JPH0780586A - リベットかしめ装置、及びこれに用いられるかしめピン良否判定方法 - Google Patents

リベットかしめ装置、及びこれに用いられるかしめピン良否判定方法

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JPH0780586A
JPH0780586A JP5222674A JP22267493A JPH0780586A JP H0780586 A JPH0780586 A JP H0780586A JP 5222674 A JP5222674 A JP 5222674A JP 22267493 A JP22267493 A JP 22267493A JP H0780586 A JPH0780586 A JP H0780586A
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JP
Japan
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caulking
servo motor
piston body
head
pin
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JP5222674A
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Hiroyuki Ishikawa
宏幸 石川
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ASUTAA KOGYO KK
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ASUTAA KOGYO KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J9/00Forging presses
    • B21J9/02Special design or construction
    • B21J9/025Special design or construction with rolling or wobbling dies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J15/00Riveting
    • B21J15/10Riveting machines
    • B21J15/12Riveting machines with tools or tool parts having a movement additional to the feed movement, e.g. spin

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】数値制御されたサーボモータで、かしめヘッド
の上下動を直接制御することにより、かしめ加工時のか
しめ圧、かしめ高さ、及びかしめ速度を、数値情報を基
にリアルタイムで監視する。併せてサーボモータの負荷
トルクを情報として利用することにより、かしめピンの
かしめ加工終了と同時にかしめピンの良・不良を判定す
ること。 【構成】ワークテーブル上方に配置固定された支持基体
(2)と、該支持基体に支持され、ボールネジ機構
(8)により上下動するピストン体(5)と、支持基体
に保持され、ボールネジ機構を駆動するサーボモータ
(11)と、該サーボモータを制御する制御手段(2
2)と、前記ピストン体の下端部に軸回転自在に垂下保
持され、下端部にかしめヘッド(21)を備えたスピン
ドル(13)と、該スピンドルを軸回転させ、前記ピス
トン体に保持された駆動機構と、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、リベットかしめ装置
に関し、特に、かしめ加工時に加工圧、Z方向移動量、
及びZ方向速度を数値情報により、監視制御をするかし
め装置と、併せてこれに用いられ、セット位置へ規格ど
おりのかしめピンが取付けられているか否かを検出する
かしめピン良否判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に用いられているリベットか
しめ装置(別称「リベッター」)の主なものとしては、
図8にその概略を示したような構成が採られている。す
なわち、X−Y移動手段を備えたワークテーブル50の
上方に、腕体(図示省略)に保持された状態で支持基体
51が配置され、該支持基体51には、円筒状のピスト
ン体52が上下摺動自在にして保持されている。該ピス
トン体52の上端部52uには、その中心軸において、
支持基体51の上部に取付けられたモータ53の駆動軸
54が連結されている。そして、ピストン体52は、支
持基体51内に形成されたシリンダ55内を気密に摺動
する受圧盤52pが、取付けられている。シリンダ55
内には、エアー又はオイル(以下「エアー等」と略
称。)を送るコンプレッサ装置56が連通され、このエ
アー等が受圧盤52に作用して、ピストン体52を作動
させている。
【0003】支持基体51の下方部は、ピストン体52
に環装された筒体51dが一体的に形成されており、そ
の下端部外周面には、ら旋ネジ57が刻設されている。
該ら旋ネジ57には、有底筒状のストッパ体58が下方
から環装するようにして螺合されている。ストッパ体5
8の外周には、ラック59が刻設され、これと噛合する
ようにしてピニオン60が配置されている。該ピニオン
60は、タイミングベルト61を介してサーボモータ6
2に連係され、必要量だけ回転駆動される。ストッパ体
58の底部には、ピストン体52の直径より小径にした
貫通孔63が開設されている。
【0004】ピストン体52の下端部52dには、前記
貫通孔63を貫通する連結杆64を介してスピンドル6
5が、取付けられている。スピンドル65の下端部に
は、かしめヘッド66が軸回転可能にして、かつ一定の
傾斜角をもって取付けられている。以上の構成から、ピ
ストン体52、これに垂下連結されたスピンドル65、
及びかしめヘッド66は、モータ53の駆動によって軸
回転させられると共に、コンプッサ装置56によりシリ
ンダ55内に送られたエアー等を、電磁弁70等で適宜
切り替えて、上下方向(Z方向)へ摺動させている。
【0005】スピンドル体52の下方移動に従って、ス
ピンドル58、かしめヘッド66が軸回転しながら下方
移動し、このかしめヘッド66が、ワークテーブル50
上の台座67に載置された基板68の、所定位置にセッ
トされたかしめピン69の頭部69tを押圧しながら、
かしめ加工が行なわれる。そして、種々のかしめピン頭
部69tの高さに対応させるため、ピストン体52のZ
方向の下方移動の制限が、ストッパ体58の設定によっ
て行われる。すなわち、サーボモータ62の駆動力が、
タイミングベルト61、ピニオン60、及びラック59
を介して、ストッパ体58を軸回動させる。ストッパ体
58は、筒体51dに螺合されているため、軸回動しな
がら、Z方向に適宜移動することになる。このストッパ
体58の貫通孔63の縁部に、ピストン体52の下端部
52dが当接することにより、下方移動量が制限される
ことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のか
しめ装置では、ストッパ体58によってストローク(Z
方向の移動量)の設定をすることはできるが、かしめ
圧、かしめ速度、及びかしめ状態、等を最適に設定する
ことができず、あくまで熟練作業員が経験に基づいて一
定の推定のもとに行われているが実情であった。
【0007】すなわち、かしめヘッド66のZ方向移動
過程は、通常、エアー等の加圧力により下降を開始し、
下降移動中は等速運動となり、逆に上昇においても、エ
アー等の切り替えにより上昇を開始し、上昇移動中は等
速運動となるものである。この特性から、かしめ工程に
おけるかしめヘッド66の速度曲線xは図7に示すごと
く表される。スタートにより下降が起動され(点A−点
B)、定速で下降移動した後(点B−点C)、かしめヘ
ッド66がリベット頭部69tに当接される(点C)。
この時点からかしめ加工が開始されその反力で減速され
る(点C−点D)。そして、一定時間経過後に(点D−
点E)に、上昇を開始し(点E−点F)、定速で上昇し
た後(点F−点G)、停止する(点G)ものである。こ
れらの移動は、タイマーの設定により行われ、このよう
に点Aから点Gまでの時間が、1つのリベットのかしめ
加工のサイクルタイムとして設定されるものである。
【0008】ところで、通常かかる方式のかしめヘッド
66の速度設定は、起動時の加速と移動中の定速度とに
ついてのみを変更することはできるが、漸次減速移動に
ついては設定が行なわれていない。一部に、バルブ等を
調節して制御する方法もあるが、エアー等の流れを断続
させる方式である以上、レスポンス(応答反応)が鈍
く、実用に耐える程度の制御性は得難く、精度の高いタ
イマー設定は困難なものであった。
【0009】そのため、点Dの時点でかしめ加工が終了
しているものと推定するが、かしめピンの材質、外径、
高さの違いから、不十分な場合も考慮して、一定の余裕
時間(点D−点E)が設けられている。本来、この余裕
時間は、無駄なものであり、このことが予定以上のサイ
クルタイムを招き、ひいては全体の加工時間の延長の原
因となっていた。
【0010】また、逆に必要以上のかしめ加工を行っ
て、かしめピン頭部69tに損傷を与えてしまう恐れも
あった。そのため、特に小径のかしめピン69の加工に
おいては、上述のように減速ができないため、始めから
下降速度を遅く設定しておく必要があり、これまたサイ
クルタイムの伸長による加工時間の増加の原因ともなっ
ていた。
【0011】さらに、1つの基板の複数箇所に異径異種
の各種かしめピンが配置され、特にそのセット高さも異
なる基板68においては、上記方式で連続的に加工する
場合、セット高さは前記のストッパ体58の設定により
ある程度対処することができるが、サイクルタイムは、
かしめピンの種類に係わらず同一時間となってしまう問
題点があった。すなわち、かしめに一番時間がかかると
思われるかしめピンを基準としてタイマーを設定するこ
とになり、それ以外のかしめピンに対しては加工時間に
無駄が発生していた。
【0012】さらにまた、上記方式のかしめ加工は、タ
イマーの設定に基づいて行われるものであって、加工作
業中のかしめ状態をリアルタイム(同時進行的)に監視
する手段を何ら備えておらず、例えば、セット位置に適
合したかしめピンがセットされていない状態でもかしめ
加工を行ってしまう恐れがあった。かしめピンの適否、
かしめ状態の適否、等は、1つのワークの作業終了後
に、作業員の目視、又は測定器の使用によって検査する
工程が採られていた。このことは、作業効率の問題ばか
りでなく、通常、検査はロット単位の抜き取り検査で行
われるため、もし1個でも不良品があった場合には、ロ
ット全部が不良として排除され、大きな損失となる。
【0013】そこで、本願発明は、上記問題点の解消を
目的としてなされたもので、数値制御されたサーボモー
タで、かしめヘッドの上下動を直接制御することによ
り、かしめ加工時のかしめ圧、かしめ高さ、及びかしめ
速度を、数値情報を基にリアルタイムで監視、かつ制御
することができるリベットかしめ装置を提供するもので
あり、併せてこれに用いられるサーボモータの負荷トル
クを情報として利用することにより、かしめピンのかし
め加工終了と同時にかしめピンの良・不良を判定するこ
とができるかしめピン良否判定方法をも提供するもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明にかかるかしめ装置は、次にように構成さ
れている。すなわち、ワークテーブル上方に配置固定さ
れた支持基体と、該支持基体に支持され、ボールネジ機
構により上下動するピストン体と、支持基体に保持さ
れ、ボールネジ機構を駆動するサーボモータと、該サー
ボモータを制御する制御手段と、前記ピストン体の下端
部に軸回転自在に垂下保持され、下端部にかしめヘッド
を備えたスピンドルと、該スピンドルを軸回転させ、前
記ピストン体に保持された駆動機構と、から成ることを
特徴としている。
【0015】また、前記制御手段において、サーボモー
タの回転と同期する位置検出手段を利用し、ピストン体
の位置決め又はストローク(Z方向移動量)を設定する
ことを特徴としている。さらに、上記構成を採ることに
より、かしめ加工時のサーボモータの負荷トルクを検出
し、該検出値と、予め良品の場合の負荷トルクとして指
定しておいた負荷トルク値とを、比較演算することによ
りかしめピンの良否を判定することを特徴とする。
【0016】
【実施例】次に、本願発明にかかるかしめ装置の具体的
実施例について、図面に基づきその詳細を説明する。図
1は本実施例装置を示す縦断面図である。かしめ装置1
は、ワークテーブル(図示省略。)の上方に配置されて
おり、支持基体2は、ワークテーブルに取付けられた腕
体3によって保持固定されている。支持基体2の内部に
は、垂直方向(Z方向)に貫通した円筒状の摺動管路4
が、形成されており、該摺動管路4には、略円筒状のピ
ストン体5が、摺動可能に形状適合されて挿入配置され
てる。
【0017】ピストン体5内には、上方の開口6aから
中心軸に沿って一定深さに開設された円筒状の挿通管路
6が形成されており、その開口6aから一定長さの挿通
管路6の内側面には、内周面に螺旋ネジ7sが刻設され
た螺合管7が取付け固定されている。螺合管7の内周面
の螺旋ネジ7sには、ボールネジ8が、上方から挿通管
路6内に挿通するようにして螺合されている。
【0018】ボールネジ8は、その上端部8tが、摺動
管路4の上方開口に嵌合された蓋体9によって回動自在
に支持され、その上端部8tは、カップリング10を介
して、支持基体2の上部に載置固定されたサーボモータ
11の駆動軸12に連結されている。別言すると、ピス
トン体5は、カップリング10を介してサーボモータ1
1に支持されたボールネジ8に、螺合接続されて、摺動
管路4内に垂下保持された構成になっている。
【0019】かかる構成により、後述の制御手段22か
らの数値情報によりサーボモータ11が駆動され、カッ
プリング10を介してボールネジ8が軸回転する。これ
により、ボールネジ8は上下方向の移動は制限されてい
るため、螺合管7を介して螺合したピストン体5が、摺
動管路4内を下降、又は昇降移動することになる(矢印
a)。
【0020】次に、ピストン体5の下端部5dには、ス
ピンドル13が回転自在にして取付けられている。すな
わち、スピンドル13の上方に形成された支持軸14
を、ピストン体5の下端部5dの中央に開設された保持
孔15内に挿入し、これをベアリング手段16によって
保持することにより、スピンドル13を回転自在に垂下
保持している。
【0021】さらに、該支持軸14には、プーリ17、
ベルト18を介して駆動モータ19が連係されている。
該駆動モータ19は、取付台20によってピストン体5
に取付固定され、ピストン体5に従って移動するように
されている(矢印a)。また、スピンドル13の下端面
には、かしめヘッド21が回転自在にして植設されてい
る。なお、このかしめヘッド21の構成は、既に当業者
に広く知られた公知の技術であるため詳細は省略する。
【0022】かかる構成により、スピンドル13は、プ
ーリ17、ベルト18を介して駆動モータ19により、
独自に軸回転させられる(矢印b)。これらスピンドル
駆動機構は、ピストン体5の取付けられているため、こ
のスピンドル5の移動に従って、これと一体的に下降、
又は昇降移動することになる(矢印a)。前記サーボモ
ータ11には、制御手段22が接続され、この制御手段
22は、NCコントローラ(「数値制御手段」)、サー
ボアンプ、記憶手段、及び演算手段、等で構成されてい
る。作動中に逐次変化するサーボモータ11の負荷トル
クは、リアルタイムでサーボアンプにより電圧変化とし
て出力され、それがNCコントローラに入力される。か
かる情報を基に、加工状態を監視するようにしている。
なお、かかる制御方法については、後述する。
【0023】次に、本実施例かしめ装置の実施に用いら
れるサーボモータの制御速度と負荷トルクとの関係につ
いて説明する。図2はサーボモータ駆動速度特性(A)
とサーボモータ負荷トルク特性(B)を経時的に示した
グラフである。図示するように、サーボモータ11をス
タートさせると(点A)、下降起動されて負荷トルクは
上昇し一時的に加減速トルクTSが生じ(点A−点
B)、定速下降の間(点B−点C)はボールネジ8とピ
ストン体5との摺動間、及びピストン体5と摺動管路4
との摺動面に発生する摺動トルク(動摩擦力)TMのみ
が生じる。かしめヘッド21が、位置決め完了位置に接
近すると下降速度を漸次減速させる(点C−点D)。な
お、ここまでは、サーボモータ特有の台形駆動であり公
知の技術である。
【0024】そして、点Dの時点でかしめヘッド21が
かしめピン頭部69tに当接し、押圧(かしめ)が開始
される。押圧開始により、かしめヘッド21からZ方向
の反力が生じ、この反力増加に従って負荷トルクも増加
することになる((B)の点D−点Eを参照。)。かし
めヘッド21の下降が、位置決め完了した地点で、位置
決め完了信号を出力させる(点E)。この時、負荷トル
クはピーク値TPを示し、これをかしめ加工圧として記
憶する。このかしめ終了後は、位置決め完了信号出力後
一定時間THを経過した後、サーボモータ11が上昇起
動(点F−点G)、定速上昇(点G−点H)、減速停止
(点H−点I)の過程を踏んで、ピストン体5は速やか
に上昇し、スタート位置に戻るようにされている。
【0025】なおここで、上記の位置決め地点は、かし
め加工後のかしめピン69の高さとして、予め指定設定
されるものである。また、上記の一定時間THを設けた
のは、後述のピーク値TPの負荷トルク(かしめ加工
圧)と、予め設定した指定負荷トルクとを、比較演算す
るためである。したがって、この時間THは、演算速度
の改善により少なくなるものである。
【0026】このように作動するサーボモータ11の回
転数と回転角は、数値設定により制御され、これにより
かしめヘッド21のストローク(Z方向移動量)が高い
精度で制御される。その結果、かしめヘッド21のかし
めピン69への接近、又は離隔に要する時間(いわゆる
無効動作時間)を短く設定することができる一方、かし
めピン頭部69tを押圧して押す潰す時間(いわゆる有
効動作時間)を遅く設定することができる。下降停止位
置(又はストローク量)は、1ミクロン単位で設定する
ことができる。
【0027】次に本実施例装置の制御方法とかしめピン
の取付け位置の適不敵を判定する方法を説明する。図3
は、本実施例装置の動作手順を示すフローチャートであ
る。装置スタートにより、サーボモータ11が起動し、
前記図2示した特性に従ってピストン体5、スピンドル
13、及びかしめヘッド21(「スピンドル等」と略
称。)が一体となって下降する(ステップ1、以下「S
1」と略称。)。下降が指定した位置で位置決め完了さ
れて停止し(S2)、この完了時点で完了信号を出力さ
せ(S3)、この時の負荷トルクをかしめ加工圧として
記憶する。
【0028】次に、このときの負荷トルクと、正常なか
しめピン69が適切なセット位置にセットされてかしめ
られた場合の最適かしめ圧として、予め指定された負荷
トルクと比較演算する(S4)。この比較演算でYES
の場合は、適切なかしめピン69がセットされていたも
のとしてスピンドル13等を上昇させ(S5)、スター
ト位置に戻り(S6)、かしめ作業の終了となる。
【0029】逆に、前記比較演算でNOの場合は、適性
な位置にかしめピン69がセットされていない場合が考
えられるため、機械は停止し(S7)、作業が中断され
る。そして作業員により部品寸法のチェックが行なわれ
る(S8)。その結果、不良品である場合は良品と取り
替え(S9)、良品である場合は、前記比較演算(S
4)に用いた指定負荷トルクを見直し(S10)、修正
することになる。
【0030】なお、ワークテーブル50をX−Yテーブ
ルとして、X−Y−Zの三軸制御とするようにしてもよ
い。すなわち、予め設定された基板上のX−Y座標位置
をX−Yテーブルの移動で対応し、基板上のZ座標はか
しめヘッド21のストロークをミクロン単位の設定で対
応するようにプログラムしてもよい。上記フローチャー
トにおいては、スタート位置に戻ったところで(S
6)、次の加工位置の設定があるか否かを検索し(S1
1)、次の加工位置がある場合には、X−Yテーブルを
移動させ(S12)、これに対応したストローク設定が
なされる。
【0031】ここで、かしめピン69のかしめ状態は、
通常、図4に示したようになる。すなわち、適性なピン
孔70に適性なかしめピン69がセットされている場合
(A)、かしめヘッド21により最適にかしめられたと
きは、(B)示すように、ピン孔70内に均一に拡張さ
れ、かつ上面に一定の盛り上がり部69aが形成され
る。これにより基板68とかしめピン69とが、一定の
強度をもって固着されることになる。
【0032】逆に、図5に示したように、ピン孔70に
適合しない小径のかしめピン69がセットされて
(A)、かしめ加工がされた場合には、(B)示すよう
に、ピン孔70内に均一に拡張されず、かつ上面に一定
の盛り上がり部も形成されなくなる。そのため、適性な
固着力を確保できず、不良品扱いとなる。図6に負荷ト
ルク特性に示すとおり、セットされたかしめピン69の
適不敵によって、かしめ時に生じる負荷トルクのピーク
値が、異なった値を示す。このことから、予め適性かし
め圧の負荷トルクを一定の範囲として指定しておき、こ
れと実際の加工作業時に検出された負荷トルクと比較す
ることにより、セットされたかしめピン69の良否を判
定することができる。もっともあまり太いピンの場合
は、ピン孔70に挿入されず問題ないが、目視て判断が
困難な僅かに太いピンの場合、又は細いピンの場合は、
負荷トルクに明確な差異が検出され、かかる判定方法は
非常に有効なものとなる。
【0033】さらに、サーボモータ11のストロークを
ミクロン単位で設定することにより、盛り上がり部69
aの高さHをも精密に設定することができるようにな
る。
【0034】
【効果】上記構成により、本願発明は以下に列挙する効
果を奏する。数値制御されたサーボモータで駆動される
ボールネジにより、かしめヘッドの移動を直接行ってい
るため、位置決めをミクロン単位で調節、及び設定する
ことができ、熟練作業者でなくても段取り時間が早くか
つ正確に行うことができる効果がある。
【0035】また、かしめ加工時間のサイクルタイムの
設定ではなく、ストローク量、及び位置決め高さで設定
することができるため、長さ、径、さらには材質が異っ
た種々のかしめピンに対して、それぞれに最適のかしめ
状態となる。そのため、加工時間を、細く小さいピンは
早く、太く長いピンはある程度長く、と自動的に変化
し、無駄な時間を廃して作業効率の高い生産加工を行う
ことができる。このことは、各種かしめピンの高い取付
精度を得ることができ、製品の歩留りを高める効果があ
る。
【0036】さらに、サーボモータの負荷トルクを電圧
出力として把握するものであるため、実際のかしめ加工
時の負荷トルクと、予め指定した最適かしめ圧の負荷ト
ルクとを、比較演算することにより、リアルタイムにか
しめピンの良不良を判断することができる。これによ
り、不良率を著しく低下させることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のかしめ装置を示す縦断面図である。
【図2】サーボモータ駆動速度特性(A)とサーボモー
タ負荷トルク特性(B)を経時的に示したグラフであ
る。
【図3】本実施例のかしめ装置の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図4】かしめピンのかしめ状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】かしめピンのかしめ状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】各種かしめピン毎のサーボモータの負荷トルク
特性を経時的に示したグラフである。
【図7】従来例のかしめヘッドによる加工時の速度曲線
を示すグラフである。
【図8】従来例のかしめ装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・かしめ装置 2・・・支持基体
4・・・摺動管路 5・・・ピストン体 6・・・挿通管路
8・・・ボールネジ 10・・・カップリング 11・・・サーボモータ
12・・・駆動軸 13・・・スピンドル 14・・・回転支持軸
16・・・ベアリング手段 19・・・駆動モータ 21・・・かしめヘッド
22・・・制御手段 69・・・かしめピン 70・・・ピン孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークテーブル上方に配置固定された支
    持基体(2)と、 該支持基体(2)に支持され、ボールネジ機構(7、
    8)により上下動するピストン体(5)と、 支持基体(2)に保持され、ボールネジ機構(7、8)
    を駆動するサーボモータ(11)と、 該サーボモータ(11)を制御する制御手段(22)
    と、 前記ピストン体(5)の下端部(5d)に軸回転自在に
    垂下保持され、下端部にかしめヘッド(21)を備えた
    スピンドル(13)と、 該スピンドル(13)を軸回転させ、前記ピストン体
    (5)に保持された駆動機構(17、18、19)と、
    から成ることを特徴とするリベットかしめ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段において、 サーボモータの回転と同期する位置検出手段を利用し、
    ピストン体の位置決め又はストローク(Z方向移動量)
    を設定することを特徴とする請求項1記載のリベットか
    しめ装置。
  3. 【請求項3】 かしめ加工時のサーボモータの負荷トル
    クを検出し、 該検出値と、予め良品の場合の負荷トルクとして指定し
    ておいた負荷トルク値とを、比較演算することによりか
    しめピンの良否を判定することを特徴とするかしめピン
    良否判定方法。
JP5222674A 1993-09-08 1993-09-08 リベットかしめ装置、及びこれに用いられるかしめピン良否判定方法 Pending JPH0780586A (ja)

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