JP2003189474A - 系統連系電力変換装置 - Google Patents
系統連系電力変換装置Info
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Abstract
バータを、そのそれぞれの直流回路を独立のままにデル
タ結線構成としたもので構成することで、共有抵抗Rcc
を必要としない系統連系電力変換装置を提供する。 【解決手段】 系統連系電力変換装置1を、誘導性負荷
を有する3相交流電力系統に、無効電力を供給するため
の電力変換回路5と、スイッチングパルス信号の生成及
び供給を行うスイッチングパルス供給部2と、電力変換
回路5における自励式単相インバータを構成する平滑コ
ンデンサの直流電圧出力を検出し、その電圧に基づいて
各自励式単相インバータの装置損失を演算する装置損失
検出部3と、この演算結果に基づき電力変換回路5にお
ける各自励式単相インバータの出力電力の力率角度を制
御する力率角度制御部4と、を含んだ構成とし、電力変
換回路5の各出力を、3相交流電力系統の各相に、後述
するリアクトルL1〜L3を介して接続した。
Description
ける無効電力を補償し、系全体の電力安定性を確保する
のに好適な系統連系電力変換装置に関する。
流電力系統の無効電力を補償する系統連系電力変換装置
として、図5に示すような構成の従来型電力変換回路5
0を含むものが用いられていた。図5に示すように、従
来型系統連系電力変換装置における従来型電力変換回路
50は、平滑コンデンサCを直流電圧源とし、その直流
入力を交流出力に変換する単相インバータU1〜U3
と、トランスTrと、高調波フィルタFLと、共振抑制
抵抗Rccと、を含んだ構成となっている。
インバータにおける平滑コンデンサCを含む直流回路が
共通化され、それ以外の部分がそれぞれ並列に接続され
ており、更に、それらの出力がトランスTrを介して3
相交流電力系統Vsの各相にそれぞれ接続された構成と
なっている。更に、平滑コンデンサCは、図5に示すよ
うに、他の平滑コンデンサCとの間のインダクタンスL
ccによって共振を引き起こすため、共振抑制抵抗Rccに
よって、共振が生じるのを抑制している。
機等の誘導性の負荷を有するものであり、従来型系統連
系電力変換装置は、同変換装置を構成する従来型電力変
換回路50の出力電圧を制御することによって、自励式
単相インバータU1〜U3の装置損失全体を補償する電
力を系統から供給し、平滑コンデンサCの直流電圧を所
望の電圧に制御して、各自励式単相インバータU1〜U
3から出力される無効電力を一定化することにより系統
の安定化を行うようになっている。
は、従来型電力変換回路50における各自励式単相イン
バータU1〜U3に、図示しないスイッチングパルス供
給装置からのスイッチングパルス信号が入力されてお
り、そのスイッチングパルスによって、インバータを構
成するスイッチング素子のオン、オフを切り替えること
で直流入力を交流出力に変換している。これらスイッチ
ング素子には、強制転流回路を必要としない、パワート
ランジスタ、GTO(Gate Turn Off)サイリスタ、I
GBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自
己消弧型素子が用いられる。
3は、図5に示すように、スイッチング素子とダイオー
ドとを互いに逆方向に並列接続した第1〜第4スイッチ
ング素子部51〜54を備えており、これらスイッチン
グ素子部におけるスイッチング素子に対してパルス信号
を供給し、第1スイッチング素子部51と第4スイッチ
ング素子部54との組合わせと、第2スイッチング素子
部52と第3スイッチング素子部53との組み合わせと
に対して、一方がオン状態のときは、他方はオフ状態と
なるように各スイッチング素子をスイッチングさせるこ
とで直流入力を交流出力へと変換する。これにより、3
相交流電力系統Vsに無効電力を供給し、また、図示し
ない力率角度制御装置等によって、自励式単相インバー
タU1〜U3の出力電力の力率角度を制御することで、
各装置損失を系統から供給し、同インバータU1〜U3
の各平滑コンデンサCの直流電圧をそれぞれ同じ電圧と
なるように制御する。
電力変換回路50は、上記したように、自励式単相イン
バータU1〜U3における平滑コンデンサC間のインダ
クタンスLccによる共振の発生を抑制するために共振抑
制抵抗Rccが必要となるため、このRccによる損失によ
って、系統全体の効率が低下するといった不具合があっ
た。
の有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、電力変換部の回路を、3つの自励式単相インバータ
を、そのそれぞれの直流回路を相互に独立のままデルタ
結線構成とすることで、共振抑制抵抗Rccを必要としな
い系統連系電力変換装置を提供することを目的としてい
る。
に、本発明に係る請求項1記載の系統連系電力変換装置
は、平滑コンデンサを直流電圧源として含み、当該直流
電圧を交流電圧に変換する3つの自励式単相インバータ
と、当該自励式単相インバータの出力電流の変化を抑制
するリアクトルと、を備え、3相交流電力系統との間で
電力の入出力を行うことで無効電力の補償を行う系統連
系電力変換装置であって、前記3つの自励式単相インバ
ータを、そのそれぞれの直流回路部分を相互に独立のま
まデルタ結線すると共に、結線後の前記3つの自励式単
相インバータのそれぞれの出力側は、前記3相交流電力
系統のそれぞれの相に前記リアクトルを介して接続され
るようになっており、前記複数の単相インバータのそれ
ぞれの装置損失を検出する装置損失検出手段と、この検
出結果に基づき前記3つの自励式単相インバータにおけ
る前記平滑コンデンサの電圧が所望の電圧となるよう
に、前記3つの自励式単相インバータの出力電力の力率
角度をそれぞれ独立に制御する力率角度制御手段と、を
備えることを特徴としている。
平滑コンデンサなどの直流回路部分を相互に独立にした
まま、3つの自励式単相インバータをデルタ結線し、そ
の出力を自励式単相インバータの出力電流の変化を抑制
するリアクトルを介して3相交流電力系統に接続する構
成となっている。従って、直流回路部分が独立となって
おり、異なる自励式単相インバータにおける平滑コンデ
ンサ間で共振が発生しないため、共振を抑制する共振抑
制抵抗を必要としないので、この抵抗による自装置の効
率低下を防ぐことが可能となる。
線されているので、装置損失検出手段によって、自励式
単相インバータのそれぞれの装置損失を検出し、力率角
度制御手段によって、その検出結果に基づき自励式単相
インバータのそれぞれの出力電力の力率角度を独立に制
御することによって、各自励式単相インバータの装置損
失を補償する電力を3相交流電力系統から引き込むこと
が可能となる。従って、直列接続された自励式単相イン
バータの出力電圧を一定電圧となるように制御すること
で、自装置を安定して動作させることができる。
系電力変換装置は、平滑コンデンサを直流電圧源として
含み、当該直流電圧を交流電圧に変換する3つの自励式
単相インバータと、当該自励式単相インバータの出力電
流の変化を抑制するトランスと、を備え、3相交流電力
系統との間で電力の入出力を行うことで無効電力の補償
を行う系統連系電力変換装置であって、前記3つの自励
式単相インバータを、そのそれぞれの直流回路部分を相
互に独立のままデルタ結線すると共に、結線後の前記3
つの自励式単相インバータのそれぞれの出力側は、前記
トランスを介して前記3相交流電力系統の各相に接続さ
れるようになっており、前記複数の単相インバータのそ
れぞれの装置損失を検出する装置損失検出手段と、この
検出結果に基づき前記3つの自励式単相インバータにお
ける前記平滑コンデンサの電圧が所望の電圧となるよう
に、前記3つの自励式単相インバータの出力電力の力率
角度をそれぞれ独立に制御する力率角度制御手段と、を
備えることを特徴としている。
変換装置におけるリアクトルをトランスに変更した構成
のもので、自装置と3相交流電力系統とをトランスによ
って絶縁することが可能となる。また、請求項3に係る
発明は、請求項1又は請求項2記載の系統連系電力変換
装置において、前記電力損失検出手段は、前記平滑コン
デンサの直流電圧を検出し、この検出結果と予め設定さ
れた基準直流電圧との差分を演算し、その演算結果を前
記装置損失として出力するようになっていることを特徴
としている。
して、平滑コンデンサの直流電圧を検出すると共に、検
出された電圧と予め設定された基準直流電圧との差分を
演算して出力するようにした。
に基づいて説明する。図1乃至図4は、本発明に係る系
統連系電力変換装置の実施の形態を示す図である。ま
ず、本発明に係る系統連系電力変換装置の構成を図1及
び図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係る系統
連系電力変換装置の構成を示すブロック図であり、図2
は、系統連系電力変換装置における電力変換回路を示す
図である。なお、図5の従来例と同一の部品には同一の
符号を付した。
1は、誘導性負荷を有する3相交流電力系統に、進み、
遅れを含む無効電力を供給するための電力変換回路5
と、スイッチングパルス信号の生成及び電力変換回路5
にスイッチングパルス信号の供給を行うスイッチングパ
ルス供給部2と、電力変換回路5における自励式単相イ
ンバータを構成する平滑コンデンサの直流電圧を検出
し、その電圧に基づいて各自励式単相インバータの装置
損失を演算する装置損失検出部3と、この演算結果に基
づき電力変換回路5における各自励式単相インバータの
出力電力の力率角度を制御する力率角度制御部4と、を
含んだ構成となっており、電力変換回路5の各出力は、
3相交流電力系統の各相に、後述するリアクトルL1〜
L3を介して接続されている。
U1〜U3と、リアクトルL1〜L3と、高調波フィル
タFLと、を含んだ構成となっている。自励式単相イン
バータU1〜U3は、図2に示すように、デルタ結線さ
れており、それぞれの出力がリアクトルL1〜L3及び
高調波フィルタFLを介して3相交流電力系統Vsに接
続された構成となっている。
結線された自励式単相インバータU1〜U3の各出力電
流の変化を抑制するものである。また、高調波フィルタ
FLは、デルタ結線された自励式単相インバータU1〜
U3の各出力に含まれる高調波を抑制するものである。
スイッチングパルス供給部2は、適切なパルス幅及び周
波数のスイッチングパルス信号を生成し、各自励式単相
インバータU1〜U3における上記第1〜第4スイッチ
ング素子部の各スイッチング素子に対して生成されたス
イッチングパルス信号を供給するもので、第1スイッチ
ング素子部51と第4スイッチング素子部54との組合
わせと、第2スイッチング素子部52と第3スイッチン
グ素子部53との組み合わせとに対して、一方がオン状
態のときは、他方はオフ状態となるようにスイッチング
パルス信号を供給し、直流電圧を交流電圧へと変換させ
るものである。
ける各自励式単相インバータU1〜U3の平滑コンデン
サCの直流電圧を検出し、その検出された直流電圧と予
め設定されている基準直流電圧Vrとの差分を演算し、
この演算結果を装置損失として力率角度制御部4に出力
する。本実施の形態において、装置損失検出部3は、所
定の周期で各自励式単相インバータU1〜U3における
平滑コンデンサCの直流電圧を検出し、且つ、装置損失
を演算するようになっている。
よって演算された装置損失に基づき、各自励式単相イン
バータU1〜U3の装置損失が一定値以上のときに、同
インバータU1〜U3のそれぞれの出力電力の力率角度
を制御して、装置損失分の電力を3相交流電力系統Vs
から引き込む処理を行う。更に、系統連系電力変換装置
1のより具体的な動作を図4に基づいて説明する。図4
は、各自励式単相インバータにおけるそれぞれの装置損
失分の損失電流及び3相交流電力系統から流れ込む損失
補償電流分である零相電流を示すベクトル図である。
度制御部4において、装置損失検出部3によって検出さ
れた装置損失を取得すると、その損失が予め設定された
一定の損失値と比較して一定値以上か否かを判定する判
定処理を行う。そして、一定値以上であると判定された
場合は、その損失分を補償する電力を3相交流電源部V
sから取得するために、対象の自励式単相インバータの
出力電力の力率角度を、装置損失の大きさに応じて制御
する。
U3において発生する装置損失は、図4に示すように、
それぞれ大きさが異なるため、力率角度制御部3は、そ
の損失を3相交流電力系統Vsから供給するために、損
失の大きさに応じて各自励式単相インバータU1〜U3
の出力電力の力率角度をそれぞれ制御することになる。
の出力電力の力率角度はそれぞれ異なる角度に制御され
ることになり、3相交流電力系統Vsの各相からは、そ
れぞれ異なる電力が系統連系電力変換装置1側に引き込
まれることになる。これにより、3相交流電力系統Vs
の各相の電流値をそれぞれ足しあわせた値は零となら
ず、同系統Vsは不平衡状態となる。この零相電流を流
すために、各自励式単相インバータU1〜U3をデルタ
結線構成とするのである。
構成する平滑コンデンサなどの直流回路部分を独立にし
たまま、それぞれの自励式単相インバータをデルタ結線
し、その出力を自励式単相インバータの出力電流の変化
を抑制するリアクトルを介して3相交流電力系統に接続
したので、平滑コンデンサ間で共振が発生しないため、
共振を抑制する共振抑制抵抗を必要としない。
したので、同インバータの装置損失が異なっても零相電
流を流すことができ、その結果、3相交流電力系統Vs
から装置損失補償電力を供給することが可能となってい
る。なお、図3に、電力変換回路の第2の実施の形態と
して、上記電力変換回路5における自励式単相インバー
タの出力を3相交流電源に接続する際のリアクトルL1
〜L3に代えて、トランスTrとしたものを示す。
ランスTrの部分のみであり、その他の回路動作は同様
であるので説明を省略する。トランスTrの役割は、3
相交流電力系統Vsと第2の電力変換回路6とを絶縁す
ることである。以上、第2の電力変換回路6は、各自励
式単相インバータの3相交流電力系統Vsへの接続にト
ランスTrを介するようにしたので、同回路6と3相交
流電力系統Vsとを絶縁することが可能である。
は、請求項1乃至請求項3記載の装置損失検出手段に対
応し、力率角度制御部4は、請求項1及び請求項2記載
の力率角度制御手段に対応する。なお、上記実施の形態
においては、力率角度制御部4によって各自励式単相イ
ンバータの出力電力の力率角度を制御することで、3相
交流電力系統Vsから電力を供給し、装置損失を補正す
る。
連系電力変換装置によれば、各自励式単相インバータは
デルタ結線されているので、装置損失検出手段によっ
て、自励式単相インバータのそれぞれの装置損失を検出
し、力率角度制御手段によって、その検出結果に基づき
自励式単相インバータのそれぞれの出力電力の力率角度
を独立に制御することによって、各自励式単相インバー
タの装置損失を補償する電力を3相交流電力系統から引
き込むことが可能となる。よって、直流回路部分を独立
にすることができ、異なる自励式単相インバータにおけ
る平滑コンデンサ間で共振が発生しないため、共振を抑
制する共振抑制抵抗を必要としないので、この抵抗によ
る自装置の効率低下を防ぐことが可能となる。
すブロック図である。
示す図である。
す図である。
置損失分の損失電流及び3相交流電力系統から流れ込む
損失補償電流分である零相電流を示すベクトル図であ
る。
力変換回路50を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 平滑コンデンサを直流電圧源として含
み、当該直流電圧を交流電圧に変換する3つの自励式単
相インバータと、当該自励式単相インバータの出力電流
の変化を抑制するリアクトルと、を備え、3相交流電力
系統との間で電力の入出力を行うことで無効電力の補償
を行う系統連系電力変換装置であって、 前記3つの自励式単相インバータを、そのそれぞれの直
流回路部分を相互に独立のままデルタ結線すると共に、
結線後の前記3つの自励式単相インバータのそれぞれの
出力側は、前記3相交流電力系統のそれぞれの相に前記
リアクトルを介して接続されるようになっており、 前記複数の単相インバータのそれぞれの装置損失を検出
する装置損失検出手段と、この検出結果に基づき前記3
つの自励式単相インバータにおける前記平滑コンデンサ
の電圧が所望の電圧となるように、前記3つの自励式単
相インバータの出力電力の力率角度をそれぞれ独立に制
御する力率角度制御手段と、を備えることを特徴とする
系統連系電力変換装置。 - 【請求項2】 平滑コンデンサを直流電圧源として含
み、当該直流電圧を交流電圧に変換する3つの自励式単
相インバータと、当該自励式単相インバータの出力電流
の変化を抑制するトランスと、を備え、3相交流電力系
統との間で電力の入出力を行うことで無効電力の補償を
行う系統連系電力変換装置であって、 前記3つの自励式単相インバータを、そのそれぞれの直
流回路部分を相互に独立のままデルタ結線すると共に、
結線後の前記3つの自励式単相インバータのそれぞれの
出力側は、前記トランスを介して前記3相交流電力系統
の各相に接続されるようになっており、 前記複数の単相インバータのそれぞれの装置損失を検出
する装置損失検出手段と、この検出結果に基づき前記3
つの自励式単相インバータにおける前記平滑コンデンサ
の電圧が所望の電圧となるように、前記3つの自励式単
相インバータの出力電力の力率角度をそれぞれ独立に制
御する力率角度制御手段と、を備えることを特徴とする
系統連系電力変換装置。 - 【請求項3】 前記電力損失検出手段は、前記平滑コン
デンサの直流電圧を検出し、この検出結果と予め設定さ
れた基準直流電圧との差分を演算し、その演算結果を前
記装置損失として出力するようになっていることを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の系統連系電力変換装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001387607A JP3838092B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 系統連系電力変換装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3838092B2 JP3838092B2 (ja) | 2006-10-25 |
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2001
- 2001-12-20 JP JP2001387607A patent/JP3838092B2/ja not_active Expired - Fee Related
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