JPH07736B2 - ポリフェニレンエ−テルと線状ポリエステルとの耐溶剤性の相溶性配合物 - Google Patents

ポリフェニレンエ−テルと線状ポリエステルとの耐溶剤性の相溶性配合物

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JPH07736B2
JPH07736B2 JP61504211A JP50421186A JPH07736B2 JP H07736 B2 JPH07736 B2 JP H07736B2 JP 61504211 A JP61504211 A JP 61504211A JP 50421186 A JP50421186 A JP 50421186A JP H07736 B2 JPH07736 B2 JP H07736B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この出願は、係属中の米国特許出願第761,712号(1985
年8月2日出願)および同第828,410号(1986年2月11
日出願)の一部継続出願である。
この発明は、耐衝撃性、耐溶剤性、引張強さおよび熱安
定性にすぐれた新規な樹脂組成物に関する。さらに詳し
くは本発明はポリフェニレンエーテルと線状ポリエステ
ルを含有するすぐれた組成物に関する。
ポリフェニレンエーテルは、すぐれた加水分解安定性、
寸法安定性、靭性、耐熱性および誘電特性を特色とする
広範に使用されている1群の熱可塑性エンジニアリング
樹脂である。ポリフェニレンエーテルは多様な状況下で
高温条件にも耐える。ポリフェニレンエーテルを含む組
成物の多くは、もろいので、エラストマーのような衝撃
改質剤と配合して成形用組成物とすることが多い。
自動車部品のような物品の成形に使用されるのを妨げて
いるポリフェニレンエーテルの欠点は、無極性溶剤、例
えばガソリンに対する耐溶剤性が低いことである。耐溶
剤性を上げるためには、ポリフェニレンエーテルを、結
晶化度が高く、従って耐溶剤性が高い樹脂と配合するの
が望ましい。このような樹脂の例に、ポリ(アルキレン
ジカルボキシレート)、特にポリ(アルキレンテレフタ
レート)を含む線状ポリエステル類が挙げられる。しか
し、この種の配合物では、しばしば相分離や層剥離が生
じる。これらの配合物はほとんど、不完全に分散された
大きなポリフェニレンエーテル粒子を含み、2つの樹脂
相間には何の相互作用もない。このような配合物から成
形した成形品は、その典型的な特色として、衝撃強さが
極めて低い。
本発明は、高度の耐衝撃性および耐溶剤性を有する重合
体配合物を提供する。本発明はまた、ポリフェニレンエ
ーテルおよびポリ(アルキレンジカルボキシレート)を
含有する相溶性のよい重合体配合物、ならびに自動車部
品などの製造に用いるのに適当な成形用樹脂組成物を提
供する。
本発明は、ポリフェニレンエーテルおよびポリ(アルキ
レンジカルボキシレート)を1:1のような高い重量比あ
るいは状況によってはもっと高い重量比で含有する新種
の相溶性配合物およびその製造方法の発見に基づくもの
である。本発明によれば、この樹脂組成物には、衝撃改
質剤、および実質的な割合の芳香族ポリカーボネート構
造単位を含む相溶化剤も導入されている。
従って、一つの観点によれば、本発明は、下記の樹脂成
分およびその何らかの反応生成物を含有する、すなわ
ち、すべての樹脂成分の重量に基づいたパーセント割合
で表示して、 (A)約10−45%の、少なくとも1種のポリフェニレン
エーテルまたはこれと少なくとも1種のポリスチレンと
の配合物、 (B)10−45%の少なくとも1種のポリ(アルキレンジ
カルボキシレート)、但し成分A対成分Bの重量比は1.
2:1以下、 (C)約8−25%の少なくとも1種の、ポリフェニレン
エーテルと相溶性の、エラストマー性衝撃改質剤、およ
び (D)約3−40%の、実質的な割合の芳香族ポリカーボ
ネート単位を含有し、重量平均分子量がポリスチレンに
対してゲル浸透クロマトグラフィで測定して40,000以上
である少なくとも1種の重合体またはこれとスチレン単
独重合体との配合物、を含む樹脂組成物に係わる。
これらの組成物中の成分のいずれかあるいはすべてが配
合時に化学的に相互作用するかは定かでない。したがっ
て、本発明は上記成分およびその何らかの反応生成物な
らびに後述する他の必要に応じて用いられる成分を含む
組成物を包含する。
本発明において、成分Aのすべてまたは一部として用い
られるポリフェニレンエーテル(ポリフェニレンオキシ
ドとしても知られる)は、次式: の構造単位を複数個含有する。上記単位のそれぞれにお
いて独立に、各Q1はそれぞれ独立にハロゲン、第一また
は第二低級アルキル(すなわち、炭素原子数7個以下の
アルキル)、フェニル、ハロアルキル、アミノアルキ
ル、炭化水素オキシ、またはハロゲン原子と酸素原子の
間に2個以上の炭素原子が介在するハロゲン化炭化水素
オキシであり、そして各Q2はそれぞれ独立にQ1について
定義した通りの水素、ハロゲン、第一または第二低級ア
ルキル、フェニル、ハロアルキル、炭化水素オキシまた
はハロゲン化炭化水素オキシである。適当な第一低級ア
ルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、n
−ブチル、イソブチル、n−アミル、イソアミル、2−
メチルブチル、n−ヘキシル、2,3−ジメチルブチル、
2−,3−または4−メチルペンチルおよび対応するヘプ
チル基がある。第二低級アルキル基の例には、イソプロ
ピル、s−ブチルおよび3−ペンチルがある。いずれの
アルキル基も枝分れよりは直鎖であるのが好ましい。大
抵の場合、各Q1がアルキルまたはフェニル、特にC1-14
アルキルで、各Q2が水素である。適当なポリフェニレン
エーテルが多数の特許に開示されている。
単独重合体および共重合体のポリフェニレンエーテルの
両方が包含される。単独重合体としては、例えば2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位を含有するも
のが適当である。適当な共重合体には、このような単位
を(例えば)2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエー
テル単位と組み合わせて含有するランダム共重合体があ
る。単独重合体は勿論、多くの適当なランダム共重合体
が特許文献に開示されている。
分子量、溶融粘度および/または衝撃強さのような特性
を変性する成分を含有するポリフェニレンエーテルも包
含される。このような重合体は特許文献に記載され、ポ
リフェニレンエーテルに周知の方法で、アクリロニトリ
ルやビニル芳香族化合物(例えばスチレン)のようなビ
ニル単量体またはポリスチレンやエラストマーのような
重合体をグラフトすることによって形成できる。代表的
な生成物は、グラフトされた部分とグラフトされていな
い部分の両方を含有する。他の適当な重合体にカップリ
ング型ポリフェニレンエーテルがあり、ここではカップ
リング剤を周知の方法で2つのポリフェニレンエーテル
鎖のヒドロキシ基と反応させて、ヒドロキシ基とカップ
リング剤との反応生成物を含有する分子量のもっと大き
い重合体を生成する。具体的なカップリング剤には低分
子量ポリカーボネート、キノン化合物、複素環式化合物
およびホルマール化合物がある。
ポリフェニレンエーテルは一般に、ゲル透過クロマトグ
ラフィで測定して、数平均分子量が約3,000−40,000の
範囲にあり、また重量平均分子量が約20,000−80,000の
範囲にある。その固有粘度は、クロロホルム中25℃で測
定して、ほとんどの場合約0.15−0.6dl/gの範囲で、好
ましくは0.25dl/g以上である。
ポリフェニレンエーテルは代表的には、少なくとも1種
の対応するモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリ
ングによって製造される。特に有用で入手しやすいモノ
ヒドロキシ芳香族化合物は2,6−キシレノール(各Q1
メチルで、各Q2が水素である)−このときの重合体はポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)として
特定できる−および2,3,6−トリメチルフェノール(各Q
1と1つのQ2がメチルで、他方のQ2が水素である)であ
る。
酸化カップリングによるポリフェニレンエーテルの製造
には多種類の触媒系が知られている。触媒の選択には特
に限定がなく、周知の触媒のどれを用いてもよい。大抵
の場合、触媒は少なくとも1種の重金属化合物、例えば
銅、マンガンまたはコバルト化合物を、通常種々の他の
材料と組み合わせて含有する。
第1群の好適な触媒系は、銅化合物を含有する触媒系か
らなる。このような触媒は、例えば米国特許第3,306,87
4号、第3,306,875号、第3,914,266号および第4,028,341
号に開示されている。これらの触媒系は通常、第一また
は第二銅イオンと、ハロゲン(すなわち塩素、臭素また
はヨウ素)イオンと、少なくとも1種のアミンとの組合
せである。
第2の好適な一群はマンガン化合物を含有する触媒系か
らなる。これは一般に、二価のマンガンをハロゲン、ア
ルコキシドまたはフェノキシドのようなアニオンと組み
合わせたアルカリ性の系である。大抵はマンガンが1種
以上の錯形成および/またはキレート形成剤、例えばジ
アルキルアミン、アルカノールアミン、アルキレンジア
ミン、o−ヒドロキシ芳香族アルデヒド、o−ヒドロキ
シアゾ化合物、ω−ヒドロキシオキシム(単量体および
重合体型)、o−ヒドロキシアリールオキシムおよびβ
−ジケトンとの錯体として存在する。周知のコバルト含
有触媒系も有用である。ポリフェニレンエーテルの製造
に適当なマンガンおよびコバルト含有触媒系は、多数の
特許および刊行物に開示されているので、当業界で周知
である。
本発明で使用できるポリフェニレンエーテルには、次式
の末端基の少なくとも一方を有する分子を含むものがあ
る。
ここでQ1およびQ2は前記定義の通り、各R1はそれぞれ独
立に水素またはアルキルで、但し両方のR1基中の炭素原
子の総数は6以下であり、そして各R2はそれぞれ独立に
水素または第一C1-16アルキル基である。各R1が水素
で、各R2がアルキル、特にメチルまたはn−ブチルであ
るのが好ましい。
式IIの末端基(以下「アミノアルキル末端基」)を含有
する重合体は、特に銅またはマンガン含有触媒を用いる
とき、酸化カップリング反応混合物の1成分として適当
な第一または第二モノアミンを導入することによって得
ることができる。このようなアミン、特にジアルキルア
ミン、そして好ましくはジ−n−ブチルアミンおよびジ
メチルアミンは、大抵は1個以上のQ1基上のα水素原子
の1つを置換することによって、ポリフェニレンエーテ
ルに化学結合されることが多い。主要な反応部位は重合
体鎖の末端単位上のヒドロキシ基に隣接するQ1基であ
る。その後の加工および/または配合中に、アミノアル
キル末端基には、おそらくは次式: のキノンメチド型中間体をもたらす種々の反応が生じ、
その結果しばしば衝撃強さの向上や他の配合成分との相
溶化を含めた多数の有利な効果が得られる。この点につ
いては米国特許第4,054,553号、第4,092,294号、第4,47
7,649号、第4,477,651号および第4,517,341号を参照さ
れたい。これらの特許の開示内容を先行技術として挙げ
ておく。
式IIIの4−ヒドロキシビフェニル末端基を有する重合
体は、代表的には、次式: のジフェノキン副生物が存在する反応混合物から、特に
銅−ハロゲン−第二または第三アミン系内で得られる。
この点については、先行技術として挙げておく米国特許
第4,234,706号および第4,482,697号の開示内容が関連し
ており、また前掲の米国特許第4,477,649号の開示内容
も適切である。このタイプの反応混合物では、ジフェノ
キノンは最終的に重合体中に相当な割合で、多くは末端
基として組み込まれる。
上述した条件下で得られる多くのポリフェニレンエーテ
ルでは、重合体分子のかなりの割合、代表的には重合体
の約90重量%もの分子が先IIおよびIIIの一方または多
くの場合両方の末端基を含有する。しかし、他の末端基
が存在してもよく、本発明は広義には、ポリフェニレン
エーテルの末端基の分子構造に依存しないことを理解す
べきである。
上述したところから当業者には、本発明に意図されるポ
リフェニレンエーテルは、構造単位の変更やそれに付随
する化学的特徴の変化に拘わりなく、現在知られている
ポリフェニレンエーテルのすべてを包含することが明ら
かである。
相当な量の未中和アミノ窒素を含有するポリフェニレン
エーテルを用いると、条件によっては、得られる組成物
の衝撃強さが低くなって望ましくないことがある。その
考えられる理由を以下に説明する。アミノ化合物には、
アミノアルキル末端基のほかに、ポリフェニレンエーテ
ルを形成するのに用いた触媒中の痕跡量のアミン(特に
第二アミン)が含まれる。
さらに、ポリフェニレンエーテル中のアミノ化合物の実
質的な割合を除去するか不活性化することにより、組成
物の特性をしばしば幾つかの面で、特に衝撃強さの面で
改良できることを見出した。このように処理した重合体
は、以下「不活性化ポリフェニレンエーテル」と称する
こともある。これらの重合体は、未中和アミノ窒素を、
含有するとしても、800ppm以下の量、特に約200−800pp
mの範囲の量含有するのが好ましい。種々の不活性化法
が開示されており、そのうちのどれをいくつ用いてもよ
い。
その方法の一つでは、ポリフェニレンエーテルを、アミ
ン化合物を中和することのできる、カルボン酸、酸無水
物またはエステル基を含む非揮発性化合物1種以上と予
備配合する。この方法は、加熱変形に強い本発明の組成
物を製造したいときに、特に有利である。具体的な酸、
無水物およびエステルは、クエン酸、リンゴ酸、アガリ
シン酸、コハク酸、コハク酸無水物、マレイン酸、マレ
イン酸無水物、シトラコン酸、シトラコン酸無水物、イ
タコン酸、イタコン酸無水物、フマル酸、マレイン酸ジ
エチルおよびフマル酸メチルである。アミノ化合物との
反応性が比較的高いことから、遊離カルボン酸、特にフ
マル酸が通常もっとも有用である。
ポリフェニレンエーテルと酸または無水物との反応は、
溶液中または好ましくは溶融状態で、約230−390℃の範
囲内の温度に加熱することによって行うことができる。
一般にポリフェニレンエーテル100部(重量)当り約0.3
−2.0部、好ましくは約0.5−1.5部の酸または無水物を
用いる。上記反応は押出機または同様の装置で行うのが
好都合である。
別の不活性化法は、上述した条件下で、真空ガス抜きし
ながらポリフェニレンエーテルを押出す方法である。こ
の方法は、予備押出工程(時には好ましい)または本発
明の組成物の押出中のいずれかで、押出機のガス抜き口
を約20Torr以下の真空に引くことのできる真空ポンプに
つなぐことによって行うことができる。
これらの不活性化法は、アミノアルキル末端基が式IVで
表わされるタイプのキノンメチドへ転換されることによ
り生じるアミンを含めて、重合体中のすべての痕跡量の
遊離アミン(主として第二アミン)を蒸発により除去ま
たは中和するのに役立つと考えられる。アミン窒素含量
が約600ppm以下のポリフェニレンエーテルが本発明に特
に有用であることを確かめた。しかし、本発明はいかな
る不活性化の理論にも左右されない。
酸または無水物との反応により、押出中の真空ガス抜き
を併用して、不活性化ポリフェニレンエーテルを製造す
る方法を、以下の実施例で具体的に示す。ここでの実施
例中「部」はすべて重量基準である。
実施例 1 マレイン酸無水物1.43部と、数平均分子量が(ゲル透過
クロマトグラフィで測定して)約20,000で、固有粘度が
クロロホルム中25℃で0.46dl/gであるポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレンエーテル)100部との混合物を、
タンブラで15−30分間混練した後、20mm二軸スクリュ押
出機で400rpmにて約310−325℃の温度範囲で押出した。
混合物の供給速度は約524g/10分とした。押出機は押出
中、真空ポンプで20Torr以下の圧力に真空ガス抜きし
た。生成物は所望通りの不活性化されたポリフェニレン
エーテルであった。
実施例 2−5 マレイン酸無水物の代りに0.7、0.8、1.0および1.4部の
フマル酸を用い、約300−325℃の温度範囲で押出して、
実施例1の手順を繰返した。同様の生成物を得た。
実施例 6 フマル酸の代りに0.7部のクエン酸を用いて、実施例2
つの手順を繰返した。同様の生成物を得た。
成分Aは少なくとも1種のポリスチレンも含有すること
ができる。ここで用いる用語「ポリスチレン」は、塊状
重合、懸濁重合および乳化重合を含めて当業界で周知の
方法で製造され、次式: (式中のR3は水素、低級アルキルまたはハロゲンで、Z
はビニル、ハロゲンまたは低級アルキルで、pは0−5
である)の単量体から誘導された構造単位を25重量%以
上含有する重合体を包含する。これらの樹脂には、スチ
レン、クロロスチレンおよびビニルトルエンの単独重合
体、スチレンと1種以上の単量体、例えばアクリロニト
リル、ブタジエン、α−メチルスチレン、エチルビニル
ベンゼン、ジビニルベンゼンおよびマレイン酸無水物と
のランダム共重合体、並びにブレンドおよびグラフトを
含むゴム変性ポリスチレンがあり、ゴム変性ポリスチレ
ンのゴムはポリブタジエン、または約98−70%のスチレ
ンと約2−30%のジエン単量体とのゴム状共重合体であ
る。これらのゴム変性ポリスチレンには耐衝撃性ポリス
チレン、すなわちHIPSがある。
成分A中のポリスチレンの割合は、ポリフェニレンエー
テルとポリスチレンがあらゆる割合で混和性であるの
で、重要でない。成分Aは、ポリスチレンを含有する場
合、一般に約5−50重量%のポリスチレンを含有する。
成分Bは、少なくとも1種の線状ポリエステルである。
線状ポリエステルには、熱可塑性ポリ(アルキレンジカ
ルボキシレート)およびその脂環式類似物がある。これ
らは代表的には次式: の構造単位を含有し、式中のR4は炭素原子数約2−10、
通例炭素原子数約2−6の二価の飽和脂肪族または脂環
式炭化水素基で、A1は炭素原子数約6−20の二価の芳香
族基である。線状ポリエステルは、通常、少なくとも1
種のジオール、例えばエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオールまたは1,4−シクロヘキサンジメタノールと
少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸、例えばイソフタ
ル酸またはテレフタル酸またはその低級アルキルエステ
ルとの反応によって製造される。ポリアルキレンテレフ
タレート、中でもポリエチレンおよびポリブチレンテレ
フタレート、特に後者が好ましい。このようなポリエス
テルは当業界で周知で、下記の米国特許に具体的に示さ
れている。
2,465,319 3,047,539 2,720,502 3,671,487 2,727,881 3,953,394 2,822,348 4,128,526 ポリエステルには本発明の組成物が遭遇する高い押出お
よび成形温度で加水分解を受ける傾向があるので、成分
Bとして用いるポリエステルが実質的に水を含まないの
が好ましい。
ポリエステルは一般に、数平均分子量が60重量%フェノ
ールと40重量%1,1,2,2−テトラクロロエタンの混合液
中30℃での固有粘度(IV)で測定して、約20,000−70,0
00の範囲にある。耐熱変形性が重要な因子であるときに
は、ポリエステルの分子量が比較的高くなければなら
ず、代表的には約40,000より高くなければならない。
本発明の組成物にはポリ(アルキレンジカルボキシレー
ト)とカーボネート単位を含む重合体の両方が存在する
ので、エステル−カーボネート交換が起り、一方または
両方の重合体が劣化する可能性があり、特に高い成形温
度ではその可能性が大きい。従って、場合によっては、
エステル−カーボネート交換を抑制する薬剤を、代表的
には全ポリエステルの約0.01−7.5重量%の量組成物中
に導入するのが好ましい。一般に、この交換抑制剤はポ
リエステルと予備配合するのが好ましい。これは、交換
抑制剤を直接本発明の組成物に導入すると、組成物の衝
撃強さが大幅に低減するのがしばしば認められるためで
ある。予備配合は、直接配合によって行っても、また濃
厚物、代表的にはポリエステルの約1−25重量%との濃
厚物をつくり、その濃厚物をポリエステルの残部に添加
することによって行ってもよい。
具体的な交換抑制剤は、米国特許第4,452,932号に開示
されたヒドロキシベンゾフェノンのようなヒドロキシ芳
香族化合物;米国特許第4,452,933号に開示されたサリ
チル酸メチルのようなサリチル酸エステル化合物;およ
び米国特許第4,532,290号に開示された燐酸二水素ナト
リウムおよびカリウムである。上記特許すべてのポリエ
ステルに関する開示内容もここに先行技術として挙げて
おく。
成分Cは、少なくとも1種の、ポリフェニレンエーテル
と相溶性の、エラストマー性衝撃改質剤である。衝撃改
質剤としては、種々のエラストマー性共重合体が適当
で、その具体例には、(例えば)スルホネートまたはホ
スホネート基で官能化されているものあるいは官能化さ
れていないものも含めたエチレン−プロピレン−ジエン
重合体(EPDM);スチレンのようなアルケニル芳香族化
合物と重合性オレフィンまたはジエン、例えばブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン、エチレン、プロピレン
およびブチレンとのブロック共重合体;ならびに例えば
ポリ(アルキルアクリレート)のコアがポリスチレンの
シェルに相互浸透網状組織を介して結合したコア−シェ
ル型エラストマーがある。このようなコア−シェル型エ
ラストマーは、本出願人の所有する係属中の米国特許出
願第811,800号(1985年12月20日出願)に詳しく開示さ
れている。
衝撃改質剤としては、アルケニル芳香族化合物とジエン
とのブロック(代表的にはジブロック、トリブロックま
たはラジアルテレブロック)共重合体が好ましい。大抵
の場合、少なくとも1つのブロックをスチレンから誘導
し、少なくとも1つの他のブロックをブタジエンおよび
イソプレンの少なくとも一方から誘導する。ポリスチレ
ン末端ブロックとジエンから誘導した中間ブロックを有
するトリブロック共重合体が特に好適である。共重合体
中の脂肪族不飽和を選択的水素化により(好ましくは)
取除くか、低減するのが有利なことが多い。衝撃改質剤
の重量平均分子量は代表的には約40,000−300,000の範
囲にある。このタイプのブロック共重合体は、シェル・
ケミカル社(Shell Chemical Company)から商標名クラ
トン(KRATON)にて市販されており、クラトンD1101,G1
650,G1651,G1652,G1657およびG1702がある。
本発明によれば、成分AおよびBの配合物が不相溶性に
なる傾向を、組成物に成分Dを導入することにより克服
する。成分Dの必須成分は実質的な割合の芳香族ポリカ
ーボネート単位を含有する重合体である。
このタイプの重合体としては、芳香族ポリカーボネート
単独重合体が好ましい。このような単独重合体中の構造
単位は一般に次式: で表わされ、式中のA2は芳香族基である。適当なA2基と
しては、m−フェニレン、p−フェニレン、4,4′−ビ
フェニレン、2,2−ビス(4−フェニレン)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−フェニレン)プロパン
および同様の基、例えば米国特許第4,217,438号に名称
または式(一般式または特定の式)で開示されたジヒド
ロキシ芳香族化合物に対応する基がある。非炭化水素成
分を含む基も包含される。これらの基はクロロ、ニト
ロ、アルコキシなどの置換基でも、チオ、スルホキシ、
スルホン、エステル、アミド、エーテルおよびカルボニ
ルのような連結基でもよい。しかし、大抵はすべてのA2
基が炭化水素基である。
A2基は次式: −A3−Y−A4− (IX) で表わされるものが好ましくは、式中のA3およびA4はそ
れぞれ二価の単環芳香族基であり、YはA3とA4とを1個
または2個の原子で隔離する連結基である。式IX中の結
合手はA3およびA4のYに対するメタまたはパラ位にある
のが普通である。このようなA2基は、式HO−A3−Y−A4
−OHのビスフェノールから誘導されると考えることがで
きる。以下でしばしばビスフェノールに言及するが、ビ
スフェノール以外の適当な化合物から誘導されたA2基を
用いるのも適当であることを理解しておくべきである。
式IXにおいて、A3およびA4基は非置換フェニレンまたは
その置換誘導体とすることができ、具体的な置換基(1
個またはそれ以上)にはアルキル、アルケニル(例えば
架橋可能かつグラフト可能な成分、例えばビニルおよび
アリル)、ハロ(特にクロロおよび/またはブロモ)、
ニトロ、アルコキシなどがある。非置換のフェニレン基
が好適である。A3およびA4両方がp−フェニレンである
のが好ましいが、両方がo−またはm−フェニレンで
も、片方がo−またはm−フェニレンで、他方がp−フ
ェニレンでもよい。
連結基Yは1個または2個の原子、好ましくは1個の原
子でA3とA4を隔離する基である。これは大抵は炭素水素
基、特に飽和基、例えばメチレン、シクロヘキシルメチ
レン、2−[2.2.1]−ビシクロヘプチルメチレン、エ
チレン、2,2−プロピレン、1,1−(2,2−ジメチルプロ
ピレン)、1,1−シクロヘキシレン,1,1−シクロペンタ
デシレン、1,1−シクロドデシレンまたは2,2−アダマン
チレン、特にgem−アルキレン基である。しかし、不飽
和基およびすべてまたは一部が炭素および水素以外の原
子からなる基も包含される。このような基の例には、2,
2−ジクロロエチリデン、カルボニル、チオおよびスル
ホンがある。入手しやすいのと本発明の目的に特に適当
であることから、式IXの基としては、ビスフェノールA
から誘導され、Yがイソプロピリデンで、A3およびA4
それぞれp−フェニレンである2,2−ビス(4−フェニ
レン)プロパン基が好ましい。
ポリカーボネート単独重合体を製造する種々の方法が知
られており、成分Dを製造するのにそのうちどれを用い
てもよい。ホスゲンをビスフェノール化合物と反応させ
る界面法およびその他の方法、ビスフェノール化合物を
ジアリールカーボネートと反応させるエステル交換法、
そして環状ポリカーボネートオリゴマーを線状ポリカー
ボネートに転換する方法が挙げられる。後者の方法は欧
州特許出願第162,379号および本出願人の所有する係属
中の米国特許出願第704,122号(1985年2月22日出願)
および同第723,672号(1985年4月16日出願)に開示さ
れている。
各種のコポリカーボネートも成分Dとして有用である。
その一例は、少なくとも1種のジヒドロキシ芳香族化合
物をホスゲンと少なくとも1種のジカルボン酸クロリ
ド、特に塩化イソフタロイル、塩化テレフタロイルまた
はその両方の混合物と反応させて得られるタイプのポリ
エステル−ポリカーボネートである。このようなポリエ
ステル−ポリカーボネートは、式VIIIの構造単位および
これと結合した次式: の単位を含有し、式中のA5は芳香族基、通常p−または
m−フェニレン基である。他の例に、例えば米国特許第
3,189,662号および第3,419,634号に開示されたシロキサ
ン−カーボネートブロック共重合体や、米国特許第4,37
4,223号および第4,436,876号のポリフェニレンエーテル
−ポリカーボネートブロック共重合体があり、これらの
ブロック共重合体を用いると、組成物の加熱変形温度が
ホモポリカーボネートを含有する組成物より著しく高く
なることが多い。上掲の特許および特許出願のポリカー
ボネートおよびコポリカーボネートに関する開示内容を
ここに先行技術として挙げておく。
コポリカーボネートは、大抵の場合、約20重量%以上の
カーボネート構造単位を含有しなければならない。共重
合単位がエステル単位以外であるときは、重合体に約45
%以上のカーボネート単位を含有させるのが好ましい。
ホモまたはコポリカーボネートの重量平均分子量は、衝
撃強さを最高にするためには(ポリスチレンに対してゲ
ル透過クロマトグラフィで測定して)約40,000以上とす
る必要がある。重量平均分子量は大抵約40,000−80,000
の範囲、特に約50,000−80,000の範囲にある。しかし、
成分Dが約80,000−200,000の範囲の分子量を有する組
成物は、後述するように、しばしば極めて高い衝撃強さ
を示す。
大抵の場合、成分Dはポリカーボネートまたはコポリカ
ーボネートのみからなる。すなわち、この重合体が不純
物を除いては成分全体を占める。しかし、成分Dとし
て、ポリカーボネートまたはポリエステル−ポリカーボ
ネートとスチレン単独重合体、代表的には数平均分子量
約50,000−250,000のスチレン単独重合体との配合物を
用いることも本発明の範囲内に入る。このような配合物
は一般に50%以上のポリカーボネートまたはポリエステ
ル−ポリカーボネートを含有する。
本発明では種々のポリスチレンを成分A,CおよびDのす
べてもしくは一部に用いるのが可能である。しかし、特
定に使用されるポリスチレンは個々に種々の点で異な
る。成分A中のポリスチレンは単独重合体、ランダム共
重合体またはゴム変性ポリスチレンであり、成分Cでは
ブロックまたはコア−シェル共重合体がよく、そして成
分Dには単独重合体を用いる。さらに、ポリスチレン
は、成分AおよびDいずれかに含まれるのなら、通常そ
の一方のみに存在する。
ポリエステル−芳香族ポリカーボネート配合物を、成分
BおよびDの一部またはすべての材料として用いること
も本発明の範囲内に入る。後述するように、このような
配合物を用いると、成分の割合の融通が幾分増す。
特に、不活性化ポリフェニレンエーテルおよび比較的少
量のポリカーボネートを含有する組成物では、組成物中
に(E)少なくとも1個のシアヌレートまたはイソシア
ヌレート成分を含有する化合物および複数個のエポキシ
ド成分を含有する化合物から選ばれる少なくとも1種の
化合物も配合すると、衝撃強さおよび/または耐熱変形
性が向上することがしばしば認められる。具体的なシア
ヌレートおよびイソシアヌレートは、塩化シアヌル、ト
リエチルシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレートおよびトリフェニルシアヌレー
トである。エポキシド化合物には、グリシジルアクリレ
ートおよびグリシジルメタクリレートのような化合物の
単独重合体ならびにその共重合体があり、共単量体とし
ては低級アルキルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、アクリロニトリルおよびスチレンが好ましい。エポ
キシ置換シアヌレートおよびイソシアヌレート、例えば
トリグリシジルイソシアヌレートも有用である。
種々の点で、本発明の組成物中の諸成分の割合は重要な
考慮事項である。一般に、成分AおよびBがそれぞれ上
記組成物中に、全樹脂成分の約10−45%、好ましくは約
15−45%の量存在することが意図されている。さらに、
成分A対成分Bの重量比を1.2:1以下とすべきである。
成分Aの量がそれより多いと、組成物の衝撃強さが急激
に低下するからである。上記重量比を約0.7−1.0:1とす
るのが好ましい。
成分C、すなわちエラストマー性衝撃改質剤は、約8−
25%、特に約10−20%の量含有させることができる。成
分Cの割合を少なくすると、加熱変形温度が高くなるこ
とが多いので、高い耐熱変形性が望ましいときには成分
Cのレベルを最小に抑える必要がある。
成分D、すなわち相溶化用重合体の割合に関しては、本
発明では主に3つの実施態様があるが、これらの実施態
様以外の例も考慮されている。第1の実施態様には、約
10−40%の成分Dを含有する組成物が含まれる。このよ
うな組成物では、成分Aが不活性化されていないポリフ
ェニレンエーテルであるのが代表的である。ほとんどの
例では、このような組成物中の成分Aのレベルを15−35
%、成分Bのレベルを15−35%、成分Dのレベルを20−
40%とするのが、衝撃強さを最大にする上で好ましい。
成分Aが不活性化されておらず、成分BおよびDを全量
または部分的にポリエステル−芳香族ポリカーボネート
配合物により供給する場合には、ある成分を上述した割
合の範囲外の割合で用いることにより所望の高い衝撃強
さを得ることがしばしば可能である。このことは少なく
とも2つの点、すなわち成分Aに対して成分Bを低い割
合で用いる可能性と、成分Dを40%より多く用いる可能
性とで、言える。従って本発明は、別の観点からは、下
記の成分およびその何らかの反応生成物、すなわち成分
Aとして約15−35%のポリフェニレンエーテル、約10−
35%の成分B、約10−25%の成分C、および成分Dとし
て約12−50%の少なくとも1種の芳香族ポリカーボネー
トを含有し、但し成分Bのすべてと成分Dの約60%以上
がポリ(アルキレンジカルボキシレート)−芳香族ポリ
カーボネート配合物として供給され、成分A対成分Bの
重量比が約1.8:1以下、好ましくは約0.7−1.8:1である
組成物である。
第2の実施態様では、成分Aが不活性化ポリフェニレン
エーテルであり、成分AおよびBの割合がそれぞれ30−
45%である。成分Dの割合は約3−10%で、配合物には
さらに成分Eを、全成分A,B,CおよびDの100部当り約0.
1−3.0部、好ましくは約0.25部以上の量含有させること
ができる。この実施態様は多くの場合、加熱変形温度が
比較的高い点に特色がある。
単一配合操作で他の成分と配合することにより成分Eを
導入することが、この第2の実施態様の範囲内に含まれ
る。しかし、成分Eを成分Bと予備混合する、代表的に
はドライ混合と引続いての予備押出により予備混合する
のが好ましいことが多い。このような予備混合を行う
と、おそらく後述するように分子量を増大することによ
り、成分Bの溶融粘度が増加し、またしばしば本発明の
組成物の衝撃強さも増加する。
第3の実施態様では、成分Aが不活性化ポリフェニレン
エーテルであり、ポリカーボネートが約80,000−200,00
0、好ましくは約150,000−200,000の範囲の重量平均分
子量を有する。これらのポリカーボネートおよび他の成
分が第2の実施態様におけると同じ割合で存在する組成
物は一般に、成分Eがなくても衝撃強さが高いことを特
色としている。
本発明の組成物中の不活性化ポリフェニレンエーテルお
よび成分Eの化学的な役割は完全には理解されていない
し、本発明の基礎として特に化学的理論に依拠すること
はない。しかし、ポリフェニレンエーテル中にアミノ化
合物がある最低の割合を超えて存在すると、それが原因
でポリカーボネートの分子量が低下すると考えられる。
このようなアミノ化合物には、アミノアルキル末端基の
ほかに、ポリフェニレンエーテルの形成に用いた触媒中
の痕跡量のアミン(特に第二アミン)が含まれる。もし
そうだとすると、このようなアミノ化合物の大部分の除
去または中和によりポリカーボネートに高分子量が維持
され、従ってポリカーボネートの相溶化剤としての効果
が増大になる環境がもたらされる。
本発明の組成物は、走査型電子顕微鏡によれば、ポリフ
ェニレンエーテル(成分A)の粒子が連続ポリエステル
含有相中に分散されて実質的に成っていることがわかっ
た。上記粒子の寸法および形状は、組成物中のポリフェ
ニレンエーテルの割合などの要因とともに変化する。エ
ラストマー性衝撃改質剤(成分C)はほゞ完全に分散相
内に存在する。分散相粒子の寸法および形状および/ま
たはその連続相への接着の度合から、本組成物は層剥離
や同じようなタイプの応力破損に極めて強い。
組成物に他の通常用いられる成分、例えば充填剤、難燃
剤、顔料、染料、安定剤、帯電防止剤、離型剤などを含
有させることも、本発明の範囲内に含まれる。他の樹脂
成分を存在させることも意図されている。このようなも
のには、成分Bと相溶性の衝撃改質剤、例えばブタジエ
ン、スチレン、ブチルアクリレートおよびメチルメタク
リレートのような単量体の種々のグラフトおよびコア−
シェル共重合体がある。本発明に使用する前に、この種
の衝撃改質剤を成分Bと予備押出するのが好ましいこと
が多い。この方法により、低温での延性の改良された組
成物を製造することができる。
他の樹脂成分として、成分A用の他の衝撃および加工改
質剤、例えばオレフィン共重合体も包含される。一般
に、他の樹脂成分が存在する場合、その量は全樹脂の約
15%を超えない。
本発明の組成物の製造は、その成分を均質配合物の形成
に適当な条件下で単に配合することにより通常行われ
る。このような条件にはしばしば、組成物に相当な剪断
力を加えて粒度を減少させるスクリュ型または類似の押
出機で便宜に行われる押出が含まれる。押出温度は通常
約100゜−325℃の範囲とする。
押出条件は、組成物の衝撃強さその他の特性に影響を与
える。例えば、組成物を2回以上押出して効果的な配合
を確保すれば組成物の衝撃強さが向上することがある。
別の実施態様では、材料導入用の供給口を2つ以上も
ち、一つの供給口が他の供給口より下流にある単一押出
機を使用する。成分Aまたはその製造用の反応物質と成
分Cの少なくとも一部を第1供給口から導入し、好まし
くは約300−350℃の範囲の温度で押出す。押出機のこの
部分を真空ガス抜きするのが好ましい。
残りの成分を下流の供給口から導入し、押出しを続ける
が、上記より低い温度で押出しを続けて成分BおよびC
の分解を抑えるのが好ましい。分解をさらに抑えるため
に、この時点で成分Cの一部を導入するのが有利であ
る。この段階での代表的な押出温度は約260−320℃の範
囲になる。
本発明を具体的に示す下記の実施例においては、次の通
りの配合成分を使用した。
成分 A PPE−ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン−エーテ
ル)、数平均分子量約20,000、固有粘度0.46dl/g(クロ
ロホルム中25℃)。約1000pPmの窒素を含有することを
確認。
実施例1など−表示した実施例の生成物。実施例2の生
成物は約600ppmの窒素を含有。
実施例2(など)−NVV−実施例2(など)の生成物に
似ているが、真空ガス抜きではなく大気圧ガス抜きで製
造した生成物。
PPE−VV−2軸スクリュ押出機で、約300−315℃の温度
範囲内で、最高圧力20Torrに真空ガス抜きして押出した
PPE。438ppmの窒素を含有。
成分 B PBT(50,000)およびPBT(25,000)−それぞれ数平均分
子量がゲル透過クロマトグラフィで測定して約50,000お
よび25,000であるポリ(ブチレンテレフタレート)。
PBT−ES−交換抑制剤としてNaH2PO4を含有するPBT(50,
000)。NaH2PO4をポリエステルの一部と0.18重量%のレ
ベルに予備配合し、その後20%のこのポリエステルを未
処理のポリエステルと配合した。
PET(28,000)およびPET(45,000)−それぞれ数平均分
子量が、フェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタンの
3:2(重量)混合液中30℃での固有粘度から測定して、
約28,000および45,000であるポリ(エチレンテレフタレ
ート)。
成分 C SEBS−29,000の重量平均分子量を有するポリスチレン末
端ブロックと、116,000の重量平均分子量を有する水素
化ブタジエン中間ブロックとからなる市販のトリブロッ
ク共重合体。
SBS−SEBSに似ているが、水素化されていないブタジエ
ン中間ブロックを含むトリブロック共重合体。
SB(H)−重量平均分子量が約164,000、ブタジエン対
スチレン重量比が約2:1で、ブタジエンブロックが水素
化されているスチレン−ブタジエンジブロック共重合
体。
CS−ポリ(ブチルアクリレート)コアとポリスチレンシ
ェルとが相互浸透網状組織を介して連結されたコア−シ
ェル重合体。
成分 D PC(43,000)、PC(50,000)、PC(71,000)、PC(192,
000)−界面法で形成したそれぞれ重量平均分子量が約4
3,000、50,000、71,000および192,000であるビスフェノ
ールAホモポリカーボネート。
PC−Trans−ジフェニルカーボネートのエステル交換反
応により形成した、重量平均分子量が約37,000であるビ
スフェノールAホモポリカーボネート。
SH−PC−界面法で形成した、重量平均分子量が約50,000
である2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンポリカーボネート。
Allyl−PC−界面法で形成され、97.3モル%のビスフェ
ノールAと2.7モル%の2,2−ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンからなる、重量平均分子量
約47,000のコポリカーボネート PPE−PC−2つのブロックが大体等しい分子量を有する
ブロックポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)−ビスフェノールAポリカーボネート共重合体。
PE−PC−ビスフェノールAとホスゲンおよび塩化イソフ
タロイルと塩化テレフタロイルの93:7(重量)混合物と
の界面反応から製造され、78モル%のポリエステル単位
および22モル%のポリカーボネート単位を含み、重量平
均分子量が約50,000のポリエステル−ポリカーボネー
ト。
PC−SIL−76%のビスフェノールAポリカーボネート単
位と24%のポリ(ジメチルシロキサン)単位を含み、重
量平均分子量が約50,000のブロック共重合体。
PS−数平均分子量が約106,000、固有粘度がトルエン中2
5℃で0.80dl/gの市販のスチレン単独重合体。
成分 E TGIC−トリグリシジルイソシアヌレート。
GMA−固有粘度がクロロホルム中25℃で0.16のグリシジ
ルメタクリレート単独重合体。
GMA−AA(15)およびGMA−AA(30)−グリシジルメタク
リレート、メチルメタクリレートおよび低級アルキルア
クリレートからなり、それぞれ15重量%および30重量%
のグリシジルメタクリレート単位を含有し、重量平均分
子量が約11,400および9,000である市販のターポリマ
ー。
GMA−M−グリシジルメタクリレート(50重量%)とメ
チルメタクリレートからなり、重量平均分子量が約10,0
00の市販の共重合体。
GMA−S−グリシジルメタクリレート(50重量%)とス
チレンからなり、重量平均分子量が約11,000の市販の共
重合体。
GMA−S−M−グリシジルメタクリレート(50重量%)
とスチレンとメチルメタクリレートからなり、重量平均
分子量が約10,000の市販のターポリマー。
GMA−S−A(10A)、GMA−S−A(10B)、GMA−S−
A(20)−グリシジルメタクリレートとスチレンとアク
リロニトリルからなり、それぞれ10重量%、10重量%お
よび20重量%のグリシジルメタクリレートを含有し、重
量平均分子量が約8,700、50,000および8,100である市販
のターポリマー。
実施例中のパーセント(%)および他の割合は重量基準
で、全樹脂成分の基づく。衝撃および引張値は英国単位
で測定し、メートル単位に転換した。加熱変形温度は、
特記しない限り、0.455MPaでの値である。
実施例 7−13 本発明による一連の組成物を製造するため、全成分をボ
ールミルで1/2時間混練し、二軸スクリュ押出機でスク
リュ速度400rpmにて120−287℃で押出した。押出物を水
中で急冷し、ペレットにした。次にペレットを試験片に
射出成形し、試験片をASTM方法D256に従ってノッチ付き
アイゾット衝撃強さについて評価した。(約105ジュー
ル/mより大きい衝撃強さは通常成形用組成物として適当
であることの指標であり、約550より大きい値は特別で
ある。)一部の組成物はASTM方法D648に従って加熱変形
温度についても試験した。アイゾット試験材の破面を層
剥離について検査したが、いずれも検出されなかった。
関与パラメータと試験結果を第I表に記す。
実施例7の生成物の加熱変形温度は106℃(1.82MPaでは
83℃)であった。
実施例 14 実施例7の配合物と同一組成の配合物の多重押出の効果
および耐溶剤性を試験した。1回の押出後、配合物のア
イゾット衝撃強さは454ジュール/mであった。2回目の
押出を行うと衝撃強さが641ジュール/mに増加した。
耐溶剤性試験では、衝撃強さ641ジュール/mの試験片を
応力をかけてガソリンに2日間浸漬した。すると衝撃強
さは214ジュール/mとなったが、この値も十分に高い数
字である。溶解や劣化の徴候は認められなかった。
実施例 15−20 成分BおよびDとして他の樹脂を用いて実施例7の手順
を繰返した。関与パラメータと結果を第II表に記す。い
ずれの試験片にも層剥離は認められなかった。
実施例 21−28 成分B、CおよびDとして他の樹脂を用いて実施例7の
手順を繰返した。関与パラメータと結果を第III表に示
す。いずれの試験片にも層剥離は認められなかった。
特に実施例19と比較して実施例26−27、それに実施例15
と比較して実施例28を見ると、ブロックポリフェニレン
エーテル−ポリカーボネートを含有する組成物は、ホモ
ポリカーボネートを含有する組成物と比べて、衝撃強さ
が同等またはそれ以上である上、加熱変形温度がかなり
高いことがわかる。
実施例 29−31 実施例7の手順に従って配合物を製造した。成分Bのす
べてそして成分Dのすべてまたは一部を、39%のPBT−E
S、49%のPC(50,000)、8.5%の市販のブタジエン−ス
チレン−メチルメタクリレートグラフト共重合体および
3.5%の種々の充填剤および安定剤を含有するポリエス
テル−ポリカーボネート配合物から供給した。
関与パラメータおよび結果を第IV表に記す。いずれの試
験片にも層剥離は認められなかった。
実施例 32−34 実施例7の手順に従って組成物を製造したが、本例では
押出温度範囲を120−260℃とした。これらの組成物にお
いて、成分Aは実施例1の生成物で、他の成分は第V表
に記載した通りである。
試験片を成形し、ノッチ付きアイゾット衝撃強さ、加熱
変形温度および引張特性(ASTM方法D638)について評価
した。関与パラメータおよび結果を第V表に記す。
実施例 35 実施例34の組成物の試験片を、応力をかけてガソリンに
3日間浸漬した。この期間の終点でアイゾット衝撃強さ
は155ジュール/m、降伏点引張強さは27.1MPa、引張伸び
は20%であった。同様の試験片を室温の水または沸点の
水に3日間浸漬したところ、そしてまた80℃で1週間エ
ージングしたところ、重量および寸法変化は1%よりず
っと小さかった。
実施例 36−43 実施例32の手順に従って、実施例3の生成物およびその
大気圧ガス抜き対応物から組成物を製造した。関与パラ
メータおよび試験結果を第VI表に記す。
実施例 44 実施例36の組成物の試験片を、応力をかけてガソリンに
4日間浸漬した。この期間の終点でアイゾット衝撃強さ
は769ジュール/m、降伏点引張強さは33.9MPa、引張伸び
は144%であった。
実施例 45−48 実施例32の手順に従って、成分A、CおよびDを別の点
で変えて組成物を製造した。関与パラメータおよび試験
結果を第VII表に記す。
実施例 49−51 実施例32の手順に従って、成分BおよびDとして下記の
予備押出配合物を用いて組成物を製造した。
PBT(50,000) 69.55% PC(50,000) 15 % PBT衝撃改質剤 15 % 安定剤、交換抑制剤 0.45% PBT衝撃改質剤は「KM−330」、すなわちローム・アンド
・ハース社(Rohm & Haas Company)から市販されてい
るポリブチルアクリレート−ポリメチルメタクリレート
コア−シェル重合体である。
実施例49−51についてのパラメータおよび試験結果を第
VIII表に記す。
実施例 52 上流と下流に2つの真空ガス抜き口および2つの装入口
を有する二軸スクリュ押出機を用いた。第1挿入口に30
部のPPE、14部のSEBSおよび少ない割合の安定剤および
顔料を装入した。これらの材料を約315−350℃の範囲の
温度および約150−205Torrの範囲の圧力で押出した。下
流の装入口から46部のPBT(50,000)および10部のPC(7
1,000)を添加し、押出しを260−315℃の範囲の温度お
よび約635Torrの圧力で継続した。押出物は所望の生成
物であった。
実施例 53−56 実施例32の手順に従って、成分Dとして種々のポリカー
ボネートを用いて組成物を製造した。関与パラメータお
よび試験結果を第IX表に記す。
実施例 57−67 実施例32の手順に従って、40%の実施例3の不活性化ポ
リフェニレンエーテル、40%のPBT(50,000)、12%のS
EBS、8%のPC(50,000)および成分Eとして種々の材
料を含有する組成物を製造した。成分Eの材料の種類と
試験結果を第X表に記す。
第X表のデータから、本発明の組成物に成分Eの各種材
料を導入した結果として、衝撃強さが向上することがわ
かる。成分Eを含有するこのような組成物は低温での衝
撃強さも高い。例えば、実施例67の組成物は−40℃での
アイゾット衝撃強さが198ジュール/mであった。
実施例 68−70 実施例57−67の配合物と同様の配合物を、実施例2の生
成物の代りにPPE−VVを用いて製造した。結果を第XI表
に記す。
実施例 71−75 これらの実施例は、ポリエステルを成分Eと予備配合す
ることのポリエステル溶融粘度への影響を示す。予備配
合は、ドライ配合に続けて溶融押出しすることにより行
った。溶融粘度また数例ではメルトフローインデックス
(溶融粘度に反比例する)を、成分Eを添加せずに同様
に押出した対照例と比較した。押出前のポリエステルの
溶融粘度は約7,500ポアズであった。
関与パラメータおよび試験結果を第XII表に記す。
実施例 76−79 実施例32の手順に従って、40%の実施例2の不活性化ポ
リフェニレンエーテル、40%の実施例71−75に記載の通
りにTGICと予備混合したポリ(ブチレンテレフタレー
ト)、12%のSEBSおよび8%のPC(50,000)を含有する
組成物を製造した。これらの組成物と、未処理のポリ
(ブチレンテレフタレート)かつ製造した対照例Iおよ
びIIならびにTGICを他の成分すべてとドライ配合した対
照例IIIとを比較した。関与パラメータおよび試験結果
を第XIII表に記す。
実施例 80 本例は、ポリフェニレンエーテルの窒素含量および分子
量が衝撃強さに与える影響を具体的に示す。実施例32の
手順に従って、成分Dとして界面法で製造した2つの異
なるビスフェノールAポリカーボネートを、成分Aとし
て官能化や真空ガス抜きを行わない方法で製造した多数
のポリフェニレンエーテルを用いて配合物を製造した。
成分BはPBT(50,000)、成分CはSEBSとした。結果を
第XIV表に記す。
窒素含量800ppm以下、固有粘度0.25dl/g以上のポリフェ
ニレンエーテルを用いると、衝撃強さが比較的高くなる
ことがわかる。
実施例 81 本例は、不活性化ポリフェニレンエーテルのフマル酸レ
ベルが組成物の衝撃強さに与える影響を示す。実施例32
の手順を用いて、40%の種々のフマル酸で不活性化した
ポリフェニレンエーテル、40%のPBT(50,000)、12%
のSEBS、8%のPC(50,000)および場合により0.32phr
のTGICから組成物を製造した。組成物の衝撃強さを第XV
表に記す。
成分Eがない場合にはフマル酸のレベルが上がると衝撃
強さが著しく増大することが明らかである。成分Eが存
在すると、必然的に衝撃強さが大幅に上昇するので、フ
マル酸レベルの影響は目立たなくなる。
実施例 82−84 第XVI表に示した重量比を有する組成物を、これらの成
分をウェルナー−プレイデラー(Werner−Pfleiderer)
二軸スクリュ押出機で配合、押出すことにより製造し
た。
押出機には2つの段があった。PPE、ポリスチレンおよ
び半量のSEBSは、均密な混合を確実にするため、押出機
の供給口に供給した。この押出機の第1段は約350−360
℃の温度に設定し、溶融物に真空をかけた。PBT、PCお
よび残りのSEBSを下流で、温度約240−250℃に設定した
押出機の第2段に供給した。この第2段では、高温に長
時間さらされて成分が分解する可能性を回避して、全成
分の十分な剪断混合を行った。
押出物を水中で急冷し、ペレットにした。次にペレット
を試験片に射出成形し、試験片を加熱変形温度、チャン
ネル流れ、ダイナタップ(Dynatup)衝撃、ノッチ付き
アイゾット衝撃、引張降伏および引張伸びについて評価
した。試験結果を第XVI表に示す。
実施例 85−88 この一連の実施例では、実施例82−84について前述した
のと同じ方法で配合物を製造した。ポリフェニレンエー
テル対ポリスチレン(アメリカン・ヘキスト1897耐衝撃
性ポリスチレン)の重量比を変えた。この一連の実施例
で、成分Bは45%のPBT(50,000)、成分Cは12%のSEB
S、そして成分Dは8%のPC(71,000)とした。第XVII
表に、ポリフェニレンエーテルとポリスチレンをどのよ
うに変えたかを示し、物理的特性の試験結果を記す。ポ
リフェニレンエーテルとポリスチレンの割合は広い範囲
で変えることができ、しかもなお多様な有用な熱可塑性
生成物が得られることが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イェーツ,ジョン・ベニー,サード アメリカ合衆国、12065、ニュ−ヨ−ク州、 クリフトン・パーク、エルム・プレイス、 11番 (72)発明者 リー,ギム・ファン アメリカ合衆国、12203、ニュ−ヨ−ク州、 アルバニイ、ドロウブリッジ・ドライブ、 11番

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の樹脂成分およびその何らかの反応生
    成物を、すべての樹脂成分の重量に基づいて、 (A)10−45%の、少なくとも1種のポリフェニレンエ
    ーテルまたはこれと少なくとも1種のポリスチレンとの
    配合物、 (B)10−45%の少なくとも1種のポリ(アルキレンジ
    カルボキシレート)、但し成分A対成分Bの重量比は1.
    2:1以下、 (C)8−25%の少なくとも1種の、ポリフェニレンエ
    ーテルと相溶性の、エラストマー性衝撃改質剤、および (D)3−40%の、実質的な割合の芳香族ポリカーボネ
    ート単位を含有する、重量平均分子量がポリスチレンに
    対してゲル透過クロマトグラフィで測定して40,000以上
    である少なくとも1種の重合体またはこれとスチレン単
    独重合体との配合物、 のパーセント割合で含む樹脂組成物。
  2. 【請求項2】成分Aが上記ポリフェニレンエーテルと上
    記ポリスチレンの配合物である請求の範囲第1項記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6−ジ
    メチル−1,4−フェニレンエーテル)である請求の範囲
    第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】ポリスチレンが単独重合体である請求の範
    囲第3項記載の組成物。
  5. 【請求項5】ポリスチレンがゴム変性ポリスチレンであ
    る請求の範囲第3項記載の組成物。
  6. 【請求項6】成分Aがポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
    ニレンエーテル)である請求の範囲第2項記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】成分AおよびBのそれぞれ15−45%含有す
    る請求の範囲第6項記載の組成物。
  8. 【請求項8】成分Bがポリ(エチレンテレフタレート)
    またはポリ(ブチレンテレフタレート)で、成分Cが少
    なくとも1種のアルケニル芳香族化合物と少なくとも1
    種のジエンとのブロック共重合体で、成分D中のポリカ
    ーボネート単位がビスフェノールAポリカーボネート単
    位である請求の範囲第6項記載の組成物。
  9. 【請求項9】成分Bが、数平均分子量20,000−70,000の
    範囲にあるポリ(ブチレンテレフタレート)である請求
    の範囲第7項記載の組成物。
  10. 【請求項10】成分Cがトリブロック共重合体で、その
    末端ブロックがスチレンから誘導され、中間ブロックが
    インプレンおよびブタジエンの少なくとも一方から誘導
    された請求の範囲第9項記載の組成物。
  11. 【請求項11】中間ブロック中の脂肪族不飽和が選択的
    水素化により除去されている請求の範囲第10項記載の組
    成物。
  12. 【請求項12】成分Bがエステル−カーボネート交換を
    抑制する薬剤を含有する請求の範囲第9項記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】交換抑制剤が燐酸二水素ナトリウムであ
    る請求の範囲第12項記載の組成物。
  14. 【請求項14】成分AおよびBの割合がそれぞれ15−3
    %で、成分Cの割合が10−20%で、成分Dの割合が20−
    40%である請求の範囲第9項記載の組成物。
  15. 【請求項15】成分Dが、重量平均分子量40,000−80,0
    00の範囲にあるポリカーボネート単独重合体である請求
    の範囲第14項記載の組成物。
  16. 【請求項16】成分Dがポリエステル−ポリカーボネー
    トである請求の範囲第14項記載の組成物。
  17. 【請求項17】成分Dがポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
    ェニレンエーテル)−ポリカーボネートブロック共重合
    体である請求の範囲第14項記載の組成物。
  18. 【請求項18】ポリフェニレンエーテルが8000ppm以下
    の未中和アミノ窒素を含有し、クロロホルム中25℃で測
    定して0.25以上の固有粘度を有し、成分AおよびBの割
    合がそれぞれ30−45%で、成分Dの割合が3−10%であ
    る請求の範囲第9項記載の組成物。
  19. 【請求項19】成分Aがポリフェニレンエーテルで、こ
    のポリフェニレンエーテルがカルボン酸基またはカルボ
    ン酸無水物基を含有する少なくとも1種の非揮発性化合
    物との予備配合および真空ガス抜きを伴なう押出の少な
    くとも一方で不活性化されている請求の範囲第18項記載
    の組成物。
  20. 【請求項20】成分Bがエステル−カーボネート交換を
    抑制する薬剤を含有する請求の範囲第19項記載の組成
    物。
  21. 【請求項21】交換抑制剤が燐酸二水素ナトリウムであ
    る請求の範囲第20項記載の組成物。
  22. 【請求項22】成分Dが重量平均分子量80,000−200,00
    0の範囲にあるポリカーボネート単独重合体である請求
    の範囲第21項記載の組成物。
  23. 【請求項23】さらに(E)少なくとも1個のシアヌレ
    ートまたはイソシアヌレート成分を含む化合物および複
    数個のエポキシド成分を含む化合物から選ばれる少なく
    とも1種の化合物が樹脂成分100部当り0.1−1.0部の量
    で存在する請求の範囲第21項記載の組成物。
  24. 【請求項24】成分Eがトリアリルシアヌレート、トリ
    アリルイソシアヌレート、トリフェニルシアヌレートま
    たはトリグリシジルイソシアヌレートである請求の範囲
    第23項記載の組成物。
  25. 【請求項25】成分Bがエステル−カーボネート交換を
    抑制する薬剤を含有する請求の範囲第24項記載の組成
    物。
  26. 【請求項26】交換抑制剤が燐酸二水素ナトリウムであ
    る請求の範囲第25項記載の組成物。
  27. 【請求項27】成分Dが重量平均分子量40,000−80,000
    の範囲にあるポリカーボネート単独重合体である請求の
    範囲第26項記載の組成物。
  28. 【請求項28】下記の成分およびその何らかの反応生成
    物を、すべての樹脂成分の重量に基づいて、 (A)15−35%の少なくとも1種のポリフェニレンエー
    テル、 (B)10−35%の少なくとも1種のポリ(アルキレンジ
    カルボキシレート)、 (C)8−25%の少なくとも1種のポリフェニレンエー
    テルと相溶性の、エラストマー性衝撃改質剤および (D)12−50%の少なくとも1種の芳香族ポリカーボネ
    ート、 のパーセント割合で含み、但し成分Bのすべてと成分D
    の60%以上がポリ(アルキレンジカルボキシレート)−
    芳香族ポリカーボネート配合物として供給され、成分A
    対成分Bの重量比が1.8:1以下である、組成物。
  29. 【請求項29】成分Aポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
    ニレンエーテル)で、成分Bがポリ(エチレンテレフタ
    レート)またはポリ(ブチレンテレフタレート)で、成
    分Cが少なくとも1種のアルケニル芳香族化合物と少な
    くとも1種のジエンとのブロック共重合体で、成分Dが
    ビスフェノールAポリカーボネート単独重合体である請
    求の範囲第28項記載の組成物。
  30. 【請求項30】成分がBが20,000−70,000の範囲の数平
    均分子量を有するポリ(ブチレンテレフタレート)で、
    成分Cがトリブロック共重合体で、その末端ブロックが
    スチレンから誘導され、中間ブロックがイソプレンおよ
    びブタジエンの少なくとも一方から誘導されかつ選択的
    に水素化されて脂肪族不飽和を除去されており、成分D
    が40,000−80,000の範囲の重量平均分子量を有する請求
    の範囲第29項記載の組成物。
  31. 【請求項31】成分Bがエステル−カーボネート交換を
    抑制する薬剤を含有する請求の範囲第30項記載の組成
    物。
  32. 【請求項32】交換抑制剤が燐酸二水素ナトリウムであ
    る請求の範囲第31項記載の組成物。
  33. 【請求項33】10−20%の成分Cおよび20−40%の成分
    Dを含有し、成分A対成分Bの重量比が0.7−1.8:1であ
    る請求の範囲第32項記載の組成物。
JP61504211A 1985-08-02 1986-08-01 ポリフェニレンエ−テルと線状ポリエステルとの耐溶剤性の相溶性配合物 Expired - Lifetime JPH07736B2 (ja)

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