JPH0777497A - 表面欠陥検査方法及びその装置 - Google Patents

表面欠陥検査方法及びその装置

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JPH0777497A
JPH0777497A JP17433393A JP17433393A JPH0777497A JP H0777497 A JPH0777497 A JP H0777497A JP 17433393 A JP17433393 A JP 17433393A JP 17433393 A JP17433393 A JP 17433393A JP H0777497 A JPH0777497 A JP H0777497A
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JP
Japan
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light
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line
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defect
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JP17433393A
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English (en)
Inventor
Ayumi Hirono
歩 広野
Masanori Kobayashi
政憲 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡便な原理により欠陥検査ができ、しか
も検査対象となるエッジ部の位置が変動しても欠陥を確
実に検出できる表面欠陥検査方法と、その検査方法を実
現することができる簡易な構造で低コストな表面欠陥検
査装置を提供する。 【構成】 ライン状のエッジ部3を有する透光性の被検
査物1に対して、光源4から一様な光を検査対象のエッ
ジ部3を形成する隣接二面1a、1bに入光されるよう
に照射し、そのときのエッジ部3のライン方向と直交す
る方向に沿う範囲で得られる透過光又は反射光をライン
受光センサ5により受光するとともにその受光をエッジ
部のライン方向に沿って順次行い、受光した透過光又は
反射光の強度分布の情報に基づいて検出処理手段7によ
り欠陥を検出するようにした表面欠陥検査方法とその装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状の透光性部材の表
面、特にそのエッジ部における欠陥を自動的に検査する
表面欠陥検査方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、レーザープリン
タ等の画像出力装置には、一般に、その感光体ドラム表
面に付着する残留トナーや付着物を除去するためのクリ
ーニング機構部が装備されている。そのクリーニング機
構部は、通常、ポリウレタンゴムからなる透明なブレー
ドをその先端部のエッジ部が当接するように回転する感
光体ドラムに対して圧接することにより、ドラム表面上
の残留トナーや付着物を掻き落とすようになっている。
そのため、そのクリーニング用ブレードのエッジ部に欠
け、ひび割れ、異物付着等の欠陥があると、ドラム上の
残留トナーや付着物が充分に除去されず出力画像に筋状
の線が発生したり、或いは、その欠陥によりドラム表面
が傷つけられる等の問題が生じ、正常に機能しなくなる
のである。また、例え10μm程度の微細な「欠け」等
の欠陥であっても、近年のデジタルカラー複写機では高
画質化のために数μm程度の微小なトナーを使用するよ
うになったため、その欠陥があるブレード部分では微小
なトナーの除去ができないという問題がある。
【0003】このようなブレード等における表面欠陥を
自動的に検査することができる検査技術としては、従
来、次のようなものが提案されている。例えば、a)特
開平4−203956号公報には、現像ブレード等の被
検査物に、レーザービームによる光を照射し、そのとき
に被検査物を透過した光又はその表面で反射した光をハ
ーフミラーによって二方向に分け、その一方を拡散光成
分を除去した透過光成分として受光し光強度の異常から
吸光性のある異物や汚れの検査に使い、その他方を拡散
光成分として受光し光強度の異常から凹凸などの検査に
使うことにより、多項目の欠陥を同時に検出することが
できる方法とその装置が示されている。この場合、被検
査物を移動手段により照射光の照射方向と直交する方向
に移動させることによって、被検査物全面の検査を行う
ようになっている。また、b)特公昭58−41459
号公報には、超硬合金バイトチップやガラスプリズム等
の光学部品におけるエッジ部(稜部)の欠けを検査する
方法として、その被検査物品のエッジ部を横切るように
レーザー光を走査し、被検査物品以外の面や空間に定め
た基準点とエッジ部との間の走査時間と長さを計測し、
それを所定値と比較して(欠陥があるとレーザー光は散
乱し、その走査時間は所定値より長くなる)欠陥の有無
と大きさを検出する方法とその装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
検査技術a)は、被検査物であるブレードの側面に対し
てビーム径0.1mmφ程度のレーザー照射光を走査す
るため、そのエッジ部におけるレーザー光の自然に発す
る散乱光とエッジ部欠陥により発する散乱光の判別が困
難となり、特に欠け等の欠陥を正確に検出できないとい
う虞れがある。また、その装置に関しては、レーザー光
走査手段、二方向分割光学系及び2つの受光器を必要と
するため、装置が大型化したりコスト高になるという問
題がある。
【0005】一方、前記の検査技術b)は、クリーニン
グ用ブレードのような被検査物を検査する場合、そのブ
レードは板金ブラケットに接着した状態で検査を行うこ
とになり、検査対象となるエッジ部の位置が板金ブラケ
ット(の基準位置)に対して数百μmの公差(例えば、
傾いて取付けられること)があるため、基準点とエッジ
部の距離が一定せず、そのため正確な欠陥検出ができな
いという問題がある。また、その装置に関しては、レー
ザー光走査手段やそのための複雑な光学系を要するた
め、上記検査技術a)と同様に、装置が大型化したりコ
スト高になるという問題がある。
【0006】本発明は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたもので、より簡便な原理により欠陥検査ができ、し
かも検査対象となるエッジ部の位置が変動しても欠陥を
確実に検出できる表面欠陥検査方法と、その検査方法を
実現することができる簡易な構造で低コストな表面欠陥
検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の表面欠陥検査方
法は、ライン状のエッジ部を有する透光性の被検査物に
対して、一様な光を検査対象のエッジ部を形成する隣接
二面に入光されるように照射し、そのときのエッジ部の
ライン方向と直交する方向に沿う範囲で得られる透過光
又は反射光を受光するとともにその受光をエッジ部のラ
イン方向に沿って順次行い、受光した透過光又は反射光
の強度分布の情報に基づいて欠陥を検出することを特徴
とするものである。
【0008】また、本発明の表面欠陥検査装置は、一様
な光を透光性の被検査物における検査対象のエッジ部を
形成する隣接二面に入光されるように照射する光源と、
その光源の光照射により検査対象のエッジ部のライン方
向と直交する方向に沿う範囲で得られる透過光又は反射
光を受光するとともにその受光をエッジ部のライン方向
に沿って順次行うライン受光センサと、そのライン受光
センサで受光した透過光又は反射光の強度分布を示すセ
ンサ信号に基づいて欠陥を検出する検出処理手段とを備
えていることを特徴するものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、例えば、照射光の光軸に対し
て被検査物を所定量傾けて保持することによって、検査
対象のエッジ部を形成する隣接二面(例えば、上面とそ
の上面にエッジ部を介して隣接する側面)に入光するよ
うに光照射を行い、そのライン方向と直交する方向に沿
う範囲で得られる透過光又は反射光を受光することによ
り、エッジ部を境にして隣接二面間で光強度の分布(コ
ントラスト)が得られるが、そのときエッジ部に欠け等
の欠陥があると、その欠陥部では正常部分とは異なる光
の透過特性或いは反射特性を示すため、その強度分布中
に急峻に変化する箇所が発生する。その光強度が変化し
た部分を正常な光強度分布(信号波形など)と比較する
ことにより、欠陥として検出することができる。そし
て、被検査物とライン受光センサとをエッジ部のライン
方向に沿って相対的に移動させることにより、被検査物
全幅にわたってエッジ部における欠陥検査を行うことが
できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1〜2は本発明の一実施例を示すもので、
図1はその表面欠陥装置の構成を示し、図2はその装置
による表面欠陥検査方法を示すものである。本実施例
は、複写機等のクリーニング用ブレードのエッジ部にお
ける欠陥を検査する場合について示す。
【0011】図1又は図2において、1は透光性の被検
査物であるクリーニング用ブレードを示し、このブレー
ド1はサイズが220mm(幅)×12mm(高さ)×
2mm(厚さ)からなる平板形状をなすもので、金板ブ
ラッケト2に接着等により固定支持されている。ブレー
ド1において、3が複写機の感光体ドラムに圧接させる
エッジ部を示し、それと同時に検査対象となるエッジ部
である。4は、ブレード1に一様に拡散光を照射する光
源としての直管タイプの白色蛍光灯である。さらに、5
は画素6が縦一列にm個配列されたライン受光センサ、
7はそのセンサ5から出力されるセンサ信号に基づいて
欠陥を検出する検出処理手段を示す。
【0012】この検査装置は透過光方式のものであり、
ブレード1を、検査対象のエッジ部3がライン受光セン
サ5側に向くように配置するとともに白色蛍光灯3の光
軸方向xの垂直方向に対して10〜20°程度後方に傾
斜させた状態で保持し、不図示の搬送手段によりエッジ
部3のライン方向y、即ちブレード1の幅方向に一定の
速度で移動させるようになっている。
【0013】また、ライン受光センサ5を、画素6の配
列方向がエッジ部3のライン方向yと直交する方向zと
一致するように設置し、上記光照射により生じるブレー
ド1からの透過光のうち、エッジ部3のライン方向yと
直交する方向zに出光されるものを受光できるようにな
っている。
【0014】このような検査装置では、以下のようにし
て透過光の光強度分布が得られる。
【0015】まず、白色蛍光灯4から照射光8をブレー
ド1に向けて照射すると、ブレード1が上記のように傾
斜して保持されているため、図2に示すように照射光8
は、検査対象のエッジ部3を形成する上面1aと側面1
bにそれぞれ入光される。
【0016】これにより、ブレード1の上面1aに入光
される照射光8aは、上面1aに対して10〜20°程
度の角度で入光するためその多くが反射し、上面1aを
透過する透過光9aは、照射光8aに比べ反射光成分だ
け低下した光強度のものとなる。一方の側面1bに入光
される照射光8bは、側面1bに対して70〜80°程
度の角度で入光するためその殆どが透過し、側面1bを
透過する透過光9bは照射光8aとほぼ同等の光強度を
有するものとなる。
【0017】そして、ブレード1を透過した透過光8
は、ライン受光センサ5によって受光される。図3は、
この受光によりライン受光センサ5から出力されるセン
サ信号10の波形を示す。
【0018】ここで、得られたセンサ信号10は、信号
レベルが高レベルにある図中左側の信号部分はブレード
1の側面1b部分からの、その信号レベルが高レベルか
ら低レベルになる境界となる信号部分はエッジ部3から
の、信号レベルが低レベルである図中右側の信号部分は
ブレード1の上面1a部分からの透過光(光強度)にそ
れぞれ対応した信号レベルを示している。
【0019】このようにして、エッジ部3を形成する上
面1aと側面1bとの間における光強度の分布(コント
ラスト)が得られる。そして、その光強度が大きく切り
替わる地点pがエッジ部を示している。なお、ブレード
1の側面1b部分及び上面1a部分にそれぞれ対応する
信号波形における信号レベルの上下変化は、その各面の
光透過特性のばらつきなどである。
【0020】本実施例装置では、検知処理手段7におい
て、この透過光の光強度分布に関する情報に基づいてエ
ッジ部3における欠陥の検査を行っている。すなわち、
エッジ部3に欠陥がある場合、その透過光を受光したラ
イン受光センサ5からは、図3の二点鎖線で示すように
信号レベル(光強度)が低いセンサ信号部分10aが得
られる。これは、その欠陥部のエッジ形状が正規のもの
と異なるため、欠陥部への照射光8が散乱され、その光
透過特性も正規のものと異なる(低下する)ためであ
る。そして、この光強度分布のエッジ部周辺の異常な信
号部分が欠陥部分に対応するため、これによりエッジ部
の欠陥が検出される。
【0021】なお、本実施例におけるクリーニング用ブ
レードは、通常、金板ブラッケト2の取付け基準位置に
対して上下方向(図1中、矢印z方向)や前後方向(図
1中、光軸x方向)に数百μm程度ズレて取付けられて
おり、その取付け状態にばらつきがある。一方、エッジ
部の欠陥のうち最小サイズの欠けなどは、その大きさが
10μm程度である。
【0022】従って、この実施例装置では、図1、2に
示すようにライン受光センサ5の受光用光学系11とし
て、その取付け状態にばらつきのあるブレード1のエッ
ジ部3周辺の透過光を確実に受光できるものを使用する
ことが必要である。その受光用光学系11としては、例
えば、市販の顕微鏡レンズ等における1〜2倍程度の拡
大光学系を用いればよい。そのような拡大光学系であれ
ば、0.5mm程度の焦点深度が得られるため、ブレー
ド1の前後方向(光軸x方向)への取付けばらつきに対
しても、そのエッジ部3を含む周辺領域の透過光を確実
に受光することができる。
【0023】また、この場合、ライン受光センサ5とし
て例えば1000画素のものを用いれば、そのセンサの
視野幅は0.7〜1.4mm程度となるため、ブレード
1の上下方向の取付けばらつきに対してもエッジ部3を
含む周辺領域の透過光を確実に受光することができる。
【0024】次に、検出処理手段7について説明する。
この検出処理手段7は、ブレード1の取付け位置に変動
があっても、確実にエッジ部の欠陥を検出できるもので
ある。
【0025】まず、図4に、ブレード1を移動させてラ
イン受光センサ5による受光をエッジ部3のライン方向
yに沿って順次行い、そのときの受光センサ5からのセ
ンサ信号を逐次メモリして得られる面展開画像を示す。
すなわち、図4において縦方向はライン受光センサ5の
全画素情報、その横方向はエッジ部3のライン方向yへ
の画素情報をそれぞれ表し、また図中の実線12はセン
サ信号から得られるエッジ部3のラインを示し、点線1
3はブレード1の基準位置に取付けられているときの正
規のエッジ部のライン位置を示す。
【0026】この図4に示されるように、ブレード1の
取付けが傾斜している場合には、そのエッジ部3のライ
ンも傾斜したものとなる。そのため、エッジ部が一定の
位置であることを前提とした検出方法では、傾斜状態に
あるエッジ部における欠陥14などを検出できないこと
がある。
【0027】本実施例における検出処理手段7は、この
ような傾斜状態にあるエッジ部3の欠陥検出も確実に行
うことができるもので、そのため、図5に示すようにラ
イン受光センサ5からの(m画素×n個分の)ライン信
号を記憶するラインメモリ20と、記憶されたライン信
号の各画素の信号レベルを平均化する平均値演算回路2
1と、比較器22とでその主要部が構成されている。
【0028】この検出処理手段7によれば、まず、ライ
ン受光センサ5からのm画素分のセンサ信号23がライ
ンメモリ20のn行目に格納され、次の走査後のセンサ
5からのm画素分のライン信号レベルがラインメモリ2
0の(n−1)行目にシフトされて格納され、以後同様
にして合計n行分のライン信号レベルが記憶される。次
いで、ラインメモリ20に記録されたm画素×n個分の
ライン信号24について、平均値演算回路21により各
画素毎における信号レベルの平均値を算出し、その画素
(1〜m)毎に平均値化されてなる基準信号25を出力
する。そして、比較器22において、この基準信号25
とライン受光センサ5からの最新のセンサ信号23aと
が比較され、そのセンサ信号23aに基準信号25に比
べて異常な信号レベル部分が存在したときにはそれを欠
陥部分と識別し、例えば、2値処置して欠陥検出信号2
6として出力することにより、欠陥の検査が行われる。
なお、図3における点線25aは上記の基準信号25の
信号波形を示している。
【0029】この検出処理手段7では基準信号25とし
て、ライン受光センサ5が最新の受光走査位置の直前で
あるn行分の画素毎の平均値から構成したものを使用す
るため、エッジ部の位置が変動していても、その変動に
追従して検出処理がなされ欠陥検査が確実に実行され
る。例えば、エッジ部の傾き状態がエッジ部全長220
mmに対して最大500μmである場合、ライン受光セ
ンサ5のセンサ信号において得られるエッジ部の上下方
向への変動幅は0.1μm以下程度となるため、最小で
10μm程度のエッジ部の欠け欠陥を、そのエッジ部位
置の変動情報と混同することなく明確に判別して検出す
ることができるのである。
【0030】このような観点からすると、エッジ部の位
置が多少変動しても欠陥検査を支障なくできるため、ブ
レード1を検査時に移動させる移動機構も高精度の移送
特性を備えた装置である必要はなく、簡易で安価なもの
であってもよい。
【0031】基準信号25を作成するためラインメモリ
20に記憶するセンサ信号の数量(n)は、10行より
少ないことが好ましく、より好ましくは2〜3行分であ
る。この数量がn=10行以上であると、欠陥部分の信
号データが平均値に含まれる可能性が高くなるため、基
準信号として好ましくない。
【0032】図6は、本発明の他の実施例に係る欠陥検
査装置を示す。この欠陥検査装置は、上記実施例の透過
光方式に代えて反射光方式を採用したもので、図7に示
すように上記実施例におけるライン受光センサ5をクリ
ーニング用ブレード1からの反射光15を受光できる位
置、例えば、光軸xに垂直な軸方向zに対して30°傾
けた位置に配置するとともに、そのブレード1を検査対
象となるエッジ部3がセンサ5側に向くように例えば、
軸ほうこうzに対して5〜10°傾けた位置に配置した
以外は上記実施例と同じ構成からなるものである。
【0033】この実施例装置によれば、図7に示すよう
に、白色蛍光灯4からの照射光8は、傾斜して保持され
たブレード1における検査対象のエッジ部3を形成する
上面1aと側面1bにそれぞれ入光される。これによ
り、上面1aでは照射光8aの面1aへの入射角度が法
線方向に対して10〜20°程度であるため反射や散乱
が主に起こり相対的に高レベルの反射光15aが得ら
れ、一方の側面1bでは照射光8bの面1bへの入射角
度が法線方向に対して70〜80°程度であるためその
照射光はほとんど透過して(透過光9b)反射しないた
め低レベルの反射光15bが得られ、それらの反射光は
ライン受光センサ5によって受光される結果、図8に示
すような波形からなるセンサ信号16が光強度分布の情
報となって得られる。
【0034】そのセンサ信号16は、信号レベルが低レ
ベルである図中左側の信号部分はブレード1の側面1b
部分からの、その信号レベルが低レベルから高レベルに
なる境界となる信号部分はエッジ部3からの、信号レベ
ルが高レベルにある図中右側の信号部分はブレード1の
上面1a部分からの透過光(光強度)にそれぞれ対応し
た信号レベルを示している。このようにして、反射光方
式の検査装置においても、エッジ部3を形成する上面1
aと側面1bとの間における光強度の分布(コントラス
ト)が得られ、その光強度が大きく切り替わる地点pが
エッジ部を示すことになる。
【0035】これ以降は、前記の実施例と同様の原理と
検出処理手段7によって、エッジ部3の欠陥検査が行わ
れる。
【0036】なお、いずれの実施例も被検査物としてク
リーニング用ブレードを例に挙げて説明したが、本発明
はこれらに限定されず、その他にもイメージセンサ等の
ガラス基板、シリンドリカルミラー等の光学部品等の被
検査物におけるエッジ部のμmサイズ単位の欠陥検査に
適用することが可能である。また、光源4としては、白
色蛍光灯に代えて、例えばハロゲン光源からのハロゲン
光を光ファイバ束で導光し、レンズ等を用いてエッジ部
分3を中心に10μm程度のスポット光を照射する光照
射手段などを使用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
より簡便な原理により欠陥検査ができ、しかも検査対象
となるエッジ部の位置が変動しても欠陥を確実に検出で
きる。また、その欠陥検査方法を実現するための装置
も、簡易な構造でかつ小型であり、しかも低コスト提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る表面欠陥検査装置の
構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の装置による表面欠陥検査方法を示す概
念図である。
【図3】 センサ信号の波形図である。
【図4】 センサ信号の面展開画像を示す説明図であ
る。
【図5】 検出処理手段の構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】 本発明の他の実施例に係る表面欠陥検査装置
の構成を示す斜視図である。
【図7】 図6の装置による表面欠陥検査方法を示す概
念図である。
【図8】 センサ信号の波形図である。
【符号の説明】
1…被検査物、3…エッジ部、1a,1b…エッジ部3
を形成する隣接二面、4…光源、5…ライン受光セン
サ、7…検出処理手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン状のエッジ部を有する透光性の被
    検査物に対して、一様な光を検査対象のエッジ部を形成
    する隣接二面に入光されるように照射し、そのときのエ
    ッジ部のライン方向と直交する方向に沿う範囲で得られ
    る透過光又は反射光を受光するとともにその受光をエッ
    ジ部のライン方向に沿って順次行い、受光した透過光又
    は反射光の強度分布の情報に基づいて欠陥を検出するこ
    とを特徴する表面欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 一様な光を透光性の被検査物における検
    査対象のエッジ部を形成する隣接二面に入光されるよう
    に照射する光源と、その光源の光照射により検査対象の
    エッジ部のライン方向と直交する方向に沿う範囲で得ら
    れる透過光又は反射光を受光するとともにその受光をエ
    ッジ部のライン方向に沿って順次行うライン受光センサ
    と、そのライン受光センサで受光した透過光又は反射光
    の強度分布を示すセンサ信号に基づいて欠陥を検出する
    検出処理手段とを備えていることを特徴する表面欠陥検
    査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033192A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Canon Chemicals Inc 板状体の欠陥検出方法及び欠陥検出装置
JP2007033379A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Canon Chemicals Inc 欠陥検出方法及び装置

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