JPH0781509A - 衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハンガーブラケット - Google Patents
衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハンガーブラケットInfo
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- JPH0781509A JPH0781509A JP22993193A JP22993193A JPH0781509A JP H0781509 A JPH0781509 A JP H0781509A JP 22993193 A JP22993193 A JP 22993193A JP 22993193 A JP22993193 A JP 22993193A JP H0781509 A JPH0781509 A JP H0781509A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車輛事故発生時のバリヤー第１衝撃並びにス
テアリングホィール等から生ずる第２衝撃等を有効に吸
収できる衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハン
ガーブラケットに関する。 【構成】 衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハ
ンガーブラケットは、ワーク間に介設された入れ子式で
なる内外テンションポストと、この内外テンションポス
ト間に介設された衝撃吸収用ディストオーションシェル
と、前記ワークの一方のワークと外テンションポスト
間、及び前記ワークの他方のワークと内テンションポス
ト間にそれぞれ設けられた衝撃吸収用の隙間と、で構成
される。 【効果】 車輛事故発生の際に、その衝撃エネルギー
を、ディストオーションの伸縮及びワークの座屈変形を
介して、第１、第２衝撃エネルギーを、確実かつスムー
ズに吸収して、事故被害を最少限定で押え得る。車輛の
多方面に採用できる。
テアリングホィール等から生ずる第２衝撃等を有効に吸
収できる衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハン
ガーブラケットに関する。 【構成】 衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハ
ンガーブラケットは、ワーク間に介設された入れ子式で
なる内外テンションポストと、この内外テンションポス
ト間に介設された衝撃吸収用ディストオーションシェル
と、前記ワークの一方のワークと外テンションポスト
間、及び前記ワークの他方のワークと内テンションポス
ト間にそれぞれ設けられた衝撃吸収用の隙間と、で構成
される。 【効果】 車輛事故発生の際に、その衝撃エネルギー
を、ディストオーションの伸縮及びワークの座屈変形を
介して、第１、第２衝撃エネルギーを、確実かつスムー
ズに吸収して、事故被害を最少限定で押え得る。車輛の
多方面に採用できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛事故発生時のバリ
ヤー第１衝撃並びにステアリングホィール等から生ずる
第２衝撃等を有効に吸収できる衝撃吸収機能付きスペー
サーブロック及びハンガーブラケットに関するものであ
る。
ヤー第１衝撃並びにステアリングホィール等から生ずる
第２衝撃等を有効に吸収できる衝撃吸収機能付きスペー
サーブロック及びハンガーブラケットに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、現代社会における各種車輛は、周
知の如く、文化生活の維持革新に必要不可欠な最新技術
開発品である。しかしながら、世界の先進諸国の交通事
情を基にした社会情勢は、車輛に対する各種規制の強化
と共に、更なる安全対応、規格標準化、部品の共通化等
各種機能の革新が最大の必要事項となっている。このよ
うな状況に鑑み、様々な車体フレームの各部位における
各種の衝撃吸収機構並びに同ステアリングシャフト装置
が採用されている。その一例を先行技術文献より挙げる
下記のような発明がある。
知の如く、文化生活の維持革新に必要不可欠な最新技術
開発品である。しかしながら、世界の先進諸国の交通事
情を基にした社会情勢は、車輛に対する各種規制の強化
と共に、更なる安全対応、規格標準化、部品の共通化等
各種機能の革新が最大の必要事項となっている。このよ
うな状況に鑑み、様々な車体フレームの各部位における
各種の衝撃吸収機構並びに同ステアリングシャフト装置
が採用されている。その一例を先行技術文献より挙げる
下記のような発明がある。
【０００３】先ず、車体等フレーム構造関係をみると、
ウレタン注入構造として、閉断面構造の車体強度部材
内に、低密度ウレタンと高密度ウレタンとを設けた車体
強度部材構造であって、前記低密度ウレタンの遮蔽部で
区画された密閉空間内に高密度ウレタンを充填させてな
る特開平４−３３４６６４号の車体強度部材構造の構成
がある。ハニカム形状構造として、フレーム部材にハ
ニカム構造の衝撃吸収部材を介設した特開昭６４−６３
４７９号及び特開昭６４−６７４８３号の自動車のフレ
ーム構造がある。座屈変形現象を介して衝撃吸収を図
る構造として、フレーム材に小孔等の座屈形成構成を採
用する特開平２−６３９７８号及び特開平２−７４４７
５号の自動車のフレーム構造、特開平５−８５４０２号
の車両の衝撃吸収フレームがある。その他軽金属製フ
レームの構造として、特開平４−２９７３７６号の軽金
属製長尺板材の幅方向端縁に接合フランジを設け、この
接合フランジをその長手方向所定間隔でスポット溶接及
び接着により接合した高剛性部を備えた車体骨格メンバ
ー、又は特開平５−６５０７６号の軽金属製長尺板材で
なるメンバー本体に補強リブを設けてなる自動車の車体
強度メンバー構造がある。
ウレタン注入構造として、閉断面構造の車体強度部材
内に、低密度ウレタンと高密度ウレタンとを設けた車体
強度部材構造であって、前記低密度ウレタンの遮蔽部で
区画された密閉空間内に高密度ウレタンを充填させてな
る特開平４−３３４６６４号の車体強度部材構造の構成
がある。ハニカム形状構造として、フレーム部材にハ
ニカム構造の衝撃吸収部材を介設した特開昭６４−６３
４７９号及び特開昭６４−６７４８３号の自動車のフレ
ーム構造がある。座屈変形現象を介して衝撃吸収を図
る構造として、フレーム材に小孔等の座屈形成構成を採
用する特開平２−６３９７８号及び特開平２−７４４７
５号の自動車のフレーム構造、特開平５−８５４０２号
の車両の衝撃吸収フレームがある。その他軽金属製フ
レームの構造として、特開平４−２９７３７６号の軽金
属製長尺板材の幅方向端縁に接合フランジを設け、この
接合フランジをその長手方向所定間隔でスポット溶接及
び接着により接合した高剛性部を備えた車体骨格メンバ
ー、又は特開平５−６５０７６号の軽金属製長尺板材で
なるメンバー本体に補強リブを設けてなる自動車の車体
強度メンバー構造がある。
【０００４】次に、ステアリングシャフト装置関係をみ
ると、ステアリングシャフト内に衝撃吸収部材を挿入
する構造として、流動性物質、粒体を充填し、衝撃時の
エネルギーを効率的に吸収する構造の特公昭５７−４１
３８９号の衝撃吸収ステアリングシャフト装置、特公昭
５７−４４５０１号の衝撃エネルギー吸収装置がある。
ステアリングシャフト内にフレキシブル部材を挿入す
る構造として、折畳状になって衝撃を吸収するエネルギ
ー吸収部材を介設した構造の特開平１−１１９４７１号
のステアリング装置における衝撃エネルギー吸収装置が
ある。ステアリングコラム方式として、裂断、剪断破
壊構造を採用する特開平１−２４９５７１号の衝撃エネ
ルギー吸収チルト式ステアリングコラム、特開平４−２
３０４７０号のエネルギー吸収システム、又は剪断破壊
と塑性変形との組合せでなる特開平５−１５５３４２号
の衝撃吸収ステアリングコラムがある。
ると、ステアリングシャフト内に衝撃吸収部材を挿入
する構造として、流動性物質、粒体を充填し、衝撃時の
エネルギーを効率的に吸収する構造の特公昭５７−４１
３８９号の衝撃吸収ステアリングシャフト装置、特公昭
５７−４４５０１号の衝撃エネルギー吸収装置がある。
ステアリングシャフト内にフレキシブル部材を挿入す
る構造として、折畳状になって衝撃を吸収するエネルギ
ー吸収部材を介設した構造の特開平１−１１９４７１号
のステアリング装置における衝撃エネルギー吸収装置が
ある。ステアリングコラム方式として、裂断、剪断破
壊構造を採用する特開平１−２４９５７１号の衝撃エネ
ルギー吸収チルト式ステアリングコラム、特開平４−２
３０４７０号のエネルギー吸収システム、又は剪断破壊
と塑性変形との組合せでなる特開平５−１５５３４２号
の衝撃吸収ステアリングコラムがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上で詳述した車体フ
レームの各部位における衝撃吸収機構並びに同ステアリ
ングシャフト装置は、第１衝撃時に、直ちに衝撃吸収を
図る構成となっていることから、その第１衝撃にかなり
の衝撃力又は押圧力が要求される。それがため、前記衝
撃の際、人体に対する衝撃が多くなり、場合によりかな
りの打撃、打撲となり大いに問題となる。また前述の如
く、第１衝撃時に、直ちに衝撃吸収を図る構成であるの
で、その衝撃の際、一度に衝撃吸収作用が作動する。そ
れがため、人体に対するショックも大きく、大変に危険
性又は突発的な危険性等、各種の危険性が考えられる処
である。
レームの各部位における衝撃吸収機構並びに同ステアリ
ングシャフト装置は、第１衝撃時に、直ちに衝撃吸収を
図る構成となっていることから、その第１衝撃にかなり
の衝撃力又は押圧力が要求される。それがため、前記衝
撃の際、人体に対する衝撃が多くなり、場合によりかな
りの打撃、打撲となり大いに問題となる。また前述の如
く、第１衝撃時に、直ちに衝撃吸収を図る構成であるの
で、その衝撃の際、一度に衝撃吸収作用が作動する。そ
れがため、人体に対するショックも大きく、大変に危険
性又は突発的な危険性等、各種の危険性が考えられる処
である。
【０００６】以上のようなことを総合的に考えると、車
輛事故発生の場合、高効率で安全かつ確実に作動（衝撃
エネルギーを吸収）し、前記車輛事故発生に基づく、各
種被害（以下、事故被害とする。）を最少限度とするに
は、今一度検討又は技術改良の余地がある。
輛事故発生の場合、高効率で安全かつ確実に作動（衝撃
エネルギーを吸収）し、前記車輛事故発生に基づく、各
種被害（以下、事故被害とする。）を最少限度とするに
は、今一度検討又は技術改良の余地がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
不幸にして車輛事故発生の場合においても、その衝撃エ
ネルギーを、高効率で安全かつ確実に吸収して、被害を
最少限にする衝撃吸収部材を産業界に供することを狙い
としている。その要旨は、ワーク間に介設された入れ子
式でなる内外テンションポストと、この内外テンション
ポスト間に介設された衝撃吸収用ディストオーションシ
ェルと、前記ワークの一方のワークと外テンションポス
ト間、及び前記ワークの他方のワークと内テンションポ
スト間にそれぞれ設けられた衝撃吸収用の隙間と、で構
成される衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハン
ガーブラケットである。
不幸にして車輛事故発生の場合においても、その衝撃エ
ネルギーを、高効率で安全かつ確実に吸収して、被害を
最少限にする衝撃吸収部材を産業界に供することを狙い
としている。その要旨は、ワーク間に介設された入れ子
式でなる内外テンションポストと、この内外テンション
ポスト間に介設された衝撃吸収用ディストオーションシ
ェルと、前記ワークの一方のワークと外テンションポス
ト間、及び前記ワークの他方のワークと内テンションポ
スト間にそれぞれ設けられた衝撃吸収用の隙間と、で構
成される衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハン
ガーブラケットである。
【０００８】
【作用】以下、本発明の作用（衝撃吸収状況）を説明す
る。本発明は、車輛事故発生時のバリヤー第１衝撃並び
にステアリングホイール等から生ずる第２衝撃をディス
トオーションシェルが、各々の現象に対応して第１衝撃
エネルギーに対しては伸び、また第２衝撃エネルギーに
対しては縮み変形で対処し、衝撃エネルギーを吸収して
事故被害の程度を削減する。又このスペーサーブロック
はこのディストオーションシェル並びに図１で示すクッ
ションにて二段階にエネルギー吸収をする。そして、こ
のディストオーションシェルは各行政機関の指定基準に
合わせてエキスパンデングメタル、フレキシブルチュー
ブ等にて各数値グレートに同調して選定する。又この機
構は衝撃吸収スペーサーブロックとしての仕様機能を保
持するとともに、バンパー等を架設するハンガーブラケ
ット機能も備えている。そして、この部材は各ディメン
ジョンを規格標準化することによって図３に参考フィテ
ングスティトとして示した如く、仕様の共通化を図るこ
とができる。
る。本発明は、車輛事故発生時のバリヤー第１衝撃並び
にステアリングホイール等から生ずる第２衝撃をディス
トオーションシェルが、各々の現象に対応して第１衝撃
エネルギーに対しては伸び、また第２衝撃エネルギーに
対しては縮み変形で対処し、衝撃エネルギーを吸収して
事故被害の程度を削減する。又このスペーサーブロック
はこのディストオーションシェル並びに図１で示すクッ
ションにて二段階にエネルギー吸収をする。そして、こ
のディストオーションシェルは各行政機関の指定基準に
合わせてエキスパンデングメタル、フレキシブルチュー
ブ等にて各数値グレートに同調して選定する。又この機
構は衝撃吸収スペーサーブロックとしての仕様機能を保
持するとともに、バンパー等を架設するハンガーブラケ
ット機能も備えている。そして、この部材は各ディメン
ジョンを規格標準化することによって図３に参考フィテ
ングスティトとして示した如く、仕様の共通化を図るこ
とができる。
【０００９】また図２は作動状態の一例を示している。
即ち、この図では、Ｐ方向より一方のワークに衝撃力が
加わることにより、当該一方のワークが、同図Ｈで示す
長さ分に対応して塑性変形（座屈変形）するとともに、
ワークの一方のワークと外テンションポスト間及びワー
クの他方のワークと内テンションポスト又はクッション
間に設けられた衝撃エネルギー吸収用の隙間がなくな
り、かつディストオーションが伸張し、しかも内テンシ
ョンポストに設けたカウンターキャップがクッションに
衝止して、前述の如く、二段階に衝撃エネルギーを吸収
している状況を示している。
即ち、この図では、Ｐ方向より一方のワークに衝撃力が
加わることにより、当該一方のワークが、同図Ｈで示す
長さ分に対応して塑性変形（座屈変形）するとともに、
ワークの一方のワークと外テンションポスト間及びワー
クの他方のワークと内テンションポスト又はクッション
間に設けられた衝撃エネルギー吸収用の隙間がなくな
り、かつディストオーションが伸張し、しかも内テンシ
ョンポストに設けたカウンターキャップがクッションに
衝止して、前述の如く、二段階に衝撃エネルギーを吸収
している状況を示している。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。１は例えば、クロスメンバーレンフォース衝撃
吸収機構Ａを司るリアー側クロスメンバーの一方のワー
ク、２はフレーム本体の他方のワークをそれぞれ示して
いる。尚、前記一方、他方のワーク１、２は、図３にフ
ィテングステイト事例として示す如く、その他ドアービ
ーム衝撃吸収機械Ｂ、インパネレンホース衝撃吸収機構
Ｃ、フロント・リヤーバンパーハンガー衝撃吸収機構
Ｄ、Ｄ´、ステアリングコラム衝撃吸収機構Ｅ、サイド
フレームビーム衝撃吸収機構Ｆ等のそれぞれのワークが
対象となる。当該一方のワーク１と他方のワーク２とは
入れ子式でなる内外テンションポスト３、４を介して連
繋されており、この内外テンションポスト３、４にはデ
ィストオーションシェル５が介設されている。即ち、デ
ィストオーションシェル５の一方端５ａは外テンション
ポスト４の自由端４ａに溶着され、又ディストオーショ
ンシェル５の他方端５ｂは内テンションポスト３の自由
端３ａに溶着され、かつそのフレキシブル特性を備えた
本体部５ｃは、内外テンションポスト３、４間に伸縮可
能に挿設されている。
明する。１は例えば、クロスメンバーレンフォース衝撃
吸収機構Ａを司るリアー側クロスメンバーの一方のワー
ク、２はフレーム本体の他方のワークをそれぞれ示して
いる。尚、前記一方、他方のワーク１、２は、図３にフ
ィテングステイト事例として示す如く、その他ドアービ
ーム衝撃吸収機械Ｂ、インパネレンホース衝撃吸収機構
Ｃ、フロント・リヤーバンパーハンガー衝撃吸収機構
Ｄ、Ｄ´、ステアリングコラム衝撃吸収機構Ｅ、サイド
フレームビーム衝撃吸収機構Ｆ等のそれぞれのワークが
対象となる。当該一方のワーク１と他方のワーク２とは
入れ子式でなる内外テンションポスト３、４を介して連
繋されており、この内外テンションポスト３、４にはデ
ィストオーションシェル５が介設されている。即ち、デ
ィストオーションシェル５の一方端５ａは外テンション
ポスト４の自由端４ａに溶着され、又ディストオーショ
ンシェル５の他方端５ｂは内テンションポスト３の自由
端３ａに溶着され、かつそのフレキシブル特性を備えた
本体部５ｃは、内外テンションポスト３、４間に伸縮可
能に挿設されている。
【００１１】したがって、一方のワーク１がＰ方向に押
圧されると、内テンションポスト３が同方向に押圧さ
れ、当該本体部５ｃが伸張される。また一方のワーク１
が反Ｐ方向に押圧されると、内テンションポスト３が反
Ｐ方向に押圧され、当該本体部５ｃの伸縮を介して、衝
撃を有効吸収する構成となっている。
圧されると、内テンションポスト３が同方向に押圧さ
れ、当該本体部５ｃが伸張される。また一方のワーク１
が反Ｐ方向に押圧されると、内テンションポスト３が反
Ｐ方向に押圧され、当該本体部５ｃの伸縮を介して、衝
撃を有効吸収する構成となっている。
【００１２】そして、一方のワーク１に内テンションポ
スト３を取付ける好ましい一例を説明すると、当該一方
のワーク１に設けられたバンパービーム、ラテラルビー
ム、アウタービーム等を構成するビーム６（スティフナ
ー）にフィットプレート７を介して、当該一方のワーク
１のほぼ中央の水平方向（図示しないが、斜設方向、垂
直方向等あり）に設けられる。また他方のワーク２に外
テンションポスト４を取付ける好ましい一例を説明する
と、当該他方のワーク２設けられたフレームビーム、ク
ロスメンバービーム等を構成するビーム８（スティフナ
ー）にフィットプレート９を介して、他方のワーク２の
ほぼ中央の水平方向（図示しないが、斜設方向、垂直方
向等あり）に設けられる。そして、前記内外テンション
ポスト３、４間には筒状の空洞部１０が形成され、この
空洞部１０に前記ディストオーションシェル５が挿設さ
れている。
スト３を取付ける好ましい一例を説明すると、当該一方
のワーク１に設けられたバンパービーム、ラテラルビー
ム、アウタービーム等を構成するビーム６（スティフナ
ー）にフィットプレート７を介して、当該一方のワーク
１のほぼ中央の水平方向（図示しないが、斜設方向、垂
直方向等あり）に設けられる。また他方のワーク２に外
テンションポスト４を取付ける好ましい一例を説明する
と、当該他方のワーク２設けられたフレームビーム、ク
ロスメンバービーム等を構成するビーム８（スティフナ
ー）にフィットプレート９を介して、他方のワーク２の
ほぼ中央の水平方向（図示しないが、斜設方向、垂直方
向等あり）に設けられる。そして、前記内外テンション
ポスト３、４間には筒状の空洞部１０が形成され、この
空洞部１０に前記ディストオーションシェル５が挿設さ
れている。
【００１３】尚、一方のワーク１と外テンションポスト
４の自由端４ａとの間には衝撃エネルギー吸収用の隙間
１１が、また内テンションポスト３の自由端３ａと他方
のワーク２との間には衝撃エネルギー吸収用の隙間１２
が、それぞれ形成されており、Ｐ方向の衝撃を、先ず当
該隙間１１、１２及び一方のワーク１の座屈変形現象を
介して吸収する構成となっている。その後は、ディスト
オーションシェル５の伸縮及び一方のワーク１の座屈変
形現象を介して吸収する構成となっている。
４の自由端４ａとの間には衝撃エネルギー吸収用の隙間
１１が、また内テンションポスト３の自由端３ａと他方
のワーク２との間には衝撃エネルギー吸収用の隙間１２
が、それぞれ形成されており、Ｐ方向の衝撃を、先ず当
該隙間１１、１２及び一方のワーク１の座屈変形現象を
介して吸収する構成となっている。その後は、ディスト
オーションシェル５の伸縮及び一方のワーク１の座屈変
形現象を介して吸収する構成となっている。
【００１４】また一方の隙間１２に衝撃エネルギー吸収
用のクッション１３が設けられており、必要に応じて設
けられることがよい。図中１４は内テンションポスト３
の自由端３ａに挿冠したカウンターキャップを示し、ま
た●印は溶接を示す。
用のクッション１３が設けられており、必要に応じて設
けられることがよい。図中１４は内テンションポスト３
の自由端３ａに挿冠したカウンターキャップを示し、ま
た●印は溶接を示す。
【００１５】
【発明の効果】本発明は以上で詳述した如く、ワーク間
の衝撃吸収方向に隙間を有するように設けた内外テンシ
ョンポストを入れ子式に形成し、この入れ子式の内外テ
ンションポスト間に伸縮自在にディストオーションシェ
ルを介設する構成となっているので、本発明は不幸にし
て車輛事故発生の場合においても、その衝撃エネルギー
を、高効率で安全かつ確実に吸収して、被害を最少限に
する衝撃吸収部材を産業界に供し得ることを狙いとして
いる。またディストオーションの伸縮及びワークの座屈
変形を介して、第１、第２衝撃エネルギーを、確実かつ
スムーズに吸収して、事故被害を最少限定で押え得る卓
効がある。更に車輛の衝撃吸収機構の各部材に簡易に装
置し得る実用上の効果をも備える。
の衝撃吸収方向に隙間を有するように設けた内外テンシ
ョンポストを入れ子式に形成し、この入れ子式の内外テ
ンションポスト間に伸縮自在にディストオーションシェ
ルを介設する構成となっているので、本発明は不幸にし
て車輛事故発生の場合においても、その衝撃エネルギー
を、高効率で安全かつ確実に吸収して、被害を最少限に
する衝撃吸収部材を産業界に供し得ることを狙いとして
いる。またディストオーションの伸縮及びワークの座屈
変形を介して、第１、第２衝撃エネルギーを、確実かつ
スムーズに吸収して、事故被害を最少限定で押え得る卓
効がある。更に車輛の衝撃吸収機構の各部材に簡易に装
置し得る実用上の効果をも備える。
【００１６】尚、クッションを介設する構成とすれば、
前記内外テンションポストによる衝撃エネルギー吸収
に、さらに当該クッションによる衝撃エネルギー吸収が
付加され、いわゆる二段階方式のもとで、前記衝撃エネ
ルギーの吸収効果が、大いに発揮できる特徴を有する。
前記内外テンションポストによる衝撃エネルギー吸収
に、さらに当該クッションによる衝撃エネルギー吸収が
付加され、いわゆる二段階方式のもとで、前記衝撃エネ
ルギーの吸収効果が、大いに発揮できる特徴を有する。
【図１】要部の断面図である。
【図２】衝撃エネルギー吸収時の状況を示す断面図であ
る。
る。
【図３】衝撃吸収機構を適用し得る部位を例示する一部
欠截の模式図である。
欠截の模式図である。
１ 一方のワーク ２ 他方のワーク ３ 内テンションポスト ３ａ 自由端 ４ 外テンションポスト ４ａ 自由端 ５ ディストオーションシェル ５ａ 一方端 ５ｂ 他方端 ５ｃ 本体部 ６ ビーム ７ フィットプレート ８ ビーム ９ フィットプレート １０ 空洞部 １１ 隙間 １２ 隙間 １３ クッション １４ カウンターキャップ Ａ クロスメンバーレンフォース衝撃吸収機構 Ｂ ドアービーム衝撃吸収機械 Ｃ インパネレンホース衝撃吸収機構 Ｄ フロントバンパーハンガー衝撃吸収機構 Ｄ´ リヤーパンパーハンガー衝撃吸収機構 Ｅ ステアリングコラム衝撃吸収機構 Ｆ サイドフレームビーム衝撃吸収機構
Claims (2)
- 【請求項１】 ワーク間に介設された入れ子式でなる内
外テンションポストと、 この内外テンションポスト間に介設された衝撃吸収用デ
ィストオーションシェルと、 前記ワークの一方のワークと外テンションポスト間、及
び前記ワークの他方のワークと内テンションポスト間に
それぞれ設けられた衝撃吸収用の隙間と、 で構成される衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及び
ハンガーブラケット。 - 【請求項２】 ワーク間に介設された入れ子式でなる内
外テンションポストと、 この内外テンションポスト間に介設された衝撃吸収用デ
ィストオーションシェルと、 前記ワークの一方のワークと外テンションポスト間、及
び前記ワークの他方のワークと内テンションポスト間に
それぞれ設けられた衝撃吸収用の隙間と、 前記ワークの他方のワークと内テンションポスト間に設
けられるクッションと、 で構成される衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及び
ハンガーブラケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22993193A JPH0781509A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハンガーブラケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22993193A JPH0781509A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハンガーブラケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0781509A true JPH0781509A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16899981
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22993193A Pending JPH0781509A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 衝撃吸収機能付きスペーサーブロック及びハンガーブラケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0781509A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6027159A (en) * | 1996-09-26 | 2000-02-22 | Daimlerchrysler Ag | Motor vehicle having a body support structure |
| KR100974505B1 (ko) * | 2008-04-10 | 2010-08-10 | 현대자동차주식회사 | 크래쉬 박스 |
| JP2010280309A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Mazda Motor Corp | 車両用衝撃吸収構造体 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS609475U (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-23 | 松下電工株式会社 | 電気かみそりの外刃 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP22993193A patent/JPH0781509A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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