JP3729461B2 - ホログラム層封入合わせガラスの作製方法 - Google Patents

ホログラム層封入合わせガラスの作製方法 Download PDF

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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ホログラムが封入された合わせガラスの作製方法に関し、特に、自動車用のヘッドアップディスプレーのコンバイナー、建築物の窓ガラス用熱線反射膜等への用途に有用な合わせガラスを精度よく、かつ効率的な製造を可能とするホログラムが封入された合わせガラスの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ホログラムは、装飾用、偽造防止用、光学素子用等に広く利用されるようになってきており、特に最近では波長選択性に優れ、立体感も優れる体積位相型(リップマン型)のホログラムが注目されている。
【0003】
例えば、ホログラムコンバイナーは1つの光学素子であり、その機能は半透過性結像素子と言うことができる。図13(a)はその撮影方法を説明するための図であり、レーザー20から発振された光をハーフミラー21で2分し、それぞれのレーザー光をレンズ22、23で1点からでる発散光に変え、フォトポリマー等の体積位相型ホログラム記録材料3′の両側からこれら2つの発散光を入射させてリップマンホログラムとして干渉させたものがホログラムコンバイナーである。
【0004】
このようなホログラムコンバイナー3は、同図(b)に示すように、撮影の際の一方の発散点近傍に設置した表示体25から出た光を反射方向に回折し、その回折像をあたかも撮影の際の他方の発散点近傍に設置された表示体の像25’から出たように行うもので、その結像倍率及び像位置は、撮影時の発散点と記録材料との相対距離L,L’によって決まり、しかも、記録の際の波長またはそれと特定の関係がある波長の光しか回折せず、他の波長の光は透過するので、像を重畳または合成できるものである。このようなホログラムコンバイナーに代表される光学素子として、ヘッドアップディスプレー用のコンバイナー等があげられる。
【0005】
特に、自動車用途として合わせガラス形態で用いられる場合には、日本工業規格の自動車用安全ガラスの規格(JIS3211、3212)を満足しなくてはならない。JISの用語では、「合わせガラスとは、2枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として接着したもので、外力の作用によって破損しても中間膜によって破片の大部分が飛び散らないようにしたもの。」と定義され、プラスチックの中間膜としては、通常、ポリビニルブチラール膜が用いられている。
【0006】
このような合わせガラス中に、ヘッドアップディスプレー用のコンバイナーとしてのホログラムを封入する場合は、板ガラス/ホログラム/ポリビニルブチラール膜/板ガラスの構成とされ、ローラによる加圧等により予備圧着させた後、130℃程度に加熱、加圧して本圧着して製造され、ホログラム積層側を車内方向、ポリビニルブチラール膜積層側を車外方向として使用される。
【0007】
しかしながら、この層構成では、ホログラムとポリビニルブチラール膜とが直接接触しているため、ポリビニルブチラール中に含有しているテトラエチレングリコール・n−ヘプタネート、ジ−(n−ヘキシル)アジペート、トリエチレングリコール・ジ−(2−エチルブチレート)等の可塑剤がホログラムの構造中に浸透することにより干渉縞の構造を乱され、特性の経時変化が生じ、像品質が劣化するという問題があり、そのため、可塑剤バリア層をホログラム層とポリビニルブチラール層との間に介在させて、可塑剤のホログラムへの浸透を防止することが行なわれている。しかしながら、従来は、このホログラム層や可塑剤バリア層の積層作業が見当合わせして手作業で行なわれているが、ホログラム層や可塑剤バリアフィルムはいずれも極めて薄膜であり、しかも光学薄膜のためその積層にあたっては、高い精度が要求され、品質の優れた積層が行なわれ難いという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は光学薄膜の積層精度に優れ、かつ作業効率の優れたホログラム層封入合わせガラスの作製方法の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のホログラム層封入合わせガラスの作製方法は、少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層/ホログラム層/接着剤層/可塑剤バリア層/接着剤層/可塑剤を含む合成樹脂層の順で積層されたホログラム層封入合わせガラスの作製方法において、第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層、第2キャリアフィルムを順次積層した積層体であって、ホログラム層と可塑剤バリア層が同一の積層面積とされるか、または可塑剤バリア層の積層面積が、合わせガラス作製時の加熱圧着操作により、ガラス板との接着面を除いたホログラム層表面の全周にわたって被覆可能とする大きさとされて、両キャリアフィルム間の一部に両キャリアフィルムから剥離可能に接着された積層体における両キャリアフィルムが剥離除去されて、少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層がこの順で積層され、可塑剤を含む合成樹脂層と加熱圧着されることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2のホログラム層封入合わせガラスの作製方法は、少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層/ホログラム層/接着剤層/可塑剤バリア層/接着剤層/可塑剤を含む合成樹脂層の順で積層されたホログラム層封入合わせガラスの作製方法において、第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層、第2キャリアフィルムを順次積層した積層体であって、ホログラム層と可塑剤バリア層が同一の積層面積とされるか、または可塑剤バリア層の積層面積が、合わせガラス作製時の加熱圧着操作により、ガラス板との接着面を除いたホログラム層表面の全周にわたって被覆可能とする大きさとされて第2キャリアフィルム上の一部に剥離可能に接着されると共に、第1キャリアフィルムはホログラム層と同じ積層面積で剥離可能に接着された積層体における両キャリアフィルムが剥離除去されて、少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層がこの順で積層され、可塑剤を含む合成樹脂層と加熱圧着されることを特徴とする。
【0011】
また、第2のホログラム層封入合わせガラスの作製方法は、積層体が、第1キャリアフィルム上に接着剤層、ホログラム層を有する記録材料層、接着剤層、可塑剤バリア層形成材料層、接着剤層、第2キャリアフィルムからなる積層体から、第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層からなる積層構造をハーフカットして形成されるものであるか、または、その積層構造において更に第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層をハーフカットして得られるものである。
【0015】
まず、本発明におけるホログラム層封入合わせガラスとしては、上述した自動車用ホログラム層封入合わせガラスに限られなく、例えばガラス/ホログラム/可塑剤バリア層/可塑剤を含む合成樹脂膜、ガラス/ホログラム/可塑剤バリア層/可塑剤を含む合成樹脂膜/ガラス、ガラス/ホログラム/可塑剤バリア層/可塑剤を含む合成樹脂膜/ガラス/合成樹脂膜等の積層構造の合わせガラスに適用することができる。
【0016】
次に、本発明における積層体において共通する積層物について、図1にもとづいて説明する。
図1は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体を説明するための図で、図中、1は第1キャリアフィルム、2は第1接着剤層、3はホログラム、4は第2接着剤層、5は可塑剤バリア層、6は第3接着剤層、7は第2キャリアフィルムを示す。
【0017】
第1または第2のキャリアフィルムとしては、ポリエチレン(PE)フィルム、一軸延伸ポリエチレンフィルム、二軸延伸ポリエチレンフィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)フィルム、アイオノマーフィルム、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)フィルム、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)フィルム、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)フィルム、エチレン・メチルメタクリレート共重合体(EMMA)フィルム、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)フィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、二軸延伸ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリフッ化ビニリデンフィルム、ポリアクリロニトリル(PAN)フィルム、ポリブチレンテレフタレート(PBT)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、ポリメチルメタクリレート(PMMA)フィルム、ポリウレタンフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアリレートフィルム等が挙げられる。また各種共押出しフィルムも使用できる。これらのキャリアフィルムは、積層体としての支持性が要求され、膜厚1μm〜500μm、好ましくは10μm〜100μmとするとよい。また、本発明のホログラム封入合わせガラス用積層体は使用に際して、キャリアフィルムは剥離して除去されるものであり、キャリアフィルムの積層面にはシリコン樹脂等による剥離処理をしておくとよい。また、作業性の観点から第1と第2のキャリアフィルムにおけるそれぞれの積層面での剥離力は相違させておくとよい。
【0018】
次に、ホログラム層3としては、記録材料として銀塩、重クロム酸ゼラチン、フォトポリマー等の公知のホログラム記録材料を使用することができるが、ガラス/ホログラム/可塑剤バリア層/可塑剤を含む合成樹脂膜/ガラスの積層からなる合わせガラス中に封入される場合には、体積型で位相型のホログラムとするとよく、特に、湿式の現像工程を必要としないフォトポリマーが好ましい。フォトポリマーとしてはアクリル樹脂系のフォトポリマー等が挙げられる。
【0019】
また、ホログラム層は、記録材料層にホログラムを記録した後に積層されてもよいが、ホログラム記録は、未記録の記録材料層を使用して本発明における積層体とした後でもよく、或いは積層過程のいずれかの段階で記録材料層にホログラム記録し、ホログラム層を形成してもよい。
【0020】
ホログラム層の大きさはその用途に応じて適宜のものとできるが、この第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体においては、ホログラム層の周辺に1cm〜5cmの巾の未記録部分を形成しておくと、その端部からの可塑剤の浸透によるホログラムの劣化を防止することができる。
【0021】
次に、可塑剤バリア層5としては、後述する可塑剤を含む合成樹脂膜における可塑剤がホログラムへ浸透することを防止するものであり、それ自体、可塑剤を含有しないものが好ましい。また、本発明の積層体を使用して合わせガラスとする際に、加熱圧着されるが、可塑剤バリア層は熱収縮が一様で、かつ少なく、等方伸展のものが好ましい。特に、100℃加熱時の収縮率が2〜5%以下のものがホログラムに熱歪を生じさせないので好ましく、特にホログラムと同じように収縮するように伸展率を調整しておくと、ホログラムの回折格子が可塑剤バリア層との間での熱収縮差による歪を生じにくい。
【0022】
このような可塑剤バリア層を形成するためには、例えばポリビニルアルコール(鹸化度約100%)水溶液を直接ホログラム層上に塗布して乾燥後膜厚0.1μm〜100μm、好ましくは1μm〜10μmとするとよい。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体フイルム(膜厚0.1μm〜100μm、好ましくは10μm〜100μm)を第2接着剤層を使用してラミネートしてもよく、更に、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等のフイルム状のものをラミネートしてもよく、またコーティング等の方法により層形成されてもよい。可塑剤バリア層の膜厚は、厚いと端部の見切りが目立つので、ホログラム層と可塑剤バリア層とを合わせた総膜厚が50μm以下であるのが好ましく、更に透視歪の観点からは25μm以下が好ましい。また、可塑剤バリア層は、400〜780nmの可視光透過率が90%以上で、曇り度が1%以下のものが好ましい。
【0023】
次に、接着剤層について説明する。第1の接着剤層2、第2の接着剤層4、第3の接着剤層において、ホログラム層と接触する場合には、可塑剤を含有しない接着剤を使用して形成するとよく、通常、膜厚は0.1μm〜10μmの膜厚とされる。また、接着剤層の光学特性としては、可塑剤バリア層同様、400〜780nmの可視光透過率が90%以上で曇り度が1%以下のものが好ましい。なお、ホログラム層3、可塑剤バリア層5がそれ自体で接着性を有する場合には、これらの接着剤層を省略することができる。
【0024】
このような接着剤としては、天然ゴム系、再生ゴム系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・ブタジエンゴム系、熱可塑性エラストマー系等のエラストマー系接着剤、また、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系等の合成樹脂系接着剤、反応型アクリル系、シアノアクリレート系等の化学反応型接着剤、その他、UV硬化型接着剤、EB硬化型接着剤、更に、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系ホットメルト系、ポリアミド系、ポリエステル系、熱可塑性エラストマー系、反応ホットメルト系等のホットメルト系接着剤、また、水性接着剤である水溶性接着剤、エマルジョン系接着剤、ラテックス系接着剤、更に無機系接着剤等が挙げられる。また、その接着方法としては、熱可塑系のものは積層物間に挟んで軟化点以上の温度に加熱すればよく、UV、EB硬化型のものは積層物間に挟んで紫外線照射、電子線照射して硬化させるとよく、粘着型のものは単に積層物間に挟んで硬化させるとよい。
【0025】
次に、図1に示される第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体の作製方法を説明する。
図4〜図6は、図1に示される積層体の作製方法を説明するための図であり、図中、2′は第1接着剤塗布層、3′はホログラムを記録済か又は未記録の記録材料層、4′は第2接着剤塗布層、5′は可塑剤バリア層、6′は第3接着剤塗布層を示し、図1と同一符号は同一内容を示す。
【0026】
まず、図4(a)に示すように、表面が剥離処理された第2キャリアフィルム7面に、第3接着剤層塗布層6′、可塑剤バリア層5′、第2接着剤層塗布層4′を順次層形成した後、同図(b)により断面を示し、同図(c)により平面を示すように、第2キャリアフィルム7を残して、第2接着剤塗布層4′、可塑剤バリア層塗布層5′、第3接着剤塗布層6′をハーフカットして、積層体15を得る。ハーフカットは、鋭利な刃を使用すれば可能であり、公知の切断装置により行なってもよい。
【0027】
また、図5(d)に示すように、別に、表面が剥離処理された第1キャリアフィルム1面に、第1接着剤塗布層2′、ホログラムを記録済か又は未記録の記録材料層3′を順次層形成した後、同図(e)により断面を示し、同図(f)により平面を示すように、第1キャリアフィルム1を残して第1接着剤塗布層2′、記録材料層3′を同様にハーフカットして積層体16を得る。その際、ホログラム層3の積層面積は可塑剤バリア層5の積層面積と同なじくなるようにハーフカットされる。
【0028】
次いで、図6(b)に示す積層体15と同図(e)に示す積層体16とを矢印に示すように積層して、図1に示す、本発明の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体を製造できる。なお、図6(g)は第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体を平面からみた概念図であり、点線部は両キャリアフィルム間に挟持された積層体を示す。
【0029】
次に、本発明の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体の他の態様について、図2により説明する。
図2に示される積層体は、図1に示す積層体において、そのホログラム層3が可塑剤バリア層5よりその積層面積を小さくして積層されるものであり、ホログラム層3の積層面積と可塑剤バリア層5との関係は、後述する図12に示すように、合わせガラスに封入された時に可塑剤バリア層5によりガラス8との接触部分を除いてその全周が被覆されるように設定される。
【0030】
この積層体においては、ホログラム層3がその端部も含めて可塑剤バリア層5により被覆されるので、可塑剤を含む合成樹脂膜からの可塑剤の浸透を防止することができ、図1に示すホログラム層封入合わせガラス用積層体において必要としたホログラム層3における未記録部を不要とできる。一般に、ホログラム周辺部に未記録部が存在すると、白化現象(ヘイズ)、黄変現象(イエローネス)が生じ、ホログラム部、未記録部、ガラス部の3重構成となり、好ましくない問題が生じるが、この積層体においては未記録部を残す必要がなく、例えば自動車等のフロントガラス中に封入されるものとして、ノイズのないものとできる。
【0031】
作製方法としては、図7に示すように、ホログラム層3と可塑剤バリア層5との積層面積の関係を上述のように設定した以外は図1に示す積層体と同様にして形成される。即ち、図7(b)′で示す積層体15と同図(e)′で示す積層体16とを積層して、別の態様の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体とできる。なお、同図(g)′で示す図は、この積層体を平面からみた概念図であり、点線部は両キャリアフィルム間に挟持された積層体の状態を示す。
【0032】
第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体は、両キャリアフィルム間にホログラム層と可塑剤バリア層とがワンセットで積層されているので、合わせガラス中にホログラムを封入する際、位置決め等の必要がなく、簡便に貼着させることができる。
【0033】
次に、第2のホログラム層封入合わせガラス用積層体について説明する。この積層体は図3に示され、その積層物は、上述した第1の積層体におけるそれと同じである。
この第2の積層体は、図1に示す積層体と、積層構成を同じくするが、第1キャリアフィルムの積層面積を相違するものである。
【0034】
図8は、この積層体の作製方法の一例を示す図で、図中、1′はホログラム層3と積層面積を同一とした第1キャリアフィルムを示す以外は、図4、5における積層物と同一符号は同一内容を示す。
【0035】
図8(a)に示すように、この積層体は第1キャリアフィルム1、第1接着剤層塗布層2′、ホログラム記録済か又は未記録の記録材料層3′、第2接着剤層塗布層4′、可塑剤バリア層形成材料層5′、第3接着剤層塗布層6′、第2キャリアフィルム7とを順次積層した後、第2キャリアフィルムから第1キャリアフィルム、第1接着剤塗布層、ホログラム記録済か又は未記録の記録材料層、第2接着剤塗布層、可塑剤バリア層形成材料層、第3接着剤塗布層をハーフカットし、同図(b)に示す第2のホログラム層封入合わせガラス用積層体とされる。なお、上記態様において、第1キャリアフィルムを残し、他の積層構成を同様にハーフカットしてもよい。
【0036】
また、この第2の積層体における別の態様として、図示はしていないが、図8(b)における第2の積層体において、その第1キャリアフィルム1′とホログラム層3の積層面積と可塑剤バリア層5の積層面積との関係を、図2に示す第1の積層体におけるホログラム層3と可塑剤バリア層5の積層面積との関係と同様のものとなるようにしてもよい。この作製方法としては図8(b)における第2の積層体において、第1キャリアフィルム1′とホログラム層3を更にハーフカットしてもよく、また、このハーフカットされた第1キャリアフィルム1′とホログラム層3の積層体、及び図8(b)に示す第2キャリアフィルム7、第3接着剤層6、可塑剤バリア層5、第2接着剤層4からなる積層体をそれぞれ別途作製し、ホログラム層3と可塑剤バリア層5との積層関係を図2に示す積層体におけると同様にしてラミネートして形成してもよい。この態様は、図2で示す積層体の項で説明したと同様の効果を示す。
【0037】
次に、参考例のホログラム層封入合わせガラス用積層体について説明する。
この積層体は、第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体の項で説明した図6(b)で示す積層体15と、同図(e)で示す積層体16との2種類の積層体の組合せからなるものであり、それぞれのキャリアフィルムが剥離され、ホログラム層3、可塑剤バリア層5をそれぞれ個別に合わせガラス中に封入することができるものである。
【0038】
この積層体の別の態様としては、図7(b)′に示す積層体15と同図(e)′に示す積層体16との組合せとしてもよく、この場合の可塑剤バリア層とホログラム層との積層面積の関係は、図2で説明したそれと同様である。
【0039】
この参考例の積層体を使用して合わせガラス中にそれぞれホログラム層、可塑剤バリア層を積層した形態は、図1、図2にそれぞれ示すものと同一であるが、積層するにあたっての可塑剤バリア層とホログラム層との位置合わせは、それぞれのキャリアフィルムに符号付けをすることにより容易に行なうことができる。
【0040】
また、この参考例の積層体における2種類の積層体は、その合わせガラス作製時まで、積層体15における可塑剤バリア層5、また積層体16におけるホログラム層3の表面に保護層として、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフイルム、テフロン(登録商標)フイルム、ポリ弗化ビニリデンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、各種離型処理フイルム、また離型処理紙等をそれぞれ貼着しておくと、ハーフカット作業時でのホログラム層の保護性、保存性、耐傷性、輸送性に適したものとなる。
【0041】
次に、本発明のホログラム層封入合わせガラス用積層体を使用したホログラム層封入合わせガラスの作製方法について説明する。
図9は、本発明の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体を使用してガラス/ホログラム層/可塑剤バリア層/可塑剤を含む合成樹脂膜/ガラスからなる合わせガラスを作製する方法を説明するための図であり、図中、8、10はガラス、9は可塑剤を含む合成樹脂膜であり、図1と同一符号は同一内容を示す。
図9に示すように、第1の積層体におけるキャリアフィルムの一方、または両方を剥離して、ガラス上にホログラム層3側から接着した後、可塑剤を含む合成樹脂膜9、ガラス10を順次重ね、オートクレーブ中で130℃〜150℃、圧力1Kg/cm2 以上、30〜60分間の条件で積層するとよい。積層した状態を図11に示す。
【0042】
また、別の態様である図2に示す積層体を使用した場合を図10に示す。上記と同様にして合わせガラスとされ、図12にその状態を示す。なお、図11、図12における矢印11は、この合わせガラスを自動車用とする場合の車外方向を示す。
【0043】
本発明の第2のホログラム層封入合わせガラス用積層体を使用する場合も、上記第1のそれと同様である。
また、参考例のホログラム層封入合わせガラス用積層体の場合は、まず、図6に示す積層体16を、剥離紙を有する場合には剥離除去した後、ホログラム層側からガラス8上に積層し、キャリアフィルムを除去する。ついで、同図(b)に示す積層体15を、剥離紙を有する場合には剥離除去した後、可塑剤バリア層側からホログラム層と位置合わせをして接着させ、キャリアフィルムを剥離除去した後、可塑剤を含む合成樹脂膜9、ガラス10を重ね、上記同様の条件で積層するとよい。
【0044】
【作用及び発明の効果】
本発明の第1〜第2のホログラム層封入合わせガラス用積層体は、ホログラム層、可塑剤バリア層をキャリアフィルムに担持させているので、ガラス表面に貼着するにあたり、光学薄膜に要求される高い接着精度を効率よく得ることができ、自動化も可能である。また、特に、図1、図3に示される第1、第2の積層体は、両キャリアフィルム間にホログラム層と可塑剤バリア層とがワンセットで積層されているので、合わせガラス中にホログラムを封入する際、可塑剤バリア層との位置決め等の必要がなく、またより高い接着精度が得られる。
【0045】
また、第1〜第2のホログラム層封入合わせガラス用積層体において、ホログラム層の積層面積を可塑剤バリア層の積層面積より小さくした別の態様のものは、ホログラム層に未記録部を設ける必要がないので、白化現象(ヘイズ)、黄変現象(イエローネス)等によるホログラム部、未記録部、ガラス部の3重構成となるのを防止することができ、ノイズのないホログラム層封入合わせガラスとできる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これにより限定はされない。
【0046】
参考例
巾300mmのポリエチレンテレフタレートフイルム(東レ(株)製、商品名ルミラーT60、膜厚50μm)上に、ポリウレタン系接着剤(旭電化工業(株)製、商品名アデカボンタイターHUX232)を乾燥膜厚1μmで塗布した後、その接着剤層上にポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製、ゴーセノールNM−11、鹸化度100%)の10%水溶液を塗布し、乾燥膜厚5μmの可塑剤バリア層を設けた。次いで、その可塑剤バリア層上に、ポリウレタン系接着剤(同上)25重量部、ポリビニルアルコール(同上)75重量部からなる混合物の5%水溶液を乾燥膜厚1μmで塗布し、積層体を得た。次いで、得られた積層体における可塑剤バリア層に220mm×220mmの正方形状に切目を入れ、正方形以外の部分をポリエチレンテレフタレートフィルム上から剥離除去し、正方形状の可塑剤バリア層を有する積層体Aを得た。
【0047】
一方、巾300mmのポリプロピレンフイルム(東洋紡績(株)製、商品名パイレンフイルム−OT P2002、膜厚50μm)上に、紫外線硬化型接着剤(協立化学産業(株)製、商品名ワードロックXVL−09)を乾燥膜厚1μmで塗布した後、その接着剤層上に、アクリル樹脂系フォトポリマーを記録材料とする記録済のホログラム(膜厚15μm)を接着し、更にホログラム層上に、剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムをキャリアフィルムとして積層し、紫外線を100mJ/cm2 照射して、積層体Bを得た。次いで、得られた積層体において、ポリエチレンテレフタレートフイルムを残して、ポリプロピレンフイルム及びホログラム層に220mm×220mmの正方形状に切目を入れ、正方形以外の部分を剥離除去し、正方形状のホログラム層を有する積層体Bを得た。尚、ホログラム層としては周辺20mmに未記録部が残るようにした。
【0048】
次いで、2mm厚のクリアガラス板上に、積層体Bにおけるポリプロピレンフイルムを剥離して、ホログラム層側から積層体Bを積層し、次いでポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離除去し、更に、そのホログラム層に対応させて積層体Aを可塑剤バリア層から積層した後、ポリエチレンテレフタレートフイルムを剥離除去した。それぞれの積層体を使用して積層することにより、光学薄膜を精度よく、しかも容易に積層できる。
【0049】
次いで、その剥離面に750μm厚のポリビニルブチラールフイルムを積層し、更に2mm厚のクリアガラス板を載置し、オートクレーブ中に入れ、130℃、5Kg/cm2 圧で2枚のガラス板間にホログラムを封入した。
【0050】
得られた合わせガラスは、良好なものであり、参考例のホログラム層封入合わせガラス用積層体を使用すると、効率よく、合わせガラスを作製することが可能である。
【0051】
【実施例
参考例の積層体Bの製造工程において、ポリプロピレンフイルムを残して、ポリエチレンテレフタレートフイルム及びホログラム層に220mm×220mmの正方形状に切目を入れ、正方形以外の部分を剥離除去し、正方形状のホログラム層を有する積層体B′を得た。尚、ホログラム層としては周辺20mmに未記録部が残るようにした。
【0052】
この積層体B′におけるポリエチレンテレフタレートフイルムを除去した後、そのホログラム層の積層位置に対応させて、参考例における積層体Aをその可塑剤バリア層側から積層し、本発明の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体を得た。
【0053】
この本発明の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体を使用して合わせガラスとするには、図9に示すように、まず、積層体におけるホログラム層側のポリプロピレンフイルムを剥離除去した後、クリアガラス上に積層し、次いでその表層であるポリエチレンテレフタレートフイルムを除去した後、ポリビニルブチラールフイルム、クリアガラスを積層し、参考例と同様にして合わせガラスを作製した。
【0054】
上記と同様の合わせガラスを作製でき、しかも、合わせガラス作製時にホログラム層と可塑剤バリア層との位置合わせが不要とでき、容易に作製することができた。
【0055】
【実施例
参考例における積層体Bにおいて、ポリエチレンテレフタレートフイルムを残して、ポリプロピレンフイルム及びホログラム層に200mm×200mmの正方形状に切目を入れ、正方形以外の部分を剥離除去し、正方形状のホログラム層を有する積層体Cを得た。尚、ホログラム層としては周辺に未記録部を残さず、記録層のみが残るようにした。
【0056】
得られた積層体Cを、参考例、実施例におけるそれぞれの積層体Bに代えて使用し、上記参考例、実施例同様に、図7(b)′、(e)′で示される参考例のホログラム層封入合わせガラス用積層体、及び図2で示される第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体を作製し、それぞれを使用し、参考例、実施例と同様にして、図12で示される合わせガラスの作製に使用した。図2で示される積層体を使用した合わせガラスの製造工程は図10に示される。
【0057】
得られた合わせガラスは、参考例で得られた合わせガラスと比較してホログラム未記録層によるヘイズ、イエローネス等のノイズのないものであった。
【0058】
【実施例3】
その表面をシリコーンにより剥離処理した、巾300mmのポリプロピレンフイルム(パナック(株)製、商品名OPP#40赤シリコン、膜厚40μm)上に、アクリル系接着剤((株)日本触媒製、商品名ポリメントKX−CK200)を乾燥膜厚2μmで塗布した後、その接着剤層上に、アクリル樹脂系フォトポリマーを記録材料とする記録済のホログラム(膜厚20μm)を接着した。尚、ホログラム層としては周辺20mmに未記録部が残るようにした。
【0059】
ついで、ホログラム層上に、ポリウレタン系接着剤(同上)を乾燥膜厚1μmで塗布した後、ポリビニルアルコール(鹸化度100%)の10%水溶液を塗布し、乾燥膜厚5μmの可塑剤バリア層を設け、更に、ポリウレタン系接着剤(旭電化工業(株)製、商品名アデカボンタイターHUX575)を乾燥膜厚1μmで塗布した後、その表面をシリコーンにより剥離処理した、巾300mmのポリエチレンテレフタレートフイルム(東レ(株)製、商品名ルミラーS10、膜厚25μm)を積層し、本発明の第2のホログラム層封入合わせガラス用積層体を得た。
【0060】
この積層体におけるポリプロピレンフィルム、ホログラム層、可塑剤バリア層からなる積層構造に220mm×220mmの正方形状に切目を入れ、正方形以外の部分をポリエチレンテレフタレートフィルム上から剥離除去し、正方形状のポリプロピレンフィルム、ホログラム層、可塑剤バリア層からなる、図3に示す積層体を得た。
【0061】
この積層体におけるポリプロピレンフィルムを剥離除去した後本発明の第1のホログラム層封入合わせガラス用積層体と同様にして、参考例同様に合わせガラスを作製した。
【0062】
このようにして得られる合わせガラスは参考例におけるものと同様のものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体を説明するための図である。
【図2】 図2は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体の別の態様を説明するための図である。
【図3】 図3は、本発明の第2のホログラム封入合わせガラス用積層体を説明するための図である。
【図4】 図4は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体の作製方法の一部を説明するための図である。
【図5】 図5は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体の作製方法の一部を説明するための図である。
【図6】 図6は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体の作製方法を説明する図であると共に、その(b)、(e)は参考例のホログラム封入合わせガラス用積層体を説明するための図である。
【図7】 図7は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体の作製方法を説明する図であると共に、その(b)′、(e)′は参考例のホログラム封入合わせガラス用積層体を説明するための図である。
【図8】 図8は、本発明の第2のホログラム封入合わせガラス用積層体の作製方法を説明するための図である。
【図9】 図9は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体を使用した合わせガラスの作製方法を説明するための図である。
【図10】 図10は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体における別の態様の積層体を使用した合わせガラスの作製方法を説明するための図である。
【図11】 図11は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体を使用して作製した合わせガラスを説明するための図である。
【図12】 図12は、本発明の第1のホログラム封入合わせガラス用積層体における別の態様の積層体を使用して作製した合わせガラスを説明するための図である。
【図13】 図13は、ホログラム記録方法及びその記録再生原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1は第1キャリアフィルム、2は第1接着剤層、3はホログラム、4は第2接着剤層、5は可塑剤バリア層、6は第3接着剤層、7は第2キャリアフィルム、8、10はガラス、9は可塑剤を含む合成樹脂膜、11は車外方向、15、16は参考例のホログラム層封入合わせガラス用積層体、20はレーザー、21はハーフミラー、22、23はレンズ、25は表示体である。

Claims (3)

  1. 少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層/ホログラム層/接着剤層/可塑剤バリア層/接着剤層/可塑剤を含む合成樹脂層の順で積層されたホログラム層封入合わせガラスの作製方法において、第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層、第2キャリアフィルムを順次積層した積層体であって、ホログラム層と可塑剤バリア層が同一の積層面積とされるか、または可塑剤バリア層の積層面積が、合わせガラス作製時の加熱圧着操作により、ガラス板との接着面を除いたホログラム層表面の全周にわたって被覆可能とする大きさとされて、両キャリアフィルム間の一部に両キャリアフィルムから剥離可能に接着された積層体における両キャリアフィルムが剥離除去されて、少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層がこの順で積層され、可塑剤を含む合成樹脂層と加熱圧着されることを特徴とするホログラム層封入合わせガラスの作製方法。
  2. 少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層/ホログラム層/接着剤層/可塑剤バリア層/接着剤層/可塑剤を含む合成樹脂層の順で積層されたホログラム層封入合わせガラスの作製方法において、第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層、第2キャリアフィルムを順次積層した積層体であって、ホログラム層と可塑剤バリア層が同一の積層面積とされるか、または可塑剤バリア層の積層面積が、合わせガラス作製時の加熱圧着操作により、ガラス板との接着面を除いたホログラム層表面の全周にわたって被覆可能とする大きさとされて第2キャリアフィルム上の一部に剥離可能に接着されると共に、第1キャリアフィルムはホログラム層と同じ積層面積で剥離可能に接着された積層体における両キャリアフィルムが剥離除去されて、少なくとも1枚のガラス板上に接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層がこの順で積層され、可塑剤を含む合成樹脂層と加熱圧着されることを特徴とするホログラム層封入合わせガラスの作製方法。
  3. 積層体が、第1キャリアフィルム上に接着剤層、ホログラム層を有する記録材料層、接着剤層、可塑剤バリア層形成材料層、接着剤層、第2キャリアフィルムからなる積層体から、第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層、接着剤層、可塑剤バリア層、接着剤層からなる積層構造をハーフカットして形成されるものであるか、または、その積層構造において更に第1キャリアフィルム、接着剤層、ホログラム層をハーフカットして得られるものである請求項2記載のホログラム層封入合わせガラスの作製方法。
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