JPH0761612A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像形成装置

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JPH0761612A
JPH0761612A JP5237151A JP23715193A JPH0761612A JP H0761612 A JPH0761612 A JP H0761612A JP 5237151 A JP5237151 A JP 5237151A JP 23715193 A JP23715193 A JP 23715193A JP H0761612 A JPH0761612 A JP H0761612A
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feeding
sheet material
gear
driving force
sheet
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Naoyuki Tonomura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】給紙ローラの径を小さくして装置本体の小型化
を図る。 【構成】シート材を積載する積載台11と、この積載台
11上のシート材を画像形成部へ給送する給送手段であ
る給紙ローラ2と、歯の一部が切り欠かれた歯車8を備
え、この歯車8の回転により積載台11上のシート材と
給紙ローラ2とを相対的に接離させる移動手段としての
カム10と、給紙ローラ2に駆動力を伝達する駆動力伝
達手段である駆動ギア12と、この駆動ギア12による
駆動力の伝達を制御する駆動力伝達制御手段であるバネ
クラッチAと、給紙ローラ2により給送されたシート材
を搬送する搬送手段であるレジストローラ19と、を有
し、バネクラッチAが給紙ローラ2と同軸上に配置さ
れ、レジストローラ19によりシート材が搬送される際
に、この軸とバネクラッチAとを相対回転自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積載されているシート材
からシート材を画像形成部へ1枚ずつ分離給送するシー
ト材給送装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機などの事務機器にあるシート材給
紙装置において、転写紙,感光紙などのシート材(用
紙)は、シート材受け基板上に多数枚積載されており、
給紙ローラ等の給紙手段によりこのシート材堆積体から
シート材を1枚ずつ次工程にむけて分離給送するように
している。
【0003】図7〜図10に、上記のような構成のシー
ト材給送装置の従来例を示す。図7はその要部の斜視
図、図8は縦断面図、図9は側面図、図10は横断面図
を示している。
【0004】101は給紙軸であり、装置本体の不図示
の左右の軸受部に回転自由に軸受支持させてある。10
2は一方向クラッチ120を介して給紙軸101と一体
に軸支された給紙ローラである。
【0005】103は給紙軸101の図面上右端部に、
給紙軸101に沿う移動は規制して、回転自在に支持さ
せたクラッチギアであり、不図示のモータによって駆動
される駆動ギア112が噛み合っていて該駆動ギア11
2により図7上反時計回りに回転力を受ける。
【0006】103aはクラッチギアに同心一体のバネ
巻き胴、104はこのバネ巻き胴103aに近接させて
給紙軸101に同軸に一体に固定したバネ巻き胴であ
り、両バネ巻き胴は略同じ外形を有する。105はこの
両バネ巻き胴に外嵌したコイル巻きのクラッチバネ、1
06はそのクラッチバネ105の外側にルーズに嵌合さ
れた制御環である。クラッチバネ105の一端部はバネ
巻き胴104に係止され、もう一端は制御環106に係
止してある。制御環106の外周には細かいピッチで全
周面に爪部が形成され、フラッパ107の第1の爪部1
07aが係脱する。
【0007】108は歯の一部を切り欠いた歯車であ
り、この歯欠け歯車108の両端にそれぞれ、外周の一
箇所に爪部を設けた一回転制御環109と、シート材積
載台111を上下させるカム110とが一体成形してあ
る。
【0008】この歯欠け歯車108,制御環106,カ
ム110の一体成形物は給紙軸101に同軸に一体に固
定し、給紙軸101に回転自在に外嵌支持されている。
一回転制御環109の爪部にはフラッパ107の第2の
爪部107bが係脱する。
【0009】107はソレノイド118で吸引,吸引解
除されるフラッパであり、前述のようにこのフラッパ1
07の先端部に前記したバネクラッチA´の制御環10
6の爪部に対する第1の爪部107aと、前記した歯欠
け歯車108,制御環106,カム110の一体成形物
の一回転制御環109の爪部109aに対する第2の爪
部107bが形成されている。
【0010】112はクラッチギアに噛み合う駆動ギ
ア、113は歯欠け歯車108に噛み合う駆動ギアであ
り、不図示のモータからの駆動を受け回転される。
【0011】111は給紙ローラの下側に先端辺側を位
置させて配置したシート材積載台であり、このシート材
積載台111は押上げバネ114によりその先端辺側が
給紙ローラ102の下面に近接する方向に持ち上げ付勢
されている。115はこの積載台111上に積載収納し
たシート材を示している。
【0012】116はシート材1枚分離用の摩擦パッド
であり、シート材積載台111の先端辺側よりもシート
材搬送方向下流で、且つ先端辺側に近傍位置において給
紙ローラ102の下面部にバネ117で常時加圧接触す
るように配置してある。 (非給紙時)シート材非給紙時はソレノイド118がオ
フ(非通電)であり、フラッパ107が引き下げられて
いて、先端側の第1と第2の爪部107a,107bが
それぞれバネクラッチA´の制御環106の爪部と歯欠
け歯車と一体の一回転制御環109の爪部109aに係
合している(図8の実線示の状態)。
【0013】そのためクラッチバネ105はバネ巻き胴
103aに対して緩み状態(クラッチオフ状態)に保持
されることで、クラッチギア103は給紙軸101上を
空転して、給紙軸101には駆動力が伝達されず、給紙
軸101は回転停止状態に保たれている。
【0014】また、カム110は大径部が下向きの回転
角位置にあり、シート材積載台111とカム110の下
向き大径部の先端が当接することで押上げバネ114に
抗して所定の位置に押下げられる(図7,図9)。この
場合、カム110はシート材積載台111の押下げ反力
で給紙軸101を中心に図9の矢印a´方向に回転モー
メントFa´が働いて、シート材積載台111から自然
に逃げ回動をしようとしているが、一回転制御環109
の爪部109aにフラッパの第2の爪部107bが係合
しているので、そのカム110の逃げ回動が阻止され、
シート材積載台111は所定の押下げ位置に安定して保
持されてシート材積載台111の積載シート115の上
面は給紙ローラ102に対して非接触の離間状態に保た
れている。
【0015】カム110のこの回動角位置において、歯
欠け歯車108はその歯欠け部108aが駆動ギア11
3に対応位置していて(図9)、駆動ギア113に対し
て噛み合わない状態にあり、駆動力の伝達を受けない。 (給紙開始時)シート材非給紙状態から給紙信号に基づ
いてソレノイド118がオンになると、フラッパ107
がソレノイド118に吸引されてフラッパ107の第1
の爪部107aがバネクラッチA´の制御環106の爪
部から外れると、給紙軸101がクラッチギア103と
一体にa方向に回転駆動状態になり、また第2の爪部1
07bが歯欠け歯車,カムと一体の一回転制御環109
の爪部109aから外れる。
【0016】また一回転制御環109の係止解除により
カム110がシート材積載台111の押下げ反力で受け
ている前記の回転モーメントFa´により、給紙軸10
1を中心にa方向に回動し、これに伴いお互いに一体の
歯欠け歯車,制御環も給紙軸101を中心にa´方向に
回動し、その回動初期においてカム110の下端がシー
ト材積載台111から非接触に逃げ回動してシート材積
載台111のカム110による押下げ保持状態が解除さ
れる。
【0017】その解除によりシート材積載台111が押
し上げバネ114により押し上げられてシート材積載台
111上の積載収納シート材115の先端辺側の上面が
給紙ローラ102の下面に対して接した状態になる。
【0018】またカム110の上記の逃げに伴う歯欠け
歯車108のa´方向への回動で歯欠け歯車108が駆
動ギア113に噛み合った状態になり、その後は駆動ギ
ア113により歯欠け歯車108及びこれ一体の制御
環,カムがa´方向に回転駆動される。
【0019】そして、回転駆動された給紙ローラ102
の下面に対して上記のようにシート材積載台111の押
下げ解除によるシート材積載台111の上昇で接触状態
となった積載収納シート材115の上面に送り出し力が
作用して最上位のシートのみが摩擦パッド116の1枚
分離作用により次位以下のシート材から1枚分離されて
給紙ローラ102と分離パッド116の間を通過してシ
ート材積載台111上から給送されていく。 (給紙動作終了時)給紙ローラ102の回転により給送
されたシート材がレジストローラ119に受け渡される
と、ソレノイド118がオフにされる。すると、ソレノ
イド118によるフラッパ107の吸引力が解除されて
フラッパ107の第1の爪107aがバネクラッチA´
の制御環106の爪部に係合して制御環106を引き止
めることでバネクラッチA´がクラッチオフ状態になり
給紙軸101への回転駆動が停止される。
【0020】給送されたシート材はバネクラッチA´が
オフされた後もレジストローラ119の搬送力によって
引き続き搬送が実行されていく。給紙ローラ102はバ
ネクラッチA´がオフしても給紙ローラ102と摩擦パ
ッド116との間を給送シート材の後端が抜けるまでは
シート材のレジストローラ119による搬送移動力によ
って回転停止状態の給紙軸101を一方向クラッチ12
0を介して連れ回る。
【0021】一方、歯欠け歯車108はバネクラッチA
´のオフによる給紙軸101の回転停止後も、駆動ギア
113と噛み合っているために給紙軸101上をa´方
向に制御環,カムと一体に回転駆動され、カム110の
大径部が再び下向きとなって、シート材積載台111を
バネ114に抗して押下げてシート材積載台111上の
積載収納シート材115が給紙ローラ102に対して非
接触に離間状態にする。
【0022】そして、歯欠け歯車108の歯欠け部10
8aが駆動ギア113に対して噛み合わない状態にな
り、駆動力の伝達を受けない回転角になると、歯欠け歯
車108は駆動ギア113とは縁が切れて回転駆動が受
けられなくなるが、カム110がシート材積載台111
の押下げ反力でa´方向への回転モーメントFa´を受
けることによって、一体の歯欠け歯車,制御環,カムは
引き続きa´方向に回動し、その回動過程で一回転制御
環109の爪部109aが既に下がっているフラッパ1
07の第2の爪部107bに到達して係合するに至り、
一回転制御環109の回動が引き止められる。
【0023】即ち互いに一体の歯欠け歯車,制御環,カ
ムのそれ以上の回動が阻止されて、シート材積載台11
1のカム110による所定の押下げ状態(図8,図9)
が安定に保持される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシート材給送装置では、給紙ローラ102によ
って積載されているシート材からシート材を1枚ずつ分
離給送した後、レジストローラ119によって中継ぎさ
れて画像形成部へ搬送されていく際に、給紙ローラ10
2が回転停止状態の給紙軸101をつれ回るために、一
方向クラッチ120が必要である。このため、給紙ロー
ラ102内に一方向クラッチ120を設けなければなら
ず、給紙ローラ102の径が大きくなってしまうためシ
ート材給送部を配置するために大きなスペースが必要と
なり、装置全体の小型化が困難となっていた。また、組
立性が悪い、コストが高い等の欠点もあった。
【0025】一方、シート材積載台111と給紙ローラ
102とを相対的に近接移動、離間移動させて積載収納
シート材と給紙ローラ102とを接触状態、非接触状態
に保持させる動作を回転制御されるカム110が一回転
する動作中に、給紙ローラ102が一回転する前にレジ
ストローラ119によってシート材が中継ぎされて画像
形成部へ搬送されていくように構成されているため、給
紙ローラ102からレジストローラ119までの紙搬送
路が長い場合、給紙ローラ102の径を大きくしなけれ
ばならず、シート材給送部を配置するために大きなスペ
ースが必要となり、装置全体の小型化が困難となってい
た。
【0026】また、給紙ローラ102によって搬送され
るシート材のラインスピードが速い場合では、給紙ロー
ラ102と同じ速度で回転するカム110によってシー
ト材積載台111と給紙ローラ102とを相対的に近接
移動するために、シート材積載台111と給紙ローラ1
02の当接の仕方が急激になり衝撃音が発生するといっ
た欠点もあった。
【0027】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、給紙ロ
ーラの径を小さくして装置本体の小型化を図ることにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート材を積載する積載台と、前
記積載台上のシート材を給送する給送手段と、歯の一部
が切り欠かれた歯車を備え、該歯車の回転により前記積
載台上のシート材と前記給送手段とを相対的に接離させ
る移動手段と、前記給送手段に駆動力を伝達する駆動力
伝達手段と、前記駆動力伝達手段による駆動力の伝達を
制御する駆動力伝達制御手段と、前記給送手段により給
送されたシート材を搬送する搬送手段と、を有し、前記
駆動力伝達制御手段が、前記給送手段と同軸上に配置さ
れ、前記搬送手段によりシート材が搬送される際に、前
記軸と前記駆動力伝達制御手段とを相対回転自在とした
ことを特徴とする。
【0029】前記給送手段が位置固定され、前記積載台
が前記移動手段によって移動してシート材と前記給送手
段とを接離させるとよい。
【0030】前記積載台が位置固定され、前記給送手段
が前記移動手段によって移動してシート材と前記給送手
段とを接離させてもよい。
【0031】前記移動手段は回転可能なカムを有し、前
記歯車による回転により前記カムが回転して前記積載台
と前記給送手段とを接離させるとよい。
【0032】前記積載台と前記給送手段とを接近する方
向に付勢する付勢手段を有し、前記積載台と前記給送手
段とが離間しているときに前記移動手段が前記付勢手段
により回転付勢される方向が、前記歯車が前記駆動力伝
達手段から伝達される駆動力の回転方向と同一とすると
よい。
【0033】前記歯車を前記給送手段の軸に軸支させる
とよい。
【0034】前記移動手段と前記積載台との接触部にコ
ロを配置することもできる。
【0035】一方、シート材を積載する積載台と、前記
積載台上のシート材を給送する給送手段と、歯の一部が
切り欠かれた歯車を備え、該歯車の回転により前記積載
台上のシート材と前記給送手段とを相対的に接離させる
移動手段と、前記給送手段に駆動力を伝達する駆動力伝
達手段と、前記駆動力伝達手段による駆動力の伝達を制
御する駆動力伝達制御手段と、を有し、前記給送手段の
回転速度を前記移動手段の回転速度より速く設定可能と
することもできる。
【0036】
【作用】上記のように構成されたシート材給送装置及び
画像形成装置では、駆動力伝達制御手段が、給送手段と
同軸上に配置され、搬送手段によりシート材が搬送され
る際に、軸と駆動力伝達制御手段とを相対回転自在とし
たので、給送手段のシート材搬送力に伴う回転は駆動力
伝達制御手段により許容される。
【0037】また、給送手段の回転速度を移動手段の回
転速度より速く設定可能としたので、給送手段から搬送
手段までの紙の搬送路が長い場合でも、回転速度を速く
することでシート材の送り量を長くでき、従来のように
給送手段(給紙ローラ)の径を大きくしなくてもよい。
【0038】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0039】まず図5及び図6を参照して本発明を適用
した実施例であるファクシミリ装置全体の概略を説明す
ると、装置本体201の上面カバーは原稿Sを複数枚積
載することができる原稿載置台202に形成されてお
り、該装置本体201の上面一端側(図5左側)に該原
稿載置台202から搬送された原稿Sの画像情報を読取
る光学読取系203が配置され、また該読取系203の
下方位置にレーザービームプリンタからなる記録系20
4が配置されている。また装置本体201の上面には操
作パネル216等が配置されている。
【0040】前記光学読取系203は、原稿載置台20
2上に積層した原稿Sを予備搬送押圧片203aと圧接
した予備搬送ローラ203b及び分離押圧片203cと
圧接した分離ローラ203dで一枚ずつ分離し、更に給
紙コロ203eと圧接した主搬送ローラ203f等でコ
ンタクトセンサ(密着型センサ)205に搬送し、押圧
手段206で原稿Sを該密着型センサ205に押圧して
密着させつつ原稿Sの画像情報を読取った後、原稿Sを
排紙コロ203gと圧接した排紙ローラ203hによっ
て原稿排紙トレー207に排出するが如く構成されてな
るものである。
【0041】コントロール部208は、読取った画像情
報をファクシミリモードの場合に他機の記録部に、また
コピーモードと受信時の場合は自己の記録系204にそ
れぞれ送信するが如く構成されてなるものである。
【0042】なお、原稿載置台202には原稿Sの搬送
方向と直角方向(原稿Sの幅方向)にスライド可能なス
ライダー202aが設けられていて、該スライダー20
2aによって原稿載置台202上に積載された原稿Sの
両サイドを揃えることが出来るようになっている。
【0043】また前記記録系204は、前記コンタクト
センサ205の画像信号に基づいてレーザービーム発振
機から変調信号を出射し、該変調ビームをポリゴンミラ
ー209によって画像形成部210の感光体ドラム21
0aに走査光を照射して、該感光体ドラム210a表面
に画像情報を形成する如く構成されてなるものである。
【0044】前記感光体ドラム210aは一次帯電器2
10bと現像ローラ210cとクリーニングブレード2
10dと共に記録カートリッジ210e内に一体に組込
まれていて、装置本体201に対して着脱自在に構成さ
れている。そして感光体ドラム210aの表面は一次帯
電器210bにより均一に帯電され、該表面に前記ポリ
ゴンミラー209から走査光が照射されると潜像が形成
され、該潜像が現像ローラ210cから供給されるトナ
ーによって顕像化されるようになっている。
【0045】前記装置本体201の下面にはカセット2
11が設けられていて、該カセット211を装置本体前
面に水平方向に引き出すことにより、カセット上部を開
口しシート材Pをカセット内に積載できる。押上げバネ
211aにより中板211bが常時加圧状態のため、分
離爪211cが自重で積載シート材Pの先端辺側隅角部
に乗かった状態となり、シート材1枚1枚宛分離爪とし
て機能する状態となる。カセット211を装置本体20
1に押し込むと、欠円形の給紙ローラ212がシート材
給送方向に回転駆動され、積載シート材Pの最上部のシ
ート材P1に摩擦力で給紙方向への送り出し力が作用す
る。送りを掛けられた最上部のシート材P1は前進しよ
うとするが、その先端辺左右の隅角部が分離爪211c
で受けとめられていて前方への移動が阻止されている。
そのために給紙ローラ212の回転に伴いこの最上部シ
ート材P1について分離爪211cと給紙ローラ212
との間の分離爪寄り部分にシート材のコシの強さに抗し
てたわみループができる。
【0046】このたわみループの大きさがある程度以上
になるとたわみをもとに戻そうとする反発力により、最
上部シート材P1の分離爪211cで押えられている先
端辺左右の隅角部分が分離爪211cの下面側から上面
側へ自然に抜け外れて分離爪211cを乗越える。即ち
積載シート材Pの最上部シート材P1のみが上記たわみ
ループの形成で分離爪211cの拘束から開放されて次
位以下のシート材から1枚だけ分離給送されていく。
【0047】次いで搬送手段としてのレジストローラ1
9に中継ぎされたシート材は前記感光体ドラム210a
に形成されたトナー像の先端と記録シートP´の先端が
一致するように給紙タイミングを取り、画像形成部に搬
送されるようになっている。
【0048】前記画像形成部210の感光体ドラム21
0a周辺部には転写帯電器210fが配置され、また感
光体ドラム210aよりも下流側の記録シート搬送経路
に定着ローラ210g、排紙ローラ210hが配置され
ていて、該転写帯電器210fで前記給紙部から給送さ
れた記録シートP´に感光体ドラム210a表面に形成
されたトナー像を転写した後、定着ローラ210gで記
録シートP´に該トナー像を定着して、排紙ローラ21
0hにより装置本体201の一側面(図5左側)に着脱
自在に設けた排紙トレー213に排出されるようになっ
ている。
【0049】また、214は装置本体下部に配置された
オプションフィーダであり本体と同一のカセット211
を収納でき、図6に示すように本体に対して着脱可能に
なっている。シート材は本体と同一の欠月形給紙ローラ
212によって1枚ずつ分離して、この分離されたシー
ト材Pをオプションフィーダ搬送ローラ対214aによ
りレジストローラ19へ搬送される。それ以降の動作は
前記本体カセット給紙と同一である。
【0050】なお前記装置本体201の一端側には開閉
蓋215が開閉可能に設けられていて、該開閉蓋215
に前記排紙トレー213が着脱自在に取付けられてい
る。また開閉蓋215を開くことによって前記記録カー
トリッジ210eを装置本体201の外に引出して交換
できるようになっている。
【0051】図1〜図4に、本発明を適用した一実施例
のシート材給送装置を示している。図1はその要部の斜
視図、図2は縦断面図、図3は側面図、図4は横断面図
を示している。
【0052】1は給紙軸であり、板金をコの字曲げにし
て形成されており、装置本体の不図示の左右の軸受部に
回転自由に軸受支持させてある。
【0053】2は芯筒の外周に一体に形成された給送手
段としてのゴム製の給紙ローラであり、芯筒内に給紙軸
1を挿通させ、給紙軸1に沿う移動は規制し、給紙軸1
と常に一体に駆動するようにさせてある。
【0054】3は給紙軸1の図面上右端部に、給紙軸1
に沿う移動は規制して、回転自在に支持させたクラッチ
ギアであり、不図示のモータによって駆動される駆動力
伝達手段としての駆動ギア12が噛み合っていて該駆動
ギア12により図1上反時計回りに回転力を受ける。
【0055】3aはクラッチギアに同心一体のバネ巻き
胴、4はこのバネ巻き胴3aに近接させて給紙軸1に同
軸に一体に固定したバネ巻き胴であり、両バネ巻き胴は
略同じ外形を有する。5はこの両バネ巻き胴に外嵌した
コイル巻きのクラッチバネ、6はそのクラッチバネ5の
外側にルーズに嵌合された制御環である。クラッチバネ
5の一端部はバネ巻き胴4に嵌合され、また、もう一端
は制御環6に係止され、クラッチバネ5は反時計方向に
回転したときのみクラッチバネ5の締め付け力で給紙軸
1にバネ巻き胴4を介してクラッチギア3の駆動力を伝
達するようになっている。制御環6の外周には細かいピ
ッチで全周面に爪部が形成され、フラッパ7の第1の爪
部7aが係脱する。
【0056】8は歯の一部を切り欠いた歯車であり、こ
の歯欠け歯車8の両端にそれぞれ、外周の一箇所に爪部
を設けた一回転制御環9と、シート材積載台11を上下
させる移動手段としてのカム10とが一体成形してあ
る。
【0057】この歯欠け歯車,制御環,カムの一体成形
物は給紙軸1に同軸に一体に固定し、給紙軸1長手に沿
う移動は規制されたカラー20に回転自在に外嵌支持さ
れている。一回転制御環9の爪部9aにはフラッパの第
2の爪部7bが係脱する。また、歯欠け歯車,制御環,
カムの一体成形物とカラー20はモールド同士が摺動す
るため、四フッ化樹脂などの低摩擦樹脂材料によって成
形することによって摺動抵抗を極力なくすようにしてい
る。
【0058】7はソレノイドで吸引、吸引解除されるフ
ラッパであり、前述のようにこのフラッパ7の先端部に
前記したバネクラッチ(駆動力伝達制御手段)Aの制御
環6の爪部に対する第1の係脱爪部7aと、前記した歯
欠け歯車,制御環,カムの一体成形物である一回転制御
環9の爪部9aに対する第2の係脱爪部7bが形成され
ている。
【0059】12はクラッチギア3と歯欠け歯車8両方
に噛み合う駆動ギアであり、クラッチギア3に対して歯
欠け歯車8の方を減速するようにし、不図示のモータか
らの駆動を受け回転される。
【0060】11は給紙ローラ2の下側に先端辺側を位
置させて配置したシート材積載台であり、このシート材
積載台11は付勢手段である押上げバネ14によりその
先端辺側が給紙ローラ2の下面に近接する方向に持ち上
げ付勢されている。15はこのシート材積載台11上に
積載収納したシート材を示している。21は積載台上に
積載収納したシート材15のサイドを規制するガイドで
ある。
【0061】13はシート材積載台11に回転自在に設
けられたコロであり、歯欠け歯車,制御環,カムの一体
成形物のカム10と滑らかに摺動する。
【0062】16はシート材1枚分離用の摩擦パッドで
あり、シート材積載台11の先端辺側よりもシート材搬
送方向下流で、且つ先端辺側に近傍位置において給紙ロ
ーラ2の下面部にバネ17で常時加圧接触するように配
置してある。 (非給紙時)シート材非給紙時はソレノイド18がオフ
(非通電)であり、フラッパ7が引き下げられていて、
先端側の第1と第2の爪部がそれぞれバネクラッチAの
制御環6の爪部と歯欠け歯車8と一体の一回転制御環9
の爪部9aに係合している(図2の実線示の状態)。
【0063】そのためバネクラッチAはクラッチバネ5
がバネ巻き胴3aに対して緩み状態(クラッチオフ状
態)に保持されていることで、クラッチギア3はバネ巻
き胴4上を空転して給紙軸1には駆動力が伝達されず、
給紙軸1即ち給紙ローラ2は回転停止状態に保たれてい
る。
【0064】また、カム10は大径部が下向きの回転角
位置にあり、シート材積載台11に設けられたコロ13
とカム10の下向き大径部の先端が当接することで押上
げバネ14に抗して所定の位置に押下げられる(図1,
図3)。この場合、カム10はシート材積載台11の押
下げ反力で給紙軸1を中心に図3の矢印a方向に回転モ
ーメントFaが働いて、シート材積載台11から自然に
逃げ回動をしようとしているが、一回転制御環9の爪部
9aにフラッパ7の第2の爪部7bが係合しているの
で、そのカム10の逃げ回動が阻止され、シート材積載
台11は所定の押下げ位置に安定して保持されてシート
材積載台11の積載シート15の上面は給紙ローラ2に
対して非接触の離間状態に保たれている。
【0065】ところが、情報の多様化に伴いシート材の
使用頻度が増大し、従来のよりも積載枚数の多いシート
材給紙部(例えば従来50枚積載に対して100枚積
載)を装置に組込まれることが要求されるようになる
と、従来の装置では、シート材積載台11を押上げるバ
ネ14の力が300gf〜450gfで給紙可能であっ
たが、バネ14の押上力が550gfカラー700gf
程度必要となる。そのため、カム10にシート材積載台
11の押下げ反力によって給紙軸1を中心に図3の矢印
a方向に働く回転モーメントFaが従来より大きくな
り、一回転制御環9の爪部9aとフラッパ7の第2の爪
部7bとの当接力が増大してしまうため、フラッパ7を
吸引するソレノイド18の吸引力を大きくしないと一回
転制御環9の爪部9aとフラッパ7の第2の爪部7bの
係合を解除できなくなるといったことが生ずる。
【0066】そのような危険性をなくすため、カム10
の曲線部をなだらかにし、シート材積載台11の押下げ
反力によって働く回転モーメントFaを小さくしようと
すると、カム10とシート材積載台11の面との摺動の
ため、摩擦力が変動し易く安定しない。そのため、ソレ
ノイド18の吸引力を大きなものにしたり、消費電力を
大きくして吸引力を上げたりする必要があった。ソレノ
イド18の吸引力が大きなものはソレノイド18自体の
大きさが大きくなってしまう場合が多く、装置の小型化
を困難にし、また消費電力を大きくして吸引力を上げる
対策は近年省エネルギーが叫ばれていることを考慮する
と望ましくない。
【0067】そこで、カム10と接触するシート材積載
台11の部分にコロ13を設けることにより、カム10
との摩擦力を低減させ、シート材積載台11の押下げ反
力が大きくてもカム10の曲線部をなだらかにすること
によって、非常に小さな力で一回転制御環9の爪部9a
とフラッパ7の第2の爪部7bが当接できるようにし
た。また、コロ13とカム10の摺動により耐久性もア
ップする。
【0068】カム10のこの回動角位置において、歯欠
け歯車8はその歯欠け部8aが駆動ギア12に対応して
いて(図3)、駆動ギア12に対して噛み合わない状態
にあり、駆動力の伝達を受けない。 (給紙開始時)シート材非給紙状態から給紙信号に基づ
いてソレノイド18がオンになると、フラッパ7がソレ
ノイド18に吸引されてフラッパ7の第1の爪部7aが
バネクラッチAの制御環6の爪部から外れて、クラッチ
バネ5がバネ巻き胴3aに対して巻き占め状態になり、
駆動ギア12で回転力を受けているクラッチギア3がバ
ネ巻き胴3a,クラッチバネ5,バネ巻き胴4を介して
給紙軸1と接続されることによって、給紙軸1がクラッ
チギア3と一体に図1a方向に回転駆動状態になる。
【0069】また一回転制御環9の係止解除によりカム
10がシート材積載台11に押下げ反力で受けている前
記の回転モーメントFaにより、給紙軸1を中心にa方
向に回動し、これに伴いお互いに一体の歯欠け歯車,制
御環も給紙軸1を中心にa方向に回動し、その回動初期
においてカム10の下端がシート材積載台11に設けら
れたコロ13と接触しながら逃げ回動してシート材積載
台11のカム10による押下げ保持状態が解除される。
【0070】その解除によりシート材積載台11が押上
げバネ14により押上げられてシート材積載台11上の
積載収納シート材15の先端辺側の上面が給紙ローラ2
の下面に対して接した状態になる。
【0071】またカム10の上記の逃げに伴う歯欠け歯
車8のa方向への回動で歯欠け歯車8が駆動歯車12に
噛み合った状態になり、その後は駆動歯車12により歯
欠け歯車8及びこれと一体の制御環,カムがa方向に回
転駆動される。
【0072】しかし、従来より積載枚数の多いシート材
給送装置ではシート材積載台11から給紙ローラ2まで
の離間している距離が大きくなり、さらにシート材積載
台11を押上げバネ14の力が前述のように大きくな
る。そのため、シート材積載台11に積載されているシ
ート材15が少量の際は、シート材積載台11と給紙ロ
ーラ2が接触状態になる際に発生する衝撃音が大きくな
るといった欠点があった。
【0073】また、装置本体に要求されるプリント速度
の高速化により、シート材の給紙スピードが増加する
と、前述の従来例のようにカム10の下端がシート材積
載台11から非接触に逃げ回動してシート材積載台11
のカム10による押下げ保持状態が解除されると、高速
回転する給紙ローラ2と等速で回転するカム10によっ
てシート材積載台11がはじかれる様にしてシート材積
載台11のカム10による押下げ保持状態が解除される
ため、衝撃音が発生する。
【0074】そこで、クラッチギア3と歯欠け歯車8両
方に噛み合う駆動ギア12をクラッチギア3に対して歯
欠け歯車8の方を減速するようにしている。つまり、バ
ネクラッチAがオンになり高速回転している給紙軸1即
ち給紙ローラ2に対して、歯欠け歯車,制御環,カムの
一体成形部品を緩やかに回転させている。そのため、カ
ム10とシート材積載台11の押下げ保持状態の解除時
に発生する衝撃音をほとんどなくすことが可能である。
【0075】また、シート材積載台11に積載されてい
るシート材15と給紙ローラ2が接触する直前で、歯欠
け歯車8と減速された駆動ギア12が噛み合うことによ
り、歯欠け歯車8と一体に成形されたカム10の給紙軸
1を中心としたa方向の回動速度が遅くなり、カム10
とコロ13を介して接触しているシート材積載台11の
上昇速度が減少するため、シート材積載台11に積載さ
れているシート材15が少量の場合でもシート材15と
給紙ローラ2が接触する際に生ずる衝撃音は発生しな
い。
【0076】さらに、クラッチギア3と歯欠け歯車8両
方に噛み合う駆動ギア12をクラッチギア3に対して歯
欠け歯車8の方を減速するようにすることで、歯欠け歯
車8がその歯欠け部8aが駆動ギア12に対して噛み合
わない状態になるまで一回転駆動される間に、給紙ロー
ラ2を一回転以上回転可能とした。従来、給紙ローラ2
から次の搬送ローラ(例えばレジストローラなど)まで
の搬送路が長い場合は、給紙ローラ2の径を大きくしな
ければならず、シート材給送装置の小型化が困難であっ
た。しかし本発明の構成は、径の小さな給紙ローラ2で
1回の給紙動作によって搬送できる距離を長くすること
ができるため、シート材給紙装置の小型化が可能とな
る。また、給紙ローラ2の径の縮小によりコストを低減
できる。
【0077】そして、回転駆動された給紙ローラ2の下
面に対して上記のようにシート材積載台11の押下げ解
除によるシート材積載台11の上昇で接触状態となった
積載収納シート材15の上面に送り出し力が作用して最
上位のシートのみが摩擦パッド16の1枚分離作用によ
り次位以下のシート材から1枚分離されて給紙ローラ2
と分離パッド16の間を通過してシート材積載台11上
から給送されていく。
【0078】給送されたシート材は給紙下流側に配置さ
れたレジストローラ19に突き当たり、所定のループを
形成するまで搬送され、シート材の斜行を補正するよう
になっている。そして、斜行等が補正されたシート材
は、レジストローラ19によって画像形成部に搬送さ
れ、その給送シート材に対する画像形成が順次に実行さ
れる。それ以降の動作は前記のカセットから給紙した場
合と同様である。 (給紙動作終了時)給紙ローラ2の回転により給送され
たシート材がレジストローラ19に受け渡されると、ソ
レノイド18がオフにされる。すると、ソレノイド18
によるフラッパ7の吸引力が解除されてフラッパ7の第
1の爪部7aがバネクラッチAの制御環6の爪部に係合
して制御環6を引き止めることでクラッチバネ5がバネ
巻き胴3a上を緩み状態(クラッチオフ状態)に保持さ
れることで、クラッチギア3はバネ巻き胴4上を空転し
て給紙軸1には駆動力が伝達されず、給紙ローラ2への
回転駆動の伝達が停止される。
【0079】給送されたシート材はバネクラッチAがオ
フされた後もレジストローラ19の搬送力によって引き
続き搬送が実行されていく。給紙ローラ2はバネクラッ
チAがオフしても給紙ローラ2と摩擦パッド16との間
を給送シート材の後端が抜けるまではシート材のレジス
トローラ19による搬送移動力によって給紙軸1及び給
紙軸1と一体に回転するように固定された給紙ローラ2
は、給紙軸1に固定されたバネ巻き胴部分4がクラッチ
バネ5と空回転して連れ回り状態となる。
【0080】従来は、給紙ローラ102の内径部に一方
向クラッチ120を設けて給紙ローラ102を連れ回ら
せていたが、本発明は給紙ローラ2と給紙軸1を常に一
体に回転するようにし、バネ巻き胴4とクラッチバネ5
の部分で空回転させることによって一方向クラッチなど
の部品を追加させることなく給紙ローラ2を連れ回り状
態にさせることが可能となった。このため、給紙ローラ
内に一方向クラッチを設ける必要がないため、給紙ロー
ラの径を小さくしてシート材給送部を小さなスペースで
配置でき、装置全体の小型化が可能となる。また組立性
が改善でき、コストも低減できる。
【0081】一方、歯欠け歯車8はバネクラッチAのオ
フによって給紙軸1への回転駆動が伝達されなくなって
も、駆動ギア12と噛み合っているために給紙軸1に設
けられたカラー20上をa方向に制御環,カムと一体に
回転され、歯欠け歯車8はその歯欠け部8aが駆動ギア
12に対して噛み合わない状態になるまで一回転駆動さ
れる。それにより、カム10の大径部が再び下向きとな
って、シート材積載台11に設けられたコロ13と圧接
し、シート材積載台11をバネ14に抗して押下げてシ
ート材積載台11上の積載収納シート材15が給紙ロー
ラ2に対して非接触に離間状態にする。
【0082】そして、歯欠け歯車8の歯欠け部8aが駆
動ギア12に対して噛み合わない状態になり、駆動力の
伝達を受けない回転角になると、歯欠け歯車8は駆動ギ
ア12とは縁が切れて回転駆動が受けられなくなるが、
カム10がシート材積載台11の押下げ反力でa方向へ
の回転モーメントFaを受けることによって、一体の歯
欠け歯車,制御環,カムは引き続きa方向に回動し、そ
の回動過程で一回転制御環9の爪部9aがソレノイド1
8がオフになっていることによって既に下がっているフ
ラッパ7の第2の爪部7bに到達して係合するに至り、
一回転制御環9の回動が引き止められる。
【0083】即ち互いに一体の歯欠け歯車,制御環,カ
ムのそれ以上の回動が阻止されて、シート材積載台11
のカム10による所定の押下げ状態(図1,図2)が安
定に保持される。
【0084】上記の動作サイクルが給紙信号毎に繰り返
されてシート材の1枚分離給送が順次実行される。
【0085】以上の実施例は、シート材給送手段として
の給紙ローラ2を位置固定し、これに対してシート材積
載台11を給紙時毎に歯欠け歯車8を含む駆動手段でカ
ム10を回転制御して上下動させたが、逆にシート材積
載台11を位置固定とし、給紙ローラ2を給紙時毎に歯
欠け歯車8を含む駆動手段でカム10を回転制御して上
下動させて、シート材の給紙を実行させる構成にするこ
ともできる。
【0086】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、駆動力伝達制御手段が、給送手段と同軸上に配
置され、搬送手段によりシート材が搬送される際に、軸
と駆動力伝達制御手段とを相対回転自在としたので、給
送手段のシート材搬送力に伴う回転は駆動力伝達制御手
段により許容され、従来のような一方向クラッチを設け
る必要はなく、給送手段(給紙ローラ)の径を小さくで
きると共に組立作業性向上、コストダウンにもなる。
【0087】また、給送手段の回転速度を移動手段の回
転速度より速く設定可能としたので、給送手段から搬送
手段までの紙の搬送路が長い場合でも、回転速度を速く
することでシート材の送り量を長くでき、従来のように
給送手段(給紙ローラ)の径を大きくしなくてもよい。
【0088】よって、小スペースでシート材給送手段を
配置できるため、画像形成装置全体の小型化が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例に係るシート材給送装置
の要部斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施例に係るシート材給送装置
の縦断面図である。
【図3】図3は本発明の実施例に係るシート材給送装置
の側面図である。
【図4】図4は本発明の実施例に係るシート材給送装置
の横断面図である。
【図5】図5は本発明が適用されたファクシミリ装置全
体の概略図である。
【図6】図6は本発明が適用されたファクシミリ装置全
体の斜視図である。
【図7】図7は従来のシート材給送装置の要部斜視図で
ある。
【図8】図8は従来のシート材給送装置の縦断面図であ
る。
【図9】図9は従来のシート材給送装置の側面図であ
る。
【図10】図10は従来のシート材給送装置の横断面図
である。
【符号の説明】
A,A’ バネクラッチ(駆動力伝達制御装置) 1,101 給紙軸 2,102 給紙ローラ(給送手段) 3,103 クラッチギア 8,108 歯欠け歯車 10,110 カム(移動手段) 11,111 シート材積載台 12,112 駆動ギア(駆動力伝達手段) 13 コロ 14,114 押上げバネ(付勢手段) 19,119 レジストローラ(搬送手段) 120 一方向クラッチ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を積載する積載台と、 前記積載台上のシート材を給送する給送手段と、 歯の一部が切り欠かれた歯車を備え、該歯車の回転によ
    り前記積載台上のシート材と前記給送手段とを相対的に
    接離させる移動手段と、 前記給送手段に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、 前記駆動力伝達手段による駆動力の伝達を制御する駆動
    力伝達制御手段と、 前記給送手段により給送されたシート材を搬送する搬送
    手段と、を有し、 前記駆動力伝達制御手段が、前記給送手段と同軸上に配
    置され、前記搬送手段によりシート材が搬送される際
    に、前記軸と前記駆動力伝達制御手段とを相対回転自在
    としたことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記給送手段が位置固定され、前記積載
    台が前記移動手段によって移動してシート材と前記給送
    手段とを接離させたことを特徴とする請求項1に記載の
    シート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記積載台が位置固定され、前記給送手
    段が前記移動手段によって移動してシート材と前記給送
    手段とを接離させたことを特徴とする請求項1に記載の
    シート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は回転可能なカムを有し、
    前記歯車による回転により前記カムが回転して前記積載
    台と前記給送手段とを接離させたことを特徴とする請求
    項1,2または3に記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記積載台と前記給送手段とを接近する
    方向に付勢する付勢手段を有し、前記積載台と前記給送
    手段とが離間しているときに前記移動手段が前記付勢手
    段により回転付勢される方向が、前記歯車が前記駆動力
    伝達手段から伝達される駆動力の回転方向と同一とした
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載のシ
    ート材給送装置。
  6. 【請求項6】 前記歯車を前記給送手段の軸に軸支させ
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記
    載のシート材給送装置。
  7. 【請求項7】 前記移動手段と前記積載台との接触部に
    コロを配置したことを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5または6に記載のシート材給送装置。
  8. 【請求項8】 シート材を積載する積載台と、 前記積載台上のシート材を給送する給送手段と、 歯の一部が切り欠かれた歯車を備え、該歯車の回転によ
    り前記積載台上のシート材と前記給送手段とを相対的に
    接離させる移動手段と、 前記給送手段に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、 前記駆動力伝達手段による駆動力の伝達を制御する駆動
    力伝達制御手段と、 前記給送手段により給送されたシート材を搬送する搬送
    手段と、 前記搬送手段により搬送されたシート材に画像を形成す
    る画像形成手段と、を有し、 前記駆動力伝達制御手段が、前記給送手段と同軸上に配
    置され、前記搬送手段によりシート材が搬送される際
    に、前記軸と前記駆動力伝達制御手段とを相対回転自在
    としたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 シート材を積載する積載台と、 前記積載台上のシート材を給送する給送手段と、 歯の一部が切り欠かれた歯車を備え、該歯車の回転によ
    り前記積載台上のシート材と前記給送手段とを相対的に
    接離させる移動手段と、 前記給送手段に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、 前記駆動力伝達手段による駆動力の伝達を制御する駆動
    力伝達制御手段と、を有し、 前記給送手段の回転速度を前記移動手段の回転速度より
    速く設定可能としたことを特徴とするシート材給送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記給送手段が位置固定され、前記積
    載台が前記移動手段によって移動してシート材と前記給
    送手段とを接離させたことを特徴とする請求項9に記載
    のシート材給送装置。
  11. 【請求項11】 前記積載台が位置固定され、前記給送
    手段が前記移動手段によって移動してシート材と前記給
    送手段とを接離させたことを特徴とする請求項9に記載
    のシート材給送装置。
  12. 【請求項12】 前記移動手段は回転可能なカムを有
    し、前記歯車による回転により前記カムが回転して前記
    積載台と前記給送手段とを接離させたことを特徴とする
    請求項9,10または11に記載のシート材給送装置。
  13. 【請求項13】 前記積載台と前記給送手段とを接近す
    る方向に付勢する付勢手段を有し、前記積載台と前記給
    送手段とが離間しているときに前記移動手段が前記付勢
    手段により回転付勢される方向が、前記歯車が前記駆動
    力伝達手段から伝達される駆動力の回転方向と同一とし
    たことを特徴とする請求項9,10,11または12に
    記載のシート材給送装置。
  14. 【請求項14】 前記歯車を前記給送手段の軸に軸支さ
    せたことを特徴とする請求項9,10,11,12また
    は13に記載のシート材給送装置。
  15. 【請求項15】 前記移動手段と前記積載台との接触部
    にコロを配置したことを特徴とする請求項9,10,1
    1,12,13または14に記載のシート材給送装置。
  16. 【請求項16】 シート材を積載する積載台と、 前記積載台上のシート材を給送する給送手段と、 歯の一部が切り欠かれた歯車を備え、該歯車の回転によ
    り前記積載台上のシート材と前記給送手段とを相対的に
    接離させる移動手段と、 前記給送手段に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、 前記駆動力伝達手段による駆動力の伝達を制御する駆動
    力伝達制御手段と、 前記給送手段により送り出されたシート材に画像を形成
    する画像形成手段と、を有し、 前記給送手段の回転速度を前記移動手段の回転速度より
    速く設定可能としたことを特徴とする画像形成装置。
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