JP4050229B2 - 4ストロークエンジンの制御装置及び制御方法 - Google Patents

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
技術分野
本発明は、エンジンを制御するエンジン制御装置に関するものであり、特に燃料を噴射する燃料噴射装置を備えたエンジンの制御に好適なものである。
【0002】
背景技術
近年、インジェクタと呼ばれる燃料噴射装置が普及するにつれて、燃料を噴射するタイミングや噴射燃料量、つまり空燃比などの制御が容易になり、高出力化、低燃費化、排ガスのクリーン化などを促進することができるようになった。このうち、特に燃料を噴射するタイミングについては、厳密には吸気バルブの状態、つまり一般的にはカムシャフトの位相状態を検出し、それに合わせて燃料を噴射するのが一般的である。しかしながら、カムシャフトの位相状態を検出するための所謂カムセンサは高価であり、特に二輪車両などではシリンダヘッドが大型化するなどの問題があって採用できないことが多い。そのため、例えば特開平10−227252号公報では、クランクシャフトの位相状態及び吸気圧力を検出し、それらから気筒の行程状態を検出するエンジン制御装置が提案されている。従って、この従来技術を用いることにより、カムシャフトの位相を検出することなく、行程状態を検出することができるので、その行程状態に合わせて燃料の噴射タイミングなどを制御することが可能となる。
【0003】
ところで、前述したような燃料噴射装置から燃料を噴射するためには、燃料タンク内の燃料をポンプで加圧して燃料噴射装置に供給しなければならない。周知のように、ポンプによって加圧された燃料の圧力は変動するから、その上限値を規制するためにレギュレータと呼ばれる調圧弁を用いる。このレギュレータは、二輪車両の場合は一般に、燃料噴射装置の直近に設けられており、通常は燃料噴射装置によって燃料が噴射される雰囲気、例えば吸気管内の圧力を背圧とし、通常は例えばバネによって設定された所定のレギュレータ制御圧がそこから立ち上がるように構成されている。従って、燃料噴射装置に供給される燃料の圧力と燃料が噴射される雰囲気との差圧からなる噴射燃料圧力は、常に、レギュレータのレギュレータ制御圧に等しい。
【0004】
しかしながら、このようにレギュレータを燃料噴射装置の直近に設けると、レギュレータで制限された分の燃料を燃料タンクに戻す戻り配管が、各燃料噴射装置毎に必要になる。また、一般に、レギュレータはポンプと同一の製造元であることが多いが、ポンプとレギュレータとを別置きにした場合には、それらは分納されることになり、部品点数が多い上に、アッセンブリー化によるコストダウンを図ることができない。そこで、例えばポンプとレギュレータとをアッセンブリーとするなど、レギュレータをポンプ側に配設することが考えられる。このようにすれば、燃料を戻す戻り配管が不要となるばかりか、部品点数の削減やコストダウンも可能となる。
【0005】
但し、このようにレギュレータをポンプ側に配設すると、レギュレータの背圧が大気圧になるため、標高等により大気圧が変化すれば燃料圧力も変化する。このような大気圧変動による燃料圧力補償として、例えば特開昭61−178526号後方に記載される燃料噴射制御方法が提案されている。この燃料噴射制御方法では、大気圧を大気圧センサ等で検出し、例えば標準とする大気圧と検出された大気圧との比に基づいて燃料噴射量を補正するものである。このようにすれば、大気圧の変動に関わらず、燃料噴射量を補償することができるが、大気圧センサ等が必要となり、その分だけ、部品点数が増加し、コストアップになる。
【0006】
また、特に二輪車両のように、吸気管にサージタンクがない場合、燃料を噴射する吸気管内の圧力、即ち燃料噴射雰囲気圧力は変動し易い。即ち、燃料噴射装置に供給される燃料の圧力と燃料が噴射される雰囲気の圧力との差圧からなる噴射燃料圧力が安定しないことになる。このように噴射燃料圧力が安定しないと、燃料噴射装置から噴射される単位時間当たりの燃料流量が不安定になり、例えば所望する空燃比を達成するための燃料噴射量を燃料噴射時間だけで制御できなくなってしまう。
【0007】
そこで、このような噴射燃料圧力に基づいて燃料噴射量を補正制御するために、例えば特開平8−326581号公報に記載されるエンジン制御装置がある。このエンジン制御装置では、噴射燃料圧力を検出し、それを所定時間積分して面積を求め、その面積を基準とする面積と比較して、燃料噴射量を補正制御するものである。しかしながら、このエンジン制御装置では、噴射燃料圧力を積分しなければならないため、演算負荷が大きい。更に、前記噴射燃料圧力を積分して比較する基準値は、エンジンの運転状態毎にマップ化して記憶する必要があることから、記憶装置の要領も大きくなければならず、勿論、それを引き出して比較するための演算負荷も大きい。
【0008】
本発明は前記諸問題を解決すべく開発されたものであり、燃料噴射制御に係る演算負荷を軽減しながら過渡期における燃料噴射量や燃料噴射時間を正確に制御することができると共に、部品店数の削減やコストダウンを図ることができる4ストロークエンジンの制御装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
発明の開示
本発明のうち請求項1に係る4ストロークエンジンの制御装置は、燃焼室と吸気通路との間に吸気バルブを備え且つ一つの燃焼室の吸気通路に対して少なくとも一つの吸気制御弁を備えた4ストロークエンジンと、燃料タンク内の燃料を加圧するポンプと、前記ポンプで加圧された燃料の上限値を規制する大気圧開放型のレギュレータと、前記レギュレータで上限値が規制された燃料を前記吸気通路に噴射する燃料噴射装置と、前記吸気制御弁と燃焼室との間の吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、大気圧を検出する大気圧検出手段及び前記ポンプで加圧された燃料の圧力を検出するポンプ吐出圧検出手段の少なくとも一方と、前記大気圧検出手段で検出された大気圧及び前記ポンプ吐出圧検出手段で検出された燃料圧力の少なくとも一方及び前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力に基づいて前記燃料噴射装置を制御する燃料噴射制御手段とを備え、前記吸気圧力検出手段は、前記4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行い、前記燃料噴射制御手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値に基づいて燃料噴射時間を算出し、その燃料噴射時間に応じた噴射開始タイミングで燃料を噴射すると共に、前記吸気圧力検出手段は、少なくとも前記燃料噴射制御手段で算出された燃料噴射時間の終了時又はその近傍で、前記吸気圧力の検出を行うことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のうち請求の範囲第2項に係る4ストロークエンジンの制御装置は、前記請求の範囲第1項の発明において、前記ポンプと前記レギュレータとを前記燃料タンク内に配設したことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置は、前記請求の範囲第1項又は発明において、前記ポンプ吐出圧検出手段のみを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置は、前記請求の範囲第1項又は発明において、前記大気圧検出手段のみを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置は、前記請求の範囲第1項又は2項又は第項の発明において、前記大気圧検出手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力から大気圧を検出することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置は、前記請求の範囲第1項又は2項又は第項又は第項の発明において、前記吸気圧力検出手段は、少なくとも前記吸気バルブが開く直前の吸気圧力を検出することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御方法は、燃焼室と吸気通路との間に吸気バルブを備え且つ一つの燃焼室の吸気通路に対して少なくとも一つの吸気制御弁を備えた4ストロークエンジンの制御方法であって、燃料タンク内の燃料を加圧するステップと、前記ポンプで加圧された燃料の上限値を規制する大気圧開放型のレギュレータで規制するステップと、前記レギュレータで上限値が規制された燃料を前記吸気通路に噴射するステップと、前記吸気制御弁と燃焼室との間の吸気圧力を検出するステップと、大気圧を検出するステップ及び前記加圧された燃料の圧力を検出するステップの少なくとも一方と、前記大気圧を検出するステップで検出された大気圧及び前記燃料圧力を検出するステップで検出された燃料圧力の少なくとも一方及び前記吸気圧力を検出するステップで検出された吸気圧力に基づいて前記燃料噴射を制御するステップとを備え、前記吸気圧力を検出するステップは、前記4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行い、前記燃料噴射を制御するステップは、前記吸気圧力を検出するステップで検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値に基づいて燃料噴射時間を算出し、その燃料噴射時間に応じた噴射開始タイミングで燃料を噴射すると共に、前記吸気圧力を検出するステップは、少なくとも前記燃料噴射を制御するステップで算出された燃料噴射時間の終了時又はその近傍で、前記吸気圧力の検出を行うことを特徴とするものである。
【0013】
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、例えばオートバイ用のエンジン及びその制御装置の第1実施形態を示す概略構成である。このエンジン1は、4気筒4サイクルエンジンであり、シリンダボディ2、クランクシャフト3、ピストン4、燃焼室5、吸気管6、吸気バルブ7、排気管8、排気バルブ9、点火プラグ10、点火コイル11を備えている。なお、四つの燃焼室5の夫々に独立した吸気管6が接続され、夫々の吸気管6内には、アクセル開度に応じて開閉される吸気制御弁としてのスロットルバルブ12が設けられ、このスロットルバルブ12の下流側、つまり燃焼室側の吸気管6に、燃料噴射装置としてのインジェクタ13が設けられている。このインジェクタ13は、燃料タンク19内に配設されているフィルタ18、燃料ポンプ17、レギュレータ16に接続されている。なお、前記レギュレータ16は、燃料ポンプ17による燃料の圧力の上限値を規制するものであり、このように燃料タンク19内に設置されている場合、大気圧を背圧とし、そこから予め設定されたレギュレータ制御圧が立ち上がるように設定されている。従って、このレギュレータ制御圧よりも低いポンプ吐出圧について、そのポンプ吐出圧が、そのまま、インジェクタ13に供給される燃料圧力(正確には大気圧を背圧とするポンプ吐出圧)になる。また、このエンジン1は所謂独立吸気系であり、前記インジェクタ13は、各気筒の各吸気管6に設けられている。
【0014】
このエンジン1の運転状態は、エンジンコントロールユニット15によって制御される。そして、このエンジンコントロールユニット15の制御入力、つまりエンジン1の運転状態を検出する手段として、クランクシャフト3の回転角度、つまり位相を検出するためのクランク角度センサ20、シリンダボディ2の温度又は冷却水温度、即ちエンジン本体の温度を検出する冷却水温度センサ21、排気管8内の空燃比を検出する排気空燃比センサ22、前記燃料ポンプ17の燃料吐出圧力をインジェクタ13への供給燃料圧力として検出するための燃料圧力センサ23、吸気管6内の吸気圧力を検出するための吸気圧力センサ24、吸気管6内の温度、即ち吸気温度を検出する吸気温度センサ25が設けられている。そして、前記エンジンコントロールユニット15は、これらのセンサの検出信号を入力し、前記燃料ポンプ17、インジェクタ13、点火コイル11に制御信号を出力する。
【0015】
前記エンジンコントロールユニット15は、図示されないマイクロコンピュータなどの演算処理装置によって構成されている。図2は、このエンジンコントロールユニット15内のマイクロコンピュータで行われるエンジン制御演算処理の実施形態を示すブロック図である。この演算処理では、前記クランク角度信号からエンジン回転数を算出するエンジン回転数算出部26と、同じくクランク角度信号及び前記吸気圧力信号からクランクタイミング情報、即ち行程状態を検出するクランクタイミング検出部27と、このクランクタイミング検出部27で検出されたクランクタイミング情報を読込み、前記吸気温度信号及び前記冷却水温度(エンジン温度)信号及び前記吸気圧力信号及び前記エンジン回転数算出部26で算出されたエンジン回転数からシリンダ内空気質量(吸入空気量)を算出するシリンダ内空気質量算出部28と、前記エンジン回転数算出部26で算出されたエンジン回転数及び前記吸気圧力信号から目標空燃比を算出する目標空燃比算出部33と、この目標空燃比算出部33で算出された目標空燃比及び前記吸気圧力信号及び前記シリンダ内空気質量算出部28で算出されたシリンダ内空気質量から燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部34と、前記吸入管圧力信号及び前記クランクタイミング検出部27で検出されたクランクタイミング情報から大気圧を算出する大気圧算出部41と、この大気圧算出部41で算出された大気圧及び前記燃料圧力センサ23で検出されたインジェクタ13への供給燃料圧力及び前記吸入管圧力信号から噴射燃料圧力を算出する噴射燃料圧力算出部42と、この噴射燃料圧力算出部42で算出された噴射燃料圧力から燃料噴射係数を算出する燃料噴射係数算出部43と、前記燃料噴射量算出部34で算出された燃料噴射量及び燃料噴射係数算出部43で算出された燃料噴射係数に基づいて燃料噴射時間を算出する燃料噴射時間算出部44と、前記燃料噴射時間算出部44で算出された燃料噴射時間及び前記クランクタイミング検出部27で検出されたクランクタイミング情報から噴射パルスを前記インジェクタ13に向けて出力する噴射パルス出力部30と、前記エンジン回転数算出部26で算出されたエンジン回転数及び前記目標空燃比算出部33で設定された目標空燃比から点火時期を算出する点火時期算出部31と、前記クランクタイミング検出部27で検出されたクランクタイミング情報を読込み、前記点火時期算出部31で設定された点火時期に応じた点火パルスを前記点火コイル11に向けて出力する点火パルス出力部32とを備えて構成される。
【0016】
前記エンジン回転数算出部26は、前記クランク角度信号の時間変化率から、エンジンの出力軸であるクランクシャフトの回転速度をエンジン回転数として算出する。
前記クランクタイミング検出部27は、前述した特開平10−227252号公報に記載される行程判別装置と同様の構成を有し、これにより例えば図3に示すように各気筒毎の行程状態を検出し、それをクランクタイミング情報として出力する。即ち、4サイクルエンジンにおいて、クランクシャフトとカムシャフトとは所定の位相差で常時回転し続けているから、例えば図3に示すようにクランクシャフト30°回転毎にクランクパルスが読込まれているとき、図示“4”のクランクパルスは排気行程か又は圧縮行程の何れかである。周知のように、排気行程では排気バルブが閉じ、吸気バルブが閉じているので吸気圧力が高く、圧縮行程の初期は、未だ吸気バルブが開いているために吸気圧力が低く、若しくは吸気バルブが閉じていても、先行する吸気行程で吸気圧力が低くなっている。従って、吸気圧力が低いときの図示“4”のクランクパルスは2番気筒が圧縮行程にあることを示しており、図示“3”のクランクパルスが得られたときが2番気筒の吸気下死点になる。このようにして、何れかの気筒の行程状態が検出できれば、各気筒は所定の位相差で回転しているから、例えば前記2番気筒の吸気下死点である図示“3”のクランクパルスの次の図示“9”のクランクパルスが1番気筒の吸気下死点であり、その次の図示“3”のクランクパルスが3番気筒の吸気下死点であり、その次の図示“9”のクランクパルスが4番気筒の吸気下死点であることになる。そして、この行程の間を、クランクシャフトの回転速度で補間すれば、現在の行程状態を更に細かく検出することができる。
【0017】
前記シリンダ内空気質量算出部28は、図4に示すように、前記吸気圧力信号及び前記エンジン回転数算出部26で算出されたエンジン回転数からシリンダ内空気質量を算出するための三次元マップを備えている。このシリンダ内空気質量の三次元マップは、例えば実際にエンジンを所定の回転数で回転させながら吸気圧力を変化させたときのシリンダ内空気質量を計測するだけでよく、比較的簡単な実験によって計測でき、従ってマップの作成は容易である。また、高度なエンジンシミュレーションがあれば、それを用いてマップを作成することも可能である。なお、シリンダ内空気質量は、エンジンの温度によって変化するので、前記冷却水温度(エンジン温度)信号を用いて補正してもよい。
【0018】
前記目標空燃比算出部33は、図5に示すように、前記吸気圧力信号及び前記エンジン回転数算出部26で算出されたエンジン回転数から目標空燃比を算出するための三次元マップを備えている。この三次元マップは、或る程度まで机上でも設定することができる。空燃比は、一般にトルクと相関があり、空燃比が小さい、つまり燃料が多く且つ空気が少ないと、トルクが増す一方、効率は低下する。逆に、空燃比が大きい、つまり燃料が少なく且つ空気が多いと、トルクが減少するが、効率は向上する。空燃比が小さい状態をリッチ、空燃比が大きい状態をリーンとんでおり、最もリーンな状態は、所謂理想空燃比、或いはストイキオメトリックと呼ばれ、ガソリンが完全燃焼する空燃比、即ち14.7である。
【0019】
エンジン回転数は、エンジンの運転状態を示すパラメータの一つであり、一般に高回転側で空燃比を大きくし、低回転側で小さくする。これは、低回転側でトルクの応答性を高め、高回転側で回転状態の応答性を高めるためである。また、吸気圧力は、スロットル開度などのエンジン負荷状態を示すパラメータの一つであり、一般にエンジン負荷の大きい状態、つまりスロットル開度が大きく、吸気圧力も大きいときに空燃比を小さくし、エンジン負荷の小さい状態、つまりスロットル開度が小さく、吸気圧力も小さいときに空燃比を大きくする。これは、エンジン負荷が大きいときにトルクを重視し、エンジン負荷が小さいときに効率を重視するためである。
【0020】
このように目標空燃比とは、物理的意味を把握しやすい数値であり、従って要求されるエンジンの出力特性に合わせて、目標空燃比を或る程度設定することが可能なのである。勿論、実車のエンジン出力特性に合わせて、チューニングを行ってもよいことはいうまでもない。
また、この目標空燃比算出部33は、前記吸気圧力信号からエンジンの運転状態の過渡期、具体的には加速状態や減速状態を検出し、それに合わせて目標空燃比を補正する過渡期補正部29を備えている。例えば図6に示すように、吸気圧力は、スロットル操作の結果でもあるから、吸気圧力が大きくなるときは、スロットルが開けられて加速が要求されている、即ち加速状態であることが分かる。そのような加速状態が検出されたら、それに合わせて、例えば前記目標空燃比を一時的にリッチ側に設定し、その後、本来の目標空燃比に戻す。目標空燃比への戻し方は、例えば過渡期でリッチ側に設定された空燃比と、本来の目標空燃比との重み付け平均の重み付け係数を次第に変化させるなど、既存の方法が利用できる。逆に、減速状態を検出したら、本来の目標空燃比よりリーン側に設定し、効率を重視するようにしてもよい。
【0021】
なお、前記目標空燃比算出部33による目標空燃比の設定には、凡そ圧縮上死点前の所定クランクタイミングで検出された吸気圧力を用いた。本実施形態では、後述するように大気圧検出の際には、排気上死点前の所定クランクタイミング、具体的には吸気行程直前、或いは吸気バルブ開直前で検出された吸気圧力を用いる。また、噴射燃料圧力検出の際には、燃料噴射時間終了時又はその近傍で検出された吸気圧力を用いる。従って、吸気圧力は、少なくとも吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程で複数回検出する必要がある。このように複数回、吸気圧力を検出することにより、前述のようにスロットル開による加速要求、即ち過渡期を検出することも可能となる。
【0022】
一方、前記大気圧算出部41では、前記吸気圧力信号及びクランクタイミング情報から大気圧を算出する。図7は、吸気圧力をクランクシャフトの位相、つまりクランクタイミング情報に合わせて表したものであり、各曲線は、クランク角度(−180°)時のエンジン負荷に対応し、例えば45kPaが最小エンジン負荷、100kPaが最大エンジン負荷を示している。同図では、クランク角度(−360°)以後、吸気行程が開始される。そして、この吸気行程の直前、つまりクランク角度(−360°)付近では、吸気圧力はほぼ安定しており、その値は、後述するようにほぼ大気圧となっている。これは、過給器を備えていないエンジンでは、吸気圧力が安定しているときというのは、即ち大気圧程度であるためであり、従って本実施形態では、この吸気行程直前、即ち吸気バルブ開直前の吸気圧力を大気圧として検出する。但し、同図から明らかなように、エンジン負荷が大きいときには、吸気圧力がやや不安定であるため、エンジン負荷が小さい領域にあるときの吸気圧力を用いて大気圧を検出する。また、前記クランク角度(−180°)時のエンジン負荷45kPaは、ほぼアイドリング状態を示しているが、このときにも吸気圧力は不安定であるため、このようなアイドリング状態を除き、且つエンジン負荷が小さい領域にあるときの吸気圧力を用いて大気圧を検出するのが望ましい。
【0023】
図8は、前記クランク角度(−180°)時の吸気圧力、即ちエンジン負荷を横軸にとり、同じく吸気行程直前吸気圧力を縦軸にとり、エンジン回転数をパラメータとして、当該吸気行程直前吸気圧力とエンジン負荷との関係を示したものである。このように、同じエンジン負荷でも、エンジン回転数によっては、吸気行程直前の吸気圧力が大気圧に一致しない場合もある。従って、より厳密を期す場合には、所定のエンジン回転数になったときだけ、吸気行程直前の吸気圧力から大気圧を検出するといったように、エンジン回転数をパラメータの一つに加えて大気圧を検出するようにしてもよい。
【0024】
前記噴射燃料圧力算出部42は、前記吸気圧力、ポンプ吐出圧力、大気圧算出部41で算出された大気圧等に基づいて、燃料圧力と燃料が噴射される雰囲気圧力との差圧からなる噴射燃料圧力を算出するものである。図9は、燃料圧力と、雰囲気圧力である吸気圧力、噴射燃料圧力の関係を示すものである。本実施形態のように、燃料タンク側に燃料ポンプ17とレギュレータ16とを設けた場合、それらのポンプ背圧及びレギュレータ背圧は、何れも大気圧になる(燃料タンクは完全な気密状態ではない)。この大気圧の上に、ポンプ吐出圧力もレギュレータ制御圧力も立ち上がり、ポンプ吐出圧力がレギュレータ制御圧力よりも小さいときには当該ポンプ吐出圧力が燃料圧力となり、ポンプ吐出圧力がレギュレータ制御圧力以上であるときには当該レギュレータ制御圧力が燃料圧力となる。このような比較によって燃料圧力を算出した後、それから前記吸気圧力(燃料噴射雰囲気圧力)を減じて噴射燃料圧力を算出する。特に、二輪車量の場合、吸気管にサージタンクを持たないため、図示のように吸気圧力の変動が大きく、そのため後述するように燃料噴射時間によって燃料噴射量を制御するためには、噴射燃料圧力を正確に検出する必要がある。本実施形態では、前述のように吸気圧力から大気圧を検出し、更にポンプ吐出圧力及び吸気圧力から噴射燃料圧力を正確に検出することができると共に、大気圧センサが不要な分だけコストダウンを図ることができる。なお、この噴射燃料圧力算出の際に用いる吸気圧力には、演算処理上の前回の燃料噴射時間終了時又はその近傍の所定クランクタイミングで検出された吸気圧力を用いる。これは、前記インジェクタ13の応答遅れにより、演算処理上における燃料噴射時間終了時又はその近傍におけるインジェクタ13からの燃料噴射量が最も安定しており、その結果、その時間帯における吸気圧力が最も安定しているためである。
【0025】
次に、前記燃料噴射係数算出部43では、前記噴射燃料圧力算出部42で算出された噴射燃料圧力に応じて、燃料噴射時間を算出するための燃料噴射係数を算出する。まず、燃料の密度をρ、インジェクタ13に供給される燃料の流速をv1 、インジェクタ13に供給される燃料の圧力、即ち前記燃料圧力をP1 、インジェクタ13から吸気管内に噴射される燃料の流速をv2 、インジェクタ13から噴射される燃料の雰囲気圧力、即ち前記吸気圧力をP2 としたとき、インジェクタ13に供給される燃料の流速v1 はほぼ“0”とみなせるので、ベルヌーイの定理から、下記1式が成立する。
1 =ρ・v2 2/2+P2 ……… (1)
【0026】
これを吸気管内に噴射される燃料の流速v2 について解くと下記2式が得られる。
2 =(2(P1 −P2 )/ρ)1/2 ……… (2)
ここで、前記2式中の(P1 −P2 )が、前記噴射燃料圧力算出部42で算出された噴射燃料圧力Pであり、前記インジェクタ13の噴孔の断面積をSとすると、インジェクタ13から噴射される単位時間当たりの燃料の質量Mは下記3式で表れる。
M=S・v2 ・ρ=S・(2ρ・P)1/2 ……… (3)
このことから、インジェクタ13から噴射される単位時間当たりの燃料質量Mは噴射燃料圧力Pの平方根の値に比例することが分かる。
【0027】
そこで、例えば基準となる噴射燃料圧力P0 を設定し、その基準噴射燃料圧力P0 のときに単位質量の燃料を噴射する燃料噴射係数(噴射燃料流量特性係数)Qt0とすると、噴射燃料圧力がPであるときに単位質量の燃料を噴射する燃料噴射係数Qt は下記4式で与えられる。
t =Qt0×(P0 /P)1/2 ……… (4)
従って、この燃料噴射係数Qt を前記燃料噴射量に乗ずれば、燃料噴射時間を算出することができる。
【0028】
従って、前記燃料噴射時間算出部44では、前記燃料噴射量算出部34で算出された燃料噴射量Vに前記燃料噴射係数Qt を乗じて燃料噴射時間Tを算出する。即ち、前記燃料噴射時間係数算出部43及び燃料噴射時間算出部44で行われる演算処理は、例えば基準噴射燃料圧力P0 であるときに求めた噴射燃料流量特性係数Qt0と、所望する空燃比を達成するための燃料噴射量Vと、前記基準噴射燃料圧力値の平方根の値P0 1/2との積値を予め設定された所定値としたとき、算出される燃料噴射時間Tは、この所定値を噴射燃料圧力値の平方根P1/2 で除した値となる。
そして、噴射パルス出力部30では、前記クランクタイミング検出部27で検出されたクランクタイミング情報から燃料噴射開始時期を算出すると共に、前記燃料噴射時間算出部44で算出された燃料噴射時間に基づいてインジェクタ13に噴射パルスを出力する。
【0029】
このように本実施形態では、4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行うことにより、各行程毎の吸気圧力変化を検出して過渡を検出し、過渡に応じた目標空燃比、つまり燃料を噴射することができる。また、検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値、具体的には燃料噴射時間算出に最適なタイミングの吸気圧力、つまり前記演算処理上の燃料噴射終了時又はその近傍の吸気圧力を用いて正確な噴射燃料圧力を検出し、その正確な噴射燃料圧力を用いて正確な燃料噴射時間を設定することができるので、最適な噴射開始タイミングで燃料を噴射して燃焼効率を向上することができる。
【0030】
また、燃料ポンプ17と共にレギュレータ16を燃料タンク19側に設け、インジェクタ13に供給される燃料圧力と燃料が噴射される雰囲気圧力、即ち吸気圧力との差圧を噴射燃料圧力として検出し、この検出された噴射燃料圧力の平方根の値に基づいてインジェクタ13からの燃料噴射時間を制御するようにしたため、噴射燃料圧力の積分や大量のマップなどを必要とせずに演算負荷を軽減することができると共に、燃料ポンプ17とレギュレータ16とをアッセンブリー化して部品点数の低減やコストダウンを可能とする。
【0031】
また、基準噴射燃料圧力P0 のときの燃料噴射係数Qt0と、所望する空燃比を達成するための燃料噴射量Vと、当該基準噴射燃料圧力値の平方根の値P0 1/2との積値を所定値とし、それを噴射燃料圧力値の平方根の値P1/2 で除して燃料噴射時間Tを算出するようにしたため、当該所望する空燃比を達成するための燃料噴射時間を簡易に且つ正確に算出設定することができる。また、その結果、最適な燃料噴射タイミングで燃料噴射を行うことができ、それにより燃焼効率を向上することが可能となる。
【0032】
また、燃料噴射雰囲気圧力である吸気圧力、大気圧、燃料圧力に基づいて噴射燃料圧力を算出するようにしたため、噴射燃料圧力を正確且つ簡易に検出することが可能となる。また、エンジンの吸気管内の吸気圧力から大気圧を算出するようにしたため、大気圧センサを個別に設ける必要がなく、その分だけ部品点数を低減し、コストダウンを図ることが可能となる。また、エンジンの吸気バルブ開直前の吸気圧力を大気圧として算出するようにしたため、大気圧をリアルタイムで且つ正確に検出することが可能となる。
【0033】
次に、本発明の4ストロークエンジンの制御装置の第2実施形態について、図10を用いて説明する。この実施形態では、前記第1実施形態の構成に加えて、大気圧検出手段として大気圧センサ14を付加した。
このように、大気圧を直接的に検出できる大気圧センサ14を備えていると、前記第1実施形態のように、吸気圧力から大気圧を算出する必要がないので、前記エンジンコントロールユニット15で行われる演算処理は図11に示すようになり、前記第1実施形態の大気圧算出部41が除去され、大気圧センサ14で検出された大気圧信号が直接噴射燃料圧力算出部42に取り込まれている。大気圧を直接的に検出できるようになると、前述のように吸気圧力から大気圧を算出する演算処理を省略でき、その分だけ、演算付加を軽減できる。
【0034】
次に、本発明の4ストロークエンジンの制御装置の第3実施形態について、図12を用いて説明する。この実施形態では、前記第2実施形態の構成から、前記ポンプ吐出圧センサ23を除去した。前述したように、ポンプ吐出圧の下限値が前記レギュレータ制御圧より小さくならなければ、燃料圧力は当該レギュレータ制御圧に等しい。本実施形態では、前記燃料ポンプ17に十分な吐出圧のものを使用し、ポンプ吐出圧の下限値がレギュレータ制御圧を下回らないようにして燃料圧力をレギュレータ制御圧一定とし、これによりポンプ吐出圧センサ23を除去することとした。このようにポンプ吐出圧センサ23を省略することができれば、その分だけ、部品点数の低減やコストダウンが可能となる。なお、本実施形態のエンジンコントロールユニット15で行われる演算処理は、図13のようになり、燃料噴射圧力算出部42では、前記レギュレータ制御圧を燃料圧力として噴射燃料圧力を算出する。
【0035】
なお、前記各実施形態では、吸気管内噴射型エンジンについて詳述したが、本発明の4ストロークエンジンの制御装置は、気筒内噴射型エンジン、所謂直噴型エンジンにも同様に展開できる。
また、前記各実施形態では、気筒数が4気筒の、所謂マルチシリンダ型エンジンについて詳述したが、本発明の4ストロークエンジンの制御装置は、単気筒エンジンにも同様に展開できる。
【0036】
また、前記エンジンコントロールユニットは、マイクロコンピュータに代えて各種の演算回路で代用することも可能である。
また、前記各実施形態では、前記各種の圧力を検出するために、圧力をリニアに検出できる圧力センサを用いているが、所定の圧力でオンオフする圧力スイッチを組合わせても圧力検出手段を構成することができる。
【0037】
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明のうち請求の範囲第1項に係る4ストロークエンジンの制御装置によれば、大気圧及び燃料圧力の少なくとも一方及び吸気圧力に基づいて燃料噴射装置を制御する構成としたため、燃料噴射時間によって燃料噴射量を制御するのに必要な噴射燃料圧力を正確且つ容易に検出することができると共に、4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行う構成としたため、各行程毎の吸気圧力変化を検出して過渡を検出し、過渡に応じた燃料を噴射することができ、更に、検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値に基づいて燃料噴射時間を算出し、その燃料噴射時間に応じた噴射開始タイミングで燃料を噴射する構成としたため、燃料噴射時間算出に最適なタイミングの吸気圧力を用いて正確な燃料噴射時間を設定することができ、その結果、最適な噴射開始タイミングで燃料を噴射して燃焼効率を向上することができる。また、少なくとも算出された燃料噴射時間の終了時又はその近傍で吸気圧力の検出を行う構成としたため、実質的な燃料噴射中における定常的な吸気圧力を検出することができ、これにより噴射燃料圧力をより一層正確且つ容易に検出することができる。
【0038】
また、本発明のうち請求の範囲第2項に係る4ストロークエンジンの制御装置によれば、ポンプとレギュレータとを燃料タンク内に配設したことにより、アッセンブリー化による部品点数の低減やコストダウンを可能とする。
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置によれば、吸気圧力から大気圧を検出することにより、ポンプ吐出圧検出手段のみを備える構成としたため、大気圧センサ等が不要となり、その分だけ、部品点数を低減し、コストダウンを図ることができる。
【0039】
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置によれば、ポンプ吐出圧の下限値がレギュレータの制御圧力より大きいときに燃料圧力をレギュレータの制御圧力とし、大気圧検出手段のみを備える構成としたため、ポンプ吐出圧センサ等が不要となり、その分だけ、部品点数を低減し、コストダウンを図ることができる。
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置によれば、検出された吸気圧力から大気圧を検出する構成としたため、大気圧センサを個別に設ける必要がなく、その分だけ部品点数を低減し、コストダウンを図ることが可能となる。
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御装置によれば、少なくとも吸気バルブが開く直前の吸気圧力を検出する構成としたため、この吸気バルブ開直前の吸気圧力を大気圧として算出することにより、大気圧をリアルタイムで且つ正確に検出することが可能となる。
【0040】
また、本発明のうち請求の範囲第項に係る4ストロークエンジンの制御方法によれば、大気圧及び燃料圧力の少なくとも一方及び吸気圧力に基づいて燃料噴射装置を制御するこことしたため、燃料噴射時間によって燃料噴射量を制御するのに必要な噴射燃料圧力を正確且つ容易に検出することができると共に、4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行うこととしたため、各行程毎の吸気圧力変化を検出して過渡を検出し、過渡に応じた燃料を噴射することができ、更に、検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値に基づいて燃料噴射時間を算出し、その燃料噴射時間に応じた噴射開始タイミングで燃料を噴射することとしたため、燃料噴射時間算出に最適なタイミングの吸気圧力を用いて正確な燃料噴射時間を設定することができ、その結果、最適な噴射開始タイミングで燃料を噴射して燃焼効率を向上することができる。また、少なくとも算出された燃料噴射時間の終了時又はその近傍で吸気圧力の検出を行う構成としたため、実質的な燃料噴射中における定常的な吸気圧力を検出することができ、これにより噴射燃料圧力をより一層正確且つ容易に検出することができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
図1はオートバイ用のエンジン及びその制御装置の第1実施形態を示す概略構成図である。図2は図1のエンジンコントロールユニットで行われる演算処理を示すブロック図である。図3はクランクシャフトの位相と吸気圧力から行程状態を検出する説明図である。図4はシリンダ内空気質量算出部に記憶されたシリンダ内空気質量算出のためのマップである。図5は目標空燃比算出部に記憶された目標空燃比算出のためのマップである。図6は過渡期補正部の作用説明図である。図7はクランク角度、即ち行程と吸気圧力との相関を示す説明図である。図8はエンジン負荷と吸気行程直前吸気圧力との相関を示す説明図である。図9は燃料圧力、雰囲気圧力である吸気圧力、噴射燃料圧力の関係を示す説明図である。図10はオートバイ用のエンジン及びその制御装置の第2実施形態を示す概略構成図である。図11は図10のエンジンコントロールユニットで行われる演算処理を示すブロック図である。図12はオートバイ用のエンジン及びその制御装置の第3実施形態を示す概略構成図である。図13は図12のエンジンコントロールユニットで行われる演算処理を示すブロック図である。

Claims (7)

  1. 燃焼室と吸気通路との間に吸気バルブを備え且つ一つの燃焼室の吸気通路に対して少なくとも一つの吸気制御弁を備えた4ストロークエンジンの制御装置であって、燃料タンク内の燃料を加圧するポンプと、前記ポンプで加圧された燃料の上限値を規制する大気圧開放型のレギュレータと、前記レギュレータで上限値が規制された燃料を前記吸気通路に噴射する燃料噴射装置と、前記吸気制御弁と燃焼室との間の吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、大気圧を検出する大気圧検出手段及び前記ポンプで加圧された燃料の圧力を検出するポンプ吐出圧検出手段の少なくとも一方と、前記大気圧検出手段で検出された大気圧及び前記ポンプ吐出圧検出手段で検出された燃料圧力の少なくとも一方及び前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力に基づいて前記燃料噴射装置を制御する燃料噴射制御手段とを備え、前記吸気圧力検出手段は、前記4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行い、前記燃料噴射制御手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値に基づいて燃料噴射時間を算出し、その燃料噴射時間に応じた噴射開始タイミングで燃料を噴射すると共に、前記吸気圧力検出手段は、少なくとも前記燃料噴射制御手段で算出された燃料噴射時間の終了時又はその近傍で、前記吸気圧力の検出を行うことを特徴とする4ストロークエンジンの制御装置。
  2. 前記ポンプと前記レギュレータとを前記燃料タンク内に配設したことを特徴とする請求の範囲第1項記載の4ストロークエンジンの制御装置。
  3. 前記ポンプ吐出圧検出手段のみを備えたことを特徴とする請求の範囲第1項又は記載の4ストロークエンジンの制御装置。
  4. 前記大気圧検出手段のみを備えたことを特徴とする請求の範囲第1項又は記載の4ストロークエンジンの制御装置。
  5. 前記大気圧検出手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力から大気圧を検出することを特徴とする請求の範囲第1項又は2項又は第項記載の4ストロークエンジンの制御装置。
  6. 前記吸気圧力検出手段は、少なくとも前記吸気バルブが開く直前の吸気圧力を検出することを特徴とする請求の範囲第1項又は2項又は第項又は第項記載の4ストロークエンジンの制御装置。
  7. 燃焼室と吸気通路との間に吸気バルブを備え且つ一つの燃焼室の吸気通路に対して少なくとも一つの吸気制御弁を備えた4ストロークエンジンの制御方法であって、燃料タンク内の燃料を加圧するステップと、前記ポンプで加圧された燃料の上限値を規制する大気圧開放型のレギュレータで規制するステップと、前記レギュレータで上限値が規制された燃料を前記吸気通路に噴射するステップと、前記吸気制御弁と燃焼室との間の吸気圧力を検出するステップと、大気圧を検出するステップ及び前記加圧された燃料の圧力を検出するステップの少なくとも一方と、前記大気圧を検出するステップで検出された大気圧及び前記燃料圧力を検出するステップで検出された燃料圧力の少なくとも一方及び前記吸気圧力を検出するステップで検出された吸気圧力に基づいて前記燃料噴射を制御するステップとを備え、前記吸気圧力を検出するステップは、前記4ストロークエンジンの吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程の4行程間に複数回吸気圧力の検出を行い、前記燃料噴射を制御するステップは、前記吸気圧力を検出するステップで検出された複数の吸気圧力の少なくとも一つの値に基づいて燃料噴射時間を算出し、その燃料噴射時間に応じた噴射開始タイミングで燃料を噴射すると共に、前記吸気圧力を検出するステップは、少なくとも前記燃料噴射を制御するステップで算出された燃料噴射時間の終了時又はその近傍で、前記吸気圧力の検出を行うことを特徴とする4ストロークエンジンの制御方法。
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