JPH0775603A - スライドファスナーの前止検査装置 - Google Patents

スライドファスナーの前止検査装置

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    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドファスナーの前止の取付状態を自動
的に検査できるスライドファスナーの前止検査装置を得
ること。 【構成】 前止2およびスライダー6の取付けを完了し
て、グリッパー9,9により引出し搬送されてきたスラ
イドファスナー1の前止検査装置13において、スライ
ドファスナー1の搬送通路の排出側に、前止2の取付状
態を読取る画像処理用カメラ14を設けると共に、スラ
イドファスナー1の搬送通路の後方に、スライドファス
ナー1の下止近傍を支持するファスナー支持部16を設
けたスライドファスナーの前止検査装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスライドファスナーに取
付けた前止の取付状態の良否を画像処理によって判別す
るようにしたスライドファスナーの前止検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来においては、スライドファスナーの
前止の取付不良の検出は、検査員により目視検査によっ
て行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】検査員の目視検査で
は、人手と時間がかかって非能率でコストがかかると共
に個人による検査のばらつきがあるため検査の自動化が
望まれていた。そこで本発明は、スライドファスナーの
前止の取付状態を自動的に正確に検査することができる
ようにしたスライドファスナーの検査装置を提供するこ
とを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、前止およびスライダーの取付けを完了し、グ
リッパーにより引出し搬送されてきたスライドファスナ
ーの前止検査装置において、そのスライドファスナーの
搬送通路の排出側に、前止の取付状態を読取る画像処理
用カメラを設けると共に、スライドファスナーの搬送通
路の後方に、スライドファスナーの下止近傍を支持する
ファスナー支持部を設けてスライドファスナーの前止検
査装置を構成したものである。またさらに検査時にスラ
イダーより下垂した引手を、前止の取付位置とは反対側
に退避保持する引手保持部を設けてより正確に検査がで
きるようにスライドファスナーの前止検査装置を構成し
たものである。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は本発明の前止検査装置の使用状態を概略的に
示したもので、図5は検査されるスライドファスナー1
の先端部に取付けられた前止2およびスライダー6の取
付状態を示したものである。スライドファスナー1は図
1に示すように第1グリッパー8によってその両端部を
把持されて搬送され、下止5を取付けた後、前止・スラ
イダー取付具11により前止2およびスライダー6が取
付けられ、第1グリッパー8より第2グリッパー9に持
換えられて更に搬送され、所定の長さにカッター12に
より切断され、前止検査装置13により前止2、スライ
ダー6および前止側の務歯4等の取付状態をカメラ14
により読取り画像処理されて不良品を判別した後に排出
ローラ20により機外に排出されるようになっている。
前止検査装置13は、スライドファスナー1の下止近傍
を支持するファスナー支持部16とスライダー6の引手
7の前止取付側へのぶらつきを防ぐための引手保持片1
8と画像処理用のカメラ14とからなっている。ファス
ナー支持部16は前止検査装置13の後方に配置されて
いて、前止2、スライダー6を取付けたスライドファス
ナー1が所定の長さに切断されて垂れ下がる後端部を支
えて、画像処理用カメラ14の読取り部分が常に平らに
保持されて焦点がずれないようにしたもので、ファスナ
ー支持部16は図2および図3に示すように圧力シリン
ダー17により昇降自在になっていて、スライドファス
ナーの搬送時には下降して支障とならないようになって
いる。図2は第2グリッパー9によってスライドファス
ナー1が搬送されている状態を示したもので、この時は
ファスナー支持部16は下方に退避しており、検査時に
は図3に示すように上昇してスライドファスナー1の下
止近傍を支えるようになっている。ファスナー支持部1
6は図1に示すように両端部が突設している上面でスラ
イドファスナー1を支えるようになっているが、図4に
示すようにスライダー6が通過できるように中央に空間
部を形成した支持台21と、上方からの押圧片22によ
ってスライドファスナー1を挟んで支持するようにして
もよい。このファスナー支持部16aは固定式であるた
めスライドファスナー1の切断長さに関係なく常に一定
した支持を行うことができる。また前記の機械的手段に
変えて、ファスナー支持部を多数の細孔を穿設した管
を、スライドファスナー1の搬送通路の下方に昇降自在
に配置して下方よりエアを吹上げてスライドファスナー
1の後端部を浮かして支えるようにしてもよい。
【0006】引手保持片18は、カメラ14の近傍にあ
ってスライダー6より垂下している引手7を検査の間係
止して前止取付側へのぶらつきを防止して検査に支障を
与えないようにしたもので、スライドファスナー1の搬
送通路の下方に設けた基台19の表面に、スライドファ
スナー1の進行方向に傾斜した引手保持片18が取付け
られている。この引手保持片18は、スライドファスナ
ー1の被検査部である前止2の取付位置が丁度カメラ1
4の検査位置に来たときに、図3に示すようにスライダ
ー6の引手7を係止するように設けられている。そして
検査後はスライドファスナー1の搬送にしたがって、引
手7が引手保持片18の先端から容易に外れるように傾
斜して取付けられている。また引手保持片18の代りに
第2グリッパー9の下面に、スライダー6の引手7方向
に吹出すようにした空気吹出ノズルを取付けて、エアに
より引手7を後方になびかせて退避させて検査の妨げと
ならないようにしてもよい。検査部にはスライドファス
ナー1の前止2が取付けてある部分を読取る画像処理用
カメラ14と、反対側の上方より照明するバックライト
15がまた側方よりカメラ面清掃用のエアノズル25が
夫々設けられており、画像処理用カメラ14で読取った
画像は図示しない画像処理装置に送られて、前止2、ス
ライダー6の取付の有無および前止2の取付状態、前止
2に隣接する務歯4の取付状態等を判別して不良品を選
別するようになっている。画像処理用カメラ14は図2
および図3に示すようにスライドファスナー1の搬送通
路の下方に設けられていて、前止2およびスライダー6
を取付けて表を下側にして搬送され、後部を所定の長さ
に切断されたスライドファスナー1を、表から前止2、
スライダー6および前止近傍の務歯4を読取るようにな
っている。なお製品の長いものは切断される前に検査が
行われ排出時に切断される。また画像処理用カメラ14
の位置は、通常スライドファスナー1の表から読取るよ
うにスライドファスナーの搬送通路の下方に設けるが、
前止、務歯の取付状態がスライドファスナーの表、裏に
おいて余り変りのないものは、画像処理用カメラ14を
スライドファスナーの搬送通路の上方に設けて検査する
こともできる。特に図5に示すようなコイルファスナー
の検査においては、三ツ足前止2の爪3の取付状態を読
取り、ファスナーテープの表面に取付けられている務歯
4の取付状態を正確に読取るためには、画像処理用カメ
ラ14をスライドファスナーの搬送通路の下方に設けて
スライドファスナーの表を読取るようにした方がよい。
また図1に示すように前止2の取付け前に、スペース感
知部10に近接して画像処理用カメラ23とバックライ
ト24を設け、スライドファスナー1のスペース部を感
知し搬送を停止させて、下止5の取付状態を読取り画像
処理を行って不良品を判別するようにすれば、スライド
ファスナーの仕上げ状態を全て検査することができるの
で不良品を完全に選別することができる。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、前
止およびスライダーを取付けたスライドファスナーをグ
リッパーにより引出し搬送されてきたスライドファスナ
ーの前止検査装置において、スライドファスナーの搬送
通路の排出側に画像処理用カメラを設けると共に搬送通
路の後方にファスナー支持部を設けて前止の取付状態を
検査するようにしたため、仕上工程に連続して自動的に
前止の取付状態を検査することができて効率よく短時間
で不良品を選別することができると共に、垂下するスラ
イドファスナーの下止近傍を支持するため、検査部のス
ライドファスナーを常に平坦に、かつ一定の高さに保持
することができ、常に画像処理用カメラの正しい焦点の
もとで読取りができて、より一層正しい画像処理による
判別ができる等優れた効果を有している。また検査時に
引手保持部により引手を前止の取付部より退避保持する
ため引手に邪魔されずに画像処理用カメラの読取りが行
なわれ、検査ミスもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前止検査装置の設置状態を示した概略
図である。
【図2】前止検査装置による検査状態を示したもので、
スライドファスナーの切断前の側面図である。
【図3】同じく切断後の側面図である。
【図4】ファスナー支持部の他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図5】検査が行われるスライドファスナーの前止取付
近傍の平面図である。
【符号の説明】
1 スライドファスナー 2 前止 6 スライダー 7 引手 9 第2グリッパー 11 前止・スライダー取付具 13 前止検査装置 14,23 カメラ 16,16a ファスナー支持部 18 引手保持片 20 排出ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前止およびスライダーの取付けを完了
    し、グリッパーにより引出し搬送されてきたスライドフ
    ァスナーの前止検査装置において、そのスライドファス
    ナーの搬送通路の排出側に、前止の取付状態を読取る画
    像処理用カメラを設けると共に、スライドファスナーの
    搬送通路の後方に、スライドファスナーの下止近傍を支
    持するファスナー支持部を設けたことを特徴とするスラ
    イドファスナーの前止検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスライドファスナーの前
    止検査装置において、検査時に、スライダーより下垂し
    た引手を、前止の取付位置とは反対側に退避保持する引
    手保持部を設けたことを特徴とするスライドファスナー
    の前止検査装置。
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