JPH0771306A - 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置

Info

Publication number
JPH0771306A
JPH0771306A JP21777293A JP21777293A JPH0771306A JP H0771306 A JPH0771306 A JP H0771306A JP 21777293 A JP21777293 A JP 21777293A JP 21777293 A JP21777293 A JP 21777293A JP H0771306 A JPH0771306 A JP H0771306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crank chamber
chamber pressure
fuel injection
sensor
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21777293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihiro Nonaka
公裕 野中
Hiroaki Otani
弘昭 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Kogyo KK filed Critical Sanshin Kogyo KK
Priority to JP21777293A priority Critical patent/JPH0771306A/ja
Priority to US08/299,519 priority patent/US5586524A/en
Publication of JPH0771306A publication Critical patent/JPH0771306A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インジェクタによる燃料噴射量の制御をより
正確に行える2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置を
提供する。 【構成】 クランク室圧を検出するためのセンサ34
と、該センサ34で検出されたクランク室圧に基づいて
燃料の噴射を行うインジェクタ12とを備えた2サイク
ルエンジン1の燃料噴射制御装置において、上記センサ
34によるクランク室圧検出時期をエンジン回転数に応
じて変化させるクランク室圧検出時期制御手段(EC
U)30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク室圧を検出し
該クランク室圧に基いて料噴射を行う2サイクルエンジ
ンにおいて、該インジェクタによる燃料噴射量の制御を
より正確に行える燃料噴射制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば船外機用の2サイクルエンジンに
おいて、燃費向上等の観点から燃料噴射用のインジェク
タを備えたものが提案されている。そして該インジェク
タによる燃料噴射を吸入空気量に基いて行うために、ク
ランク室圧を検出するためのセンサを設け、該センサに
より検出されたクランク室圧に基づいて燃料噴射を行う
ようにしたものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでクランク室圧
を検出することによって吸入空気量を求める場合は、掃
気行程開始時(掃気ポート開タイミング)のクランク室
圧と掃気行程終了時(掃気ポート閉タイミング)のクラ
ンク室圧に基づいて演算することとなる。ところが、上
記エンジンにおいては、自気筒の排気時(多気筒エンジ
ンの場合にはさらに他気筒の排気時)の衝撃的な排気圧
力パルスがシリンダ内,掃気通路を通ってクランク室内
に入り込んでくる場合がある。従って、特に掃気行程終
了時のクランク室圧の検出時期の如何によっては正確な
空気流量が求められず、燃料噴射量の正確な制御も行え
ない場合がある。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、インジェクタによる燃料噴射量の制御をより
正確に行える2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る2
サイクルエンジンの燃料噴射制御装置は、クランク室圧
を検出するためのセンサと、該センサで検出されたクラ
ンク室圧に基づいて燃料の噴射を行うインジェクタとを
備えたエンジンの燃料噴射制御装置において、上記クラ
ンク室圧検出時期をエンジン回転数に応じて変化させる
クランク室圧検出時期制御手段を設けたことを特徴とし
ている。ここでクランク室圧検出時期の制御は、具体的
にはクランク室内に作用する排気圧の影響を制御できる
時期に制御することとなる。
【0006】請求項2の発明に係る2サイクルエンジン
の燃料噴射制御装置は、クランク室圧を検出するための
センサと、該センサで検出されたクランク室圧に基づい
て燃料の噴射を行うインジェクタとを備えたエンジンの
燃料噴射制御装置において、エンジンの掃気ポートの略
開放時期と略閉塞時期のクランク室圧を検出する一方、
上記掃気ポート開放側の検出時期は略一定とするととも
に、上記掃気ポート閉塞側の検出時期をエンジン回転数
が高くなるに従って遅角させるようにしたクランク室圧
検出時期制御手段を設けたことを特徴としている。な
お、上記略閉塞時期には、排気ポート閉塞前においてク
ランク室圧に排気圧の影響が表れる前の時期をも含んで
いる。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、クランク室圧検出時
期制御手段によって、クランク室圧の検出時期がエンジ
ン回転数に応じてクランク室内に作用する排気圧の影響
の小さい時期に制御される。これによりクランク室圧を
排気圧の影響を制御しながら検出することができ、その
結果吸入空気量ひいては燃料噴射量のより正確な制御を
行うことができる。
【0008】請求項2の発明によれば、エンジンの掃気
ポートの略開放時期と略閉塞時期のクランク室圧が検出
される。この場合に、上記掃気ポート開放側の検出時期
は略一定とされるが、上記掃気ポート閉塞側の検出時期
はエンジン回転数が高くなるに従って遅角され、従って
より掃気行程終了時側のクランク室圧が検出され、それ
だけ空気流量を正確に求めることが可能になり、燃料噴
射量の制御を正確に行うことができる。ここで、排気圧
パルスのクランク室内への回り込みタイミングはクラン
ク角で見るとエンジン回転数が高くなるほど掃気ポート
閉タイミングに近くなる。従ってエンジン回転数が高く
なるほど掃気ポート閉塞側の検出時期を遅角側に制御し
てもクランク室圧に対する排気圧の影響を抑制でき、結
果的に吸入空気量をより正確に検出できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図8は本発明の一実施例による船
外機用2サイクルエンジンの燃料供給制御装置を説明す
るための図であり、図1は上記燃料供給制御装置が採用
された船外機用エンジンの概略構成図、図2は図1の拡
大部分図、図3は図1の拡大部分図、図4は図3の拡大
部分図、図5は上記制御装置による制御フローチャート
図、図6は該制御フローにおけるクランク室圧の検出タ
イミングを説明するための図、図7は上記制御フローに
おけるクランク室圧の検出タイミングを説明するための
図、図8は上記制御フローにおけるクランク室圧平均値
の求め方を説明するための図である。なお、図1におい
て、Fは船首側を、Rは船尾側を示しており、また同図
左下部分は左上部分のA−A断面を示している。
【0010】これらの図において、1はクランク軸縦置
きV型6気筒2サイクルエンジンの船外機であり、これ
はシリンダブロック2のVバンクをなすように形成され
たシリンダボア3a内にピストン3を摺動自在に挿入配
置し、該ピストン3をコンロッド4でクランク軸5に連
結した構造のものである。なお、A−A断面図中、〜
は気筒番号を示している。上記シリンダブロック2の
合面にはシリンダヘッド6が装着されており、該シリン
ダヘッド6に形成された燃焼凹部内には点火プラグ7が
挿入されている。なお、各点火プラグの点火順序は上記
気筒番号順に行われる。上記シリンダブロック2の反ヘ
ッド側にはクランク室8が設けられている。また上記シ
リンダヘッド6には筒内圧を測定するための圧力センサ
31が装着されている。さらに上記クランク軸5にはク
ランク角度(エンジン回転数)を検出するためのセンサ
33が設けられ、クランク室内圧を測定するための圧力
センサ34も設けられている。
【0011】上記クランク室8には吸気通路10が接続
されている。該吸気通路10のクランク室側開口近傍に
は、吸気の逆流を防止するためのリードバルブ11が配
設されている。また上記吸気通路10には該吸気通路内
に燃料を噴射するためのインジェクタ12が装着されて
おり、該インジェクタ12には高圧燃料供給装置13が
接続されている。また上記吸気通路10のクランク室側
開口部には吸気温または機関の温度を測定するための温
度センサ32と、吸気中の湿度を検出する湿度センサ3
8とが設けられている。さらに排気通路26(図1)に
は、排気ガス中のO2 濃度を検出するためのO2 センサ
35と、背圧を検出するための圧力センサ36とが設け
られている。またエンジン温度を検出するための温度セ
ンサ37が設けられている。
【0012】また上記吸気通路10にはスロットルバル
ブ15が配設されており、該スロットルバルブ15のア
イドル位置は、図2に示すように、全閉位置からα度傾
いた位置に設定されている。この角度αは通常のセッテ
ィング角である2〜3゜よりも大きく、好ましくは15
゜〜20゜近辺に設定される。このようにスロットルバ
ルブ15のアイドル位置を全閉位置と全開位置との間の
略中間開度位置に設定することにより、加速時に必要な
流量及び流速の吸気の流れがアイドル運転時にすでに確
保されていることになる。なおスロットルバルブバルブ
15として孔又は溝等の形成されたものを用いることに
より、該バルブ15を全閉としながら実質的に上記略中
間開度位置に相当させるようにしてもよい。
【0013】また図示していないが、該スロットルバル
ブ15の回動量すなわちスロットルバルブ角度を検出す
るセンサが設けられている。さらに該スロットルバルブ
15にはバルブ面と略直角方向に延びるピックアップバ
ー16が取り付けられている。該ピックアップバー16
の先端には球状の当接部17が設けられている。
【0014】一方、上記スロットルバルブ15の側方に
はカム機構20が設けられている。該カム機構20はカ
ム部材22を有しており、該カム部材22の一端には、
回動自在に支持された支軸21が固定されている。該カ
ム部材22にはピン23を介してアクセルバー24の一
端が取り付けられており、該アクセルバー24の他端は
アクセルに連結されている。またアクセルペダルを踏み
込んでいない状態では、上記カム部材22は実線で示す
アイドル位置に位置しており、上記ピックアップバー1
6先端の当接部17との間に所定の隙間sが形成されて
いる。さらに上記支軸部21には、カム部材22の回動
量を検出するためのカムセンサ(図示せず)が設けられ
ている。
【0015】この構成により、カム部材22は、アクセ
ル操作に連動して回動するとともに、当接部17に当接
するピックアップ位置(図2一点鎖線参照)と、ピック
アップバー16を介してスロットルバルブ15を全開位
置にする全開位置(同図二点鎖線位置参照)とをとり得
るようになっている。そして上記カム部材22が上記ピ
ックアップ位置に到るまでは該カム部材22の回動量に
応じて点火時期が制御される。すなわちアイドル時には
点火時期が遅角側に制御され、これにより吸気流量及び
流速の増加にも拘らずエンジンの燃焼が抑制され、また
加速時にはカム機構の回動量に応じて点火時期が進角側
に制御され、その一方、加速時に必要な吸気の流れはす
でに確保されているので、エンジンの燃焼が促進されて
エンジンを短期間のうちに高速回転させることが可能に
なり、加速性を向上できる。
【0016】また上記クランク室圧測定用の圧力センサ
34は、各気筒を代表して例えば番気筒(図1)のシ
リンダブロック2の下部に設けられている(図3参
照)。該圧力センサ34は、図4に示すように、本体4
1の受圧面となる内側ダイヤフラム42と、エンジン内
に露出する外側ダイヤフラム43とから構成される二重
ダイヤフラム構造を有している。両ダイヤフラム42,
43間にはシリコンオイル44が充填されており、該内
側ダイヤフラム42の取付面にはOリング45が装着さ
れている。またこのような二重構造の圧力センサでは、
周波数特性は外側のダイヤフラムの共振周波数によって
定まるが、本実施例では外側ダイヤフラム43の共振周
波数が1kHZ 以上になるように、該外側ダイヤフラム
43の径D,厚みtを適正な値に設定しているので、汚
れに対して強く、しかも良好な周波数特性を得ることが
できる。
【0017】そして掃気通路9の掃気口9a(図3)に
ついて掃気開口後5゜ないし30゜〜掃気閉口前5゜な
いし30゜までは、上記圧力センサ34の受圧面(すな
わち内側ダイヤフラム42)がピストン3のスカート部
3aで覆われ、該受圧面がクランク室8と連通しないよ
うになっている。これによりバックファイヤ発生時の火
炎が該受圧面に到達するのを防止できるため、該圧力セ
ンサ34の信頼性を向上でき、寿命も向上できる。
【0018】上記エンジン1は制御部としてのECU3
0を備えている。該ECU30内には、エンジン回転数
に基づいてクランク室圧検出時期を決定するためのクラ
ンク室圧検出マップと、該クランク室圧に基づいて仮の
吸入空気量を設定するための仮吸気マップと、補正吸入
空気量(実際の吸入空気量)を算出するための補正係数
を設定する補正係数マップと、該補正吸入空気量,エン
ジン回転数に基づいて燃料噴射量を決定するための燃料
噴射マップとが格納されている。
【0019】また該ECU30には、上記筒内圧検出セ
ンサ31,スロットル開度(吸気量)検出センサ,カム
角度検出センサ,吸気温(機関温度)検出センサ32,
クランク角度検出センサ33,クランク室内圧検出セン
サ34,O2 センサ35,背圧検出センサ36,エンジ
ン温度検出センサ37,大気圧検出センサ,及び冷却水
検出センサの各入力信号が入力されている。また該EC
U30の出力信号は、上記点火プラグ7及びインジェク
タ12にそれぞれ入力されている。
【0020】次に上記ECU30による制御動作につい
て、図6ないし図8を参照しつつ図5のフローチャート
を用いて説明する。なお、これらの図において、θso
掃気口9a(図3)が開くときのクランク角を、θsc
掃気口9aが閉じるときのクランク角をそれぞれ示して
いる。P1はクランク角θsoのときのクランク室圧を、
P2はクランク角θscのときのクランク室圧を、P2´
は自気筒又は他気筒の排気圧の影響が表れる前のクラン
ク角θp2´のときのクランク室圧をそれぞれ示してい
る。またA部分は番気筒の排気圧の影響の表れるとこ
ろを、またB部分は番気筒の排気圧の影響の表れると
ころをそれぞれ示している。
【0021】プログラムがスタートすると、図5のステ
ップS1においてエンジン回転数を検出する。次にステ
ップS2において、ステップS1で検出されたエンジン
回転数をパラメータとしてクランク室圧検出マップから
クランク室圧P1,P2´の検出時期を読み取る。な
お、上記パラメータとしてスロットル開度を付加しても
良い。このクランク室圧P2´の検出時期は、上記クラ
ンク角θp2´のときであり、これによりクランク室圧に
対する排気圧の影響を抑制できる。なお、上記θp2´は
エンジン回転数に応じて変化するが、その傾向を実験に
よって予め求めマップ化しておくことができる。またエ
ンジン回転数が高くなるほど、図7のグラフは実線から
破線さらには一点鎖線側に移行し、これに伴いクランク
角θp2´も図7右方に移動する。すなわち図6に示すよ
うに、エンジン回転数が高くなるほどクランク角θp2´
はクランク角の遅角側に移行する。これにより、クラン
ク室圧に対する排気圧の影響を一層抑制することができ
る。なお、図7において実線C及びDで囲まれる斜線部
分は、自気筒又は他気筒からの排気圧が作用する領域を
示している。ここで上記実線Dの傾斜がθsc部分でなだ
らかになっているのは、排気の圧力波は掃気ポートに到
達するものの、該ポートが閉じかけていることから圧力
波の影響が小さくなっていることを示す。
【0022】次にステップS3では、ステップS2で読
み取られたクランク室圧検出時期においてセンサ34に
よりクランク室圧P1,P2´を検出する。次にステッ
プS4では、該クランク室圧P1,P2´をパラメータ
として、仮吸気マップから仮の吸入空気量G´を読み取
る。
【0023】次にステップS5〜S7において、排気ガ
スの圧力波によって逆流する新気量に応じて吸入空気量
を補正する。まずステップS5では、クランク角θp2´
〜θ scまでのクランク室圧P3を算出する。
【0024】上記クランク室圧P3としては、図8に示
すように (i)クランク角θp2´〜θscの間のクランク室圧の平
均値Pmを用いる。 (ii)クランク角θp2´〜θscの間のクランク室圧の最
大値P2を用いる。 (iii)PmをP2´で除したPm/P2´を用いる。 (iv) P2をP2´で除したP2/P2´を用いる。 のいずれかがあるが、ここでは(i)を採用した。次に
ステップS6では、上記P3をパラメータとして補正係
数マップから補正係数Kを読み取る。
【0025】次にステップS7では、上記補正係数に基
づいて補正吸入空気量すなわち実際の空気量Gを求め
る。この場合には、上記補正係数Kに上記仮空気量G´
を掛け合わせ、すなわち G=G´・K よりGが求まる。次にステップS8では、上記空気量G
及びエンジン回転数をパラメータとして、上記燃料噴射
マップから燃料噴射量を読み取る。
【0026】このように本実施例では、インジェクタ1
2による燃料噴射量がクランク室8内に作用する自気筒
又は他気筒の排気圧の影響に応じて補正されるので、燃
料噴射量の制御を吸入空気の圧力のみに基づいて行うこ
とができ、より正確な制御を行うことができる。
【0027】またエンジンの掃気ポートの略開放時期で
あるクランク角θsoと略閉塞時期であるクランク角θp2
´のクランク室圧が検出される。このように掃気ポート
略開放時のクランク室圧を検出することにより、排気圧
がクランク室内に入り込む前のクランク室圧を検出で
き、クランク室圧に対する排気圧の影響を抑制できる。
そして上記掃気ポート開放側の検出時期は略一定とされ
るが、上記掃気ポート閉塞側の検出時期はエンジン回転
数が高くなるに従って遅角される。エンジン回転数が高
くなるほど排気ガスのクランク室内への回り込みタイミ
ングは遅角側、つまり掃気行程終了側に変化する。従っ
て上述のように掃気ポート閉塞側の検出時期を制御する
ことにより、クランク室圧に対する排気圧の影響を抑制
しながら掃気ポート閉側のクランク室圧を検出できる。
これにより、クランク室圧に基づいて空気流量を正確に
求めることが可能になり、燃料噴射量の制御を正確に行
うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る2サ
イクルエンジンの燃料噴射制御装置では、クランク室圧
検出時期をエンジン回転数に応じて制御したので、排気
圧の影響を抑制しながらクランク室圧、ひいては吸入空
気量を正確に検出でき、燃料噴射量の制御をより正確に
行うことができる効果ある。
【0029】請求項2の発明に係る2サイクルエンジン
の燃料噴射制御装置では、掃気ポート開放側の検出時期
を略一定とし、掃気ポート閉塞側の検出時期をエンジン
回転数が高くなるに従って遅角させるようにしたので、
クランク室圧に対する排気圧の影響を一層抑制しながら
掃気行程終了時のクランク室圧を正確に検出でき、燃料
噴射量の制御をクランク室圧に基づいてより正確に行う
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料噴射制御装置が採
用された船外機用2サイクルエンジンの概略構成図であ
る。
【図2】図1のスロットルバルブ部分の拡大部分図であ
る。
【図3】図1のピストン部分の拡大部分図である。
【図4】図3の拡大部分図である。
【図5】上記燃料噴射制御装置による制御フローチャー
ト図である。
【図6】上記制御フローにおけるクランク室圧の検出タ
イミングを説明するための図である。
【図7】上記制御フローにおけるクランク室圧の検出タ
イミングを説明するための図である。
【図8】上記制御フローにおけるクランク室圧平均値の
求め方を説明するための図である。
【符号の説明】
1 エンジン 12 インジェクタ 30 ECU(クランク室圧検出時期制御手段) 34 クランク室圧検出用センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク室圧を検出するためのセンサ
    と、該センサで検出されたクランク室圧に基づいて燃料
    の噴射を行うインジェクタとを備えた2サイクルエンジ
    ンの燃料噴射制御装置において、上記クランク室圧検出
    時期をエンジン回転数に応じて変化させるクランク室圧
    検出時期制御手段を設けたことを特徴とする2サイクル
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 クランク室圧を検出するためのセンサ
    と、該センサで検出されたクランク室圧に基づいて燃料
    の噴射を行うインジェクタとを備えた2サイクルエンジ
    ンの燃料噴射制御装置において、エンジンの掃気ポート
    の略開放時期と略閉塞時期のクランク室圧を検出する一
    方、上記掃気ポート開放側の検出時期は略一定とすると
    ともに、上記掃気ポート閉塞側の検出時期をエンジン回
    転数が高くなるに従って遅角させるようにしたクランク
    室圧検出時期制御手段を設けたことを特徴とする2サイ
    クルエンジンの燃料噴射制御装置。
JP21777293A 1993-09-01 1993-09-01 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置 Withdrawn JPH0771306A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21777293A JPH0771306A (ja) 1993-09-01 1993-09-01 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
US08/299,519 US5586524A (en) 1993-09-01 1994-09-01 Fuel injection control system for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21777293A JPH0771306A (ja) 1993-09-01 1993-09-01 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0771306A true JPH0771306A (ja) 1995-03-14

Family

ID=16709495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21777293A Withdrawn JPH0771306A (ja) 1993-09-01 1993-09-01 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0771306A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5738074A (en) Engine control system and method
US6981487B2 (en) Knocking determination apparatus for internal combustion engine
US7347183B2 (en) Control apparatus and control method for engine
US5579736A (en) Combustion control system for internal combustion engine
JP3979506B2 (ja) 筒内燃料噴射式エンジンの制御装置
JP4050229B2 (ja) 4ストロークエンジンの制御装置及び制御方法
JP3576286B2 (ja) 2サイクルエンジンの燃焼制御装置
JPH11182288A (ja) 筒内燃料噴射式エンジンの制御装置
JPH11182289A (ja) 筒内燃料噴射式2サイクルエンジンの制御装置
JPWO2003038262A1 (ja) 4ストロークエンジンの大気圧検出装置及び方法
JPH08200115A (ja) エンジンの燃焼制御装置
US5673667A (en) Engine knock control
JPS59108867A (ja) 内燃機関の制御方法
JP4023637B2 (ja) 電子燃料噴射制御装置
JP2508684B2 (ja) 2サイクル多気筒内燃機関の空燃比制御装置
JPH0771306A (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
JPH11182282A (ja) 筒内燃料噴射式エンジンの制御装置
JP3274914B2 (ja) エンジンの燃焼制御装置
JP2006316667A (ja) 複数燃料内燃機関のノッキング判定装置
JPH0771288A (ja) 2サイクル多気筒エンジンの燃料噴射制御装置
JP3131895B2 (ja) 多気筒内燃機関の制御装置
JP4357685B2 (ja) 直噴エンジン制御装置
JPH11190236A (ja) 4サイクルエンジンのノッキング抑止装置
JPH0771287A (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
JP3226676B2 (ja) エンジンの運転制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001107