JPH077636Y2 - メンバーマウント - Google Patents

メンバーマウント

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JPH077636Y2
JPH077636Y2 JP3385090U JP3385090U JPH077636Y2 JP H077636 Y2 JPH077636 Y2 JP H077636Y2 JP 3385090 U JP3385090 U JP 3385090U JP 3385090 U JP3385090 U JP 3385090U JP H077636 Y2 JPH077636 Y2 JP H077636Y2
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JP
Japan
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tubular metal
metal fitting
member mount
axial direction
fitting
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JP3385090U
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高伸 南野
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両の懸架装置、デフ等の支持部に用いられる
メンバーマウントに関するものである。
〔従来の技術〕 自動車等の車両の懸架装置の支持部に用いられるメンバ
ーマウントは、車両走行中に路面から受ける振動を弾性
部材の圧縮、引張、剪断、捩り等の作用により緩和し車
両の乗心地をよくし、操縦安定性をよくするとともに、
懸架装置の支持部に組み付けるときの作業性をよくする
ため種々の工夫がなされている。
従来、この種のメンバーマウントとしては、例えば、第
4図〜第5図に示すようなものが知られている。図にお
いて、50はメンバーマウントで、中心部に配置された内
筒金具51と、この内筒金具51の外周に同軸に配置された
外筒金具52と、内外筒の両金具間に介装されて両金具を
連結する弾性体53と、外筒金具52の外周に設けられた弾
性部材からなる外層54とで構成されている。
内筒金具51は、金属製の円筒で、略同一肉厚の同一直径
にされている。外筒金具52は、金属製の円筒であり、一
端にフランジ部52aを有し、内筒金具51と同軸に配置さ
れいる。
弾性体53は、円筒形状で、天然ゴム、合成ゴム等のゴム
から形成され、内外筒金具51、52に接着されている。
外層54は、軸方向の断面形状が鋸歯状の突条54aを軸方
向に複数個有するように弾性体53と同一材料により形成
されている。
このように構成されたメンバーマウント50は、図示して
いない、自動車のサスペンションメンバー、サブフレー
ム等の懸架装置の取付部に外筒金具52を圧入するととも
に、内筒金具51の内孔51aにボルト等を挿通して車体側
に取付けることにより、車体と懸架装置を連結してい
る。このメンバーマウント50では、外層54を鋸歯状に形
成することにより、メンバーマウント50を懸架装置の取
付部に圧入するに際し、圧入力の低減、作業性の向上を
はかっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし上記した従来のメンバーマウントにおいては、抜
き力を確保し、圧入力を低減することができるが、圧入
により変形された鋸歯状の突条の弾性復元力に基づくキ
ックバック(圧入戻り)量が大きいため、懸架装置の取
付部とメンバーマウントの軸方向における相対寸法精度
の確保が困難になり、所望のサスペンション機能の達成
が困難になるという問題点があった。
本考案は、このような問題点に鑑みなさたれもので、十
分な抜き力が得られ、キックバックの少ない良好な精度
を確保できるメンバーマウントを提供することを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の要旨とするところは、内筒金具と、該内筒金具
の外周に配置され、一端にフランジ部を有する外筒金具
と、前記内外筒金具間に介装されて両金具を連結する弾
性体とからなるメンバーマウントにおいて、前記外筒金
具の外周面に軸方向断面形状が鋸歯状の環状の突条を軸
方向に複数個有するとともに、該鋸歯状の突条の間に、
該鋸歯状の突条の高さより低い軸方向に平行な突条を複
数個有する弾性部材からなる外層を設けたことにある。
〔考案の作用および効果〕
メンバーマウントの外筒金具の外周に軸方向の断面形状
が鋸歯状の環状の突条を軸方向に複数個有するととも
に、鋸歯状の突条の間に鋸歯状の突条の高さより低い軸
方向に平行な突条を複数個有する弾性部材からなる外層
を設けたので、メンバーマウントの圧入においては、鋸
歯状の突条の先端部が容易に変形し、軸方向に平行な突
条を設けない場合に比べても、圧入力を多大に増加させ
ることなく、良好な作業性が確保できる。一方、メンバ
ーマウントが抜けようとするときには、軸方向に平行に
設けた突条の存在により、鋸歯状の突条の抜け方向への
変形が妨げられるため、大きな抜け力が必要になり、抜
けにくくなる。また、キックバックにおいても、圧入に
より変形された鋸歯状の突条の弾性復元力にたいして、
軸方向に平行に設けた突条が抵抗力として働くため、キ
ックバック量を小さくでき、懸架装置の取付部とのメン
バマウントの軸方向における相対寸法精度が確保でき
る。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図〜第3図にもとづいて説明す
る。
この図において、1はメンバーマウントで、円筒形を
し、内筒金具2と、この外周にこれと略同軸に配置され
た外筒金具3と、内外筒金具2、3間に介装されて両金
具を連結する弾性体4と、外筒金具3の外周に設けられ
た弾性部材からなる外層5とから構成されている。
内筒金具2は略同一肉厚の同一直径の金属製の管等から
円筒形状に形成され、外筒金具3は一端にフランジ部3a
を有し、内筒金具2より短寸法の略同一肉厚で同一直径
の円筒形状に形成され、内筒金具2の外周に略同軸に配
置されている。
弾性体4は天然ゴム、合成ゴム等のゴムから所定の硬度
に、内外筒金具2、3間で略円筒形に成形されるととも
にフランジ部材3aの外面に延長されて突部が形成されて
いる。弾性体4は各対向する内外筒金具2、3に加硫接
着され、内外筒金具2、3を連結するとともに、互いに
防振支持している。このようにメンバーマウント1は内
外筒金具2、3間に弾性体4が配置されることにより、
振動を緩和し、操縦安定性をよくしている。
外層5は薄肉の弾性部材からなり、外筒金具3の外周面
に設けられ、軸方向の断面形状が鋸歯状をした環状の突
条5aを複数個有するとともに、この突条5aの間に突条5a
の高さより低い軸方向に平行な突条5bを複数個有してい
る。この外層5は弾性体4と同一材料で、弾性体4を内
外筒金具2、3に加硫接着すると同時に外筒金具3の外
周面に加硫接着するのが好ましい。
鋸歯状の突条5aは、その先端は略尖って形成され、この
先端に接して物体が軸方向の圧入方向に摺動する際に
は、突条5aの変形が大きくなって抵抗が小さくなり、引
抜方向の摺動に対しては鋸歯が逆立って突条5aの変形が
阻止されるため抵抗が大きくなる。また突条5bは突条5a
の変形量を小さくし、突条5aに加えた力を除いた際、突
条5aが逆方向にもとの形状に戻る弾性復元力を減らして
いる。
上記のような構成の本考案によるメンバーマウントと、
これと圧入代が同じ従来のメンバーマウントについて、
抜き力とキックバック量を測定した結果は、下記の表−
1のようになった。この結果からも明らかなように本考
案によるメンバーマウントは、大きな抜き力が得られ、
キックバック量は小さくすることができた。
このメンバーマウント1の取付けは、外筒金具3におい
て、懸架装置側の円筒状ブラケット6に圧入して取付け
られる一方、円筒状ブラケット6より長く形成された内
筒金具2の内孔2aに挿通されたボルト8によって車体側
の取付ブラケット7に取付けられる。
また、懸架装置に大きな振動が急激に伝わり、車体と懸
架装置に大きな相対変位を生じてもこれらが急激に接触
しないように、取付ブラケット7には円筒状ブラケット
6との対向面に弾性材9aを固着させた緩衝材9が介在せ
しめられている。また、メンバーマウント1の取付ブラ
ケット7の軸方向反対側には、弾性体4が変形の許容範
囲を超えて破損することがないように、ストッパー10が
ボルト8で内筒金具2に取付られて外筒金具3のフラン
ジ部3aに対向せしめられている。
本考案のメンバーマウント1を円筒状ブラケット6に圧
入して取付けた場合、円筒状ブラケット6の内周面6aに
沿う鋸歯状の突条5aの変形は圧入方向に容易であり、メ
ンバーマウント1は小さい力で圧入することができる。
また、所定位置で止めても突条5aの間に設けられた突条
5bの存在により、キックバック量を少なくすることがで
きる。
以上、本考案の一実施例において、弾性体4は空洞部の
ない弾性部材で形成された例について説明したが、スリ
ット等の空洞部のあるものであってもさしつかえない。
また、鋸歯状の突条は、軸方向に複数個形成されるもの
であれば、独立した環状でなく螺旋状に環が形成された
ものであってもさしつかえないし、断面形状も先端が平
らにされたものであってもさしつかえない。また、外筒
金具は軸方向に分割された金具から筒形状に形成したも
のでもよい。
さらに、本考案は非圧縮性流体が封入された流体室を有
する流体封入式のメンバーマウントに適用することも可
能である。その他本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々
の態様で実施できることは言うまでもないところであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメンバーマウントの一実施例の断
面図、第2図は第1図におけるII−II線の断面図、第3
図は本考案に係るメンバーマウントを支持部に取付けた
状態を示す断面図、第4図は従来のメンバーマウントの
断面図、第5図は第4図におけるV−V線の断面図であ
る。 1:メンバーマウント、2:内筒金具 3:外筒金具、4:弾性体 5:外層、5a:突条 5b:突条

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒金具と、該内筒金具の外周に配置さ
    れ、一端にフランジ部を有する外筒金具と、前記内外筒
    金具間に介装されて両金具を連結する弾性体とからなる
    メンバーマウントにおいて、前記外筒金具の外周面に軸
    方向断面形状が鋸歯状の環状の突条を軸方向に複数個有
    するとともに、該鋸歯状の突条の間に、該鋸歯状の突条
    の高さより低い軸方向に平行な突条を複数個有する弾性
    部材からなる外層を設けたことを特徴とするメンバーマ
    ウント。
JP3385090U 1990-03-30 1990-03-30 メンバーマウント Expired - Lifetime JPH077636Y2 (ja)

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JPH03124039U JPH03124039U (ja) 1991-12-17
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