JPH0782567A - コークス炉移動機械のカーボン燃焼台車およびクリーニング用省力化設備台車 - Google Patents

コークス炉移動機械のカーボン燃焼台車およびクリーニング用省力化設備台車

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JPH0782567A
JPH0782567A JP25090993A JP25090993A JPH0782567A JP H0782567 A JPH0782567 A JP H0782567A JP 25090993 A JP25090993 A JP 25090993A JP 25090993 A JP25090993 A JP 25090993A JP H0782567 A JPH0782567 A JP H0782567A
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Kazuhiko Ibe
和彦 井部
Sadamu Muramatsu
定 村松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装入口5、装入枠6および装入蓋7などの
装入部4を確実に掃除して装入蓋7の脱着およびシール
を容易とするとともに、石炭装入車2による主機能を低
下させることがないコークス炉移動機械のカーボン燃焼
台車20を提供すること。 【構成】 石炭装入車2に先行するカーボン燃焼台車
20に装入枠6、装入口5、装入蓋7などのためにクリ
ーニング装置21、22を装備することに着目したもの
で、装入蓋着脱機構12と、空気吹込み機構9と、ラン
ス24を装入口5に向かって昇降させるランス昇降機構
11とを有し、装入部4に付着したカーボンを空気の吹
込みにより燃焼させるコークス炉移動機械のカーボン燃
焼台車であって、装入枠6あるいは装入口5の少なくと
もいずれか一方を掃除する装入枠・装入口クリーニング
装置21を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコークス炉移動機械のカ
ーボン燃焼台車およびクリーニング用省力化設備台車に
かかるもので、とくに操業能率を低下させることなく、
石炭装入部を確実に掃除することができるコークス炉移
動機械のカーボン燃焼台車およびクリーニング用省力化
設備台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコークス炉において、コークス炉
移動機械により各種の操業を行っているが、コークス炉
の頂部に形成した石炭の装入部(装入口、装入枠、装入
蓋)にカーボンが付着するため、とくにその装入口の炉
壁に付着したカーボンを、空気の供給により焼き切るこ
とによって掃除を行うようにしている。
【0003】従来の装入部カーボン燃焼装置を備えたカ
ーボン燃焼台車1について図13にもとづき説明する。
図13は、上記カーボン燃焼台車1の側面図であって、
このカーボン燃焼台車1はコークス炉移動機械のとくに
石炭装入車2に先立って、コークス炉3の石炭を装入す
る装入部4、とくにその装入口5を掃除するものであ
る。なお、装入部4は、装入口5と、装入枠6と、装入
枠6に取り付ける装入蓋7とからなるものとする。
【0004】カーボン燃焼台車1に装備した装入部カー
ボン燃焼装置8は、空気吹込み機構9と、空気吹込み用
のランス10(カーボン燃焼用ランス)と、ランス昇降
機構11と、装入蓋着脱機構12とを有する。
【0005】空気吹込み機構9は、カーボンランス空気
供給ブロアー13を有し、ダクト14からランス10に
空気を送る。
【0006】空気吹込み用のランス10は、ワイヤー1
5によってランス昇降機構11からこれを吊り下げ、カ
ーボン燃焼作業にあたっては、装入口5内にこれを挿通
し、その先端部の複数個の空気ノズル16から装入口5
の炉壁に向かって空気を吹き付け、まだ高温状態のカー
ボンを焼くことにより、装入口5を掃除することができ
る。
【0007】装入蓋着脱機構12は、装入蓋7を吸着可
能なリフティングマグネット17を有し、このリフティ
ングマグネット17を上下方向、および進退方向に移動
させることにより、装入枠6に装入蓋7を着脱する。
【0008】こうした構成のカーボン燃焼台車1による
カーボン燃焼操作としては、コークス炉3に沿ってコー
クス炉移動機械を移動するとともに、所定のコークス窯
において、装入蓋着脱機構12により装入蓋7を取り外
した上で、空気吹込み用のランス10を装入口5に向か
って下降挿入し、空気吹込み機構9から装入口5内に空
気を供給して装入口5の炉壁のカーボンを焼くものであ
る。
【0009】しかしながら、こうした従来のカーボン燃
焼台車1においては、装入口5に炭化したカーボンが付
着し、カーボンの成長が促進されるため、装入口5の開
口部を塞ぎ、装入蓋7の挿入時間が長くかかるなどの問
題がある。
【0010】また、装入口5に比較して、装入枠6およ
び装入蓋7の掃除が不完全で、石炭装入車2による石炭
装入後のモルタルによる装入蓋7のシール性が悪くなる
とともに、コークス炉3からの発煙の原因となるという
問題がある。
【0011】なお、石炭装入車2部分に、装入枠クリー
ニング装置(図示せず)を設けているコークス炉移動機
械もあるが、装置全体が複雑となるとともに、石炭装入
車2の主機能を損なうという問題がある。
【0012】すなわち、石炭装入車2における上記装入
枠クリーニング装置により装入部4部分の装入枠6を掃
除している間には、そのコークス窯における装入口5か
らの石炭装入作業を行うことができず、操業能率として
は低下してしまう。
【0013】したがって、カーボン燃焼台車1による装
入部4の掃除作業と、石炭装入車2による石炭装入作業
との間のピッチ(コークス窯の差)は通常5ピッチであ
るが、石炭装入車2部分に装入枠クリーニング装置を設
けている上記コークス炉移動機械では5ピッチには設け
ていないため、掃除作業および装入作業をそれぞれのコ
ークス窯について順に行うにあたり、コークス炉3の頂
部において石炭装入車2を往復動させることとなってそ
の移動量が増え、作業サイクルが長くなるという問題が
ある。
【0014】なおまた、装入蓋クリーニング装置を設け
ているコークス炉移動機械においては、装入蓋からクリ
ーニングした掃除滓をそのままコークス炉3の頂部に落
下させるため、頂部に掃除滓が積もってしまうという問
題がある。
【0015】しかも、この掃除滓はタール状であるため
コークス炉3の頂部に落ちてこれを汚すとともに、乾燥
して風により飛散するため公害の面からも問題を生じか
ねない。さらに、装入蓋7の上に掃除滓がリフティング
マグネット17と装入蓋7との間に飛ぶと、リフティン
グマグネット17による装入蓋7の吸着が不十分とな
り、その脱作業などの操業に支障をきたす。
【0016】従来はこの積もった掃除滓を人手により除
去しており、省力化、ないし作業生産性および作業環境
上改善が要請されていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、装入口、装入枠およ
び装入蓋などの装入部を確実に掃除して装入蓋の脱着お
よびシールを容易とするとともに、石炭装入車による主
機能を低下させることがないコークス炉移動機械のカー
ボン燃焼台車およびクリーニング用省力化設備台車を提
供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、石炭
装入車に先行するカーボン燃焼台車あるいはクリーニン
グ用省力化設備台車に装入枠、装入口ないしは装入蓋な
どのためにクリーニング装置を装備することに着目した
もので、第一の発明は、コークス炉に沿って移動するコ
ークス炉移動機械に装備するとともに、石炭を装入する
装入部の装入枠に取り付ける装入蓋を着脱する装入蓋着
脱機構と、上記装入部の装入口に空気を吹き込むランス
を有する空気吹込み機構と、上記ランスを上記装入口に
向かって昇降させるランス昇降機構とを有し、上記装入
部に付着したカーボンを上記空気の吹込みにより燃焼さ
せるコークス炉移動機械のカーボン燃焼台車であって、
上記装入部の装入枠あるいは装入口の少なくともいずれ
か一方を掃除する装入枠・装入口クリーニング装置を設
けたことを特徴とするコークス炉移動機械のカーボン燃
焼台車である。
【0019】また、上記装入枠・装入口クリーニング装
置は、これを上記ランスと一体に昇降可能とすることが
できる。
【0020】なお、上記装入蓋着脱機構により上記装入
枠から取り外した上記装入蓋を掃除する装入蓋クリーニ
ング装置を設けることができる。
【0021】上記装入蓋クリーニング装置は、クリーニ
ングした掃除滓を上記装入口に排出する掃除滓排出機構
を有することができる。
【0022】さらに、第二の発明は、コークス炉に沿っ
て移動するコークス炉移動機械に装備するとともに、石
炭を装入する装入部の装入枠に取り付ける装入蓋を着脱
する装入蓋着脱機構を有し、上記装入部に付着したカー
ボンをクリーニングするコークス炉移動機械のクリーニ
ング用省力化設備台車であって、上記装入部の装入枠あ
るいは装入口の少なくともいずれか一方を掃除する装入
枠・装入口クリーニング装置と、上記装入蓋着脱機構に
より上記装入枠から取り外した上記装入蓋を掃除する装
入蓋クリーニング装置と、を設けたことを特徴とするコ
ークス炉移動機械のクリーニング用省力化設備台車であ
る。
【0023】なお、上記装入蓋クリーニング装置は、ク
リーニングした掃除滓を上記装入口に排出する掃除滓排
出機構を有することができる。
【0024】
【作用】本発明によるコークス炉移動機械のカーボン燃
焼台車およびクリーニング用省力化設備台車において
は、装入部の装入枠あるいは装入口の少なくともいずれ
か一方を、たとえば削取り操作などにより掃除する装入
枠・装入口クリーニング装置を設けたので、石炭装入車
による石炭装入作業に先立って、当該装入部を確実に掃
除することができる。
【0025】また、装入部の装入蓋を、たとえば削取り
操作により掃除する装入蓋クリーニング装置を設けたの
で、装入蓋自体もこれを掃除可能である。
【0026】この装入蓋クリーニング装置は、クリーニ
ングした掃除滓を装入口に排出する掃除滓排出機構を有
するので、コークス炉の頂部に掃除滓が落ちることがな
い。したがって、コークス炉移動機械の操業に支障が生
ずるようなことはなく、また操業環境を改善することが
できる。
【0027】さらに、装入枠、装入口ないしは装入蓋な
どのためのクリーニング装置自体を石炭装入車ではなく
カーボン燃焼台車あるいはクリーニング用省力化設備台
車に装備することとしたので、石炭装入作業に先立って
装入部の掃除が可能であるとともに、従来からの5ピッ
チ操業を維持しつつこうした掃除を行うので、石炭装入
車による作業時間を延長させることがない。
【0028】
【実施例】つぎに本発明の一実施例によるコークス炉移
動機械のカーボン燃焼台車20を図1ないし図12にも
とづき説明する。ただし、図13と同様の部分には同一
符号を付し、その詳述はこれを省略する。
【0029】図1は、前記装入蓋着脱機構12による装
入蓋7の脱着状態を示す上記カーボン燃焼台車20の側
面図であって、カーボン燃焼台車20は、上記装入蓋着
脱機構12、前記空気吹込み機構9および前記ランス昇
降機構11を有する前記装入部カーボン燃焼装置8と、
装入枠・装入口クリーニング装置21と、装入蓋クリー
ニング装置22とを有する。
【0030】装入枠・装入口クリーニング装置21は、
装入部カーボン燃焼装置8に一体的にこれを装備したも
ので、装入部カーボン燃焼装置8は、ランス外筒23
と、空気吹込み用のランス内筒24とを有する。
【0031】空気吹込み用のランス内筒24は、前記空
気吹込み用のランス10(図13)に相当するもので、
その中間部が鈎の手に折れ曲がっており、ランス外筒2
3内を往復上下動し、装入部4に向かってこれを往復上
下動可能としてある。
【0032】とくに図2にも示すように、上下動用ガイ
ドレール25に沿って走行する車輪26により装入枠・
装入口クリーニング装置21の揺動支持フレーム27を
支持して、装入枠・装入口クリーニング装置21全体を
装入部4に向かって往復上下動可能としてある。
【0033】とくに図3に拡大して示すように、ランス
内筒24の直線部分外周に突出して設けた支持用円板2
8に揺動支持フレーム27の回動支持部29を外側から
係合させ、装入枠・装入口クリーニング装置21全体を
水平面内で回動可能とするとともにランス内筒24と一
体的に上下動可能とする。
【0034】上記揺動支持フレーム27の上部に設けた
装入枠・装入口クリーニング用揺動モーター30によ
り、この揺動支持フレーム27を水平面内において往復
回動(揺動)可能としてある。
【0035】揺動支持フレーム27の回動支持部29の
下部には、スクレーパー用筒31を設け、このスクレー
パー用筒31の外周に複数の羽根からなる装入枠スクレ
ーパー32および装入口スクレーパー33を取り付けて
ある。
【0036】なお図4に示すように、装入枠・装入口ク
リーニング装置21を空気吹込み用のランス内筒24に
一体的に支持させる構成としては、支持用円板28のか
わりに断面楕円形のコーン状板34を採用することによ
り装入枠スクレーパー32が装入枠6になじむようにす
ることもできる。
【0037】つぎに、前記装入蓋着脱機構12について
述べる。とくに図5に示すように、蓋取り台車35はそ
の先端部(図中左側)に前記リフティングマグネット1
7を取り付けてあるもので、蓋取り台車移動用ガイドレ
ール36に沿って走行する車輪37により図中左右に移
動可能であり、蓋取り台車移動用シリンダー38を駆動
源として、蓋取り台車用リンク機構39を介してコーク
ス炉3のそれぞれの装入部4にその全体を案内および位
置決め可能としてある。
【0038】さらに、蓋取り台車35に設けたリフティ
ングマグネット昇降用シリンダー40を駆動源として、
リフティングマグネット用リンク機構41を介して、リ
フティングマグネット17を位置決めずみの装入部4に
向かって上下動可能としてある。
【0039】なお蓋取り台車35の下部には、図6に平
面的に示すようなカムリンク機構42を設け、偏心位置
に回転軸を設けてあるリフティングマグネット揺動モー
タ43によってリフティングマグネット揺動レバー44
を水平面内で往復回動可能としてある。
【0040】このリフティングマグネット揺動レバー4
4の先端部はリフティングマグネット17に取り付けて
あり、リフティングマグネット揺動レバー44の往復動
によってリフティングマグネット17を回動させ、装入
蓋7と装入枠6との間のモルタルなどによるシールを切
り、装入蓋7を装入枠6から離脱可能とする。
【0041】なお、このリフティングマグネット17の
回動運動は、前記装入蓋クリーニング装置22における
装入蓋7のクリーニング作業においてもこれを利用する
(後述)。
【0042】つぎに、装入蓋クリーニング装置22につ
いて述べる。とくに図5および図7に示すように、装入
蓋クリーニング装置22は、装入蓋クリーニング台車4
5を有し、この装入蓋クリーニング台車45は蓋クリー
ニング台車移動用ガイドレール46に沿って走行する車
輪47により図中上下方向に往復動可能であり、蓋クリ
ーニング台車移動用シリンダー48を駆動源として、蓋
クリーニング台車用リンク機構49を介して上下の位置
決め可能とし、装入蓋着脱機構12により取り外された
装入蓋7に位置合わせ可能としてある。
【0043】図8に示すように、装入蓋クリーニング台
車45の下方部はこれを四角形のフレーム状としてあ
り、その中央部に装入蓋スクレーパー50を設けてあ
る。
【0044】装入蓋スクレーパー50は、たとえば12
0度間隔など等角度間隔で蓋スクレーパー51を有する
とともに、その周囲にラチェット歯車52を有してい
る。
【0045】ラチェット歯車52には、バネ付勢したラ
チェット53を係合させ、また装入蓋スクレーパー50
はこれをベアリング54(図9)により支持して、一方
向のみの回転を可能としている。具体的には、装入蓋ス
クレーパー50は図8中時計方向には回転可能である
が、ラチェット53により反時計方向の回転は阻止され
る。
【0046】なお当該装入蓋クリーニング装置22は、
とくに図1、図5および図10に示すように、クリーニ
ングした掃除滓を装入口5に排出することができる掃除
滓排出機構55を有している。
【0047】この掃除滓排出機構55は、装入蓋クリー
ニング台車45の底部から吊下げ用車輪56により吊り
下げ支持された排出チャンネルフレーム57を有し、排
出チャンネルフレーム57には、チェーンコンベア58
と、チェーンコンベア駆動用モーター59と、掃除滓排
出部60とを設けてある。
【0048】排出チャンネルフレーム57は、装入蓋ク
リーニング台車45の底部において吊下げ用車輪56に
より図中左右方向に往復動可能であり、排出チャンネル
フレーム移動用シリンダー61を駆動源として、排出チ
ャンネルフレーム用リンク機構62を介して、装入蓋ク
リーニング装置22の装入蓋クリーニング台車45およ
びコークス炉3のそれぞれの装入部4に対し、その掃除
滓排出部60をそれぞれ位置決め可能に、その全体を案
内および位置決め可能としてある。
【0049】こうした構成のカーボン燃焼台車20にお
いて、蓋取り台車移動用シリンダー38を駆動すること
により蓋取り台車35を目的のコークス窯に向かって前
進させ、図1に示すようにリフティングマグネット17
をその装入部4の位置に合わせ、ついでリフティングマ
グネット昇降用シリンダー40を駆動することによって
蓋取り台車35とともにリフティングマグネット17を
下降させ、装入蓋7をリフティングマグネット17に吸
着する。
【0050】この吸着状態で、リフティングマグネット
揺動モーター43を駆動することにより装入蓋7をリフ
ティングマグネット17とともに揺動し、リフティング
マグネット昇降用シリンダー40を戻して装入蓋7を装
入部4の装入枠6から取り外すとともに、上述とは逆の
動作により蓋取り台車35をもとの位置に戻す。
【0051】このもとの位置には装入蓋クリーニング装
置22の装入蓋クリーニング台車45が位置しており、
蓋クリーニング台車移動用シリンダー48を駆動するこ
とにより装入蓋クリーニング台車45を上昇させて蓋ス
クレーパー51と装入蓋7とを接触させる。
【0052】この接触状態で、リフティングマグネット
揺動モーター43を駆動することによってリフティング
マグネット17を水平面内において左右に揺動させる
と、図8における時計方向へのリフティングマグネット
17の回動時には装入蓋7と蓋スクレーパー51とは一
体的に回動し、反時計方向へのリフティングマグネット
17の回動時に蓋スクレーパー51はラチェット歯車5
2とラチェット53との係合により回動を阻止されるの
で、蓋スクレーパー51による削取り作用により装入蓋
7のタールおよび炭化カーボンが掃除される。
【0053】上述のような装入蓋クリーニング装置22
によるクリーニング操作と平行して、装入部カーボン燃
焼装置8および装入枠・装入口クリーニング装置21を
操作する。
【0054】すなわち図11は、装入口5のカーボンを
焼き切るとともに、装入口5および装入枠6をクリーニ
ングしている状態を示すもので、図示のように、ランス
昇降機構11を駆動することにより空気吹込み用のラン
ス内筒24を装入部4の装入口5に向かって下降させ、
ランス内筒24の下降とともに装入口5および装入枠6
の炉壁に付着しているカーボンに空気を吹き付けること
により、このカーボンを焼き切る。
【0055】この空気吹込み用のランス内筒24の下降
により、装入枠・装入口クリーニング装置21の装入枠
スクレーパー32が装入枠6に密着するとともに、装入
口スクレーパー33が装入口5内に挿入密着する。
【0056】この密着状態で、装入枠・装入口クリーニ
ング用揺動モーター30を往復回動することにより装入
枠スクレーパー32および装入口スクレーパー33が水
平面内で揺動し装入枠6および装入口5のクリーニング
を行う。
【0057】図12は装入蓋7の掃除滓を排出している
状態を示すもので、上述のような装入口5および装入枠
6のクリーニング、ならびにカーボンの焼切り、さらに
は装入蓋7のクリーニングを終了後、図示のように、排
出チャンネルフレーム移動用シリンダー61を駆動する
ことにより掃除滓排出機構55の排出チャンネルフレー
ム57を装入口5の上方位置まで前進させる。
【0058】この前進位置において、チェーンコンベア
58により装入蓋7の掃除滓を掃除滓排出部60まで搬
送し、この掃除滓排出部60から装入口5に落下排出す
る。したがって、コークス炉3の頂面に掃除滓が溜まっ
てコークス炉移動機械の操業の邪魔になることはなく、
操業環境を改善することができる。
【0059】掃除滓を排出後、蓋取り台車35を移動さ
せ、装入蓋7を装入枠6に戻し、蓋取り台車35をもと
に戻し、カーボン燃焼台車20による一連の作業を終了
する。
【0060】なお、前記石炭装入車2による石炭装入作
業に先立って5ピッチ先のコークス窯において上述のよ
うなクリーニング作業を行うので、このクリーニング作
業と同時にコークス窯への石炭装入作業が可能で、石炭
装入車2の操業の能率を低下させることなく、従来の生
産性を維持することができる。
【0061】上述の実施例においては、カーボン燃焼台
車20に、装入部カーボン燃焼装置8に加えて、装入枠
・装入口クリーニング装置21および装入蓋クリーニン
グ装置22を設けた場合を説明したが、上記装入部カー
ボン燃焼装置8を設けることなく、上記装入枠・装入口
クリーニング装置21および装入蓋クリーニング装置2
2のみを設けたクリーニング用省力化設備台車(図示せ
ず)としてこれを実施することも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、装入口の
炉壁に付着したカーボンを燃焼させるだけではなく、炭
化した付着カーボンを装入枠・装入口クリーニング装置
および装入蓋クリーニング装置などのたとえばスクレー
パーにより掻き落とすことができるため、装入口、装入
枠および装入蓋のクリーニングが完全となり、装入蓋の
シール性が向上し、コークス炉内での石炭乾留中の発煙
および発塵を防止可能であるとともに、こうした作業を
カーボン燃焼台車に装備したので、石炭装入車による石
炭装入という主機能を低下させることがない。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカーボン燃焼台車20
の側面図であって、装入蓋着脱機構12による装入蓋7
の脱着状態を示す図である。
【図2】同、装入枠・装入口クリーニング装置21の支
持構造を示す側面図である。
【図3】同、装入枠・装入口クリーニング装置21の揺
動支持フレーム27の支持構造を示す拡大側面図であ
る。
【図4】同、装入枠・装入口クリーニング装置21の他
の支持構造の例を示す拡大側面図である。
【図5】同、装入蓋着脱機構12、装入蓋クリーニング
装置22、および掃除滓排出機構55などについて示し
た側面図である。
【図6】同、蓋取り台車35の下部に設けた、カムリン
ク機構42およびリフティングマグネット揺動レバー4
4部分の平面図である。
【図7】同、主に装入蓋クリーニング装置22について
示した側面図である。
【図8】同、装入蓋クリーニング台車45部分の要部平
面図である。
【図9】同、装入蓋クリーニング台車45部分の要部縦
断面図である。
【図10】同、掃除滓排出機構55部分のカーボン燃焼
台車20進行方向から見た説明図である。
【図11】同、装入口5のカーボンを焼き切るととも
に、装入口5および装入枠6をクリーニングしている状
態を示す側面図である。
【図12】同、装入蓋7の掃除滓を排出している状態を
示す側面図である。
【図13】従来のカーボン燃焼台車1の側面図である。
【符号の説明】
1 装入部カーボン燃焼装置8を備えたカーボン燃焼台
車 2 石炭装入車 3 コークス炉 4 装入部 5 装入口 6 装入枠 7 装入蓋 8 装入部カーボン燃焼装置 9 空気吹込み機構 10 空気吹込み用のランス(カーボン燃焼用ランス) 11 ランス昇降機構 12 装入蓋着脱機構 13 カーボンランス空気供給ブロアー 14 ダクト 15 ワイヤー 16 空気ノズル 17 リフティングマグネット 20 コークス炉移動機械のカーボン燃焼台車 21 装入枠・装入口クリーニング装置 22 装入蓋クリーニング装置 23 ランス外筒 24 空気吹込み用のランス内筒 25 上下動用ガイドレール 26 車輪 27 揺動支持フレーム 28 支持用円板 29 回動支持部 30 装入枠・装入口クリーニング用揺動モーター 31 スクレーパー用筒 32 装入枠スクレーパー 33 装入口スクレーパー 34 コーン状板 35 蓋取り台車 36 蓋取り台車移動用ガイドレール 37 車輪 38 蓋取り台車移動用シリンダー 39 蓋取り台車用リンク機構 40 リフティングマグネット昇降用シリンダー 41 リフティングマグネット用リンク機構 42 カムリンク機構 43 リフティングマグネット揺動モーター 44 リフティングマグネット揺動レバー 45 装入蓋クリーニング台車 46 蓋クリーニング台車移動用ガイドレール 47 車輪 48 蓋クリーニング台車移動用シリンダー 49 蓋クリーニング台車用リンク機構 50 装入蓋スクレーパー 51 蓋スクレーパー 52 ラチェット歯車 53 バネ付勢したラチェット 54 ベアリング 55 掃除滓排出機構 56 吊下げ用車輪 57 排出チャンネルフレーム 58 チェーンコンベア 59 チェーンコンベア駆動用モーター 60 掃除滓排出部 61 排出チャンネルフレーム移動用シリンダー 62 排出チャンネルフレーム用リンク機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉に沿って移動するコークス
    炉移動機械に装備するとともに、 石炭を装入する装入部の装入枠に取り付ける装入蓋を着
    脱する装入蓋着脱機構と、 前記装入部の装入口に空気を吹き込むランスを有する空
    気吹込み機構と、 前記ランスを前記装入口に向かって昇降させるランス昇
    降機構とを有し、 前記装入部に付着したカーボンを前記空気の吹込みによ
    り燃焼させるコークス炉移動機械のカーボン燃焼台車で
    あって、 前記装入部の装入枠あるいは装入口の少なくともいずれ
    か一方を掃除する装入枠・装入口クリーニング装置を設
    けたことを特徴とするコークス炉移動機械のカーボン燃
    焼台車。
  2. 【請求項2】 前記装入枠・装入口クリーニング装置
    は、これを前記ランスと一体に昇降可能としたことを特
    徴とする請求項1記載のコークス炉移動機械のカーボン
    燃焼台車。
  3. 【請求項3】 前記装入蓋着脱機構により前記装入枠
    から取り外した前記装入蓋を掃除する装入蓋クリーニン
    グ装置を設けたことを特徴とする請求項1記載のコーク
    ス炉移動機械のカーボン燃焼台車。
  4. 【請求項4】 前記装入蓋クリーニング装置は、クリ
    ーニングした掃除滓を前記装入口に排出する掃除滓排出
    機構を有することを特徴とする請求項5記載のコークス
    炉移動機械のカーボン燃焼台車。
  5. 【請求項5】 コークス炉に沿って移動するコークス
    炉移動機械に装備するとともに、 石炭を装入する装入部の装入枠に取り付ける装入蓋を着
    脱する装入蓋着脱機構を有し、 前記装入部に付着したカーボンをクリーニングするコー
    クス炉移動機械のクリーニング用省力化設備台車であっ
    て、 前記装入部の装入枠あるいは装入口の少なくともいずれ
    か一方を掃除する装入枠・装入口クリーニング装置と、 前記装入蓋着脱機構により前記装入枠から取り外した前
    記装入蓋を掃除する装入蓋クリーニング装置と、 を設けたことを特徴とするコークス炉移動機械のクリー
    ニング用省力化設備台車。
  6. 【請求項6】 前記装入蓋クリーニング装置は、クリ
    ーニングした掃除滓を前記装入口に排出する掃除滓排出
    機構を有することを特徴とする請求項5記載のコークス
    炉移動機械のクリーニング用省力化設備台車。
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