JPH0755151A - ガラスセラミックのような熱放射通過性材料からなる連続的な調理板の下方に配置されたガスバーナを有するガス調理組立体 - Google Patents

ガラスセラミックのような熱放射通過性材料からなる連続的な調理板の下方に配置されたガスバーナを有するガス調理組立体

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JPH0755151A
JPH0755151A JP6206068A JP20606894A JPH0755151A JP H0755151 A JPH0755151 A JP H0755151A JP 6206068 A JP6206068 A JP 6206068A JP 20606894 A JP20606894 A JP 20606894A JP H0755151 A JPH0755151 A JP H0755151A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い制御範囲にわたってバーナのエネルギの
変化に迅速に応答しかつ全体の高さを低くした簡単な構
造で高い安全性を保証するガス調理組立体を提供する。 【構成】 この組立体はバーナ室(6)と繊維材料製の
バーナプレート(5)とを含む少なくとも1個のガスだ
きバーナ(12)を含み、該バーナはガラスセラミック
等の材料で製造された調理面(2)の下方に配置され、
さらに、ガスを計量する制御装置(15)並びに慣用の
点火装置、安全装置および温度監視装置を含み、さらに
燃焼ガス排出用チャネルと、バーナプレートに空気を送
入する送風機(14)とを含み、制御装置(15)は過
圧が維持されるスペース(9)内に配置され、スペース
(9)は混合管(13)によりバーナ室(6)および周
囲大気と接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は材料、例えば、ガラスセ
ラミック、ガラスまたは同様な材料で製造された連続し
た調理板の下方に装着された少なくとも1個のガラスだ
きバーナを有するガス調理組立体に関する。この調理板
の材料は熱放射通過性であり、そしてガスバーナはバー
ナ室と繊維材料製のバーナプレートとを含む。このガス
調理組立体は、さらに、ガスを計量する制御装置と、慣
用の点火装置、安全装置および温度監視装置を含む。こ
のガス調理組立体は、また、燃焼ガスを排出する排気ガ
スチャネルと、付加的な空気をバーナプレートに送入す
る装置、例えば送風機とを含む。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ガスだき
バーナおよびガラスセラミック調理板を備えたガス調理
組立体の多数の実施例が例えば米国特許第3,468,
298号、ドイツ特許第26 21801号、米国特許
第4,083,355号または米国特許第4,201,
184号に記載されている。ガスだきバーナにおいて
は、ガスは多孔性セラミック製のバーナプレートの表面
で燃焼せしめられる。ガス調理組立体においては、1個
またはそれ以上のこのようなガスだきバーナがそれ自体
知られている共通のガラスセラミックプレートの下方の
所定距離に装着されている。調理位置が各々のバーナに
よりガラスセラミックプレートの上側に規定されてい
る。各々の個々のガスだきバーナは点火装置および使用
されていない流れ去る可燃性ガス混合物と接する安全パ
イロットにより固定されている。このような1個のバー
ナプレートの説明が欧州特許公開第0,187,508
号に記載されている。
【0003】放射バーナプレートの温度はその材料の温
度抵抗に依存し、ほぼ900℃ないし950℃の範囲内
にある。バーナに送られる計測可能なガスの最大量は、
例えば、バーナプレートまたは調理板の材料を保護しか
つ不必要なエネルギの損失を回避するために、最大作業
温度を超過することができないように構造的な措置によ
り制限されている。
【0004】このような温度制限装置は、例えば、ドイ
ツ特許公報第26 21 801号または米国特許第
4,201,184号に詳細に記載されている。温度制
限装置に加えて、調理領域の加熱を実行するために、バ
ーナの電力の制御装置を設けなければならない。電力の
制御については、二つの原理が知られている。一つの原
理によれば、バーナは連続して操作され、そしてガスの
計量された量が必要な電力に応じて増減される。他方の
原理によれば、バーナは計時される態様で駆動され、す
なわち、バーナは常に最大量のガスにより駆動され、そ
して必要な電力はスイッチ・オフ時間に対するスイッチ
・オン時間の比率(パルス使用率)(pulse−du
ty−factor)から得られる。
【0005】ドイツ特許公報第3,315,745号に
は、ガスだきバーナとガラスセラミックまたはそれに匹
敵する材料から製造された連続した調理板とを有する調
理場(cooking field)が開示されてい
る。この調理場は対応した個々のバーナ位置が割り当て
られた少なくとも二つの明瞭に分離された調理領域を有
している。この調理領域は、さらに、温暖状態保持領域
と、燃焼ガスを排出するための排気ガスチャンネルと、
補助装置とを有している。これらのバーナ位置は燃焼室
と、ガス混合室と、ガス混合装置と、制御装置とを含
む。これらのバーナ位置、温暖状態保持領域および排気
ガスチャンネルは、調理場に熱を伝導する作用をしない
位置において閉じ込められ、かつすべてのバーナ位置に
おいて、これらの部分に共通でありかつ質量が小さい熱
絶縁材料で製造された構成部分により閉じ込められてい
る。
【0006】ドイツ特許公報第33 15 745号に
は、噴射板を代替え材料としてシリケート繊維材料(6
欄、21行および22行)から製造することができるこ
とを開示している。ドイツ特許公開第38 44 08
1号には、バーナプレート内に着座したバーナポット
と、ノズルプレートと、ノズルプレートの上方に装着さ
れかつ該ノズプレートに対して隔置されたセラミックプ
レートとを備えた少なくとも1個の調理場を有する調理
装置が開示されている。中間の基底部がバーナポットの
下方に配置され、そして中間基底部の下方に制御装置お
よび/または監視装置のためのスペースが形成されてい
る。排気ガス排出チャネルが設けられている。本質的に
垂直方向のシャフトが調理装置の後側端部に設けられ、
そしてこの軸は排気チャンネルと接続するか、またはこ
のように構成することができる。制御装置および/また
は監視装置のためのスペース内には、送風機が設けられ
ている。この送風機は冷風を前端部から主としてこのス
ペースを通して吸い込み、そしてこの冷風をシャフト中
に押し込む。このシャフトは一次冷風が二次冷風をバー
ナプレートと中間基底部との間のスペースを通して吸い
込み、そしてバーナプレートとセラミックプレートとの
間のスペースから流出する排気ガスを排出するように流
れチャンネルとして構成されている。
【0007】ドイツ特許公開第38 44 081号は
廃熱の制御に関する種類の調理装置を改良し、そしてそ
れによりその装置を綜合的な熱設計に関して改良するこ
とを目的としている。排気ガスのみを比較的にかなり複
雑な構造により除去するために、送風機が使用されてい
る。
【0008】米国特許第4,020,821号には、例
えば、ガラスセラミック製の連続したプレートを有する
ガス調理装置内に送風機を配置することが開示されてい
る。この送風機はガスを良好に燃焼させるために付加的
な空気を送入する。しかしながら、バーナプレートを有
するガスだきバーナは使用されておらず、そのかわりに
裸火を生ずるバーナが使用されている。
【0009】英国特許公報第2,230,595号に
は、ガラスセラミックプレートと、該プレートの真下に
装着された少なくとも1個のガスだきバーナとを有する
ガスレンジが開示されている。各々のバーナは多数の個
々の室を有するバーナ室を備えている。セラミック製の
バーナプレートがバーナ室上に装着され、そしてバーナ
室の構成に対応して穿孔されている。そのうえ、このガ
スレンジはガス源と、バーナが動作するときに常に燃焼
用空気が得られるようにするための送風機とを備えてい
る。米国特許第4,020,821号ならびに英国特許
第2,230,595号には、連続したセラミック製ガ
ス調理板を有するガス調理装置におけるファンまたはブ
ロワーの使用が開示されている。しかしながら、調理装
置の総合的な構成は非常に複雑であり、それゆえに実際
に使用する場合には、信頼性が低く、製造費が高い。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明の一
つの目的は、種々の型式のガス、例えば、天然ガスまた
はプロパンまたはブタンのような液化ガスを使用するこ
とができる新しい種類のガスバーナ技術によるガス調理
組立体を提供することにある。このガス調理組立体は非
常に低い廃ガスの値において非常に高い放射エネルギの
成分を有し、広い制御範囲にわたってバーナエネルギの
変化に対する迅速な応答を保証し、かつ簡単な構造およ
び低い全高により高い安全性を保証する。本発明のさら
に一つの目的はガスの火炎の利点をガラスセラミック調
理面の掃除が容易でありかつ満足な外観が得られるとい
う利点と組み合わせかつ費用に対して最も効率よく製造
することができるガス調理組立体を提供することにあ
る。本発明のさらに別の一つの目的は、環境に対して安
全な態様で処分することが困難である高価な熱減衰材料
の使用量を最小限にとどめたガス調理組立体を提供する
ことにある。本発明のさらに一つの目的は、特にすべて
の構成部分が整然と配置されかつ容易に接近可能である
ように装着されているので、保守および修理に対して必
要な努力が最小ですむガス調理組立体を提供することに
ある。
【0011】本発明の目的は、そのほかに周囲大気から
空気を吸い込み、そして空気をバーナプレートに導く装
置が内部に過圧が維持される仕切られたスペース内のガ
スを計量する制御装置と一緒に装着されることにより達
成される。この仕切られたスペースは導管、例えば、管
によりバーナ室および周囲大気と連絡している。これら
の導管は仕切られたスペース外の領域における周囲面に
おいて気密に保たれている。ガスを計量する制御装置は
交換可能なノズルが配置された弁ブロックを含む。この
弁ブロックは、通常、ノズルが逐次配置され、そしてガ
スのジェットが相互に平行に放出されるように構成され
ている。しかしながら、この弁ブロックは、また、ガス
のジェットが相互に所定角度をなして放出されるように
構成することができる。
【0012】もしもスペース上の利用から必要であれ
ば、例えば、4個のノズルの弁ブロックを複数個のユニ
ット、例えば、各々のユニットが2個のノズルを有する
2つのユニットは、または各々のユニットが1個のノズ
ルを有する2つのユニットにさらに細かく分割すること
ができる。これはこのようにして特にガス/空気混合物
を導く導管が構成部分のグループの構成において真直ぐ
に保つことができる場合に特に推奨される。仕切られた
スペース内には、少なくとも0.1ミリバールの過圧が
付加的な空気をバーナプレートに送入する装置、すなわ
ち、特に送風機により維持される。この気密の導管は仕
切られたスペースをバーナ室と接続し、かつ異なる入口
横断面積を有することができる。従って、これらの導管
は、円形、楕円形または長方形に構成することができ、
かつガス/空気混合物およびベンチュリ作用を増大させ
るために、貫流領域にみぞ、らせん形部分および/また
は先細形部分およびくびれた部分を備えることができ
る。
【0013】仕切られたスペースをバーナ室と接続する
導管の入口開口部の中心部は、各々の場合に、ノズル開
口部と向き合って、可変に調節することができる間隔を
隔てて配置されている。管の起点とノズル開口部との間
の間隔は異なるサイズおよび/または異なる動力のバー
ナに対して個々に適応するように調節可能である。特に
好ましい実施例においては、ガス/空気混合物を導く導
管は空気のための入口開口部の形態の突破口(brea
kthroughs)を備えている。導管のこれらの入
口開口部は内部に過圧が維持される仕切られたスペース
の領域に設けられている。これらの突破口は特に半径方
向に配置されかつ適応可能である。この導管は弁ブロッ
クにおいて、またはノズル開口部の平面において直接に
起点を有することができる。このようにして、規定され
た組立体の関係および空気の容積の一定の計量が保証さ
れている。
【0014】空気の入口開口部が、例えば、導管のねじ
上を移動可能な環状のつばによりまたは変位可能なダイ
アフラムにより拡大されまたは縮小されると有利であ
る。このようにして、入口開口部は特定のバーナの型式
または特定のバーナのサイズに必要な空気量に対して正
確にかつなんら努力を必要とせずに適応させることがで
きる。この実施例においては、導管はそれらの全長にわ
たって混合管として作用し、管中への空気の流入は過圧
とノズルによりガスが噴射される結果起こるベンチュリ
作用によってなされる。このガスの流れは混合管の開口
部中に噴射され、必要な燃焼用空気を連行する。ガス/
空気混合物を計量する導管の入口横断面積が150mm
2 以上であれば有利である。
【0015】本発明の別の一実施例によれば、ガスを計
量する制御装置の一部分としての弁ブロックは、仕切ら
れたスペース内に装着されているので、弁ブロックは該
ブロック内に配置されたそのノズルによりガスを導管内
に設けられた開口部の中に90°よりも小さい角度で横
方向に噴射する。この場合には、ガスは横方向に噴射に
より計量され、そしてガスがこのようにして対向して配
置された管壁部と衝突して乱流を生じ、それによりガス
/空気混合物の優れた予備混合を行うことを保証する。
非常に好ましい一実施例においては、制御装置、特に弁
ブロックは修理を困難を伴うことなく実施し、またはガ
スノズルの迅速な組立または分解を容易にするために気
密に閉鎖可能な修理用開口部を通してアクセス可能であ
る。
【0016】本発明のさらに一つの利点は付加的な空気
を送入する装置が仕切られたスペース内に配置されてい
るので、この装置が特に制御装置をこの装置から放出さ
れた空気により冷却し、またその他の熱感応性制御装置
をも冷却する。それに加えて、送風機により吸い込まれ
た一次冷却用空気が送風機に達する前に送風機の下方の
制御装置を通過するように送風機をガス調理組立体内に
配置することができる。さらに、一つの有利な実施例に
おいて、仕切られた室内に過圧を維持する送風機は燃焼
により発生した排気ガスに空気を混合するバイパスによ
り冷却する。調理組立体の出口における排気ガス温度は
この送風機装置により著しく低下せしめられる。調理組
立体の作動の信頼性および使用者の快適性がそれにより
改良される。
【0017】本発明によれば、この送風機は調理組立体
の外壁部に設置された空気を導く装置によりハウジング
の壁部を付加的に冷却することができる。これは同様に
再び作動の信頼性および使用者の快適性が高める。ある
場合には、送風機により発生せしめられた空気の流れの
一部分をバーナ室の下方にそらせて調理領域の高温の下
側部分と衝突させると有利である。このようにして、ガ
ラスセラミックプレートの上側の温度が影響をうけ、特
にバーナの作動を止めた後にガラスセラミックプレート
の高温の領域を迅速に冷却することができる。また、本
発明によれば、導管によりバーナプレートに送入される
ガス/空気混合物が高温の排気ガスにより予熱されるよ
うに導かれる。これらの措置により特に効率が改良さ
れ、それゆえにエネルギが節減される。
【0018】本発明の好ましい一実施例においては、バ
ーナプレートは繊維材料として特にSiC繊維を含む。
このバーナ型式は多くの利点を有している。従って、も
しも液化ガスまたは天然ガスを含む可燃性のガス/空気
混合物が多孔性繊維製のバーナプレートを通して流れ、
そしてバーナ材料の上側で点火されれば、バーナ材料が
その熱質量(thermal mass)が低いので1
秒以内に赤熱する。この高温のバーナの表面が赤外線の
波長においてエネルギの主な部分を放射する。このエネ
ルギは放射およびガラスセラミックプレートを通しての
伝導によりポットの基底部に達する。
【0019】安全に関する要求条件およびこのようなシ
ステムに関する実用性は欧州規格EN30に規定されて
いる。判断基準の一つは沸騰開始効率(start−t
o−efficiency)である。本発明によるガス
調理組立体によれば、37%の沸騰開始効率が得られ
る。この効率は欧州規格EN30により規定された制限
値よりも44%高い。それに加えて、本発明によるガス
調理組立体では、NOXおよびCOの放出量はNOXに
対する37ppmおよびCOに対する54ppmの制限
値(「ブローエンエンゲル」の基準)よりも低い。Si
C繊維のバーナプレートは、さらに、この材料が自然界
に多量に存在しているので、環境に対して有害ではな
い。これらの繊維から形成された複合材料は高温度にお
いてすらも酸化に耐える。本発明による繊維製バーナに
対して5000時間を超える耐用寿命サイクルテストを
実施した処、バーナの特性の劣化は認められなかった。
このバーナは厳しい燃焼条件下ですらも12,000回
始動されたが、材料の変化は認められなかった。そのう
え、炭化珪素繊維により人間が危険にさらされたことは
今日まで知られていない。
【0020】
【実 施 例】さて、本発明を図1ないし図10および
これらの図に対応する実施例についてさらに詳細な説明
する。図1のaないし図1のfには、本発明によるガス
調理組立体の本質的な構成部分を分解斜視図で概略示し
てある。図1のaは組み込まれたガラスセラミック面2
および排気ガス出口3を有する調理場フレーム1を示
す。
【0021】図1のbはバーナ用の切抜き部分4aと排
気ガス管系用の切抜き部分4bとを有する絶縁成形本体
4を示す。図1のcはバーナ室の中に気密に接着された
繊維材料製のバーナプレート5を示す。図1のdはバー
ナ7aおよび制御装置7bのための組立板7およびバイ
パススリット用の切抜き部分7eを示す。
【0022】図1のeは仕切られたスペース9を有する
二重壁ハウジング8と該ハウジングを冷却するための空
気チヤネルシステム10とを示す。図1のfは送風機吸
気口用の切抜き部分11aと修理用開口部11bとを有
する底板11を示す。
【0023】図2の(a)および図2の(b)はバーナ
用の切抜き部分4aと排気ガス管系用の切抜き部分4b
とを有する図1の(b)の形状と異なる形状を有する型
式の絶縁本体4の斜視図を示す。これらの絶縁本体は、
例えば、バーミキュライトで製造されている。図3の
(a)は連続したガラスセラミック面を有する調理場フ
レームが取り外されたときの本発明によるガス調理組立
体を平面図で示した略図である。平滑な混合管として形
成された気密管13を介して仕切られたスペース9と接
続された3個のガスだきバーナ12を示してある。バー
ナ14および制御装置15の一部分が仕切られたスペー
ス9内に配置されている。
【0024】送風機14は0.5ミリバールの過圧を発
生し、そしてこの場合の制御装置15の部分は磁気制御
装置を有しかつ天然ガス用のガスノズル15bがねじ込
みにより係合された3個の部分からなる弁ブロック15
aである。送風機14は周囲空気をバーナ12に送入し
て、バイパス16を経て燃焼中に発生する排気ガスを付
加的に冷却する。この送風機14はさらに調理組立体の
外壁部に設置された空気導入装置17によりハウジング
壁部の温度の上昇を阻止する。制御装置15は、ノズル
を交換することができ、または修理作業を行うことがで
きるようにために、常に閉鎖可能な修理用開口部18を
介してアクセス可能である。
【0025】図3の(a)はさらにこの調理装置のガス
の流れが導かれる状態を示している。この図では、制御
装置15が送風機14の空気の流れにより冷却されるこ
とが理解できよう。図3の(b)は3個のガス噴射バー
ナ12の配置の変型を示し、そして図3の(a)に示す
ように、混合管13の入口開口部の中心はバーナ12に
対して可変である間隔を備えている。混合管13は過圧
に保たれる仕切られたスペース9を燃焼室6と接続す
る。この場合には、全体の図を判り易くするために、修
理用開口部を示していない。
【0026】図3の(a)および図3の(b)と対照的
に、図4の(a)はねじ込み係合されたガスノズルを有
する制御装置15を示している。制御装置15において
は、弁ブロックが3個の個々の要素にさらに細かく分割
されている。このようにして、混合管13を真直ぐな形
状に形成することができる。混合管13はガスだきバー
ナ12にガス/空気の混合物を供給する。図3の
(a)、図3の(b)および図4(a)と比較して、図
4(b)はバーナ12および制御装置15の別の構成を
示し、この実施例の場合にもまた個々の要素として示し
てある。
【0027】図5は本発明のガス調理組立体の断面図を
示す。ガスノズル15bは1.0mmの直径の開口部を
有している。弁ブロック15aを有する磁気制御される
制御装置15のこのガスノズル15bを経てガスが混合
管13の中に30ミリバールの圧力で噴射される。噴射
されるガスは慣用のプロパン/ブタン混合物である。仕
切られたスペース9は送風機(図示せず)のために0.
2ミリバール過圧になっている。この送風機は周囲から
空気を吸引する。この過圧といわゆるベンチュリー作用
のために、空気が同様に混合管13に達し、そして混合
物がバーナ12に達する前に渦運動(スワール)が発生
して、ガスと完全に混合される。本発明によるバーナ1
2は炭化珪素を含む繊維材料からなるバーナプレート5
と、バーナ室6とから構成されている。図5は、また、
例えば本発明の出願人のCERANという商標名で市販
されかつ一方においてバーナおよび制御装置用の組立シ
ート7を備え、そして他方において絶縁成形本体4を備
えた構成のガスセラミック調理面2を示す。
【0028】図6の(a)は本発明により、すなわち、
混合管13内に突破口を開く可能性を可変にする変位可
能なダイアフラム19を介してガス/空気混合物を調節
することができる方法に関する可能性を示す。これらの
開口部は空気の入口開口部として作用する。ダイアフラ
ム19は仕切られたスペース9内に配置された混合管1
3のその領域内に装着されている。混合管13はこの実
施例においては楕円形である。それゆえに、配合管13
は制御装置15の弁ブロック15aにおいて直接に起点
を有することができる。
【0029】図6の(b)がノズル15bと混合管13
との間の可変に調節可能な間隔の助けによりガス/空気
混合物を調節するさらに一つの可能性を示すのに対し
て、図6の(c)は混合管13の異なる横断面により調
節する可能性を示す。図7はガスが横方向に噴射される
本発明の変型を示す。制御装置15はガスを計量するよ
うに装着されているので、制御装置15は弁ブロック1
5a内に配置されたそのノズル15bを経由してガスを
横方向に噴射する。ガスはこの例において流入する空気
を導くのみの作用をする混合管13内に設けられた開口
部20の中にほぼ40°の角度で噴射される。その後、
ガス/空気混合物は混合管壁部において発生せしめられ
る乱流のために完全に混合される。
【0030】図8の(a)は絶縁本体4が図8の(b)
にさらに明示したように好適に形成されかつ混合管13
および流出する高温の空気が熱交換を行う切取り部分2
1を有するときに混合管13内に流れるガス/空気混合
物が燃焼により発生した高温の排気ガスにより予熱され
る態様を示す。本発明のいくつかの本質的な特徴を図9
に再び斜視図で示してある。送風機14および制御装置
15が内部に過圧が維持される仕切られたスペース9内
に装着されている。送風機14が周囲から空気を吸い込
み、そして制御装置15がガスを計量する作用をする。
図10は制御装置15のガスノズル15bを迅速に交換
するための再閉鎖可能な修理用開口部18の位置を示
す。
【0031】図11は使用される送風機の毎分回転数、
動力および静圧力に対する容積流量の依存する状態を示
す。このシステムの最適の構成と共に、送風機のパラメ
ータの適合した寸法の決定およびベンチュリ作用によ
り、バーナの改良された制御性能が得られる。ガス供給
回路網における圧力変動およびそれから生ずるガス/空
気混合物の変化を好適な構成(EN30に必要な)によ
り均一化することができる。すなわち、ガス圧力が慣用
の作業圧力よりも高く上昇したときに、この圧力上昇に
より仕切られたスペース内に静圧が発生する。この静圧
は通常の作業圧力に対して低い関係にある。このガス圧
力の上昇は高められたベンチュリ作用により惹き起こさ
れる。従って、送風機の毎分回転数が低下し、それによ
り変動した容積流量が増大する。空気に対するガスの比
率が本質的に一定に保たれる。
【0032】もしもガス圧力が通常の作動圧力以下に低
下すれば、この低下によりベンチュリ作用が弱くなり、
それにより慣用の作業圧力と比較して、仕切られたスペ
ース内の静圧が高くなる。送風機の毎分回転数が増大
し、それにより変動した容積流量が減少する。両方の場
合に、燃焼の質(CO,NOx)は好ましい範囲内に保
たれる。
【0033】本発明の利点は次のとおりである。 −放射エネルギの比率がより高い。 −排気ガスの値が低い。 −バーナ出力の変化に対する迅速な可視的に検出可能な
応答。 −大きい制御範囲。 −繊維製バーナプレートの高い表面温度(7800℃)
にもかかわらず、バーナ室およびバーナ室の周囲が比較
的に低温(ほぼ50℃)に保たれる。 −SiCの発光の度合が高いために、均一に赤熱発光す
る像が発生する。 −この構造体の高さに関する寸法が低い(ほぼ80m
m)簡単で、コントパクトな経済的な構成が得られる。 −すべての構成部分の整然とした配置。 −保守および修理が容易である。 −すべてのバーナの強制通風および種々の冷却作業のた
めに1個の送風機/換気扇が設けられている。 −バーナの制御装置に常に容易に接近可能である。 −種々の型式のガスのための交換可能なガスノズル。 −燃焼室の形状が簡単であること。 −改良された効率。 −冷却のために電子ユニットの寿命がより長い。 −付加的なガス管系を必要としないで操作可能であり、
それゆえにガスを導く構成部分が減少するために安全性
が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み込まれたガラスセラミック面および排気ガ
ス出口を有する調理場フレームを示すaと、バーナ用切
抜き部分と排気ガス管系用切抜き部分とを有する絶縁成
形本体を示すbと、バーナ室の中に気密に接着された繊
維材料製のバーナプレートを示すcと、バーナおよび制
御装置のための組立板およびバイパススリット用の切抜
き部分を示すdと、仕切られたスペースを有する二重壁
ハウジングと該ハウジングを冷却するための空気チャネ
ルシステムとを示すeと、送風機吸気口用の切抜き部分
と修理用開口部とを有する底板を示すfからなる本発明
によるガス調理組立体の分解斜視図である。
【図2】(a)バーナ用の切抜き部分と排気ガス管系用
の切抜き部分とを有する図1の(b)の形状と異なる形
状を有する型式の絶縁本体の斜視図である。 (b)バーナ用の切抜き部分と排気ガス管系用の切抜き
部分とを有する図1の(b)の形状とを異なる形状を有
する型式の絶縁本体の斜視図である。
【図3】(a)連続したガラスセラミック面を有する調
理場フレームが取り外されたときの本発明によるガス調
理組立体を平面図で示した略図である。 (b)3個のガス噴射バーナの配置の変型を示した図で
ある。
【図4】(a)ねじ込み係合されたガスノズルを有する
制御装置を示した図である。 (b)バーナおよび制御装置の別の構成を示した図であ
る。
【図5】本発明のガス調理組立体の断面図である。
【図6】(a)本発明により、すなわち、混合管の開口
部を可変にする変位可能なダイアフラムを介してガス/
空気混合物を調節することができる方法を示した図であ
る。 (b)ノズルと混合管との間の可変に調節可能な間隔の
助けによりガス/空気混合物を調節するさらに一つの可
能性を示した図である。 (c)混合管の異なる横断面により調節する可能性を示
した図である。
【図7】ガスが横方向に噴射される本発明の変型を示し
た図。
【図8】(a)絶縁本体が図8の(b)にさらに明示し
たように好適に形成され、かつ混合管および流出する高
温の空気が熱交換を行う切取り部分を有するときに混合
管内を流れるガス/空気混合物が燃焼により発生した高
温の排気ガスにより予熱される態様を示した図である。 (b)絶縁本体の構成をさらに明示した図である。
【図9】本発明のいくつかの本質的な特徴を示した斜視
図である。
【図10】制御装置のガスノズルを迅速に交換するため
の再閉鎖可能な修理用開口部の位置を示した図である。
【図11】使用される送風機の毎分回転数、動力および
静圧力に対する容積流量の依存する状態を示した図であ
る。
【符号の説明】
2…ガラスセラミック調理面、3…排気ガス出口、4…
絶縁本体、5…バーナプレート、6…バーナ室、7…組
立板、8…二重壁ハウジング、9…仕切られたスペー
ス、10…空気チャネルシステム、11…底板、12…
ガスだきバーナ、13…混合管、14…送風機、15…
制御装置、15a…弁ブロック、15b…ガスノズル。
フロントページの続き (72)発明者 クルト シャオパート ドイツ連邦共和国、デェー 65719 ホフ ハイム、ルーデスハイマー シュトラーセ 46

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス調理組立体であって、バーナ室およ
    びバーナプレート、特に繊維材料製のバーナプレートを
    含む少なくとも1個のガスだきバーナを含み、該ガスだ
    きバーナは熱放射通過性材料、例えば、ガラスセラミッ
    ク、ガラス、セラミックまたは同様な材料で製造された
    連続調理面の下方に配置され、さらに、ガスを計量する
    制御装置並びに慣用の点火装置、安全装置および温度監
    視装置を備え、さらに一つの装置、特にバーナプレート
    に付加的な空気を送入するための送風機を備え、周囲の
    大気から付加的な空気を吸い込み、そしてこの空気をバ
    ーナプレートに送入する前記装置およびガスを計量する
    制御装置は過圧が維持された仕切られたスペース内に配
    置され、そして前記スペースはライン、特に管を介して
    バーナ室および周囲大気と接続され、前記ラインは前記
    の仕切られたスペースの外部の領域内の周囲面において
    気密に保たれているガス調理組立体において、ガスを計
    量する制御装置が特に磁気制御装置を有する弁ブロック
    を含み、前記弁ブロックが交換可能であるように前記弁
    ブロック内に配置されたノズルを含み、該ノズルが0.
    5mmないし2.0mm、特に1mmの直径の開口部を
    有しかつ異なる型式のガスに適応可能であることを特徴
    とするガス調理組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガス調理組立体におい
    て、気密のラインが異なる入口横断面積を有しかつ円
    形、楕円形または長方形に形成され、かつ該ラインが貫
    流領域においてみぞまたはらせん形部分および/または
    先細形部分およびくびれた部分を備えていることを特徴
    とするガス調理組立体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のガス調
    理組立体において、仕切られたスペースをバーナ室と接
    続するラインの入口開口部の中央部がノズル開口部と向
    かい合って該ノズル開口部に対して可変に調節すること
    ができる間隔を隔てて装着されていることを特徴とする
    ガス調理組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか一
    項に記載のガス調理組立体において、前記ラインが仕切
    られたスペースの領域内に配置された適応可能な特に半
    径方向の突破口を有し、該突破口が空気のための入口開
    口部として設けられ、そして前記ラインが弁ブロックま
    たはノズル開口部の平面内で特に直接に起点を有するこ
    とを特徴とするガス調理組立体。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか一
    項に記載のガス調理組立体において、前記ラインがそれ
    らの全長にわたって空気およびガスのための混合管とし
    ての役目をなし、該混合管中への空気の流入が過圧とガ
    スを噴出した結果起きるベンチュリ作用とにより得られ
    ることを特徴とするガス調理組立体。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか一
    項に記載のガス調理組立体において、ガス/空気混合物
    を計量するラインの入口横断面積が150mm2 である
    ことを特徴とするガス調理組立体。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載のガス調
    理組立体において、ガスを計量する制御装置の一部分と
    しての弁ブロックが仕切られたスペース内に装着され、
    それにより弁ブロックが該弁ブロック内に配置されたノ
    ズルによりガスを横方向に噴射し、ガスが前記ラインに
    設けられた開口部の中に90°よりも小さい角度で噴射
    されることを特徴とするガス調理組立体。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか一
    項に記載のガス調理組立体において、送風機がガス調理
    組立体の外壁部に設置された空気ガイド装置を介してハ
    ウジングの壁部を付加的に冷却することを特徴とするガ
    ス調理組立体。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8までのいずれか一
    項に記載のガス調理組立体において、前記ラインにより
    バーナプレートに送入されたガス/空気混合物が高温の
    排気ガスにより予熱されるように案内されることを特徴
    とするガス調理組立体。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9までのいずれか
    一項に記載のガス調理組立体において、バーナプレート
    が繊維材料として特にSiC繊維を含むことを特徴とす
    るガス調理組立体。
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