JPH0752865A - 自転車用ディレーラ、および、これを用いた自転車用変速システム - Google Patents

自転車用ディレーラ、および、これを用いた自転車用変速システム

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JPH0752865A
JPH0752865A JP16342894A JP16342894A JPH0752865A JP H0752865 A JPH0752865 A JP H0752865A JP 16342894 A JP16342894 A JP 16342894A JP 16342894 A JP16342894 A JP 16342894A JP H0752865 A JPH0752865 A JP H0752865A
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JP
Japan
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cable
bicycle
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chain guide
fastening portion
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JP16342894A
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Nobuo Ozaki
信夫 小崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作ケーブルを等間隔ピッチで牽引および繰
り出し操作しても、チエンガイドを多段フリーホイール
の各スプロケットと対応したハブ軸方向の等間隔位置に
誘導することができる自転車用ディレーラを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 平行四辺形パンタグラフリンク機構5の外リ
ンク部材11またはこれと一体的な部材にケーブル止着
部16を設け、上記外リンク部材11が自転車のチエン
ラインと平行をなす変形状態を上記パンタグラフリンク
機構5がとるとき、上記ケーブル止着部に連結されたケ
ーブルWと、上記ケーブル止着部からその揺動中心ま
で引いた直線となす角度がほぼ70ないし90度となる
ようにしたことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、複数の異径スプロケ
ットが並設された多段フリーホイールの選択されたスプ
ロケットにチエンを掛け変えて変速を行う自転車用ディ
レーラに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車は、フレームのボトムブラケット
に支持されたギヤクランクと、後輪のハブに取付けられ
た多段フリーホイールとの間に無端チエンを掛け回し、
ライダーのペダル踏力によって上記ギヤクランクに与え
られる回転力が上記無端チエンを介して多段フリーホイ
ールに伝達され、これによって後輪に回転駆動力が与え
られるようになっている。そして、走行路の状況に応じ
て、多段フリーホイールの選択したスプロケットにチエ
ンを掛け変え、ギヤ比を変更することができるようにな
っている。
【0003】上記のように複数の異径スプロケットが並
設されてなる多段フリーホイールの選択したスプロケッ
トにチエンを掛け変えるための装置を自転車用ディレー
ラといい、その一般的構成は、たとえば、実公平2−3
6796号公報に表れている。
【0004】自転車用ディレーラは、チエンを横方向
(多段フリーホイールの軸線方向)に移動させて目的の
スプロケットに掛け変える機能と、チエンが掛かるスプ
ロケットの歯数差によって生じるチエンの弛み量の変化
を吸収しながらチエンに一定のテンションを与える機能
とをもっている。この二つの機能を達成するために、ガ
イドプーリとテンションプーリとをもつチエンガイド
を、チエンの弛み除去方向に付勢しつつ、横方向に移動
できるようになっている。こうしてチエンガイドを横方
向に移動するための機構としては、いわゆる、パンタグ
ラフリンク機構が一般的に用いられている。
【0005】上記パンタグラフリンク機構は、自転車の
フレーム、より詳しくはバックフォークエンドに取付け
られるベース部材と、このベース部材に基端がピンによ
って連結されて左右方向に揺動可能な内外一対のリンク
部材と、この両リンク部材の先端においてピンによって
連結された可動部材とを備えている。これらベース部
材、一対のリンク部材、および可動部材をつなぐ四本の
ピンは、平行四辺形の頂点を成して位置している。そし
て、上記のチエンガイドは、可動部材に取付けられる。
平行四辺形パンタグラフリンク機構が変形させられる
と、可動部材ないしこれに支持されるチエンガイドは、
横方向に平行移動させられる。すなわち、多段フリーホ
イールの軸線方向に平行移動させられる。
【0006】無端チエンは、テンションプーリの後方、
ガイドプーリの前方を略S字状に掛け回された後、多段
フリーホイールに掛け回される。自転車走行状態におい
ては、上記無端チエンは、上述からわかるように、テン
ションプーリの後方、ガイドプーリの前方を経て、多段
フリーホイールに掛け回りながら走行する。したがっ
て、上記チエンガイドを横方向に移動させると、ガイド
プーリから離れて移動するチエンは、ガイドプーリの移
動先のスプロケットに掛け変えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、チエンガイドを横方向に平行移動させるための機構
として、一般的な自転車用ディレーラでは平行四辺形パ
ンタグラフリンク機構が用いられているため、上記チエ
ンガイドは直線的な移動をするのではなく、内外のリン
ク部材の揺動軌跡と対応した円弧状軌跡に沿って移動さ
せられる。
【0008】チエンが多段フリーホイールのいずれかの
スプロケットに掛かっているとき、チエンガイドのガイ
ドプーリは、チエンが掛かっているスプロケットと対応
して位置づけられねばならない。しかしながら、上記の
ように、チエンガイドは、平行四辺形パンタグラフリン
ク機構の内外のリンク部材の揺動軌跡と対応した円弧軌
跡を移動するため、上記チエンガイド(ガイドプーリ)
を所定の変速位置に誘導するべくリンク部材に与えるべ
き揺動角は、通常、大径スプロケット方向、すなわち、
ハブ軸方向内方へ上記チエンガイドを誘導する場合ほ
ど、大きくなってしまう。
【0009】平行四辺形パンタグラフリンク機構は、通
常、その可動部材およびこれに支持されるチエンガイド
が常時外方へ復帰するように付勢されており、パンタグ
ラフリンク機構に連結したケーブルを牽引することによ
り、上記付勢力に抗して上記リンク機構を変形させるよ
うになっている。上記ケーブルの牽引操作は、一端が上
記パンタグラフリンク機構に連結されたケーブルの他端
を自転車フレームの適部に取付けた操作レバーに連結
し、この操作レバーを回動操作することにより、行うこ
とができるようにするのが通常である。
【0010】上記のような操作レバーによって遠隔操作
可能な自転車用ディレーラからなる変速操作装置の中に
は、上記操作レバーを所定角度毎に節度感をもって位置
決め保持することができ、こうした位置決め機構によっ
て決定される回動角度まで操作レバーを回動操作する
と、自動的にチエンガイドのガイドプーリが所望のスプ
ロケットに対応した位置に誘導されるべく、パンタグラ
フリンク機構が変形作動させられるようにしたものがあ
る。この場合において、上述したように、各変速段に対
応したリンク機構の変形量(すなわち、内リンク部材お
よび外リンク部材の揺動角度)が、チエンガイドが内方
へゆくほど大きくなる傾向となることから、それに伴っ
て、1の変速段からその次の変速段に変速するために上
記ケーブルを牽引するべき長さがまちまちとなり、これ
により、上記位置決め機構付の操作レバーの各位置決め
角度の設定が非常に困難かつ微妙なものとなる。
【0011】また、多段フリーホイールと、ディレーラ
の取付け位置とのハブ軸方向の位置関係は、フレームの
形状やハブの構成によって種々変化し、これに対応し
て、チエンガイドが正しく各スプロケットに対応した位
置に誘導されるように操作レバーの位置決め機構を設定
することは、非常に困難である。
【0012】本願発明は、上記のような事情のもとで考
え出されたものであって、1の変速段からその隣の変速
段に変更するべくパンタグラフリンク機構を変形するた
めに必要なケーブル牽引量を一定化することができる新
たな自転車用ディレーラ、および、これを用いた自転車
用変速システムを提供することをその課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0014】すなわち、本願発明の自転車用ディレーラ
の基本的構成は、自転車フレームに取付けられるベース
部材、このベース部材に対して基端において横方向に揺
動可能に連結された内リンク部材と外リンク部材、およ
び、これら内リンク部材と外リンク部材の各先端に対し
て連結された可動部材を含む変形可能な平行四辺形パン
タグラフリンク機構と、上記可動部材に取付けられ、ガ
イドプーリとテンションプーリとをもつチエンガイド
と、上記チエンガイドが常時外方へ移動するように上記
パンタグラフリンク機構を付勢するバネと、を備えてお
り、上記パンタグラフリンク機構を変形させて上記チエ
ンガイドを所定の移動行程において横方向に往復移動さ
せるように構成された自転車用ディレーラにおいて、上
記外リンク部材または内リンク部材ないしはこれらと一
体的な部材にケーブル止着部を設け、上記外リンク部材
または内リンク部材が自転車のチエンラインと平行をな
す変形状態を上記パンタグラフリンク機構5がとると
き、上記ケーブル止着部に連結されたケーブルと、上記
ケーブル止着部の揺動中心からケーブル止着部にいたる
半径線のなす角度が、ほぼ70ないし90度となるよう
に上記ケーブルの方向を設定したことを特徴としてい
る。
【0015】上記ケーブルの方向の設定は、請求項2に
記載したように、上記外リンク部材または内リンク部材
が自転車のチエンラインと平行をなす変形状態を上記パ
ンタグラフリンク機構がとるとき、上記ケーブル止着部
の揺動中心からケーブル止着部にいたる半径線と、上記
ケーブル止着部の揺動中心から上記ケーブルに下ろした
垂線とのなす角度が、ほぼ0度ないし20度となるよう
に上記ケーブルの方向を設定するのと同義である。
【0016】さらに、上記請求項1および2の場合と同
等の作用効果は、次の構成によっても実現することがで
きる。すなわち、請求項3に記載したように、上記チエ
ンガイドがその移動行程の最外位置をとるとき、上記ケ
ーブル止着部の揺動中心から上記ケーブル止着部にいた
る半径線と、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケ
ーブルに下ろした垂線とのなす角度aが、ほぼ0度ない
し20度となるように上記ケーブルの方向を設定すると
ともに、上記チエンガイドがその移動行程の最内位置を
とるとき、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケー
ブル止着部にいたる半径線と、上記ケーブル止着部の揺
動中心から上記ケーブルに下ろした垂線とのなす角度b
が、上記角度aよりも大きくなるように上記パンタグラ
フリンク機構の変形範囲を設定するということになる。
【0017】さらに、上記は、多段フリーホイール(後
ギヤ)の選択したスプロケットにチエンを掛け換える自
転車用リヤディレーラに本願発明を適用したものである
が、多段チエンホイール(前ギヤ)の選択したスプロケ
ットにチエンを掛け換えることができるように、内ガイ
ドプレートと外ガイドプレートをもつチエンガイドをパ
ンタグラフリンク機構によって横方向に往復移動させる
ようにした自転車用フロントディレーラにも同様に適用
できるのであり、請求項9は本願発明を自転車用フロン
トディレーラに適用した場合を規定している。ただし、
フロントディレーラの場合は、ケーブルの牽引によって
外側大径スプロケットにチエンを掛け換えてゆくため、
パンタグラフリンク機構に対するバネによる付勢方向は
リヤディレーラの場合と逆になる。すなわち、上記チエ
ンガイドが常時内方へ移動するようにパンタグラフリン
ク機構が付勢される。
【0018】さらに、本願発明の自転車用変速操作シス
テムは、上記のような基本的構成をもつ自転車用ディレ
ーラと、次の基本的構成をもつ操作レバーとを組み合わ
せて構成される。すなわち、この操作レバーは、自転車
フレームに取付けられたレバー軸に対して回動可能に支
持されたレバー本体と、このレバー本体を一定角度毎に
節度感をもって係止する位置決め機構とを含んで構成さ
れる。かかる構成をもつ操作レバーは、上記位置決め機
構によって規定される一定角度毎に回動する度に、ケー
ブルが一定長さ毎に牽引または繰り出しされるようにな
る。
【0019】
【発明の作用および効果】仮に充分に長いケーブルをパ
ンタグラフリンク機構の可動部材に連結し、このケーブ
ルをハブ軸方向内方に向けて牽引すると、上記パンタグ
ラフリンク機構を変形させることができる。この場合、
多段フリーホイールのスプロケット間ピッチと対応する
牽引長さ毎に上記ケーブルを牽引していくと、可動部材
に取付けられるチエンガイドを、多段フリーホイールの
各スプロケットに対応した位置に誘導できることにな
る。実際上、上記のように自転車内方に向けてケーブル
を牽引するように配索することは不可能であるが、本願
発明では、ディレーラに対するケーブル止着位置と、こ
れに連結されたケーブルの牽引方向を工夫することによ
り、このケーブルを一定長さ牽引する毎に、チエンガイ
ドの一定間隔毎のハブ軸軸心方向への移動距離を得るこ
とができるようにしたものである。
【0020】すなわち、本願発明を自転車用リヤディレ
ーラに適用した場合、外リンク部材または内リンク部材
ないしはこれと一体的な部材にケーブル止着部を設け、
上記チエンガイドがその移動行程の最外位置をとると
き、または、上記外リンク部材または内リンク部材が自
転車のチエンラインと平行をなす変形状態を上記パンタ
グラフリンク機構がとるとき、上記ケーブル止着部に連
結されたケーブルと、上記ケーブル止着部の揺動中心か
らケーブル止着部にいたる半径線のなす角度がほぼ70
ないし90度となるようにしている。
【0021】たとえば、ベース部材が後方に配置され、
左右のリンク部材がこのベース部材から前方に延び、こ
れら内外のリンク部材の先端に可動部材が連結されてな
る一般的なパンタグラフリンク機構をもつ自転車用リヤ
ディレーラにおいて、上記ケーブル止着部を外リンク部
材に設けることとし、かつその位置をベース部材と外リ
ンク部材とを連結するピンに対して内方に位置するよう
に設定すると、パンタグラフリンク機構が上記チエンガ
イドが最外位置をとる変形状態にあるとき、ベース部材
に設けられるアウタ受けから上記止着部にいたるケーブ
ルの方向は、ほぼ自転車の前後方向に延びることとな
り、実現可能なものとなる。
【0022】この場合、ケーブル止着部にいたるケーブ
ル長さは、一定の長さを確保するべきである。なぜな
ら、パンタグラフリンク機構の変形時に生じるケーブル
の揺れに起因する誤差を軽減できるからである。このた
めには、たとえばベース部材に設けられるアウタ受け
を、通常のディレーラにおけるよりも後方へ変位させて
おくことが望ましい。さらに、上記アウタ受けからケー
ブル止着部までのケーブル長さが有限であることに起因
する誤差をより軽減するために、外リンク部材がチエン
ラインと平行をなすほうにパンタグラフリンク機構が変
形状態をとる場合における上記ケーブルと、上記ケーブ
ル止着部の揺動中心(すなわち、この場合、ベース部材
と外リンク部材とを連結するピン)からケーブル止着部
にいたる揺動半径線のなす角度を、90度よりもやや小
さくしておくことが適当である。
【0023】以上のことにより、本願発明の自転車用デ
ィレーラによれば、ケーブルを一定長さピッチで牽引あ
るいは繰り出し操作すると、平行四辺形パンタグラフリ
ンク機構の可動部材に取付けられるチエンガイドのハブ
軸軸線方向への移動ピッチが、ほぼ等間隔となる。これ
により、上記ケーブル用牽引あるいは繰り出し操作する
ための操作レバーに位置決め機構を設ける場合、操作レ
バーが等角度毎に節度感をもって係止するように構成す
ればよく、位置決め機構付きの操作レバーの構造がきわ
めて簡単なものとなる。
【0024】また、ケーブルをモータ等で牽引ないし繰
り出し操作する場合においても、その制御が、上記ケー
ブルを一定長さピッチで牽引あるいは繰り出し操作でき
るように制御すればよく、きわめて簡単に上記制御が可
能である。
【0025】パンタグラフリンク機構の変形により可動
部材が円弧軌跡を移動するにもかかわらず、以上のこと
により、本願発明の自転車用ディレーラによれば、ケー
ブルを一定長さピッチで牽引あるいは繰り出し操作する
ことにより、平行四辺形パンタグラフリンク機構の可動
部材に取付けられるチエンガイドのハブ軸縦方向への移
動ピッチをほぼ等間隔とすることができる。これによ
り、上記ケーブルを牽引あるいは繰り出し操作するため
の操作レバーに位置決め機構を設ける場合、操作レバー
が等角度毎に節度感をもって係止するようにすればよ
く、位置決め機構付の操作レバーの構造がきわめて簡単
となる。また、ケーブルをモータ等で牽引ないし繰り出
し操作する場合においても、その制御がきわめて簡単に
行えるようになる。
【0026】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。本願発明は、自転
車用ディレーラ、および、これを用いた自転車用変速シ
ステムに関するものであるが、まず、本願発明の自転車
用ディレーラ1の第一の実施例を、図1ないし図6を参
照して説明する。なお、この実施例は、自転車用リヤデ
ィレーラに本願発明を適用した例である。
【0027】図1ないし図4に示すように、本実施例の
自転車用ディレーラ1は、ガイドプーリ2と、テンショ
ンプーリ3とを上下に備えるチエンガイド4を、平行四
辺形パンタグラフリンク機構5を変形操作することによ
り、ハブ軸方向に平行移動することができるようになっ
ている。上記平行四辺形パンタグラフリンク機構5は、
自転車のフレーム6に取付けられるベース部材7と、こ
のベース部材7に対してピン8,9によって横方向に揺
動可能に連結されて前方に延びる内リンク部材10と外
リンク部材11と、これら内外のリンク部材10,11
の先端においてピン12,13によって相対揺動可能に
連結される可動部材14とを備えている。平行四辺形パ
ンタグラフリンク機構5を構成する上記四つの部材7,
10,11,14を互いに連結する四本のピン8,9,
12,13は、平行四辺形の頂点をなすように位置付け
られている。したがって、この平行四辺形パンタグラフ
リンク機構5が変形させられると、可動部材14ないし
これに支持されるチエンガイド4は、ハブ軸方向に平行
移動させられる。もちろん、この可動部材14の移動
は、内外のリンク部材10,11の揺動によってもたら
されるのであるから、移動軌跡は、円弧状軌跡となる。
【0028】上記チエンガイド4は、可動部材14に対
して軸15周りに揺動可能に取付けられたケージ4a
と、このケージ4aの上部において上記回転可能に支持
されたガイドプーリ2と、このケージ4aの下方におい
て回転可能に支持されたテンションプーリ3とを備えて
いる。そして、このチエンガイド4は、上記可動部材1
4のスプリングボックス14aに組み込まれた図示しな
いバネにより、常時図1の時計回り方向に付勢されてい
る。
【0029】図示しないギヤクランク(前ギヤ)に対し
てペダルを介してライダーによって与えられる回転駆動
力を多段フリーホイールFに伝達するための無端チエン
Cは、図1によく表れているように、上記テンションプ
ーリ3の後方、上記ガイドプーリ2の前方を経た後、多
段フリーホイールFの選択したスプロケットに掛け回っ
ている。自転車走行状態、換言すると、上記無端チエン
Cが図1の矢印方向に走行している状態において、チエ
ンガイド4がハブ軸方向に移動させられると、上記チエ
ンガイド4の特にガイドプーリ2は、多段フリーホイー
ルFに進入しようとするチエンCを目的のスプロケット
の直下位置に誘導することになるから、無端チエンC
は、上記ガイドプーリ2の移動先と対応するスプロケッ
トに掛け変えられる。
【0030】上記のようなチエンガイド4のハブ軸方向
への移動は、ケーブルWの牽引操作によって、上記パ
ンタグラフリンク機構5を変形させることによって行わ
れる。パンタグラフリンク機構5には、常時可動部材1
4ないしこれに支持される上記のチエンガイド4を外方
へ復帰させるためのバネ(図示略)が組み込まれてお
り、このようなパンタグラフリンク機構5の復帰変形力
に抗して、ケーブル牽引操作によってこのリンク機構5
を強制的に変形させる。
【0031】本願発明は、このようなケーブルWの止
着位置およびケーブルWの配索方向に主として特徴づ
けられている。すなわち、本願発明は、上記のような基
本的構成をもつ自転車用ディレーラ1において、上記外
リンク部材11またはこれと一体的な部材にケーブル止
着部16を設け、上記外リンク部材11が自転車のチエ
ンライン(自転車の前後方向中心線と平行である)と平
行(CL方向)をなす変形状態を上記パンタグラフリン
ク機構5がとるとき、上記ケーブル止着部16に連結さ
れたケーブルWと、上記ケーブル止着部16とその揺
動中心(外リンク部材11とベース部材7とを連結する
ピン9)とを結ぶ直線とのなす角度がほぼ70度ないし
90度に設定されていることに特徴づけられる。
【0032】図に示す実施例では、外リンク部材11か
らケーブル止着アーム11aを内方に向けて一体的に延
出させ、その先端部に設けたケーブル止着部16にケー
ブルWを連結している。そしてケーブル止着部16の
外リンク部材11の本体部との関係位置は、図2および
図5に示すように、このケーブル止着部16からベース
部材7と外リンク部材11とをつなぐピン9に引いた線
と、外リンク部材11の両端のピン9,13をつなぐ線
とのなす角度が、直角ないしそれよりもやや小さな角度
(図に示す例ではほぼ80度)となるようにしてある。
【0033】上記のように位置設定されたケーブル止着
部16に対し、ベース部材7に形成されたアウタ受け1
7に保持されるアウタ筒Wからほぼ自転車のチエンラ
インと平行(CL方向)に前方に延ばされたケーブルW
が止着されている。したがって、外リンク部材11
(および内リンク部材10)が自転車のチエンラインと
平行をなしているとき、上記アウタ筒Wから延びるケ
ーブルWと、ケーブル止着部16とその揺動中心であ
る上記ピン9とをつなぐ線とのなす角度は、本実施例の
場合ほぼ80度になる。上記アウタ受け17から、上記
ケーブル止着部16にいたるケーブルWの長さは、パ
ンタグラフリンク機構5の変形時に生じるこのケーブル
の左右方向の振れ動を小さくして作動誤差を少なく
するため、できるだけ長い方が望ましい。そのために、
図に示す実施例では、ベース部材7に設けられる上記ア
ウタ受け17を、ベース部材7の本体部から後方に向け
て一体延出させたアーム長さ7aに上記アウタ受け17
を形成している。本願発明において重要な点は、上記ケ
ーブル止着部16にいたるケーブルWの長さを充分と
することであるから、いわゆるベア式のケーブルW
用いる場合には、上記アウタ受け17を設けた箇所にケ
ーブル方向転換用のプーリ(図示略)を設け、これに掛
け回したケーブルを上記ケーブル止着部16に止着する
などすればよい。
【0034】本願発明は、上記ケーブルWの牽引量に
ほぼ正確に比例したチエンガイド4のハブ軸方向への移
動量を得ることができるようにしたものである。換言す
ると、上記ケーブルWを等間隔ピッチで牽引すること
により、上記チエンガイド4、とりわけそのガイドプー
リ2を、正確に多段フリーホイールFの各スプロケット
に対応した等間隔の位置に誘導することができるように
したものである。
【0035】本願の発明概念は、次の事実に着目したも
のである。図6に、可動部材14ないしチエンガイド4
の多段フリーホイールの各スプロケットと対応したハブ
軸方向の位置と、その位置を得るための平行四辺形パン
タグラフリンク機構の変形状態、換言すると、外リンク
部材11の揺動状態との関係を模式的に示す。たとえ
ば、6段変速の多段フリーホイールの各スプロケットに
対応した位置にチエンガイド4を誘導させるためには、
図6に符号SないしSで示すようにハブ軸方向に等
間隔に規定された位置に可動部材14を誘導せねばなら
ない。しかしながら、可動部材14は実際は図6に符号
Aで示すような円弧軌跡を移動する。したがって、図6
に示すような場合、可動部材14(ないしチエンガイド
4)をより内方へ移動させようとするほど、外リンク部
材11の揺動角度が大きくなってゆく。
【0036】仮に、チエンガイド4を支持する可動部材
14に充分な長さをもつケーブルを直接取付け、このケ
ーブルを図6の矢印X方向に牽引しようとすると、等間
隔ピッチでこのケーブルを牽引するだけで、チエンガイ
ドを多段フリーホイールの各スプロケットに対応したハ
ブ軸方向位置(S〜S)に誘導することができる。
この場合、図6に表れているように、外リンク部材11
が自転車のチエンライン方向(CL方向)を向くとき、
可動部材に連結されるケーブルを、上記可動部材14の
円弧状移動軌跡の接線方向に牽引することになる。しか
しながら、実際上は、可動部材にケーブルを上記のよう
に連結し、これを内方に牽引することが不可能である。
なぜなら、自転車用ディレーラ1の内方には、回転する
車輪が存在するからである。
【0037】本願発明は、図6に模式的に示した仮想的
なケーブル牽引方向(X)と、可動部材14の移動軌跡
との関係を、実施可能なように応用したものである。そ
のために、図に示す実施例では、外リンク部材11から
一体的にケーブル止着アーム11aを延出し、その先端
のケーブル止着部16をベース部材7と外リンク部材1
1とをつなぐピン9のほぼハブ軸方向内方に位置させ、
上記のようにベース部材7に設けたアウタ受け17から
前方へ延ばしたケーブルWを、上記ケーブル止着部1
6の移動軌跡のほぼ接線をなすようにして、外リンク部
材11がチエンラインと平行をなすときの上記ケーブル
止着部16に連結するのである。図6中のケーブル止着
部16の動きとケーブルWの方向の関係は、図6中の
可動部材14の動きと仮想の牽引方向(X)の関係と略
相似をなすことが理解されよう。
【0038】上述のように、アウタ受け17からケーブ
ル止着部16にいたるケーブルW長さは、できるかぎ
り長く設定することが好ましい。実施例では、アウタ受
け17をベース部材7から後方に延びるアーム7aに設
けて、アウタ受け17からケーブル止着部16にいたる
ケーブル長さを比較的に長くしている。しかしながら、
あくまでも上記アウタ受け17からケーブル止着部16
にいたるケーブル長さは有限であるから、図5および図
6に表れているように、パンタグラフリンク機構5の変
形、すなわち、上記ケーブル止着部16の上記ピン9を
中心とした揺動にともない、上記ケーブルWは、アウ
タ受け17を支点として左右に揺動する。これによる誤
差を吸収するために、図に示す実施例では、外リンク部
材11がチエンラインと平行をなすとき、そのケーブル
止着アーム11aの先端に形成するべきケーブル止着部
16の位置を、上記アウタ受け17から上記ケーブル止
着部16の円弧状移動軌跡A′に引いた接線の接点
(O)に位置させるのではなく、それより若干前方に変
位して位置するようにしている。本願発明では、この変
位量は、ほぼ0ないし20度の角度に設定する。これに
より、パンタグラフリンク機構5の変形時におけるケー
ブルWの振れ動が小さくなる傾向となる。
【0039】この傾向を別の表現で行うと、請求項3に
記載したようになる。すなわち、図6において、上記チ
エンガイドがその移動行程の最外位置をとるとき、上記
ケーブル止着部の揺動中心(9)から上記ケーブル止着
部にいたる半径線と、上記ケーブル止着部の揺動中心か
ら上記ケーブルに下ろした垂線とのなす角度aが、ほぼ
0度ないし20度となるように上記ケーブルの方向を設
定するとともに、上記チエンガイドがその移動行程の最
内位置をとるとき、上記ケーブル止着部の揺動中心
(9)から上記ケーブル止着部にいたる半径線と、上記
ケーブル止着部の揺動中心から上記ケーブルに下ろした
垂線とのなす角度bが、上記角度aよりも大きくなるよ
うに上記パンタグラフリンク機構の変形範囲を設定する
のである。
【0040】以上の構成において、ケーブルWを矢印
P方向に牽引してゆくと、ケーブル止着部16がピン9
を中心とした円弧軌跡をもって回動し、これにより、パ
ンタグラフリンク機構5が変形して可動部材14ないし
チエンガイド4が移動する。このときのチエンガイド4
の円弧状の移動軌跡(A)は、上記ケーブル止着部16
の移動軌跡(A′)とほぼ対応したものとなるが、ハブ
軸方向への移動量は、ほぼケーブルWの牽引長さにほ
ぼ比例したものとなる。このことを換言すると、ケーブ
ルWを一定長さ毎に位置決めしながら牽引することに
より、これによって誘導されるチエンガイド4のハブ軸
方向の位置を、ほぼ等間隔とすることができる。
【0041】図7ないし図10は、本願発明の自転車用
ディレーラ1の第二の実施例を示す。この第二の実施例
もまた、本願発明を自転車用リヤディレーラに適用した
ものである。この第二の実施例の自転車用ディレーラ1
は、チエンガイド4を横方向に移動させるべきパンタグ
ラフリンク機構5を、いわゆる下部支点型としたもので
ある。
【0042】すなわち、自転車フレーム6に取付けられ
るべきベース部材7は、所定長さをもって上下方向に延
びており、このベース部材7の下端部に対し、上方に向
けて延びる内リンク部材10および外リンク部材11の
基端部が、それぞれ横方向に揺動可能に連結されてい
る。そして、これら内リンク部材10および外リンク部
材11の上端には、チエンガイド4を支持する可動部材
14が相対揺動可能に連結されている。
【0043】上記ベース部材7に対する内外のリンク部
材10,11の連結、および、これらリンク部材の上端
に対する可動部材14の連結は、第一の実施例と同様
に、合計四本のピン8,9,12,13によって行われ
ている。そして、これら四本のピン8,9,12,13
は、平行四辺形の頂点をなすように配置されており、し
たがって、この平行四辺形パンタグラフリンク機構5が
変形させられると、可動部材14に支持されたチエンガ
イド4は、横方向に平行移動させられる。
【0044】第一の実施例と同様に、この第二の実施例
の平行四辺形パンタグラフリンク機構5も、常時可動部
材14が外方へ移動するようにバネSによって付勢され
ている。チエンガイド4は、第一の実施例と同様、ガイ
ドプーリ2とテンションプーリ3とをもつケージ4a
を、可動部材14に対して軸15を中心として図7の時
計回り方向に付勢されながら揺動可能に支持される。
【0045】なお、図9に表れているように、この第二
の実施例におけるパンタグラフリンク機構5は、単に下
部支点型としているのではなく、リンク機構5を構成す
る各部材を連結するピン8,9,12,13を、チエン
ラインと平行な方向(CL方向)に対して傾斜させてい
る。実施例では、この傾斜を、30度としている。この
ようにリンク機構5を傾斜させる意義は次のとおりであ
る。
【0046】すなわち、図8に実線で示すようにチエン
ガイド4が外方に位置する状態から、リンク機構5を変
形させると、可動部材14ないしこれに支持されるチエ
ンガイド4は、ベース部材7と内外のリンク部材10,
11を連結するピン8,9を中心とする円弧軌跡を描い
て自転車内方に移動するが、この際、上述のようにリン
ク機構5が傾斜させられているために、図7に仮想線で
示されるように、可動部材14ないしチエンガイド4は
前方にも移動する。すなわち、チエンCがより大径のス
プロケットに掛け変わってチエンの弛みが少なくなるに
したがって、チエンガイド4が前方に移動するのであ
り、このことが、自転車用ディレーラ1のチエンの弛み
除去能力、すなわちいわゆるキャパシティを増大させて
いるのである。
【0047】さらにこの機能を別言すると、チエンの弛
みは、チエンガイド4が上記軸15を中心として時計回
り方向に付勢されながら揺動可能に支持されることによ
って除去されるのであるが、チエンCが大径側スプロケ
ットに掛かっていてチエン弛みが少なくなる場合にはチ
エンガイド4そのものが前方に移動し、逆に、チエンC
が小径側スプロケットに掛かっていてチエンの除去する
べき弛みが大きい場合には、チエンガイド4そのものが
後方に移動するのである。このことにともない、チエン
ガイド4の軸15を中心とする揺動範囲を一定とした場
合、上述のようにしてチエンガイド4そのものが前後方
向に移動できるようにした本実施例の構成を採用すれ
ば、それだけチエンの弛み除去能力が増えることにな
る。
【0048】したがって、本実施例の自転車用ディレー
ラ1は、変速段数が多く、かつ、変速比の大きい、いわ
ゆる、マウンテンバイク等、オフロード走行用自転車に
対して好適なものとなる。
【0049】さて、本実施例においては、図10に表れ
ているように、ケーブルWを上方に向けて牽引するよ
うに構成しているために、このケーブルWを止着する
べきケーブル止着部16は、第一の実施例のように外リ
ンク部材に設けるのではなく、内リンク部材10に設け
ている。
【0050】より具体的には、ベース部材7の上部に設
けたアウタ受け17に支持されるアウタ筒Wから下方
向に向けて延出させられるケーブルWが、内リンク部
材10から一体に形成したアーム10aに止着されてい
る。そして、リンク機構5が基準変形状態にあるときに
おいて、上記ケーブル止着部16と上記ピン8とを結ぶ
線と、上記ケーブルWとのなす角度は、本願発明では
ほぼ70度ないし90度に設定されるのであり、図7な
いし図10に示す実施例では、図10によく表れている
ように、当該角度は、ほぼ80度に設定してある。
【0051】上記角度を90度にするのではなく、それ
よりもやや小さい角度に設定している理由は、アウタ受
け17からケーブル止着部16にいたるケーブルW
長さが、充分に長く設定されているとはいえ、有限であ
ることの誤差をできるだけ修正するためであることは、
前述した第一の実施例と同様である。
【0052】本実施例についての作用効果も、上記第一
の実施例と同様である。すなわち、ケーブルW1を等
間隔ピッチで牽引することにより、可動部材14ないし
これに支持されるチエンガイド4のハブ軸軸線方向への
等間隔ピッチの移動を達成することができるのである。
【0053】上記各実施例の自転車用ディレーラ1にお
けるケーブルWの牽引および繰り出し操作は、自転車
フレームの適部に装着された操作レバー20を回動操作
することにより行われる。したがって、この操作レバー
20を一定回動角度毎に節度感をもって係止される位置
決め機構付のものとすることにより、操作レバーを位置
決め機構によって規定される等角度の各回動位置まで回
動させることにより、これと対応して、本願発明の自転
車用ディレーラ1のチエンガイド4を、多段フリーホイ
ールの各スプロケットと対応した位置に誘導することが
できる。
【0054】図11ないし図14に、ケーブルを等ピッ
チ間隔で牽引・繰り出しすることによってチエンガイド
4を多段フリーホイールの各スプロケットに対応したハ
ブ軸方向位置に誘導することができるようにした本願発
明の自転車用ディレーラと組み合わせて自転車用変速シ
ステムを構成するに好適な操作レバー装置20の一例を
示す。
【0055】締め付けバンド21によってフレームパイ
プ22の側方に取付けられたレバー軸23には、ボス部
24aを基部に備えるレバー本体24が回動可能に套嵌
される。上記レバー軸23と上記レバー本体24のボス
部24a内壁との間の環状空間には、ラチェットローラ
25が回転可能に套挿される。上記レバー本体24のボ
ス部内壁には、上記ラチェットローラ25の外周ラチェ
ット歯25aと協働してワンウェイクラッチを構成する
ラチェット爪26が起立方向にバネ付勢されながら起伏
揺動可能に設けられている。
【0056】上記レバー本体24のボス部24aの外周
には、ケーブル巻取り溝27が形成されており、このケ
ーブル巻取り溝27に沿わされたケーブルW端部が、
レバー本体24の適部に止着されている。
【0057】図に示す実施例において、レバー本体24
を矢印P方向に回動させると、ケーブルWが上記ケー
ブル巻取り溝27に巻き取られながら牽引され、一方、
レバー本体24を図の矢印Q方向の戻し回動させると、
ケーブルWはケーブル巻取り溝27から繰り出され
る。このケーブルWの他端部は、前述したように、自
転車用ディレーラ1に連結されるのであり、上記のよう
にしてレバー本体24を往復回動操作することによって
与えられるケーブルWの軸方向の動きが自転車用ディ
レーラに伝達され、ディレーラを作動させることにな
る。また、前述したように、自転車用ディレーラ1のパ
ンタグラフリンク機構5は、バネによって常に復帰方向
に付勢されているので、この復帰力により、上記ケーブ
ルWには常に張力が与えられる。
【0058】上記ラチェットローラ25および上記ラチ
ェット爪26によって構成されるワンウェイクラッチ
は、ラチェットローラ25に対するレバー本体24の図
の矢印P方向への相対回動を許容するが、ラチェットロ
ーラ25に対するレバー本体24の図の矢印Q方向への
相対回動は許容されないようになっている。また、ラチ
ェットローラ25の外周に形成されるラチェット歯25
aのピッチは、自転車用ディレーラ1においてチエンガ
イド4を隣合うスプロケット間隔と対応する距離ハブ軸
方向へ移動させることができるケーブル牽引量と対応し
たピッチに設定されている。
【0059】一方、上記ラチェットローラ25は、位置
決め機構28により、一定回転角度毎に節度感をもって
係止されるようにしている。この位置決め機構28は、
ラチェットローラ25の外側面にバネ29によって外方
に付勢された鋼球30を半埋設する一方、上記レバー本
体24のボス部の外面に、レバー軸23に対して相対回
転不能な位置決め板31を套嵌している。この位置決め
板31の内面には、上記ラチェットローラ25のラチェ
ット歯の形成ピッチと対応したピッチ間隔で上記鋼球3
0が節度感をもって係入しうる複数の凹部32が等間隔
環状に形成されている。
【0060】図9に表れているように、上記ラチェット
ローラ25の外周には、18個のラチェット歯が形成さ
れており、したがって、上記位置決め板31内面に設け
るべき係合凹部の数も、等間隔に18個としてある。
【0061】上記レバー軸23には、軸方向のネジ孔2
3aが設けられており、このレバー軸23に上記のよう
にラチェットローラ25を内装するレバー本体24を套
嵌した後、上記位置決め板31を套挿し、そして、この
位置決め板31を上記ネジ孔23aに螺合されるネジ3
3およびバネ座金34によって上記レバー本体24の側
面に押しつけるようにしている。
【0062】以上の構成において、レバー本体24を図
13の矢印P方向に回動させてゆくと、ワンウェイクラ
ッチの機能により、レバー本体が軽い操作力で回動す
る。このとき、ラチェットローラ25は位置決め機構2
8の作用により制止させられている。そして、一定の回
動角度毎に、ラチェット爪26がラチェットローラ25
の外周の各ラチェット歯25aに係合し、その回動操作
後の位置が保持される。
【0063】一方、操作レバー本体24を図13の矢印
Q方向に回動させようとすると、ワンウェイクラッチの
作用により矢印Q方向の回動力がラチェットローラ25
に伝達される。こうしてレバー本体24とラチェットロ
ーラ25とが矢印Q方向に共回転してゆくと、上記鋼球
30と上記位置決め板31との位置決め作用により、操
作レバー20は、一定の回動角度毎に節度感をもって保
持される。
【0064】上記レバー本体24に連結されるケーブル
が常時自転車用ディレーラ1内に組み込まれた復帰
バネによって牽引されていることを考慮にいれないとす
ると、操作レバー20の矢印P方向への回動に必要な力
は、矢印Q方向への回動に必要な力よりも格段に小さく
てすむ。このようにしている理由は次のとおりである。
【0065】すなわち、前述したように、この操作レバ
ー20に連結されるケーブルWには、常時ディレーラ
1内に組み込まれた復帰バネによる張力が作用している
ため、操作レバー20を矢印P方向に回動させるには、
上記ケーブルWに作用する張力に打ち勝つ操作力を必
要とする。一方、操作レバー20を矢印Q方向に回動さ
せるには、この操作レバー20に与えられる制止力か
ら、上記ケーブルWの張力を差し引いた力に打ち勝つ
操作力を必要とする。換言すると、この種の操作レバー
においては、ケーブルWを牽引する方向に回動操作す
る方が本来的により大きな操作力を必要とするのである
が、この実施例は、機構的に、矢印P方向へ回動操作す
るほうが、矢印Q方向へ回動操作するよりもより軽く操
作できるようすることにより、ケーブルを連結した状態
における矢印P方向への操作に必要な力と、矢印Q方向
への操作に必要な力との差を小さくしているのである。
【0066】本願発明の自転車用ディレーラにおいて
は、図11ないし図14に例示したように、一定の回動
角度毎に係止される位置決め機構をもつ操作レバー装置
によって、ケーブルの一定長さピッチ毎の牽引および繰
り出しを行うようにしても、問題なく、チエンガイドを
多段フリーホイールの各スプロケット間ピッチと対応し
て、ハブ軸方向の等間隔位置に誘導することができるの
である。そして、ディレーラと多段フリーホイールとの
ハブ軸方向の位置関係がまちまちであったとしても、常
に上記のような作用効果を期待することができる。
【0067】また、ケーブルを一定長さピッチ毎に牽引
繰り出しして、チエンガイドを所定のように誘導するこ
とができるので、ケーブルの牽引および繰り出しを、手
動の操作レバーによるのではなく、電動モータによって
行うようにすることもきわめて容易に行える。
【0068】もちろん、本願発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。パンタグラフリンク機構
において、各部材を連結するための四本のピンは、正確
に平行四辺形の頂点に位置していなくともよい。たとえ
ば、四本のピンをつなぐ線分のいずれかをわずかに短く
しあるいは長くすることにより、この平行四辺形パンタ
グラフリンク機構が変形したとき、チエンガイドがチエ
ンの方向と対応してわずかに向きを変えるようにした、
いわゆるトラピラーズ機構を包含するように構成する場
合も、もちろん本願発明の範囲に含まれる。
【0069】また、第一の実施例に適用されるパンタグ
ラフリンク機構において、各部材を連結するピンを垂直
方向に対して内方に傾け、このパンタグラフリンク機構
が変形したとき、チエンガイドが斜め方向に移動するよ
うにした、いわゆるスラント式のパンタグラフリンク機
構とする場合も、もちろん本願発明の範囲に含まれる。
【0070】さらに、第一の実施例の自転車用ディレー
ラに適用されるパンタグラフリンク機構を、自転車フレ
ームに対し、横軸を中心として揺動可能とするととも
に、チエンにテンションを与える方向に付勢してなる、
いわゆるダブルテンション機構を備えるように構成する
場合も、もちろん本願発明の範囲に含まれる。
【0071】加えて、図面に示した実施例は、自転車用
リヤディレーラに本願発明を適用した例であるが、多段
チエンホイール(前ギヤ)の選択したスプロケットにチ
エンを掛け換えるように構成された、自転車用フロント
ディレーラにも同様に本願発明を適用しうる。この場
合、チエンガイドは、内ガイドプレートと外ガイドプレ
ートとを有するものとなる。また、ケーブルを牽引する
ことにより、外側の大径スプロケットにチエンを掛け換
えてゆくために、パンタグラフリンク機構に対する付勢
方向は、リヤディレーラの場合とは逆になる。すなわ
ち、上記チエンガイドが常時内方へ移動するように上記
パンタグラフリンク機構を付勢することになる。本願発
明がかかる構成をもつフロントディレーラにも適用しう
ることは、図面を参照して詳しく説明するまでもなく当
業者にとって自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の自転車用ディレーラの側
面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1に示す自転車用ディレーラの正面図であ
る。
【図4】図1に示す自転車用ディレーラの底面図であ
る。
【図5】本願発明概念を図1に示す実施例に沿って示す
模式図である。
【図6】図1に示す実施例の作用を説明するための模式
図である。
【図7】本願発明の第二の実施例の自転車用ディレーラ
の側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視図である。
【図10】図9のX−X線矢視図である。
【図11】本願発明の自転車用ディレーラと組み合わせ
て使用すると好適な変速操作レバー装置の一例の側面図
である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図であ
る。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
【図14】図11に示す変速操作レバー装置の位置決め
板の背面図である。
【符号の説明】
1 自転車用ディレーラ 5 パンタグラフリンク機構 7 ベース部材 8 ピン 9 ピン 10 内リンク部材 11 外リンク部材 12 ピン 13 ピン 14 可動部材 16 ケーブル止着部 17 アウタ受け Wケーブル Wアウタ筒 F 多段フリーホイール C 無端チエン CL チエンライン(またはこれと平行な方向)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車フレームに取付けられるベース部
    材、このベース部材に対して基端において横方向に揺動
    可能に連結された内リンク部材と外リンク部材、およ
    び、これら内リンク部材と外リンク部材の各先端に対し
    て連結された可動部材を含む変形可能な平行四辺形パン
    タグラフリンク機構と、 上記可動部材に取付けられ、ガイドプーリとテンション
    プーリとをもつチエンガイドと、 上記チエンガイドが常時外方へ移動するように上記パン
    タグラフリンク機構を付勢するバネと、を備えており、 上記パンタグラフリンク機構を変形させて上記チエンガ
    イドを所定の移動行程において横方向に往復移動させる
    ように構成された自転車用ディレーラにおいて、 上記外リンク部材または内リンク部材ないしはこれらと
    一体的な部材にケーブル止着部を設け、上記外リンク部
    材または内リンク部材が自転車のチエンラインと平行を
    なす変形状態を上記パンタグラフリンク機構がとると
    き、上記ケーブル止着部に連結されたケーブルと、上記
    ケーブル止着部の揺動中心からケーブル止着部にいたる
    半径線のなす角度が、ほぼ70ないし90度となるよう
    に上記ケーブルの方向を設定したことを特徴とする、自
    転車用ディレーラ。
  2. 【請求項2】 自転車フレームに取付けられるベース部
    材、このベース部材に対して基端において横方向に揺動
    可能に連結された内リンク部材と外リンク部材、およ
    び、これら内リンク部材と外リンク部材の各先端に対し
    て連結された可動部材を含む変形可能な平行四辺形パン
    タグラフリンク機構と、 上記可動部材に取付けられ、ガイドプーリとテンション
    プーリとをもつチエンガイドと、 上記チエンガイドが常時外方へ移動するように上記パン
    タグラフリンク機構を付勢するバネと、を備えており、 上記パンタグラフリンク機構を変形させて上記チエンガ
    イドを所定の移動行程において横方向に往復移動させる
    ように構成された自転車用ディレーラにおいて、 上記外リンク部材または内リンク部材ないしはこれらと
    一体的な部材にケーブル止着部を設けるとともにこのケ
    ーブル止着部にケーブルを連結し、上記外リンク部材ま
    たは内リンク部材が自転車のチエンラインと平行をなす
    変形状態を上記パンタグラフリンク機構がとるとき、上
    記ケーブル止着部の揺動中心からケーブル止着部にいた
    る半径線と、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケ
    ーブルに下ろした垂線とのなす角度が、ほぼ0度ないし
    20度となるように上記ケーブルの方向を設定したこと
    を特徴とする、自転車用ディレーラ。
  3. 【請求項3】 自転車フレームに取付けられるベース部
    材、このベース部材に対して基端において横方向に揺動
    可能に連結された内リンク部材と外リンク部材、およ
    び、これら内リンク部材と外リンク部材の各先端に対し
    て連結された可動部材を含む変形可能な平行四辺形パン
    タグラフリンク機構と、 上記可動部材に取付けられ、ガイドプーリとテンション
    プーリとをもつチエンガイドと、 上記チエンガイドが常時外方へ移動するように上記パン
    タグラフリンク機構を付勢するバネと、を備えており、 上記パンタグラフリンク機構を変形させて上記チエンガ
    イドを所定の移動行程において横方向に往復移動させる
    ように構成された自転車用ディレーラにおいて、 上記外リンク部材または内リンク部材ないしはこれらと
    一体的な部材にケーブル止着部を設けるとともにこのケ
    ーブル止着部にケーブルを連結し、上記チエンガイドが
    その移動行程の最外位置をとるとき、上記ケーブル止着
    部の揺動中心から上記ケーブル止着部にいたる半径線
    と、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケーブルに
    下ろした垂線とのなす角度aが、ほぼ0度ないし20度
    となるように上記ケーブルの方向を設定するとともに、
    上記チエンガイドがその移動行程の最内位置をとると
    き、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケーブル止
    着部にいたる半径線と、上記ケーブル止着部の揺動中心
    から上記ケーブルに下ろした垂線とのなす角度bが、上
    記角度aよりも大きくなるように上記パンタグラフリン
    ク機構の変形範囲を設定したことを特徴とする、自転車
    用ディレーラ。
  4. 【請求項4】 上記平行四辺形パンタグラフリンク機構
    は、後方に配置されるベース部材と、このベース部材に
    基端が連結されて前方に延びる内リンク部材と外リンク
    部材と、これら内リンク部材と外リンク部材の各先端に
    対して連結された可動部材とを含んで構成されており、 上記ケーブル止着部は上記外リンク部材ないしこれと一
    体的な部材に設けられておいることを特徴とする、請求
    項1ないし3のいずれかの自転車用ディレーラ。
  5. 【請求項5】 上記平行四辺形パンタグラフリンク機構
    は、上記ベース部材、内外のリンク部材、および、可動
    部材が平行四辺形の頂点をなす四本のピンを介して相互
    揺動可能に連結されることにより、変形可能に構成され
    ている、請求項4の自転車用ディレーラ。
  6. 【請求項6】 上記外リンク部材には、上記チエンガイ
    ドがその移動行程の最外位置をとる変形状態を上記パン
    タグラフリンク機構がとるとき、上記ベース部材と上記
    外リンク部材とを連結するピンに対して内方に位置する
    ケーブル止着部をもつケーブル止着アームが一体形成さ
    れており、上記ケーブル止着部にいたるケーブルが、充
    分な長さをもってほぼ自転車の前後方向に延びるように
    構成されている、請求項5の自転車用ディレーラ。
  7. 【請求項7】 上記ケーブルは、上記ベース部材に設け
    たアウタ受けに端部が保持されるアウタ筒から引き出さ
    れて上記ケーブル止着部に連結されており、上記アウタ
    受けは、上記ケーブル止着部に対して所定必要長さ後方
    に位置しており、アウタ筒からケーブル止着部にいたる
    ケーブル長さが充分長くなっていることを特徴とする、
    請求項6の自転車用ディレーラ。
  8. 【請求項8】 上記平行四辺形パンタグラフリンク機構
    は、自転車に対する取付け部から下方に延出するベース
    部材と、このベース部材の下部に基端が連結されて上方
    に延びる内リンク部材と外リンク部材と、これら内リン
    ク部材と、外リンク部材の各先端に対して連結された可
    動部材とを含んで構成されており、 上記ケーブル止着部は上記内リンク部材ないしこれと一
    体的な部材に設けられており、かつ、 上記ケーブルは、上記ベース部材の上部に設けたアウタ
    受けに端部が保持されるアウタ筒から下方に引き出され
    て上記ケーブル止着部に連結されている、請求項1ない
    し3のいずれかの自転車用ディレーラ。
  9. 【請求項9】 自転車フレームの立てパイプに取付けら
    れるベース部材、このベース部材に対して基端において
    横方向に揺動可能に連結された内リンク部材と外リンク
    部材、および、これら内リンク部材と外リンク部材の各
    先端に対して連結された可動部材を含む変形可能な平行
    四辺形パンタグラフリンク機構と、上記可動部材に取付
    けられ、内ガイドプレートと外ガイドプレートとをもつ
    チエンガイドと、 上記チエンガイドが常時内方へ移動するように上記パン
    タグラフリンク機構を付勢するバネと、を備えており、 上記パンタグラフリンク機構を変形させて上記チエンガ
    イドを所定の移動行程において横方向に往復移動させる
    ように構成された自転車用ディレーラにおいて、 上記外リンク部材または内リンク部材ないしはこれらと
    一体的な部材にケーブル止着部を設けるとともにこのケ
    ーブル止着部にケーブルを連結し、上記チエンガイドが
    その移動行程の最内位置をとるとき、上記ケーブル止着
    部の揺動中心から上記ケーブル止着部にいたる半径線
    と、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケーブルに
    下ろした垂線とのなす角度aが、ほぼ0度ないし20度
    となるように上記ケーブルの方向を設定するとともに、
    上記チエンガイドがその移動行程の最外位置をとると
    き、上記ケーブル止着部の揺動中心から上記ケーブル止
    着部にいたる半径線と、上記ケーブル止着部の揺動中心
    から上記ケーブルに下ろした垂線とのなす角度bが、上
    記角度aよりも大きくなるように上記パンタグラフリン
    ク機構の変形範囲を設定したことを特徴とする、自転車
    用ディレーラ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかの自転車
    用ディレーラと、上記自転車用ディレーラに連結された
    上記ケーブルの他端を牽引・繰り出し操作する操作レバ
    ーとを備えて構成され、 上記操作レバーは、自転車フレームに取付けられたレバ
    ー軸に対して回動可能に支持されたレバー本体と、この
    レバー本体を一定角度毎に節度感をもって係止する位置
    決め機構とを含んでおり、 上記レバー本体を上記位置決め機構によって規定される
    一定角度回動操作する毎に、上記ケーブルが一定長さ毎
    に牽引または繰り出しされるように構成されている、自
    転車用変速システム。
  11. 【請求項11】 上記位置決め機構は、上記レバー本体
    のボス部の内部において、レバー軸周りに一定の摩擦抵
    抗をもって回転するとともに、所定ピッチのラチェット
    歯が外周に形成されたラチェットローラと、上記ボス部
    の内部において上記ラチェットローラと協働して、レバ
    ー本体の上記ラチェットローラに対するケーブル牽引方
    向の相対回動のみを許容するワンウェイクラッチを構成
    するラチェット爪と、上記ラチェットローラのラチェッ
    ト歯のピッチと対応したピッチの回転角度毎に上記ラチ
    ェットローラを節度感をもって係止する位置決め手段と
    を含んで構成されている。請求項10の自転車用変速シ
    ステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1386836A3 (en) * 2002-07-31 2006-03-08 Shimano Inc. Bicycle derailleur with a chain guide
CN107434007A (zh) * 2016-05-25 2017-12-05 台湾微转股份有限公司 自行车拨链器的使用模式切换机构

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