JPH0753619Y2 - マッサージ器 - Google Patents

マッサージ器

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JPH0753619Y2
JPH0753619Y2 JP8821291U JP8821291U JPH0753619Y2 JP H0753619 Y2 JPH0753619 Y2 JP H0753619Y2 JP 8821291 U JP8821291 U JP 8821291U JP 8821291 U JP8821291 U JP 8821291U JP H0753619 Y2 JPH0753619 Y2 JP H0753619Y2
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inclined shaft
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敏雄 山下
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敏雄 山下
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、身体筋肉を実際の手
指による感覚で手揉み状に揉みほぐすことで、肩凝り、
筋肉痛を解消し、スポーツ後のマッサージその他に好適
なマッサージ器に関する。
【0002】
【従来の技術】肩凝り、筋肉痛等の解消には、患部を叩
いたり、揉みほぐしたりすることで、血行を促進し、患
部に蓄積された老廃物を除去排出し、また、患部の筋肉
を柔軟にすることとしている。更には、身体各部のマッ
サージは、血行を促進させるから、各部を新鮮な状態に
維持し、美容健康にも効果的であることが立証されてい
る。
【0003】そのためのマッサージ用具として各種のも
のが提供されており、例えば、振動パッドによって患部
にバイブレーションを与えるものであり、突起物を有す
るローラーを患部面で転動させるものであり、適宜な時
間間隔で患部に打撃を与えるものであり、また、低周波
によって患部自体に生じる電位差を利用して打撃感覚、
揉み感覚が得られるようにしたものである。
【0004】更には、特開昭62−109569号公報
にあるように、駆動源によって従動される偶数の従動歯
車を二重に配置した上下部板内に配列し、従動歯車夫々
に一体状にして下部板から突出させた傾斜軸部に弾性キ
ャップを冠装した電気マッサージ器具も提案されてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、こうした従
来のマッサージ器において、機械的な刺激を患部に与え
るタイプのものは、患部に対して打撃を与えるものがほ
とんどであり、患部を叩くにすぎないものである。ま
た、バイブレーションを与えるとしても、叩く時間的間
隔を極めて短くしたもので、その基本は打撃にすぎない
ものである。したがって、患部における血行の促進効果
は、患部を揉むことに比較して少なく、十分なマッサー
ジ作用を発揮するものではない。
【0006】また、低周波によっての揉み作動は、実際
上の物理的な揉み動作とはかなりの隔たりがあり、患部
における血行促進作用も不十分なものであり、そしてま
た、揉み動作を行なわせるよう構成された機械的なマッ
サージ機は、据付式の大掛かりな構造を有し、携帯性に
乏しく、簡単な利用は困難である。
【0007】更に、特開昭62−109569号公報に
係る電気マッサージ器具は、傾斜軸部がその傾斜状態を
維持したままで周回されることで、その隣接するもの同
志で患部を挟み込むように揉むものとするから、隣接す
るものが対となって、2個の傾斜軸部が患部を挟むもの
となる結果、場合によっては患部を強く摘むものとな
る。そのために、単なる人工的なマッサージ作用でしか
なく、患部を柔らかに揉みほぐすことの感覚からは大き
く隔たり、むしろ、患部に痛みを与えるばかりでなく、
傾斜軸部が患部面上を周回することでは、患部面を突っ
張らせて不快な感覚をも与えるものであった。
【0008】そこで、この考案は、叙上のような従来存
した諸事情に鑑み案出されたもので、患部の凝り、筋肉
痛その他の解消に効果がある5本の手指による手揉み感
覚での揉み動作が簡単に得られ、また、患部を揉むこと
で血行を促進して新陳代謝を図り、身体各部の筋肉の揉
みほぐし、スポーツ後のマッサージその他に好適で、し
かも、携帯性に優れ、取り扱いも容易であるマッサージ
器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この考案にあっては、底部開口を支持蓋盤5によ
って閉塞されているハウジング1と、このハウジング1
に内蔵される駆動源2と、この駆動源2の駆動力によっ
て従動される駆動歯車14によって複数の従動歯車15
を従動回転させるよう伝達させ、支持蓋盤5上に装着さ
れている伝達機構10と、従動歯車15と一体状に連設
され、支持蓋盤5下方に傾斜状に突出している傾斜軸部
21の周回状の回転に伴ない、支持蓋盤5の中心側に向
かって偏心作動体22が揺動起伏されるよう偏心させる
偏心手段20と、偏心作動体22に冠着された揉みパッ
ド30とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、揉みパッド30は、支持蓋盤5の同
一円周上に開穿配列した外出揉み孔6夫々に支持された
計5個にして配列させて構成することができる。
【0011】伝達機構10は、適宜間隔を隔てて上下に
配装した上下の軸受盤11,12と、この上下の軸受盤
11,12相互間で、ほぼ中央位置に軸支され、前記駆
動源2に連繋駆動される駆動歯車14と、同じく上下の
軸受盤11,12相互間で、駆動歯車14周囲に噛み合
い状態で軸支配装された適数の従動歯車15とを備えて
構成することができる。
【0012】偏心手段20は、従動歯車15の軸部に一
体状に連結されていて、支持蓋盤5下方で傾斜状に突出
配置された傾斜軸部21と、支持蓋盤5の中心方向に対
して支持蓋盤5自体に揺動自在に支承され、傾斜軸部2
1がスライド自在に嵌め入れられるスライド溝23を有
する偏心作動体22とを備えていて、偏心作動体22
は、この偏心作動体22本体部自体に、これの左右方向
に長く開口させてスライド溝23を形成する一方、支持
蓋盤5上面において、外出揉み孔6周縁の軸受溝24に
嵌め入れ、支承される軸ピン25を上端部左右に突設
し、傾斜軸部21を挿通させ、スライド溝23に連通す
るよう上端部中央に挿通孔26を開穿して構成すること
ができる。
【0013】揉みパッド30は、傾斜軸部21の基部位
置に対応する上部には伸縮部33を形成し、適当な硬度
を有する弾性に富むゴム、合成樹脂等によって一体形成
された筒状に形成して構成することができる。
【0014】
【作用】この考案に係るマッサージ器にあって、駆動源
2の駆動は、伝達機構10における中心に配置した駆動
歯車14を回転させ、更にこれの周囲の従動歯車15を
従動回転させる。
【0015】すると、この従動歯車15と一体状になっ
ていて、支持蓋盤5下方に突出して傾斜状になっている
偏心手段20の傾斜軸部21を周回状に回転させる。こ
の傾斜軸部21は、偏心作動体22のスライド溝23内
で周回状に回転されるも、偏心作動体22自体が支持蓋
盤5に支承されていることで、スライド溝23の回転作
動は偏心作動体22の揺動運動に変換され、偏心作動体
22自体を揺動起伏させる。
【0016】この偏心作動体22の揺動起伏は、偏心作
動体22に冠着してある揉みパッド30をも同時に揺動
起伏させ、全ての揉みパッド30夫々を同期させて支持
蓋盤5の中心方向に対して揺動させ、これを繰り返す。
【0017】この状態で、圧迫パッド30が患部にあて
がわれると、全ての揉みパッド30が支持蓋盤5の中心
に向かうときは窄まり状に患部を挟むように揉み、ある
いは解放し、揉みパッド30が5個であると、5本の手
指による手揉みと同様な揉み動作を発揮する。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の一実施例を
説明するに、図において示される符号1は、内部に駆動
関連機構が配装され、また、この考案マッサージ器全体
を手指等にて取り扱うハウジングであり、その上部は片
手にて握持できるような幅員、高さを有する基本的には
ほぼ直方体状に形成され、下部は後述する伝達機構10
を内蔵している適宜高さの円柱状に形成され、上部と下
部との外形は正面、側面夫々から見て滑らかに一体状に
構成される。
【0019】このハウジング1の下部は開口されてい
て、支持蓋盤5によって閉塞されており、この支持蓋盤
5下方には、この支持蓋盤5底面においてのほぼ同一円
周上に突出配列されている後述の揉みパッド30が、伝
達機構10及び偏心手段20を介して、支持蓋盤5の中
心方向に対して揺動起伏されるようになっている。その
ため、この支持蓋盤5には、揉みパッド30の位置、数
に対応して所定数の外出揉み孔6が開穿されており、こ
の外出揉み孔6に、後述する偏心手段20を介して揉み
パッド30が嵌め入れられるようにして配設されている
(図1参照)。
【0020】また、ハウジング1の上部には、モータの
如き駆動源2及びその減速機構3が内蔵されており、そ
れの強弱、速度その他が調整されるようにした調整ダイ
ヤル4によって揉みパッド30による患部に対する揉み
の強弱、揉み速度その他が適宜に設定されるものとして
ある。
【0021】ハウジング1の下部に装着内蔵してある伝
達機構10は、適宜間隔を隔てて上下に配装した上下の
軸受盤11,12と、この上下の軸受盤11,12相互
間で、ほぼ中央位置に軸支され、前記駆動源2に連繋駆
動される駆動歯車14と、同じく上下の軸受盤11,1
2相互間で、駆動歯車14周囲に噛み合い状態で軸支配
装された適数の従動歯車15とを備えて成る。
【0022】上下の軸受盤11,12夫々は、共に平面
でほぼ円形状を呈し、これら11,12相互間は所定高
さの適宜なスペーサー13を介して一体状に固定連繋さ
れており、駆動歯車14及び従動歯車15夫々を回転自
在に支承するよう、所定位置に軸孔が開穿されている。
【0023】駆動歯車14は、例えばハウジング1上部
に位置させて配装した駆動源2、減速機構3のモータ軸
からのウォーム歯車手段7によって伝達従動軸7を従動
回転させ、更に、この伝達従動軸8によって従動回転す
るよう、上軸受盤11上に配した伝達従動歯車9と同軸
状に形成してあり、適宜に減速された駆動力によって、
上下の軸受盤11,12相互間で従動回転されるように
なっている。
【0024】従動歯車15は、駆動歯車14周囲でこの
駆動歯車14に噛み合い状にして、例えば5個にして上
下の軸受盤11,12相互間で軸支されており、互いの
従動歯車15は相互間では噛み合わないようにしてある
(図2参照)。また、この従動歯車15は、同一の駆動
歯車14に噛み合うことで全く同一、同方向に従動回転
し、後述するように、従動歯車15に付設の偏心手段2
0を介して、揉みパッド30を中心方向に向かって同一
態様で揺動起伏させる。
【0025】この従動歯車15の回転に伴ない、揉みパ
ッド30を揺動起伏させる偏心手段20は、図3に示す
ように、従動歯車15の軸部に一体状に連結されてい
て、支持蓋盤5下方で傾斜状に突出配置された傾斜軸部
21と、支持蓋盤5の中心方向に対して支持蓋盤5自体
に揺動自在に支承され、傾斜軸部21がスライド自在に
嵌め入れられるスライド溝23を有する偏心作動体22
とを備えて成る。
【0026】傾斜軸部21は、これの上部が、前記した
伝達機構10内に位置している従動歯車15の軸部に連
結されており、支持蓋盤5から突出する部分において、
その軸部乃至支持蓋盤5に対して所定角度で折曲された
状態で傾斜している。その傾斜角度は、例えば約10度
とされ、偏心作動体22を介して、夫々の傾斜軸部21
が支持蓋盤5の中心側に揺動したときに患部を揉むよう
に、全ての揉みパッド30が接近したときに生ずる患部
への挟み作用が強くなり過ぎないように、相互間の間隔
とともに配慮される。
【0027】偏心作動体22は、図1、図3、図4に示
すように、この偏心作動体22本体部自体に、これの左
右方向に長く開口させてスライド溝23を形成する一
方、支持蓋盤5上面において、前記外出揉み孔6周縁の
軸受溝24に嵌め入れ、支承される軸ピン25を上端部
左右に突設し、傾斜軸部21を挿通させ、スライド溝2
3に連通するよう上端部中央に挿通孔26を開穿したも
のである。
【0028】軸受溝24及び軸ピン25は、支持蓋盤5
の中心部に対してほぼ直交させた状態で外出揉み孔6周
縁両側に配され、偏心作動体22自体を中心側にのみ揺
動させるようにする。
【0029】偏心作動体22本体自体は、図示のよう
に、横長ブロック状のほぼ直方体に形成され、これの左
右方向に沿ってスライド溝23を抉るように形成してあ
る。ただ、このスライド溝23の両端部は、図示のよう
に外方に開口される必要はなく、挿通孔26によってス
ライド溝23内にまで挿通された前記傾斜軸部21が挿
通孔26位置を中心として傾斜状に周回されるとき、ス
ライド溝23内で左右にスライドすることで、偏心作動
体22自体を支持蓋盤5の中心に対して揺動起伏させれ
ばよいものである。
【0030】すなわち、従動歯車15が回転するとき、
これに一体状の傾斜軸部21は、その基部を中心として
一定の円軌道を描くように周回するものとなり、この周
回動に伴ない偏心手段20を介して偏心作動体22自体
が支持蓋盤5の中心に対して揺動起伏し、全ての偏心作
動体22が支持蓋盤5の中心に対して同期的に相互が接
近あるいは離反するようになる。
【0031】そのため、図2、図4に示すように、支持
蓋盤5底面でその円周上に沿って突出状態で配列されて
いる偏心手段20の傾斜軸部21は、その初期の位置決
め設定に際し、例えばその全てを支持蓋盤5の外周側に
向けておくか、中心側に向けておくかするものである。
こうすることで、その回転は、偏心されることで偏心作
動体22の全てを支持蓋盤5の中心に対して、互いに接
近あるいは離反するものとなる。
【0032】また、偏心作動体22夫々には、適度な硬
度を有する圧迫パッド30が冠着されており、この圧迫
パッド30は、図1に示すように、偏心作動体22に冠
着状態で、その基部がハウジング1の底部に配してある
支持蓋盤5の外出揉み孔6に嵌め入れることで支持され
ていて、揺動起伏する偏心作動体22に追随するように
してある。
【0033】そのため、圧迫パッド30は、図に示すよ
うに、外形断面が円形、長円形、矩形その他の適宜形状
の下端が閉塞された筒状で、上端開口周縁には、支持蓋
盤5の外出揉み孔6周縁内側面に凹設した支持段部に嵌
まる支持フランジ31を有し、この支持フランジ31に
は前記軸受溝24乃至軸ピン25に対応する切欠形成し
た切欠部32によって偏心作動体22との一体的な結合
が得られるようにしておき、更に、傾斜軸部21の基部
位置に対応する上部には伸縮部33を形成したものであ
り、適当な硬度を有する弾性に富むゴム、合成樹脂等に
よって一体形成されている。
【0034】この揉みパッド30自体は、筒状に形成さ
れるも、その内部空洞形状は、偏心作動体22に直接に
しっくりと冠着するよう、偏心作動体22の外形状に対
応した横長状のものでもよく、また、偏心作動体22に
嵌め合わせた図示を省略した円筒状物に対応する円柱状
ものでもよく、要は、これの外形状は、患部に対して揉
み、圧迫させるのに好適な適宜なものとし、内部空洞形
状は、偏心作動体22との冠着結合に適するものとされ
ていればよいものである。
【0035】そして、図示のように、この圧迫パッド3
0自体の内部は空洞になっていて、外部からの押圧力に
対して内方に撓み、患部に対する揉み作動中に患部への
不必要な圧迫力を与えないように考慮されている。ま
た、この揉みパッド30の下端は、平坦面、傾斜面、湾
曲面その他の面形状に形成でき、患部に対するマッサー
ジ作用に好適なものとさせておくとよい。
【0036】伸縮部33は、ほぼ蛇腹状を呈し、偏心作
動体22の揺動起伏に伴ない、その周囲が伸張あるいは
縮小することでこれに追随する。
【0037】なお、場合によっては、この圧迫パッド3
0下端部分を硬く形成したり、内部に適当な硬度を有す
る補助パッドを装入したりして硬度の調整を行なうこと
もできる。
【0038】しかして、図示にあっての圧迫パッド30
の数は、支持蓋盤5底部の円周上に沿って配列させた合
計で5個とし、それらの間隔は均等な約72度としてあ
るも、これを4個以下としたり、6個以上としたり等の
他の個数に変更することも可能である。更に、場合によ
っては、その間隔を不揃いなものとさせたり、偏心手段
20における傾斜軸部21夫々の傾斜角度を相違させた
り、また、実際上の各手指夫々による力、動きの大小そ
の他に対応できるようにすることも可能であるのは勿論
である。
【0039】なお、前記伝達機構10において、図示を
省略したが、駆動源2からの駆動力によって、ある特定
の1個の従動歯車15を直接に従動回転させ、これによ
って駆動歯車14を回転させることで、他の従動歯車1
5を従動回転させるようにすることもできる。更に、ハ
ウジング1には、駆動源2を駆動させるために、例えば
所定の電源に接続される端子を内蔵させたり、駆動源2
の駆動用の電池を収納させたりすることができ、また、
電源とのオンオフ用のスイッチ部を設けたりしてある。
【0040】次に、これの使用の一例を説明すると、電
源スイッチ等の投入によって駆動源2が駆動されると、
減速機構3によって適宜に減速されて、ウォーム歯車手
段7、伝達従動軸8、伝達従動歯車9を介して伝達機構
10を従動回転させる。
【0041】すると、この伝達機構10において、中心
に配置した駆動歯車14が従動回転されて、更にこれ1
4の周囲に噛み合わせ状に配した5個の従動歯車15を
も従動回転させ、支持蓋盤5下方に突出して傾斜状にな
っている偏心手段20の傾斜軸部21を周回状に回転さ
せる。この傾斜軸部21の周回状の回転が、偏心作動体
22のスライド溝23内で行なわれることで、偏心作動
体22自体の揺動作用に変換され、支持蓋盤5上面に支
承する軸ピン25を揺動中心として偏心作動体22を揺
動起伏させるものとなる。この揺動起伏は、全ての偏心
作動体22に冠着してある揉みパッド30をも同時に揺
動起伏させ、全ての揉みパッド30夫々を同期的に支持
蓋盤5の中心方向に対して揺動させ、これを繰り返す。
【0042】この状態で、圧迫パッド30を患部にあて
がうと、全ての揉みパッド30が支持蓋盤5の中心に向
かうときは窄まり状に患部を挟むように揉み、あるいは
解放するものとなり、5個の揉みパッド30によって、
5本の指による手揉みと同様な揉み動作を発揮する。
【0043】
【考案の効果】この考案は以上のように構成されてお
り、これがため、患部の凝り、筋肉痛その他の解消に効
果がある手揉み感覚の揉み動作を構造が簡易な機械装置
によって簡単に得ることができ、また、患部を揉むこと
で血行を促進して新陳代謝を図り、身体各部の筋肉の揉
みほぐし、スポーツ後のマッサージその他に極めて好適
なものである。
【0044】しかも、患部を挟むように揺動起伏する揉
みパッド30は、これが5個であって、中心に向かって
それらの全てが同期的に作動するから、患部中心を5本
の手指で揉むようになり、それはあたかも実際上の手指
による手揉み感覚に極めて類似したものであり、従来の
この種のマッサージ機には全く期待できない優れた自然
な感覚を得ることができるものである。
【0045】すなわち、これは、この考案において、ハ
ウジング1、駆動源2、伝達機構10、偏心手段20、
揉みパッド30から構成し、駆動源2の駆動力を伝達機
構10を介して従動歯車15夫々に伝達させて従動回転
させ、従動歯車15における周回状の回転を偏心手段2
0を介して揉みパッド30の揺動起伏動に変換し、全て
の揉みパッド30を患部の中心に向かって挟むような揉
み動作としたからであり、これによって、手指による手
揉み動作を実現できたからである。
【0046】しかも、伝達機構10は、上下の軸受盤1
1,12相互間で、ほぼ中央位置に軸支された駆動歯車
14周囲に噛み合い状態で従動歯車15を軸支配装した
から、駆動源2の駆動力は、従動歯車15夫々に確実に
同期して伝達され、偏心手段20を介しての全ての揉み
パッド30の同期的な作動を可能にしている。
【0047】また、偏心手段20は、従動歯車15の軸
部と一体状で、支持蓋盤5下方で傾斜状に突出配置され
た傾斜軸部21と、支持蓋盤5の中心方向に対して支持
蓋盤5自体に揺動自在に支承され、傾斜軸部21がスラ
イド自在に嵌め入れられるスライド溝23を有する偏心
作動体22とを備えているから、傾斜軸部21の周回状
の回転は、スライド溝23を介して偏心作動体22自体
を揺動させるよう変換するものである。このとき、傾斜
軸部21は、偏心作動体22のスライド溝23内で回転
するに際し、直接にスライドしながら偏心作動体22を
揺動させるものであり、そのため、その揺動作用ヘの変
換は確実に行なわれ、揉みパッド30を介しての患部に
対する挟み、揉みその他は、患部の凝り等の強弱にかか
わらず、それを確実に揉みほぐすものとなる。
【0048】特に、5個の同期作動する揉みパッド30
によって患部に対し、その中心に対して挟むように揉む
から、揉みパッド30,25を患部にあてがったとき
は、その周囲から中心方向に向かって揉み、特に、患部
周囲と中心との間での血液の交換を促進し、患部全体の
新陳代謝を一層向上させ、その回復に大きく役立つもの
である。
【0049】しかも、この考案に係るマッサージ器は、
携帯性に優れ、取り扱いも容易であるばかりでなく、構
造も簡単で、安価に提供できる等の優れた実用的効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるA−A線に沿う縦断面図である。
【図2】図1におけるB−B線に沿う横断面図である。
【図3】偏心手段の分解斜視図である。
【図4】揉みパッドの作動を説明する一部切欠底面図で
ある。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 駆動源 3
減速機構 4 調整ダイヤル 5 支持蓋盤 6
外出揉み孔 7 ウォーム歯車手段 8 伝達従動軸 9
伝達従動歯車 10 伝達機構 11 上軸受盤 1
2 下軸受盤 13 スペーサー 14 駆動歯車 1
5 従動歯車 20 偏心手段 21 傾斜軸部 2
2 偏心作動体 23 スライド溝 24 軸受溝 2
5 軸ピン 26 挿通孔 30 揉みパッド 31 支持フランジ 3
2 切欠部 33 伸縮部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部開口を支持蓋盤によって閉塞されて
    いるハウジングと、このハウジングに内蔵される駆動源
    と、この駆動源の駆動力によって従動される駆動歯車に
    よって複数の従動歯車を従動回転させるよう伝達させ、
    支持蓋盤上に装着されている伝達機構と、従動歯車と一
    体状に連設され、支持蓋盤下方に傾斜状に突出している
    傾斜軸部の周回状の回転に伴ない、支持蓋盤の中心側に
    向かって偏心作動体が揺動起伏されるよう偏心させる偏
    心手段と、偏心作動体に冠着された揉みパッドとを備え
    たことを特徴とするマッサージ器。
  2. 【請求項2】 揉みパッドは、支持蓋盤の同一円周上に
    開穿配列した外出揉み孔夫々に支持された計5個にして
    配列させてある請求項1記載のマッサージ器。
  3. 【請求項3】 伝達機構は、適宜間隔を隔てて上下に配
    装した上下の軸受盤と、この上下の軸受盤相互間で、ほ
    ぼ中央位置に軸支され、前記駆動源に連繋駆動される駆
    動歯車と、同じく上下の軸受盤相互間で、駆動歯車周囲
    に噛み合い状態で軸支配装された適数の従動歯車とを備
    えている請求項1または2記載のマッサージ器。
  4. 【請求項4】 偏心手段は、従動歯車の軸部に一体状に
    連結されていて、支持蓋盤下方で傾斜状に突出配置され
    た傾斜軸部と、支持蓋盤の中心方向に対して支持蓋盤自
    体に揺動自在に支承され、傾斜軸部がスライド自在に嵌
    め入れられるスライド溝を有する偏心作動体とを備えて
    いて、偏心作動体は、この偏心作動体本体部自体に、こ
    れの左右方向に長く開口させてスライド溝を形成する一
    方、支持蓋盤上面において、外出揉み孔周縁の軸受溝に
    嵌め入れ、支承される軸ピンを上端部左右に突設し、傾
    斜軸部を挿通させ、スライド溝に連通するよう上端部中
    央に挿通孔を開穿してある請求項1乃至3のいずれか記
    載のマッサージ器。
  5. 【請求項5】 揉みパッドは、傾斜軸部の基部位置に対
    応する上部には伸縮部を形成し、適当な硬度を有する弾
    性に富むゴム、合成樹脂等によって一体形成された筒状
    に形成してある請求項1乃至4のいずれか記載のマッサ
    ージ器。
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