JPH0757098B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

Info

Publication number
JPH0757098B2
JPH0757098B2 JP1316439A JP31643989A JPH0757098B2 JP H0757098 B2 JPH0757098 B2 JP H0757098B2 JP 1316439 A JP1316439 A JP 1316439A JP 31643989 A JP31643989 A JP 31643989A JP H0757098 B2 JPH0757098 B2 JP H0757098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
output
voltage
load
pwm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1316439A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03195369A (ja
Inventor
茂 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1316439A priority Critical patent/JPH0757098B2/ja
Publication of JPH03195369A publication Critical patent/JPH03195369A/ja
Publication of JPH0757098B2 publication Critical patent/JPH0757098B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は交流電動機等の負荷に対して可変電圧可変周波
数の電力を供給する大容量のPWM制御インバータ装置に
関する。
(従来の技術) 近年、大容量の自己消弧素子(例えばゲートターンオフ
サイリスタ等)の開発が盛んに行なわれ、インバータ等
の電力変換装置に用いられるようになってきた。特に、
パルス幅変調制御インバータ(PWMインバータと呼ぶ)
は可変電圧可変周波数の正弦波出力が得られることか
ら、交流電動機の駆動電源として盛んに用いられるよう
になってきた。
また、交流電動機の大容量化に伴い、インバータは高電
圧、大電流のものが必要となり、素子の直並列接続によ
る大容量インバータあるいは出力トランスによって多重
接続した大容量インバータ等が提案されている。
第7図は、従来のインバータ装置の構成を示し、第7図
Aは主回路構成図、第7図Bは制御回路構成図であり、
正電圧、零電圧、負電圧の3レベルの電圧を出力する中
性点クランプ式インバータと呼ばれるものである。
図中、Vd1、Vd2は直流電圧源、INVは中性点クランプ式
インバータ本体、LOADは負荷装置である。また、制御回
路として、電流検出器CTL、比較器CL、電流制御補償回
路GL(S)およびパルス幅変調制御回路PWMNが用意され
ている。
図は出力1相分について示したもので、中性点クランプ
式インバータINVは、4つの自己消弧素子S11〜S14、フ
リーホイリングダイオードD11〜D14および還流ダイオー
ドD1,D2で構成されている。
この回路では、4個の自己消弧素子S11,S12,S13,S14
2つずつ1組にして、3つのモードに分けて制御してい
る。
すなわち、 モード1:S11とS12がオン(S13,S14はオフ)のとき、 出力電圧VL=+Vd1 モード2:S12とS13がオン(S11,S14はオフ)のとき、 出力電圧VL=0 モード3:S13とS14がオン(S11,S12はオフ)のとき、 出力電圧VL=−Vd2 となる。普通のハーフブリッジインバータに比べると、
モード2の零電圧出力が得られるようになり、その分負
荷電流を細かく制御できるようになる。
第8図は第7図の回路のPWM制御動作を説明するための
タイムチャート図を示す。
PWM制御回路PWMNの入力信号eNと搬送波信号XN,YN(XN
反転値)とを比較し、素子S11,S13のゲート信号gN1と素
子S12,S14のゲート信号gN2を作る。すなわち、 eN>XN and eN>YNのとき、gN1=1で、 S11:オン、S13:オフ eN<XN or eN<YNのとき、gN1=0で、 S11:オフ、S13:オン また、 eN<XN and eN<YNのとき、gN2=1で、 S12:オフ、S14:オン eN>XN or eN>YNのとき、gN2=0で、 S12:オン、S14:オフ となり、出力電圧VLは第8図の最下段の波形となる。そ
の平均値VL(破線で示す)は前記入力信号eNに比例す
る。
負荷電流ILは次のように制御される。
すなわち、負荷電流ILを電流検出器CTLによって検出
し、比較器CLに入力する比較器CLでは、電流指令値IL
と上記電流検値ILを比較し、偏差ε=IL −ILを求め
る。当該偏差εを次の電流制御補償回路GL(S)で増
幅し、PWM制御回路PWMNの入力信号eNとする。
IL >ILとなった場合、偏差eLは正の値となり、PWM制
御回路PWMNの入力信号eNすなわちインバータの出力電圧
VLを増やして、負荷電流ILを増加させ、IL =ILとなる
ように制御される。逆に、IL <ILとなった場合、偏差
εは負の値となり、PWM制御回路PWMNの入力信号eN
なわちインバータの出力電圧VLを減らして、負荷電流IL
を減少させる。やはり、IL =ILとなって落ち着く。
このように、従来の中性点クランプ式インバータによれ
ば、出力電圧VLの制御周波数は素子のスイッチング周波
数と同じ(PWM制御の搬送波周波数の2倍)になるが、
入力信号eNが正のときは、VLは+Vd1と0のどちらかでP
WM制御され、また、入力信号eNが負のときはVLは−Vd2
と0のいずれかで制御される。その結果、出力電圧の高
調波成分が少なくなり、負荷電流リプルも低減される。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この従来のインバータ装置は次のような問題点
がある。すなわち、大容量のインバータ装置において、
高電圧の出力が必要になった場合、直流電圧を高くして
出力電圧を高めるしか方法がない。その場合、インバー
タを構成する素子の耐圧を高くしなければならず、各ア
ームの直列数を増やす等技術的に困難な課題が発生して
くる。また、直流電圧を高くすると、それに比例して出
力電圧の脈動分が増大し、負荷電流リプルを増大させる
ことになる。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたもので、可変
電圧可変周波数の交流を出力するインバータにおいて、
低周波から高周波まで脈動の少ない交流電圧を発生でき
る高電圧大容量のPWM制御インバータ装置を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するために、本発明は、直列接続され
た2つの直流電圧源と、当該直流電圧源を入力とする2
組の中性点クランプ式インバータと、当該2組の中性点
クランプ式インバータの出力側端子間に接続されたリア
クトルと、当該リアクトルの中間点から第1の開閉器を
介して接続された交流負荷と、前記2組の中性点クラン
プ式インバータの出力端子と前記直流電圧源の中間点と
の間に接続された1組の第2の開閉器と、前記2組のイ
ンバータの上側2つの素子の接続点から第3の開閉器を
介して接続された第1の出力トランスと、前記2組のイ
ンバータの下側2つの素子の接続点から第4の開閉器を
介して接続された第2の出力トランスと、直列接続され
た前記第1および第2の出力トランスの2次巻線と前記
交流負荷との間に設置された第5の開閉器とを具備して
いる。
(作 用) 直流電源は、AC/DC変換器(例えば、PWM制御コンバータ
等)とその直流側端子に接続された直流平滑コンデンサ
によって作られる。この直流電源を2個用意し、各々の
直流電源を直列接続する。
インバータの出力周波数が低いとき、第2〜第5の開閉
器を開放し、第1の開閉器を投入して2組の中性点クラ
ンプ式インバータをリアクトルを介して並列運転させ
る。この2組のインバータは直列接続された直流電源の
全電圧を入力とし、各々3レベル(正電圧、零電圧、負
電圧)の電圧を出力する。この時、2組のインバータの
PWM制御の搬送波信号の位相を90゜ずつずらして制御す
ることにより、出力電圧の制御周波数が高められ、高調
波成分の少ない出力電圧が得られる。
また、インバータの出力周波数が高くなり、それに比例
して高電圧の出力が必要になった場合、第1の開閉器を
解放し、第2〜第5の開閉器を投入して2台のフルブリ
ッジ結線インバータとして動作させ、出力トランスを介
して負荷に高電圧の交流電力を供給する。この時、2台
のフルブリッジインバータは直列接続された2つの直流
電圧源の各々を入力として動作する。また、2つのイン
バータは、PWM制御の搬送信号の位相が各々90゜ずつず
れて与えられ、出力トランスを介して多重化PWM制御さ
れる。その結果、出力電圧の高調波成分は極めて小さく
なり、負荷電流リプルのない運転が可能となる。
このようにして、低周波から高周波まで脈動の少ない交
流電圧を発生できる高電圧大容量のPWM制御インバータ
装置を提供することができる。
(実施例) 第1図は、本発明のインバータ装置の一実施例を示す構
成図である。図中、Vd1,Vd2は直流電圧源、INV−A,INV
−Bは中性点クランプ式のインバータ、L0はリアクト
ル、SW1,SW21,SW22,SW3〜SW5は開閉器、TR1,TR2は出力
トランス、LOADは負荷装置である。
中性点クランプ式インバータINV−Aは、自己消弧素子
(例えば、ゲートターンオフサイリスタ)S11〜S14とフ
リーホイリングダイオードD11〜D14および還流用ダイオ
ードD1,D2で構成されている。同様にインバータINV−B
は、自己消弧素子S21〜S24とフリーホイリングダイオー
ドD21〜D24および還流用ダイオードD3,D4で構成されて
いる。
2台のインバータINV−A,INV−Bの出力端子d,eの間に
はリアクトルL0が接続されており、そのL0の中間点は第
1の開閉器SW1を介して負荷LOADに接続されている。
また、第1のインバータINV−Aの出力端子dと直流電
源の中点cの間には第2の開閉器の1つSW21が接続さ
れ、第2のインバータINV−Bの出力端子eと前記直流
電源の中点cの間には第2の開閉器の他の1つSW22が接
続されている。
さらに、第1のインバータINV−Aの上側2つ素子S11,S
12の接続点fと第2のインバータINV−Bの上側2つの
素子S21,S22の接続点gとの間には第3の開閉器SW3を介
して第1の出力トランスTR1の1次巻線が接続されてい
る。同様に第1のインバータINV−Aの下側2つの素子S
13,S14の接続点hと第2のインバータINV−Bの下側2
つの素子S23,S24の接続点jとの間には第4の開閉器SW4
を介して第2の出力トランスTR2の1次巻線が接続され
ている。
前記第1および第2の出力トランスTR1,TR2の2次巻線
は直列接続されており、かつ、第5の開閉器SW5を介し
て前記負荷LOADに接続されている。
出力周波数が低いとき、出力トランスを介して負荷LOAD
に電力を供給することは不利なので、2台の中性点クラ
ンプ式インバータを並列運転し、開閉器SW1を介して直
接負荷LOADに電力を供給する。このとき、他の開閉器SW
21,SW22,SW3〜SW5はすべて解放しておく。
低周波運転時の主回路構成図を第2図Aに、制御回路ブ
ロック図を第2図Bに示す。主回路の記号は第1図と同
じで、動作説明に必要なものだけを表わしている。ま
た、制御回路として、電流検出器CTL、比較器CL、電流
制御補償回路GL(S)、パルス幅変調制御回路PWMA,PWM
Bが用意されている。
第3図は、第2図の回路のPWM制御動作を説明するため
のタイムチャート図を示す。
PWM制御の搬送波信号XA,YA(XAの反転値)と入力信号eL
を比較し、左側のインバータINV−Aを構成する素子
S11,S13のゲート信号gAおよび素子S12,S14のゲート信号
gA′を作っている。すなわち、 eL>XA and eL>YAのとき、gA=1で、 S11:オン、S13:オフ eL<XA or eL<YAのとき、gA=0で、 S11:オフ、S13:オン また、 eL<XA and eL<YAのとき、gA′=1で、 S12:オフ、S14:オン eL>XA or eL>YAのとき、gA′=0で、 S12:オン、S14:オフ となる。
中性点クランプ式インバータINV−Aは、4個の自己消
弧素子S11,S12,S13,S14を2つずつ1組にして、次の3
つのモードの電圧VAを出力する。すなわち、 モード1:S11とS12がオン(S13,S14はオフ)のとき、 出力電圧VA=+Vd1 モード2:S12とS13がオン(S11,S14はオフ)のとき、 出力電圧VA=0 モード3:S13とS14がオン(S11,S12はオフ)のとき、 出力電圧VA=−Vd2 となる。従って、インバータINV−Aの出力電圧の波形
は第3図のVAのようになる。その平均値VA(破線で示
す)は入力信号eLに比例した値となる。
同様に、右側のインバータINV−Bのゲート信号gB,gB
は、搬送波信号XB,YB(XBの反転値)と入力信号eLを比
較して求めている。なお、搬送波信号XBの位相はXAに対
して電気角90゜だけずらして与えている。
すなわち、 eL>XB and eL>YBのとき、gB=1で、 S21:オン、S23:オフ eL<XB or eL<YBのとき、gB=0で、 S21:オフ、S23:オン また、 eL<XB and eL<YBのとき、gB′=1で、 S22:オフ、S24:オン eL>XB or eL>YBのとき、gB′=0で、 S22:オン、S24:オフ となる。この結果、インバータINV−Bの出力電圧は第
3図のVBの波形のようになる。破線で示した平均値BB
入力信号eLに比例した値となる。
交流負荷LOADには、交流リアクトルL0を介して、左側イ
ンバータINV−Aの出力電圧VAと右側インバータINV−B
の出力電圧VBの平均値が印加される。すなわち、 VL=(VA+VB)/2 となり、その平均値VL(破線で示す)はPWM制御入力信
号eLに比例する。負荷に印加される電圧VLは各素子のス
イッチング周波数の2倍(搬送波周波数の4倍)で制御
され、負荷電流をきめ細かく制御でき、しかも、脈動分
の少ない波形が得られる。
負荷電流ILは次のように制御される。
すなわち、負荷電流ILを電流検出器CTLによって検出
し、比較器CLに入力する。比較器CLでは、電流指令値IL
と上記電流検出値ILを比較し、偏差ε=IL −IL
求める。当該偏差εを次の電流制御補償回路GL(S)
で増幅し、PWM制御回路PWMA,PWMBの入力信号eLとする。
IL >ILとなった場合、偏差εは正の値となり、PWM
制御回路PWMA,PWMBの入力信号eLすなわちインバータの
出力電圧VLを増やして、増荷電流ILを増加させ、IL
ILとなるように制御される。逆に、IL <ILとなった場
合、偏差εは負の値となり、PWM制御回路PWMA,PWMB
入力信号eLすなわちインバータの出力電圧VLを減らし
て、負荷電流ILを減少させる。やはり、IL =ILとなっ
て落ち着く。
第1図において、出力周波数がある設定値より高くなっ
た場合、第1の開閉器SW1を解放し、他の開閉器SW21,SW
22,SW3〜SW5を投入する。そのときの主回路構成図を第
4図Aに、制御回路ブロック図を第4図Bに示す。主回
路図の記号は第1図と同じとし、動作説明に必要のもの
だけを表わしている。
また、制御回路として、電流検出器CT1,CT2,CTL、比較
器C1,C2,CL、電流制御補償回路G01(S),G02(S),GL
(S)、加算器A1,A2およびパルス幅変調制御回路PWM1,
PWM2を用意している。
第4図Aでは、8個の素子を上側4個と下側4個に分割
し、2台のフリブリッジインバータINV−1,INV−2とし
て動作させている。
インバータINV−1は、自己消弧素子S11,S12,S21,S22
フリーホイリングダイオードD11,D12,D21,D22で構成さ
れ、その出力端子はトランスTR1の1次巻線に接続され
ている。
同様に、インバータINV−2は、自己消弧素子S13,S14,S
23,S24とフリーホイリングダイオードD13,D14,D23,D24
で構成され、その出力端子はトランスTR2の1次巻線に
接続される。
2台のトランスTR1,TR2の2次巻線は直列に接続され、
その和電圧が負荷LOADに印加される。
第1のインバータINV−1は、直流電源Vd1を電圧源と
し、トランスTR1を介して、可変電圧可変周波数の交流
電力を出力する。同様に、第2のインバータINV−2
は、直流電源Vd2を電圧源とし、トランスTR2を介して、
可変電圧可変周波数の交流電力を出力する。
第5図は、第4図の回路のPWM制御動作を説明するため
のタイムチャート図を示す。
PWM制御回路PWM1ではその入力信号e1と搬送波信号X1,Y1
(X1の反転値)とを比較し、インバータINV−1のゲー
ト信号g1,g1′を作る。
すなわち、 e1≧X1のとき、g1=1で、素子S11:オン、S12:オフ e1<X1のとき、g1=0で、素子S11:オフ、S12:オン となる。また、 e1≧Y1のとき、g1′=1で、素子S21:オフ、S22:オン e1<Y1のとき、g1′=0で、素子S21:オン、S22:オフ となる。
インバータINV−1の出力電圧V1はトランスTR1の1次/2
次巻数比を1とした場合、 素子S11とS22がオンのとき、V1=+Vd1 素子S12とS21がオンのとき、V1=−Vd1 その他のモードのとき、V1=0 となる。その平均値V1(破線で示す)は前述の制御入力
信号e1に比例した値となる。
同様に、PWM制御回路PWM2ではその入力信号e2と搬送波
信号X2(X1に対して90゜だけ位相がずれている)、Y
2(X2の反転値)とを比較し、インバータINV−2のゲー
ト信号g2,g2′を作る。すなわち、 e2≧X2のとき、g2=1で、素子S13:オン、S14:オフ e2<X2のとき、g2=0で、素子S13:オフ、S14:オン となる。また、 e2≧Y2のとき、g2′=1で、素子S23:オフ、S24:オン e2<Y2のとき、g2′=0で、素子S23:オン、S24:オフ となる。
インバータINV−2の出力電圧V2はトランスTR2の1次/2
次巻数比を1とした場合、 素子S13とS24がオンのとき、V2=+Vd2 素子S14とS23がオンのとき、V2=−Vd2 その他のモードのとき、V2=0 となる。その平均値V2(破線で示す)は前述の制御入力
信号e2に比例した値となる。
負荷LOADには、トランスTR1,TR2の出力電圧の和が印加
され、第5図の最下段の電圧VL=V1+V2となる。
第4図において、負荷電流は次のように制御される。
まず、電流検出器CTLにより負荷電流ILを検出し、比較
器CLに入力する。比較器CLでは、負荷電流指令値IL
上記検出値ILを比較し、その偏差ε=IL −ILを求め
る。当該偏差εは次の負荷電流制御補償回路GL(S)
で増幅され、各々加算器A1,A2を介して、PWM制御回路PW
M1及びPWM2に入力される。
IL >ILとなった場合、偏差εは正の値となり、PWM
制御回路PWM1及びPWM2の入力信号e1,e2を増加させる。
故に、インバータINV−1,INV−2の出力電圧V1,V2が増
大し、負荷電流ILを増加させる。従って、最終的にIL
=ILとなるように制御される。
逆に、IL <ILとなった場合、偏差εは負の値とな
り、PWM制御回路PWM1、PWM2の入力信e1,e2を減少させ
る。その結果、インバータの出力電圧VL=V1+V2が減少
し、負荷電流ILを減らす。最終的に、やはり、IL =IL
となって落ち着く。
また、第4図において、インバータINV−1,INV−2は各
出力トランスTR1,TR2の励磁電流を制御している。すな
わち、TR1の励磁電流I01は次のように制御される。ただ
し、説明を簡単にするため、トランスTR1,TR2の1次/2
次巻数比を1:1とする。
電流検出器CT1により、トランスTR1の1次電流I1を検出
し、前記負荷電流検出値ILとの差を求め、励磁電流の検
出値I01=I−ILとする。比較器C1により、励磁電流の
指令値I01 と上記検出値I01を比較し、偏差ε01=I01
−I01を求める。当該偏差ε01を次の励磁電流制御補
償回路G01(S)により増幅し、前記加算器A1を介してP
WM制御回路PWM1に入力する。
I01 >I01となった場合、偏差ε01は正の値となり、PW
M1の入力信号εを増加させる。故に、インバータINV
−1の出力電圧が増加し、トランスTR1の励磁電流I01
増やし、I01=I01 となるように制御される。
逆に、I01 <I01となった場合、偏差ε01は負の値とな
り、PWM1の入力信号e1を減少させる。故に、インバータ
INV−1の出力電圧が減少し、トランスTR1の励磁電流I
01を減らし、やはり、I01=I01 となるように制御され
る。
トランスTR2の励磁電流I02も同様にその指令値I01
一致するように制御される。
このとき、上記2つのトランスTR1,TR2の定格が同じで
ある場合、上記励磁電流の指令値I01 ,I02 は、負荷L
OADに印加すき電圧の設定値をIL 、トランスTR1,TR2
相互インダクタンスをM、出力角周波数をωとした場
合、次式のように与えられる。
I01 =I02 =IL /(jω0M) このようにして、出力トランスTR1,TR2の励磁電流I01,I
02は各々当該指令値I01 ,I02 に常に一致するように
制御される。従って、たとえ何等かの原因によりトラン
スTR1,TR2に直流バイアス電圧が印加されたとしても、
当該バイアス電圧は自動的に補正され、直流偏磁を発生
することはなくなる。
第6図は、本発明装置の別の実施例の構成図を示すもの
で、第1図の装置に2台の単相フルブリッジ結線インバ
ータを付加し、高周波運転時の出力電圧をさらに高める
ようにしている。
図中、Vd1,Vd2は直流電圧源、INV−3,INV−4は単相フ
ルブリッジ結線インバータ回路、TR3,TR4は出力トラン
ス、LOADは負荷装置である。
インバータINV−1,INV−2、リアクトルL0、還流用ダイ
オードD1〜D4、開示器SW1,SW21,SW22,SW3〜SW5および出
力トランスTR1,TR2は第1図のインバータ装置に対応す
る。
インバータINV−3とインバータINV−4は直流側で直列
接続され、出力トランスTR3,TR4を介して負荷LOADに電
力を供給する。また、インバータINV−1とインバータI
NV−2は第1図と同じように構成され、低周波運転時は
中性点クランプ式インバータとして3レベルの電圧出力
を発生し、高周波運転時はフルブリッジ結線のトランス
付多重インバータとして動作する。
すなわち、出力周波数が低い領域では、開閉器SW21,SW
22,SW3〜SW5を解放し、SW1を投入する。この時、インバ
ータINV−3,INV−4はゲートブロックしておく。従っ
て、第2図で示した主回路図と同じになり、3レベルの
出力電圧を発生する中性点クロンプ式PWMインバータ動
作となる。
また、出力周波数がある程度高くなったところで、開閉
器SW1を解放し、他の開閉器SW21,SW22,SW3〜SW5を投入
して、4台のインバータを全て活かし、フルブリッジ結
線のトランス付多重インバータとして動作させる。負荷
LOADには各出力トランスの出力電圧の和が印加される。
すなわち、 VL=V1+V2+V3+V4 となる。このとき、4台のフルブリッジインバータINV
−1〜INV−4の搬送波信号の位相を各々45゜ずつずら
してPWM制御することにより、高調波成分の少ない出力
電圧が得られる。
このようにして、トランス付インバータの段数を増やす
ことにより、変換装置の容量を増加させることが容易に
できる。
なお、以上の実施例は単相負荷について説明したが、3
層負荷あるいは多相負荷についても同様に実施できるこ
とは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明装置によれば、低周波から高周波
まで出力電圧脈動の少ない運転が可能となり、かつ、直
流電圧を上げることなく出力電圧を高めることができ
る。故に、交流電動機等を駆動する可変電圧可変周波数
の高電圧大容量のインバータとして、高性能で経済的な
インバータ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインバータ装置の一実施例を示す構成
図、第2図Aは第1図の装置の低周波運転時の動作を説
明するための主回路接続図で第2図Bは制御回路ブロッ
ク図、第3図は第2図の回路のPWM制御動作を説明する
ためのタイムチャート図、第4図Aは第1図の装置の高
周波運転時の動作を説明するための主回路接続図で第4
図Bは制御回路ブロック図、第5図は第4図の回路のPW
M制御動作を説明するためのタイムチャート図、第6図
は本発明装置の実施例を示す構成図、第7図Aは従来の
インバータ装置の主回路接続図で第7図Bは制御回路接
続図、第8図は第7図の回路のPWM動作を説明するため
のタイムチャート図である。 Vd1,Vd2……直流電圧源 INV−A,INV−B……中性点クランプ式インバータ L0……リアクトル D1〜D4……還流用ダイオード S11〜S14,S21〜S24……自己消弧素子 D11〜D14,D21〜D24……フリーホイリングダイオード TR1,TR2……出力トランス SW1,SW21,SW22,SW3〜SW5……開閉器 LOAD……負荷装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列接続された、2つの直流電圧源と、当
    該直流電圧源を入力とする2組の中性点クランプ式イン
    バータと、当該2組の中性点クランプ式インバータの出
    力側端子間に接続されたリアクトルと、当該リアクトル
    の中間点から第1の開閉器を介して接続された交流負荷
    と、前記2組の中性点クランプ式インバータの出力端子
    と前記直流電圧源の中間点との間に接続された1組の第
    2の開閉器と、前記2組のインバータの上側2つの素子
    の接続点から第3の開閉器を介して接続された第1の出
    力トランスと、前記2組のインバータの下側2つの素子
    の接続点から第4の開閉器を介して接続された第2の出
    力トランスと、直列接続された前記第1及び第2の出力
    トランスの2次巻線と前記交流負荷との間に設置された
    第5の開閉器を具備し、前記インバータの出力周波数が
    低い範囲では、前記第1の開閉器を閉路し、前記第2乃
    至第5の開閉器を開路し、前記インバータの出力周波数
    が高い範囲では、前記第1の開閉器を開路し、前記第2
    乃至第5の開閉器を閉路することを特徴としたインバー
    タ装置。
JP1316439A 1989-12-07 1989-12-07 インバータ装置 Expired - Lifetime JPH0757098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1316439A JPH0757098B2 (ja) 1989-12-07 1989-12-07 インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1316439A JPH0757098B2 (ja) 1989-12-07 1989-12-07 インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03195369A JPH03195369A (ja) 1991-08-26
JPH0757098B2 true JPH0757098B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=18077100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1316439A Expired - Lifetime JPH0757098B2 (ja) 1989-12-07 1989-12-07 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0757098B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6519169B1 (en) * 1999-03-29 2003-02-11 Abb Ab Multiphase inverter with series of connected phase legs

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
IEEEvol.IA−17No.5SEPTEMBER1OCTOBER1981

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03195369A (ja) 1991-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11456679B2 (en) Voltage level multiplier module for multilevel power converters
US5031088A (en) Variable-voltage and variable-frequency power converter
US9325252B2 (en) Multilevel converter systems and sinusoidal pulse width modulation methods
US6072707A (en) High voltage modular inverter
US7310254B2 (en) AC-to-AC (frequency) converter with three switches per leg
US8508957B2 (en) Power conversion device for converting DC power to AC power
US20090244936A1 (en) Three-phase inverter
JP2539538B2 (ja) 直流交流電力変換装置
JPH07337036A (ja) 交流電力変換装置
JPH07163153A (ja) 単相3線式インバータ装置の制御方法
US20230071003A1 (en) Power factor correction circuits controlled using adjustable deadtime
Baars et al. Modulation strategy for wide-range zvs operation of a three-level three-phase dual active bridge dc-dc converter
JP2003189474A (ja) 系統連系電力変換装置
WO2018179234A1 (ja) H型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナ
JPH0757098B2 (ja) インバータ装置
JP3222490B2 (ja) 電力変換装置およびその制御方法
El-Nagar et al. Split-Source nine-switch inverter (SSNSI): Analysis and modulation
Vafakhah et al. Space-vector PWM for inverters with split-wound coupled inductors
JPH0515165A (ja) 3相3線式の中性点クランプ式インバータの制御方法
JPH0637375A (ja) レーザ発振器の高周波電源
JP4277360B2 (ja) 3レベルインバータの制御装置
JP4448294B2 (ja) 電力変換装置
JPS59127575A (ja) 単相−3相変換回路
JPH0728538B2 (ja) Pwmインバータの制御装置
JP3053907B2 (ja) 電力変換装置