JPH0778388B2 - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JPH0778388B2
JPH0778388B2 JP1340644A JP34064489A JPH0778388B2 JP H0778388 B2 JPH0778388 B2 JP H0778388B2 JP 1340644 A JP1340644 A JP 1340644A JP 34064489 A JP34064489 A JP 34064489A JP H0778388 B2 JPH0778388 B2 JP H0778388B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に、気体圧縮機の電動機を挟んで駆動軸を
支持する軸受の取り付け構成とその軸受への給油に関す
るものである。
従来の技術 スクロール圧縮機は、吸入室が外周部にあり、吐出ポー
トが渦巻の中心部に設けられ、吐出ポートを中心とする
対称な渦巻形の圧縮空間で吸入・圧縮され、圧縮流体の
流れが一方向で圧縮トルクの変動が往復動式圧縮機や回
転式圧縮機に比べて小さく、振動や騒音も極めて小さい
ことが一般に知られており、特に空調機用圧縮機の分野
の一部で実用化されている。そして、吐出ポートが圧縮
室の中心部に配置される関係から、その一般的な構造は
第16図に示す通り良く知られている。同図は、固定スク
ロール1051および密閉容器1050と静止結合するフレーム
1060に設けられた転がり軸受1061とすべり軸受1062とに
支持された駆動軸1058の上端部のクランク部1059が固定
スクロール1051と噛み合って圧縮室を形成する旋回スク
ロール1052のすべり軸受1057に係合して旋回スクロール
1052を旋回運動させる軸受連結機構を備え、電動機部10
63の片側にのみ軸受を配置した、いわゆる片持ち支持軸
受構造で、密閉容器1050底部の潤滑油を上部のすべり軸
受1057,転がり軸受1061,すべり軸受1062へ駆動軸1058内
に設けた偏心給油穴1068,1069を介して遠心ポンプ作用
と差圧を利用して供給すると共に、転がり軸受1061と駆
動軸1058との隙間を小さくして、軸受隙間内での駆動軸
1058の傾斜角度を少なくし、すべり軸受1057,1062の片
当りを少なくして軸受摺動部の耐久性を向上するように
工夫した構成である(特開昭59−115488号公報)。しか
しながら上記構成では、圧縮機高速運転時には、駆動軸
1058の電動機部側先端部が軸受隙間内での駆動軸1058の
傾斜(振れ)と、駆動軸1058の先端に取り付けられた電
動機部1063の回転子の遠心力と、駆動軸1058に固定され
た回転子と密閉容器1050に固定された固定子との間のエ
アギャップ不均一に起因する電磁力との影響を受けて、
大きな振れを生じ、その結果、転がり軸受1061,すべり
軸受1062,1057に片当りが生じて軸受耐久性を著しく低
下させると共に、スクロール圧縮機の特徴である低振動
・低騒音特性を損なうと言う問題があった。上記問題解
決の手段として、特開昭55−125386号公報,特開昭62−
113881号公報,特開昭62−126282号公報,特開昭62−12
6285号公報,特開昭62−135676号公報などで駆動軸を電
動機の両側で支持する提案がなされている。しかしなが
ら、これらの提案は圧縮機の外形が大きくなる問題や両
軸受間の芯ずれが生じて軸受部の入力損失が過大となる
問題,入力過大回避のために軸受隙間を大きくすること
による振動・騒音発生など種々の問題があった。また、
上記問題解決の手段として、第17図に示す構成も知られ
ている。同図は、密閉容器2001の上部にスクロール圧縮
機2004を、その下部に電動機部2002を、底部に油溜2006
を配置し、固定スクロール2014および密閉容器2001とに
静止結合するフレーム2008に設けられた転がり軸受の主
軸受部2010と、電動機部2002の固定子2011と密閉容器20
01の円筒ケース2003との間に挟持された補助軸受部2030
に設けられた転がり軸受(玉軸受……多少の軸傾斜を許
容できる)2035とで駆動軸2009を支持する、いわゆる両
端支持転がり軸受構成で、両軸受間の芯ずれに基づくこ
じれ防止を図ると共に、図示されていないが、遠心ポン
プ作用を利用して密閉容器2001底部の油溜2006の潤滑油
を軸受摺動部へ給油する構成である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記構成では、両軸受が回転荷重を受ける
関係から、補助軸受部2030に生じる軸受振動が密閉容器
2001に直接伝播して、圧縮機に接続する配管系振動およ
びそれに起因する騒音が大きくなり、片持ち支持軸受構
成における振動・騒音との差が少なく、著しい効果が生
じないと言う問題があった。また、補助軸受部2030の軸
受に転がり軸受(玉軸受)2035を用いているので、玉が
軸受転走面を転走する際に転走面の真円不良に起因して
生じる玉のジャンピング現象時の衝突音や振動が密閉容
器2001に伝播してスクロール圧縮機の静粛な運転特性を
損なうと言う問題があった。また、このような両端支持
軸受構成の圧縮機を圧縮機低背化のために横置形にして
使用する場合や、圧縮機構部と電動機部との配置を上下
転倒配置する場合には、圧縮室から遠い側の軸受摺動部
への給油が困難となる問題があった。一方、実開昭52−
157510号公報,実開昭55−137279号公報にも記載されて
いる通り、電動機部の片側にのみ配置した軸受で電動機
に連結する駆動軸を支持する横置形回転式気体圧縮機に
おいて、潤滑油を含む吐出気体を駆動軸の内部に設け且
つ貫通したガス通路や給油通路に向けて放出し、吐出ガ
ス中の潤滑油の慣性力により分離した潤滑油をその遠心
力によって圧縮部に近い軸受に給油する手段が知られて
いる。このような給油手段を第17図に示す両端支持軸受
構成の気体圧縮機を横置形にする場合や、上下転倒置形
にする場合に応用して、圧縮室から遠い側の軸受部に給
油する方法が考えられるが、吐出気体から分離した潤滑
油が通路を通過したり、分散したりして潤滑油の回収率
が低く、充分な給油ができないと共に、分離した潤滑油
が再び吐出ガスと混合して圧縮機の外部に流出し、潤滑
油不足を生じると言う問題があった。なお、回転式気体
圧縮機において、吐出ガスから分離した潤滑油を再び吐
出ガスに混入させない手段として、電動機の回転子の端
部中心近傍に圧縮機の外部配管系に通じる吐出管の端部
を配置して、回転子が回転する際の気流を遠心拡散させ
る作用によって潤滑油を電動機の外周部に分散させ、そ
れによって潤滑油を吐出管に流入させない構成が特開昭
55−19920号公報に記載されており、この手段を両端支
持軸受構成の圧縮機に応用することは軸受給油が困難
で、実現不可能であるという問題があった。本発明は、
上記課題に鑑み、圧縮機底部の油溜から潤滑油を導入す
ることなく、油溜から離れた軸受部に潤滑油を供給する
ことのできる独立した給油形態を提供し、圧縮機の小型
化,構成部品の簡素化を図ることを目的とするものであ
る。また本発明は、油溜から離れた軸受部に潤滑油を供
給するための潤滑油の捕捉と収集した潤滑油の飛散を防
止することを目的とするものである。また本発明は、吐
出気体の流路と軸受に供給した潤滑油の排出先とを隔離
して、圧縮機外部への潤滑油の流出を防止することを目
的とする。また本発明は、吐出気体から分離した潤滑油
を再び吐出気体に混入させない吐出気体通路を提供し、
圧縮機の潤滑油確保による摺動部耐久性を向上すること
を目的とする。また本発明は、吐出気体から分離した潤
滑油をモータ(電動機)の回転式の回転による拡散作用
とそれに伴う吐出気体への再混入の防止と、回転子が潤
滑油を拡散させる際の入力増加を防止することを目的と
するものである。また、本発明は、圧縮機内部に潤滑油
を貯留するための大きな空間を必要としない給油通路を
提供し、圧縮機の小型化を図ることを目的とする。ま
た、本発明は、油溜の省スペース化による圧縮機の小型
化と圧縮効率の向上を目的とするものである。また、本
発明は、複数の給油経路を形成して圧縮機溝部の軸受部
への給油量増加により、軸受部の耐久性向上,入力損失
の低減を図ることを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決(目的を達成)するために本発明は、駆
動軸を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受部材と圧
縮機構部とで支持し、電動機を収納する電動機室を経由
しない吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部壁とで形
成する油分離空間に導入すると共に、副軸受部材の軸受
の近くに設けられ且つ軸受に開通する油受けに向けて吐
出気体を放出させる手段を設けたものである。また、本
発明は、油分離空間への吐出気体導入開口部と油受けの
油溜との間に油分離要素を配置させたものである。ま
た、本発明は、圧縮機構部と電動機とを密閉容器内に収
納固定し、電動機に連結する駆動軸を電動機の反圧機構
部の側に設けた副軸受部材と圧縮機構部とで支持し、電
動機を収納する電動機室を経由しない吐出気体を副軸受
部材と密閉容器の端部壁とで形成する油分離室に導入す
ると共に、副軸受部材の軸受の近くに設けられ且つその
軸受に開通する油受けに向けて吐出気体を放出させると
共に、副軸受部材の軸受に支持される駆動軸の軸部外周
に油受けの油溜に通じる油溝を設け、その油溝のポンプ
作用を利用して油溜の潤滑油を電動機室の圧縮機構部側
に排出させ、圧縮機外部に通じる吐出側開口部を電動機
室の反圧縮機構部側に設けたものである。また、本発明
は、電動機の反圧縮機構部側と密閉容器の端部との間に
仕切り部材を配置して電動機を収納する電動機室の底部
の油溜に通じる油分離室を設け、電動機室を経由しない
吐出ガスを油分離室の上部に導入すると共に、電動機の
回転子の端部と仕切り部材との間の空間に圧縮機の外部
に通じる吐出管の開口部を配置し、開口部を回転子の端
部に近づけたものである。また、本発明は、圧縮機構部
と電動機とを密閉容器内に収納固定し、電動機の反圧縮
機構部側と密閉容器の端部との間に仕切り部材を配置し
て電動機を収納する電動機室の底部の油溜に通じる油分
離室を設け、電動機室を経由しない吐出気体を油分離室
の上部に導入すると共に、電動機の回転子の端部と仕切
り部材との間の空間に圧縮機の外部に通じる吐出管の開
口部を配置し、その開口部を回転子の端部に近づけると
共に、電動機に連結する駆動軸を電動機の反圧機構部の
側に設けた副軸受部材と圧縮機構部とで支持し、副軸受
部材が仕切り部材を兼ねたものである。また、本発明
は、駆動軸を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受部
材と圧縮機構部とで支持し、電動機を収納する電動機室
を経由しない吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部壁
とで形成する油分離室に導入すると共に、副軸受部材の
軸受に開通する油受けに向けて吐出気体を放出させ、油
受けの潤滑油を副軸受部材の軸受と圧縮機構部の軸受部
とに導く油路を駆動軸に設け、圧縮機構部の軸受部に供
給したものである。また、本発明は、圧縮機構部と電動
機とを密閉容器内に収納固定し、電動機に連結する駆動
軸を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受部材と圧縮
機構部とで支持し、電動機を収納する電動機室を経由し
ない吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部壁とで形成
する油分離室に導入すると共に、副軸受部材の軸受の近
くに設けられ且つその軸受に開通する油受けに向けて吐
出気体を放出させると共に、油受けの潤滑油を駆動軸を
支持する副軸受部材の圧縮機構部の軸受部とに供給し、
圧縮機構部の軸受部に供給した潤滑油を圧縮室に注入さ
せたものである。また、本発明は、圧縮機構部と電動機
とを密閉容器内に収納固定し、電動機に連結する駆動軸
を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受部材と圧縮機
構部とで支持し、電動機を収納する電動機室を経由しな
い吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部壁とで形成す
る油分離室に導入すると共に、副軸受部材の軸受の近く
に設けられ且つその軸受に開通する油受けに向けて吐出
気体を放出させると共に、油受けの潤滑油を駆動軸を支
持する副軸受部材の軸受と圧縮機構部の軸受部とに供給
し、吐出圧力の作用する電動機室底部の油溜の潤滑油を
圧縮機構部の軸受部に合流給油したものである。
作用 上記手段による作用は、以下の通りである。本発明は、
電動機室を経由せず潤滑油を分離しない吐出気体が油分
離室でその流れ方向を変える際に、吐出気体中の潤滑油
がその慣性力によって吐出気体から分離し、その進行方
向前方の軸受の近くに設けられた油受けに直接収集の
後、副軸受部材の軸受に供給され、その油膜による摺動
面の潤滑および駆動軸と摺動面との間の衝突を緩和して
振動、騒音発生を少なくする。また、本発明は、油分離
室に流入してきた吐出気体が油分離要素に衝突する。そ
の際、潤滑油が捕捉され、その下部に配置した油溜に収
集する。油溜の潤滑油は油分離要素の保護をうけて吐出
気体による飛散を防止される。また本発明は、油分離室
に流入した吐出気体が潤滑油を分離後、電動機室の反圧
縮機構部側に設けた吐出側開口部から圧縮機の外部に排
出される。一方、吐出気体から分離された潤滑油は油受
けの油溜に収集後、駆動軸の軸部外周の油溝のポンプ作
用により副軸受部材の軸受に給油された後、排出気体の
流出部とは反対側の電動機室の圧縮機構部側に排出さ
れ、吐出気体と潤滑油との再混合が防止される。また、
本発明は、油分離空間で吐出気体から分離した潤滑油が
電動機室の油溜に収集する一方、潤滑油を分離した吐出
気体が、電動機の回転子の端部の近くに配置された吐出
管に流入しようとする際、吐出気体が回転子によって遠
心拡散され、吐出気体中に残存する潤滑油が分離すると
共に、吐出管に流入しようとする油分離室で分離した潤
滑油も遠心分離され、圧縮機外部配管系への潤滑油流出
が防止される。また、本発明は、副軸受部材が圧縮機の
外部に通じる電動機の側と油分離室とに仕切り、油分離
室で吐出気体から分離した潤滑油と吐出気体との再混合
が防止されると共に、電動機の回転子による潤滑油の拡
散作用も防止される。また、本発明は、電動機室を経由
せず潤滑油を分離しない吐出気体が油分離室でその流れ
方向を変える際に、吐出気体中の潤滑油がその慣性力に
よって吐出気体から分離し、分離した潤滑油がその進行
方向前方の軸受の近くに設けられた油受けに直接収集の
後、駆動軸を電動機の両側で支持する副軸受部材の軸受
と圧縮機構部の軸受部とに供給され、その油膜による摺
動面の潤滑および駆動軸と摺動面との間の衝突を緩和し
て振動、騒音発生を少なくする。また、本発明は、電動
機室を経由せず潤滑油を分離しない吐出気体が油分離室
でその流れ方向を変える際に、吐出気体中の潤滑油がそ
の慣性力によって吐出気体から分離し、分離した潤滑油
がその進行方向前方の軸受の近くに設けられた油受けに
直接収集の後、駆動軸を電動機の両側で支持する副軸受
部材の軸受と圧縮機構部の軸受部とに供給され、その油
膜による摺動面の潤滑および駆動軸と摺動面との間の衝
突を緩和して振動、騒音発生を少なくすると共に、圧縮
室に流入して圧縮室隙間を油膜密封して圧縮気体漏れを
防ぎ、再び圧縮気体と共に油分離室に排出されると言う
一連の給油通路が形成される。また、本発明は、圧縮荷
重の大部分を支持する圧縮機構部の軸受部への給油が、
電動機室底部の油溜からの給油と、軸受部材の油受けの
油溜からの給油との2系統給油によって行われ、その給
油量を充分に確保し、軸受の耐久性と摩擦損失を少なく
する。
実施例 発明の効果 上記実施例より明らかなように本発明は、圧縮機構部と
電動機とを密閉容器内に収納固定し、電動機に連結する
駆動軸を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受部材と
圧縮機構部とで支持し、電動機を収納する電動機室を経
由しない吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部壁とで
形成する油分離室に導入すると共に、副軸受部材の軸受
の近くに設けられ且つその軸受に開通する油受けに向け
て吐出気体を放出させたことにより、油分離室でその流
れ方向を変える際に、電動機室を経由せず潤滑油を分離
しない吐出気体からその中に含まれる潤滑油をその慣性
力を利用して分離し、その進行方向前方の軸受の近くに
設けられた油受けに直接収集の後、軸受に供給すること
ができる。それによって、圧縮機底部の油溜から潤滑油
を導入することなく、油溜から離れた軸受部に給油ポン
プを必要とすることなく潤滑油を供給することのできる
独立した給油経路を構成することができるので、電動機
室の底部の油溜の省スペース化が可能となり、圧縮機の
小型化と潤滑油供給構成部品の簡素化を図ることができ
る。また、本発明は、圧縮機構部と電動機とを密閉容器
内に収納固定し、電動機に連結する駆動軸を電動機の反
圧機構部の側に設けた副軸受部材と圧縮機構部とで支持
し、電動機を収納する電動機室を経由しない吐出気体を
副軸受部材と密閉容器の端部壁とで形成する油分離室に
導入すると共に、副軸受部材の軸受の近くに設けられ且
つその軸受に開通する油受けに向けて吐出気体を放出さ
せると共に、油分離室への吐出気体導入開口部と油受け
の油溜との間に油分離要素を配置させたことにより、油
分離室に流入してきた吐出気体を油分離要素に衝突さ
せ、潤滑油を付着させて効率よく捕捉することができ
る。捕捉した潤滑油を下部の油溜に滴下させると共に、
吐出気体が油溜の近傍を通過するのを阻止して、収集し
た潤滑油の飛散を防止し、潤滑油確保による摺動部耐久
性の向上を図ることができる。また、本発明は、圧縮機
構部と電動機とを密閉容器内に収納固定し、電動機に連
結する駆動軸を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受
部材と圧縮機構部とで支持し、電動機を収納する電動機
室を経由しない吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部
壁とで形成する油分離室に導入すると共に、副軸受部材
の軸受の近くに設けられ且つその軸受に開通する油受け
に向けて吐出気体を放出させると共に、副軸受部材の軸
受に支持される駆動軸の軸部外周に油受けの油溜に通じ
る油溝を設け、その油溝のポンプ作用を利用して油溜の
潤滑油を電動機室の圧縮機構部側に排出させ、圧縮機外
部に通じる吐出側開口部を電動機室の反圧縮機構部側に
設けたことにより、圧縮機外部の配管系に排出する吐出
気体の流路と潤滑油排出先とを隔離して、吐出気体と潤
滑油との再混合を阻止し、圧縮機内潤滑油を確保して摺
動部耐久性の向上を図ることができる。また、本発明
は、圧縮機構部と電動機とを密閉容器内に収納固定し、
電動機の反圧縮機構部側と密閉容器の端部との間に仕切
り部材を配置して電動機を収納する電動機室の底部の油
溜に通じる油分離空間を設け、電動機室を経由しない吐
出気体を油分離室の上部に導入すると共に、電動機の回
転子の端部と仕切り部材との間の空間に圧縮機の外部に
通じる吐出管の開口部を配置し、その開口部を回転子の
端部に近づけたことにより、油分離室で吐出気体から分
離した潤滑油が電動機室の底部の油溜に収集する一方、
潤滑油を分離した吐出気体が、電動機の回転子の端部の
近くに配置された吐出管に流入しようとする際、吐出気
体が回転子によって遠心拡散され、吐出気体中に残存す
る潤滑油を遠心分離することができると共に、吐出管に
流入しようとする油分離室で分離した潤滑油も遠心拡散
することができるので、吐出気体から分離された潤滑油
が再び吐出気体に混入することがなく、圧縮機外部配管
系への潤滑油流出を阻止して油溜の潤滑油不足を防止
し、圧縮機構部の摺動部への充分な給油により摺動部耐
久性を向上することができる。また、本発明は、圧縮機
構部と電動機とを密閉容器内に収納固定し、電動機の反
圧縮機構部側と密閉容器の端部との間に仕切り部材を配
置して電動機を収納する電動機室の底部の油溜に通じる
油分離室を設け、電動機室を経由しない吐出気体を油分
離室の上部に導入すると共に、電動機の回転子の端部と
仕切り部材との間の空間に圧縮機の外部に通じる吐出管
の開口部を配置し、その開口部を回転子の端部に近づけ
ると共に、電動機に連結する駆動軸を電動機の反圧機構
部の側に設けた副軸受部材と圧縮機構部とで支持し、副
軸受部材が仕切り部材を兼ねたことにより、特別な構成
部品を必要とすることなく、吐出気体から分離した潤滑
油を電動機の回転子の回転による拡散作用とそれに伴う
吐出気体への再混入を阻止し、電動機室の底部の油溜に
効果的に収集して潤滑油の確保を図ることができる。ま
た、回転子が潤滑油を拡散させる再の入力増加を防止す
ることができる。また、本発明は、圧縮機構部と電動機
とを密閉容器内に収納固定し、電動機に連結する駆動軸
を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸受部材と圧縮機
構部とで支持し、電動機を収納する電動機室を経由しな
い吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端部壁とで形成す
る油分離室に導入すると共に、副軸受部材の軸受の近く
に設けられ且つその軸受に開通する油受けに向けて吐出
気体を放出させると共に、油受けの潤滑油を駆動軸を支
持する副軸受部材の軸受と圧縮機構部の軸受部とに供給
したことにより、電動機室の底部の油溜と関わりのない
給油通路を形成することができ、その結果、電動機室を
省スペースにして圧縮機の小型化を図ることができる。
また、圧縮機を設置する際の傾斜角度を制限する必要も
なく、縦置き姿勢、横置き姿勢のいずれにも対応できる
圧縮機を実現することができる。また、本発明は、圧縮
機構部と電動機とを密閉容器内に収納固定し、電動機に
連結する駆動軸を電動機の反圧機構部の側に設けた副軸
受部材と圧縮機構部とで支持し、電動機を収納する電動
機室を経由しない吐出気体を副軸受部材と密閉容器の端
部壁とで形成する油分離室に導入すると共に、副軸受部
材の軸受の近くに設けられ且つその軸受に開通する油受
けに向けて吐出気体を放出させると共に、油受けの潤滑
油を駆動軸を支持する副軸受部材の軸受と圧縮機構部の
軸受部とに供給し、圧縮機構部の軸受部に供給した潤滑
油を圧縮室に注入させたことにより、電動機室の底部の
油溜を省スペースにして圧縮機を小型化することができ
る。また、軸受摺動部の油膜形成や油膜による圧縮室隙
間の密封を図り、耐久性と高圧縮効率を確保することが
できる。また、本発明は、圧縮機構部と電動機とを密閉
容器内に収納固定し、電動機に連結する駆動軸を電動機
の反圧機構部の側に設けた副軸受部材と圧縮機構部とで
支持し、電動機を収納する電動機室を経由しない吐出気
体を副軸受部材と密閉容器の端部壁とで形成する油分離
室に導入すると共に、副軸受部材の軸受の近くに設けら
れ且つその軸受に開通する軸受けに向けて吐出気体を放
出させると共に、油受けの潤滑油を駆動軸を支持する副
軸受部材の軸受と圧縮機構部の軸受部とに供給し、吐出
圧力の作用する電動機室底部の油溜の潤滑油を圧縮機構
部の軸受部に合流給油したことにより、圧縮機構部の軸
受部への給油量を増加させることができる。それによっ
て、圧縮荷重の大部分を支持する圧縮機構部の軸受部へ
の充分な給油が可能となり、軸受部の耐久性向上、軸受
摺動部の摩擦抵抗を少なくして入力損失を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例におけるスクロール冷媒
圧縮機の縦断面図、第2図は同圧縮機における主要部品
の分解斜視図、第3図は同圧縮機における吐出ポート部
に配置した逆止弁装置の要部断面図、第4図〜第6図は
それぞれ第3図における逆止弁装置の構成部品の斜視
図、第7図(a),(b)は同圧縮機におけるバランス
ウエイトの外観図、第8図は同圧縮機における主要軸受
部の要部断面図、第9図は同圧縮機におけるシール部品
の斜視図、第10図は同圧縮機におけるスラスト軸受部の
要部断面図、第11図は第1図における電動機側の空間と
吐出室側の空間とをシールするためのシール部品の斜視
図、第12図は電動機の固定子と補助軸受部材との結合部
の断面図、第13図は第1図におけるA−A線に沿った横
断面図、第14図は本発明の第2の実施例におけるスクロ
ール冷媒圧縮機の縦断面図、第15図は本発明の第3の実
施例におけるスクロール冷媒圧縮機の縦断面図、第16
図,第17図はそれぞれ異なる従来のスクロール圧縮機の
縦断面図である。 1……密閉容器、3……モータ(電動機)、3a……回転
子、3b……固定子、4……駆動軸、5……本体フレー
ム、6……モータ室(電動機室)、8……副軸受、12…
…主軸受、31……吐出管、34……吐出室油溜、35……冷
却通路、41……螺旋状油溝、78a……油室A、112a……
縦方向油穴、113a,113b……半径方向油穴、126……上部
フレーム、126a……補助フレーム、128……油分離室、1
37……薄肉ビード、142……油受け、143……油分離要
素、144……油溜、146……縦溝、204……駆動軸、204d
……小端軸、206……モータ室、208……副軸受、241…
…螺旋状油溝、242……油受け、244……油溜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/02 311 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機構部と電動機とを密閉容器内に収納
    固定し、前記電動機に連結する駆動軸を前記電動機の反
    圧縮機構部の側に設けた副軸受部材と前記圧縮機構部と
    で支持し、前記電動機を収納する電動機室を経由しない
    吐出気体を前記副軸受部材と前記密閉容器の端部壁とで
    形成する油分離室に導入すると共に、前記副軸受部材の
    軸受の近くに設けられ且つ前記軸受に開通する油受けに
    向けて前記吐出気体を放出させた気体圧縮機。
  2. 【請求項2】油分離室への吐出気体導入開口部と油受け
    の油溜との間に油分離要素を配置させた請求項1記載の
    気体圧縮機。
  3. 【請求項3】副軸受部材の軸受に支持される駆動軸の軸
    部外周に油受けの油溜に通じる油溝を設け、前記油溝の
    ポンプ作用により、前記油溜の潤滑油を電動機室に排出
    させ、圧縮機外部に通じる吐出側開口部を前記電動機室
    の反圧縮機構部側に設けた請求項1または2記載の気体
    圧縮機。
  4. 【請求項4】圧縮機構部と電動機とを密閉容器内に収納
    固定し、前記電動機の反圧縮機構部側と前記密閉容器の
    端部との間に仕切り部材を配置して前記電動機を収納す
    る電動機室の底部の油溜に通じる油分離室を設け、前記
    電動機室を経由しない吐出気体を前記油分離室の上部に
    導入すると共に、前記電動機の回転子の端部と前記仕切
    り部材との間の空間に圧縮機の外部に通じる吐出管の開
    口部を配置し、前記開口部を前記回転子の前記端部に近
    づけた気体圧縮機。
  5. 【請求項5】電動機に連結する駆動軸を前記電動機の反
    圧縮機構部の側に設けた副軸受部材と前記圧縮機構部と
    で支持し、前記副軸受部材が仕切り部材を兼ねた請求項
    4記載の気体圧縮機。
  6. 【請求項6】油受けの潤滑油を駆動軸を支持する副軸受
    部材の軸受と圧縮機構部の軸受部とに供給した請求項1
    記載の気体圧縮機。
  7. 【請求項7】圧縮機構部の軸受部に供給した潤滑油を圧
    縮室に注入させた請求項6記載の気体圧縮機。
  8. 【請求項8】吐出圧力の作用する電動機室底部の油溜の
    潤滑油を圧縮機構部の軸受部に合流給油した請求項7記
    載の気体圧縮機。
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