JPH0765869B2 - 熱交換器のフィン構造 - Google Patents
熱交換器のフィン構造Info
- Publication number
- JPH0765869B2 JPH0765869B2 JP10584492A JP10584492A JPH0765869B2 JP H0765869 B2 JPH0765869 B2 JP H0765869B2 JP 10584492 A JP10584492 A JP 10584492A JP 10584492 A JP10584492 A JP 10584492A JP H0765869 B2 JPH0765869 B2 JP H0765869B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water pipe
- heat exchanger
- heat exchange
- fin
- side wall
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- Details Of Fluid Heaters (AREA)
- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に給湯器等に用い
られる多数のフィンを備えた熱交換器のフィン構造に関
する。
られる多数のフィンを備えた熱交換器のフィン構造に関
する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、給湯器においては並列に複数配
置された水管と、水管に直交して設けられた概ね平板状
の多数のフィンとから成る熱交換器が用いられており、
フィンの両端部を給湯器の燃焼室（熱交換室）内側壁面
に鑞付けによって接着固定していた。例えば、図７乃至
図９に示すように、フィンａは水管ｅを貫通させる複数
（図７では８個）の水管貫通孔ｂが穿設され、各水管貫
通孔ｂの上端付近に鑞付けの際に鑞材を挿入する鑞材貫
通孔ｄが穿設されており、両端部が直角に折曲されて
（図８参照）燃焼室側壁即ち缶体側壁ｆの内面に接触す
る（図９参照）固定フランジｃが形成されている。
置された水管と、水管に直交して設けられた概ね平板状
の多数のフィンとから成る熱交換器が用いられており、
フィンの両端部を給湯器の燃焼室（熱交換室）内側壁面
に鑞付けによって接着固定していた。例えば、図７乃至
図９に示すように、フィンａは水管ｅを貫通させる複数
（図７では８個）の水管貫通孔ｂが穿設され、各水管貫
通孔ｂの上端付近に鑞付けの際に鑞材を挿入する鑞材貫
通孔ｄが穿設されており、両端部が直角に折曲されて
（図８参照）燃焼室側壁即ち缶体側壁ｆの内面に接触す
る（図９参照）固定フランジｃが形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の熱交換器のフィン構造においては、鑞付け工程で各
水管貫通孔ｂの上端付近の鑞材貫通孔ｄに鑞材を挿入す
るとともに、缶体側壁ｆの内面と缶体側壁ｆに接触した
固定フランジｃ上端とで形成する隅部ｇ（図９参照）に
鑞材を載置して加熱し、鑞付けを行うものであるから、
溶けた鑞材が缶体側壁ｆの内面と固定フランジｃとの間
隙に流入するだけでなく、固定フランジｃの燃焼室側面
即ち缶体側壁ｆと接触していない側の面にまで流れてし
まうことになり、鑞付け不良の原因になるという問題が
あった。
来の熱交換器のフィン構造においては、鑞付け工程で各
水管貫通孔ｂの上端付近の鑞材貫通孔ｄに鑞材を挿入す
るとともに、缶体側壁ｆの内面と缶体側壁ｆに接触した
固定フランジｃ上端とで形成する隅部ｇ（図９参照）に
鑞材を載置して加熱し、鑞付けを行うものであるから、
溶けた鑞材が缶体側壁ｆの内面と固定フランジｃとの間
隙に流入するだけでなく、固定フランジｃの燃焼室側面
即ち缶体側壁ｆと接触していない側の面にまで流れてし
まうことになり、鑞付け不良の原因になるという問題が
あった。
【０００４】本発明の目的は、フィンと熱交換室側壁と
の鑞付けを確実に行うことができる熱交換器のフィン構
造を提供することである。
の鑞付けを確実に行うことができる熱交換器のフィン構
造を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱交換器のフィン構造は、燃焼室などの熱交
換室内に設置され、水管等の熱交換管と、熱交換管に交
差して配置され熱交換室側壁内面に両端が接合される複
数のフィンとを備えた熱交換器において、フィンの両端
にフィンと直角に延びる接合フランジを設け、該接合フ
ランジの上端を内側即ち熱交換管側に90度未満の所定角
度だけ折曲したものであり、接合フランジの上端と熱交
換室側壁との間に形成される溝状部に鑞材を載置するだ
けで、加熱されて溶けた鑞材は接合フランジと缶体側壁
との間にのみ流入して、両者を確実に接合させることが
できる。
に本発明の熱交換器のフィン構造は、燃焼室などの熱交
換室内に設置され、水管等の熱交換管と、熱交換管に交
差して配置され熱交換室側壁内面に両端が接合される複
数のフィンとを備えた熱交換器において、フィンの両端
にフィンと直角に延びる接合フランジを設け、該接合フ
ランジの上端を内側即ち熱交換管側に90度未満の所定角
度だけ折曲したものであり、接合フランジの上端と熱交
換室側壁との間に形成される溝状部に鑞材を載置するだ
けで、加熱されて溶けた鑞材は接合フランジと缶体側壁
との間にのみ流入して、両者を確実に接合させることが
できる。
【０００６】
【実施例】本発明の実施例を図１乃至図６に基づいて説
明すると、フィン１は、複数（本実施例では８個）の水
管貫通孔２，20が上下２段に穿設され、各水管貫通孔
２，20の周縁に所定の高さのフランジ21が形成される
（図２参照）とともに、各水管貫通孔２，20の上端部に
鑞材挿入孔３が穿設されており、下段の隣合った水管貫
通孔20，20の間に切欠41が設けられ、該切欠41に連続し
てフランジ付開口４が、２本の上段水管貫通孔２，２と
２本の下段水管貫通孔20，20との４個から等距離の位置
に形成され、該フランジ付開口４の周縁に所定の高さ
（フランジ21と同じ高さ）のフランジ40が形成されてお
り（図３参照）、このフランジ40（切欠41との接続部で
切れている）はバフラとしての効果を奏する。なお、フ
ランジ付開口４にバフラ（例えば、コイル状に巻回した
針金）を水管と平行に挿入しても良いものである。
明すると、フィン１は、複数（本実施例では８個）の水
管貫通孔２，20が上下２段に穿設され、各水管貫通孔
２，20の周縁に所定の高さのフランジ21が形成される
（図２参照）とともに、各水管貫通孔２，20の上端部に
鑞材挿入孔３が穿設されており、下段の隣合った水管貫
通孔20，20の間に切欠41が設けられ、該切欠41に連続し
てフランジ付開口４が、２本の上段水管貫通孔２，２と
２本の下段水管貫通孔20，20との４個から等距離の位置
に形成され、該フランジ付開口４の周縁に所定の高さ
（フランジ21と同じ高さ）のフランジ40が形成されてお
り（図３参照）、このフランジ40（切欠41との接続部で
切れている）はバフラとしての効果を奏する。なお、フ
ランジ付開口４にバフラ（例えば、コイル状に巻回した
針金）を水管と平行に挿入しても良いものである。
【０００７】フィン１の両端にフィン１に直角に折曲さ
れて成る接合フランジ５が、上記水管貫通孔２，20周縁
のフランジ21及びフランジ付開口４周縁のフランジ40と
同じ高さに形成されており、該接合フランジ５の上端51
が切欠50で切り離されて形成され、該上端51は内側即ち
水管貫通孔２側に所定角度（90度未満）だけ折曲される
（図１及び図４参照）。
れて成る接合フランジ５が、上記水管貫通孔２，20周縁
のフランジ21及びフランジ付開口４周縁のフランジ40と
同じ高さに形成されており、該接合フランジ５の上端51
が切欠50で切り離されて形成され、該上端51は内側即ち
水管貫通孔２側に所定角度（90度未満）だけ折曲される
（図１及び図４参照）。
【０００８】鑞付け工程において、水管貫通孔２，20に
それぞれ水管９が嵌装され、鑞材挿入孔３に鑞材を挿入
するとともに、接合フランジ５の上端51と缶体側壁６と
の間に形成される溝状部７に鑞材を載置して（図６参
照）加熱する。この構成により、加熱されて溶けた鑞材
81は接合フランジ５と缶体側壁６との間にのみ流入して
（図５参照）、両者を確実に接合させることができる。
それぞれ水管９が嵌装され、鑞材挿入孔３に鑞材を挿入
するとともに、接合フランジ５の上端51と缶体側壁６と
の間に形成される溝状部７に鑞材を載置して（図６参
照）加熱する。この構成により、加熱されて溶けた鑞材
81は接合フランジ５と缶体側壁６との間にのみ流入して
（図５参照）、両者を確実に接合させることができる。
【０００９】フランジ付開口４が設けられたことによ
り、隣合う上段水管貫通孔２，２と、隣合う下段水管貫
通孔20，20とから等距離にある中間部分の高温域を除去
して過熱を防止するとともに、下段水管貫通孔20の上部
を除く周囲（例えば、下側略３／４円）における水管回
りのフィンの長さを所定の長さに低く形成することがで
きるから、フィン１の下端が過熱されることなく、また
フランジ付開口４周縁のフランジ40により上段水管貫通
孔２に嵌装された水管に十分の高温ガスが導かれるもの
である。
り、隣合う上段水管貫通孔２，２と、隣合う下段水管貫
通孔20，20とから等距離にある中間部分の高温域を除去
して過熱を防止するとともに、下段水管貫通孔20の上部
を除く周囲（例えば、下側略３／４円）における水管回
りのフィンの長さを所定の長さに低く形成することがで
きるから、フィン１の下端が過熱されることなく、また
フランジ付開口４周縁のフランジ40により上段水管貫通
孔２に嵌装された水管に十分の高温ガスが導かれるもの
である。
【００１０】なお、上記実施例は給湯器であるが、本発
明は給湯器に限定されるものではなく、フィンを備えた
熱交換器を熱交換室内に設置するものにはすべて適用で
きるものである。
明は給湯器に限定されるものではなく、フィンを備えた
熱交換器を熱交換室内に設置するものにはすべて適用で
きるものである。
【００１１】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
から、フィン両端に形成した接合フランジの上端と燃焼
室側壁との間に形成された溝状部に鑞材を載置するだけ
で、溶けた鑞材が燃焼室側に流出すること無く鑞付けを
行うことができ、確実な鑞付け接合を行うことができ
る。
から、フィン両端に形成した接合フランジの上端と燃焼
室側壁との間に形成された溝状部に鑞材を載置するだけ
で、溶けた鑞材が燃焼室側に流出すること無く鑞付けを
行うことができ、確実な鑞付け接合を行うことができ
る。
【図１】 本発明に係るフィンの正面図である。
【図２】 図１におけるII−II線断面図である。
【図３】 図１における III−III 線断面図である。
【図４】 本発明に係るフィンの要部拡大図である。
【図５】 本発明に係る鑞付け状態を示すフィンの要部
拡大図である。
拡大図である。
【図６】 本発明に係る鑞付け工程におけるフィンの要
部拡大図である。
部拡大図である。
【図７】 従来のフィンの正面図である。
【図８】 図７におけるVIII−VIII線断面図である。
【図９】 従来の鑞付け状態を示すフィンの要部拡大図
である。
である。
１ フィン、２ 水管貫通孔（上段）、20 水管貫通孔
（下段） ３ 鑞材挿入孔、４ バフラ挿入孔、５ 接合フラン
ジ、50 切欠 51 接合フランジの上端、６ 缶体側壁、７溝状部、８
鑞材、９ 水管
（下段） ３ 鑞材挿入孔、４ バフラ挿入孔、５ 接合フラン
ジ、50 切欠 51 接合フランジの上端、６ 缶体側壁、７溝状部、８
鑞材、９ 水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 広志 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 腹巻 知 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 抱 貴雄 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 福井 秀和 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 神吉 英二 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 川口 裕 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (56)参考文献 実開 平１−159962（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 熱交換室内に設置され、熱交換管と、熱
交換管に交差して配置され熱交換室側壁内面に両端が接
合される複数のフィンとを備えた熱交換器において、フ
ィンの両端にフィンと直角に延びる接合フランジを設
け、該接合フランジの上端を内側に所定角度だけ折曲し
たことを特徴とする熱交換器のフィン構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10584492A JPH0765869B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 熱交換器のフィン構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10584492A JPH0765869B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 熱交換器のフィン構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288646A JPH06288646A (ja) | 1994-10-18 |
| JPH0765869B2 true JPH0765869B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=14418332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10584492A Expired - Fee Related JPH0765869B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 熱交換器のフィン構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765869B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000234809A (ja) * | 1999-02-10 | 2000-08-29 | Rinnai Corp | 熱交換器 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6621053B2 (ja) * | 2016-01-27 | 2019-12-18 | 株式会社ノーリツ | 給湯装置 |
| CN113739453B (zh) * | 2020-05-29 | 2023-11-03 | 青岛海尔电冰箱有限公司 | 蒸发器及具有其的冰箱 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP10584492A patent/JPH0765869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000234809A (ja) * | 1999-02-10 | 2000-08-29 | Rinnai Corp | 熱交換器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06288646A (ja) | 1994-10-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719 Year of fee payment: 14 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |