JPH07621B2 - トリアゾロピラジノン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

トリアゾロピラジノン誘導体及びその製造方法

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JPH07621B2
JPH07621B2 JP2108995A JP10899590A JPH07621B2 JP H07621 B2 JPH07621 B2 JP H07621B2 JP 2108995 A JP2108995 A JP 2108995A JP 10899590 A JP10899590 A JP 10899590A JP H07621 B2 JPH07621 B2 JP H07621B2
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起正 李
虎君 朴
成坤 金
賢淑 嚴
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財団法人韓国科学技術研究院
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規なトリアゾロピラジノン誘導体及びその
製造方法に関する。
(従来の技術) J.Heterocyclic chem.,(1986)23、113には、下記一般
式(II)のトリアゾロピラジノン誘導体の製造方法が紹
介されており、この化合物は一般式(III)のジクロロ
ピラジノンにヒドラジンを反応させて一般式(IV)のヒ
ドラジノピラジノンを製造した後、これを塩基の存在下
で二硫化炭素と反応させて環化して製造している。
発明者等はセファロスポリン誘導体の有用な中間体とし
て使用することのできる後記一般式(I)のトリアゾロ
ピラジノン誘導体を製造するために、上記に公知の製造
技術を利用して試みた。すなわち、下記一般式(V)の
クロロピラジノンを製造し、次いで一般式(VI)のヒド
ラジノピラジノンを製造したが、製造工程に4〜5段階
を経て、かつ大部分の反応条件は水の無い状態で行なわ
なければならなかった。特に一般式(V)のクロロピラ
ジノンは分離するのが難しかった。それだけでなく、一
般式(V)において、Rが水素原子である場合にはJ.Or
g.Chem.,(1972)37、221に記載のように一般式(VII)
のジクロロピラジンが生成した。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、一般式(I)のトリアゾロピラジノン誘
導体を公知の方法で製造するには多くの問題点があるの
で、鋭意研究の結果、新しい製造方法を見いだした。
(課題を解決するための手段) 一般式(VIII)のオキサリルチオセミカルバジドにアン
モニアまたは一級アミンを反応させて、一般式(IX)の
オキサモイルチオセミカルバジドとし、これに塩基を反
応させて一般式(X)のトリアゾリン誘導体とし、これ
を酸で処理して一般式(I)のトリアゾロピラジノン誘
導体を製造することができる。
上記式(I)、(VIII)、(IX)及び(X)において、
Rは水素、炭素数1〜6個のアルキル基、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル
基、または炭素数3〜6個のシクロアルキル基、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘプチル、シク
ロヘキシル基、またはアリル基を表わし、R′は炭素数
1〜4個の低級アルコキシ基、例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ基を表わす。
本発明の製造方法をより詳細に説明すれば、前記一般式
(VIII)で表わされるオキサリルチオセミカルバジド
に、1.5〜3当量のアンモニア水又は一級アミンを15〜3
0℃で水又は水とアルコールの混合溶媒中で1〜3時間
反応させて前記一般式(IX)のオキサモイルチオセミカ
ルバジドとし、これに80〜100℃で1〜2当量の塩基性
溶液を1時間環化反応させて前記の一般式(X)の新規
なトリアゾリン誘導体とし、これを1〜1.5当量の5〜1
0%酸性溶液で1時間還流して処理し、分子内縮合させ
ることで目的の前記一般式(I)のトリアゾロピラジノ
ン誘導体を製造するものである。
一般式(X)の化合物の製造時に使用することのできる
塩基としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム、及び水酸化カリウムの中から選択される水溶液が
好適に用いられる。分子内縮合反応時に使用することの
できる酸としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸の中から選
択される水溶液が好適に用いられる。
本発明の方法を実施するに際して一般式(VIII)の化合
物を出発物質として、水溶媒中で一般式(IX)の化合物
と一般式(X)の中間体化合物等を分離する工程を省い
て連続的な反応によって、反応液中に結晶として析出す
る目的の一般式(I)の化合物を得、単にこれを過す
ることにより純粋でかつ高い収率(64〜68%)で一般式
(I)の化合物を製造することもできる。勿論、使用目
的によっては、一般式(IX)及び一般式(X)で表わさ
れる中間体を各々分離しても製造することができる。
(発明の効果) 上記のように、本発明の方法によれば、容易に得ること
のできる公知の基礎原料物質である一般式(VIII)のオ
キサリルチオセミカルバジドから一般式(IX)のオキサ
モイルチオカルバジドを製造し、これをGer.Offen.1943
915及び2735158に知られている環化反応を利用して、新
規化合物である一般式(X)のトリアゾリン誘導体を合
成し、これを分子内縮合反応させることによって、高い
収率で一般式(I)の新規化合物トリアゾロピラジノン
誘導体を製造することができる。一般式(I)のトリア
ゾロピラジノン誘導体は、殺菌剤として有用であり、ま
たセファロスポリン誘導体等の合成中間体としても利用
できる。
(実施例) 本発明の実施例を挙げ、より具体的に説明すれば次の通
りである。しかし、これら実施例は本発明を限定するも
のではなく、本発明の請求の範囲内で当業者による修正
及び変更は可能である。
実施例1 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−オキサモイル−
3−チオセミカルバジドの製造(IX、R=水素、R′=
メトキシ) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、28%アンモニア水42ml(0.3モ
ル)を加え、15〜30℃で2時間攪拌反応させた後、減圧
下で過剰のアンモニアと水を除去した。反応残留物にエ
タノール200mlを加えて溶かした後、減圧下で再び溶媒
を除去し、残留物にエチルエーテル200mlを加えて結晶
化し、過してエタノールで再結晶し、純粋な目的化合
物である白色の固体20.0g(80%収率)を得た。
融点:172-173℃1 H-NMRδ(DMSO-d6):3.29(s,6H,OCH3)、3.49(t,2H,CH2)、
4.56(t,1H,CH)、8.01(m,3H,NH+NH2)、9.92(bs,2H,NHNH)。
元素分析(C7H14N4O4S) 理論値:C33.59 H5.64 N22.39% 実側値:C33.63 H5.29 N22.30% 実施例2 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−(N−メチルオ
キサモイル)−3−チオセミカルバジドの製造(IX、R
=水素、R′=メトキシ) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、40%メチルアミン水溶液26ml
(0.3モル)を加え、15〜20℃で2時間攪拌反応させた
後、減圧下で過剰のアンモニアと水を除去した。反応残
留物にエタノール200mlを加えて溶かした後、減圧下で
再び溶媒を除去し、残留物にエチルエーテル200mlを加
えて結晶化し、過してエタノールで再結晶して、純粋
な目的化合物である白色の固体21.9g(83%収率)を得
た。
融点:167-168℃1 H-NMRδ(DMSO-d6):2.66(d,3H,CH3)、3.29(s,6H,OCH3)、
3.50(t,2H,CH2)、4.56(t,1H,CH)、8.00(bt,1H,NH)、8.73(b
q,1H,CONHC)、9.82(bs,2H,NHNH)。
元素分析(C8H16N4O4S) 理論値:C33.36 H6.10 N21.20% 実側値:C36.23 H6.20 N21.18% 実施例3 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−(N−エチルオ
キサモイル)−3−チオセミカルバジドの製造(IX、R
=エチル、R′=メトキシ) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル)−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モ
ル)を水200mlに溶かした後、70%エチルアミン水溶液2
4ml(0.3モル)を加え、15〜20℃で2時間攪拌反応させ
た後、減圧下で過剰のエチルアミンと水を除去した。反
応残留物にエタノール200mlを加えて溶かした後、減圧
下で更に溶媒を除去し、残留物にエチルエーテル200ml
を加えて結晶化し、過してエタノールで再結晶して、
純粋な目的化合物である白色の固体23.1g(83%収率)
を得た。
融点:136-138℃1 H-NMRδ(DMSO-d6):1.06(t,3H,CH3)、3.23(m,2H,NCH2)、
3.29(s,6H,OCH3)、3.49(t,2H,CH2)、4.56(t,1H,CH)、8.03
(bs,1H,NH)、8.79(bt,1H,CONHC)、9.52(bs,2H,NHNH)。
元素分析(C9H18N4O4S) 理論値:C38.84 H6.52 N20.13% 実側値:C38.89 H6.61 N20.08% 実施例4 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−(N−シクロプ
ロピルオキサモイル)−3−チオセミカルバジドの製造
(IX、R=シクロプロピル、R′=メトキシ) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、シクロプロピルアミン17.1g
(0.3モル)を加え、20〜25℃で3時間攪拌反応させた
後、減圧下で過剰のシクロプロピルアミンと水を除去し
た。反応残留物にエタノール200mlを加えて溶かした
後、減圧下で再び溶媒を除去し、残留物にエチルエーテ
ル200mlを加えて結晶化し、過しエタノールで再結晶
して、純粋な目的化合物である白色の固体25.3g(87%
収率)を得た。
融点:162-163℃1 H-NMRδ(DMSO-d6):0.66(m,4H,シクロフ゜ロヒ゜ル)、2.76(m,1H,シクロ
フ゜ロヒ゜ル)、3.30(s,6H,OCH3)、3.53(t,2H,CH2)、4.62(t,1H,C
H)、8.06(bt,1H,NH)、8.89(d,1H,CONHC)、10.09(bs,2H,NHN
H)。
元素分析(C10H18N4O4S) 理論値:C41.37 H6.25 N19.30% 実側値:C41.41 H6.35 N19.27% 実施例5 5−カルバモイル−4−(2,2−ジメトキシエチル)−
1,2,4−トリアゾリン−3−チオンの製造(X、R=水
素、R′=メトキシ) 200mlの水に4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−オキ
サモイル−3−チオセミカルバジド25.0g(0.1モル)と
炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11モル)を加え、1時間90
±10℃で反応させた後、反応溶液を冷却し、5%の塩酸
水溶液でpH5に調節した。この時析出する固体を過
し、液はメチルエチルケトン(MEK)300mlで抽出し、
MEK溶液に過した固体を溶かした後、無水芒硝で乾燥
した後、減圧下で溶媒を除去し、残留物をエタノールで
結晶化し、純粋な目的化合物である白色の固体17.9g(7
7%収率)を得た。
融点:193-194℃ IR(KBr):1674、1280cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):3.27(s,6H,OCH3)、4.46(d,2H,CH2)、
4.71(t,1H,CH)、7.97そして8.31(s,1H,NH2)、13.2(bs,1H,
H-2)。
元素分析(C7H12N4O3S) 理論値:C36.21 H5.21 N24.13% 実側値:C36.28 H5.23 N24.22% 実施例6 5−(N−メチルカルバモイル)−4−(2,2−ジメト
キシエチル)−1,2,4−トリアゾリン−3−チオンの製
造(X、R=メチル、R′=メトキシ) 200mlの水に4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−(N
−メチルオキサモイル)−3−チオセミカルバジド26.4
g(0.1モル)と炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11モル)を
加え、1時間90±10℃で反応させた後、反応溶液を冷却
し、5%の塩酸水溶液でpH5に調節した。
この時析出した固体を過し、液をMEK300mlで抽出
し、MEK抽出液に過した固体を溶かした後、無水芒硝
で乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し、残留物をエタノ
ールで結晶化し、純粋な目的化合物である白色の固体2
0.2g(82%収率)を得た。
融点:179-180℃ IR(KBr):1677、1264cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):2.73(d,3H,CH3)、3.26(s,3H,OCH3)、
4.46(d,2H,CH2)、4.70(t,1H,CH)、8.86(bq,1H,NH)、13.5(b
s,1H,H-2)。
元素分析(C8H14N4O3S) 理論値:C39.02 H5.73 N22.75% 実側値:C39.04 H5.78 N22.71% 実施例7 5−(N−エチルカルバモイル)−4−(2,2−ジメト
キシエチル)−1,2,4−トリアゾリン−3−チオンの製
造(X、R=エチル、R′=メトキシ) 200mlの水に4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−(N
−エチルオキサモイル)−3−チオセミカルバジド27.8
g(0.1モル)と炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11モル)を
加え、1時間90±10℃で反応させた後、反応溶液を冷却
し5%の塩酸水溶液でpH5に調節した。
この時析出した固体を過し、液をMEK300mlで抽出
し、MEK抽出液に過した固体を溶かした後、無水芒硝
で乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し、残留物をエタノ
ールで結晶化し、純粋な目的化合物である白色の固体2
1.1g(81%収率)を得た。
融点:136-137℃ IR(KBr):1686、1276cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):1.10(t,3H,CH3)、3.19(m,2H,NCH2)、
3.23(s,6H,OCH3)、4.46(d,2H,CH2)、4.60(t,1H,CH)、8.92
(bt,1H,NH)、13.2(s,1H,H-2)。
元素分析(C9H16N4O3S) 理論値:C41.53 H6.19 N21.52% 実側値:C41.48 H6.28 N21.45% 実施例8 5−(N−シクロプロピルカルバモイル)−4−(2,2
−ジメトキシエチル)−1,2,4−トリアゾリン−3−チ
オンの製造(X、R=シクロプロピル、R′=メトキ
シ) 200mlの水に4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−(N
−シクロプロピルオキサモイル)−3−チオセミカルバ
ジド29.0g(0.1モル)と炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11
モル)を加え、1時間90±10℃で反応させた後、反応溶
液を冷却し、5%塩酸水溶液でpH5に調節した。
この時析出した固体を過し、液をMEK300mlで抽出
し、MEK抽出液に過した固体を溶かした後、無水芒硝
で乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し、残留物をエタノ
ールで結晶化し、純粋な目的化合物である白色の固体2
3.1g(85%収率)を得た。
融点:162-163℃ IR(KBr):1658、1265cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):0.66(m,4H,シクロフ゜ロヒ゜ル)、2.76(m,1H,シクロ
フ゜ロヒ゜ル)、3.30(s,6H,OCH3)、3.53(t,2H,CH2)、4.62(t,1H,C
H),8.06(bt,1H,NH)、8.89(d,1H,CONHC)、10.09(bs,2H,NHN
H)。
元素分析(C10H16N4O3S) 理論値:C44.11 H5.92 N20.57% 実側値:C44.08 H6.01 N20.48% 実施例9 5−オキソ−3−チオオキソ−2,3,7,8−テトラヒドロ
−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの製造(I、
R=水素) 200mlの水に5−カルバモイル−4−(2,2−ジメトキシ
エチル)−1,2,4−トイアゾリン−3−チオン11.6g(0.
05モル)と5%塩酸水溶液55ml(0.075モル)を加え、
2時間還流反応させた後、反応溶液を冷却すると結晶が
析出した。析出した固体を過し、50mlの冷水で洗浄し
た後、水で再結晶して純粋な目的化合物である白色の固
体6.6g(79%収率)を得た。
融点:290℃以上 IR(KBr):1689、1289cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):6.89(t,1H、H-6)、7.17(d,1H,H-5)、1
1.47(s,1H,H-7)、14.76(bs,1H,H-2)。
元素分析(C5H4N4OS) 理論値:C35.72 H2.40 N33.32% 実側値:C35.63 H2.30 N33.14% 実施例10 7−メチル−8−オキソ−3−チオオキソ−2,3,7,8−
テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
の製造(I、R=メチル 200mlの水に5−(N−カルバモイル)−4−(2,2−ジ
メトキシエチル)−1,2,4−トリアゾリン−3−チオン1
2.3g(0.05モル)と5%塩酸水溶液55ml(0.075モル)
を加え、2時間還流反応させた後、反応溶液を冷却する
と結晶が析出した。析出した固体を過し、50mlの冷水
で洗浄した後、エタノールで再結晶して純粋な目的化合
物である白色の固体7.8g(86%収率)を得た。
融点:290℃以上 IR(KBr):1681、1282cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):3.41(s,3H、CH3)、7.12(d,1H,H-6)、7.
25(d,1H,H-5)、14.54(bs,1H,H-2)。
元素分析(C6H6N4OS) 理論値:C39.55 H3.32 N30.75% 実側値:C39.53 H3.21 N30.65% 実施例11 7−エチル−8−オキソ−3−チオオキソ−2,3,7,8−
テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
の製造(I、R=メチル 200mlの水に5−(N−エチルカルバモイル)−4−
(2,2−ジメトキシエチル)−1,2,4−トイアゾリン−3
−チオン13.0g(0.05モル)と5%塩酸水溶液55ml(0.0
75モル)を加え、2時間還流反応させた後、反応溶液を
冷却すると結晶が析出した。析出した固体を過し、50
mlの冷水で洗浄した後、エタノールで再結晶して純粋な
目的化合物である白色の固体8.1g(83%収率)を得た。
融点:285−286℃ IR(KBr):1674、1280cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):1.25(t,3H、CH3)、3.91(q,2H,CH2)、7.
20(d,1H,H-6)、7.27(d,1H,H-5)、14.75(bs,1H,H-2)。
元素分析(C7H8N4OS) 理論値:C42.85 H4.11 N28.55% 実側値:C42.84 H4.09 N28.45% 実施例12 7−シクロプロピル−8−オキソ−3−チオオキソ−2,
3,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]
ピラジンの製造(I、R=シクロプロピル) 200mlの水に5−(N−シクロプロピルカルバモイル)
−4−(2,2−ジメトキシエチル)−1,2,4−トリアゾリ
ン−3−チオン13.6g(0.05モル)と5%塩酸水溶液55m
l(0.075モル)を加え、2時間還流反応させた後、反応
溶液を冷却すると結晶が析出した。
析出した固体を過して、50mlの冷水で洗浄した後、エ
タノールで再結晶して純粋な目的化合物である白色の固
体8.7g(84%収率)を得た。
融点:279−280℃ IR(KBr):1678、1281cm-1 1 H-NMRδ(DMSO-d6):0.96(m,4H、シクロフ゜ロヒ゜ル)、3.23(m,1H,シクロ
フ゜ロヒ゜ル)、7.02(d,1H,H-6)、7.20(d,1H,H-5)、13.85(bs,1H,H-
2)。
元素分析(C8H8N4OS) 理論値:C46.14 H3.87 N26.91% 実側値:C45.97 H3.84 N26.78% 実施例13 化合物(VIII)から中間体化合物(IX)と(X)の分離
工程を省いた8−オキソ−3−チオオキソ−2,3,7,8−
テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
の製造(I、R=水素) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、28%アンモニア水42ml(0.3モ
ル)を加え、15〜30℃で2時間還流反応させた後、減圧
下で過量のアンモニアを除去した。反応溶液に炭酸水素
ナトリウム9.2g(0.11モル)を加え、1時間還流反応さ
せた後、反応溶液を常温まで冷却し、5%塩酸水溶液19
0ml(0.26モル)を加え、2時間再び還流反応させた。
反応溶液を冷却すると結晶が析出し、これを過乾燥し
て純粋な目的化合物である白色の固体11.3g(64%収
率)を得た。物理的な性質及び分光学的な性質は実施例
9の結果と同一であった。
実施例14 化合物(VIII)から中間体化合物(IX)と(X)の分離
工程を省いた7−メチル−8−オキソ−3−チオオキソ
−2,3,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
a]ピラジンの製造(I、R=メチル) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、40%メチルアミン水溶液26ml
(0.3モル)を加え、15〜20℃で2時間攪拌反応させた
後、減圧下で過量のメチルアミンを除去した。反応溶液
に炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11モル)を加え、1時間
還流反応させた後、反応溶液を常温まで冷却し、5%塩
酸水溶液190ml(0.26モル)を加え、2時間再び還流反
応させた。反応溶液を冷却すると結晶が析出し、これを
過乾燥して純粋な目的化合物である白色の固体12.6g
(69%収率)を得た。物理的な性質及び分光学的な性質
は実施例10の結果と同一であった。
実施例15 化合物(VIII)から中間体化合物(IX)と(X)の分離
工程を省いた7−エチル−8−オキソ−3−チオオキソ
−2,3,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
a]ピラジンの製造(I、R=エチル) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、70%エチルアミン水溶液24ml
(0.3モル)を加え、15〜20℃で2時間攪拌反応させた
後、減圧下で過量のエチルアミンを除去した。反応溶液
に炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11モル)を加え、1時間
還流反応させた後、反応溶液を常温まで冷却し、5%塩
酸水溶液190ml(0.26モル)を加え、2時間再び還流反
応させた。
反応溶液を冷却すると結晶が析出し、これを過乾燥し
て、純粋な目的化合物である白色の固体13.3g(68%収
率)を得た。
物理的な性質及び分光学的な性質は実施例11の結果と同
一であった。
実施例16 化合物(VIII)から中間体化合物(IX)と(X)の分離
工程を省いた7−シクロプロピル−8−オキソ−3−チ
オオキソ−2,3,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−a]ピラジンの製造(I、R=シクロプロピ
ル) 4−(2,2−ジメトキシエチル)−1−エチルオキサリ
ル−3−チオセミカルバジド(VIII)27.9g(0.1モル)
を水200mlに溶かした後、シクロプロピルアミン17.1g
(0.3モル)を加え、20〜25℃で3時間攪拌反応させた
後、減圧下で過量のシクロプロピルアミンを除去した。
反応溶液に炭酸水素ナトリウム9.2g(0.11モル)を加
え、1時間還流反応させた後、反応溶液を常温まで冷却
し、5%塩酸水溶液190ml(0.26モル)を加え、2時間
再び還流反応させた。反応溶液を冷却すると結晶が析出
し、これを過乾燥して純粋な目的化合物である白色の
固体14.0g(67%収率)を得た。
物理的な性質及び分光学的な性質は実施例12の結果と同
一であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Heterocycles,23〔4〕 (1985)P.913−25 J.Heterocycl.Chem, 23〔1〕(1986)P.113−18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(X)のトリアゾリン誘導体を酸で
    処理することを特徴とする一般式(I)のトリアゾロピ
    ラジノン誘導体の製造方法。 式(X)及び式(I)において、Rは水素原子、炭素数
    1〜6個のアルキル基、炭素数3〜6個のシクロアルキ
    ル基又はアリル基を示し、R′は炭素数1〜4個の低級
    アルコキシ基を示す。
  2. 【請求項2】一般式(VIII)のオキサリルチオセミカル
    バジドにアンモニア又は一級アミンを反応させて一般式
    (IX)のオキサモイルチオセミカルバジドとし、これに
    塩基を反応させて一般式(X)のトリアゾリン誘導体と
    し、これを酸で処理して一般式(I)のトリアゾロピラ
    ジノン誘導体を製造することを特徴とする一般式(I)
    のトリアゾロピラジノン誘導体の製造方法。 一般式(I)、(VIII)、(IX)及び(X)において、
    Rは請求項1と同じであり、R′は炭素数1〜4個の低
    級アルコキシ基を示す。
  3. 【請求項3】1級アミンが、炭素数1〜6個のアルキル
    アミン、炭素数3〜6個のシクロアルキルアミン又はア
    ニリンである請求項2記載のトリアゾロピラジノン誘導
    体の製造方法。
  4. 【請求項4】塩基が、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
    リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリ
    ウム及び水酸化カリウムの中から選定される塩基性水溶
    液である請求項2又は3記載のトリアゾロピラジノン誘
    導体の製造方法。
  5. 【請求項5】酸が、塩酸、硫酸及び硝酸の中から選択さ
    れる酸性水溶液である請求項2〜4のいずれか1項記載
    のトリアゾロピラジノン誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(X)で表わされるトリアゾリン誘
    導体。 式中、R及びR′は請求項1と同じである。
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Non-Patent Citations (2)

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Heterocycles,23〔4〕(1985)P.913−25
J.Heterocycl.Chem,23〔1〕(1986)P.113−18

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