JPH0773741B2 - 非晶質金属箔の3次元形状付加加工法 - Google Patents

非晶質金属箔の3次元形状付加加工法

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JPH0773741B2
JPH0773741B2 JP2096790A JP9679090A JPH0773741B2 JP H0773741 B2 JPH0773741 B2 JP H0773741B2 JP 2096790 A JP2096790 A JP 2096790A JP 9679090 A JP9679090 A JP 9679090A JP H0773741 B2 JPH0773741 B2 JP H0773741B2
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攝子 須藤
利男 佐野
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、非晶質金属箔に、曲げ、スタンピング、絞
り、張出し等により3次元形状を付加する加工法に関す
るものである。
[従来の技術] 非晶質金属箔は、結晶金属にないすぐれた諸特性を持
ち、各分野での製品化が期待されているが、加工上の困
難さなどから実用化は一部に制約されている。
非晶質金属箔の加工上の主な問題点としては、 板厚が薄く、表面形状が良くない。
熱的安定性に欠け、温度による特性変化がある。
高硬度、高靭性、特殊な変形機構をもつ。
などがあり、通常の金属と同様に加工を行っても、スプ
リングバックが大きくて精度よく加工できず、またクラ
ックが発生しやすい。そのため、非晶質金属箔の加工技
術に関しては、剪断等の研究例があるが、曲げ、絞り等
についての満足できる加工例はみられない。
このような問題に対処し、本発明者らは、非晶質金属箔
に対する通常のV曲げにおいて、パンチ先端半径を変え
て複数回の曲げを繰返し、即ち、同一の試料をパンチ先
端半径を大きいもの(R:0.6mm)から小さいもの(R:0.2
mm)まで3段階に変えて曲げを行った結果、先端半径が
小さいパンチによる1回の曲げでは実現できない小さな
曲げ角度で、クラックのない曲げ加工を行うことができ
た。
これは、非晶質金属では加工硬化が起こらないので、先
端半径が小さいパンチによる1回の曲げでは、一部のみ
で曲げ加工による変形が進行してクラックが生じるのに
対し、上記先端半径が異なるパンチを用いた複数回のV
曲げでは、各曲げごとに変形部位が変化し、試料の一部
分のみの変形が抑えられるためと考えられる。
しかしながら、このような方法では、先端半径を異にす
る複数のパンチを取換えて加工する必要があり、さらに
簡単な加工方法が望まれる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の技術的課題は、非晶質金属箔に、曲げ、スタン
ピング、絞り、張出し等の3次元形状を付加するに際
し、変形部位を変化させながら加工することが可能な簡
単な加工法を得ることにある。
[課題を解決するための手段、作用] 上記課題を解決するための本発明の3次元形状付加加工
法は、被加工物である非晶質金属箔を、最終的な変形形
状またはそれに近い形状である凹部をもったダイ上に置
き、パンチ先端に軟質金属等の軟質材料からなるワイヤ
ーまたはボールをセットした加工金型により、常温にお
いて上記ダイ上に置いた非晶質金属箔を加圧、加工する
に際し、上記軟質材料からなるワイヤーまたはボールを
パンチ先端の凹部にセットし、上記加圧に伴い、その軟
質材料と上記ダイとの間で非晶質金属箔の変形領域の周
辺部を加圧した後、上記加圧の継続に従い、その変形領
域周辺部の内側の閉塞的領域において、その加圧によっ
て生じる軟質金属の変形により、非晶質金属箔の局所的
な高い圧力での加圧による変形部位を上記変形領域の中
心側に変化させながら加工することを特徴とするもので
ある。
さらに具体的に説明すると、本発明の3次元形状付加の
ための加工においては、第1図及び第2図に例示するよ
うな装置が使用される。この加工装置は、被加工物とし
ての非晶質金属箔1のV曲げ加工を行うためのもので、
ラム2に対してスプリング3を介して板押え4を取付
け、ラム2の作動時に金属箔1をダイ5上に押える板押
え4を通してパンチ7を突出させ、このパンチ7により
ダイ5の上の上記非晶質金属箔1の加工を行うように構
成している。
上記ダイ5は、非晶質金属箔1の最終的な変形形状に形
成したもので、図示の例では、第2図に詳細に示すよう
に、溝状凹部5aの底部において比較的尖鋭な直角に交差
するV溝型のものを用いている。このダイ5は、被加工
物の最終的な変形形状に形成するものであるが、加工時
におけるバックラッシュ等を考慮して予め若干最終的形
状よりも変形したものとすることができる。
一方、加工金型6を構成する上記パンチ7は、先端に半
円断面の溝状の凹部7aを設け、この凹部7a内に鉛やはん
だ等の軟質金属、各種プラスチック、あるいはゴム等の
軟質材料からなるワイヤー8を取付けている。この軟質
材料からなるワイヤー8は、その形状を上記ダイ5にお
ける最終的な変形形状と若干異にしたものであり、第2
図では上記ダイ5におけるV型溝状凹部5aの底部よりも
曲率半径が大きい円形断面のものを示している。
このような構成を有する加工装置においては、常温にお
いて非晶質金属箔1をダイ5上に置き、パンチ7の先端
の凹部7aに収容した軟質材料からなるワイヤー8により
その非晶質金属箔1を加圧すると、この加圧に伴い、ワ
イヤー8とダイ5との間で非晶質金属箔1の変形領域の
周辺部を加圧した後、その加圧の継続に伴って、ワイヤ
ー8が上記変形領域周辺部の内側の閉塞的領域において
高圧で加圧され、ダイ5の形状に沿うように変形し、こ
の変形により非晶質金属箔1を局所的に高圧で加圧して
変形させる変形部位が上記変形領域の中心側に次第に変
化する。
このようにして、軟質材料の利用により金属箔1の変形
部位を変化させると、先に説明したように、先端半径が
異なるパンチを用いた複数回の曲げ加工により変形部位
を逐次変化させるのと実質的に同じような加工を、加工
金型を交換することなしに行うことができ、それによっ
てクラックの少ない、精度の高い3次元形状付加加工を
行うことができる。
本発明の3次元形状付加加工法は、上述した曲げばかり
でなく、スタンピング、絞り、張出し等の3次元形状の
付加にも利用することができる。第3図A〜Cはそれら
の加工を行う状態の概要を図示したものであり、また第
4図A〜Cはそれらの加工によって得られる成形品の形
状を示したものである。
第3図Aは、非晶質金属箔11を任意形状の溝上凹部15a
をもったダイ15上に置き、パンチ17先端の先端の略同形
状の凹部17aに軟質材料からなるワイヤー18をセットし
た加工金型16により、非晶質金属箔11を加圧して、第4
図Aに示すような成形品20のスタンピングを行う状態を
示している。
また、第3図Bは、非晶質金属箔21を半球状凹部25aを
もったダイ25上に置き、パンチ27の先端に軟質材料から
なるボール28をセットした加工金型26によりその金属箔
21を加圧して、第4図Bのような形状の成形品30の絞り
または張出し加工する状態を示し、さらに、第3図C
は、非晶質金属箔31を浅い円筒状の凹部35aをもったダ
イ35上に起き、パンチ37の先端の周囲に軟質材料のワイ
ヤー38をセットした加工金型36により、第4図Cのよう
な加工を行う場合を示している。
このような方法によれば、非晶質金属箔を室温において
加熱することなく3次元形状付加加工することができ
る。この非晶質金属箔は、材質にもよるが、一般的に
は、400〜500℃で結晶化し、それ以下の温度でも長時間
保持すると特性が変化する。そのため、上述したように
室温において加工できる方法は、極めて有効なものであ
る。
また、上記方法では、精度がよくて、バラツキの少ない
加工を行うことができる。この種の3次元形状付加加工
においては、パンチとダイの間のクリアランスとか、パ
ンチやダイの形状の精度の影響を受けることになるが、
上記方法ではパンチの精度について考慮する必要がな
く、ダイのみの精度を確保することにより、所要精度で
の加工を行うことができる。さらに、工具の摩耗、破損
を減少することもできる。
[実施例] 以下に、一例として非晶質金属箔(Ni基アモルファスMB
F50、厚さ25μm)のV曲げ加工を行った場合の実験例
について説明する。実験に使用した加工装置は、第1図
及び第2図に示すような構成を有するものである。パン
チ7の先端の凹部7aは、半径0.4mmの半円断面を有する
ものであり、この凹部7a内に1.2mmφのはんだのワイヤ
ー8をセットした。ダイ5としては、底半径が0.2mmで
直角に交差するV溝型のものを用い、その上に上記非晶
質金属箔1を置いて加工を行った。
加圧力を変化させて加工した結果を、通常のパンチで加
工したものとの比較において第5図に示す。
同図の実験の結果によれば、通常のパンチで加工したも
のでは大きなスプリングバックを生じるが、本発明の方
法による加工を行ったものでは、軟質金属のワイヤーの
変形に要する荷重(ほぼ600kgf)以上において、非晶質
金属箔の曲げ角度を金型角度に近づけることができた。
また、変形の局部化が抑制できるため、クラックの発生
も少なく、曲げ角度のバラツキも小さくすることができ
た。
[発明の効果] 以上に詳述した本発明の方法によれば、難加工材といわ
れる非晶質金属箔に対し、加熱することなしに、クラッ
クの少ない、精度の高い3次元形状付加加工を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る3次元形状付加加工法を実施する
ための加工装置の部分断面図、第2図は同要部拡大断面
図、第3図A〜Cは曲げ以外の加工法を説明するための
要部断面図、第4図A〜Cはそれによって加工された成
形品形状を示す斜視図、第5図は本発明についての実験
結果を示すグラフである。 1,11,21,31……非晶質金属箔、 5,15,25,35……ダイ、 5a,15a,25a,35a……凹部、 6,16,26,36……加工金型、 7,17,27,37……パンチ、 8,18,38……ワイヤー、28……ボール。
フロントページの続き 審査官 中川 隆司 (56)参考文献 特開 昭57−52523(JP,A) 特公 昭47−8132(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物である非晶質金属箔を、最終的な
    変形形状またはそれに近い形状である凹部をもったダイ
    上に置き、パンチ先端に軟質金属等の軟質材料からなる
    ワイヤーまたはボールをセットした加工金型により、常
    温において上記ダイ上に置いた非晶質金属箔を加圧、加
    工するに際し、 上記軟質材料からなるワイヤーまたはボールをパンチ先
    端の凹部にセットし、上記加圧に伴い、その軟質材料と
    上記ダイとの間で非晶質金属箔の変形領域の周辺部を加
    圧した後、上記加圧の継続に伴い、その変形領域周辺部
    の内側の閉塞的領域において、その加圧によって生じる
    軟質金属の変形により、非晶質金属箔の局所的な高い圧
    力での加圧による変形部位を上記変形領域の中心側に変
    化させながら加工する、 ことを特徴とする非晶質金属箔の3次元形状付加加工
    法。
JP2096790A 1990-04-12 1990-04-12 非晶質金属箔の3次元形状付加加工法 Expired - Lifetime JPH0773741B2 (ja)

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