JPH0769690A - ホログラム層封入合わせガラス及びその製造に使用される積層体 - Google Patents

ホログラム層封入合わせガラス及びその製造に使用される積層体

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JPH0769690A
JPH0769690A JP21585393A JP21585393A JPH0769690A JP H0769690 A JPH0769690 A JP H0769690A JP 21585393 A JP21585393 A JP 21585393A JP 21585393 A JP21585393 A JP 21585393A JP H0769690 A JPH0769690 A JP H0769690A
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hologram
glass
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葉子 丸山
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哲夫 小森
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 積層精度に優れ、かつ作業効率に優れるとと
もに、透明性に優れ、可塑剤、透湿性、透気性に対する
高度なバリア性を有するホログラム層封入合わせガラス
の製造に使用される積層体、及びその積層体を使用して
製造されるホログラム層封入合わせガラスの提供。 【構成】 本発明のホログラム層封入合わせガラスは、
第1にはガラス10/ホログラム層3/珪素酸化物層4
/可塑剤を含む合成樹脂膜5/ガラス10の順に積層さ
れるか、または第2にはガラス10/可塑剤を含む合成
樹脂膜5/珪素酸化物層4/ホログラム層3/珪素酸化
物層4/可塑剤を含む合成樹脂膜5/ガラス10の順に
積層されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラム層が封入さ
れた合わせガラス及びその製造に使用される積層体に関
し、特に、自動車用のヘッドアップディスプレーのコン
バイナー、自動車または建築物の窓ガラス用の熱線反射
膜等への用途に有用な、ホログラム層封入合わせガラス
及びその製造に使用される積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホログラムは、装飾用、偽造防止
用、光学素子用等に広く利用されるようになってきてお
り、特に最近では波長選択性に優れ、立体感も優れる体
積位相型(リップマン型)のホログラムが注目されてい
る。
【0003】例えば、ホログラムコンバイナーは1つの
光学素子であり、その機能は半透過性結像素子と言うこ
とができる。図7(a)はその撮影方法を説明するため
の図であり、レーザー20から発振された光をハーフミ
ラー21で2分し、それぞれのレーザー光をレンズ2
2、23で1点からでる発散光に変え、フォトポリマー
等の体積位相型ホログラム記録材料3′の両側からこれ
ら2つの発散光を入射させてリップマンホログラムとし
て干渉させたものがホログラムコンバイナーである。
【0004】このようなホログラムコンバイナー3は、
同図(b)に示すように、撮影の際の一方の発散点近傍
に設置した表示体25から出た光を反射方向に回折し、
その回折像をあたかも撮影の際の他方の発散点近傍に設
置された表示体の像25’から出たように行うもので、
その結像倍率及び像位置は、撮影時の発散点と記録材料
との相対距離L,L’によって決まり、しかも、記録の
際の波長またはそれと特定の関係がある波長の光しか回
折せず、他の波長の光は透過するので、像を重畳または
合成できるものである。このようなホログラムコンバイ
ナーに代表される光学素子として、ヘッドアップディス
プレー用のコンバイナー等があげられる。
【0005】特に、自動車用途として合わせガラス形態
で用いられる場合には、日本工業規格の自動車用安全ガ
ラスの規格(JIS3211、3212)を満足しなく
てはならない。JISの用語では、「合わせガラスと
は、2枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として
接着したもので、外力の作用によって破損しても中間膜
によって破片の大部分が飛び散らないようにしたもの」
と定義され、プラスチックの中間膜としては、通常、ポ
リビニルブチラール膜が用いられている。
【0006】このような合わせガラス中に、ヘッドアッ
プディスプレー用のコンバイナーとしてのホログラムを
封入する場合は、板ガラス/ホログラム/ポリビニルブ
チラール膜/板ガラスの構成とされ、ローラによる加圧
等により予備圧着させた後、130℃程度に加熱、加圧
して本圧着して製造され、ホログラム積層側を車内方
向、ポリビニルブチラール膜積層側を車外方向として使
用される。
【0007】しかしながら、この層構成では、ホログラ
ムとポリビニルブチラール膜とが直接接触しているた
め、ポリビニルブチラール中に含有しているテトラエチ
レングリコール・n−ヘプタネート、ジ−(n−ヘキシ
ル)アジペート、トリエチレングリコール・ジ−(2−
エチルブチレート)等の可塑剤がホログラムの構造中に
浸透することにより干渉縞の構造を乱され、特性の経時
変化が生じ、像品質が劣化するという問題があり、その
ため、ポリビニルアルコール等の可塑剤バリア層をホロ
グラム層とポリビニルブチラール層との間に介在させ
て、可塑剤のホログラムへの浸透を防止することが行な
われている。
【0008】しかしながら、ポリビニルアルコールフイ
ルムを可塑剤バリア層として使用すると、可塑剤の浸透
性を防止するものの、透湿性や透気性を有し、合わせガ
ラスの作製時での状況により、ホログラム特性に影響を
与えるという問題を有している。また、従来は、ホログ
ラム層や可塑剤バリア層の積層作業が見当合わせして手
作業で行なわれているが、ホログラムフイルムや可塑剤
バリアフィルムは、いずれも極めて薄膜であり、また、
高い積層精度が要求されるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、積層精度に
優れ、かつ作業効率に優れるとともに、透明性に優れ、
可塑剤、透湿性、透気性に対する高度なバリア性を有す
るホログラム層封入合わせガラスの製造に使用される積
層体、及びその積層体を使用して製造されるホログラム
層封入合わせガラスの提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のホログラ
ム層封入合わせガラスは、ガラス/ホログラム層/珪素
酸化物層/可塑剤を含む合成樹脂膜/ガラスの順に積層
されたことを特徴とする。
【0011】本発明の第2のホログラム層封入合わせガ
ラスは、ガラス/可塑剤を含む合成樹脂膜/珪素酸化物
層/ホログラム層/珪素酸化物層/可塑剤を含む合成樹
脂膜/ガラスの順に積層されたことを特徴とする。
【0012】また、上記の第1〜第2のホログラム層封
入合わせガラスにおいて、珪素酸化物層が、接着剤との
混合層、若しくはその両面或いは片面に接着剤層を有す
るものであることを特徴とする。
【0013】更に、上記の第1〜第2のホログラム層封
入合わせガラスにおいて、ホログラム層が、接着剤との
混合層、若しくはその両面或いは片面に接着剤層を有す
るものであることを特徴とする。
【0014】更に、上記の第1〜第2のホログラム層封
入合わせガラスにおいて、珪素酸化物層の積層面積が、
合わせガラス作製時の加熱圧着操作により、ホログラム
層を、その積層面を除いた表面の全周にわたって被覆可
能とする大きさとされたものであることを特徴とする。
【0015】本発明の第1のホログラム層封入合わせガ
ラスの製造に使用される積層体(以下、第1の積層体と
いう)は、カバーフィルム/ホログラム層/珪素酸化物
層/カバーフィルムを順次積層してなるものであり、両
カバーフィルムが剥離除去されて使用されるものである
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明の第1のホログラム層封入合
わせガラスの製造に使用される積層体(以下、第2の積
層体という)は、カバーフィルム/ホログラム層/珪素
酸化物層/可塑剤を含む合成樹脂膜/カバーフィルムを
順次積層してなるものであり、両カバーフィルムが剥離
除去されて使用されるものであることを特徴とする。
【0017】本発明の第2のホログラム層封入合わせガ
ラスの製造に使用される積層体(以下、第3の積層体と
いう)は、カバーフィルム/珪素酸化物層/ホログラム
層/珪素酸化物層/カバーフィルムを順次積層してなる
ものであり、両カバーフィルムが剥離除去されて使用さ
れるものであることを特徴とする。
【0018】本発明の第2のホログラム層封入合わせガ
ラスの製造に使用される積層体(以下、第4の積層体と
いう)は、カバーフィルム/可塑剤を含む合成樹脂膜/
珪素酸化物層/ホログラム層/珪素酸化物層/可塑剤を
含む合成樹脂膜/カバーフィルムを順次積層してなるも
のであり、両カバーフィルムが剥離除去されて使用され
るものであることを特徴とする。
【0019】また、上記の第1〜第4の積層体におい
て、珪素酸化物層が、接着剤との混合層、若しくはその
両面或いは片面に接着剤層を有するものであることを特
徴とする。
【0020】更に、上記の第1〜第4の積層体におい
て、ホログラム層が、接着剤との混合層、若しくはその
両面或いは片面に接着剤層を有するものであることを特
徴とする。
【0021】更に、上記の第1〜第4の積層体におい
て、珪素酸化物層の積層面積が、合わせガラス作製時の
加熱圧着操作により、ホログラム層を、その積層面を除
いた表面の全周にわたって被覆可能とする大きさとされ
たものであることを特徴とする。
【0022】まず、本発明における第1の積層体及び本
発明の第1〜第4の積層体において共通する積層物につ
いて、図1により説明する。図1は、本発明の第1の積
層体を断面により説明するための図で、図中、1はカバ
ーフィルム、2は接着剤層、3はホログラム、4は珪素
酸化物層を示す。
【0023】カバーフィルムとしては、ポリエチレン
(PE)フィルム、一軸延伸ポリエチレンフィルム、二
軸延伸ポリエチレンフィルム、延伸ポリプロピレン(O
PP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィ
ルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)フィル
ム、アイオノマーフィルム、エチレン・エチルアクリレ
ート共重合体(EEA)フィルム、エチレン・アクリル
酸共重合体(EAA)フィルム、エチレン・メタクリル
酸共重合体(EMAA)フィルム、エチレン・メチルメ
タクリレート共重合体(EMMA)フィルム、エチレン
・アクリル酸メチル共重合体(EMA)フィルム、ポリ
エステルフィルム、ナイロンフィルム、トリアセチルセ
ルロースフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合
体(EVOH)フィルム、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)フィルム、二軸延伸ポリ塩化ビニリデンフィルム、
ポリフッ化ビニリデンフィルム、ポリアクリロニトリル
(PAN)フィルム、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フ
ィルム、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A
−PET)フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化
ビニルフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ
カーボネート(PC)フィルム、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)フィルム、ポリウレタンフィルム、フ
ッ素樹脂フィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ
ブテンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアリレート
フィルム等が挙げられる。また各種共押出しフィルムも
使用できる。これらのカバーフィルムは、積層体への支
持性が要求され、膜厚1μm〜500μm、好ましくは
10μm〜100μmとするとよい。また、カバーフィ
ルムはホログラム層封入合わせガラスの作製時に際し
て、剥離除去される。
【0024】次に、ホログラム層3としては、記録材料
として銀塩、重クロム酸ゼラチン、フォトポリマー等の
公知のホログラム記録材料を使用することができるが、
本発明の合わせガラスに封入される場合には、体積型で
位相型のホログラムとするとよく、特に、湿式の現像工
程を必要としないフォトポリマーが好ましい。フォトポ
リマーとしてはアクリル樹脂系のフォトポリマー等が挙
げられる。
【0025】また、ホログラム層は、記録材料層にホロ
グラムを記録した後に積層されてもよいが、ホログラム
記録は未記録の記録材料層を使用して本発明における積
層体とした後でもよく、或いは積層過程のいずれかの段
階で記録材料層にホログラム記録し、ホログラム層を形
成してもよい。
【0026】ホログラム層の大きさはその用途に応じて
適宜のものとできるが、本発明における第1〜第4の積
層体においては、ホログラム層の周辺に1cm〜5cm
の巾の未記録部分を形成しておくと、その端部からの可
塑剤の浸透によるホログラムの劣化を防止することがで
きる。
【0027】次に、珪素酸化物層4について説明する。
珪素酸化物層は、透明性、可塑剤のホログラム層への浸
透防止性に優れ、また、合わせガラス作製時の加熱程度
ではその熱収縮性は殆どないので、従来の珪素酸化物層
に比してホログラム特性に影響を与えることがないもの
である。特に、積層体においては、透湿性、透気性に対
するバリア性に優れるので、ホログラム特性への影響を
与えることがなく、保存性の優れたものとすることがで
きる。
【0028】珪素酸化物層は、接着剤を介して蒸着法に
より積層されるか、または塗布法により積層される。蒸
着法としては、接着層上に珪素酸化物を蒸着源として真
空蒸着するか、または硅素を母材とし、酸素を含有する
不活性ガス雰囲気下でスパッタリングして珪素酸化物を
100Å〜3000Åの膜厚で積層するとよく、その組
成としてはSiOx (0<x≦2)で示されるものであ
る。
【0029】また、塗布法としては、珪素酸化物微粒
子、例えばSiO2 粒子を樹脂、例えばフェノール−ノ
ボラック樹脂中に分散させた樹脂溶融物、またはSiO
2 コーティング用金属アルコキシド溶液を、直接ロール
コート法、スプレーコート法等により塗布し、1000
Å〜3000Åの乾燥後膜厚に形成される。また、塗布
液自体が接着性を有する場合には接着剤は不用であり、
また塗布液中に後述する接着剤を上述したバリア性を損
なわない程度に混入し、珪素酸化物層自体に接着性を付
与することができる。
【0030】次に、層間の積層にあたって接着剤を使用
する場合について説明する。接着剤は、特に、ホログラ
ム層の接着に使用される場合、可塑剤を含有しないこと
が必要である。また、接着剤層は、通常、膜厚は0.1
μm〜10μmとされ、その光学特性としては、400
〜780nmの可視光透過率が90%以上で、曇り度が
1%以下のものが好ましい。なお、ホログラム層、珪素
酸化物層がそれ自体で接着性を有する場合には、接着剤
層を省略することができる。
【0031】接着剤としては、天然ゴム系、再生ゴム
系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・
ブタジエンゴム系、熱可塑性エラストマー系等のエラス
トマー系接着剤、また、エポキシ樹脂系、ポリウレタン
系等の合成樹脂系接着剤、反応型アクリル系、シアノア
クリレート系等の化学反応型接着剤、その他、UV硬化
型接着剤、EB硬化型接着剤、更に、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合樹脂系ホットメルト系、ポリアミド系、ポリ
エステル系、熱可塑性エラストマー系、反応ホットメル
ト系等のホットメルト系接着剤、また、水性接着剤であ
る水溶性接着剤、エマルジョン系接着剤、ラテックス系
接着剤、更に無機系接着剤等が挙げられる。また、その
接着方法としては、熱可塑系のものは積層物間に挟んで
軟化点以上の温度に加熱すればよく、UV、EB硬化型
のものは積層物間に挟んで紫外線照射、電子線照射して
硬化させるとよく、粘着型のものは単に積層物間に挟ん
で硬化させるとよい。
【0032】第1の積層体の作製方法としては、例え
ば、ホログラムを記録済か又は未記録の記録材料フイル
ムの両面に接着剤を塗布した後、その一方の面にカバー
フィルムを剥離可能に積層する一方、他方の面に珪素酸
化物層を積層し、更にその層上に接着層を設けた後、カ
バーフィルムを剥離可能に積層して作製される。
【0033】次に、本発明における第2の積層体は、図
2に示すように、第1の積層体における珪素酸化物層上
に、上述した接着層を介して可塑剤を含む合成樹脂膜5
を積層し、更にその膜上にカバーフィルム1を積層した
構造を有する。なお、図では可塑剤を含む合成樹脂膜を
珪素酸化物層と同一の積層面積で図示しているが、例え
ばホログラム層を合わせガラスにおける一部に封入する
ような場合には、可塑剤を含む合成樹脂膜の積層面積を
珪素酸化物層、ホログラム層の積層面積より十分な大き
さとしておくとよい。また、可塑剤を含む合成樹脂膜に
カバーフィルムを積層するには、上述した接着剤を使用
して剥離可能に積層してもよいが、単に物理的に積層し
てよい。可塑剤を含む合成樹脂膜は、ポリビニルブチラ
ール膜が好ましく、膜厚100μm〜2000μm、好
ましくは500μm〜1000μmのものである。
【0034】作製方法としては、例えば、ホログラムを
記録済か又は未記録の記録材料フイルムの両面に接着剤
を塗布した後、その一方の面にカバーフィルムを剥離可
能に積層する一方、他方の面に珪素酸化物層を積層し、
更にその層上に接着層を設けた後、ポリビニルブチラー
ル膜、更にカバーフィルムを剥離可能に積層して形成さ
れる。各層の形成方法、膜厚等はポリビニルブチラール
膜以外は第1の積層体と同様である。
【0035】本発明の第2のホログラム層封入合わせガ
ラスの製造に使用される第3〜第4の積層体について説
明する。第3の積層体は、図3に示すように、第1の積
層体におけるホログラム層の両面に珪素酸化物層3を有
するものである。作製方法としては、例えばホログラム
を記録済か又は未記録の記録材料フイルムの両面に接着
剤を塗布した後、その一方の面にカバーフィルムを剥離
可能に積層する一方、他方の面に珪素酸化物層を積層
し、更にその層上に接着層を設けた後、カバーフィルム
を剥離可能に積層し、次いで他方の面のカバーフィルム
を剥離し、その接着剤層上に上記と同様にして珪素酸化
物層、接着層、カバーフィルムを積層して形成される。
各層の形成方法、膜厚等は第1の積層体と同様である。
【0036】また、第4の積層体は、図4に示すよう
に、第3の積層体におけるそれぞれの珪素酸化物層とカ
バーフィルム1との間にそれぞれ可塑剤を含む合成樹脂
膜5を積層した構造を有するものである。なお、図では
可塑剤を含む合成樹脂膜を珪素酸化物層と同一の積層面
積で図示しているが、例えばホログラム層を合わせガラ
スにおける一部に封入するような場合には可塑剤を含む
合成樹脂膜の積層面積を珪素酸化物層、ホログラム層の
積層面積より十分な大きさとしておくとよい。
【0037】作製方法としては、例えばホログラムを記
録済か又は未記録の記録材料フイルムの両面に接着剤を
塗布した後、その一方の面にカバーフィルムを剥離可能
に積層する一方、他方の面に珪素酸化物層を積層し、更
にその層上に接着層を設けた後、ポリビニルブチラール
膜、更にカバーフィルムを積層する。ついで、他方のカ
バーフィルムを剥離した後、上記同様に珪素酸化物層を
積層し、更にその層上に接着層を設けた後、ポリビニル
ブチラール膜、更にカバーフィルムを積層して作製され
る。各層の形成方法、膜厚等は第2の積層体と同様であ
る。
【0038】次に、上述した第1〜第4の積層体の他の
実施態様について、図5により説明する。図5(a)に
その断面、同図(b)によりその平面を示すように、第
1の積層体におけるホログラム層3の積層面積を、珪素
酸化物層4の積層面積より小さく形成するものである。
なお、同図(b)における3はホログラム層の積層位置
を示す。珪素酸化物層4とホログラム層3との積層面積
の関係は、図6(b)に示すように、カバーフィルム1
を剥離して合わせガラス中に封入された時、珪素酸化物
層4の積層面積を、ホログラム層3の表面全周にわたっ
てホログラム層を被覆可能なものとするものである。
【0039】この積層体を使用すると、ホログラム層3
がその端部も含めて珪素酸化物層5により被覆されるの
で、可塑剤を含む合成樹脂膜からの可塑剤の浸透を防止
することができ、第1〜第4の積層体において必要とし
たホログラム層3の周辺部に設けられる未記録部を不要
とできる。一般に、ホログラム周辺部に未記録部が存在
すると、白化現象(ヘイズ)、黄変現象(イエローネ
ス)が生じ、合わせガラスとした時にホログラム部、未
記録部、ガラス部の3重構成となり、好ましくない問題
が生じるが、この積層体においては未記録部を残す必要
がないので、例えば自動車等のフロントガラス中に封入
されるものとして、ノイズのないものとできる。また、
積層体として保存する場合においても、積層体を脱気
し、珪素酸化物層によりホログラム層の全表面を被覆し
ておくことにより、湿気や空気を遮断し、ホログラム層
を安定した状態で保存することができる。
【0040】この積層体の作製方法を説明する。まず、
カバーフィルムの表面に接着剤を塗布した後、ホログラ
ム記録材料層を積層し、ホログラム記録されたか或いは
ホログラム記録予定部を、上述した積層面積となるよう
にカバーフィルム1を残してハーフカットし、それ以外
の部分を剥離除去することにより、まず積層面積の小さ
なホログラム層を積層した積層体(A)を得る。ハーフ
カットは、鋭利な刃を使用するとよく、公知の切断装置
により行なってもよい。一方、これとは別に、表面が剥
離処理されたカバーフィルム面に接着剤を塗布した後、
上述のホログラム層の積層面積より広い珪素酸化物層を
積層し、次いで、その層上に接着剤を塗布して積層体
(B)を得る。次いで、得られた積層体(B)の珪素酸
化物層上に、上記で作製した積層体(A)をそのホログ
ラム層側から図5(b)に示す積層位置で積層すること
により、図5に示す積層体を作製することができる。な
お、図5に示す積層体は第1の積層体に対応するもので
あるが、第2〜第4の積層体においても、それぞれのホ
ログラム層の積層面積と珪素酸化物層の積層面積との関
係を上記同様の関係に設定することにより、図5に対応
した同様の積層体とすることができる。
【0041】次に、各積層体を使用した合わせガラスの
作製方法について説明する。図6(a)は、本発明の第
1のホログラム層封入合わせガラスをその断面により、
また同図(b)はその平面により説明するための図であ
り、図中、5は可塑剤を含む合成樹脂膜、10はガラ
ス、11は合わせガラスを自動車用とする場合の車外方
向を示し、又、図1、図5と同一符号は同一内容を示
す。なお、図6においては、可塑剤を含む合成樹脂膜5
の積層面積が、ホログラム層3、珪素酸化物層4の積層
面積より広い場合を示している。
【0042】図6(a)に示す合わせガラスを作製する
には、第1の積層体におけるカバーフィルムの一方、ま
たは両方を剥離して、一方のガラス10上にホログラム
層3側から接着した後、可塑剤を含む合成樹脂膜5、他
方のガラス10を順次重ね、オートクレーブ中で130
℃〜150℃、圧力1Kg/cm2 以上、30〜60分
間の条件で積層するとよい。
【0043】また、図5に示す積層体を使用して作製し
た合わせガラスについて、図6(b)に示す。図5に示
す積層体を使用する場合も第1の積層体同様にして合わ
せガラスの製造に使用されるが、合わせガラス作製時の
加圧加熱操作により、珪素酸化物層4によりホログラム
層3はその表面が全周にわたり被覆される。
【0044】次に、第2の積層体の場合には、カバーフ
ィルムの一方、または両方を剥離して、一方のガラス1
0上にホログラム層3側から接着した後、他方のガラス
10を順次重ね、上記と同様にして合わせガラスとされ
るが、その積層構造中に可塑剤を含む合成樹脂膜5を有
しているので、第1のホログラム層封入合わせガラスを
より効率的に作製できる。
【0045】次に、第3〜第4の積層体を使用すること
により、本発明の第2のホログラム層封入合わせガラス
を容易に作製することができる。まず、第3の積層体
は、ホログラム層3の両面に珪素酸化物層4を積層して
いるので、可塑剤を含む合成樹脂膜と共に使用され、本
発明の第2のホログラム層封入合わせガラスとされる。
【0046】更に、第4の積層体の場合には、第3の積
層体中に可塑剤を含む合成樹脂膜5を有しているので、
第2のホログラム層封入合わせガラスをより効率的に作
製できる。
【0047】上述した第1〜第4の積層体及び図5に示
す積層体は、いずれも両カバーフィルム間にホログラム
層と珪素酸化物層等をワンセットで積層しているので、
可塑剤を含む合成樹脂膜を有する合わせガラス中にホロ
グラムを封入する際、位置決め等の必要がなく、簡便に
貼着させることができる。
【0048】なお、第1、第3の積層体及び図5に示す
積層体を合わせガラス中ではなく、ガラス板上に一方の
カバーフィルムを剥離して貼着して使用することもでき
る。この場合には、これらの積層体における一方のカバ
ーフィルムを剥離不能に接着すると共に、ガラス板に貼
着すべき側のカバーフィルムを剥離可能に接着しておく
とよく、通常の合わせガラスの車内側に貼着され、合わ
せガラス同様の用途に使用できる。
【0049】
【作用及び発明の効果】本発明における積層体または合
わせガラスにおいて、ホログラム層を珪素酸化物層によ
り保護することにより、透明性に優れ、また可塑剤のホ
ログラム層への浸透を防止できると共に、合わせガラス
作製時の加熱程度ではその熱収縮性は殆どないものであ
り、従来の可塑剤バリア層に比してホログラム特性に影
響を与えることがないものである。
【0050】また、積層体として、図5に示す積層構造
とすると、可塑剤を含む合成樹脂膜からの可塑剤の浸透
をその端部においても防止することができ、また、ホロ
グラム層の周辺部に設けられる未記録部を不要とでき、
例えば自動車等のフロントガラス中に封入される場合
に、ホログラム周辺でのノイズのないものとできる。ま
た、積層体として保存する場合においても、珪素酸化物
層によりホログラム層の端部も含めて被覆するものとし
ておくことができ、ホログラム層を湿気や空気から遮断
することができ、ホログラム特性に影響を与えることな
く保存することができる。
【0051】また、本発明における積層体は、いずれも
両カバーフィルム間にホログラム層と珪素酸化物層等を
ワンセットで積層しているので、可塑剤を含む合成樹脂
膜を有する合わせガラス中にホログラムを封入する際、
位置決め等の必要がなく、簡便に貼着させることができ
る。以下、本発明を実施例により説明するが、本発明
は、これにより限定はされない。
【0052】
【実施例1】周辺20mmに未記録部が残るようにホロ
グラム記録したホログラフィック記録フイルム(デュポ
ン社製、商標名「Omnidex 352 」膜厚20μm)の両面
に、光学接着剤No.61(ノーランドプロダクツ社
製)をロールコートし、乾燥後膜厚1μmの接着剤層を
それぞれ設けた後、一方の面にカバーフィルムとしてポ
リエチレンテレフタレートフイルム(米国デュポン社
製、商品名Mylar90D、膜厚25μm)をラミネ
ートした。
【0053】次いで、このホログラム記録フイルムをフ
イルム用高周波誘導加熱方式の真空蒸着装置にセット
し、カバーフィルムをラミネートしていない接着剤層面
に、SiOを蒸着源とし、10-4 Torr の真空下で珪素
酸化物層を膜厚5000Åで積層し、珪素酸化物層を設
けた。次いで、その珪素酸化物層上に、光学接着剤N
o.61(ノーランドプロダクツ社製)を乾燥膜厚1μ
mで塗布した後、上記と同じその表面を剥離処理したカ
バーフィルムを貼着し、本発明の第1の積層体を得た。
【0054】この第1の積層体におけるホログラム層上
のカバーフィルムを剥離した後、2mm厚のクリアガラ
ス板上に積層し、次いで、珪素酸化物層上のカバーフィ
ルムを剥離した後、750μm厚のポリビニルブチラー
ルフイルムをその上に積層し、更に2mm厚のクリアガ
ラス板を載置した。この積層物を、オートクレーブ中に
入れ、130℃、5Kg/cm2 圧で加熱圧着し、本発
明の第1のホログラム層封入合わせガラスを作製した。
【0055】これにより、効率よく合わせガラスを作製
でき、また、得られた合わせガラスは、ホログラムの経
時変化のない良好な合わせガラスとなしえた。
【0056】
【実施例2】実施例1の第1の積層体の作製における、
蒸着法による珪素酸化物層に代えて、接着剤層上に、組
成 ・メタノールシリカゾル(日産化学工業(株)製) ・・・・2重量部 ・フェノールノボラック樹脂 ・・・・1重量部 からなる二酸化珪素微粒子分散液を、ロールコート法
で、乾燥後膜厚2μmとなるように塗布して珪素酸化物
層を形成した以外は、実施例1と同様にして本発明の第
1の積層体を作製した。
【0057】実施例1と同様にして合わせガラスを作製
したところ、同様の合わせガラスが得られた。
【0058】
【実施例3】実施例1の第1の積層体の作製における、
蒸着法による珪素酸化物層に代えて、接着剤層上に、組
成 ・Si(OC2 5 4 ・・・ 25 重量部 ・エタノール ・・・ 37.6重量部 ・水 ・・・ 23.5重量部 ・塩酸 ・・・ 0.3重量部 からなる二酸化珪素コーティング用金属アルコキシド溶
液を、ロールコート法で、乾燥後膜厚5000Åとなる
ように塗布して珪素酸化物層を形成した以外は、実施例
1と同様にして本発明の第1の積層体を作製した。
【0059】実施例1と同様にして合わせガラスを作製
したところ、同様の合わせガラスが得られた。
【0060】
【実施例4】実施例1の第1の積層体の作製において、
ホログラム両面に接着剤を塗布しないで、直接、組成 ・メタノールシリカゾル(日産化学工業(株)製) ・・ 2重量部 ・フェノールノボラック樹脂 ・・0.5重量部 ・光学接着剤No.61(ノーランドプロダクツ社製)・0.5重量部 からなる二酸化珪素微粒子分散液を、ロールコート法
で、乾燥後膜厚2μmとなるように塗布して珪素酸化物
層を形成し、カバーフィルムを積層した以外、実施例1
と同様にして本発明の第1の積層体を作製した。
【0061】実施例1と同様にして合わせガラスを作製
したところ、同様の合わせガラスが得られた。
【0062】
【実施例5】実施例1における第1の積層体の作製時に
おいて、珪素酸化物層上に実施例1同様に接着剤層を設
けた後、750μm厚のポリビニルブチラールフイルム
を積層し、次いでカバーフィルムを積層して、本発明の
第2の積層体を作製した。
【0063】この積層体におけるホログラム層側のカバ
ーフィルムを剥離した後、2mm厚のクリアガラス板上
に積層し、次いで、ポリビニルブチラール層上のカバー
フィルムを剥離した後、2mm厚のクリアガラス板を載
置した。この積層物を、オートクレーブ中に入れ、13
0℃、5Kg/cm2 圧で加熱圧着し、本発明の第1の
ホログラム層封入合わせガラスを作製した。
【0064】これにより、より効率よく合わせガラスを
作製でき、また、得られた合わせガラスは、ホログラム
の経時変化のない良好な合わせガラスとなしえた。
【0065】
【実施例6】全面にホログラム記録したホログラフィッ
ク記録フイルム(200mm×200mm、デュポン社
製、商標名「Omnidex 352 」膜厚20μm)の両面に、
光学接着剤No.61(ノーランドプロダクツ社製)を
ロールコートし、乾燥後膜厚1μmの接着剤層をそれぞ
れ設けた後、一方の面に、巾300mmの、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム(米国デュポン社製、商品名
Mylar90D、膜厚25μm)をラミネートした。
【0066】次いで、このホログラム記録フイルムをフ
イルム用高周波誘導加熱方式の真空蒸着装置にセット
し、カバーフィルムをラミネートしていない接着剤層面
に、SiOを蒸着源とし、10-4 Torr の真空下で、2
20mm×220mmの積層範囲で、図5(a)(b)
に示す積層範囲となるように膜厚5000Åに積層し、
珪素酸化物層を設けた。次いで、その珪素酸化物層上
に、光学接着剤No.61(ノーランドプロダクツ社
製)を乾燥膜厚1μmで塗布した後、上記と同じその表
面を剥離処理したカバーフィルムを貼着し、図5に示す
本発明の積層体を得た。
【0067】この積層体におけるホログラム層上のカバ
ーフィルムを剥離した後、2mm厚のクリアガラス板上
に積層し、次いで、珪素酸化物層上のカバーフィルムを
剥離した後、750μm厚のポリビニルブチラールフイ
ルムをその上に積層し、更に2mm厚のクリアガラス板
を載置した。この積層物を、オートクレーブ中に入れ、
130℃、5Kg/cm2 圧で加熱圧着し、図6(b)
に示すホログラム層封入合わせガラスを作製した。
【0068】これにより、効率よく合わせガラスを作製
でき、また、ホログラムの経時変化のない良好な合わせ
ガラスとなしえると共に、実施例1で得られた合わせガ
ラスと比較してホログラム未記録層によるヘイズ、イエ
ローネス等のノイズのないものとできた。
【0069】
【実施例7】実施例1で作製した第1の積層体における
ホログラム層側のカバーフィルムを剥離した後、フイル
ム用高周波誘導加熱方式の真空蒸着装置にセットし、そ
の接着剤層上に、SiOを蒸着源とし、10-4 Torr の
真空下で珪素酸化物層を膜厚5000Åで積層し、珪素
酸化物層を設けた。次いで、その珪素酸化物層上に、光
学接着剤No.61(ノーランドプロダクツ社製)を乾
燥膜厚1μmで塗布した後、上記と同じその表面を剥離
処理したカバーフィルムを貼着し、本発明の第3の積層
体を作製した。
【0070】この積層体における一方のカバーフィルム
を剥離した後、750μm厚のポリビニルブチラールフ
イルムをその上に積層すると共に、他方のカバーフィル
ムを剥離した後、同様に750μm厚のポリビニルブチ
ラールフイルムを積層し、その積層体を2枚の2mm厚
のクリアガラス板間に挟持させた。この積層物を、オー
トクレーブ中に入れ、130℃、5Kg/cm2 圧で加
熱圧着し、本発明の第2のホログラム層封入合わせガラ
スを作製した。
【0071】これにより、より効率よく合わせガラスを
作製でき、また、得られた合わせガラスは、ホログラム
の経時変化のない良好な合わせガラスとなしえた。
【0072】
【実施例8】実施例7で作製した第3の積層体の作製時
において、各珪素酸化物層上に実施例1同様に接着剤層
を設けた後、750μm厚のポリビニルブチラールフイ
ルムをそれぞれ積層し、次いで表裏両面にカバーフィル
ムを積層して、本発明の第4の積層体を作製した。
【0073】この積層体における一方のカバーフィルム
を剥離した後、2mm厚のクリアガラス板上に積層し、
次いで、ポリビニルブチラール層上のカバーフィルムを
剥離した後、2mm厚のクリアガラス板を載置した。こ
の積層物を、オートクレーブ中に入れ、130℃、5K
g/cm2 圧で加熱圧着し、本発明の第2のホログラム
層封入合わせガラスを作製した。
【0074】これにより、より効率よく合わせガラスを
作製でき、また、得られた合わせガラスは、ホログラム
の経時変化のない良好な合わせガラスとなしえた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1のホログラム封入合わ
せガラスを製造するために使用される第1の積層体を説
明するための図である。
【図2】 図2は、本発明の第1のホログラム封入合わ
せガラスを製造するために使用される第2の積層体を説
明するための図である。
【図3】 図3は、本発明の第2のホログラム封入合わ
せガラスを製造するために使用される第3の積層体を説
明するための図である。
【図4】 図4は、本発明の第2のホログラム封入合わ
せガラスを製造するために使用される第4の積層体を説
明するための図である。
【図5】 図5は、本発明の第1の積層体の他の実施態
様を説明するための図であり、同図(a)はその断面に
より、同図(b)はその平面により説明するための図で
ある。
【図6】 図6(a)は、本発明の第1のホログラム封
入合わせガラスをその断面により説明するための図であ
り、同図(b)は第1の積層体の他の実施態様である図
5に示す積層体を使用して製造したホログラム層封入合
わせガラスをその断面により説明するための図である。
【図7】 図7は、ホログラム記録方法及びその記録再
生原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1はカバーフィルム、3はホログラム、4は珪素酸化物
層、5は可塑剤を含む合成樹脂膜、10はガラス、11
は車外方向、20はレーザー、21はハーフミラー、2
2、23はレンズ、25は表示体である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス/ホログラム層/珪素酸化物層/
    可塑剤を含む合成樹脂膜/ガラスの順に積層されたこと
    を特徴とするホログラム層封入合わせガラス。
  2. 【請求項2】 ガラス/可塑剤を含む合成樹脂膜/珪素
    酸化物層/ホログラム層/珪素酸化物層/可塑剤を含む
    合成樹脂膜/ガラスの順に積層されたことを特徴とする
    ホログラム層封入合わせガラス。
  3. 【請求項3】 珪素酸化物層が、接着剤との混合層、若
    しくはその両面或いは片面に接着剤層を有するものであ
    る請求項1、または請求項2記載のホログラム層封入合
    わせガラス。
  4. 【請求項4】 ホログラム層が、接着剤との混合層、若
    しくはその両面或いは片面に接着剤層を有するものであ
    る請求項1、または請求項2記載のホログラム層封入合
    わせガラス。
  5. 【請求項5】 珪素酸化物層の積層面積が、合わせガラ
    ス作製時の加熱圧着操作により、ホログラム層を、その
    積層面を除いた表面の全周にわたって被覆可能とする大
    きさとされたものである請求項1〜請求項2の何れか一
    つに記載のホログラム層封入合わせガラス。
  6. 【請求項6】 ガラス/ホログラム層/珪素酸化物層/
    可塑剤を含む合成樹脂層/ガラスの順で積層されたホロ
    グラム層封入合わせガラスの製造にあたって使用される
    積層体であって、該積層体が、カバーフィルム/ホログ
    ラム層/珪素酸化物層/カバーフィルムを順次積層して
    なるものであり、両カバーフィルムが剥離除去されて使
    用されるものであることを特徴とするホログラム層封入
    合わせガラスの製造に使用される積層体。
  7. 【請求項7】 ガラス/ホログラム層/珪素酸化物層/
    可塑剤を含む合成樹脂層/ガラスの順で積層されたホロ
    グラム層封入合わせガラスの製造にあたって使用される
    積層体であって、該積層体が、カバーフィルム/ホログ
    ラム層/珪素酸化物層/可塑剤を含む合成樹脂膜/カバ
    ーフィルムを順次積層してなるものであり、両カバーフ
    ィルムが剥離除去されて使用されるものであることを特
    徴とするホログラム層封入合わせガラスの製造に使用さ
    れる積層体。
  8. 【請求項8】 ガラス/可塑剤を含む合成樹脂膜/珪素
    酸化物層/ホログラム層/珪素酸化物層/可塑剤を含む
    合成樹脂膜/ガラスの順で積層されたホログラム層封入
    合わせガラスの製造にあたって使用される積層体であっ
    て、該積層体が、カバーフィルム/珪素酸化物層/ホロ
    グラム層/珪素酸化物層/カバーフィルムを順次積層し
    てなるものであり、両カバーフィルムが剥離除去されて
    使用されるものであることを特徴とするホログラム層封
    入合わせガラスの製造に使用される積層体。
  9. 【請求項9】 ガラス/可塑剤を含む合成樹脂膜/珪素
    酸化物層/ホログラム層/珪素酸化物層/可塑剤を含む
    合成樹脂膜/ガラスの順で積層されたホログラム層封入
    合わせガラスの製造にあたって使用される積層体であっ
    て、該積層体が、カバーフィルム/可塑剤を含む合成樹
    脂膜/珪素酸化物層/ホログラム層/珪素酸化物層/可
    塑剤を含む合成樹脂膜/カバーフィルムを順次積層して
    なるものであり、両カバーフィルムが剥離除去されて使
    用されるものであることを特徴とするホログラム層封入
    合わせガラスの製造に使用される積層体。
  10. 【請求項10】 珪素酸化物層が、接着剤との混合層、
    若しくはその両面或いは片面に接着剤層を有するもので
    ある請求項6から請求項9の何れか一つに記載のホログ
    ラム層封入合わせガラスの製造に使用される積層体。
  11. 【請求項11】 ホログラム層が、接着剤との混合層、
    若しくはその両面或いは片面に接着剤層を有するもので
    ある請求項6から請求項9の何れか一つに記載のホログ
    ラム層封入合わせガラスの製造に使用される積層体。
  12. 【請求項12】 珪素酸化物層の積層面積が、合わせガ
    ラス作製時の加熱圧着操作により、ホログラム層を、そ
    の積層面を除いた表面の全周にわたって被覆可能とする
    大きさとされたものである請求項6から請求項9の何れ
    か一つに記載のホログラム層封入合わせガラスの製造に
    使用される積層体。
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