム82,82が一体に設けられ、このアーム82,82の
夫々に近接して前記アクチュエータスイッチ61,61が配
設されている。アーム82にロッド部材83及びレバー84を
介してマスターシリンダ86のピストンロッド87が連結さ
れ、このマスターシリンダ86はブレーキキャリパ44に単
独で接続されており、85はレバー84のリターンスプリン
グである。
以上の各種装備を有するクローラベルト式車両によれ
ば、左右のクラッチ装置48がともにON状態となって直進
走行が確保されるが、旋回時には以下の機能を奏する。
先ずステアリングハンドル16の操作方向がチェンスプロ
ケット機構81と連動するアーム82の動きからアクチュエ
ータスイッチ61によりコントロールボックス60に送られ
る。そしてコントロールボックス60は旋回内側のクラッ
チ装置48のみをOFFにする指令を一方のアクチュエータ6
2に出す。即ち一方のモータ63を駆動してロッド部材66
を突出し、一方のレバー67のみを揺動してピストンロッ
ド69をマスターシリンダ68から引き上げ、旋回内側のク
ラッチキャリパ47にかけていた油圧をマスターシリンダ
68に戻す。これにより旋回内側のクラッチ装置48がOFF
となる。
次にステアリングハンドル16に連動して旋回内側のブレ
ーキ装置45のみがONになる。即ち前記アーム82の一方が
ロッド部材83及びレバー84を介してピストンロッド87を
マスターシリンダ86に押し込み、油圧を旋回内側のブレ
ーキキャリパ44のみに送ってブレーキディスク43を挟圧
制動する。これにより旋回内側のブレーキ装置45が遅れ
てONとなる。
このようにして旋回時に旋回内側の駆動スプロケット41
への駆動力伝達を遮断した後、制動による停止を行うた
め、旋回内側のクローラベルト29の停止を確実に行って
旋回性能を高めることができる。
尚、実施例では後輪駆動方式の四輪車両1としたが、前
輪駆動方式のものに前後逆にしてクローラベルト式走行
装置20を装備でき、また市販車両に後付けするものに限
らず、専用のクローラベルト式車両にも本考案は適用で
きる。更に車軸懸架方式も任意であり、また六輪車両等
にも適用される。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、クローラベルト式車両の
駆動軸及び車輪軸の少なくとも一方に回転可能に装着さ
れたケースにディスクを固定し、このディスクを挟圧制
動するキャリパを固定部材に固定するだけで、クラッチ
装置を装着でき、即ちケースに対する後付けなので、遊
星歯車式減速機の構造をそれ程変更しなくともクラッチ
装置を装着することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したクローラベルト式車両の概略
側面図、第2図と第3図は車軸懸架装置とクローラベル
ト式走行装置との関係を示す透視的平面図及び斜視図、
第4図は本考案に係る駆動軸部分の構造を示す半截断面
図、第5図は旋回制御を説明するシステム構成図であ
る。 尚、図面中、1は車両(四輪車両)、13は駆動軸(後車
軸)、20は走行装置(クローラベルト式走行装置)、28
は固定部材(補強パイプ)、29はクローラベルト、41は
車輪(駆動スプロケット)、42は車輪軸(駆動スプロケ
ット軸)、45はブレーキ装置、46はディスク(クラッチ
ディスク)、47はキャリパ(クラッチキャリパ)、48は
クラッチ装置、51はキャリヤ、52はプラネタリーギヤ、
53はサンギヤ、54はリングギヤ、55は遊星歯車式減速
機、56はケース(減速機ケース)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも四輪を有する車両の前後の車軸
    の少なくとも一方を駆動軸とし、前後輪を回動自在に支
    持するとともに、前輪と後輪との間にクローラベルトを
    配設して成る走行装置を車体に装着したクローラベルト
    式車両において、 前記駆動軸から車輪への駆動力伝達経路に、駆動軸に固
    定のサンギヤと車輪軸にキャリヤを介して支持したプラ
    ネタリーギヤと駆動軸及び車輪軸の少なくとも一方に回
    転可能に装着されたケースに固定のリングギヤとから成
    る遊星歯車式減速機を設けるとともに、 前記ケースに固定されたディスクと、車体側の固定部材
    に固定され前記ディスクを挟圧制動することにより駆動
    軸から車輪への駆動力の伝達を可能にするキャリパと、
    から成るクラッチ装置を設けたこと、 を特徴とするクローラベルト式車両。
JP10119288U 1988-07-29 1988-07-29 クローラベルト式車両 Expired - Lifetime JPH078365Y2 (ja)

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