JPH0756276A - 写真用支持体 - Google Patents

写真用支持体

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JPH0756276A
JPH0756276A JP22826993A JP22826993A JPH0756276A JP H0756276 A JPH0756276 A JP H0756276A JP 22826993 A JP22826993 A JP 22826993A JP 22826993 A JP22826993 A JP 22826993A JP H0756276 A JPH0756276 A JP H0756276A
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film
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JP22826993A
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Inventor
Hideyuki Kobayashi
英幸 小林
Takatoshi Yajima
孝敏 矢島
Masato Takada
昌人 高田
Yoshimichi Ozawa
良道 小澤
Tetsutaro Hashimura
鉄太郎 橋村
Hiroshi Naito
寛 内藤
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Kanebo Ltd
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Kanebo Ltd
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ロール状にして使用されるフィルム
に関するものであり、詳しくは、強度を保持し、感光層
等の写真構成層を塗設した感光材料において、穿孔(加
工)適性、現像処理前後の処理機器適性、短時間の現像
処理機器における巻き癖解消性に優れ、さらにプリント
処理適性の優れた、ハロゲン化銀写真感光材料に好適な
写真用支持体を提供するこを目的とする。 【構成】本発明は、ポリエステルからなる層が2層以上
積層された多層フィルムであって、該多層フィルムの少
なくとも一層が共重合成分として金属スルホネート基を
有する芳香族ジカルボン酸およびポリアルキレングリコ
ール類を含有し、任意の隣接する2層間において、金属
スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の含有量の
差(△SIP)が5.5モル%/全エステル結合以下、
ポリアルキレングリコール類の含有量の差(△PEG)
が15重量%/全重量以下で、かつアンチカール度が5
〜30m-1であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状にして使用さ
れるフィルムに関するものであり、詳しくは、強度を保
持し、感光層等の写真構成層を塗設した感光材料におい
て、穿孔(加工)適性、現像処理前後の処理機器適性、
短時間の現像処理機器における巻き癖解消性に優れ、さ
らにプリント処理適性の優れた、ハロゲン化銀写真感光
材料に好適な写真用支持体に関するものである。
【0002】
【発明の背景】手軽に撮影でき、取扱いや携帯にも便利
な小型カメラが実用化されている。しかし、携帯に便利
で手軽さを考えると、よりいっそうの小型化が望まれる
が、小型化を追求する上で、内蔵される写真フィルムの
収納スペースのコンパクト化が不可欠である。通常、写
真フィルムとしては、ロール状フィルムをスプールに巻
いた状態のものが内蔵されるので、そのスペースをコン
パクト化して、なおかつ一定の撮影枚数(例えば36枚
撮り)を確保するためには、写真フィルム自体の厚さを
薄くする必要がある。特に、写真フィルムの支持体であ
るトリアセチルセルロース(TAC)フィルムの厚み
は、現行でも120〜125μm程度あり、その上の感
光層の厚み(25〜30μm程度)と比べてもかなり厚
いものであるため、この支持体の厚みを薄くすること
が、写真フィルム全体の厚みを薄くする上で最も有効な
手段と考えられる。ところで、TACフィルムはもとも
と機械的強度が弱いため現行よりも薄くすることは不可
能である。また、TACは、フィルム作製の際にメチレ
ンクロライドを使用しており、コスト高になり好ましく
ない。
【0003】一方、支持体としてポリエチレンテレフタ
レート(PET)が従来知られており、X線用フィルム
や製版用フィルムに用いられてきた。強度が優れている
ことからカラーネガフィルムへの応用も考えられる。し
かし、ポリエチレンテレフタレート支持体は強度は優れ
ているものの、フィルムを巻いて長期保存しておいたと
きについた巻き癖が現像処理後もほとんど取れないとい
う、巻き癖解消性に劣るという欠点がある。
【0004】ポリエステル支持体の巻き癖をなくす手段
として、ポリエステル支持体に親水性を持たせる方法、
例えば特開平1−244446号公報には親水化による
改良技術が示されているが、現像処理後の巻き癖解消性
をTACと同程度まで向上させるために共重合成分量を
添加し、ただ単に親水化しただけでは、夏場での保存性
に相当する約60℃における高温時の保存の際に、共重
合ポリエステル支持体の現像処理前の巻き癖が大きく増
加してしまうため、現像処理前にこれら感光材料をスプ
ライサー接合機で一本につなぎ直し、シネ型現像処理機
で現像処理する場合にスプライサー接合機の入り口に挿
入しにくい上に、目詰まり等の問題を起こし実用に耐え
なかった。また、共重合成分量を添加することで強度が
低下してしまい、支持体の膜厚が100μm以下では、
それを用いた感光材料を現像処理した際にフィルム両端
部のパーフォレーション部で耳折れが発生し実用に耐え
なかった。
【0005】さらに、現像、定着、乾燥の一連の処理が
約7分程度である短時間処理型のミニラボ型自動現像処
理機で処理した際に、巻き癖が解消せず実用に耐えなか
った。
【0006】一方、特開平5−31804、同5−69
524号公報においては、親水性成分を共重合成分とし
て含む共重合ポリエステルとポリエステルを積層し、水
中での強度を向上させた支持体による巻き癖解消性、及
び強度の改良技術が示されているが、これを用いた感光
材料においても現像処理前の巻き癖が顕著に付き、前記
スプライサー接合機では問題があったし、7分という短
時間処理型の現像処理いおいては巻き癖解消性が不十分
であった。
【0007】また、このポリエステル支持体に感光性ハ
ロゲン化銀写真乳剤層を設けた感光材料にJIS規格K
−7519−1982のパーフォレーションを穿孔した
際に、積層されたポリエステル層間の接着性が不十分な
ため、穿孔の際のせん断応力によってポリエステル層間
で剥離が起こり、パーフォレーション周辺の外観が大き
く損なわれ、市場の実用に耐えるものではなかった。
【0008】さらに、支持体として適度なアンチカール
を有していないため、例えばハンガー自動現像機等で現
像処理した際の感光材料の乳剤層が大きく凹面に収縮し
てしまい、プリント処理工程でフィルムが浮いてしま
い、プリントのボケが起こり写真用として実用に耐えな
かった。
【0009】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、ポリエステ
ル積層フィルムからなる写真用支持体に関するものであ
り、機械的強度が保持され乍ら薄膜化が可能で、これを
用いた感光材料において現像処理前後の処理適性、現像
処理後の巻き癖解消性にも優れ、かつプリントボケが起
こらず、パーフォレーション穿孔適性に優れ、剥離の起
こらない写真用支持体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ポリエステルからなる層が
2層以上積層された多層フィルムであって、該多層フィ
ルムの少なくとも一層が共重合成分として金属スルホネ
ート基を有する芳香族ジカルボン酸およびポリアルキレ
ングリコール類を含有し、任意の隣接する2層間におい
て、金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の
含有量の差(△SIP)が5.5モル%/全エステル結
合以下、ポリアルキレングリコール類の含有量の差(△
PEG)が15重量%/全重量以下で、かつアンチカー
ル度が5〜30m-1であることを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載の発明であって、WET弾性率が280kgf/m
2以上である写真用支持体である。本発明の好ましい
実施態様は、温水浴処理後の回復カール度が45m-1
下であることである。
【0012】
【評価方法】次に、本発明の物性値の測定方法を示す。 ≪温水浴処理後の回復カール度≫サンプルサイズ12c
m×35cmの支持体を直径10.8mmの巻芯に巻
き、55℃、20%RHの雰囲気下で4時間の熱処理を
行い、その後、巻芯から解放し、70gの荷重をかけ3
8℃の水浴中に10分間浸漬後、荷重をかけたまま55
℃の温風乾燥機で3分間乾燥する。荷重をはずし、サン
プルを横置きにし23℃、55%RH下で1日調湿後、
横置きのカール度をサンプルの中央部分について測定す
る。
【0013】≪アンチカール度≫支持体製造後に、支持
体を製造時の縦方向に1〜2mm、横方向(巾手方向)
に35mmのサンプルを切り出し、23℃、55%RH
下で1日調湿後、巾手方向のカール度を測定する。
【0014】≪WET弾性率≫サンプルを試料巾10m
m、長さ200mmに切断し、温度23℃、相対湿度5
5%RHの雰囲気下で24時間調湿後、25℃の水浴中
に30分間浸漬し、直ちに測定した。測定条件は、チャ
ック間100mm、引っ張り速度100mm/分で行っ
た。なお、これら上述の物性値は感光材料作製後、感光
材料の支持体に塗設された、両側のハロゲン化銀乳剤層
及び/またはゼラチンバック層等を、パンクレアチンま
たは次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用して剥離した支
持体を同様に切り出し評価しても、実質同じ値が得られ
るので、感光材料作製後にこのようにして剥離後測定し
てもよい。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のフィルムは、ポリエステルからなる層が2層以
上積層された多層フィルムであって、該多層フィルムの
少なくとも一層が共重合成分として金属スルホネート基
を有する芳香族ジカルボン酸およびポリアルキレングリ
コール類を含有し、任意の隣接する2層間において、金
属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の含有量
の差(△SIP)が5.5モル%/全エステル結合以
下、ポリアルキレングリコール類の含有量の差(△PE
G)が15重量%/全重量以下で、かつアンチカール度
が5〜30m-1であることを特徴とし、好ましくは温水
浴処理後の回復カール度が45m-1以下、WET弾性率
が280kgf/mm2以上である写真用支持体であ
る。
【0016】温水浴処理後の回復カール度は45m-1
下、好ましくは25m-1以下である。温水浴処理後の回
復カール度が45m-1を越えると短時間の現像処理後の
巻き癖解消性に劣ることがある。
【0017】本発明は、接着性と短時間での巻き癖解消
性考え合わせると、金属スルホネート基を有する芳香族
ジカルボン酸の含有量の差(△SIP)は5.5(モル
%/全エステル結合)以下、ポリアルキレングリコール
類の含有量の差(△PEG)は15(重量%/全重量)
以下で、好ましくは、△SIPは1〜4(モル%/全エ
ステル結合)以下、△PEGは4〜10(重量%/全重
量)である。
【0018】アンチカール度は5〜30m-1、好ましく
は15〜25m-1である。アンチカール度が30m-1
越えると、これを用いた感光材料において現像処理後の
乳剤層側が凸面になり擦り傷がつきやすくなり好ましく
ないし、5m-1未満であると現像処理後の乳剤層側に大
きく凹面のカールとなり、プリント工程で取扱い性が悪
くプリントボケを起こしてしまう。
【0019】WET弾性率は280kgf/mm2
上、好ましくは320kgf/mm2以上、特に好まし
くは350kgf/mm2以上である。WET弾性率が
280kgf/mm2未満であると、この支持体を用い
た感光材料を現像処理したときに、搬送時に、耳折れが
発生し易くなることがある。
【0020】本発明の積層フィルムは、二層、三層と何
層が積層されていても構わない。本発明のポリエステル
層または共重合ポリエステル層とは、厚み2μm以上の
ものであり、下引層等はこれに入らない。積層する場合
には、製造設備が複雑化する等の点から、一般的には二
層又は三層が好ましい。三層以上の場合は、本発明の効
果を損なわなければ、内層にポリエステル層で外層に共
重合ポリエステル層、または外層にポリエステル層で内
層に共重合ポリエステル層、でも良い。
【0021】本発明の積層ポリエステルフィルムに用い
られるポリエステルは、芳香族二塩基酸とグリコールを
主構成成分とするポリエステルであり、芳香族二塩基酸
としてはテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸などがあり、グリコールとしてはエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ジエチレングリコール、p−キシリレン
グリコールなどがある。なかでもテレフタル酸とエチレ
ングリコールを主構成成分とするポリエチレンテレフタ
レート及び2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレン
グリコールを主構成成分とするポリエチレン−2,6−
ナフタレートが好ましい。また、ポリエステル本来の優
れた性質を損なわない範囲で、これらの主たる繰り返し
単位が85モル%以上の共重合体であってもよいし、他
のポリマーがブレンドされていても良い。好ましいポリ
エステルの固有粘度としては0.45〜0.80であ
り、特に好ましくは0.55〜0.70である。この範
囲を越えると積層フィルム作製時の延伸性に劣り好まし
くないことがある。
【0022】本発明の支持体の回復カールを45m-1
下にするには、金属スルホネート基を有する芳香族ジカ
ルボン酸及びポリアルキレングリコール類を共重合成分
とし、芳香族二塩基酸とグリコールを主構成成分とする
共重合ポリエステルを用いることである。芳香族二塩基
酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸などがあり、グリコールとしてはエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジエチレングリコール、p−キシリレ
ングリコールなどがある。なかでもテレフタル酸とエチ
レングリコールを主構成成分とする共重合ポリエチレン
テレフタレート及び2,6−ナフタレンジカルボン酸と
エチレングリコールを主構成成分とする共重合ポリエチ
レン−2,6−ナフタレートが好ましい。また、共重合
ポリエステルの好ましい固有粘度としては、積層フィル
ム作製時の延伸性から、0.35〜0.75であり、特
に好ましくは0.45〜0.65である。
【0023】本発明の金属スルホネート基を含有する芳
香族ジカルボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、4−ナ
トリウムスルホテレフタル酸、4−ナトリウムスルホ−
2,6−ナフタレンジカルボン酸、およびそのエステル
形成性誘導体などがあり、及びこれらのナトリウムを他
の金属(カリウム、リチウムなど)で置換した化合物を
用いてもよい。
【0024】本発明に用いられる共重合ポリエステルに
ついて更に詳しく説明する。共重合成分については、回
復カール度を45m-1以下にし、巻き癖解消性を向上さ
せ、かつWET弾性率を得るために、用いられる共重合
ポリエステル中の共重合成分としては、金属スルホネー
ト基を有する芳香族ジカルボン酸を全エステル結合に対
して2〜10モル%、特に好ましくは3〜8モル%含有
し、かつ、ポリアルキレングリコール類としてアルキレ
ンオキシ基の繰り返し構造を有する化合物、例えばポリ
アルキレングリコールやポリアルキレンオキシジカルボ
ン酸および/またはその誘導体等を全重量に対して3〜
15重量%、特に好ましくは5〜10重量%含有する。
但し、本発明の効果を阻害しない範囲で、飽和脂肪族ジ
カルボン酸の化合物および/またはその誘導体を全反応
生成物の全重量に対して0〜10重量%含有していても
よい。
【0025】ポリアルキレンオキシジカルボン酸として
は、ポリエチレンオキシジカルボン酸、ポリテトラメチ
レンオキシジカルボン酸およびその誘導体等があり、分
子量は特に限定されないが、600〜20000、好ま
しくは1000〜10000、特に好ましくは2000
〜5000である。特にポリアルキレンオキシジカルボ
ン酸としてはポリエチレンオキシジカルボン酸、または
その誘導体が巻き癖解消性の点から好ましい。
【0026】ポリアルキレングリコールとしては、ポリ
エチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等
が用いられ、分子量は特に限定されないが、300〜2
0000、好ましくは600〜10000、特に好まし
くは1000〜5000である。特にポリアルキレング
リコールとしてはポリエチレングリコールまたはその誘
導体が好ましい。同様に飽和脂肪族ジカルボン酸成分と
しては、例えばアジピン酸、セバシン酸等があり、特に
好ましくはアジピン酸またはその誘導体である。
【0027】本発明に用いられる共重合ポリエステルに
は、発明の効果を阻害しない範囲で、さらに他の成分が
共重合されていても良いし、他のポリマーがブレンドさ
れていてもかまわない。
【0028】本発明において、多層フィルムを構成する
層中の任意の隣接する二層の接着性を上げる穿孔適性の
向上を、かつ短時間での巻き癖解消性を考え合わせる
と、金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の
含有量の差(△SIP)は5.5(モル%/全エステル
結合)以下、ポリアルキレングリコール類の含有量の差
(△PEG)は15(重量%/全重量)以下である。
【0029】△SIPが5.5モル%を越えたり、△P
EGが15重量%を越えると、ポリエステル層間の接着
性が劣る上に、積層フィルムの平面性が劣る。巻き癖が
つきにくいのが好ましい現像処理前の処理機器適性、短
時間での巻き癖解消性から、好ましくは△SIPは1〜
4(モル%/全エステル結合)、△PEGは4〜10
(重量%/全重量)である。
【0030】層間の接着性と巻き癖解消性から、ポリエ
ステル(A)、もしくは共重合ポリエステル(B)に、
本発明の△SIP、△PEGとなるように共重合ポリエ
ステル(C)を隣接するようにしてもよいが、好ましく
は共重合ポリエステルB、Cを隣接するのが接着性が向
上するし、巻き癖がつきにくく、かつ巻き癖解消性に優
れるので良い。特に好ましくは、金属スルホネート基を
有する芳香族ジカルボン酸の含有量をS(モル%/全エ
ステル結合)、ポリアルキレングリコール類の含有量を
P(重量%/全重量)とし、共重合ポリエステル層B、
Cの含有量をそれぞれ添字で表したときに、 SB>SC 、 PB>PC の両方を満たすB、C層を積層するのがよい。3層以上
の場合はB層のように共重合成分量の多いポリエステル
層を外層に設けるのがよく、この時、外層のそれぞれの
共重合成分量は、条件を満たしていれば異なる二層を用
いても構わない。
【0031】更に好ましくは、 SB=3〜7(モル%/全エステル結合)、PB=4〜1
2(重量%/全重量) SC=1〜4(モル%/全エステル結合)、PC =0〜
3(重量%/全重量) △SIP=1〜4(モル%/全エステル結合)、△PE
G=4〜10(重量%/全重量) を満たすポリエステルB、C層を積層する場合である。
この時、外層のそれぞれの共重合成分量は、条件を満た
していれば異なる二層を用いても構わない。
【0032】これら、上述の隣接する層の共重合成分
量、△SIP、△PEGは共重合して得られた狙いの共
重合ポリエステルを用いてもよいし、ポリエステル層と
共重合ポリエステル層のブレンドされたものを用いて本
発明を達成してもよい。
【0033】本発明の積層フィルムは、各層の厚さは、
用いるポリエステル及び共重合ポリエステルによって適
宜決定し得るが、本発明内のWET弾性率、回復カール
を得るために、好ましくはポリエステル層または、共重
合成分の少ない共重合ポリエステル層の厚みd1に対す
る共重合成分の多い共重合ポリエステル層の厚みの総和
2の比が0.7≦d2/d1≦3、さらに好ましくは1
≦d2/d1≦2であり、ポリエステル層一層の厚さは好
ましくは50μm以下、さらに好ましくは40μm以下
である。積層された支持体の厚みの総和は特に限定され
ないが、40〜120μm、特に65〜90μmが好ま
しい。この範囲より薄いと必要な強度が得られない場合
があり、厚いと従来の写真用支持体に対しての優位性が
なくなる。また、ポリエステル層の厚さが50μmを越
えると巻き癖解消性に劣り好ましくないことがある。
【0034】また、本発明のアンチカールを付与するに
は、二層構成の場合は、厚みは同じであっても異なって
もよいが、好ましくは該積層フィルムの上下層のポリエ
ステル種が主構成成分もしくは、主構成成分量が異なる
とか、共重合成分又は共重合成分量が異なることが好ま
しい。例えば、特に限定されないがポリエステル層と共
重合ポリエステル層、共重合ポリエステル層と共重合ポ
リエステル層とからなっていてもよい。
【0035】二層からなる場合はこれら上記項目と共重
合成分量を適宜調節することによって、該積層フィルム
に本発明の5〜30m-1のアンチカールを付与すること
ができる。層構成としては、回復カール度を45m-1
下にするために、二層、三層が好ましいが、特に好まし
くは、三層構成で内層にポリエステル層、かつ外層に共
重合ポリエステル層を積層する場合が好ましい。
【0036】また、本発明の5〜30m-1のアンチカー
ルを得るために、層構成としては、外層の厚みは異なる
ことが好ましく、外層のそれぞれの層の厚みを厚いほう
からdA、dBとした場合、好ましくは、その比dA/dB
は、特に限定されないが、1.1≦dA/dB≦5、好ま
しくは1.3≦dA/dB≦3である。また、三層構成の
場合は、外層の厚みは同じであっても異なってもよい
が、該積層フィルムの外層である上下層のポリエステル
種が主構成成分もしくは、主構成成分量が異なるとか、
共重合成分または共重合成分量が異なる、さらには固有
粘度の差でもアンチカールを付与することができ、△I
Vは0.02〜0.5、好ましくは0.05〜0.4、
特に好ましくは0.1〜0.3である。
【0037】三層からなる場合はこれら上記の項目と共
重合成分量を適宜調節することによって、該積層フィル
ムに本発明の5〜30m-1のアンチカール度と、さらに
は回復カールを付与することができる。
【0038】また、前述の二層、三層を含め、かつ四層
以上の構成の場合は、本発明の該フィルムに本発明の5
〜30m-1のアンチカール度を付与するために必要なこ
とは、該フィルムの全厚みを半分に分割する面に関し
て、その面の上下で上述のように層構成の非対称を適宜
調節することでアンチカールを付与することができる。
【0039】ここでいう非対称とは、特に限定されない
が、例えば上下でポリエステル層または共重合ポリエス
テル層の構成順序、層の厚さ、半分に分割する面の上下
でのポリエステル種の主構成成分もしくは主構成成分量
とか、共重合成分または共重合成分量とか、さらには固
有粘度を含む。
【0040】これら積層フィルムの主構成成分、共重合
成分量、層構成を測定する方法としては、各種分析機器
を用いて行うことができ、特に限定されないが、層構成
についてはフィルムの断面を顕微鏡観察、顕微鏡写真を
撮影することができる。また、該フィルムを顕微鏡観察
を行いながら、各層を削り取るか、フィルムを半分に分
割する面まで、それぞれ上下から削り取り、上下の層そ
れぞれの分析対象物を得て、加水分解を行い液体クロマ
トグラフィーとかNMRとかの各種測定装置で測定して
もよいし、分析対象物を溶媒に溶解後にNMR、GPC
(ゲルパーミションクロマトグラフィー)によって全体
量、または各層の共重合成分量を測定することができ
る。
【0041】本発明のフィルムは、二層の積層構成から
なる場合には、ポリエステル層と共重合ポリエステル層
の場合は通常共重合ポリエステル層側が凹面のアンチカ
ールを有するし、共重合ポリエステル層同士の場合は、
膜厚、組成量を適宜調節することでアンチカールを調節
することができる。三層構造の場合には、外層のそれぞ
れの層の厚みを厚いほうからdA、dBとした場合、外層
に共重合ポリエステル層の場合には通常は前述のdA
が凹面のアンチカールを付与することができるし、内層
に共重合ポリエステル層、外層にポリエステル層の場合
には通常dB側が凹面のアンチカールを付与することが
できる。
【0042】さらに、特に限定されないが、外層に共重
合ポリエステル層の場合で厚みがほぼ同じ場合には、共
重合成分の多いほうの共重合ポリエステルが凹面のアン
チカールを付与することができる。また、本発明のフィ
ルムは二層、三層、四層以上であっても、これらに限定
されるわけでなく、適宜本発明の前述の層構成、膜厚、
共重合成分量等の前述の項目を適宜調節して本発明のア
ンチカールを付与することができる。またアンチカール
を付与するためには、更にフィルムの製膜において、縦
延伸の際に、フィルムの表裏において温度差を設けて縦
延伸を行うとか、熱固定の際に、表裏において温度差を
設けて熱固定をするとかによる方法を用いてアンチカー
ル度を調節することもできる。また、共重合ポリエステ
ル単一層のフィルムの片面に有機溶剤等を浸透し、熱処
理をして溶剤処理をすることによりアンチカールを付与
することもできる。
【0043】本発明に用いられるポリエステル及び共重
合ポリエステルはともに、本発明の効果を損なわない限
り、重合段階でリン酸、亜リン酸およびそれらのエステ
ルならびに無機粒子(シリカ、カオリン、炭酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム、二酸化チタンなど)が含まれて
いてもよいし、重合後ポリマーに無機粒子などがブレン
ドされてもよい。さらに重合段階、重合後のいずれかの
段階で適宜顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加
してもかまわない。好ましい酸化防止剤としては、ヒン
ダードフェノール系のものが挙げられる。
【0044】本発明の支持体を構成する共重合ポリエス
テル樹脂を得るには、前述の共重合成分をあらかじめエ
ステル交換したものを、主構成成分のエステル交換後に
添加した後に溶融重合を行ってもよいし、共重合成分を
エステル交換前に添加し主構成成分と同時にエステル交
換を行った後、溶融重合を行ってもよいし、または溶融
重合で得られたポリマーを固相重合するなど公知の合成
方法を用いて行うことができる。また、重合時の温度等
のプロセスの条件は本発明の効果を損なわない限り適宜
調節することができる。
【0045】本発明に用いるポリエステルフィルム中に
は、種々の添加剤を含有せしめることができる。たとえ
ば、感光性乳剤層を塗設したフィルムに光がエッジから
入射した時に起るライトパイピング現象(ふちかぶり)
を防止する目的として、該ポリエステルフィルム中に染
料を添加することもできる。フィルム染料は、種類は特
に限定されないが、ポリエステルフィルム製膜工程上、
耐熱性に優れたものが好ましく、例えば、アントラキノ
ン系化学染料などが挙げられる。また、フィルム色調と
しては、一般の感光材料に見られるようにグレー染色が
好ましく、1種類もしくは2種類以上の染料を混合して
用いてもよい。
【0046】本発明の積層フィルムの製造方法として
は、例えばポリエステルと共重合ポリエステルを別々の
押出機から溶融押出した後、溶融ポリマーの導管内また
は押出口金内において層流状で多層に接合せしめて押
出、冷却ドラム上で冷却固化し未延伸フィルムを得た
後、二軸延伸し熱固定する方法、もしくはポリエステル
又は共重合ポリエステル単体及び、積層フィルムを押出
機から溶融押出し、冷却ドラム上で冷却固化した未延伸
フィルムまたは該未延伸フィルムを一軸延伸した一軸配
向フィルムの面に、必要に応じてアンカー剤、接着剤を
コーティングした後にその上にポリエステル又は共重合
ポリエステル単体及び、積層フィルムをエクストルージ
ョンラミネートし、次いで二軸延伸を完了した後熱固定
するエクストルージョンラミネート方法などがあるが、
工程の簡易性から共押出法が好ましい。
【0047】この場合フィルムの延伸条件は特に限定さ
れないが、一般的にはポリエステル層、または共重合ポ
リエステル層のガラス転移温度(Tg)の高い方のTg
からTg+100℃の温度範囲で二軸方向に、例えば次
の(A)〜(D)のプロセスが採用できる。
【0048】(A)未延伸シートをまず縦方向に延伸
し、次いで横方向に延伸する方法。 (B)未延伸シートをまず横方向に延伸し、次いで縦方
向に延伸する方法。 (C)未延伸シートを1段または多段で縦方向に延伸し
た後、再度縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸する方
法。 (D)未延伸シートを1段または多段で縦方向に延伸し
た後、横方向に延伸し、再度縦方向に延伸する方法。 延伸倍率は面積比で4〜16倍の範囲で行われることが
好ましい。また熱固定は150〜240℃の温度範囲で
行うことができる。
【0049】本発明のWET弾性率、支持体の平面性か
ら、好ましくは延伸倍率は面積比で9〜14倍、特に好
ましくは10〜13倍である。
【0050】本発明のフィルムは、現在知られている各
種用途に適用可能であるが、特にロール状フィルムで用
いられる写真用支持体に有用である。本発明のフィルム
は、23℃、55%RH雰囲気下での支持体の凸面側に
少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有する。そし
て、このハロゲン化銀乳剤層は支持体上に直接塗設され
るか、あるいは他の層例えば感光性ハロゲン化銀乳剤を
含まない親水性コロイド層を介して塗設されることがで
き、さらにハロゲン化銀乳剤層の上には、保護層として
の親水性コロイド層を塗設してもよい。またハロゲン化
銀乳剤層は、感色性を異にする2以上の感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有してもよく、更に異なる感度、例えば高
感度及び低感度(並びに中感度)の各ハロゲン化銀乳剤
層に分けて塗設してもよい。この場合、各ハロゲン化銀
乳剤層の間に、中間層を設けてもよい。すなわち必要に
応じて親水性コロイドから成る中間層を設けてもよい。
またハロゲン化銀乳剤層と保護層との間に又は裏面側
に、中間層、保護層、アンチハレーション層、バック層
(バッキング層)などの非感光性親水性コロイド層を設
けてもよい。
【0051】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るハロゲン化銀としては、任意の組成のものを使用でき
る。例えば塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀もし
くは沃臭化銀がある。本発明に用いられるハロゲン化銀
乳剤及び/又は他の親水性コロイドには、増感色素、可
塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、硬膜剤などを加えるこ
ともできる。
【0052】本発明のハロゲン化銀感光材料を現像処理
するには、例えば、T.H.ジェームス著ザ・セオリィ
・オブ・ザ・ホトグラフィック・プロセス第4版(Th
eTheory of the Photograph
ic Process,Fourth Editio
n)第291頁〜334頁及びジャーナル・オブ・ザ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティ(Journal
of the American Chemical
Society)第73巻、第3100頁(1951)
に記載されているごとき現像剤が使用し得るものであ
る。
【0053】[評価方法]以下に、ハロゲン化銀写真感
光材料に用いた評価方法を示す。
【0054】[感光材料評価方法]
【0055】≪穿孔適性≫巾35mm、長さ120cm
の感光材料を使用した。23℃、55%RHの雰囲気下
でJIS−K7519−1982に従い、パーフォレー
ションを穿孔した。次の3段階で評価した。実用上○の
グレードであれば問題ないが、好ましくは◎のグレード
である。
【0056】◎:剥離の起こったパーフォレーションの
個数の割合が1%未満。
【0057】○:剥離の起こったパーフォレーションの
個数の割合が1〜3%。
【0058】×:剥離の起こったパーフォレーションの
個数の割合が3%を越える。
【0059】≪スプライサー適性≫上記感光材料を20
本使用した。直径10.8mmの巻芯に巻き、55℃、
20%RHにて4時間熱処理を行った。その後、巻芯か
ら解放し、市場で用いられているフィルムスプライサー
処理機(PS−35−2:ノーリツ鋼機社製)で接合し
た。次の2段階で評価した。実用上自動現像機内でのフ
ィルムの目詰まり、折れは絶対に発生してはならず、○
のグレードが必要である。 ○:目づまり、折れの発生なし ×:目づまり、折れの発生あり
【0060】≪現像処理機器適性≫上記接合後のサンプ
ルを用い、フィルム自動現像処理機(NCV60:ノー
リツ鋼機社製)で通常の現像処理をした。次の3段階で
評価した。実用上Δのグレードであれば問題ないが、好
ましくは○のグレードが必要である。 ○:耳折れの発生なし △:フィルムの間の接合部で一部耳折れの発生あり ×:フィルム全面に耳折れあり
【0061】≪巻き癖解消性≫巾35mm、長さ120
cmの感光材料を5本使用した。直径10.8mmの巻
芯に巻き、55℃、20%RHにて4時間熱処理を行っ
た。その後、巻芯から解放し、市場で用いられている短
時間型のミニラボ型自動現像機で処理した。現像処理後
23℃、55%RHの雰囲気下で、フィルムの巻外をつ
かんで吊し1日間調湿した。自然に垂らしたときの巻芯
に相当する先端から12cmの部分の長さを測定し元の
長さに対する割合を求め、5本の平均からつぎの3段階
で評価した。写真フィルム性能上、△のグレード以上が
必要である。 ○:70%を越える △:50〜70% ×:50%未満
【0062】≪プリント適性≫巾35mm、長さ120
cmの感光材料を市販のカメラに入れ、風景を撮影し
た。その後、市場で用いられているハンガー自動現像機
で現像処理をした後、すぐに市場で用いられている、写
真プリント機器で100枚プリントをした。被験者に目
視評価でボケているプリントの枚数を挙げてもらい、そ
の発生率から、次の3段階で評価した。写真フィルム性
能上、△でも問題ないが、好ましくは○以上のグレード
である。 ○:発生率が2%内 △:発生率が2〜5% ×:発生率が5%を越える
【0063】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に詳
述する。 実施例1および比較例1 (支持体の作製)テレフタル酸ジメチル100重量部、
エチレングリコール64重量部にエステル交換触媒とし
て酢酸カルシウムの水和物と酢酸マンガンをそれぞれテ
レフタル酸ジメチル1モルに対して2×10-4モルだけ
添加し、常法によりエステル交換反応を行った。得られ
た生成物に、5−ナトリウムスルホ−ジ(β−ヒドロキ
シエチル)イソフタル酸(SIP)のエチレングリコー
ル溶液(濃度35重量%)28重量部(5モル%/全エ
ステル結合)、ポリエチレングリコール(PEG)(数
平均分子量:3000)13重量部(10重量%/全重
量)を調整して添加し、三酸化アンチモン0.05重量
部、リン酸トリメチルエステル0.13重量部、酸化防
止剤としてイルガノックス245(CIBA−GEIG
Y社製)を生成物ポリマーに対して1重量%になるよう
に添加した。次いで徐々に昇温、減圧し、275℃、
0.5mmHgで重合を行い固有粘度0.55の共重合
ポリエステル(B)を得た。同様に共重合成分の添加量
を変え、表1の固有粘度0.55の共重合ポリエステル
(C)を得た。
【0064】得られた共重合ポリエステルを各々150
℃で真空乾燥した後、3台の押出機を用い285℃で溶
融押出し、3層各層の積層比が表1に示される素材から
なるように変化してTダイ内で層状に接合し、冷却ドラ
ム上で急冷固化させ、積層未延伸フィルムを得た。次い
で85℃で縦延伸(3.3倍)後、温度95℃にて横延
伸(3.3倍)した後、210℃で熱固定を行い、膜厚
80μmの二軸延伸フィルムを得た。
【0065】(感光材料の作成)得られた支持体の両面
に、8W/(m・min)のコロナ放電処理を施し、
該フィルムの凸面(表の乳剤層面)に下記下引塗布液B
−3を乾燥膜厚0.8μmになるように下引層B−3を
形成し、また支持体の他方の面に下記下引液B−4を乾
燥膜厚0.8μmになるようにに塗布した下引層B−4
を形成した。
【0066】 <下引塗布液B−3> ブチルアクリレート30重量%、t−ブチルアクリレート20重量%、スチレ ン25重量%、および2−ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の共重合体 ラテックス液(固形分30%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8g 水で仕上げる 1000ml
【0067】 <下引塗布液B−4> ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%およびグリシジルアクリ レート40重量%の共重合体ラテックス液(固形分30重量%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8g 水で仕上げる 1000ml
【0068】更に、下引層B−3及び下引層B−4の上
に8W/(m・min)のコロナ放電を施し、下引層
B−3の上には、下記塗布液B−5を乾燥膜厚0.1μ
mになるように塗布して下引層B−5を形成し、下引層
B−4の上には、下記塗布液B−6を乾燥膜厚0.8μ
mになるように塗布して帯電防止機能を持つ下引層B−
6を形成した。
【0069】 <塗布液B−5> ゼラチン 10g 化合物(UL−1) 0.2g 化合物(UL−2) 0.2g 化合物(UL−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径:3μm) 0.1g 水で仕上げる 1000ml
【0070】 <塗布液B−6> 水溶性導電性ポリマー(UL−4) 60g 化合物(UL−5)を成分とするラテックス液(固形分20重量%) 80g 硫酸アンモニウム 0.5g 硬化剤(UL−6) 12g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6g 水で仕上げる 1000ml 使用した化合物(UL−1〜6)の構造は、まとめて後
掲する。
【0071】次いで、下引層B−5の上に25W/(m
・min)のコロナ放電を施し、又、下引層B−6の
上に8W/(m・min)のコロナ放電を施した。さ
らに下記の乳剤層等を前記下引層B−5の上に、また、
下記バック層(バッキング層)を下引層B−6の上に順
次形成して多層カラー写真感光材料を作成した。なお、
以下の<バッキング層>及び<乳剤層>における数量の
表示はm当たりの量を示す。
【0072】 <バッキング層> 第1層 ゼラチン 4.5g ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 1.0g トリポリ燐酸ナトリウム 76mg クエン酸 16mg カルボキシルアルキルデキストラン硫酸エステル 49mg ビニルスルホン型硬膜剤 23mg
【0073】 第2層(最外層) ゼラチン 1.5g ポリマービーズ (平均粒径:3μm、ポリメチルメタクリレート) 24mg ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 15mg カルボキシルアルキルデキストラン硫酸エステル 12mg ビニルスルホン型硬膜剤 30mg フッ素系界面活性剤(SB−2およびSB−3モル比1:1) 45mg 化合物(SB−1) 230mg
【0074】 <乳剤層> 第1層:ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g UV吸収剤(UV−1) 0.20g 化合物(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 1.6g
【0075】 第2層:中間層(IL−1) ゼラチン 1.3g
【0076】 第3層:低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.3μm、平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.4g 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.4μm、平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.3g 増感色素(S−1) 3.2×10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 3.2×10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.2×10−4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50g シアンカプラー(C−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0g
【0077】 第4層:高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.7μm、平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−1) 1.7×10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 1.6×10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.1×10−4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25g ゼラチン 1.0g
【0078】 第5層:中間層(IL−2) ゼラチン 0.8g
【0079】 第6層:低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.4μm、平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.6g 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.3μm、平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.2g 増感色素(S−4) 6.7×10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) 0.8×10−4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17g マゼンタカプラー(M−2) 0.43g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7g ゼラチン 1.0g
【0080】 第7層:高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.7μm、平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−6) 1.1×10−4(モル/銀1モル)g 増感色素(S−7) 2.0×10−4(モル/銀1モル)g 増感色素(S−8) 0.3×10−4(モル/銀1モル)g マゼンタカプラー(M−1) 0.30g マゼンタカプラー(M−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35g ゼラチン 1.0g
【0081】 第8層:イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1g 添加剤(HS−1) 0.07g 添加剤(HS−2) 0.07g 添加剤剤(SC−1) 0.12g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15g ゼラチン 1.0g
【0082】 第9層:低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.3μm、平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.25g 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.4μm、平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.25g 増感色素(S−9) 5.8×10−4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6g イエローカプラー(Y−2) 0.32g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3g
【0083】 第10層:高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.8μm、平均ヨウド含有量8.5モル%) 0.5g 増感色素(S−10) 3.0×10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11) 1.2×10−4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18g イエローカプラー(Y−2) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 1.0g
【0084】 第11層:第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm) 0.3g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10g 添加剤(HS−1) 0.2g 添加剤(HS−2) 0.1g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07g ゼラチン 0.8g
【0085】 第12層:第2保護層(PRO−2) 化合物(A) 0.04g 化合物(B) 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径:3μm) 0.02g メチルメタクリレート:エチルメタクリレート:メタクリル酸 =3:3:4(重量比)の共重合体(平均粒径:3μm) 0.13g ゼラチン 0.7g
【0086】第10層に使用した沃臭化銀乳剤は以下の
方法で調整した。 −沃臭化銀乳剤の調整− 平均粒径0.33μmの単分散沃臭化銀粒子(沃化銀含
有率2モル%)を種結晶として、沃臭化銀乳剤をダブル
ジェット法により調整した。溶液<G−1>を温度70
℃、pAg7.8、pH7.0に保ち、よく攪拌しなが
ら0.34モル相当の種乳剤を添加した。
【0087】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、溶液<H−1>と溶液<S−1>とを1:1の流量
比を保ちながら、加速された流量(終了時の流量が初期
流量の3.6倍)で86分を要して添加した。
【0088】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg10.1、pH6.0に保ちながら、<H−
2>と<S−2>とを1:1の流量比で加速された流量
(終了時の流量が初期流量の5.2倍)で65分を要し
て添加した。粒子形成中のpAgとpHは、臭化カリウ
ム水溶液と56%酢酸水溶液とを用いて制御した。粒子
形成後に、常法のフロキュレーション法によって水洗処
理を施し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃に
てpH及びpAgを、それぞれ5.8及び8.06に調
製した。得られた乳剤は、平均粒径0.80μm,分布
の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5モル%の八面
体沃臭化銀粒子を含む単分散乳剤であった。
【0089】 <G−1> オセインゼラチン 100.0g 下記化合物−1の10重量%メタノール溶液 25.0ml 28%アンモニア水溶液 440.0ml 56%酢酸水溶液 660.0ml 水で仕上げる 5000.0ml (化合物−1:ポリプロピレンオキシ・ポリエチレンオキシ・ジ琥珀酸ナトリ ウム)
【0090】 <H−1> オセインゼラチン 82.4g 臭化カリウム 151.6g 沃化カリウム 90.6g 水で仕上げる 1030.5ml
【0091】 <S−1> 硝酸銀 309.2g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 1030.5ml
【0092】 <H−2> オセインゼラチン 302.1g 臭化カリウム 770.0g 沃化カリウム 33.2g 水で仕上げる 3776.8ml
【0093】 <S−2> 硝酸銀 1133.0g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 3776.8ml
【0094】第10層以外の乳剤層に使用される沃臭化
銀乳剤についても、同様の方法で、種結晶の平均粒径、
温度、pAg、pH、流量、添加時間、およびハライド
組成を変化させて、平均粒径および沃化銀含有率が異な
る前記各乳剤を調製した。いずれも分布の広さ20%以
下のコア/シェル型単分散乳剤であった。各乳剤はチオ
硫酸ナトリウム、塩化金酸およびチオシアン酸アンモニ
ウムの存在下にて最適な化学熟成を施し、増感色素、4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ルを加えた。尚、上述の感光材料は、さらに、化合物S
U−1、SU−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−
2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、AF−2
(重量平均分子量10,000のもの及び1,100,
000のもの)、染料AI−1、AI−2おとび化合物
DI−1(9.4mg/m )を含有する。
【0095】ハロゲン化銀写真感光材料を形成するのに
用いた各化合物の構造を以下に示す。
【0096】
【化1】
【0097】
【化2】
【0098】
【化3】
【0099】
【化4】
【0100】
【化5】
【0101】
【化6】
【0102】
【化7】
【0103】
【化8】
【0104】
【化9】
【0105】
【化10】
【0106】
【化11】
【0107】以上のように作成した感光材料について、
前記した評価を行い、結果を合わせて表1に示した。
(試料No.1〜5)
【0108】実施例2および比較例2 実施例1と同様に表1に示す共重合ポリエステルをそれ
ぞれ重合して得た。3台の押出機を使用して、表1に示
される素材からなるようにした以外は同様にして膜厚8
0μmの支持体作製後、乳剤層、バック層を塗設して感
光材料を作成し同様に評価した測定結果を表1に示す。
(試料No.6〜13) 本発明内の△SIP、△PEG、アンチカールを有する
支持体は穿孔適性、現像処理前後の処理機器適性、プリ
ント適性に優れ、および現像処理後の巻き癖解消性も良
好である。
【0109】実施例3 実施例1の2つの共重合ポリエステルを用いて、表1に
示す素材の未延伸フィルムを得た。同様にして膜厚80
μmの支持体を作製後、乳剤層、バック層を塗設して感
光材料を作成し同様に評価した測定結果を表1に示す。
(試料No.14、15)
【0110】実施例4 実施例1の2つの共重合ポリエステルを用いて、冷却ド
ラムの引き取り速度を変え、膜厚が異なる以外は試料N
o.1と同じ素材の未延伸フィルムを得た。次いで縦
(MD)、横(TD)の延伸倍率を表2に示すように変
えて製膜した以外は同様にして膜厚80μmの支持体を
作製後、乳剤層、バック層を塗設して感光材料を作成し
同様に評価した測定結果を表2に示す。(試料No.1
6、17) 本発明内のアンチカール、回復カールを有しWET弾性
率が280kgf/mm2以上の支持体は現像処理前の
スプライサー適性、現像処理後のプリント適性にも優
れ、巻き癖回復性も良好で、かつ現像処理中に耳折れが
発生せず特に好ましい。
【0111】実施例5 テレフタル酸ジメチル100重量部および、エチレング
リコール64重量部、ポリエチレンオキシジカルボン酸
(PEO)(数平均分子量:3000)13重量部(1
0重量%/全重量)にエステル交換触媒として酢酸カル
シウムの水和物と酢酸マンガンをそれぞれテレフタル酸
ジメチル1モルに対して2×10-4モルだけ添加し、常
法によりエステル交換反応を行った。得られた生成物
に、5−ナトリウムスルホ−ジ(β−ヒドロキシエチ
ル)イソフタル酸(SIP)のエチレングリコール溶液
(濃度35重量%)28重量部(5モル%/全エステル
結合)を調整して添加し、三酸化アンチモン0.05重
量部、リン酸トリメチルエステル0.13重量部、酸化
防止剤としてイルガノックス245(CIBA−GEI
GY社製)を生成物ポリマーに対して1重量%になるよ
うに添加した。次いで徐々に昇温、減圧し、275℃、
0.5mmHgで重合を行い固有粘度0.55の共重合
ポリエステル(B)を得た。
【0112】同様に共重合成分の添加量を変え、SIP
=2モル%/全エステル結合、PEO=2重量%/全重
量の固有粘度0.55の共重合ポリエステル(C)を得
た。得られた共重合ポリエステルを用い、3台の押出機
を使用して実施例1の試料No.1と同じ素材からなる
ようにして膜厚80μmの支持体を作製した。次いで、
乳剤層、バック層を塗設して感光材料を作成し同様に評
価した測定結果を表3に示す。(試料No.18) 表1も併せ考慮すると、共重合成分としてはアルキレン
オキシ基の繰り返し構造を有する化合物であれば本発明
の効果を挙げることができ、ポリアルキレングリコー
ル、ポリアルキレンオキシジカルボン酸を比べた場合、
巻き癖解消性より、ポリアルキレングリコール(試料N
o.1)の方が若干好ましい。
【0113】実施例6 テレフタル酸ジメチル100重量部、エチレングリコー
ル64重量部、5−ナトリウムスルホ−ジメチルイソフ
タル酸(SIPM)10重量部(5モル%/全エステル
結合)、および、ポリエチレングリコール(PEG)
(数平均分子量:3000)13重量部(10重量%/
全重量)にエステル交換触媒として酢酸カルシウムの水
和物と酢酸マンガンをそれぞれテレフタル酸ジメチル1
モルに対して2×10-4モルだけ添加し、常法によりエ
ステル交換反応を行った。得られた生成物に、三酸化ア
ンチモン0.05重量部、リン酸トリメチルエステル
0.13重量部、酸化防止剤としてイルガノックス24
5(CIBA−GEIGY社製)を生成物ポリマーに対
して1重量%になるように添加した。次いで徐々に昇
温、減圧し、275℃、0.5mmHgで重合を行い固
有粘度0.55の共重合ポリエステル(B)を得た。
【0114】同様に共重合成分の添加量を変え、SIP
=2モル%/全エステル結合、PEO=2重量%/全重
量の固有粘度0.55の共重合ポリエステル(C)を得
た。
【0115】得られた共重合ポリエステルを用い、3台
の押出機を使用して実施例1の試料No.1と同じ素材
からなるようにして膜厚80μmの支持体を作製した。
次いで、乳剤層、バック層を塗設して感光材料を作成、
同様に評価した測定結果を表3に示す。(試料No.1
9) 表1も併せ考慮すると、本発明の共重合ポリエステルを
得るには、あらかじめエステル交換された主構成成分の
共重合成分をエステル交換後に添加し、溶融重合しても
よいし、エステル交換前に共重合成分を添加し主構成成
分と同時にエステル交換後溶融重合してもよいが、エス
テル交換後に共重合成分を添加して溶融重合して得られ
た共重合ポリエステルを用いた、試料No.1の方が巻
き癖解消性の点で若干好ましいことがわかる。
【0116】
【表1】
【0117】
【表2】
【0118】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:00 (72)発明者 高田 昌人 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 小澤 良道 山口県防府市大字大崎自由が丘3−22−19 (72)発明者 橋村 鉄太郎 山口県防府市新田1751−15 (72)発明者 内藤 寛 山口県山口市大字吉敷2265−5

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルからなる層が2層以上積層さ
    れた多層フィルムであって、該多層フィルムの少なくと
    も一層が共重合成分として金属スルホネート基を有する
    芳香族ジカルボン酸およびポリアルキレングリコール類
    を含有し、任意の隣接する2層間において、金属スルホ
    ネート基を有する芳香族ジカルボン酸の含有量の差(△
    SIP)が5.5モル%/全エステル結合以下、ポリア
    ルキレングリコール類の含有量の差(△PEG)が15
    重量%/全重量以下で、かつアンチカール度が5〜30
    -1であることを特徴とする写真用支持体。
  2. 【請求項2】ポリエステルからなる層が2層以上積層さ
    れた多層フィルムであって、該多層フィルムの少なくと
    も一層が共重合成分として金属スルホネート基を有する
    芳香族ジカルボン酸およびポリアルキレングリコール類
    を含有し、任意の隣接する2層間において、金属スルホ
    ネート基を有する芳香族ジカルボン酸の含有量の差(△
    SIP)が5.5モル%/全エステル結合以下、ポリア
    ルキレングリコール類の含有量の差(△PEG)が15
    重量%/全重量以下で、かつアンチカール度が5〜30
    -1であり、しかもWET弾性率が280kgf/mm
    2以上である写真用支持体。
  3. 【請求項3】温水浴処理後の回復カール度が45m-1
    下である請求項1又は2に記載の写真用支持体。
JP22826993A 1993-08-20 1993-08-20 写真用支持体 Pending JPH0756276A (ja)

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