JPH075928U

JPH075928U - 後続車へのブレーキ表示装置

Info

Publication number: JPH075928U
Application number: JP3581593U
Authority: JP
Inventors: 桂史安井; 隆村上; 忠大田
Original assignee: 桂史安井; 隆村上; 忠大田
Priority date: 1993-06-30
Filing date: 1993-06-30
Publication date: 1995-01-27

Abstract

(57)【要約】【目的】バックミラーによる運転手の視野を殆ど妨げ
ず、しかもリアウインドにブレーキ操作の標識文字を照
明する。【構成】ブレーキペダルスイッチ(20)に接続し、ブレ
ーキベダル操作に連動して、後続車への表示用ランプ
(5)を点滅するブレーキ表示装置に於て、透明板(3)と、
該透明板(3)の運転席側の表面に配備した不透明の標識
文字(30)と、透明板(3)の端部を支持すると共に、透明
板(3)の支持端面に向けて表示用ランプ(5)を配備した支
持台(4)とによって構成し、該表示用ランプ(5)をブレー
キペダルスイッチ(20)に接続した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のブレーキ操作を後続車へ表示して、注意を喚起する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車のブレーキペダル操作を後続車へ表示するために、テールランプ中に設けたコンビネーションランプを点灯し、或いはリアウインドに向けて自動車室内に配備したマスコット人形の表示ランプを点灯している。

【０００３】

【解決するべき問題点】

ブレーキペダル操作を後続車へ表示する装置は、従来から色々提案されている。しかしながら、後続車との車間距離が短い時、テールランプは後続車のフェンダーに隠れて見えにくくなり、十分な標識機能を発揮することはできない。

【０００４】後続車に対して最も有効にブレーキペダル操作を表示することは、後続車の運転席から最も見やすい位置、すなわちリアウインドに表示装置を配置することである。しかしながら、リアウインドにマスコット人形などの表示装置を設置することは、バックミラーによる後方視界を妨げるため、安全運転の面から考えると好ましくない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ブレーキ表示装置をリアウインドの室内側に設置し、しかも運転席からは、バックミラーによる後方視界を殆ど妨げることなく使用できる装置を提供するものである。本考案のブレーキ表示装置は、透明板(3)と、該透明板(3)の車内側の表面に配備した不透明の標識文字(30)と、透明板(3)の端部を支持すると共に、透明板(3)の支持端面に向けて表示用ランプ(5)を配備した支持台(4)とによって構成したものである。

【０００６】

【作用】

ブレーキペダル操作を行なうと、ブレーキペダルスイッチが電気回路を閉じ、表示装置の支持台(4)の内部に配備した表示用ランプ(5)を点灯する。表示用ランプ(5)は支持台(4)に覆われているから、光は透明板(3)の支持端面を照らすのみであって、車内への光の漏れはない。光は透明板(３)の厚み中で全反射するから透明板の表面からの光の漏れはない。標識文字(30)は、車内側の透明板表面に配置されているから、標識文字(30)は、光に照らされて後続車(1a)に向けて明るく輝く。しかしながら、標識文字(30) の車内側は照明されていないから暗い。

【０００７】

【効果】

ブレーキ表示装置は透明板(３)の車内側の表面に不透明の標識文字(30)を配備した構成であるから、透明板(３)はバックミラーによる運転手の視野を妨げることはない。また、標識文字(30)は不透明であるけれども、文字の幅がバックミラーによる視野の中で占める割合は僅かであるから、安全運転の妨げにはならない。しかも、表示装置はリアウインド(10)へ配置できるから、後続車(1a)からは最も見やすい位置であり、しかも表示ランプ(５)の点灯は後続車へ向けて標識文字 (30)を照明するが、車内に向けては光らないから、この点においても夜間の安全運転に優れている。

【０００８】

【実施例】

図面及び以下の説明は、本考案の理解を容易にするためのものであるから、実用新案登録請求の範囲を狭く解釈するために用いるべきではない。本考案のブレーキ表示装置は、図２、３に示す如く、アクリル樹脂、ガラス等の透明板(3)の下縁を、アルミニウム押出し材などによって製作した支持台(4)のスリットに嵌めて、支持している。支持台(4)の内部には、透明板(3)の支持端面に向けて表示ランプ(5)が配備されている。

【０００９】表示ランプ(5)は、自動車のブレーキペダル(2)に連動してオンオフするブレーキペダルスイッチ(20)、ブレーキランプ(22)、蓄電池(21)を含む電気系統と並列に接続している。透明板(3)の車内側の表面には、不透明材料の板を切抜いたＳＴＯＰ等の文字、図形等の標識文字(30)を、後続車から見て正常に読める様に、透明接着剤を用いて接着している。支持台(4)は、リアウインド(10)の近くの車内に立てるか、或いは図４示すように、リアウインドガラスのラバー縁(11)との間に面ファスナー(40)を設けて着脱可能に取り付け、透明板(3)の上端に吸盤(6)を取り付け、夫々ラバー縁(11)及びリアウインドガラスへ取り付けることができる。

【００１０】ブレーキペダル操作すると、テールランプ(22)へ組み込んだコンビネーションランプが点灯して、ブレーキペダル操作を表示すると共に、支持台(4)中の表示ランプ(5)が一斉に点灯するから、透明板(3)の表面に接着した標識文字(30)が照明される。従って、後続車(1a)の運転手は、前方を走る自動車(1)のリアウインド(10)に大きくＳＴＯＰの文字が明るく写し出されるから、前方自動車のブレーキペダル操作を容易に認識できるのである。

【００１１】透明板(3)は、表示ランプ(5)が点灯すると、標識文字(30)の接着側表面を照明すると共に、周囲３方の端面から光が発散して端面を輝かせ、標識文字(30)を囲む枠が描かれる。透明板(3)の端面が輝く場合、運転手の視野に光が入る。それが邪魔になる場合は、透明板の車内部に露出している端面をタール、塗料などの遮蔽材料(31)によって覆い、光の漏れを消すことができる。

【００１２】なお、標識文字(30)は、図５に示す如く、透明板(3)に刻み込んで刻み文字(32 )を形成し、車内側表面から刻み文字(32)の溝へ遮蔽材料(33)を充填することによって、同様に刻み標識文字(32)を車内側には照明せず、後続車に向けてのみ輝いて照明することができる。本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で、上記説明及び図面の開示の他に色々な設計変更ができることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状況を示す説明図である。

【図２】ブレーキ表示装置の電気系統を示す説明図であ
る。

【図３】斜面図である。

【図４】表示装置の縦断面図である。

【図５】表示装置の他の実施例の断面図である。

【符号の説明】

(2) ブレーキペダル (20) ブレーキペダルスイッチ (3) 透明板 (30) 標識文字 (4) 支持台 (5) 表示用ランプ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者村上隆大阪府門真市岸和田650−26 (72)考案者大田忠大阪府門真市下島町21−１シティライフ下島302号

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ブレーキペダルスイッチ(20)に接続し、
ブレーキベダル操作に連動して、後続車への表示用ラン
プ(5)を点灯するブレーキ表示装置に於て、透明板(3)と、該透明板(3)の車内側の表面に配備した不
透明の標識文字(30)と、透明板(3)の端部を支持すると
共に、透明板(3)の支持端面に向けて表示用ランプ(5)を
配備した支持台(4)とによって構成し、該表示用ランプ
(5)をブレーキペダルスイッチ(20)に接続した後続車へ
のブレーキ表示装置。